概要
スーパー戦隊シリーズの最終回では、最後の提供紹介部分にて最終回を迎えた作品のレッドと次作品のレッドが対面し、なんらかのアクションをとるシーンがある。
これは2005年、『特捜戦隊デカレンジャー』のデカレッドと『魔法戦隊マジレンジャー』のマジレッドから始まった儀式である。ただし、それより前の2001年に『未来戦隊タイムレンジャー』の最終回で過去の戦隊を紹介した後、未来の戦隊を紹介する形で『百獣戦隊ガオレンジャー』とのバトンタッチが行われている。
この2キャラはスーツアクターが福沢博文から高岩成二に変わることからこのような演出が導入され、さらに翌年の次回作『轟轟戦隊ボウケンジャー』では福沢がボウケンレッドのアクターとなることで(というか高岩がライダーに戻るため)再びこの演出が行われ、以降もスーツアクターが続投するしないに関わらず恒例行事として行われるようになったわけである。(なお続投の場合、当然ながら片方には代役のアクターが入っている。複数メディアによれば、大抵は前年のレッドの方を代役が担当するようだ)
それにちなみ、特撮・アニメのシリーズものの現主人公が新主人公にバトンタッチをするイラストに、このタグが付けられている。
ちなみに、タグ制定当初は大半がプリキュアシリーズのバトンタッチイラストであった。
本来の意味で最初にこのタグが付いたイラストがこちら(バトンタッチというより殴り合いだが、この2人の場合だいたいあってた)。
なお、プリキュアシリーズ初代作品の『ふたりはプリキュア』の放映期間は2004年からのこの行事を始めた『デカレンジャー』と全く同じ時期であり、ある意味プリキュアはこの恒例行事と歴史を共有していたりする。
そしてなんと、2015年の『ハピネスチャージプリキュア!』のキュアラブリーと『Go!プリンセスプリキュア』のキュアフローラからプリキュア側でも公式化された。
プリキュアについては「バトンタッチプリキュア!」の記事も参照。
小ネタ
殆どの戦隊レッドは放送終了後・放送前に関わらず原典のキャラクターの性格にほぼ準じているが、『ボウケンジャー』→『獣拳戦隊ゲキレンジャー』への引き継ぎの際のゲキレッドのアクションが(放送前とはいえ)やけにクールだったりする。(なお、翌年の『ゲキレンジャー』→『炎神戦隊ゴーオンジャー』への引き継ぎの際は原作の通り明るいジャンらしいダイナミックなアクションになっていた。どういうことなの…)
上述の通り、スーツアクターが続投の場合片方のレッドは代役のスーツアクターが担当するが、例外として『ゴーオンジャー』→『侍戦隊シンケンジャー』への引き継ぎの際はゴーオンレッドに変身前の江角走輔を演じた古原靖久が入っていた(ハイパーホビーVOL.11より)。役者である古原は当然ながらスーツアクターの経験は無かったが、古原の強い要望の下実現したという。(『ゴーオンジャー』→『シンケンジャー』と続投となった福沢はシンケンレッドに入っていた)
『ゴーカイジャー』→『ゴーバスターズ』への引継ぎは『特命戦隊ゴーバスターズVS海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIE』の本編ラストにて生身のキャストで再現されている。
特殊な例として、韓国で放送された『パワーレンジャー・ダイノフォースブレイブ』(獣電戦隊キョウリュウジャーブレイブ)から『パワーレンジャー・アニマルフォース』(『動物戦隊ジュウオウジャー』の韓国語吹き替え)への引継ぎとして、ジュヨン(ブレイブキョウリュウレッド)から大和(ジュウオウイーグル)へと変身前の姿でバトンタッチを行っている。
このためジュウオウジャーが放送済みの日本の視聴者からすると、後輩から先輩へのバトンタッチというかなり特殊な光景となっている。
『獣電戦隊キョウリュウジャー』→『烈車戦隊トッキュウジャー』への引き継ぎではトッキュウ1号がピンクの姿で登場(トッキュウ5号への乗り換え変身)し、キョウリュウレッドが驚く光景が見られた。
『烈車戦隊トッキュウジャー』→『手裏剣戦隊ニンニンジャー』への引き継ぎではトッキュウ1号が背伸びしてる最中アカニンジャーがトッキュウ1号の前にドロンと登場した。
『動物戦隊ジュウオウジャー』→『宇宙戦隊キュウレンジャー』への引き継ぎは握手した後シシレッドが飛び立とうとしたジュウオウイーグルを抑えてた。
『宇宙戦隊キュウレンジャー』→『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』への引き継ぎは『ルパンレンジャーVSパトレンジャー』の設定上シリーズ初の3人出演で、ルパンレッド・パトレン1号がシシレッドそっちのけでバトルを繰り広げまともにバトンタッチしてくれないという事態が発生した。
その『ルパンレンジャーVSパトレンジャー』→『騎士竜戦隊リュウソウジャー』への引き継ぎでは相変わらずバトル中の2人にリュウソウレッドが割って入り、嫌がる2人を無理やり近づけるバトンタッチがされている。
ちなみに『ルパンレンジャーVSパトレンジャー』と『リュウソウジャー』の間には『スーパー戦隊最強バトル!!』を挟んでいたが、従来通り『ルパンレンジャーVSパトレンジャー』最終回で行われている。
『魔進戦隊キラメイジャー』→『機界戦隊ゼンカイジャー』への引き継ぎでは、キラメイレッドからゼンカイジュランへのバトンタッチ...ではなく、ゼンカイジャーの1番手である白(虹色でもあるので赤も入っているが)の戦士ゼンカイザーへのバトンタッチが行われた。
『ゼンカイジャー』→『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』でもゼンカイザーがドンモモタロウへバトンタッチした。
尚、スーパー戦隊レジェンドウォーズではシシレッド→パトレン1号、シシレッドオリオン→ルパンレッドへのオリジナルバトンタッチが描かれており、パトレン1号とは握手、ルパンレッドとは普通にバトンタッチを行っている。
『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』→『王様戦隊キングオージャー』への引き継ぎではシュゴッダムで握手してた。
『王様戦隊キングオージャー』→『爆上戦隊ブンブンジャー』への引き継ぎでは、ブンレッドとクワガタオージャーが一緒にブンブンスーパーカーで五つの王国を旅した。
昭和時代
- 時代を遡れば、オバケのQ太郎・マジンガーZ(共に昭和期)のアニメ最終回にてQ太郎と正ちゃん・兜甲児のピンチにそれぞれの後番組の主人公パーマン1号(須羽ミツ夫)・剣鉄也が助けに来るという展開もあった。(それぞれの原作者が藤子不二雄・永井豪のため)
- 巨人の星、最終回の本放送時にはED後に星飛雄馬による視聴者への挨拶の後、後番組である天才バカボンのバカボン一家が登場し、「バカボン君、僕に代わって来週からよろしく頼みますよ。」と飛雄馬がエールを送るシーンが存在した。このシーンはDVDには収録されているが再放送では一部の例を除き飛雄馬の挨拶のみでバカボン一家の登場シーンはカットされていた。
- 映像でのバトンタッチではないがハリスの旋風最終回放送当日には後番組であるドンキッコとのバトンタッチ広告が新聞広告として掲載された。映像作品において映像以外、それも新聞広告という形でバトンタッチを行った珍しい例である。
- 魔法使いサリー第1作最終回のED後ではサリーの挨拶の後、後番組であるひみつのアッコちゃんの主人公との共演が行われた。
知らぬ間にジンクス化?しつつある恒例行事
現状、両戦隊の主人公が直接面合わせしている戦隊は(VS以外のパターンを含めて)映像作品で共演もしくは共闘しており、まだ恒例行事が無かった頃のガオレンジャーとタイムレンジャー(この二戦隊はパワーレンジャーにて遅れて共演)ですら(互いに遠目で見ている程度で同時に写っている描写は無かったが)しっかりと面合わせしているような描写となっている。現に、面合わせでは無く携帯電話モチーフの変身アイテムを用いての通話でのバトンタッチとなったボウケンジャーとマジレンジャーは、結局(現地の)オリジナルキャストが揃っての共演・共闘が果たせず、面合わせでのバトンタッチが披露されたキュウレンジャーとジュウオウジャーはVSは制作されなかったが(半ばパラレル設定ではあるが)共演作品は制作されるなど、面合わせでのバトンタッチは半ばジンクスになりつつある。
しかし、それ以前の戦隊もしっかりと現行と前作のVSをやっているため、因果関係は薄いと思われるが…。
関連イラスト
スーパー戦隊シリーズ
仮面ライダーシリーズ
ニチアサキッズタイム以外
また、公式でもこういった「新旧の共演」が披露されることはある。
アニメ・スケッチブックFULLcolor'sにおいて、最終回でスケッチブックの梶原空と、ARIAの水無灯里とのコラボイラストが登場(同時間帯・月刊コミックブレイド・佐藤順一監督繋がり)。
宇宙パトロールルル子の最終回では、主人公・ルル子が同製作会社の次作となるTV版リトルウィッチアカデミアのアッコと共演している。