概要
ゲーム版では最初に選択する事になるパートナーポケモン。
テレビアニメ版『ポケットモンスター』シリーズでも、該当ポケモンが主人公やその仲間達など、様々な人物の手持ちメンバーとして参入している。
第5シリーズ(XY)までの共通項として『各地方の初心者向けポケモンとして推奨されている』というアニメ独自の設定があり、実際に新人トレーナーが選ぶ場面に立ち合ったりライバルキャラクターがどれを選んだか言及することも多々あった。
テレビアニメ版『ポケットモンスター』シリーズでの扱い
ポケットモンスター(1997年版)
第1シリーズにあたる「ポケットモンスター」の冒険の舞台はカントー地方~オレンジ諸島~ジョウト地方という具合に複数にまたがるため、登場するパートナーポケモンもカントー地方とジョウト地方の両方が登場する。
シーズン1~シーズン2
「カントー地方」編~「オレンジ諸島」編までの該当ポケモンであり、トレーナーは全てサトシ。
但し進化したのはヒトカゲのみである。
フシギダネはピカチュウを除いたパートナーポケモン最長となるカントー編序盤~ジョウト編終盤辺りまで手持ちとして活躍していたものの、オーキド博士の要請で研究所のポケモンの統率を任され、そのまま離脱している。
リザードンはジョウト篇中盤でリザフィックバレーに預けられ離脱。その後は有事の際に呼び戻される事もあったものの、BW2のN篇中盤で手持ちに復帰している。
ゼニガメは元のゼニガメ消防団に戻っている為現在オーキド研究所にはいない。但しサトシの要請で稀に呼び出される事もある。
シーズン3
「ジョウト地方」編における該当ポケモンであり、引き続きトレーナーは全てサトシ。
パートナーポケモンでは初となるメスのチコリータや、ルアーボールでゲットされたワニノコ等、初の要素が目立つ。
ジョウト編本編で進化したのはベイリーフのみ。シンオウ編終盤で再登場した際、ヒノアラシがマグマラシに進化している。最終進化した御三家が1匹もいない。
アドバンスジェネレーション
「ホウエン地方」編~「バトルフロンティア」編における該当ポケモン。
本編では初となるメンバー全員が該当ポケモンを1匹ずつ手持ちに加える構成。
更に、3匹とも進化を果たしている唯一の世代である。
そのことで、いわタイプのイメージが強いタケシが真逆のみずタイプを手持ちに加える事に(カスミの降板と、水タイプを専門とする母親の影響が関係しているかどうかは不明)。これ以降、タケシは水タイプや非岩タイプのゲットが増えていく。
なお、何故かミズゴロウのみヌマクロー止まりでラグラージには進化していない。
ハルカは更にホウエン編でフシギダネ、バトルフロンティア編でゼニガメを手持ちに加えている。(因みにシンオウ編ではゼニガメはカメールに進化しており、フシギバナも所有しているが、「フシギダネを進化させた」と言った描写が実は一切無く、この辺の真相は不明)
ダイヤモンド&パール
「シンオウ地方」編における該当ポケモン。
当初はサトシがナエトル、ヒカリがポッチャマを手持ちに加えており、ヒコザルは登場時はシンジの手持ちであった。
シンジがヒコザルを逃がした為、サトシが代わりに手持ちに加える事となる(メタ的な話をするとシンオウ地方はほのおタイプが少なすぎる為と考えられなくも無い)。
ヒカリは更にヒノアラシも手持ちに加えている(特別編でマグマラシに進化している)。
なお、このシリーズのポッチャマを皮切りに、パートナーポケモンの内1匹が強烈なネタ要員になる法則が出来上がった。
このシリーズを最後にサトシ一行の草御三家は誰も進化しなくなった。
ベストウイッシュ・ベストウイッシュシーズン2
「イッシュ地方」編~「デコロラ諸島」編における該当ポケモンであり、再びサトシが全員所有する形に。
「最初にゲットする御三家はくさタイプ」が通例となっていた前4作と違い、最初のパートナーポケモンはみずタイプのミジュマルとなっている。今作のネタ要員なのは言う迄も無い。
進化したのはチャオブーのみであり、ジョウト地方以来、最終進化したパートナーポケモンが1匹もいない。
そのためか最終進化系は全てライバルの手持ちとして採用されている。
なお、上記の事情からこの世代ではサトシのエースはワルビアルと言われており、XYのアイキャッチにてリザードン、ジュカイン、ゴウカザル、ゲッコウガと同じ並びに入れられるなど、公式でもワルビアルがエースだと認められている。
XY・XY&Z
「カロス地方」編における該当ポケモンで、AG編以来、メンバー全員が該当ポケモンを1匹ずつ所有する形に。
イッシュ編同様、サトシがゲットしたパートナーポケモンはみずタイプとなっている(これを引き摺っているのかは不明だが、最終的にサトシはくさタイプを初めて手持ちに加えなかった)。
サトシの手持ちのみずタイプのパートナーポケモンではアニメ史上初の進化、尚且つ最終進化形体まで至っているのも特徴である。
終盤でゲッコウガを手放すが、リザードンやゼニガメの様に修行等で手放す、預かりとは意味合いが違い、同じ手持ちだったヌメルゴンと同じ扱いとなっている。
セレナのフォッコは、XY&Z終了時点ではテールナーだったが、新無印編で再登場した時は、マフォクシーに進化していた。
なお、2作連続みずタイプだったネタ要員は、くさタイプのハリマロンに譲られる事となった。
サン&ムーン
「アローラ地方」編における該当ポケモンで、今作はシンオウ以来サトシが2体、ヒロインが1体所有する形となった。
くさ、ほのおタイプのパートナーポケモンもイッシュ以来所有することに。それに加えてくさタイプのモクローは前作のネタ要員の一部を受け継いだ。
サン&ムーンのメインヒロインはリーリエとなっているが、今作では3人のヒロインの内のスイレンが所有する事となった。みずタイプのパートナーポケモンを所有するのはヒカリ以来で、初登場時から既にパートナーポケモンを所持していた例としては初となる。
後にアシマリはオシャマリへ進化。サトシ以外のみずタイプのパートナーポケモンが進化した事例はタケシのミズゴロウ(→ヌマクロー)以来で、ヒロインでは史上初。
その為XY編(及びXY&Z編)に引き続き、くさタイプのみ進化していない。
更にオシャマリがアシレーヌに進化しており、サトシ以外のパートナーポケモンが最終進化したのはハルカのバシャーモ以来で、サトシのパートナーポケモンよりも先に(中間形態から)最終進化を果たしたのは、史上初の事例となった。また該当ポケモンの中で、歴代2位となる早さ(最速はリザード→リザードンで、リアルタイムで3週間)での進化を果たしたが、後に、新無印編の「ヒバニー→ラビフット」に越された事で3位となった。
更にアニメ終盤で、ニャヒートが遂にガオガエンに進化を果たす。3体中2体が進化した事例は、ホウエン、シンオウに続き3回目。
レギュラー以外ではハウがフクスロー(後にジュナイパーに進化)、ロイヤルマスク(ククイ博士)がガオガエンを。スイレンの師匠であるイアがオシャマリ(後にアシレーヌ)、ロイヤルドームでバトルするモブトレーナーもジュナイパーとアシレーヌを所持する。
ポケットモンスター(2019年版)
シーズン1における「カントー地方」~「ガラル地方」編における該当ポケモン。
これまでのシリーズでは、最初の数話で御三家ポケモン全てが本編に登場していたものだが、新無印は、ガラル地方だけでは無い全ての地方が舞台となっている為か、初めて登場したのは4話のヒバニーで、メッソンは27話ラスト、サルノリは59話でようやく出揃った。
これまでのポケモンシリーズとは異なり、ガラル御三家は全て、サトシ以外の人物の手持ちポケモンとなった。
ヒバニーは、5話のゲットから17話で進化。初期形態から中間形態への進化は、サトシ一行の御三家では歴代最速(リアルタイムで3ヶ月)であり、中間形態から最終形態への進化を含めても、歴代2位である。その後45話でエースバーンに進化した。
メッソンは28話でゲットし、62話でジメレオンに、78話でインテレオンに進化した。
ポケットモンスター(2023年版)
前シリーズで「サトシ編」が終了し、新シリーズとして「リコロイ編」がここから始まった。
新しく追加されたパルデア地方の該当ポケモンが新主人公達とその仲間のパートナーポケモンとして採用された。
リコのニャオハは、リコがセキエイ学園に入学した際の最初のパートナーとして貰ったポケモンである。ロイのホゲータは元々、ブレイブアサギ号に住み着いていたポケモンだが、ロイと心を通わせている内に自らゲットされた。
現時点で3人共進化させない理由が無いのでグッズ展開も考慮するとホウエン編以来、全員進化する可能性が予想されている模様で、第67話でロイのホゲータがアチゲータに進化したことで、久々に一つのシリーズにおける御三家の全員進化を達成した。
余談
第1シリーズから第7シリーズまでのゲット回から最終進化回までについて、サトシのリザードン系統とゴウのエースバーン系統を比べた場合、リアルタイムの放送日数について、前者は353日・後者は335日と、ゴウのエースバーンが早い。
(参照:Ke!san生活や実務に役立つ計算サイト:日数計算(日付-日付))
一方で放送話数は、前者は36話・後者は41話と、サトシのリザードンが早い。