基礎データ
全国図鑑 | No.0845 |
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ガラル図鑑 | No.311 |
パルデア図鑑 | No.199 |
ローマ字表記 | Strinder |
分類 | パンクポケモン |
タイプ | でんき/どく |
高さ | 1.6m |
重さ | 40.0kg |
せいべつ | 50%♂・50%♀ |
特性 | パンクロック/プラス(ハイなすがた)orマイナス(ローなすがた)/テクニシャン(隠れ特性) |
タマゴグループ | ひとがた |
各言語版での名称
ドイツ語 | Riffex |
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英語・イタリア語・スペイン語 | Toxtricity |
フランス語 | Salarsen |
韓国語 | 스트린더 |
中国語(簡体字) | 颤弦蝾螈 |
中国語(繁体字) | 顫弦蠑螈 |
進化
エレズン→ストリンダー(Lv30)
性格が「がんばりや/ゆうかん/いじっぱり/やんちゃ/すなお/わんぱく/のうてんき/せっかち/ようき/むじゃき/うっかりや/なまいき/きまぐれ」だとハイなすがた、「さみしがり/ずぶとい/のんき/おくびょう/まじめ/ひかえめ/おっとり/れいせい/てれや/おだやか/おとなしい/しんちょう」だとローなすがたに進化する。
キョダイマックス
詳細はキョダイマックスストリンダーにて。
どちらの姿も同一のすがたとなる。
概要
『ポケモン剣盾』から初登場したエレズンの進化形で、爬虫類か両生類の亜人のような姿となった。
性格によって異なる姿に進化するというシリーズ初の特徴を持ち、二つの姿は特性、習得技、鳴き声のトーンに小さな差異がある。
毒素の化学反応で生まれる電気エネルギーは約15000ボルトと、進化前と比べものにならない程強くなっており、よどんだ水を好んでガブ飲みする事で水中にある毒素を取り込む。
どちらも胸についている紫の突起状の発電器官があり、これを掻きむしるように操作することで音を鳴らしながら発電する。
ガラル地方ではポケモンバンド「マキシマイザズ」のメンバーとして登場。
もちろんポジションはギタリスト及びベーシストで、ボーカルのタチフサグマ、ドラマーのゴリランダーと共に活動している。
また、港町バウタウンの灯台横には2体のストリンダーの像があり、かつてその灯台を守ったという逸話が残されている。
殿堂入り後にマキシマイザスがいるのもこの銅像のすぐ傍であり、バウタウンのモデルはリバプールだと言われ、そこ出身のバンド・ビートルズを意識しているのかもしれない。
特性名やデザインなどから鑑みるに、モチーフはパンクロッカーとエレキギター、名前の由来は「ストリングス(弦楽器)」+「サラマンダー」と推測される。
ガラル地方のモデルのイギリスは、アメリカ合衆国とともにロックンロール及びパンクロックの発祥・発展の中心地であることから着想を得たと思われる。
ストリンダーのすがた
ストリンダーは上記の通り性格によって姿が異なるポケモンで、下記の2つの種類に進化する。
ハイなすがた
ようき、いじっぱりといった、俗に言う陽キャ寄りの性格をしたエレズンが進化。
体色は紫と黄色で、トサカから背中にかけてモヒカン状に黄色の電気が発せられている。
ケンカ腰な気の短い性格で、発電と共に発せられるのはエレキギターのような音。
エレズンの時にせいでんきであれば、特性はプラスになり、わざはベノムショック、ギアチェンジといった攻撃寄りの技を覚える。
ローなすがた
おくびょう、ひかえめといった、俗に言う陰キャ寄りの性格のエレズンが進化。
体色は水色と紫で、背中に青い電撃が2列、背びれのように発せられている。
いかなる相手もナメきった態度をとる肝の据わった性格で、発電と共にベースのような音を響かせる。
エレズンの時にせいでんきであれば、特性はマイナスになり、わざはベノムトラップ、じばそうさといった耐久寄りの技を覚える。
ちなみに、ベノムショックとベノムトラップはわざマシン・わざレコードが存在するが、自力習得できない方には使っても覚えさせられない。
ゲーム上における特徴
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
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75 | 98 | 70 | 114 | 70 | 75 | 502 |
タイプは「でんき・どく」という今までにない組み合わせ。
この複合は弱点が地面4倍とエスパー2倍のみ、耐性は草・電気・格闘・飛行・毒・虫・フェアリー・鋼の8つと非常に優秀。(ふしょく持ちを除けば)どく・まひ状態にならないなど、状態異常への耐性も備える。
ステータスは攻撃と特攻こそ高いが他は平凡。特に耐久が中途半端なせいでせっかくの優秀な耐性を活かしにくいのが難点。素早さも高いとは言い難いので、相手に高火力で先制されるとアッサリ沈んでしまうことも多い。
とは言え紙耐久というほど脆くはなく、鈍足というほど遅くもないのは確か。調整の幅が広いというのはメリットでもある。
専用の新特性「パンクロック」は自分の音技の威力を上げ、受ける音技ダメージを半減させるという音技に特化したもの。電気タイプの新技「オーバードライブ」とは非常に相性がいい。
単純にオーバードライブを連打しているだけでもかなりの火力が期待出来る他、オーバードライブが刺さらない相手に対しては「ばくおんぱ」がある。メイン火力が音技なので「みがわり」持ちにも強い。
相手からの音技を半減できる一方で自身も音技に頼っているため、こちらの音技を封じてくる「ぼうおん」や「じごくづき」持ちには滅法弱い。特に「じごくづき」はサブウェポンとして忍ばせるポケモンがそれなりに居るので要注意。
特殊型はタイプ一致の技には苦労しないが、サブウェポンがほとんど無いのが欠点。逆に物理は3色パンチや「ドレインパンチ」など、やや威力が低めなれど範囲は広い。
他には追加効果が優秀な「アシッドボム」や、見た目によらず「ほっぺすりすり」を覚えるので麻痺撒きも可能。特にほっぺすりすりからの「たたりめ」は当時環境に影響を与えていたドラパルトやミミッキュを返り討ちにできる。変化技は「がむしゃら」や「アンコール」といったものを習得。
物理型にする場合はギアチェンジを覚えるハイなすがた、特殊型にする場合はひかえめやおくびょうを採用できるローなすがたが向いている。ただし読まれやすいので、例えばハイなすがたに性格補正を変えるミントを使って特殊型として使用する欺瞞作戦もアリ。
物理型で使う場合はギアチェンジ習得の都合上「ハイなすがた」一択となる。一方で特殊型として使う場合はハイ・ローどちらにせよ特殊型と極端に相性のいい技は覚えないため、見た目の好みで選んでしまっていいだろう。ハイなすがたなら相手に多少のブラフを仕掛けられ、ローなすがたならミントを使わずに済むという利点がそれぞれある。
なお他の特性だが……
「プラス」および「マイナス」はこの特性所有者が味方にいないと機能しない。だがどのポケモンもじめん弱点を持っているため特性を活かそうとなるとじめん技が誘発されてしまう。
一応ローの方であれば「じばそうさ」で耐久戦法が取れるが、ハイはこの戦法を取れない。
また隠れ特性「テクニシャン」はモチーフからすれば非常に納得がいくのだが、実用面ではこの特性が適用される技で有用なのが「でんげきは」「アシッドボム」「ほっぺすりすり」くらいしかない。
確かに威力90で必中のタイプ一致でんき技を撃てるが、「パンクロック」であれば威力104で命中100である。
シナリオ中では預かり屋で進化前のエレズンを貰えるため、手持ちに入れていたプレイヤーも多いだろう。NPCのポケモンとしては、メインシナリオクリア後にネズがローなすがたを使用してくる。
第9世代
どくタイプでは珍しく習得してなかったどくびしを習得。他にはあまえる、アンコールなどが使えるようになり、起点作成型が強化された。その代わり何故かヘドロウェーブを没収された。
第9世代ではある相手に強いため一部で注目されている。そう、ラウドボーンである。
特性「パンクロック」のおかげで「フレアソング」を事実上半減受けできる上に、テラスタイプノーマル状態ならゴーストタイプ打点は無効。特殊型なので「おにび」もほぼ無効で、オーソドックスなHB型なら「こだわりメガネ」を持って「オーバードライブ」を放てば「たべのこし」+「なまける」による回復にも追い付かれずに済む。
シーズン3以降から追加されたテツノツツミやハバタクカミなどに対しても基本的には有利に立ち回ることが可能。但し、採用率がそこそこあるじめんテラスタルやサイコショックなどには注意。
前作ではダイマックスとの相性はイマイチだったが、今作のテラスタルとは相性が良く、ばくおんぱの威力を大きく上げるノーマルタイプや、テラバーストでガブリアス等の地面タイプに一泡吹かせられるこおりタイプなどが候補にあがる。
使用トレーナー
ゲーム版
- ギェナー:ジムチャレンジャー
- ホミカ:ジムリーダー(イッシュ)※
※ポケモンマスターズ、マジコス時
外見や設定の通り音楽関係のジムリーダーに使われる。なお、ネズもライムもジムチャレンジは純粋な腕試しという共通点がある。
アニメ版
- ネズ(新無印99話) ※両方
- ポケモンハンター(LR35話)※ロー
漫画版
番外作品
ポケモンマスターズ
- マジコスホミカ&ストリンダー(ハイ)
- 2023年10月31日のイベントに合わせて実装。「もうどくゾーン」と「エレキフィールド」を使いこなすテクニカルロール、EXロールはアタッカー。
- バディーズダイマックスわざ「キョダイカンデン」で相手全員をどく状態かまひ状態にする事ができ、更にパッシブスキルの効果で、初めてバディーズダイマックスわざを使った時だけゾーンを「もうどくゾーン」にする事が可能。
- 自分で「エレキフィールド」を展開する事も可能で、「オーバードライブ」で相手全員にでんきタイプの攻撃ができる他、相手全員にどくタイプの攻撃をしつつ特防を2段階下げるシンクロ技「熱狂ヘドロウェーブ」はどくタイプの攻撃でありながらエレキフィールド時に威力が1.5倍になる。その為、「もうどくゾーン」「エレキフィールド」展開状態だと非常に強力な攻撃を繰り出す事ができる。
- この個体は、ネズから託されたエレズンをホミカが育てたとの事。
- マジコスネズ&ストリンダー(ロー)
- こちらも2023年10月31日のイベントに合わせて実装。「もうどくゾーン」と「エレキフィールド」を使いこなすアタッカーロール、EXロールはサポート。
- パッシブスキルの効果で、初めて技での攻撃が成功したときにエレキフィールドを展開でき、わさ「ライブの始まりだ!」でゾーンを「もうどくゾーン」にしつつ、自分の特攻と急所を2段階あげることができる。
- シンクロ技「哀響オーバードライブ」は、天気かフィールドかゾーンのいずれかが発生していると解放され、相手全員に対象が複数の場合でも技の威力が下がらないでんきタイプの攻撃をする事が可能な他、ゾーンが「もうどくゾーン」の時は消費技ゲージが2減り、相手が状態異常の時は威力が1.2倍になるという効果もある。
- 更に、パッシブスキルに「ダメージ貫通攻撃」を持っており、どんな相手でも安定したダメージを出せるバディーズである。
アニメ版
アニポケ・サトシの旅シリーズ』
- ネズのストリンダー
- 新無印99話序盤でバンドメンバーとして登場。こちらではハイ・ロー両方いる。
その他
新無印 | 131話 |
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アニポケ・リコとロイの旅シリーズ
- ポケモンハンターのストリンダー
漫画版
ポケットモンスターSPECIAL
- 盾・シルドミリアのテラ
- 性別:♂️・特性:パンクロック
- ローなすがた。
- まどろみの森でシルドミリアが意識を取り戻した時には既に行方不明となっていた手持ちで、ルミナスメイズの森で野生のドラメシヤにケンカを売って世話役のドロンチとの戦闘で興奮して我を忘れていたところで再会する。
- 電気を発生させる時のベース音がスラップ弾きのような音になっているのが特徴で、照れ屋でええかっこしいな性格をしている。暗闇の中で電気モヒカンを光らせて相手をわざと突っ込ませ、技をぶつける戦法をエレズンの時から特訓している。
- ケンカを売った相手が手ごわいとカーッとなって我を忘れてしまい、一度興奮すると分泌される毒の汗で皮膚が刺激されて興奮がどんどん強くなり、シルドミリアからの指示も聞こえなくなってしまう悪いクセがある。
- シルドミリアも知らなかったが実はキョダイマックスでき、体内に蓄えた10万リットル以上の毒液やキョダイマックス技を使って相手をどく状態にする。ポプラ戦では最後の手持ちとしてキョダイマックスし、キョダイマホイップと戦うが巨大化した体に生クリームミサイルが全弾直撃して錯乱、自分自身を攻撃して戦闘不能になった。
- 後に明らかとなったが、シーソーコンビがニダンギルでシルドミリアの意識を奪った後、他の手持ち共々拐われた挙げ句に捨てられた事が真相であった。
- 名前の由来は情報の大きさを表す単位「テラバイト」。
〈シルドミリアの手持ち〉 |
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キロ (サシカマス♂️) |
テラ (エレズン→ストリンダー・ロー↔️キョダイマックス♂️) |
ペタ (コオリッポ♂️) |
ギガ (タイレーツ) |
メガ (ガラルマッギョ♂️) |
ビット(ヒバニー→ラビフット→エースバーン♂️) |
コラボ
ポケモン feat. 初音ミク Project VOLTAGE 18 Types/Songs
余談
デザインは漫画家のコザキユースケ氏。
進化前のエレズン、タイレーツ、『ポケモンSV』ではブロロン・ブロロローム・アルクジラ・ハルクジラも担当している。
関連イラスト
関連タグ
0848.エレズン→0849.ストリンダー/ハイなすがた/ローなすがた/キョダイマックスストリンダー→0850.ヤクデ
関連ポケモン等
- ProjectVOLTAGE・初音ミク相棒組
- その他
その他
- エヴァンゲリオン:毒で常に暴走した状態であるキョダイマックス時の姿が、暴走したエヴァンゲリオンの姿を思わせる為、オマージュ元なのではないかと言われる事も。
- モンゴリアンデスワーム:電気と毒の生物繋がり。