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RED(ONEPIECEの映画)の編集履歴

2023-10-20 11:48:51 バージョン

RED(ONEPIECEの映画)

ふぃるむれっど

劇場版『ONE PIECE』第15作。

赤髪が導く“終焉【フィナーレ】”


概要

作品名ONE PIECE FILM RED
監督谷口悟朗
脚本黒岩勉
作画監督佐藤雅将
ゲストAdo山田裕貴霜降り明星新津ちせ、他後述
主題歌Ado「新時代(ウタ from ONE PIECE FILM RED)」
公開日2022年8月6日
上映時間115分
興行収入197億円
前作ONE PIECE STAMPEDE
次作

ONE PIECE』連載25周年記念作品


前作から3年、原作者・尾田栄一郎が監修・総合プロデューサーとして大きく関わる「FILMシリーズ」に限定すれば前々作『GOLD』以来約6年ぶりとなる映画。


監督はテレビシリーズ以前に「ジャンプ・スーパー・アニメツアー'98」にて上映された初のアニメ作品『倒せ!海賊ギャンザック』以来24年ぶりの参加となる谷口悟朗

脚本は『GOLD』と同じく黒岩勉が担当。


ルフィの命の恩人であり憧れの大海賊シャンクスがメインストーリーに登場する初めての劇場版である。

また麦わらの一味に正式加入したジンベエも初の本格登場。


音楽

🎶👑

歌声、赤髪。」のキャッチコピーに違わず、今作では主題歌と挿入歌で実に7曲もの楽曲が劇中に登場し、全てAdoが歌唱担当となっている。

また楽曲提供するアーティストも中田ヤスタカVaundyMrs.GREEN APPLE折坂悠太秦基博FAKETYPE.澤野弘之といった錚々たる面々。

詳しくは「ウタの歌」、プロジェクトの詳細に関しても「ウタ」を参照。


興行収入

公開2日で観客動員数157万人、興行収入22.5億を記録。

前作の公開4日間の成績を大きく上回り、土日のOP成績としては『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編に次ぐ歴代2位となった。


8月16日には公開10日で観客動員数500万人、興収70億円突破が報じられ、『FILM Z』を超えて歴代の劇場版史上1位になった。

8月26日には公開20日で観客動員数720万人、興収100億円突破が報じられ、『千と千尋の神隠し』の25日を上回り歴代2位の速さで100億円を突破した。同年公開の映画では『トップガン マーヴェリック』に次ぐ興収100億円突破。


9月12日には公開37日で観客動員数994万人、興収138.7億円を突破し、昨年冬に公開された『劇場版 呪術廻戦 0』の137.5億円を上回り国内歴代14位になった。

9月13日には公開38日で『無限列車編』以来となる観客動員数1000万人を突破。

11月7日には公開93日で観客動員数1300万人、興収180億円突破。


この作品の恐ろしい所は配給元が東宝と比べて公開される劇場が少ない東映という点だろう。2018年の東映の年間総興行収入が123億(内55億は『STAMPEDE』)、2019年でも173億だった事から、1作で180億を売り上げるのは最早”事件”である。当然、東映公開の映画としてみても『天と地と』を上回り最高の興収を得ている。

そして2022年の東映全体の収益の6割以上を本作が占めるという事態にまで発展した。


また『SAO』シリーズの新作映画に抜かれるまでは11週連続1位という快挙を成し遂げた。これは『無限列車編』に次ぐ国内2位の実績である。

そして10月29日に新規入場者特典が配布されたことも重なり、再び1位に返り咲いた。


年明けて日本国内では2023年1月29日に終映。最終的な興行収入は197億円で、もののけ姫に次ぐ歴代8位

また海外を含めると319億円を突破した。


あらすじ

彼女の名は“ウタ” 世界の歌姫

___その“歌声”が全世界を変える


今世界で最も愛されている歌手・ウタ。素性を隠したまま発信するその歌声は“別次元”と評されていた。

そんな彼女が初めて公の前に姿を現すライブが開催される。


色めき立つ海賊たち、目を光らせる海軍、そして何も知らずにただ彼女の歌声を楽しみにきたルフィ率いる麦わらの一味たち。

ありとあらゆるウタファンが会場を埋め尽くす中、今まさに全世界待望の歌声が響き渡ろうとしていた。


物語は、彼女がシャンクスの娘”という衝撃の事実から動き出す─。

「世界を歌で幸せにしたい」とただ願い、ステージに立つウタ。

ウタの過去を知る謎の人物・ゴードン、そして垣間見えるシャンクスの影。

音楽の島・エレジアで再会したルフィとウタの出会いは12年前のフーシャ村へと遡る。


(以上公式より抜粋)


時系列

ゾロが秋水の代わりに閻魔を、ナミがゼウスをそれぞれ従えていること、前述の通りジンベエが仲間であることのみを見るならばおそらくワノ国を出港した後。

しかしワノ国で倒されたはずの四皇シャーロット・リンリンが健在だったり、ルフィの懸賞金が15億ベリーで称号も「5番目の海の皇帝」だったりと矛盾や違和感が多く、さらに設定資料等によるとそもそも舞台のエレジアが新世界にないため今作も『GOLD』と同じくパラレルの可能性が高く、具体的な時系列も不明である(少なくともホールケーキアイランド編までは確実に終えていると思われる)。

これは本作の制作発表から公開まで連載・単行本・アニメのどれもワノ国編が進行中だったという事情によるものが大きく、麦わらの一味の状況としてはジンベエと合流直後の鬼ヶ島への討ち入りの真っ最中の状態が話の前後の流れは置いておいて採用されていると思われる。

なおルフィの新形態については映画公開当時はアニメの方が初登場の場面まで追いついていなかったためか、クライマックスの最後の最後に一瞬だけの登場となっており、全力を振り絞った際に戦っていた場所が特殊な環境だった為なのかそれ以外の理由で瞬間的に覚醒の領域に至ったのかは謎だが、いずれにせよサプライズ的な面が大きい。


なお映画連動エピソードとして、公開後の8月14日に淡い記憶 ルフィと赤髪の娘ウタが、21日に新時代の誓い!ルフィとウタがそれぞれ放送されたが、前者の冒頭での一味の衣装はワノ国ではなく新世界突入直後になっている。

この2話ではルフィとシャンクスの出会いという、ウタの存在があるとは言え原作の補完になるような根幹の部分を描いており、原作者もジャンプの目次コメントにて「ルフィの思考が理解できる」とむしろ視聴を推奨しているため、映画本編も含めて「時系列はパラレルだが、設定やストーリーの一部は原作に反映される」扱いとするのが妥当と思われる。


登場キャラクター

麦わらの一味

近年恒例となったオリジナル衣装だが、今作は「フェス衣裳」と「戦闘服」の2種類が用意されている。

RED麦わらの一味



悪魔の実の能力によって、サウザンドサニー号が獣人となった姿。


原作から登場するキャラクター

海賊


海軍


世界政府


フーシャ村


ゲストキャラクター

ウタ

「ねぇルフィ、海賊やめなよ

本作のヒロイン。

"世界の歌姫"と呼ばれる存在であり、幼少期にルフィとも交流があったシャンクスの娘


散らばる楽譜

ウタの事情を知る重要人物。


  • アニマルバンド
    • GUITAR ブライオン
    • BASS ジラッシュ
    • DRUMS カーペンニャー
    • D.J. スリム
    • ACCORDION ダクソン

順にライオン、キリン、ネコ、パンダ、イヌの獣人。


  • バックダンサー
    • ピーナッツモンキー
    • デビルガール

  • 音符の戦士
    • ファット
    • スリム

ウタにあこがれる少女。


羊飼いの少年。


ウタを狙う海賊団。3人の名前は全て実在のクラゲが由来。


余談

公開日

アニメ版の制作を担当している東映アニメーションが2022年3月上旬に不正アクセスを受けた事件によって、テレビシリーズは放送休止・再放送を余儀なくされたが、本作の制作に大きな被害は受けなかったようである。


また映画シリーズでは初めて、海外でもあまり期間を置かずに公開されている。

そのうち8月10日に公開されたフランスでは初日の観客動員が26万人を超え、日本の映画としては『ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』以来22年ぶりに記録を塗り替えた。

しかしその一方で、観客がはしゃぎまくるという事態が発生した。この現象は本作に限らず日本のアニメ映画が公開されるたびに起こっており、そもそも日本と外国での文化の違いや生活の違いも考慮すると仕方のないことなのかもしれない。


記念作品として

公開直前の7月22日(第1話がジャンプに載ったことから「ONE PIECEの日」とされている)にはワールドプレミアと題して、日本武道館でのイベント・先行上映会が開催。

その模様の一部は全世界同時配信された。


機材・音響トラブル

公開当日の8月6日、お台場のユナイテッド・シネマや横浜ららぽーとのTOHOシネマズなどの一部の劇場で機材・音響トラブルが原因で上映中断となる事態が発生した。横浜ららぽーとのTOHOシネマズでは、とあるシーンでのウソップの動作が無限ループし続けるという謎の事態が発生し、観客の笑いを誘ったようである。なお、トラブルに巻き込まれた観客にはきちんと払い戻しがなされた。


ゲスト声優

クラゲ海賊団船長エボシ役を務めた山田裕貴は「ルフィから生き方を学んだ」と語るほど大ファンで、愛が極まってワールドプレミアでは涙した。

奇遇にも過去海賊をモチーフにしたキャラクターを演じてたことがあり、海賊というキャラとは既に縁が出来てたようだ。


その部下を演じたせいやも大ファンで、劇場で楽しみたいからと台本を全部読んでいなかったとのこと。逆に粗品はアラバスタ編の途中までしか読んでおらず、そのことを舞台挨拶やコンビのYouTubeチャンネルで度々ネタにしている。


なお『STRONG WORLD』のシキ役でメインゲストだった竹中直人も『GOLD』『STAMPEDE』に引き続きちょい役で出演している。


また、フジテレビ系列のコント番組新しいカギ」とのコラボで、チョコレートプラネットの長田庄平とハナコの秋山寛貴、岡部大の計3人が番組コーナー名の「東京ガヤ専門学校」名義で出演している。

公開前には同コーナーにウソップ役の山口勝平が出演した。


アンコール上映

2023年10月20日から全国300館にて再上映が予定される。

4Kアップコンバート&リテイク特別版の仕様で実施される。


関連動画

超特報


特報

予告


入場者特典

  • 第1週:ONE PIECE コミックス 巻四十億

本作の設定資料集。

巻数はシャンクスの懸賞金「40億4890万ベリー」にちなんで付けられたが、尾田栄一郎本人が前書きで「数字でかいわ!!」と突っ込んでいる通り、かなり大きい桁である。

(連載25年で103巻なので、実際に40億巻に到達するには単純計算で約9.7億年かかる)


中身が全て統一されており、カードゲームをその場ですぐに開始できるようになっている。

全15種あるが、限定デッキ(パッケージと限定カードがウタ)で固定されている。


  • 第3週:ONE PIECE コミックス -巻4/4〝UTA〟-

ウタやゴードン、エレジアのデザイン設定集、「新時代」の振り付けや上記した楽曲提供アーティストのコメント、さらに公開前後にジャンプに掲載された番外編などを収録。


  • 第4週:ONE PIECE コミックス -巻四十億“RED”- アンコール

第1週の重版分で、「週刊少年ジャンプ」35号の表紙にもなっている映画オリジナル衣裳の戦闘服を身に纏ったルフィと、その背後にシャンクスが大きく描かれている新カバーにリニューアルされたもの。200万部限定。


  • 第5週:FILM RED メモリアルカード

裏のQRコードを読み取ると、本作のエンディングのノンクレジット映像などが視聴できる。


  • 第6週:FILM RED ビジュアルカードセット

劇中シーンなどを使用した全8枚のポストカードセット。


2021年10月から発売されているガシャポンシリーズの限定品。


  • FILM RED 出張版 SBS

副音声にて視聴者の質問に監督と原作者が回答する。11月5日より開始。

ちなみに映画の副音声企画は、同じ東映アニメーション制作の『映画ヒーリングっど♥プリキュア ゆめのまちでキュン!っとGoGo!大変身!!』で前例がある。


  • 第8週:スペシャルシャンクス 104巻掛け替えカバー

11月4日発売の単行本第104巻に対応した、原作者書き下ろしのカバー。

本作の回想パートが原作第1話より前であることから、第1巻を模したデザインになっており、さらにこの2人も描かれている。


  • UTA TV LIVE TOUR
    • 第1弾:ゆめかわ♡ウタラバーバンド
    • 第2弾:ぷくぷく♡ウタバルーン

年末の音楽番組出演に向けて配布された、自宅でもライブを楽しむことができるグッズ。


  • UTA HAPPY XMASカード

原作者デザインのウタサンタが描かれたクリスマスカード。

上映当時の興収と各映画館での上映数アベレージ的に、更には他の特典と異なり期間限定という条件からして20万枚という数字はとても捌けるものではなく、結局かなりの数が余ってしまったとされる。

しかし直後のウタの紅白出場と終映告知の結果、終映まで興収が爆発的な伸びを見せたことで「全特典中で唯一余った特典」となる特異な結果に。故に比較的、流通数の少ないレアものと言える。


  • UTA HAPPY お年賀2023

2023年元日から配布される振袖ウタの年賀状。


  • THANK YOUグッズ
    • 第1弾:ワンピースカードゲームフィナーレセット
    • 第2弾:クライマックスクリアファイル

終映直前に配布されたもの。


関連イラスト

redRED


関連タグ

ONEPIECE 劇場版ONEPIECE

尾田栄一郎

アンリミテッドワールド レッド:"レッド"の名を冠している『ONE PIECE』のゲーム作品。

ONE PIECE ODYSSEY:本作と同じく25周年記念のゲーム作品。


竜とそばかすの姫2021年7月公開のアニメ映画。こちらも「歌」をテーマとしており、主題歌とは別に劇中歌が複数披露される点が共通。

監督の細田守はシリーズ第6作『オマツリ男爵と秘密の島』が長編アニメの監督デビューだったりする。


ココ(ポケモン映画)2020年12月公開のアニメ映画で、有名アーティストが関わる劇中歌が複数披露される点が共通。ただし、作詞・作曲は全て岡崎体育で歌手を曲ごとに変えるという本作とは逆の趣向である。

また本作同様ある声優がゲスト出演している。


かぐや様は告らせたいカラダ探し:挿入歌をAdoが歌うジャンプ漫画の映画化作品繋がり。


外部リンク

公式サイト

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