本項では歴代のオプティマスプライムについても少し触れるが、詳しくはそちらを参照してもらいたい。
概要
歴代シリーズにおける正義のトランスフォーマー「サイバトロン」の総司令官の名称。作品によってはサイバトロンの役職名としても使用されている。
総じて少々抜けた部分のある司令官だが、これはサイバトロンの司令官が勇気や信念といった精神的なものを基準として選ばれるからであり、現に人望はかなり厚い。
精神的要因で司令官が選ばれるという性質上、戦術的には司令官なしでも統率のとれた行動が可能であり、実際『プライム』にてオプティマスがとある事情で陣営から一時離脱した際にもオートボットは問題なく作戦を立てて行動していた。
『マイクロン伝説』ではコンボイの死後、ホットロッドが臨時リーダーになって全員纏まって行動している。なお、彼がリーダーに選ばれた理由は「コンボイの想いを一番受け継いでいる」なので、やはりこちらも精神的なものが大きい。
その抜けた部分故に周囲のサポートが必要となっており、これがサイバトロン陣営の結束を高める一因にもなっている。この特徴は首領のメガトロンが圧倒的な能力で部下を束ね、ナンバー2のスタースクリームが首領の座を狙い、強力なリーダーが居なければ烏合の衆と化してしまうデストロン陣営とは対照的になっている。戦闘時にも味方の士気を鼓舞しつつ敵を畏怖させるという役割を果たしており、この点も作戦や謀略で敵を追いつめるメガトロンとは対照的と言える。
名前について
日本で制作されたTFシリーズの「コンボイ」は、原名に合わせたネーミングに改名されたり、逆にそのままの名前で海外に輸出される事もある。原語版での名前はオプティマスプライム(Optimus Prime)。
何故コンボイという名前になったかというと、「オプティマスプライム」という名前が当時の日本の販売元で子供達には長すぎて発音しづらいと判断された為である。
ちなみに、『オプティマス』はラテン語で『プライム』は英語なのだが、どちらも『最良、最善、一番』といった意味なので、日本語に訳すと『一番一番』のような名前になる。
なお、「コンボイ」とは『護送』『守護』『護衛』を意味する。『護送車』であるトラックに変形し、平和の『守護者』であるサイバトロンの司令官に相応しい名前と言える。
日本での「コンボイ」の名前の由来は、コンボイ司令官の前身となった玩具『ダイアクロン』の「バトルコンボイ」からそのまま取ったものと考えられる
「コンボイ」にはトラックの車列という意味もあり、量産型であるバトルコンボイは、TVCMなどでその名の通り輸送隊を組んでいた。
G1
CV:ピーター・カレン/吹:玄田哲章
初代アニメ『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』ではサイバトロンの総司令官であり、軍をまとめあげる頼もしいリーダー。
後作との区別の為に「G1(Generation-1)コンボイ」と称される事も。
赤い巨大なトレーラー(フレイトライナーCOE)に変形する。更に牽引しているコンテナは補給や修理を行う為の整備基地となり、その内部には自律行動が可能な偵察用車両のローラーが格納されている。主に使用する武器はレーザーライフル。また、劇中で使用したのは1度きりだが、右腕からはエネルギーを斧状に形成したエナジーアックスを発生させる事ができる。他には、エネルゴン・ブラスターなども使用する。
エネルギー資源の枯渇問題に伴い、仲間と共にアーク号に乗り資源探索の為に宇宙に繰り出したが、宿敵メガトロン率いるデストロンの戦艦ネメシスの襲撃を受け、敵味方共々太古の地球に墜落する。それから約400万年後の西暦1985年(日本での放送開始と同年)に復活し、地球の資源を足掛りに再び宇宙征服を企てるデストロンの脅威から人類と宇宙を守る為に戦う事になる。
ギャグ要員(要因)
- カセットロン(主にコンドル)にやたら弱い
- 崖など高いところがあるとすぐ落ちる(自ら落ちに行く?)
- すごい短気
- 時々口が悪くなる
- レイアップシュートをレイカップシュートとか言い間違える
- しかも繰り出したのはバックダンク
- 「私にいい考えがある!」と自信たっぷりに決めてやった作戦が毎度のように大失敗
- 仲間が暴れて手に負えなくなるとしびれを切らして破壊宣言
- 人間がいる波浪発電所を大破させて多数の怪我人を出す
- ご先祖様を改造して囮に使う
……とまあいろいろギャグ方面での活躍が目覚ましい。あと日本語版はとにかく叫び声がすごい。
オォォォォォォウ!
ほあああああああああああああああああ!!
こういった破天荒な行動は、文化の違い(TFと地球人、そしてアメリカと日本の両方)と重度の天然ボケからくるものであると考えられる。
とはいえ
- 合体戦士を相手にするとすごい強い
- 一人で敵の本拠地に乗り込んでもこれまた強くて一気に敵の悪企みを阻止
- 新幹線と二度も衝突したのに全然気にしない
転落しても結局生きていることも併せて戦闘能力や頑丈さは、さすが司令官といったところか。これもまたギャグ要素にしか見えないが。
人物像
いろいろと難点はあるものの、その豪快かつ温厚な人柄から、頼り甲斐のある司令官として仲間達はもとより地球人にも好かれている。彼自身も仲間の事をとても大切に考えている為、それ故にちょっと行動や作戦に問題があっても、それに惹かれ慕うようになる。
実際のところ、彼もメガトロンに負けず劣らずの部下への寛大さを持つ。事実、命令違反で利敵行為を行なったグラップルやホイスト、反逆行為を働いたダイノボット達やアラートをあっさりと許している。
反発する部下同士を敢えて組ませる事で、お互いの長所を認め合わせるよう図るなど人事面も非常に優秀。サイバトロン軍で殆ど離反者や反乱が起きなかった(アメコミを除く)のも、彼の人事能力が優れていたからだと言える。
また、自信満々の作戦の失敗率についても成功率が低いだけで必ず失敗するわけではない。
司令官になる前
セイバートロン星での過去の出来事を描いた第60話「引きおこされた戦争」という回によれば、900万年前の彼はオライオンパックスという名だった(この名は米版、日本版で共通。綴りはOrion Pax)。
オライオンとしての彼は意思は強いが、知識や思慮は不十分なただの若者に過ぎず、丁度その頃デストロンを組織したばかりでまだ本性を隠していたメガトロンに対しては、伝え聞いていた評判から崇拝とも呼べる気持ちすら持っていた。しかし、略奪と破壊を開始したメガトロンに重傷を負わされ、アルファートリンの手によりリペアと強化改造を施されて強靭な戦士コンボイに生まれ変わり、リーダーの証マトリクスを託される。
補足
- 実写映画版のコンボイ(実写オプティマス)は多少マシになったものの、性格はおおむねこのG1コンボイに準じている。声も同じく原語版はピーター・カレン氏、日本語吹き替えは玄田哲章氏が担当。
- 玩具は旧タカラ(現:タカラトミー)が80年代初頭に発売した『ダイアクロン』シリーズの後期商品『カーロボット』シリーズのバトルコンボイの仕様変更品。カラーリングに大きな変化はないものの、ロボットの拳やバギー(ローラー)のタイヤと車体の形状、ステッカーが変更されたほか、足の裏が磁石となっているダイアクロン隊員を立たせる為のコンテナ内部のサイドパネルの鉄板が廃されている。
- 『ザ・ムービー』にて地球でのデストロン軍団相手に鬼神ぶりを見せつけた。しかしメガトロンとの決闘で致命傷を負い、マトリクスをウルトラマグナスに託し息を引き取った。
その後の時系列は以下のようになる。
1.キスぷれ
2.2010
クインテッサ星人の策略によって意識を持ったゾンビとして復活させられて、クインテッサに特攻し再び息を引き取った。
しかし、その遺体と宇宙船は宇宙をさ迷ったようで最終盤で発見されトランスフォーマーに恨みを持つ地球人の計画に利用されたあと宇宙ペストの解決策を見つけるためクインテッサの手術により再び蘇った。
4.ユナイトウォーリアーズ
5.リターン・オブ・コンボイ
6.G2
2010
“宇宙を一つに!”
CV:ジャド・ネルソン(劇場版)リシャール・ゴーティエ(TV版)テッド・シュワルツ(TV版初期)
日本語版:石丸博也
『トランスフォーマー2010』ではロディマスコンボイが新たな総司令官となっている。
『ザ・ムービー』にて、サイバトロンの若き戦士ホットロディマスが絶命したコンボイからマトリクスを受け継いで変身した姿。原語版での名前はロディマスプライム(Rodimus Prime)で、キャンピングカー風のトラックに変形する。名前こそコンボイだが、何故か顔はメガトロンのように老け込んだ。
司令官とは言っても、マトリクスにより半ば強引に任命されたこともあってか、当初は自分の責務から逃れようとする事も多かった。しかし、戦いの中で段々と自分の使命を全うするようになっていく。
ビーストウォーズ(初代・メタルス・リターンズ)
“やあ、メガトロン。悪いがそのデカくて悪どい顔の自慢ならまたにしてくれないか?"
CV:ゲイリー・チョーク、日本語版:子安武人
『ビーストウォーズ』(初代)、『メタルス』、『リターンズ』のコンボイ。ゴリラに変身するビースト戦士で、サイバトロン(マクシマルズ)のリーダー。ゴリラをスキャンしたせいかバナナが大好き。
顔こそG1コンボイに似ているが、全くの別人であり、原語版での名前はオプティマスプライマル(Optimus Primal)。
ビーストコンボイと呼ばれるたりするのは、後の玩具やこのような解説において区別を付ける為で、劇中での呼称は単に「コンボイ」である。日本のファンからはムチャゴリラ、コンちゃん、イボンコ…などの愛称?でも親しまれる。
ビーストウォーズⅡ
“私はパパではない。”
CV:郷田ほづみ
『ビーストウォーズⅡ』ではライオコンボイ。その名の通り、白いライオンに変身するサイバトロンのリーダー。彼もビーストコンボイ同様、サイバトロン内の一部隊の指揮官である。
ライオンクローを駆使したワイルドな肉弾戦を得意とするが、ライオンミサイルやライオビーム等の武装も身体の各部に内蔵しており、火力も高い。
「サイバトロン破壊大帝」の筆頭たるコンボイの名を受け継いだキャラクターにしては、最も穏健派・平和的であり、無抵抗な敵に対しては手を出さない。敵の大将には、戦いではなく話し合いによる解決を最後まで試みようとしており、インセクトロンとシーコンズに至っては和解に成功している。
デストロンからは説教臭いと思われているようで、DVD-BOXのブックレットにも「説教くさい口調に注目」とコラムに書かれている。
ビーストウォーズネオ
“みんなよりちょっとお兄さんなだけだ!”
CV:井上純一
『ビーストウォーズⅡ』の続編となる『ビーストウォーズネオ』ではビッグコンボイ。マンモスに変身する。
これまでのコンボイとは違い、軍やチームのリーダーではなく新兵達の教官という立場にいる。
ぶっきらぼうで慣れ合いを嫌うが、根は仲間思い。基本的に砕けた口調だがライオコンボイの前では敬語を使っている。
第1話にしてデストロンの基地を陥落させるほどの実力の持ち主で、彼が出てきた場合は大抵サイバトロンの勝利が確定する事が多く、第12話ではリスキーでありながら的確な指示を出して作戦を成功に導いている。
カーロボット
“熱い心に不可能は無い!”
CV:橋本さとし、英語版:ニール・キャプラン
『カーロボット』ではファイヤーコンボイ。消防車に変形するサイバトロンの司令官。消防車(ファイヤー炎神:Fire engine)に変形する。肩書きは「炎の司令官」。
G1コンボイに負けず劣らずの豪快かつ天然ボケ気質のせいで、敵の「デストロンガー」にちなんでサイバトロンガー破壊大帝として知られている。基本的にレベルを上げて物理で殴るを地で行くド直球万歳な性格。「いい考え」がなくても何とかなり、悪運が強い。
マイクロン伝説
“サイバトロン軍総司令官としてではなく、一人のトランスフォーマー、コンボイとして!”
CV:大川透、英語版:ゲイリー・チョーク
『マイクロン伝説』では、トレーラーに変形するサイバトロン軍総司令官。放送時は単にコンボイと呼ばれていたが、後年では他のシリーズのコンボイと区別する為、英題『Transformers Armada』から引用してアルマダコンボイと呼ばれる事もある。
今までのコンボイに比べると冷静沈着な性格ではあるが、序盤はこれまでの司令官に比べ影が薄かった。また、敵であるスタースクリームを受け入れる懐の深さやラッド達の拳で突き合う挨拶をホットロッドと一緒にやるノリのいい一面も見せている。割と出来た性格だが、終盤でダブルフェイスに「お前の本性は戦いが好きなトランスフォーマーだ。」と内なる好戦的な本性を指摘され、ユニクロンとの戦いを終えた後「マトリクス…今の私に持つ資格はない。」とマトリクスを放棄してしまう。
前年のファイヤーコンボイと同様に、ビークルモードで牽引している後部コンテナと合体し、スーパーモードにパワーアップ可能で、合体シーンは足から手が生える。中盤以降ではジェットファイヤーとの合体形態「ジェットコンボイ」や、ウルトラマグナスとの合体形態「マグナコンボイ」も披露。ジェットファイヤーやウルトラマグナスと同時合体した究極形態「マグナジェットコンボイ」にもなれるが、劇中ではこの姿で戦う事はなかった。勿体無い…。
後半にて地球を守るため一時的に死亡してしまうが、マイクロンとマトリクスの力で復活。終盤では見た目も中身も黒いファイナルバトルカラーになり、ブルース・リー顔負けのアクションを見せる。最終クールでの熱い展開は感涙必至である。
携行武装のコンボイガンや腕部に備えられた排気筒型の速射砲ダブルカットアウト、更に組み合わせた両腕を振り下ろす事で光球を撃ち出すビッグパンチを主な武器とし、更にパートナーマイクロンのプライム(英語版ではスパークプラグ)とのエボリューション(合体)で必殺技「マックスファイヤー」が発動する。劇中ではスーパーモード以外でエボリューションする事はなかったが、プライムがコンテナを操作してコンボイのサポートを行うシーンがある。
玩具は赤外線を利用したコンテナの自動変形と合体が可能な物の他に、コンテナを廃し可動を重視した小サイズのスタンダード版が販売された。スタンダード版にはプライムの代わりにSF風のジェット機と銃に変形するマイクロン・サージが付属し、背部に合体させて上下に動かすとパンチアクションを繰り出す。
劇中ではコンボイ、ジェットファイヤー、ウルトラマグナスの3体合体は果たせなかったものの、日本ではトイザらス限定販売品としてこの3体の配色を変え、セットにした商品が発売されている。
スーパーリンク
“私の名を言ってみろ!”
CV:小西克幸、英語版:ゲイリー・チョーク
『スーパーリンク』ではグランドコンボイ。設定上は前作『マイクロン伝説』のアルマダコンボイと同一人物だが、前回における最終戦でのはっちゃけが後を引いているのか、以前の面影が見えない程の暴れん坊で、豪快な性格。
『マイクロン伝説』で合体したジェットファイヤーからグランドフォース→ウィングセイバー→オメガスプリームと次々に合体相手を乗り換えたプレイボーイでもある。ちなみに合体後の呼称はちゃんとあるにも関わらず、劇中では何故か全て「グランドコンボイ」で統一されている。
ギャラクシーフォース
“宇宙を守れ!トランスフォーム!”
CV:楠大典、英語版:ゲイリー・チョーク
『ギャラクシーフォース』ではギャラクシーコンボイ。消防車に変形するサイバトロン軍総司令官。消防車にしてはヤケに物騒な物がそそり立っているが決して軍用車両ではない。
2018年現在、日本においてコンボイの名を冠する最後の司令官でもある。他のシリーズと違って部下には「総司令官」と呼ばれている。
『マイクロン三部作』の定番たる合体はしっかり受け継いでいる。合体時のシークエンスは勇者シリーズさながらでやたらカッコいい。通常時はビーストコンボイと同様に口の周りが露出しているが、合体時にはマスクが展開する。
仲間に対して厳しくも優しく見守っており、彼らからの信頼も厚いが、自分の立場について悩むときもあった。G1コンボイやファイヤーコンボイ程ではないが天然なので、冗談を真に受けてしまう一面も。敵に対しては容赦せず、
海外版では『マイクロン伝説』のコンボイ、『スーパーリンク』のグランドコンボイに続いて彼も同一人物だが、(大人の事情で)日本語版にその設定は適用されていない。
実写映画版
CV:ピーター・カレン/吹:玄田哲章
実写映画版では原語版と同じくオプティマスプライムとなっており、これ以降の新作でコンボイの名は使われなくなった。
相当なアレンジが加えられているものの、デザインはもちろん、色合いやモチーフなどはほぼG1コンボイを踏襲している。
日本語吹替版はG1コンボイと同じ玄田哲章氏(原語版はピーター・カレン)であるが、抑揚の少ない声となっており、G1コンボイに比べ冷静な司令官らしい性格付けがされている。
詳細は実写オプティマスを参照。
アニメイテッド
“オプティマスプライム、ハトのものまねをやります!ホロッホー♪”
CV:デビッド・ケイ/吹:高橋広樹
『アニメイテッド』にて、アニメの司令官としては初めて原語版と同じオプティマスプライムの名となった。
子供には長くて覚え辛そうだが、実写映画版とは色々連動しているらしいので引き続きこうなった。
バンブルビーが命名したププなら覚えていると言う人もいるのではないだろうか。
同作に登場するTFの例に漏れず立派なアゴをお持ちだが、彼の玩具は割とバランスが取れたアゴに造型されている場合が多い。
変形する車両は消防車…という事になっているが、消防車の車両後部の部分がごっそりと無くなっていて、一部の回ではトラック用のコンテナまで牽引していた事から実質トレーラーと言っても間違いは無いだろう。
武器は伸縮自在の斧ウルトラアックスや腕から発射されるウルトラアンカーの他、投擲武器を投げつけたり消化剤を撒いたりと、多種多様な装備類を持つ。
プライム
“宇宙の平和を守る為、日夜ういろうを食べて頑張っている!”
CV:ピーター・カレン/吹:森川智之
『プライム』では司令官オプティマスプライム。オートボットをまとめる司令官。
実写版のようなボンネットタイプのトレーラーに変形し、必要に応じてコンテナを牽引する事もある。武器は両腕が変形するブラスターとブレードで、戦闘能力はメガトロンとほぼ互角。
G1コンボイと同じくかつてはオライオンパックスという名であり、サイバトロン星の古代遺物を管理するアイアコンの司書官だった。原語版の中の人はG1シリーズや実写版でお馴染みのピーター・カレン。日本語吹き替え版の中の人は『ビーストウォーズメタルス』ではメタルスジャガーを演じていた。
ディセプティコンによるサイバトロン星襲撃から逃れ、ラチェット、アーシー、バンブルビー、バルクヘッドと共に地球で活動している。冷静沈着な性格で、ライオコンボイのようにディセプティコンとは和解を求めている。だが、その甘さを旧知の仲であるラチェットに指摘されることもあった。
日本版の予告ではういろうやひつまぶしが好きだと言ったり、ラチェットに「プライムってさー、昔コンボイって名前だったよなー。」と前述のアニメイテッドと似たような事を言われたり、自分が番組に出演していることを忘れてラチェットに「君は出てるじゃないか!」とツッコまれ「テヘペロ。」と答えたりと、コミカルな一面もみせる。
同じ『プライム』シリーズの、『レスキューボッツ』や原語版『アドベンチャー』、日本独自展開の『参乗合体トランスフォーマーGo!』にも登場する。
キュートランスフォーマー
“オイルが漏れてるんだ!(汗)”
CV:細谷佳正
『キュートランスフォーマー』では実写映画版をなぞったデザインで登場。タイトルにガッツリ「コンボイ」と書かれているが、本作の彼はあくまでもオプティマスプライムである。
ビークルモードは『ロストエイジ』と同様のウェスタンスター・4900SB風のチョロQ。ロボットモードもそれに準じ頭身がデフォルメされた愛らしいデザインとなっている。
また、玩具独自シリーズ『オルタニティ』のニッサンGT-R R35に変型するバージョンや、G1のデザインを継承したフレイトライナーバージョンも存在する。
基本的に、ゲームを熱心にプレイしつつ、ロックダウンからの辛辣な問答に答える形で各回の議題を掲示する役目を担っている。『コンボイの謎』が世間で「クソゲー」として定着していることを頑なに否定する。
サイバーバース
CV:ジェイク・ティルマン/吹:子安武人
オートボットをまとめるリーダー。G1風のデザインとなり、トレーラートラックに変形する。
武器は腕を変形させた斧「エナジーアックス」とビームシールド「マトリクスシールド」
アニメ以外
コミック版G1
CV:ピーター・カレン(コマーシャル)
コミック版G1シリーズにて、一度絶命したオプティマスが新たなボディで復活した姿。パワーマスターオプティマスプライムと呼ばれる。トレーラーと合体することでスーパーモードにパワーアップできる。
このオプティマス(コンボイ)は、日本では『超神マスターフォース』のジンライとして登場し、邦訳版コミックもないため日本での知名度はあまり高くはない。
リターン・オブ・コンボイ
“スーパーねえ?スーパーマーケットなら知っているぞ。”
CV:玄田哲章(TFテレフォン)
G1シリーズ末期の日本で独自に展開された玩具シリーズ『リターン・オブ・コンボイ(ザ☆バトルスターズ)』に登場した際はスターコンボイという名前になった。同作は『Z(ゾーン)』の後という設定だが、G1コンボイと同一人物であり、いつの間にかデストロンに盗まれていたコンボイの遺体を回収し、超新星エネルギー・ゾディアックの力によって蘇生したもの。第何次性徴か知らないけれど元の身体から更に巨大化している(グラビアでは復活前からマイクロTFの戦艦と基地になるスカイギャリーと同サイズ)。
トレーラーの他にマイクロトランスフォーマーの前線基地に変形する事が可能で、スカイギャリーやグランダスと合体して「3連合体バトルスターアタック」と呼ばれる必殺技を繰り出す事もできる。
後述の『ユナイトウォリアーズ』には直接の登場はしないものの、物語のクライマックスで後の世界に於けるその存在が仄めかされている。
G2
メガトロンと和平を結ぶも、人類とのすれ違いを起こしたメガトロンと相対することになってしまう。
このとき、初代に近い姿であるミサイルトレーラー型の通称G2コンボイに変化。更にマトリクスの力でタンクローリーに変形するバトルコンボイとなった。
キスぷれ
CV:玄田哲章
『ザ・ムービー』と『2010』のミッシングリンクとして作られた『キスぷれ』では、『ザ・ムービー』で絶命したG1コンボイ本人という設定。絶命後、オートルーパーを取り込み、少女メリッサ・フェアボーンとパラサイテック融合を果たす事で一時的な蘇生を遂げた。時系列では、この姿はロディマスコンボイの後の登場になる。
玩具の商品名は「コンボイ feat.ダッジ・ラム×メリッサ」。『バイナルテック』の海外シリーズ『ALTERNATORS』(オルタネイターズ)で発売されていたオプティマス・プライムの塗装を変更したもので、ピックアップトラックのダッジ・ラムSRT-10に変形。ロボットモードでは、サーフボードが変形した剣を持たせる事が可能。後にこのコンボイとは別に、『バイナルテック』仕様のダイキャスト製のコンボイも発売されている。
シャッタード・グラス
“till all are gone!”
善悪が逆転した世界のオプティマスプライム。生きとし生ける者全ての敵、歩く自然災害、話す近所迷惑高笑いの鬼畜外道と、今までのコンボイとまったく正反対な極悪非道。通称汚プティマス。
『エヴァ』とのコラボ
“ウオオオォォォォォ…!!”
玩具独自シリーズ『トランスフォーマー マスターピース』の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』とのコラボレーションでは、コンボイがEVA初号機をスキャンしたコンボイ・モードエヴァが登場。カラーリングが初号機と同じになり、マトリクスのクリスタル部分やエナジーアックスのカラーが赤に、右肩のサイバトロンエンブレムがNERVのロゴマークになっている。また、身長が使徒と同じ大きさにまで伸びた。
タカラトミーモール内のWeb小説では、スタースクリームの亡霊と第3使徒・サキエルが一体化した使徒スクリームと戦った。
『War for cybertron』シリーズ
CV:ピーター・カレン
海外でのみ発売されたゲーム『War for cybertron』シリーズでは、オートボットの若きリーダーで、サイバトロニアントラックに変形する。当初はただのオプティマスであり、プライムとして認められていなかったが、作中でプライムの名を正式に受け継ぐ。
ユナイトウォーリアーズ
いきさつは一切不明だが、ラチェットに修復される姿で登場。ワンダリングローラーに妨害されかけるもラチェットとオラクルの尽力で無事復活。
スクランブル合体能力を備えており、アイアンハイド、リジェ、プロール、サンストリーカーと合体しコンボイグランドプライムが完成する。
しかし復活したは良いものの、TFとしては余りにも生死を繰り返し過ぎたが故に、オラクルの力を持ってしても彼に与えられた寿命はたった七日。ユニクロンとの戦いの後、復帰したローラー以下サイバトロンはその事実を知り悲しむも、せめて悔いは残すまいと全員で海に行ったりサッカーに興じたりと楽しい思い出を沢山残し、復活から7日後に永眠。
遺体は花の敷き詰められた棺桶に納められて安置され、ローラーがその警護を行う事になる。
しかし「自分の力を超える、宇宙創造に匹敵する力があればコンボイはまた復活出来る」というオラクルの発言や、漫画のラストに示されたとある惑星の奥深くで胎動する「とある物体」の存在から、いつの日かスターコンボイとして復活する事が示唆されている。
余談だが、コンボイの納められた棺は「リターンオブコンボイ」のグラビアにてコンボイの遺体が納められていた容器とデザインがよく似ている。
また、コンボイグランドプライムのデザインはその名の通り、グランドコンボイがモチーフの1つになっている。
レジェンズ
『レジェンズ』シリーズでは玩具がまだ発売されていないのが原因か、漫画には登場はするものの出番は数えるぐらいしかない。
一応レジェンズ世界の事は復活を果たしたメガトロンから聞かされて知っているものの、「自分たちが玩具として販売されている世界」と言う非現実的な言葉に首を傾げており、終いにはとうとう耄碌したんじゃないかなんて言い出す始末。結局メガトロンはすっかり機嫌を損ねてしまい、一人でレジェンズ世界に行ってしまった。
という訳で、レジェンズ世界の住人という意味での「コンボイ」は専らビーストコンボイかジンライを指す。当然ながら、ジンライ本人は訂正を求めているが、知名度(ラットル談)と言う超えるに超えられない壁の所為で中々定着してくれないようだ。
ただし本作におけるスーパージンライのトランステクターは本来、マスター星の勇者であるTFがヘッドオンする事でコンボイをスーパーコンボイとして復活させる、という目的で生み出されたことを踏まえると、コンボイ呼ばわりもあながち間違いではないのが皮肉である。
ウルトラマグナス復活の経緯においてはG2バトルコンボイとして登場。地球に葬られたウルトラマグナスを復活させるべく、再構成マトリクスの力をアルファートリンに託して送り出した。
そしてレジェンズ世界崩壊後はレジェンズ世界復活の鍵となるゾディアックとそれを強奪したバイオレンジャイガーを追ってホットロディマス、フォートレスマキシマス、ゴッドジンライ、ビクトリーセイバー、そしてダイアトラスによる総司令官軍団以下サイバトロン戦士達と共にZ惑星へと向かう。
バイオレンジャイガーと結託していたユニクロンネオことダークノヴァにより送り込まれた最強の戦士ボークギャラマンとの戦いではダイアトラス以外の総司令官達が次々と倒れていく中、再構成マトリクスの力を駆使してゴーボッツ、ミサイルトレーラー、そしてG2バトルコンボイへと姿を変え、1人獅子奮迅の活躍を見せる。一度はダークノヴァの不意打ちを受けて倒されてしまうも、エネルゴンマトリクスの力で復活した総司令官軍団からのマトリクスエネルギーを受けて復活。再構成マトリクスの力で変化したローラーと合体してスターコンボイに変身し、ダイアトラスから受け取ったゾーンパワードカッターを放ちボークギャラマンを撃破。
そしてそのままG1コンボイに姿を変え、後部コンテナが変形した発射台からマトリクスのパワーでダイアトラスを射出。ダークノヴァに致命的なダメージを与える。
しかしブロードサイドに乗って駆けつけてきたサウンドウェーブから、Z惑星にいるサイバトロンと合流しようとしていたメガトロンがダークノヴァの体内に囚われた事を聞かされ攻撃を中断。メガトロンを取り込んだダークノヴァはそのまま星の巨人へと姿を変えるのだった……
GENERATION SELECTS
"それがサイバトロン魂だ!!"
タカラトミーモール限定展開商品として展開される海外シリーズのリメイクアイテムシリーズ「GENERATION SELECTS」に於いてシリーズ第一弾としてスターコンボイが発売される。
このスターコンボイはパワーオブザプライム版オプティマスプライムのリデコアイテムであるため脚のクローラーが無くなっていたり、G1コンボイの意匠が各部に見られたりと、元ネタのスターコンボイからはデザインの変更が少なからず行われている。特にビークルモードは変形の都合上スターコンボイではなくG1コンボイのそれとなっている。
しかしリデコ元のオプティマス自体が元祖スターコンボイと似たような基地モードに変形出来る他、キャブの変形したG1コンボイがコンテナが変形したボディに合体して当時のポスターに見られた「進化合体遊び」を行うことが可能であり、付属のシルバーマトリクスを含めてこれもまたプレイバリューの高い一品になっている。
胸の十字星と頭部ブレードアンテナ、シルバーマトリクスがメッキ仕様となっており、特にシルバーマトリクスは付属のイオンブラスターと合体させてマトリクスウェポンにする事が出来る。
webで公開された公式コミックによればこの姿はスターコンボイのゾディアックを使っていないプロトタイプと解説されており、変形合体するのも「ザ☆ヘッドマスターズ」の時期のコンボイ長官である。
コミック内ではコンボイ長官とガルバトロンがプライマスに召喚され、そこで2人はTFの歴史と共にこれから自身が辿る死の運命を見てしまう。動揺し反発するガルバトロンだったがコンボイはその運命を受け入れ、プライマスから授かったシルバーマトリクスの力でプロトタイプスターコンボイの姿へとアップグレードを果たす。そして時空を歪め地球を襲ってくる謎の敵を追って現れ、地球を危機から救ったのだった。
しかしその敵の残骸をガルバトロンが密かに回収しており、彼は自身の運命への反逆を誓うのだった。
『WIXOSS』とのコラボ
『トランスフォーマー』シリーズ30周年を記念した企画の一環として、同じくタカラトミーの展開するカードゲーム『WIXOSS』とのコラボにより「コードアート C・V・Y」が誕生した。名前の由来はコンボイの英語での綴り「Convoy」より。
いわゆる公式擬人化であり、容姿はG1コンボイのものとほぼ同一のアーマーを白いラバースーツの上から身に纏った童顔の美少女。
カード絵柄は担当したイラストレーターのツイートを参照して欲しいが、よく見ると彼(彼女?)に便乗してある人物もちゃっかり擬人化を果たしている。
他にも、宿敵と、その配下のNo.2も別のカードで擬人化している。