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ポケモンLPLE

ぽけっともんすたーれっつごーぴかちゅういーぶい

正式名称は『ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ』『ポケットモンスター Let's Go! イーブイ』。2018年11月16日発売のポケットモンスターシリーズ作品。公式略称は『ピカブイ』。

キミと一緒に、懐かしくて新しいポケットモンスターの世界へLet's Go!

ソフト情報

機種Nintendo Switch
ジャンルRPG
発売日 2018年11月16日(金)
価格5,980円(税別)
販売元任天堂
発売元(株)ポケモン
開発ゲームフリーク
CEROA(全年齢対象)

概要

シリーズ原点であるカントー地方が舞台。

第1世代の『ピカチュウ』(以下、オリジナル版)をベースにしており、初代のリメイクゲームとしては『ファイアレッド・リーフグリーン』(以下、『FRLG』)以降2度目となる。

『Let's Go! ピカチュウ』(以下、『ピカチュウ』版)ではピカチュウ、『Let's Go! イーブイ』(以下、『イーブイ』版)ではイーブイを相棒として冒険に出ることとなる。

ハードは据置・携帯に切り替え可能のハイブリッド機である『Nintendo Switch』。ジョイコンを使いシリーズ初の2人同時プレイが可能。

ポケットモンスター』シリーズの新作が11月の第3金曜日に発売されるのは、3年連続となる。

なお、本作とは別の完全新作を2019年後半の発売をめざして開発中であることもアナウンスされている。そして、ついにポケモン23周年の2月27日のポケモンダイレクトにて、第8世代となる完全新作が発表された。

本作の特徴

タイトルは本編シリーズのように「ポケットモンスター」となっており、増田順一氏はオーバーラップ出版の攻略本において「本作は、スピンオフではなく本編である」と答えている。

ただし、本作は徹底して原作未プレイのライトユーザー向けに振り切った内容となっているのが大きな特徴で、システム面(詳細は後述)でも本編シリーズと異なる点が多いなど、実際のゲーム内容はスピンオフの位置付けに近い。

これについても、「『ポケモンGO』で初めて『ポケモン』ゲームに触れた方が、つぎに遊ぶ『ポケットモンスター』シリーズのタイトルになってほしい」と語られており、実際、『ポケモンGO』と本家シリーズの中間とも言えるゲームシステムとなっている(本作をプレイ後、その先にある開発中の新作をプレイしていただきたいとも語られている)。

時系列はロケット団の解散前という事が明確である為、時系列は『初代/FRLG』と同じであると思われる(少なくともメガシンカのある世界の系譜である事は間違いない)。

一方で、リメイク前から主人公とライバルは一新されており、リメイク前の主人公(レッド)やライバル(グリーン)は先輩格としての扱いになっている。この場合、後続作品の設定にも色々影響が出てしまうが、この作品も数あるパラレルワールドの一つと解釈した方が妥当であろう。

ジョーイさんジュンサーさんが無印編とほぼ同じ姿で登場し、彼女からゼニガメを貰えたりとリメイク前からアニポケ要素が強まった部分もある、御三家が低確率で野生出現するなどこの作品ならではの魅力も多く、原作と遊び比べてもいいだろう。

また、本ソフト発売に合わせて、「モンスターボールPlus」が登場。

その昔に存在したポケウォーカーのようにポケモンを1匹ゲームから連れ出して一緒に歩くことができ、歩いた分だけ経験値がたまる他、アイテムも拾ってくれる。

さらに、購入したての状態の場合何とミュウがデータとして入っており、本ソフトに送ることでミュウと一緒に冒険することができる(本ソフト内でミュウが手に入るのはこの方法でのみ)。

ゲームシステムについて

あくまで、『「ピカチュウ版」の再構築』に近いため、極力第二世代以降の要素は廃止されている。

『ピカチュウ』版・『イーブイ』版の違いは相棒として選べるポケモン以外に、野生で出現するポケモンの違いがある(『赤・緑』の関係と同じ)。

また、オリジナル版の『赤緑』のリメイク作品である『ファイヤーレッド・リーフグリーン』で登場したナナシマにも行くことができない。

ポケモンについて

登場するポケモン

新ポケモン『メルタン』とその進化形『メルメタル』以外に登場するポケモンは第1世代の151種のみ

そのため、ハピナスハッサムブーバーンエレキブルなど第2世代以降に進化形が追加されたポケモンには進化できず、ピィピチューゴンベなど後付けで登場した進化前はタマゴシステムが無いためゲーム内に存在できない。

ただし、該当するポケモンのアローラのすがたは入手することができる。

また、イーブイ版ではイーブイがエーフィ、ブラッキー、グレイシア、リーフィア、ニンフィアの技を得る事が可能(これを反映してか、アニポケのコハルの持つイーブイは進化前の技が行使可能になっている)。

相棒ポケモン

オリジナル版同様、相棒となったピカチュウ・イーブイは進化させることができない(野生で捕獲した別のピカチュウ・イーブイを進化させることは可能)。

その代わり、その2匹には着せ替えや髪型の変更、ポケリフレのような触れ合いが行える。

その他、彼らしか覚えない幾つかのオリジナル専用わざ「相棒わざ」や、秘伝わざの代わりとなる「ヒジュツ」が搭載される。加えて種族値が大幅に強化されていることが検証で判明している。

ピカチュウの鳴き声(CV:大谷育江)に引き続き、本作からイーブイの鳴き声も声優によるボイス(CV:悠木碧)が流れるようになった

イーブイの声については、クリエイターインタビューで増田順一が「ファンの皆さんからの後押しも」と回答している。相棒はもちろんライバルのイーブイや野生のイーブイも悠木ボイスで鳴く。

ピカチュウやイーブイとのふれあいはプレイヤーの任意のほか、ジョイコンを振ってほしいサインが画面左下に出たり、ポケモンが『!』サインを出した時にも可能。その際は特殊な行動やボイスが見れるためプレイヤーたちは次々と骨抜きにされている。

しかしゲームに夢中になるあまり上記のサインにゲーム終盤近くまで気づかず(あるいはなんなのか理解できないまま素通りし続け)、実況動画や知人・ネットなどから情報を得てショックを受ける人も続々と出ている模様。特に振ってほしいサインが画面左下ということでなかなかどうして気づかれにくく「あれ?こんなのいつから出てた?」となる人はかなり多い。

画面全体や、NPCとの会話、ジム中/ジム終わりなど、その都度何かあるたび確認すると萌え萌えの波が味わえる。

ポケモンの「連れ歩き」

今作では『ハートゴールド・ソウルシルバー』(以下、『HGSS』)のように手持ちポケモンを連れ歩くことが可能。

更に、一部の大型のポケモンを「連れ歩きポケモン」として設定することで、町やフィールドを乗ったまま移動することができる(移動速度は乗ったポケモンによって異なる)。

ちなみに、相棒ポケモンは「手持ちポケモン」から外れていても肩にしがみついている。

各ポケモンが覚える「わざ」の改修

覚えるわざやそのレベルが第1世代から大きく変更され、全体として比較的低いレベルですべてのわざを覚えられるようにまとめられている。本編で遺伝でしか覚えられなかった有用なわざが自力で覚えられるようになっている種族も存在する。

わざマシンもオリジナルの通し番号から全て変更され、中には「じゃれつく」のように初のわざマシン入りを果たした技もいくつかある。

また、「すいとる」「メガドレイン」「ソーラービーム」「ゴッドバード」の威力が本編第1世代よりも上昇している。

もちろん土台は本編第7世代準拠であるため、例えば「きゅうけつ」は威力80である。間違えないように。

捕獲・バトルでのシステム変更

  • ポケモンの捕獲について

野生ポケモンもこれまでのランダムエンカウントからシンボルエンカウント方式になっている。

捕獲画面は上述の理由もあり『ポケモンGO』(以下、『GO』)のものに近く、手持ちポケモンとの戦闘はせずにモンスターボールを投げつける。

ただし、カビゴン三鳥ミュウツーといった、オリジナルでシンボルエンカウントだったポケモンについては、時間制限つきのバトルに勝つことでゲットチャンスがやってくるというシステムである(『GO』ユーザーならお馴染みのレイドバトルに近い)。

また、各バージョンで対となる野生ポケモンは、ナゾノクサマダツボミなど『赤・緑』で対になっていた組み合わせと大体同じであるため、初代プレイヤーなら感覚で推理できるだろう。

  • ポケモンバトルについて

上記したようにポケモンの捕獲方法は大きく変化した一方、ポケモンバトルは「トレーナー戦」のみ一般的なシリーズと同様に存在する。

持たせられるどうぐ特性等の第2世代以降の主な要素は除外されている(ただし性別や性格、あくはがねフェアリータイプなどは存在する)。

また、物語の終盤で条件を満たすと、第6世代(XYORAS)や第7世代(SMUSUM)と同様にメガシンカが使えるため、現時点でメガシンカが登場した最後の本筋シリーズとなった。

(上記のどうぐの仕様変更の都合上、該当するポケモンとそのメガストーンを入手するとメガシンカ出来るようになっている。)

ひでんマシン・道具の廃止

ひでんマシン

今作ではサン・ムーン同様にひでんマシンが廃止されており、代わりに「ヒジュツ」と呼ばれるものに変更されている。

「ヒジュツ」の種類は、相棒ポケモンが各地で習得することで増えていく。

いくつかの道具

本作では、過去シリーズでお馴染みの「どうぐ」がいくつか廃止され、代わりとなるシステムが追加されている。

ゲーム開始時点から、野生ポケモンの捕獲時およびトレーナーとのバトル時に「手持ちポケモン」として編成しておくことで、「手持ちポケモン」全員に経験値が入るようになっている(経験値の加算方法については第6・7世代と同様)。

今作ではじてんしゃが購入できない代わりに、クチバシティのNPC(からておう)に話しかけて条件を満たすことで「ウインディ」(イーブイ版)または「ペルシアン」(ピカチュウ版)を譲ってもらえ、更に「つれあるき」設定すると、通常より速く移動することが出来る。

(後にギャロップなどでも同様のことが可能だが、手持ちポケモンが少ない序盤では貴重な高速移動要員になるので、ありがたくもらっておこう。)

また、殿堂入り後には、リザードンプテラカイリューを同じように連れ歩き設定することで、空を飛びながら町やフィールドを散策できるようになる。

  • 「つりざお」

ヒジュツの「ミズバシリ」を使い、水面にある気泡に触れることで、水辺にいるポケモンを捕獲出来る画面に切り替わる。

ポケモンGO』との連動

本作は『ポケモンGO』と連動でき、『GO』で捕まえた(リージョンフォームを含めた)カントー地方のポケモンを連れて行くことができる。

上記のメルタンおよびメルメタルを入手するには、連携後に『GO』からなんでも良いのでポケモンを1匹転送して「ふしぎなはこ」を入手した後、『GO』側でメルタンおよびメルメタルをゲットしてから本作に転送することになる。

勿論、メルタン系列以外のカントーの伝説ポケモンも連れていくことができるので、通常のプレイではストーリー上1匹しか手に入らないポケモンたちを『GO』から連れてくることでもう1匹入手したり、通信交換による進化でしか入手ができないゲンガーフーディンカイリキーゴローニャアローラゴローニャを、連動させて連れてくることで通信交換なしで手っ取り早く入手したりといった荒業も可能である。

ただし、特別な衣装をまとったポケモンシャドウポケモンからリトレーンしたライトポケモン、更にミュウ本ソフトとの連動に対応していないので注意。

また、上記した『モンスターボールPlus』と『ポケモンGO』と連繫させることで『Pokémon GO Plus』の機能も果たすことができる。

世界観の見直し

ポケモンの世界観が固まりつつある事から、初代や『FRLG』にはあった現実世界準拠の描写が削除・変更されている。

登場キャラクター

主要人物

ご存知プレイヤーの分身であるポケモントレーナー。

元々は現実世界にいたが、「ピカチュウ」または「イーブイ」と運命的な出会いをし、誘われるかたちで画面の向こうの「ポケットモンスターの世界」に飛び込む

『赤・緑』のリメイクである『FRLG』同様男女から選べ、さらに人種を4種類の中から選択できる。『X・Y』や『サン・ムーン』(以下、SM)および『ウルトラサン・ウルトラムーン』(以下、USUM)同様に着せ替えも可能だが、これらの作品とは違い全体の柄が変わるのみ。

原典のライバルと同様、名前を自由に決められる。

最初に入手するポケモンは『ピカチュウ』版ならイーブイ、『イーブイ』版ならピカチュウ。

これらはパートナーでは無く通常の仕様。

原典同様、ポケモン博士の役割を担う。

お馴染み初代ライバルことオーキド博士の孫。

本作では先輩トレーナーとして登場する。

ロケット団

原典にも登場したロケット団のボス。

金・銀・クリスタルバージョン』のリメイク版『HGSS』に登場した、ロケット団の最高幹部。初代や『FRLG』の名無し幹部に代わる形で登場。

本作では他の団員と同じように黒い衣装を身に纏っている。

オリジナル版同様、アニポケでもお馴染みのラブリーチャーミーなあの二人も登場。当時は無かったダブルバトルを仕掛けてくる。

今作は常にニャースもボールから出ており、かつ非戦闘ポケモンとなっているため、よりアニポケに近くなっている。アニポケとは違い本作では喋らない……が?

ジムリーダー

使用するポケモンは概ね『赤・緑・青』準拠となっているが、一部変更もある。

また、殿堂入りすると再戦できるようになった。

四天王

殿堂入り後の再挑戦時はセリフが変化し、チャンピオン戦も『SM』や『USUM』のように防衛戦扱いとなる。

その他

初代発売当時の攻略本に「三つ巴の構図にする」ために描かれた女の子が遂に新デザインを携えて登場。

殿堂入り後、とある場所に登場する。

お馴染み初代主人公。

なかなか姿を見せないが、ある条件を満たすと…?

ゲスト出演

『SM』および『USUM』からのゲスト出演。

同作に登場するレッドやグリーンと同様に、時系列に合わせる形で幼い姿となっている。

略称について

公式の略称は『ピカブイ』。

しかし、pixiv上では、以下の理由から紆余曲折を経て、pixiv内オリジナルの略称「ポケモンLPLE」をタグとして用いることとなった。

(このため本大百科内でも当記事「ポケモンLPLE」を同ソフトの本記事としている。)

(1)Pixiv内での略称論争

実は、公式略称の「ピカブイ」タグは本作発売前からピカチュウイーブイカップリングタグとして先に使われており、更にゲーム発売以降本ソフト関連のイラストも既に多く投稿され、結果的に両方の関連作品が混在するという事件が発生してしまった。

その後、それぞれの棲み分けのために、タグとして使用する略称を巡ってpixiv内では様々な議論がされていた。

例えば、論点として、

  • 英語とポケモン名が入り交じるという、ポケットモンスターシリーズのタイトルでは初の試みがなされているので、タグ設定時の前例が少ない。
  • 海外では『LGPE』が多く使われているが、『リーフグリーン』(『FRLG』)のタグと混同してしまうため、pixiv内ではあまり見られないので、却下された。
  • イーブイ(Eievui / Eevee)のスペルの優先順位(e、v、i)について色々な意見があった。

…という具合に、略称の決定と統一が困難な状態が続いた。

その後、完全攻略本などの公式書籍の発売に関わるオーバーラップがURLに『LPLE』を使用したことで、本タグの成立をもって略称論争が決着をみた。

(2)タグ検索時に発生した課題

ようやくpixiv内での略称が決まったものの、いざタグとして使用してみると、タグ検索時に少々厄介な事情が発生してしまった。

それは、「LPLE」をタグを検索する時に、完全一致では「OR」が使えないうえ、部分一致では「helpless」というアレなタグが含まれてしまうという問題である。

このため、「LPLE」タグを用いられている関連作品を検索する場合には、「LPLE OR ピカブイ -helpless」での検索を推奨する。

また、以上のことから今後、関連作品へタグを付ける際には、曖昧さ回避目的で「ポケモン」表記を併用している本タグ『ポケモンLPLE』を用いることを推奨する。

開発秘話

『ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ“完全版"公式ガイドブック』の公式クリエイターインタビューで本作ディレクターの増田順一が語ったところによると、ハードの発売前から開発されていたといい、当初はハードが売れるかどうか自体全く予想が付かなかったという。また、主人公の肩に乗る相棒ポケモンはサトシのピカチュウを意識したものという趣旨の話をしている。映像表現に関しては、8歳ぐらいの子供がリビングでプレイしていても家族が不信感を持たないように意識したという。増田は「自分としては、Joy-Conを持った片手でのプレイがいちばんフィットする、という感覚があります」と私見を述べている。本作発売の20年前と比べて現代人が忙しくなっている時代を考慮し、殿堂入りまでの総プレイ時間を短めに設計したという。

関連イラスト

パッケージパロイラスト

本作品のゲームパッケージに、色んなポケモンを当てはめたパロディイラストも存在する。

関連動画

【公式】『ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ』 紹介映像

(「ポケモン公式YouTubeチャンネル」より)

関連タグ

ポケモン ポケットモンスター

ポケモンシリーズ一覧 LPLE ピカブイ

ポケモンRGBP ピカチュウ版

ピカチュウ イーブイ

ニンテンドーSwitch(ニンテンドースイッチ) ポケモンGO

ピカブイ:公式略称。pixivでは上記した理由から「LPLE」とタグが二分化されている。

大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL:本作のゲームデータが保存されている状態でプレイすると、特定のスピリッツをいち早く入手できた。現在は通常プレイで入手可能。

ポケットモンスターTHE_ORIGIN:初代の世界観でメガシンカを行使した初の作品。

ポケモンBDSP:同じくリメイク作品で登場ポケモンの総数が基本的にリメイク前に準拠しているという共通点がある。

LEGENDSアルセウス:連動特典で「おめん・ピカチュウ」と「おめん・イーブイ」を入手可能。

その他のシリーズのタグ

外部リンク

公式サイト