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入れ替わりとは、何かが何かと交代することだが、ここでは、物語の分野において「入れ替わりもの」などと称される設定をいう。
- 重要人物の身代わりになるそっくりさんと入れ替わってその人物のお守りをすること。
現状のpixivにおける「入れ替わり」タグは体と心が入れ替わるネタをさすことが多いが、さりとて別人を偽称するネタに多用されるタグも見当たらないため、ともに入れ替わりものとして扱う。
体と心の入れ替わり
他人同士の魂がお互いに乗り移り、体と心があべこべになる。大林宣彦監督の映画「転校生」で知られたこの設定は、今や様々なメディアに使用されている設定である。ちなみに文字列や舞台こそ違うがNHKドラマ(深夜)の転コウ生(タイトルは上記の元ネタ)と言う似た響きの作品がある。
この場合、トランスジェンダーである当事者の人物が感じているのとほぼ同じの様な感覚である。作品にもよるが、主に入れ替わった二人がお互いに性別違和がつきまとうといった描写が多いようだ。ただし、入れ替わる人数は作品によっては違う。
男女が入れ替わった後でも声は変わらず、女性は一人称が「俺」になる…といった非日常的なギャップが受け、コアなファンから根強い人気を得ているものの、入れ替わりを主題とした作品はまだまだ少なく、所謂おまけエピソードとして採用される程のところで留まっているのが現状である。
また、男女の魂入れ替わりはTSFの一種でもある。
ちなみに、作品によってはどうやら入れ替わったとしても元の体に戻れる場合と戻れないといった設定があるのもある。入れ替わるのは夢の世界のみだったりする。
アニメ作品における声優の配役
体そのものは変化が無い為、人格が入れ替わっても声(声紋や声帯など)の状態は据え置きであることが自然であり、上記のようにお互いの声優が入れ替わり対象のキャラを演じる事が多いが(『君の名は。』、「チェンジ」のクロウカード等)、一部の作品では外見と中身の人格の声優が一致していない(声が人格とセットで入れ替わる)ケースもある。(星空みゆキ、入れかえロープ、ONEPIECE等)。これはどちらかと言うと、低年齢層向けのアニメによく見られる傾向が多く、その場合は特撮作品のように主な視聴者である子供が混乱しないようにするためであり、その証拠に声が入れ替わっているのにも関わらず周りが気づいていない描写がある。こちらは本来の人格が分かりやすくなっている。
また、同一作品でもそういった配役の入れ替えを行うか否かでブレのある作品も存在している(「ドラゴンボール」シリーズのギニューとゴクウブラックが該当し、どちらも孫悟空の体を得ているが、悟空の声を出しているのは後者となっている)。
特撮作品における俳優と声優の配役
特撮作品の代表であるスーパー戦隊の作品でも何らかの理由(主にヒーロー達と戦う怪人の特殊能力)で魂の入れ替わりが発生する場合もあるのだが、『獣電戦隊キョウリュウジャー』以降の作品では声が人格とセットで入れ替わるというケースが殆どである。
本人と偽者の入れ替わり
前述の人格交換とは違い、姿は本人のままで別人を演じるという、現実にもありうるシチュエーション。
もちろん、なりすます対象を知る人が見れば偽者とわかってしまう。物語においては「初対面の相手に向かって別人のふりをする」「整形や特殊メイクで他人とそっくりの顔になる」「もともと顔がそっくりな相手と入れ替わる」などのパターンがある。
瓜二つの他人と出会う『王子と乞食』や、双子が互いになりすます『とりかえばや物語』『ふたりのロッテ』など、顔がそっくりな相手との入れ替わりは物語の定番といえる。推理小説で「双子や一人二役の人物を出す場合、その存在をあらかじめ読者に伝えなければならない」(ノックスの十戒の項より引用)と言われるのも、入れ替わりトリックが念頭にある。
関連イラスト
関連作品
※事例の多いスーパー戦隊シリーズについては「入れ替わり(戦隊)」を参照。
体と心の入れ替わり
- あさっての方向。
- あたしンち(劇場版で様々な要因が重なった結果、みかんと母が入れ替わった)
- おそ松くん(88年版アニメ第19話「オツムの中身が入れかわる」。頭がぶつかった相手と入れ替わる薬。入れ替わる本人は外見の異変に気づかない。原作「おつむの中身がいれかわる」はebook版8巻などに収録)
- マカロンアニメ工房(「エンダーマンと入れ替わってるぅ⁉」より。)
- おれがあいつであいつがおれで(映画「転校生」の原作小説)
- カードキャプターさくら(「チェンジ」のカード)
- ギャラクシーエンジェルZ(2期)(第6話「彼岸への回転寿司」にてエンジェル隊含む数人の魂が入れ替わる))
- 今日もまんまる日記!(「たましいの階段」という心霊スポットで数人の魂が入れ替わる)
- デデデでプププなものがたり(最終回にてカービィとデデデが入れ替わる)
- 神のみぞ知るセカイ(五位堂結編)
- 君の名は。(夢の世界でのみ男女が入れ替わる設定)
- 銀魂→中身入れ替わりショック(第四百七十訓~第四百七十六訓)
- クレヨンしんちゃん(原作・アニメ両方に入れ替わり回が何回か存在する。入れ替わるキャラの組み合わせも様々。)
- ココロコネクト(第1巻の「ヒトランダム」)
- 思春期ビターチェンジ(Web漫画「ちぇんじ」の書籍版 / 入れ替わったまま数年間)
- ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風(シルバー・チャリオッツ・レクイエムの能力による精神支配)
- スマイルプリキュア!(第8話の「イレカワール」→星空みゆキ)
- 絶対可憐チルドレン(宿木明の入れ替わり能力)
- selector_infected_WIXOSS(→多少ネタバレ)
- 宇宙を駆けるよだか(漫画)
- それいけ!アンパンマン(221話Bパート「アンパンマンとやさしいばいきんまん」。アンパンマンとばいきんまんが雷に撃たれ入れ替わった)
- テイルズオブリバース(アガーテ・リンドブロムの能力・月のフォルス。入れ替わりの要素自体が作品テーマに深く関わっている)
- とある魔術の禁書目録(御使堕し)
- ドラえもん(ドラえもんが取り出すひみつ道具「入れかえロープ」等)
- ドラゴンボールZ(体を入れ替える能力を持つギニューの技「ボディチェンジ」)
- ドラゴンボール超???(ネタバレ注意)が超神龍の力で???(ネタバレ注意)と体を入れ替えた者が「???(ネタバレ注意)」である)
- ToLOVEる、ToLOVEるダークネス(ララの発明品「まるまるチェンジくん」)
- トロピカル〜ジュ!プリキュア(ローラの身体に入った一之瀬みのり、一之瀬みのりの身体に入ったローラ)
- 夏色キセキ(第4話「ユカまっしぐら」。片思いの相手が紗季に好意を抱いていると気付いた優香が紗季になりたいと御石様に願ったことにより、優香と紗季の中身が入れ替わり、この行為を止めようとした夏海と凛子も御石様の力の巻き添えを食らって中身が入れ替わった)
- 肉体転移
- バトルガールハイスクール(アニメ版6話「れんげがくるみでくるみがれんげ」。イロウスとの戦闘の影響により、蓮華とくるみの中身が入れ替わった)
- パワーパフガールズ(通算29話「あなたが私で、私はだあれ?」。ユートニウム博士の実験の影響でガールズや博士をはじめ、タウンズヴィル中の人々の中身が入れ替わった)
- 出ましたっ!パワパフガールズZ(第41話Bパート「ガールズ、転身!」。パワパフZ三人が頭を強くぶつけたショックでそれぞれ入れ替わった)
- 復讐の教科書
- フレッシュプリキュア!(第10話「タルトが祈里で祈里がタルト!?」。動物と人間の中身を入れ替えるスロット型ナケワメーケの能力により、祈里とタルトの中身が入れ替わる。しかもその状態のまま変身に成功し、キュアパインが関西弁の男声で戦うという、シリーズ屈指のカオス回だった)
- 僕と彼女の×××(漫画)
- 劇場版ポケットモンスター蒼海の王子(マナフィの「ハートスワップ」)
- 魔術士オーフェン(ある人物の能力)
- 魔女の旅々(アニメ第11話「二人の弟子」。盗賊団の老婆首領が使用したカラーボール型のアイテムが命中したイレイナとサヤの中身が入れ替わった。)
- 未来ドロボウ
- ミルモでポン!(アニメ版66話「どっちがどっちでどっちっち」。裏通販アイテム「ちぇんじクッキー」による入れ替わりで、終盤では飛び散ったクッキーの破片で数名が入れ替わった)
- 山田くんと7人の魔女(ヒロインの白石うららがキスによって身体が入れ替わる能力を持つ)
- Remember11(見知らぬ男女がときどき入れ替わるADV)
- ONEPIECE→パンクハザード(トラファルガー・ローの能力により数名が入れ替わった)
- 妖怪ウォッチ→モンゲーホエール
- 世にも奇妙な物語「なんなのォ!?」(泉ピン子 / 村井国夫が主役の回。自宅の階段から転落したら、隣りの家族と自分の家族が入れ替わった。男と女が入れ替わる回などもある。)
- 青春兵器ナンバーワン
- 天国と地獄〜サイコな2人〜(TBSのドラマ)
- ルパンの娘(ドラマ版(2期)においてヒロインと祖母が入れ替わるエピソードがある。)
偽者(替え玉・身代わり等)
「偽者」の項にも該当例あり。
- 悪ノ召使
- 王子と乞食
- おジャ魔女どれみシリーズ(魔女見習いに与えられる妖精は主の姿になれるが特定の鳴き声しか話せない。また魔法で身代わりになる、互いに成り代わる、存在する設定の架空の人になる、複数の偽物を作るなど事例が多い)
- おそ松さん(一松事変)
- 影武者徳川家康およびSAKON
- 仮面ライダーW(Zを継ぐ者)
- 五等分の花嫁
- 少年王女
- 太陽がいっぱい(外国の実写映画)
- ∀ガンダム(キエルとディアナ)
- 伝説の頭_翔
- とりかへばや物語
- ひぐらしのなく頃に(園崎魅音と園崎詩音)
- プリンセス・プリンシパル(プリンセスと入れ替わる、身代わりをする)
- ふたりのロッテ
- ブラックラグーン(ヘンゼルとグレーテル)
- まりあ†ほりっく
- みきおとミキオ
- 女神たちの二重奏(漫画)
- ハイスクール!奇面組(一堂零と三井住友)
- 鍵泥棒のメソッド(売れない役者と鍵を盗む泥棒の人生そのものが入れ替わる映画作品)
- 推理の星くん(本来は人質である側のクラウディアと天堂星といる助手の宇野月子と入れ替わる)
- 私たちはどうかしてる(ドラマ)
- 逆転裁判6(クライン王国の事件に関わった死者との入れ替わりで殺人事件が発生する)
その他
- 夢から醒めた夢(生者と死者の入れ替わり。姿は本人のまま)
別名・表記ゆれ
人格交換、魂入れ替わり、中身入れ替わり:心の入れ替わりの別タグ
入れ替わりキャラ:主にファンから呼ばれる入れ替わった時のキャラクターの名前。
成り代わり:羨望・嫉妬・自己投影が題材になることが多い。夢小説に特化したタグとしても使われている。
関連タグ
(なりきりのタグは別の用途が多い)
TF 挿げ替え 他者変身 憑依 乗っ取り 男女入れ替わり TSF TS
立場交換 立場逆転:姿はそのままのパラレルな世界を描くものもある