基礎データ
進化
概要
ヒトデマンの進化系。ヒトデポケモン?ほしがたポケモン?いいえ、なぞのポケモンです。
五芒星を二つ重ねた形で、中央には八角形の美しく赤いコアがある。
このコアから謎の電波を発しており、発信するときには七色に光るといわれている。実は宝石としての価値も高いようで、別名も「海の宝石」となっており、裏取引が後を絶たない程に人気の高い存在の様子。
その幾何学的なフォルムから、宇宙から来たポケモンなのではないかという説もあり、どこの海域でもこのような整った形になってしまう。
前と後ろの星は繋がっているはずだが後ろ側だけが本体とは独立して回転する。普通に何周も一方向に回したりするのだが千切れないのだろうか?
ボディの見た目はカッチリとした雰囲気だが意外と柔らかいのか、攻撃時に回ったりダメージを受けると結構グニャッと曲がる。ポケモンスタジアムでの被弾モーションはある意味必見。
余談だが、分類に助詞を含んでいるのは、現段階ではスターミーのみである。
なお、初代の図鑑ではじもとで噂されている、とある。地元ってどこだよ。
後続の作品から察するに…おそらくはコイツらと同じ…(ムーンの図鑑では宇宙の侵略者ではないか?と疑われている。)
海に面した地方では海に映った星の化身という伝承も残されており、昔から宇宙と関連付けられていた様子。
食物連鎖とは無縁そうに見えるが、ネオラントに襲われることがあるらしい。ちなみにスターミー本人の主食はプランクトンとの事。
ポケパルレ及びポケリフレでは表情こそ読み取れないが、喜んだ時は背中の星部分をくるくる回す仕草を見せる。
一見して口にあたる器官は見当たらないものの、ちゃんとポフレやポケマメも食べる。
なお、野生下では高速回転しながら海を泳ぎまわり、プランクトンを吸収して食べている模様。
ちなみにUSUMのサブイベントでは睨めっこが強いスターミーが登場する。「くすぐる」を覚えたポケモンなら勝利できるのだが、色々とツッコミ所満載である。
名前の由来は「ヒトデ」を意味するStarfish(スターフィッシュ)、もしくは「謎」を意味するMystery(ミステリー)のアナグラムと思われる。
対戦では
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ |
---|---|---|---|---|---|
60 | 75 | 85 | 100 | 100→85(金銀から) | 115 |
第1世代(赤緑青ピカチュウ)から登場している古株である。
全世代通じて「安定した特殊速攻アタッカー」という地位を守り続ける稀有な存在。
主力技としてタイプ一致のなみのり(ハイドロポンプ)・サイコキネシス(サイコショック)。
そしてサブウェポンとしてれいとうビームに10まんボルト、マジカルシャイン等があり、補助技にちいさくなる・どくどく・じこさいせいと技バリエーションは豊富。
これだけで幅広いタイプに対応が出来、いろんな技やポケモンが増えた今でもこの型を取る人は多い。
ただし昨今では流石に周りの火力が上がり過ぎて鳴りを潜めている。
第1世代
ゲームではカスミの切り札として初登場。
高い能力に実質威力97.5のバブルこうせん。いい傷薬での回復と…序盤最大の難所ともいえる。
もし最初にフシギダネを選んでいなければ、トキワの森のピカチュウを育てる、先に24~25番道路でナゾノクサやマダツボミを捕獲して育てる、或いはお月見山前のポケモンセンターで買ったコイキングをギャラドスにする、といった異なる攻略法を使う必要がある。(一応ゼニガメならばわざマシンで「メガトンパンチ」を覚えさせれば行けなくはないが、ヒトカゲを選んだ場合は上記の方法以外は現実的ではない)
当時優遇されていた水とエスパーの複合タイプであり、みずタイプ中最速の素早さと高い特殊値、多種多様な習得技などから、当初から対人戦での需要は高く、大会でも多くの出場者がスターミーを入れていた。しかもスターミーは比較的入手や進化が容易であり、スターミー1匹で四天王とライバルを倒して殿堂入りも余裕であった。
当時の環境では水タイプが隆盛していたことから、「10まんボルト」を覚えるスターミーは「水に強い水ポケモン」というだけで凶悪だった。弱点は実質的に草と電気のみであったが、当時の草ポケモンに対しては「ふぶき」や「サイコキネシス」で返り討ちが可能。環境で天敵と言えるのは素早さの高いサンダースやマルマイン程度である。
なお、みずタイプで抜群が取れる相手(ほのお・いわタイプ等)の現状を考えるとタイプ一致の「なみのり」や「ハイドロポンプ」よりも、凶悪な性能を誇る「ふぶき」を優先するケースが多かった。
VC版が販売されて再度初代環境が見直された際には「ふぶき」による凍結を頼りに、「ちいさくなる」、「じこさいせい」で体勢を整え、凍結しないこおりタイプに対してルージュラ以外に一貫する「10まんボルト」を仕込む構成が主流とされ、当時は主力とされていた「サイコキネシス」を覚えさせるケースは少なくなった。
第2世代
特殊値の仕様変更に、悪タイプの登場・ゴーストや虫技の強化等、やや陰りは生じたものの、それでも十分主力を張るには申し分の無い性能。
素早さを活かしての特殊アタッカーは勿論のこと、補助技にも恵まれていた為相手にすると読みづらい。
高速「ひかりのかべ」「リフレクター」や「あまごい」などを駆使し自在に戦うことができた。
ただし、この頃からハピで止まるようになった。
特殊技一辺倒だったスターミーにとって、特防の高い相手は天敵である。
第3世代
特性として、「しぜんかいふく」と「はっこう」を身に付けた。
引っ込むことで異常状態から回復できる便利なしぜんかいふくに対し、はっこうは「野生のポケモンと遭遇しやすくなる」という効果。いわば対戦では役に立たない死に特性である。
一応「スキルスワップ」を使って相手に押し付けるという手段もあるが、HPの低いスターミーにとっては相手の一撃が痛いため、結局は攻撃に手を回したほうが良い。
その為、厳選には一際手間のかかるポケモンになってしまった。また相変わらずハピで止まります。
初代のリメイク版でもカスミの切り札だが「バブルこうせん」がほぼ同威力の「みずのはどう」になった。追加効果の混乱が厄介。
さらに「じこさいせい」も習得しており、より一層強敵となったが、途中の野生ポケモン等も多く覚える「かみつく」が効果抜群をとれるあくタイプに変更されたことで攻略の糸口は広がったともいえる。
相変わらず対戦では攻撃範囲の広さを利用した速攻特殊アタッカーとして活躍。
努力値の仕様変更で相対的な火力が上がった為、アタッカーとしての有用性は前作以上になったとも言える。
第4世代
弱点技も充実してきたが、新技や持ち物を駆使した戦術も可能になった。
特攻100では火力不足と言われる中、「いのちのたま」「たつじんのおび」「こだわりメガネ」といった火力強化アイテムで補強することができた。
ラグラージ対策として「くさむすび」、ハピナス対策として「トリック」も追加された。
また、同速かつ特性で素早さを上げられるフローゼルも登場したが、依然として特性に依存しないみずポケモンでは最速という立場に変わりはなかった。
第5世代
隠れ特性「アナライズ」を入手。
ターンの最後に行動すると攻撃の威力がアップするが、みず最速であるこいつが対面でこの特性が発動できる場面はまずない。
だが「相手の交代によって後攻になった場合でも発動する」という仕様が判明してからは、交代先に大きなダメージを与えられることから特性自体は有用であった。
だが性別不明なので「シンクロ」が無効になるハイリンクでの厳選が必要になり、厳選難度がかなり高かったことからそこまで広まらなかった。
一方技では特殊分類にもかかわらず相手の防御力がダメージに影響するエスパータイプの新技「サイコショック」を習得。
これにより、特殊耐久に優れる相手にもある程度の対抗策を持つようになり、前述の「アナライズ」と合わせれば交代から出てきたピンクの悪魔も仕留められるチャンスも出てきた。
第6世代
みず最速の座をゲッコウガに奪われる一方で新たに「マジカルシャイン」を習得し、苦手なあくタイプにも対抗できるようになった。
また、これまでヒトデマンの時にしか習得できなかったハイドロポンプを思い出しで習得できるようになった。そしてタマゴ遺伝の仕様変更により、隠れ特性「アナライズ」が孵化で厳選できるようになった。
……のだが。
それまでとくこうの不足分を威力で補っていたところに特殊技の威力低下がかかり、みず・でんき・こおり技が軒並み火力不足に陥ることになった。
のみならずスターミーと同じくらい豊富な技のレパートリーを持ち、さらに特性「へんげんじざい」で常にタイプ一致で撃てるゲッコウガの登場により、昔ながらの戦法では下位互換に陥りやすくなってしまった。
「10まんボルト」や「マジカルシャイン」はゲッコウガには使えないが、それで倒しきれるかというとまた別の話。特に「10まんボルト」に関してはゲッコウガのタイプ一致「めざめるパワー(電気)」に火力で劣るため、外れるリスクを背負い威力の高い「かみなり」を起用するか、「めざめるパワー(炎)」と両立しない限りはでんき技での差別化にすら困難。
そのため「ねっとう」や「ちいさくなる」を交えた耐久型が主流で、アタッカー型スターミーは非常に珍しい存在となり、ある意味で「化石」とも言える状況となってしまっている。
第7世代
「サイコフィールド」が登場。スターミー自身は習得出来ないものの場に展開されていれば先制技無効・エスパー技強化といいことづくめである。
一方で必中効果のあるZワザの登場でちいさくなる型は動きづらくなってしまっている。一応自身もZワザで火力を補強出来るようにはなっているのでアタッカー型スターミーが事実上復権した為、恩恵は受けているのだが。
第8世代
当初は未登場だったが、追加コンテンツ『鎧の孤島』から登場する。
目の上のタンコブであったゲッコウガが不在となり、意識する必要は無くなった。
スターミー以上の素早さを持つ特殊みずアタッカーとして、新たにインテレオンが登場。しかし習得技のバリエーションと威力は此方に軍配が上がる。
自身はタイプ一致の交代技「クイックターン」を新たに習得。更にいわタイプの新技「メテオビーム」も覚え、僅かながら選択肢が増えた。
その一方で、ダイマックスの必中仕様により「ちいさくなる」型の安定性は大幅に下がってしまった。
使用トレーナー
ゲーム版
- カスミ:ジムリーダー(カントー)
- カンナ:四天王(カントー)※1
- モミ:ポケモントレーナー※2
- マイ:ポケモントレーナー※2
- シズイ:ジムリーダー(イッシュ)※3
- N:ポケモントレーナー※4
- ミクリ:ポケモンリーグチャンピオン※3
- ズミ:四天王(カロス)
- ケント:スターミーマスター
※1:ポケモンスタジアム2
※2:『プラチナver』のバトルタワー
※3:PWT
※4:観覧車(春)
アニメ版
- カスミ
- サントアンヌ号の少年(無印15話)
- ツバキ(無印91話)
- ジギー(無印103話)
- モエ(無印267話)
漫画版
番外作品
『スマブラ』
初代のみアイテムのモンスターボールから登場する。もっとも近くにいる敵キャラの真横に移動し、「スピードスター」を連射する。
『DX』以降ヒトデマンに受け継がれた。何故退化しているのかは不明。
『ポケダン』
「被弾した際にフロアのどこかに敵ポケモンが出現する」という効果の特性「はっこう」を活用した経験値稼ぎが有名。
同特性持ちは他にランターンやバルビートもいるが、スターミーは「じこさいせい」と「コスモパワー」により耐久性が段違い。
また、「なみのり」を覚えるのでアイテム無しでも離島系のダンジョンに行けるのがうれしい。
残念ながら、超不思議以降では「はっこう」の効果が変更されているためこの稼ぎはできなくなっている。
『Newポケモンスナップ』
海中に生息。泳ぐ姿も確認でき、他のポケモンに襲われた際には円盤のように移動する。
しかし、条件を満たすと電波を発する際の光を見ることが可能。
海底では砂に埋もれているが顔を出す宝石の部分でバレバレ、そのせいで付近に生息する天敵のネオラントに掘り起こされる事も…
アニメ版
カスミのスターミー
ヒトデマン同様に手持ちで登場…しかし、
・相性が俄然有利にもかかわらず某優等生のゴローンに負ける。しかもコアを砕かれる。
・進化前のヒトデマンの方が出番が圧倒的に多い。
・最後は預けられてそれっきり。
と、ゲームでの活躍とは対照的にやたらと扱いが酷かった。
- ツバキのスターミー
- 無印91話でハッサク島の海辺で溺れて行方不明になったカスミのコダックを連れてきた少女・ツバキのポケモンとして登場。ロケット団撃退後のカスミとのバトルで使用した。
- ジギーのスターミー
- 無印103話でユズジムリーダー・ジギーの3体目で登場し、サトシのゼニガメと対決。ゼニガメの攻撃をダンスで躱し、「10まんボルト」を浴びせ続けるが、ゼニガメが地面に向かって「みずでっぽう」を発射して脱出し、この戦いで覚えた「ハイドロポンプ」を食らって敗北した。
- モエのスターミー
- 無印268話のジュンイチ戦で使用。メインでほのおタイプを使う為、いわ・じめんタイプ対策で入れてる模様。
その他
無印 | 40話・65話・84話・151話(イメージ)・168話・169話) |
---|---|
AG | 156話(妄想) |
DP | 171話 |
XY | 22話 |
SM | 42話 |
新無印 | 2話・31話・32話(イメージ)・49話・63話(映像)・87話・135話(回想の図鑑のみ)・136話 |
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
- 第1章ではカスミの切り札的な存在として「スタちゃん」が登場。空に浮かび、遠くにシグナルを飛ばす「星しるべ」ができる。この能力で2章では「ワタルの竜の軍団が上陸した事と四天王の目的」を伝え、3章では更に応用でスイクンの意思を言語化して意思を疎通している。
- 6章ではガイル・ハイダウトが複数体所持。
- また、Saque/サキの手持ちでも登場しており、「ほごしょく」で擬態し、相手の不意を突く奇襲戦法を得意としている。
関連イラスト
関連タグ
120.ヒトデマン→121.スターミー→122.バリヤード/ガラルのすがた
ヒトデ仲間
同複合タイプ
みずのいし繋がり
その他
横浜DeNAベイスターズ:「青い星」ということや、99年のアニポケ金銀編初期、現実の球団愛称を初代に登場するポケモンの名前に当て嵌めた「エレブーズ、コイキングス、スターミーズ」という野球ネタから、長年連想されてきていたが、2017年には球団と手を組み公式グッズが横浜スタジアムとポケモンセンター横浜店で販売された。