名作保証
※どちらも本作のキャッチコピー
前置き
本項では初代『MOTHER』について記述します。
また、本タグを付ける場合は同作の内容を含む場合に付けることを推奨します。
シリーズについては「MOTHERシリーズ」、
続編については「MOTHER2」及び「MOTHER3」を参照。
概要
データ
種類 | オリジナル版 | 移植版 ※ | VC(海外版) | VC(国内版) |
---|---|---|---|---|
機種 | FC | GBA | WiiU | 同左 |
ジャンル | RPG | 同左 | 同左 | 同左 |
発売日 | 1989年7月27日 | 2003年6月20日 | 2015年6月14日 | 2015年6月15日 |
販売元 | 任天堂 | 同左 | 同左 | 同左 |
レーティング | なし | CERO:A | ESRB:T/PEGI:3 | CERO:A |
※『MOTHER1+2』として『MOTHER2』と一緒に収録された。
1989年7月27日に任天堂から発売されたRPG。コピーライターで有名な糸井重里がプロデュースしており、作曲に「ムーンライダーズ」の鈴木慶一と当時任天堂社員だった田中宏和、キャラクター原画を南伸坊が担当した。
なお、海外では当時未発売に終わった国外版の流出ROMデータを元に英訳された『EarthBound Zero』で知られていた。
しかし、2015年に迎えた『Earthbound』(海外版『MOTHER2』)の発売20周年を記念し、公式海外版である『EarthBound Beginnings』がリリースされた。
発売までの開発経緯
元々、糸井はゲームに対して特に興味を持っていなかったが、当時話題になっていた『スーパーマリオブラザーズ』は自身が抱えていた喘息を気にせずに楽しめた事でハマり、恩を感じていた。また、かつては上手く馴染みづらかったRPGも『ドラゴンクエストⅡ』のプレイを機に魅了されるようになった。
次第に、このような経験を通して「RPGは剣や魔法が登場する中世の世界だけでなく、スピルバーグが作るようなごくありふれた現代の世界でも面白いのではないか」というアイデアが思い付き、少しずつノートに書き留めていた。
そんなある日、FCのゲームを語る機会があったテレビ番組に糸井が出演した際に当時の任天堂社長だった山内溥がこれを見た事で声がかかり、本社に行く機会を得る事が出来た。しかし、早速今までのアイデアを宮本茂に見せた所あまり予想以上の良い反応が得られず、「進展があったらお知らせします」とだけ返され、早々と面会が終わってしまったらしい。
また、小学館から発売された児童書「ゲームクリエイター入門」に掲載されたインタビュー記事によると「新しいアイデアもいくつかあるようだが、この程度ではなんともないんです」という手厳しい批評も返ってきたそうで、この経験は、糸井にとって人生最大の落ち込みになったとう。
その後、そのまま没案へ……と思われていた矢先に任天堂社員の1人・今西紘史からゲームスタッフを集めたという知らせを聞き、1棟全てを借り切った市川のアパートを拠点に本格的に開発が始動する事になった。
ゲームシステム
移動時には上下左右だけでなく、斜め方向にも移動出来る。また、マップはオープンワールドのように街から街への移動には道を歩く仕様になっている為、全体の広さは東京ドーム3個分とかなり広大になっている。
これらの点は、どちらも当時のRPGでは珍しい画期的な仕様だった。
また、フィールドBGMもパーティが1人の場合は「Pollyanna」、2人以上になると「Bein' friends」に変わる仕様になっており、戦闘BGMも複数存在している。
武器はバットやフライパン、エアガン、ナイフなど、防具にはコインや腕輪、ペンダントなど現代でも身近な道具が登場する。また、レベルアップの際に一部のキャラクターは「PSI」という超能力を習得する。
これは、他作品における呪文や魔法のようなもので攻撃・回復・アシストなど様々な種類に分かれている。また、使用時にはPPを消費する。
また、セーブは町の店の中などに設置されている公衆電話や黒電話から主人公の父親に電話をかける事で行われるようになっている。なお、黒電話は無料、公衆電話は1ドルを支払うかテレホンカードを用いる事で利用出来る。
戦闘では、シリーズの中で唯一『ドラゴンクエスト』と同様にフィールドやダンジョンを歩くと一定確率で敵に出会うランダムエンカウントを採用している。まず、パーティの行動を選択した後に敵味方問わずステータスの1つであるスピードの数値が大きいキャラクターから順番に行動する。
また、「オート」を選択するとキャラクターの行動を自動的に任せる事も出来る。
敵に勝利した際には、「○○は われにかえった」や「○○は おとなしくなった」など敵の種類により異なるメッセージが表示される。戦闘後には経験値を得られるが、お金の方は倒した敵の数に応じて主人公の銀行口座に振り込まれ、各地のキャッシュディスペンサーなどから引き出す事で入手出来るようになる。
パーティは最大3人までとなっており主人公以外では入れ替わりが多い。また、こちらからコマンド入力出来ないものの一部のNPCも同行する形で参加する事がある。
パーティ全員が意識不明または石化状態になるとゲームオーバーになる。この際にコンティニューすると主人公だけが復活し、所持金が半分・PPが0の状態で最後にセーブした所から再開される。
あらすじ
1900年代のはじめのことです。
アメリカの田舎町に黒雲のような影が落ち、ひと組の夫婦が行方不明になりました。
夫の名はジョージ、妻の名はマリア。
人々は嘆き悲しみましたが、神に祈る以外にできることはありませんでした。
その願いが通じたのか、2年ほどしてひょっこりとジョージが家に戻ってきました。
しかし、どこへ行っていたのか何をしていたのかについては誰にも話そうとしませんでした。
不思議な研究に没頭するジョージの姿を見て、いろいろな噂が飛び交いまいした。
しかし、いつしか時が過ぎ、人々の口に噂がのぼることもなくなりました。
ただ、人々が忘れていないのは、妻のマリアがとうとう帰って来なかったことです・・・・・・。
そして 、1988年。
大変だ!大変だ!
なにが大変かって?
ミニーの部屋では電気スタンドがガタガタ動きまわっているし、ミミーの部屋ではミルク飲み人形がクルクル飛び回っているんだから、これ以上大変なことがあるかい?
まだちいさな妹たちを守ることはぼくの役割だろう?
そういうぼくだって12歳の子供だけど、ウチには男はぼく一人。
3人のレディを守らなければならないんだ。
そうそう、ママはどこにいったんだろう?
ふー。なんとかウチの中も静かになった。
おろおろしていたママもおちついている。
そうだ!パパに電話しよう。
「それはラップ現象だな。
ひいおじいさんが超能力(PSI)の研究をしていたはずだ。
物置きを探せば何かわかるかもしれない」
やっぱりパパはたのもしいや。
だけど少しドジなのは、物置の鍵をどこに置いたか忘れてたってこと。
でも、ぼくにはすぐわかった。
物置の中にはひいおじいさんの日記とか、けっこう役に立ちそうなものがあった。
えっ!?何に役立つかって?
ぼくは決心したんだ。
ぼくの力でこの不思議な出来事の原因をつきとめて、ママとミニーとミミーを守るんだってね。
※『MOTHER1+2』公式サイトから引用
登場人物
メインキャラクター
- ぼく
本作の主人公で、野球好きな12歳の少年。「マザーズデイ」の街外れにあるマイホームで母と妹2人、そして犬と一緒に住んでいる。
幼い頃から「PSI」という超能力を持っていたが、ある日家の中で起きたポルターガイストを機に怪奇現象の原因を突き止めるべく独り、旅に出ることを決心する。
元々のデフォルトネームは特に決められていないが、現在は主にニンテンが使用されている。
- おともだち / ロイド
「サンクスギビング」の「ティンクル小学校」に通う11歳の少年。銀ぶちの眼鏡を付けている。
臆病者でいじめられっ子だが、幼い頃にアインシュタインの「相対性理論」の本を読んだ事で科学に目覚め、天才的に頭が良くなっている。
その為、メンバーの中で機械に強く爆弾や銃、レーザーガンにロケットを使いこなせる。
「PSI」は使えないが、前述した武器は彼専用の強力なアイテムとなっており、一部のイベントでは彼の存在が必要になる箇所もある。
- おんなのこ / アナ
「スノーマン」の教会の神父を務める父と過ごしている12歳の少女。行方不明になった母の身を案じている。
「レインディア」の駅で忘れた帽子を届けに来た「ぼく」達との出会いがきっかけで、母を探す事も兼ねて一緒に旅をする事になる。強力な「PSI」の持ち主であり、攻撃・回復・アシスト系と幅広い技が使える。
- もうひとりのおともだち / テディ
「バレンタイン」に住む不良少年で、「ブラックブラッド団」(ブラブラ団)のリーダー。
幼い頃、両親を「ホーリーローリーマウンテン」の怪物に殺されたトラウマから荒れた生活を送るようになり、何度も警察の御厄介になる。
しかし、ある日町を訪れた「ぼく」との戦いに敗れその強さを見込んだ彼は「ホーリーローリーマウンテン」の怪物を倒すのを手伝ってほしいと頼み、共に旅をする事になる。実は「矢沢永吉」のファン。後に大怪我を負いパーティから離れてしまう。
不良少年だからかナイフの扱いに長けており、挙句は「KATANA」まで装備できる。
サブキャラクター
「ぼく」の母親。
心配性な性格だが、実家から息子の旅を温かく応援している。
「ぼく」の父親。
作中では単身赴任の為に電話越しを除いて殆ど登場しないが、旅先で電話をかけてきた彼に冒険の記録やお金の引き下ろしなどでサポートをしてくれる。
名前も似ており、ミミーはミニーと間違われる事を嫌がっている。
また、ミニーは彼が旅先でゲットしたアイテムを預かってくれる。
「ぼく」が飼っている犬。
「ぼく」の曽祖父で、マリアの夫。
かつては「マザーズデイ・タイムス」の新聞記者として働いていた。
1900年代初めに彼女と共に行方不明となったが、2年後に無事生還する。しかし、その真相は誰にも明かす事無くあらゆる謎の研究に一生を捧げた。
「ぼく」の曽祖母で、ジョージの妻。
絵やピアノ、パッチワークが得意で、チャリティー活動にも熱心だった。
しかし、1900年代初めに彼と共に行方不明となって以降2度と地球に帰る事は出来なかった。
「マザーズデイ」に住んでいる少女。
お転婆で怖い物知らずな性格である為、時々周りの大人達を困らせる事も。
「マジカント」を治めている心優しい女王。
とある記憶が思い出せない為毎晩うなされており、体調が優れていないようだが……?
「マジカント」に住む5体の鳥人間。「ぼく」の勇気を象徴した存在で、話しかけると1体ずつ仲間になりパーティを守ってくれる。
ジョージがギーグに対抗する為に造り上げたロボット。
元々は湖底に構えられた研究所で長年眠り続けていたが、「ぼく」達との出会いで覚醒し彼らを守る使命を果たそうとする。
主な敵キャラクター
ギーグの部下。強力な「PSI」を使用する事が出来る。
亜種として「ブルースターマン」や「ラストスターマン」も居る。
ギーグの部下。怪電波によって「シュークリーム動物園」の動物達を暴走させた張本人である。
ギーグの部下。強力な「PSI」を使用する事が出来る。
亜種として「ドムーク」も居る。
「アドベント砂漠」の道中に立ちはだかる巨大ロボット。
非常に強力なオフェンスとディフェンスを持っている。
「地下大河」で眠り続けているモンスター。
メロディーの一部を記した楽譜を守っている。
「ホーリーローリーマウンテン」の山小屋を襲撃した巨大ロボット。
「ホーリーローリーマウンテン」の道中に立ちはだかる巨大ロボット。
イヴと互角の実力を持っている。
突如地球に現れ部下と共に動物達を洗脳したり、大人達を誘拐したりと様々な事件を引き起こしている。
舞台
- マザーズデイ
「ぼく」の故郷。"口笛を吹きたくなる町にしよう"というスローガンに基づく施政によって整備されており、カーネーションが町のシンボルとなっている。
- 南の墓場
「マザーズデイ」の近くにある墓地。最近ではゾンビが出没する事で話題になっている。
- カナリア村
「マザーズデイ」から西にある小さな森。子供のヒナとはぐれた事で歌を歌わなくなったカナリアのローラが住んでいる。
- シュークリーム動物園
「マザーズデイ」から北西にある動物園。歌うサルが居る事で有名。
クイーンマリーが治めている異世界。現実世界にあるピンクの法螺貝から聞こえるとある質問に正しく答えると、入る事が出来る。
北側には「クイーンマリーの城」がある。
- 地下大河
「マジカント」と現実世界を繋ぐ洞窟。何処かでドラゴンが眠っているらしい。
- サンクスギビング
ロイドの故郷。実業家のゴルドリッチ・ダンカンによって急速に発展したが、現在はストリップ劇場「ナンバー1」の建設を巡って町政が紛糾している。
- ティンクル小学校
「サンクスギビング」の中心にある小学校。普段はロイドが通っている。
- スイートリトル工場
「サンクスギビング」の南部にある工場。1955年に創業された当初はミサイルを生産していたが、「ダンカン工場」の完成を機に稼働停止した。
工場内の何処かには、ロイドが憧れている「ペンシルロケット」が残されている。
- ダンカン工場
「サンクスギビング」の北部にある工場。1969年の創業以来から稼働し続けており、最上階にはロケットが設置されている。
- サンタクロース駅
「サンクスギビング」の北部にある駅。アメリカ大陸を横断出来る電車があるが、現在は落盤による線路の分断で運休状態となっている。
- レインディア
高級住宅が建ち並ぶ町で、他の地域に関する様々な噂話が飛び交っている。また、町の北西には300年生きていると噂される預言者の老人が住む「預言者の館」もある。
- ハロウィーン
異形の怪物達に占拠されている町。
- 幽霊屋敷
「ハロウィーン」の高台にある屋敷。かつてはローズマリーの一家が暮らしていたが、現在では幽霊の溜まり場となっており周囲の住民達から恐れられている。
また、屋敷の奥には1人でにメロディーを奏でるピアノがあるらしい。
アナの故郷。雪国である影響なのか、風邪を引いている住民が多い。
- アドベント砂漠
大陸の北側に広がっている砂漠。ここから東にある遺跡には、かつて多くの盗掘者や調査隊がやって来たと言われている。
また、このエリアの何処かには戦時中から埋められたままの地雷や顔のついたサボテンもあるらしい。なお、"アドベント"という名は伝承で1000年に1度イエス・キリストが再臨する地名から由来している。
- イースター
「アドベント砂漠」から南の森の中にある町。本編前に町の大人達が「マザーシップ」によって拉致された為、現在は子供だけしか居ない状態となっている。
また、とある家には超能力を秘めた赤ちゃんも居るらしい。
- 湿地帯
「イースター」から東に広がっている湿地帯。バッファローなどの野生動物が生息している。
- バレンタイン
テディの故郷。かつては自動車産業が盛んだったが、現在は衰退している。
また、不良集団「ブラックブラッド団」(ブラブラ団)の暗躍や、警官による不法行為の横行で治安が悪くなっている。なお、ライブハウスや展望台もあるようだ。
- ホーリーローリーマウンテン
「バレンタイン」から東にある巨大な山で、本作のラストダンジョン。山頂にはギーグが拠点としている「マザーシップ」が停泊している。
スタッフ
ディレクション | 糸井重里 |
---|---|
ゲームデザイン | 糸井重里、久礼深雪 |
ミュージックプロデュース | 大森昭男、上村律夫 |
ミュージックエフェクト | 鈴木慶一、田中宏和 |
キャラクターデザイン | 南伸坊、石井達矢 |
フィギュアモデリング | トットリ |
プログラム | なかたにかずや、小野寺正、安間基夫 |
シナリオアシスト | 亀山雅之、今栄生、前岩克知、桜井邦子 |
コーディネート | 立本正博、川口孝司、加藤圭三、いしいもとひろ、戸田昭吾、さいとうゆかり |
プロデュース | 宮本茂 |
エグゼクティブプロデューサー | 山内溥 |
メディアミックス
書籍
- MOTHER-The Original Story-
1988年8月に発売された久美沙織による小説版。開発途中の資料とゲームROMを元に書かれており、ゲーム本編と設定が幾つか異なる箇所が見られる。
まず、主人公はアナで黒髪の三つ編みをした少女となっている。また、「ぼく」の名前はケンで一人称がオレの金髪碧眼な不良っぽい少年となっている。
更に、テディが未登場である代わりにジョーという人物が登場するなど、その他にも様々な変更点が見られる。なお、ロイドは唯一原作とあまり変わっていない。
また、本編では様々な映画や雑誌のパロディも含まれており、見つけながら読み進んでいくのも1つの楽しみ方になりやすい。更に、終盤ではダークな表現も多く人によってはグロく感じてしまう事も多い。
現在では絶版となってしまった為、もし気になった場合はネット通販で入手するか各地の図書館で借りるかのどちらかを試みて、是非エンディングまで読んでみよう。
- マザー百科
1989年10月20日に発売された本作の公式ガイドブック。実在の町や人物の写真を用いて世界観を表現しており、まるで旅行本のような内容となっている。
「ZIGEN SLIP」の欄には橋本治、いとうせいこう、ホイチョイプロダクション、中沢新一、宮本茂、毛利公信が、小欄には鴻上尚史、竹田青嗣、井上陽水、久美沙織、天野祐吉、井崎脩五郎、すぎやまこういち、南伸坊がそれぞれ寄稿している。
また、アイテム造形はカナイヒロミ、「PSI」のシンボルマークデザインはタナカノリユキ、モンスター造形はトットリ君がそれぞれ担当した。
編集チーフは義江邦夫で、執筆陣として義江邦夫や石井基博、戸田昭吾がクレジットされている。
『MOTHER1+2』の発売日と同日に復刻版も発売された。
- マザー 未知からの挑戦
本作を元にしたゲームブック。
この作品における「ぼく」の名前はダクラス。
- Pollyanna
『ほぼ日『MOTHER』プロジェクト』の第1弾として、2020年6月12日に発売される予定の公式トリビュートコミック。
CD
- MOTHER オリジナル・サウンド・トラック
1989年8月21日にリリースされた本作のサウンドトラック。主に海外歌手を起用したボーカルアレンジ曲がメインで、全11曲のうち2曲がインストアレンジ曲となっている。
最終トラックには、メドレー形式で編集された原曲「THE WORLD OF MOTHER」が収録されている。なお、同CDに収録された「Eight Melodies」は本作のCMのBGMとして使用されただけでなく、1992年に教育出版から発行された小学6年生の音楽の教科書「新版 音楽6」に楽譜が掲載された。
2004年2月18日には一部の内容を変更した「THE WORLD OF MOTHER」と、新たに『MOTHER2』の「Smiles And Tears」のデモバージョンを収録したデジタルリマスター版が、
2019年12月25日には本作の発売から30周年を記念して、アナログレコード版が発売された。
- MOTHER 1+2 オリジナル サウンドトラック
2003年8月20日に発売されたサウンドトラック。
こちらは本作と『MOTHER2』の楽曲から何曲か収録しており、全てアレンジ版となっている。
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ
ファイターとしての参戦こそないものの、「Pollyanna」や「Bein' Friends」など、『MOTHER』シリーズ出典BGMに関しては本作が中心である。
スマブラSPでは「ぼく」(「ニンテン」名義)、ロイド、アナ、テディ、イヴがスピリットとして登場している。
余談
本作はエンカウント処理が移動の処理の前に行われるので、一歩も動いていないのに戦闘になる事が多々見られる。
特に、終盤の敵は強さがインフレを起こしている事もあってかなりの難易度となっている。
GBA版と海外版ROM
『MOTHER1+2』に収録されている本作は、実はFC版そのものではなく未発売に終わった海外版のROMの移植版ではないかという説が有力となっている。
当初、このバージョンは非公式の日本語版を改造した物と思われていたが、後に現地で海外版のプロトタイプカートリッジとなるものが発見された事、さらに『MOTHER1+2』に収録された内容とほぼ同じだった事が判明している。
ただし、この件について公式は一切言及しておらず、ゲームセレクト画面ではあくまでもFC版の赤カートリッジを模した物になっている。
主な変更点
仕様 | FC版 | 海外版 | GBA版 |
---|---|---|---|
ダッシュ機能 | 無し | あり | 同左 |
エンカウント演出 | 暗転 | 同左 | モザイク |
にくいカラスのタバコ | あり | 無し | 同左 |
フライングマンの墓 | 十字架 | 墓石 | 同左 |
ストリップ劇場の名前 | ナンバー1 | 不明 | れいのみせ |
NPCが遊んでたゲーム | ドラクエ4 | 不明 | あのゲーム |
ED後のエピローグ | 無し | あり | 同左 |
スタッフロールのBGM | Eight Melodies | 遊覧飛行 | Paradise Line |
「ぼく」のパパ | 未登場 | ラストに後ろ姿のみで登場 | 同左 |
関連イラスト
関連動画
- 当時のCM
- Wii Uバーチャルコンソール「MOTHER」発売に当たってのメッセージ
『EarthBound Beginnings』のリリース時に公開された動画。
関連タグ
ニンテン ロイド(MOTHER) アナ(MOTHER) テディ(MOTHER)