紫キュア
むらさきゅあ
【注意】
※各プリキュア間の身長・学力・運動神経の比較について公式の設定は存在しないため、ピンクチームでのコメント欄での議論の結果、公正を期すためキャラクターのスペック表は廃止しております。スペック表の新規作成・差し戻しはしないでください。
概要
プリキュアシリーズに登場するイメージカラーが紫色のプリキュアにつけられるタグ。
メンバー
凡例
☆:追加キュア。
◆:異世界人や異種族出身。
👭:兄弟姉妹持ち。
🐹:パートナー妖精持ち。
🏠:人間界に住居を持たぬ居候キュア。
🏫:転校生キュア。
†:複雑な事情持ち(各記号には関連項目へのリンクあり。一部ネタバレあるので注意)
主:女子主人公、もう一人の主人公
生:キュア生徒会長及び生徒会役員、クラス委員長。
嬢:お嬢様キュア。
姫:姫キュア。
店:自営業キュア。
光:光堕ちキュア。
初:初期メンバー。
舞台プリキュア
黒瀬舞人/キュアブレイク(Dancing☆StarプリキュアThe_Stage) 演:小辻庵 |
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黒瀬舞人byゆーきDancing☆Starbykuro♦︎ |
プロフィール:高1 |
注釈:紫キュア初の男子プリキュアである。 |
紫色の3人目となるキュアソードが登場してから「紫キュア」というチーム概念の注目が高まったため、『ドキプリ』放映以前に描かれたミルキィローズやキュアムーンライトのイラストにはこのタグがつけられていなかったり、後年付けられたものも多い。
また、キュアビートはpixivでは青キュアのメンバーとされることが多いが、近年のプリキュアオールスターズ関連の一部グッズやアニメ雑誌では紫キュアと扱われることがある。⇒紫キュア?
特徴
「紫キュア=大人っぽい」
紫キュアと言えば、共通するイメージはコレである。
コスチュームも変身後のデザインにはスタイリッシュで鋭角的な意匠が持ち込まれることが多く、ふわりとした可愛らしさが強調される黄キュアとは対極な位置づけとなる。
多くの紫キュアは精神的にも他のチームメンバーよりも成熟していると同時に、脆さも併せ持った感じに描かれやすい。
誰よりも成熟している一環として、異世界出身者・追加キュア・居候キュアがどのカラーリングよりも多く該当し、さらに暗くて重い複雑な過去や事情をそれぞれ抱えているのも、紫キュアが誰よりも成熟しているのをアピールさせるための演出でもある。
ゆり、ゆかり、まどか、あまねは実際に年齢がメイン主人公よりも高く、後輩たちを導いてくれる「頼れる先輩」というスタンスである。
真琴、リコ、ルールー、アスミなどは、見た目や仕草は大人っぽいのだが、浮世離れしており世間知らずなところもあるというギャップが魅力となったキャラづけとなっている。彼女らは異世界人だったり異種族だったりするために一般常識が疎いという共通点がある。
くるみといおな(上記のゆり・真琴も同様)は祖国や身内が滅ぼされたり傀儡にされたりで、主人公陣営にはストーリー当初から中盤まで冷淡にあしらって一定な距離を置くなど、ビジネスライクな関係に徹していた。
孤高な戦士と第三勢力
また、彼女たちの立ち振る舞いはどこかミステリアスな雰囲気が醸し出されやすい。
異世界人だったり人外だったり物語開始前から敵方と因縁があったり、そうでなくても捉えどころがない性格をしていたりと、地球の一般人とは異なる神秘的な要素や過去を持っていたりする。
「本来知り得ないような世界」を紫キュアのメンバーだけは知っているような雰囲気が、大人らしさをより強調するのである。
ミステリアスな雰囲気を壊さないためなのか、チームの仲間と必要以上には馴れ合わないようにする孤高な精神の持ち主にもなりやすい。
登場初期の頃は主人公とは仲間にならず、敵でも味方でもない第三勢力として単独行動する者も多い。そういった場合そのプリキュアは変身者の正体が不明にされ、プリキュア名・変身者どちらかのキャスト欄も伏せられるのが定番。そしてストーリーがある程度進んでから合流する追加キュア扱いとなる。
尚、紫キュアが初期メンバーとして参戦する場合は春の映画公開に間に合わせる為なのか遅くとも本編6話までに主人公の仲間になりプリキュアチームに合流加入することがある。
チーム内のワイルドカード&エース的存在感
一人で戦い続けられるということはそれなりに強いということであり、作中では他のメンバーよりもベテラン戦士だったり、抜きん出た実力のワイルドカードとして描かれたりする事が多い。
主人公チームの仲間になる前やなった直後は主人公チームが複数人がかりでも苦戦していた怪物や敵構成員をたった一人だけで倒すというような演出も多用されるため、「紫=最強」というイメージは定番でもある。
桃キュアを筆頭にお人好しキャラクターが極めて多いプリキュアチーム内にあって、キュアテンダーも含む彼女たちは不審者(敵キャラクター)等に対する観察力と洞察力にも長けている(紫キュアが不在なチームでは、青キュアか白キュアの優等生が切れ者役を担当する)。実際に、全プリキュアの中でも最も成熟しているゆりとゆかりは不審者の邪な思惑に誰よりもいち早く反応し、然るべき対処法を真っ先に講じ、チームの最大ピンチを最小限に食い留めたり、形勢逆転のきっかけをつくって、チームの逆転勝利に大いに貢献している。(ゆかりにおいてはさすゆか、ゆかりさんには敵わない等のタグも生まれている。)
また、彼女達と対照的に心が未熟ながらも純粋なルールーは他者の悲しみに敏感で、敵ながら悲しみを抱えている相手に聡明な対応をして戦闘を必要最小限にとどめたり、敵によって恐怖に喘ぐ人々を歌で回復させると同時にチーム全体をパワーアップさせて形勢逆転を図ったりと肉弾戦に出来るだけ頼らない戦術を展開している。
さらにアスミは「わたくしに考えがあります!」と一計を案じて、特殊なバリアで守られている黒幕(ネオキングビョーゲン)に対抗する為、ビョーゲンズの特性を利用して黒幕のバリアに対抗する作戦を提案し、その最中に襲撃してきた敵構成員(シンドイーネ)を苦戦の末浄化した後、自身の危険を承知の上でナノビョーゲンへと退化した彼女を自らの体内に吸収し、ビョーゲンズの力を利用して黒幕のバリアを突破し、「やはりビョーゲンズはビョーゲンズの力を吸収する!」と、単体で浄化……とまではいかずとも、黒幕に一太刀を浴びせヒヤリとさせることに成功し黒幕攻略の突破口を開くなど、ワイルドカード枠としてのパフォーマンスを土壇場で披露した。(しかし滅んだシンドイーネの肉体の一部であるナノシンドイーネを彼女の愛したネオキングビョーゲンを攻撃することに利用したキュアアースの一連の行為は、見方によっては「わたくしの心も体もわたくしのものですから」と言いながらダブルスタンダードでシンドイーネの心と体を踏みにじったと否定的に捉える視聴者もいる。)
精神的な強さと脆さを併せ持っているからこそ、物理面だけでなく、そういう心理面での絶妙な駆け引きでも、紫キュアはチーム内で最も頼れる実力者たる所以をあらゆる場面で遺憾なく発揮している。
日常生活におけるハイスペックぶり
プリキュアとしての戦いを離れた日常生活でも、身体能力・学力・芸道などの基本スペックが極めて高い優等生として描かれることが多い。
ちなみに赤キュアにも、大人っぽく描かれたり神秘的な要素を持つ者が多いなど、紫キュアとは何かと重なる要素がある。
言葉遣い
言葉遣いはキュアテンダー/氷川まりあも含む大多数派が女性語メインだったが、昨今のジェンダーフリーや多様性尊重の流れなのか、ルールー以降生粋な女性語キャラクターは全く現れず、ルールー・まどか・アスミは敬語メイン(ただし、モノローグ時のまどかも女性語を偶発的に使っている)。さんご・エル・いろはは中性口調メイン(ただし、赤ちゃん時のエルは舌足らずな赤ちゃん語)、あまねは男性口調メインである。
なお、2024年現在で女性語を50%以上の確率で使う紫キュアは、モノローグ時のまどかも含め7名となり、青キュアに続いて二番目に多い。
一人称は「わたし」が大多数だが、まどか・アスミは「わたくし」、くるみ・真琴は「わたし」と「アタシ」を併用、エルは「エル」(少女時は「わたし」)。
二人称も大多数が「あなた」メインだが(ゆりは本編第1話の序盤のみ自身の分身に「おまえ」と一度だけ言ったこともある)、あまねは親しい人物には「きみ」、敵キャラクターには「おまえ」をメインで使用する(元敵同僚に「きさま」と一度だけ言ったこともある)。
基本的概念を覆した紫キュア
あざとい紫キュア
さんごは紫キュアの中では初の全く例外的な存在で、他の紫キュアとは一線を明らかに画している(さんご本人はそれを全く意識していないが)。
種族・出自・生活環境・容姿・事情・言葉遣いなど至って普通な女の子である。
さらに彼女は中学一年生でしかも、前述のスタイリッシュで鋭角的な意匠とは正反対にロリ系黄キュアに限りなく近い、愛らしさ全開なキャラクター性なのも紫キュアとしては史上初ではある(但しガーリッシュな意匠は初ではない)。
あのうざかわいい青い子が青キュアの基本的概念を初めて覆したように、紫キュアのそれを初めて覆したのは紛れもなくさんごであり、ふたりともある意味では「青キュアと紫キュアのパイオニア」とも呼べる存在だろう。メイクとファッションby船鳥さん
そんな普通な女の子のさんごだが、まなつと親しくなる前は実は幼少期のささいな出来事により「自分の意見を述べられず周りに合わせてばかりいた」引っ込み思案な一面があった。そんな彼女がローラに発破をかけられ「自分の『可愛い』に自信を持つ」事によりキュアコーラルに覚醒したことは喜ばしいことである。
赤ちゃんからプリキュアへ変身
エルに至っては、まだ赤ちゃんであり、変身した時だけ大人びた姿になるという紫キュアどころかプリキュア全体で見ても特異な存在である。
そのため変身前から特段ハイスペックという訳ではなく、覚醒の経緯も立ち振る舞いも後輩的なものである。
それ故か高い実力を有してはいるものの、単独で敵を倒した事は終盤までなく、むしろ全員揃っての合体技発動に重要な役目を担うという、従来の紫キュアとはまた違った特徴を持っている。
一方、エルは幼き王女であり、かつては原材料が希少で高貴な身分の人々に好まれたという歴史がある紫色はぴったりな配色と言える。
桃キュアメンタルの紫キュア
いろはもさんご以前の紫キュアとは大きく異なる方向性であり、彼女は桃キュアの要素が非常に強い(断っておくが、上記の画像でいろはが抱えている犬こそがこの作品の真主人公である)。
容姿は中学2年生相応に幼く、変身後もさんごと同じく愛くるしさを全面に出した姿になる。
性格もプリキュア名の通りフレンドリーかつ快活であり、嘘や隠し事が良くも悪くも全くできない、及びやってもとっても下手で苦手な正直者。それらが起因する気不味い雰囲気が顔や態度にモロに出しやすく変顔や顔芸を乱発させたり、罪悪感で胸がその都度苦しくなったりもする。
また、運動能力も高い。種族・出自・生活環境・容姿・事情・言葉遣いなども普通であり、更に独自な口癖を持ち、「あなたの声をわたしに聞かせて」と学校の友人から苦しんでいる行きずりの動物に至るまで手を平等に差し伸べる博愛精神の持ち主など、その性格も合わせて桃キュアの典型例に近く、デパプリまでの作品であればメイン主人公になっていても全く不思議ではない人物像であるが、彼女の作品では飼い犬の犬飼こむぎ/キュアワンダフルの方を真主人公に据えている点が特徴である。動物がテーマとなっている本作でいろはを例えるなら、収斂進化の結果とも言える法則である。
本編の真主人公はこむぎ、いろはが副主人公ではあるものの、どこぞの未来型猫系ロボットのメガネ副主人公のように、真主人公の存在を喰らうぐらいの存在感と主人公らしさを発揮している。
パートナー妖精
個別のパートナー妖精がいる作品では、桃キュアと同じように、紫キュアのパートナー妖精は女の子であることが多い。
紫はポンコツ?
プリキュアシリーズで「ポンコツ」ネタが語られるのは実は、紫キュアの割合が比較的高いことにある。
これは紫キュアにはハイスペックなクールビューティーが多く抜けた所とのギャップが目立ちやすいのに加えて、異世界出身者や追加戦士が多く、こちらの世界の流儀に不慣れでかますボケや、チーム加入前のクールさとの対比がネタとして語られやすいからである。
なお、地球出身且つ他人には語れぬ曰付きな事情を抱える紫キュアもまた主人公陣営に加入後は、主役キュアの豊かな人間性に触れていくことで憎悪や復讐心が次第に薄れて、今までになかった愛嬌やユーモアを醸し出すようになり、「ポンコツ」を意図せず披露しやすくなっていくのである。