概要
埋葬されなかった死者達の骸骨や怨念が集まって生まれる、巨大な骸骨の姿をした日本の妖怪。
漢字で『餓者髑髏』と表記されることもある。
もともとは浮世絵師・歌川国芳の「相馬の古内裏」の一場面をモデルに創作されたものとされ、1970年前後に刊行された通俗的な妖怪事典・資料が初出と見られている。
夜間にガチガチという音をさせながら彷徨い歩き、生きている人を見つけると襲いかかり、握り潰したり、食い殺すなどと言われている。
そもそも全身骨のみで内臓(消化器官)が一切無いのにどうやって食うというのか?
歯と顎はあるから咬み殺す事はできるだろうが…それって「食い殺す」とは言わんよね?
…突っ込みは野暮と言うものである。
「巨大な骸骨」という姿がインパクトに富むのか、メディアへの出演機会は妖怪としてはそこそこ多い方。
上記のモデルに因んでか、他者の召喚を受けて実体化する事例が多いようだ。
ゲゲゲの鬼太郎シリーズ
漫画
最新版『大妖怪がしゃどくろ復活の巻』
新編『石妖』
アニメ
劇場版『激突‼︎異次元妖怪の大反乱』
第71話『妖花の森のがしゃどくろ』
第11話『毛羽毛現とがしゃどくろ』
第96話『妖怪王ぬらりひょん』
第2話『ビビビ!! ねずみ男!』
第47話『妖怪大裁判』
第8話『驚異!鏡じじいの計略』
ゲーム
SFC『ゲゲゲの鬼太郎 復活!天魔大王』(1993年 バンダイ)
PS『ゲゲゲの鬼太郎 逆襲!妖魔大血戦』(2003年 コナミ)
GBA『ゲゲゲの鬼太郎 危機一髪!妖怪列島』(2003年 コナミ)
実写映画
『千年呪い歌』
がしゃどくろが登場する作品
髏々宮カルタ(妖狐×僕SS)貴公子ジュニア(忍者戦隊カクレンジャー) ※「ガシャドクロ」の項目も参照の事
ブルック(ONEPIECE)狂死郎一味にがしゃどくろと間違えられるシーンがある。
ゲーム
Wizardry外伝IV-胎魔の鼓動
大神伝 → 強化版としてむしゃどくろと呼ばれる鎧を着たものも登場。
女神転生シリーズ(真・女神転生デビルサマナー / ソウルハッカーズ / 真・女神転生デビルチルドレン / 葛葉ライドウ対超力兵団) → 表記はカタカナで『ガシャドクロ』。デビチルのみ『がしゃドクロ』で、光の書・闇の書・炎の書・氷の書に登場。
朧村正DLC「白蛇」のラスボス、無明道人が主人公が倒してきた多くの忍の骸を束ねて作りだす。
がんばれゴエモンでろでろ道中…序盤の中ボスなのだが専用戦闘曲が用意されている
ガシャドクロ(一血卍傑) 餓者(飢えた者)の念に囚われている妖怪。
ズッグン(1986年のアーケードゲーム 妖魔忍法帖) → 血の池ステージのボス。
がしゃどくろ以外の巨大骸骨
骸骨(特に髑髏)は『死』そのもの、あるいは『危険』『殺意』『凶兆』などを象徴するイメージとして多用されている一方、巨人サイズの骸骨そのものというデザインの妖怪・怪物は意外に少ない。
- ゾンビ化した巨人族→『ジャイアントゾンビ』参照
- 人型でない大型種(竜、怪獣など)の骸骨→『ドラゴンゾンビ』参照
- 通常サイズの人骨がパーツに含まれる大型モンスター
- 月や雲・水面などの明暗のパターンに凶兆として髑髏を描く演出
- 技や術、感情、状況などの強調効果として髑髏を描く演出
などは近年の創作物でもそこそこ登場する。
実のところ、どこまでが『大きめの骸骨』でどこからが『がしゃどくろ級の巨大骸骨』であるかの明確な基準はない。
またゲーム等では戦闘画面の構成により、設定上は人間と同じかそれより小さいエネミーでも、プレイアブルキャラクターの数倍のサイズで表示されるケースもあり(レトロゲームあるある)、大きさの設定を曖昧にする一因となっている。
死神
一般に骸骨の姿で、また威厳を持たせるため大きく描かれることが多い。
ただし普通は『人間の骨格とすればかなりの長身』という程度に留まる。
ファイナルファンタジーシリーズのハーデス
Ⅵまでは即死呪文のエフェクト扱い、Ⅶにて召喚マテリアとして登場。サイズはそれほど大きくなく、攻撃モーションも神というよりは魔女を思わせるものでイマイチ威厳に欠ける。
Ⅸでは隠しボス兼合成職人として登場。サイズと威厳は申し分ないが、デザイン的に骸骨ではなくなっている。
ロマンシングサガ/ミンストレルソングのデス
エロールに滅ぼされたサイヴァの骸から生まれた三柱神の一柱。ラスボスの実兄だけに実力・威容共に強烈。
なお、デスが待ち受ける冥府への門には四天王の一角・フレイムタイラントがいるが、こちらも(人型でこそないものの)巨大な骸骨である。
BUSIN/BUSIN0の死神
シナリオ中盤で対峙することとなる死神の『本体』もかなり大きいが、序盤から出現する『幻影』の死神のほうがサイズ的には巨大。
出現時のエフェクトや、地形を無視して最短距離で追いかけてくる様はホラーゲームに引けをとらない。
『ウィザードリィ ~DIMGUIL~』(ディンギル)のミクトラン
ミクトラン(Mictlan)とはアステカ神話の冥府であり、冥府の王はミクトランテクートリ(Mictlantecuhtli)というのだが、『DIMGUIL』ではミクトランという名前のモンスターが出現する(不確定名:きょだいなガイコツ)。
サクラ大戦3よりデモン・ファルチェ
必殺技のエフェクトとして死神が出現。同作のグラース・オ・スィエルで降臨する大天使ミカエルがプレイヤーには見知った顔であることから、死神のほうも実際に召喚されているものと思われる。
リッチ
こちらも骸骨の姿で描かれる場合が多い。基本的には生前の体格が引き継がれるが、呪力の影響で単なる白骨化に留まらず、より大規模な変異を遂げていることも多い。
不死系モンスターの格付けでは吸血鬼と同等かそれ以上の強豪とされるため、物語の上でも相応の扱いで描写される。
ファイナルファンタジーシリーズのリッチ
第一作から登場。カオスの一体で土を司る。その後のシリーズでも様々な形で出現し、非ボスの雑魚扱いでも強敵ポジションの場合が多い。
聖剣伝説シリーズのリッチ
シリーズを通じてボス級の強敵として登場。上位の存在であるダークリッチに至ってはラスボス・黒幕級の扱い。
アドベンチャータイムのリッチ
フィンやPBと較べれば異種族級のサイズ差ではあるが、より極端なサイズの巨人や小人も普通に登場するためインパクトには欠ける。また、完全に白骨化した状態で活動しているシーンは意外に少ない。
魔法つかいプリキュア!のドクロクシー
最終形態として巨大化。
キン骨マン
初登場時は巨大化していた。
スケルトロン
ゲーム『テラリア』のボスモンスターの一体。頭と腕しかないが、紛れもなく巨大骸骨である。
詳細に関しては(ダンジョンガーディアンとスケルトロン・プライムについても)『スケルトロン』の記事を参照。
一説に、その本体はダンジョンという空間にかけられた呪詛のエネルギーそのものであり、老人(仕立て屋)の肉体を依代として顕現するスケルトロンは(ダンジョン内に出現する骸骨兵団と同じく)分身の一種ではないかともいわれる。
須佐能乎
『NARUTO』に登場するうちは一族の秘術で、巨大な骸骨の姿をとる。
骸骨モチーフの怪獣・巨大ロボット
五十音順。
ガイキング / ガイコツバ●タン(仮称) / 改造タイラントⅡ / ガラダK7 / ギラ・ナーガ / クロスボーンガンダム / ゲランダ
シーボーズ / スカルガンダム / スカルゴン / スケルデビル / スケルドン / スケルバット / ステゴン / 戦闘獣ズガール / 戦闘獣ダンテ
マジンカイザーSKL / マッドゴーレムボーン / ムードン
一部は骸骨そのものではなく、海賊旗がモチーフであるともいえる。