ウェーニバル
うぇーにばる
基礎データ
全国図鑑 | No.0914 |
---|---|
パルデア図鑑 | No.009 |
ぶんるい | ダンサーポケモン |
タイプ | みず / かくとう |
たかさ | 1.8m |
おもさ | 61.9kg |
とくせい | げきりゅう / じしんかじょう(隠れ特性) |
タマゴグループ | ひこう / すいちゅう1 |
他言語版の名称
言語 | 名称 | 由来と思われるもの |
---|---|---|
英語/イタリア語/スペイン語 | Quaquaval | quack(英:アヒルの鳴き声)+aqua(ラテン語:水)+カーニバル |
フランス語 | Palmaval | palmipèdes(蹼足類)+カーニバル |
ドイツ語 | Bailonda | baile(スペイン語:ダンス)+onda(スペイン語:波) |
韓国語 | 웨이니발 | |
中国語 | 狂歡浪舞鴨 |
概要
クワッスの最終進化形で、新たにかくとうタイプが追加された。
ウェルカモの時と比べると、頭身が一気に上がってスタイリッシュな鳥人になっており、全身に派手な装飾が加わった様な外見は、仮装パレードのダンサーを想起させる。
嘴もカモやアヒルのそれではなく、ダチョウやクジャクの様な力強さを感じる形状。
その名称や分類通り、エキゾチックなダンスをこよなく愛しており、ことあるごとに全身を揺り動かして踊っている陽気でテンションが高い性格。実際、バトルの待機モーションや連れ歩きの走行時ですらダンス風になっている程。
一方、日々の鍛錬を欠かさないなど、技を磨くことに対しては非常に真面目かつストイックで、ここぞというときの集中力には目を見張るものがある。
そうして培われた強靭な脚力の持ち主でもあり、細い身体なれど、軽い一蹴りでトラックを軽く吹っ飛ばすという恐ろしい身体能力を秘めている。
ちなみに同じく強靭な脚力を武器とするアマージョからは敵視されているらしい。相性的にもこちらが不利な気がするが…
また、水の雫が連なったような長い尾羽も特徴的。本当に水で出来ており、武器として使える位の切れ味を兼ね備える。
バトル中はこの尾羽が、付け根にある器官の働きにより、分割した上に浮いてクジャクのように展開。それを振りながらステップを踏む様は、コステロをつけたサンバダンサーそのものである。
このウェーニバルにより、ポケモン御三家は、草・炎・水の三種共に、かくとうタイプ複合のポケモンが揃う事となった(しかもその半数は、鳥御三家である)。
名前の由来は「ウェーブ(波)」(ウェイ系)+「カーニバル(謝肉祭)」と思われる。
ネーミング繋がりでなみのりやウェーブタックルも覚えられる。
性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
85 | 120 | 80 | 85 | 75 | 85 | 530 |
ラグラージを超える水御三家第1位の攻撃種族値を持ち、耐久面と特殊面はそこそこといった数値。性格は若干低めの素早さを補うための「ようき」、または素早さを後述のアクアステップで補う前提として攻撃力を高める「いじっぱり」などが挙げられる。
素早さは高くはないが、威力80で自分の素早さを1段階上昇させる専用技アクアステップでカバーが可能。しかも、この性能で命中は100である。
アクアステップで殴りと積みをこなしつつ、敵を連続で倒していくのが基本的な戦術となる。その為、夢特性のじしんかじょうとは相性がとても良い。
物理技もアクアブレイク、ウェーブタックル、アイススピナー、ブレイブバード、けたぐり、インファイトと強力なものが揃う。アクアジェットによる追い討ちの他、アクアステップで上昇させた素早さをバトンタッチで他のポケモンに引き継ぐといった戦術も使える。しかし、かくとうタイプでありながらパンチ技を一切習得せず相性補完に優れた「れいとうパンチ」や積みと相性の良い「ドレインパンチ」を使用できないのは惜しいところ。
特殊技のレパートリーは歴代水御三家の中でも少なめでなみのりやハイドロポンプといったみずタイプのメインウェポンやぼうふう、エアスラッシュといった鳥モチーフらしいひこう技が確認できる一方で、「れいとうビーム」を覚えずこおりタイプのサブウェポンがこごえるかぜくらいしかないため一致技を両半減するカイリューなどには難儀する。
鳥ポケモンらしくタマゴわざではねやすめを覚えるため、素早さはアクアステップで補う前提で耐久に厚めにするのもアリだろう。
耐性は同タイプのニョロボンと同じ。弱点は5タイプもある反面、ほのお、はがね、むし、いわ、あく、こおり、みずと耐性対象が7タイプもある。
ジバコイルはウェーニバルの弱点を全て半減することができ、ウェーニバルもジバコイルにとって苦手なじめん、ほのおに有利である。
但しカラミンゴやリククラゲには両者ともに弱点を突かれるので氷技でしっかりと対策したい。
持ち物は攻撃性能を増強できる「いのちのたま」が候補に挙がるか。もしくは耐久・耐性の微妙さを補える上に「げきりゅう」型の場合にシナジーを形成する「きあいのタスキ」辺りが無難。
テラスタイプに関してだが、根幹である「アクアステップ」や「ウェーブタックル」の威力を上げ、キョジオーンやカバルドン、「てんねん」ドオーやラウドボーン対策になるみずタイプが第一候補、ほか「じわれ」を透かしつつ「ブレイブバード」を活かせるひこうタイプが候補に上がるだろう。
最低限の耐久とそれなりの速度があるため、上から「ビルドアップ」を積む型も良いかもしれない。数的有利を取ってから場に出し、テラスタルで相手に有利なタイプに変わって「ビルドアップ」で物理耐久を積めば、勝ち確定盤面に持って行くことも十分可能。
シナリオでは優秀な性能や技に加え、ストーリー中~終盤でかくとうタイプが各3ストーリーのボスに刺さりやすい事もあり、他の歴代水御三家同様優位に攻略を進める事が出来る。
が、恐らく進化したてであろうストーリー中盤にはかくとう耐性かつ弱点のエキスパートと対峙することになるため、油断は禁物。
また、四天王戦ではこちらの攻撃を吸収したり、弱点を突いてくる敵が多く、不利になりやすい。
残念ながら、ランクバトルにおける採用率はパルデア御三家の中では1匹だけ低い。
動かし方がわかりやすいマスカーニャやラウドボーンと違い、どうしても基本的には全抜きエースに据えなければならない点が災いしていると言える。
ただし、シーズン1ではシングルバトルでは「みがわり」「はねやすめ」「アンコール」で粘るゴツゴツメット耐久型、ダブルバトルではタイカイデンの追い風パーティに組み込んだスイーパー型がそれぞれ結果を残しており、前作御三家ほど悲惨な状態には陥っていない。
シーズン4最終10位構築にも「きあいのタスキ」「げきりゅう」アタッカー型がエントリーされている。
シリーズ3環境では四災に全体的に強いことから評価を上げたが、火力を伸ばさないとチオンジェンやディンルーが突破できないため、総合的にはそこまで伸びず。
シリーズ4では、一部界隈でみず耐久型やみずテラスタルを切った相手を餌に「じしんかじょう」で火力を増強できるでんきテラスタル型が流行。そちらならば目下勢いのある連撃ウーラオスにも有効打を持てる。
しかし、その連撃ウーラオスに使用率を喰われてしまっている点は否めず、採用率はそこから低迷の一途を辿っており、シーズン11にもなるとそろそろ怪しい立ち位置になり始めてしまっている。さすがにタイプ丸被りの相手は分が悪すぎた。
使用トレーナー
ゲーム版
※1:最初に選んだクワッスを進化させた場合
※2:主人公がニャオハを選んだ場合
※3:主人公がホゲータを選んだ場合
余談
- モチーフはカーニバルとインドクジャク(実際に尾羽を広げるモーションがある)だと思われる。
- ただし、海外名は鴨に由来するものが多め。どう見てもカモではないのだが、マガモの別名が青首鴨でありヨーロッパにも生息しているため色関連の名前の可能性がある。
- カーニバルというとリオデジャネイロのサンバが思い浮かぶが、元々はヨーロッパ発祥のキリスト教の祭り。18世紀頃にブラジルの宗主国であるポルトガル(パルデア地方のモデルであるイベリア半島にある)から伝わったとされる。なお、デザイン的にサンバもモチーフの一部と考えられるが、サンバはブラジルに伝わってからできたダンスである。
- キック力が強いという設定はクジャクというよりかはヒクイドリに近い。
- なお、水タイプだが言うまでもなくクジャクもヒクイドリも別に水生生物ではない。上記の通りあくまで「カモ」なのだろうか?
関連タグ
0913.ウェルカモ→0914.ウェーニバル→0915.グルトン
水御三家・最終進化形
ポケモン関連
- 御三家関係
- 踊り関連
- その他
その他
- パルコ・フォルゴレ:身体の模様が彼の服装に似ている。また、かたやイケメンダンサー、かたやイケメン俳優とクラスも似通っている。そしてクワッスが彼の相棒に似ている。
- 沢田慶三郎:ダンサー+キックを主体とした格闘家繋がり。彼を紹介する際実在の空手家・大山倍達の台詞(「バレエダンサーとは(キック力が強いので)決して戦うな」)が引用されておりこちらも元ネタと思われる。
- ベルリーナ:同じくカーニバルに関係のあるクジャク。派手な飾り羽があることから分かるように男性なのだが、御三家ポケモンは総じてオスの比率が高い為こちらもオスであることが多い。
- ドルドーニ・アレッサンドロ・デル・ソカッチオ:ラテン系ダンサーをモチーフにした、キックで戦うキャラクター繋がり。この人物は独白で、自らの主人のことを孔雀に擬えたことがある。
- 宮野真守:顔がうるさいとネタにされる声優で、動きのやかましさから引き合いに出されている。ただしウェーニバルの場合どっちかというと顔以外がうるさい。なお、宮野氏はアニポケではうるさいイケメンを演じていた。
- 湘南乃風:中国語版ではこのNNを付ける事が可能。彼らの代表曲「睡蓮花」は落ち着いた雰囲気から徐々にハイテンションかつアップテンポになるのでネタにされる事もしばしば…。