概要
『星のカービィ』シリ-ズの主人公である、遠く平和な星のひと。宇宙の辺境にある惑星・ポップスターの中にあるプププランドに、はるかぜとともにやってきた若者。
好物はマキシムトマト(アニメではスイカ)、嫌いなものは毛虫。
英表記は「Kirby」。カービーやカーヴィでは無いので注意。
声優は大本眞基子。ピカチュウを演じる大谷育江と同じく、彼女が演じるカービィの声は世界共通である。
また、初期の販促ビデオやCMでも声が当てられており、そちらでは普通に喋っていた(声優は不明)。「星のカービィ おしゃべりCDコミック」では川田妙子が担当。
容姿
5秒で描けるピンク色の丸い胴体に大きな目と口、短い手に赤い足と誰にでも親しみやすい、絵描き歌で描けるようなデザインが特徴。アニメEDでは「きほんはまる」なるカービィの絵かき歌が用意されている。
身長は20cm程度だが、弾力があり伸縮が可能。ボールのようによく弾む。
当初は目も口も小さく、特に第1作のパッケージなどでは口を閉じていたが、シリーズが進むにつれて、大きくつぶらな瞳と、常に笑顔の口がトレードマークになった。また、初期の作品では(当時の技術もあって)ゲーム中では殆ど表情が変わっておらず、それ故に「初期の頃のカービィは無表情キャラ」というネタもされることも。
ちなみに当初カービィをピンク色だと思っていたのは原案者の桜井政博だけだったという逸話もある。一方、電ファミゲーマー編集部『ゲームの企画書①』(角川新書)によると、ピンク色だと海外では性的な印象を与えるという懸念があったため、元々は体を白くした方が良いのではないかという議論になったという。
そのため、スタッフの見間違いかそれとも上記の理由が原因かは分からないが、米国版の初代『星のカービィ』のジャケットイラストに描かれたカービィは白色になっている。
2Pカラーなどとして黄色、赤、緑、青と様々な色のカービィがいる。
『鏡の大迷宮』『参上!ドロッチェ団』などではカラーリングを変更するアイテムとしてカラースプレーがある。
性格
天真爛漫で自由気ままな性格。食べることと歌うことと寝ることが大好き。自分の欲望に忠実で、何かを思い立ったらいつでもどこでも実行する。「なやみのないやつ」と評され憤慨することもある。
ステージクリアすると独特なダンスを披露する。(星のカービィ64など披露しない作品もある。)
座右の銘は「あしたは あしたの かぜがふく」。
正義感が強く自分の信念に忠実で、困っている人は見過ごせないという一面も持つ。そういった面から、その見た目からは意外かもしれないが敵には一切の容赦がない。『星のカービィ スーパーデラックス』では戦艦ハルバードの各部を損壊させ、間もなく墜落するというところまで追いつめたにもかかわらずメタナイトたちを叩き潰すべく再突入した(一度戦艦の外に出てからまた乗り込んでいった)。
たとえそれがついさっきまで味方だった相手でも敵対することになったら躊躇なく戦えるあたり相当タフである(前科があるとはいえ何か事件があるとデデデ大王を真っ先に疑ったり、敵に身体を乗っ取られたキャラでもお構いなしに倒したりしている。この思いきりの良さと割り切りの早さは長所でもあり、それが活かされている外部作品もある。ある意味彼がピンクの悪魔と呼ばれる所以の一つかもしれない。
ただし思い込んだら融通が利かない部分もあり、『夢の泉の物語』ではその点が災いしデデデ大王が施していた封印を破って黒幕ナイトメアを解放してしまった。
また、強い正義感ゆえにマルクやマホロアの悪事に利用されるという、騙されやすい一面もある。それはタランザや秘書スージー、三魔官シスターズといったワケありな者を(事情を知らないにせよ)即受け入れる懐の広さでもある。
ただし、それでも最終的にはすべて丸く収めているあたりなかなかの大物。また、悪いことをしたと思ったら謝ったりお詫びをしている模様。
一方でシャドーカービィを見る限り、悪意というものは彼の中には殆ど無いらしい。
だからやる事なす事が極端になりがちなのか……。
マホロアやクィン・セクトニアなどが秘めた野望を語っている間も終始きょとんとした表情であり、そもそもそういった類のものが理解できないのかもしれない。大抵のラスボス戦では世界を救うとか護るといった小難しいことよりも「早く終わらせて家に帰ってご飯を食べて寝る」ことが最初の目的であるあたりに、「日常」が大事だと本能で分かっているともいえる。この辺がなんだかんだと全てを丸く収められる所なのだろう。
住居
元は放浪を続ける旅の青年だったが、第1作にて、デデデ大王に食料を奪われ困っていたプププランドを救ったのがきっかけとなり定住。
家はその時住人が好意で建ててくれたもので、白いドーム状に煙突の付いたシンプルなもの。
能力
敵キャラには、触れるだけではなくマリオのように踏みつけたりするだけでダメージを受けてしまう(番外では例外あり)。
だが大きな口と強烈な肺活量で敵を吸い込み、星型弾として吐き出したり、飲み込んでその敵の能力を自分のものにする「コピー能力」を得意とする。
コピー能力は吸い込んだ敵の性質によって大きく変わり、非常にバリエーションが豊富。また一部の作品では、2体の敵を吸い込むことでそれらの能力をミックスし新たな能力を生み出したり、吸い込み能力を劇的に上げて大型の敵やビームすらも吸い込んでみせた。何も能力がない敵を吸い込むとスカになる。
吸い込み自体も強力な技であり、頑張れば、自分の何倍もある敵も丸呑みできる。但し、どんなに頑張っても吸い込めない敵や吸い込もうとすることで変身する敵もいる。
また、空気を大量に吸い込んで膨らむことで空中を「ホバリング」したり、吸い込んだ空気を勢いよく吐き出して「空気弾」を撃つことが出来る。第1作では、巨大な気球サイズにまでふくらみ、デデデ大王の城自体を吊り上げるという荒業も見せた(ただしこれはプププランドの秘宝「きらきらぼし」の力によるものとも考えられる)。
水中で泳ぐ際は口から水鉄砲を噴射できる。作品によっては自ら、または仲間キャラを用いて吸い込みが出来ることも。
作品によっては水中ゴーグルを着用することもあり、『星のカービィWii』以降は水面では浮き輪を装備して泳ぐようになっている。
コピー能力のなかった第1作では、激辛カレーライスを食べて一定時間口から火を吐きまくったり、さつまいもを食べて空気弾を連発したりといった無茶なアイテム技を披露していた。
ちなみに、歌う事が好きなカービィだが「ぺんぺん草すら残らない」と言われるほどの殺人的な音痴であり、皮肉な事に聴かされた敵はほぼ全てやられてしまうというカービィ最強の必殺技の1つにさえなっている。
「マイク」のコピーはゲームでは一種のボム技扱いであり、本人は無自覚かつノリノリなものだから余計タチが悪い。ただし、アニメ版でカービィがコピーなしで歌った時やスタアラでコック能力で鼻歌を口ずさんだ際は可愛らしかったため、攻撃性を持つのはマイクによるものとも解釈できる。
なお、マイクの際のボイスに関しては大本が演じているとは限らず、桜井政博や熊崎信也と言ったスタッフの声が使われていることもある。当該記事参照。
性別
性別に関しては不明である。
ただし、ゲーム作品の説明書や公式サイトでは一人称が「ぼく」であり、リボンやチュチュのような女性的なキャラに対して照れくさそうな仕草を見せることもあるなど男性的な描写が多く、英語版や『スーパーデラックス』でのマイクの説明では「彼(he)」と呼ばれている。
ただし25周年のイラストではひな祭りのお雛様で参加していたり、魔法少女アレンジやチアリーダーアレンジのように女性的な格好をすることもあるなど、近年は声優の演技も相まってどちらとも捉えられる中性的(ニュートラル)なものとなっている。
その他
カービィの体の内部構造については謎が多い。
漫画版では、キャピィが家具を持ちこんで生活していたり、小さなカービィがたくさんいる遊園地のようになっていたりした。アニメ版では体内が宇宙空間のようになっている様子が描かれていたことがある。
また、歯や骨を持たない軟体動物であることもアニメ版で判明している。しかし、『星のカービィ64』などではリンゴをかじる様子が確認されているため、歯に代わる器官が存在するのかもしれない。
アニメ版におけるカービィ
ゲームとアニメでは基本的な設定(吸い込み・コピー能力等)は統一されているものの、予定より早すぎた目覚めのせいで赤ん坊の如く言葉を喋れない等、出自や年齢などといった設定は大きく異なっている。
詳しくはアニメカービィの記事を参照。
漫画版におけるカービィ
【】内は作者名。
1992年9月から連載開始。星の花から生まれた設定になっている。リンゴが大好物。純真無垢で幼稚園児のような性格。例えば、影という概念を知らず「自分の影」を友達として扱い、影が見えなくなると「友達がいなくなっちゃった!」と悲しんだことがある(住民たちは元よりデデデまで捜索に駆り出されるなど大騒ぎになった)。などなど度々問題を起こすことがあるが、なぜ怒られているのか理解できないことも。時には自分のしたことを自覚して反省もする。
実は、1994年にCDデビューしていた。CDコミックでは川田妙子が担当している。
- かっとび星のカービィ(旧タイトル:プププランドは大さわぎ)【あべさより】
さくまカービィとほぼ同時期(数え方によっては一ヶ月遅れ)に1年半ほど連載。ウェイトレスのナナちゃんという人間のオリジナルキャラクターと共に冒険する。実はコピー能力のミックスを『星のカービィ64』より何足も早く発揮していたりする。単行本が存在せず読むのは非常に難しい。
- 星のカービィ【ちびにゃんね】
小学三年生で過去に連載。口の形が「ω」になっている。対象年齢相応の元気っ子。こちらも単行本が存在せず読むのは非常に難しい。
- 星のカービィ【前田のえみ】
小学一年生で過去に連載。目の光彩が独特な形をしている。子供っぽく、無邪気に遊んだりしてデデデ大王たちを巻き込んだりする。これまた単行本が存在せず読むのは非常に難しいが、作者のサイトに3話だけ掲載されている。
コロコロコミックで連載された最初のカービィ漫画。連載初期、中盤、後期でのデザインが大きく違う。プププランドの一住人として普通に暮らしている。人間の年齢で例えると小学生くらいと推測される。「ペポ」「ポペ」が口癖。他人に迷惑をかけることが多く作中の騒動の引き金となることが多い。因みに第1話の冒頭では「プププランドの平和を脅かす1人の怪物」と紹介されていた。また当時少ない味方のツッコミ役としてオリジナルキャラ「チービィ」が初期のみ登場していた。
2006年に一度連載終了したものの、2017年冬にコロコロアニキで復活を遂げ、現在はコロコロアニキで連載中。
- カービィクイズ【嵩瀬ひろし】
学習幼稚園で連載されていた。基本的にはカービィたちを絡めたクイズ集だが、漫画であることもしばしば。小学○年生よりも更に読む方法が限られており(関西の国会図書館では読めない)、極めてレアな作品である。
月刊少年ギャグ王で連載されていたカービィで、大冒険の読みは「アドベンチャー」。他の漫画のカービィと比べて冷めた印象で、ツッコミに回ることが多い。時折('-')みたいな表情になるのが印象的。単行本が1巻だけ存在する。
- プププの大冒険 ~星のカービィ~【大丸ロケット】
宝島社のゲーム雑誌「ポケットランド」で連載されていたカービィ。目が小さく、語尾は「ポ」。リック、カイン、クーの3人の仲間がいるがあんまり大事に扱っていない。ちびにゃんね版ほどでもないがたまに口がω形になる。雑誌が2冊しか刊行されていないため2回のみの連載であった。
- 星のカービィ プププランドの仲間たち【姫野かげまる】
小学五年生で過去に連載。とても可愛らしい顔をしているが言動がなかなか鬼畜。呆れ顔が印象的。「NINTENDOゲームコミックスペシャル」という本に26話掲載されている。
- 星のカービィ プププランドで大さわぎ!【山下たかひろ】
小学四年生で過去に連載。先述の『かっとび星のカービィ』の旧名とは別物。同雑誌の付録2冊に全話掲載されている。
- ポヨポヨカービィ【はりぶきしきみ】
過去にファミ通DS+Wiiで連載。毎月1話の4コマ漫画で、カービィが「ポヨ」としか喋らないのが特徴。
- 星のカービィ カービィ&デデデのプププ日記【まつやま登(初期のみ路みちる)】
過去にファミ通DS+Wiiで連載しており、現在もてれびげーむマガジンで連載されている。かなり幼い性格になっており、喋り方も短い言葉で「○○ー」と伸ばすことが多い。デデデ大王たちに迷惑をかけることはあるが、対立などは滅多にしない。よく聞き間違いを起こす。同誌の付録として何冊か単行本がある。
- 星のカービィ! も~れつプププアワー!【谷口あさみ】
コロコロコミックで『デデププ』が連載終了した次の号で連載開始。常に「アハハハ」と笑い、「なのだ」調で喋り、「プ?」「プ!」が口癖。上記よりも更に能天気でトラブルメーカーだが友達思いで味方が多く、更にマルクやマホロアといった原作では宿敵だった人物とも仲良くするほどのポジティブさを持ち合わせている。コピー能力については吸い込まずに能力名を言ってトランスすることがある。また、この作品ではカービィに八重歯が生えている(他の作品でも歯が出ることがあるが、常時見えているのはこの作品のみ)。
- カービィ漫画【宮須弥】
特にタイトルが定まっていない。キャラぱふぇ初期に連載されていた。『参ドロ』~『ウルトラスーパーデラックス』を題材とし、後に『毛糸』や『あつめて』編を1回ずつ掲載。単行本化はされていない。
デンゲキで連載していたカービィ。『ウルトラスーパーデラックス』以降の設定が中心となっている。
チリーの家に居候している。「おはそうさま」、「ごちめまして」といった造語の挨拶で食料を食い尽くすこともしばしば。
休刊に伴い連載は終了したが、後に『ウルトラスーパープププヒーロー』として復活。しかしこちらも休刊により連載終了されている。同誌の付録が2冊存在。
長いこと復刊の声が絶えなかったが2022年についに単行本が発売される運びとなり、売上好調につき、無事に無印ププヒロは全話分単行本化が決定した。
- 星のカービィ パクッと大爆ショー!!【川上ゆーき】
コロコロイチバンで連載されていた。ボケ役兼ムードメーカーとして物語を引っ張っていく。
オリジナルキャラでロボットの「スターカービィ3号」が登場した。
- 星のカービィ ぽよぽよな毎日【路みちる】
ぴこぷりで連載中のカービィ。雑誌が女児向けなのでそこまで過激なことはしない。またチュチュに好かれており、彼女もメインキャラクターの1人である。
- 星のカービィ まんぷく4コマぱふぇ♡【苅野タウ&ぽと】
キャラぱふぇコミック&パズルで連載された4コマ漫画集。作者は後述の小説版の挿し絵も担当している。この漫画も2回のみの連載であった。
- 星のカービィ キラキラ★プププワールド【南条アキマサ】
キャラぱふぇで連載中のカービィ。うっかり屋で周囲を巻き込むことが多い。単行本ではキュービィと共演している。
- 星のカービィ 今日もまんまる日記!【ダイナミック太郎】
コロコロイチバンで連載中のカービィ。より子供っぽい性格となっており、過激なことをすることが多い。
別枠として「パズルプラネット」も連載している。
- 星のカービィ まんぷくプププファンタジー【武内いぶき】
コロコロコミックで『も~れつ』が連載終了した次の号で連載開始。口癖は「ピポ」稀に「ポヨ」となっており、これまた口の形が「ω」のようになっている。非常識でヤケになることがしばしばあり、こちらでもトラブルメーカーキャラとなっている。
『も~れつ』や『デデププ』での味方兼ツッコミキャラも役回りは異なるが登場することもある。
- 星のカービィ ゆるっとプププ【加藤みのり】
『デデププ』の出張連載を除けば初となるちゃおで連載されている漫画。一部アンソロを除けばこれまた初の、一人称が「カービィ」と自分の名前なカービィ。純粋無垢でおっとりした性格だが、少しドライで飽きっぽい。
そのほかエニックスなどで四コマ漫画のカービィが存在するが作者によってカービィの性格、口調が異なっている。
小説版におけるカービィ
例に漏れずやはり食べる事が好きで、食べ物の話になると人の話を聞かない事がほとんどである。耳にした単語を食べ物と聞き間違えることもザラ。化粧をした自分の顔に見惚れたり、デデデと間違われた事に「可愛いぼくとデデデなんかをどうして間違えるの!?(意訳)」と憤慨したりと、ややナルシストな気がある。
ただしメタナイトが一目置くほどに正義感は本物であり、ギャラクティックナイトが現れても戦う理由がなければ戦いたがらなかった(それでも、倒さざるを得ない状況なら仕方なく戦う)。
コピー能力についてはゲームと同じで、特定の相手を吸い込む事で発動する。
第1巻では男女ペアで参加する決まりのパーティに直接の招待客であるメタナイトと参加するためとはいえ、デデデ大王と協力してデデビィという女装を披露した。
ワープスターは第5巻でレース大会用のエアライドマシンとして登場し、ラストで大会の権利関係等がうやむやになったためか結局カービィの私物となっている模様。
なお、小説版では素で音痴である事が第1巻でデデデが証言している。この時はからかうような口調だったため、マイク状態でない時はそこまで酷くはないようである。そのため、カービィがウォーキーを吸い込む、またはウォーキーと同室になると周囲が慌てふためく。
料理も下手であり、作った料理を見たワドルディは食欲が失せ、作ったカービィ自身も食べると悶絶して苦しむほどの酷いものになる。幸い、歌と違って料理の腕はカービィも自覚しており、相手からの要望がなければ滅多に披露しないし、「作るより食べる方がいい」と結論付けている。あるお話では前述の歌も含めたこの欠点が初めて活かされることになるが、その内容は完全に某ディナーショー。
基本的にお人好しで、以前戦ったタランザを友達として接していたり、ポップスターを侵略しようとしたスージーのそっくりさんにも親しく話しかけていた。ただし、手酷く裏切られたマホロア相手には食べようとしたカステラを放置して飛び出し、「ポップスターから出ていけ」と怒鳴るほど悪感情を抱いていた。
また、常に楽しいことを考えているため、洗脳や催眠類いが効かないという特殊体質であり、劇中でデデデ大王やメタナイト達があっさり操られる中、カービィだけは通じなかった場面が多い(例えば、第4巻でガリック男爵が持つマリス・ストーンにデデデ達が操られる中、カービィだけは操られなかった)。この体質はグーイも持っている。
外部出演
ゼルダの伝説 夢をみる島
レベル7のダンジョン「オオワシの塔」で敵キャラクターとして登場。カービィシリーズでは主人公であるカービィがまさかの敵対する存在となってしまっている(ただし、世界観を考える辺り偽者の可能性が高い)。
何故か妙に黄色い体色であり、常にニコニコ顔でホバリングはせずにピョンピョン跳ねながらリンクに向かっていき、ある程度待つとお馴染みの吸い込みをしてくる。勿論吸い込まれたら吐き出されてダメージを受ける。
しかも剣の攻撃が一切効かないという地味に強敵感があるが、実は吸い込みをしている時に爆弾を2回吸い込ませると倒す事が出来る。それ以外にもブーメランで倒す事も可能。
なお、開発スタッフは出す許可をHAL研から取ったかどうかは覚えていないらしい。
そんな事情がありながらも、Nintendo Switch版のリメイクでもしっかりと登場している。本作では口の形が何かを含んでいるようなものになっており、目にはハイライトが無いが、吸い込みをしている時や気絶している時には本物と同じような顔になっている。
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ
初代『スマブラ』こと『ニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ』から参戦しているレギュラーの一角。
声優が大本眞基子と決まったのは、初代『スマブラ』がきっかけ。
原作と同様、「アクションゲーム初心者でも楽しめる」ファイター。
一度に5回の空中ジャンプが可能で、高い復帰力とゆっくりした落下速度を持ち、スマブラを触ったばかりの初心者でも復帰がしやすい。
また、ほぼ全てのワザがスティックを倒した方向にすぐに攻撃が繰り出されるシンプルなものであり、自分のやっていることが直感的にわかりやすくなっている。
コピー能力も健在で、通常必殺ワザ「すいこみ」からの「のみこみ」で相手の通常必殺ワザをそのままコピーできる。
詳しい解説はカービィ(ファイター)を参照。
太鼓の達人シリーズ
ニンテンドー3DSソフトの『ドコドン!ミステリーアドベンチャー』でデデデ大王と共に、ストーリーモードのパーティーメンバーとして登場した。
『Nintendo Switchば~じょん!』にも登場しており、こちらでは演奏ゲームでの使用キャラとしてカービィを選べる。
キラッとプリ☆チャン
カービィやアイテムをあしらったコーデが登場。
余談
最初は、子供に覚えやすい名前にしようということで、開発段階では『ポポポ』と呼ばれていた。また、シリーズ第1作『星のカービィ』も当初は、『はるかぜポポポ(後のティンクル☆ポポ)』というタイトルで開発されていた。『プププランド』や『デデデ大王』の名称はその名残と思われる。宮本茂が、ポポポから名前の変更を提案したのは、なんとなくサンリオを想像するからとのこと。
『カービィ』という名前の由来については諸説あるが、正確なものは不明で、生みの親である桜井政博や、『ポポポ』という名前の変更を提案した宮本茂も覚えてないという。アメリカに存在した掃除機会社の名前『Kirby』から取ったという説、かつてドンキーコングの著作権問題に従事していたアメリカ人の任天堂の顧問弁護士の名前『ジョン・カービィ』の名前から取った、などといった説がある。ただ2011年の別のインタビューで宮本茂は、元々候補にあったカービィとジョン・カービィの名前の偶然の一致を面白く思ってつけた、とも言われているため、ジョン・カービィとは意外な関係性があるのかもしれない。
ゲームでの出自は不明。 小学館の学年別学習雑誌の付録の本におけるさくま良子がHAL研究所スタッフから聞いた話では「ある晴れた日、花から生まれた」「誕生直後はリンゴより小さい」「吸い込みも弱かった」というが、これも桜井がツイッターで否定している。
『スターアライズ』では関連がありそうなキャラが登場したが、ぼやかされている事に変わりはない。
プププランドでのんびり暮らしつつも、時には皆を守るため、時には結果としてポップスターや宇宙の脅威とたびたび戦い、それらを退け続けている。『スーパーデラックス』の「銀河にねがいを」や『星のカービィ64』のように宇宙規模の活躍もあり、『星のカービィ Wii』の時点ではカービィが意図せぬうちに宇宙でも名が知られた存在となっている。
ただ、アニメ版ではやりたい放題やっている一方で64ではどういうわけか落っこちてきたリボンが直撃したり、津波に飲まれたり、仲間に踏んづけられたりワープスターに潰されたりと運に恵まれていない模様。
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