野球怪人
やきゅうかいじん
概要
スーパー戦隊シリーズでは、戦隊と怪人がスポーツで対決するコメディ回が定期的に放映される。特にスーパー戦隊第1作である『秘密戦隊ゴレンジャー』に登場した野球仮面のインパクトが強かったのと、野球自体が長年人気があるスポーツであるためか、野球をモチーフにした怪人は、シリーズを通して多く登場している。
なおスーパー戦隊のヒーローショーを開催している後楽園ゆうえんち(現東京ドームシティアトラクションズ)は後楽園球場(東京ドーム)を擁しており、球場地下が戦隊の秘密基地であったり、怪人との戦いのロケ地として使用されていた経緯もある。
野球怪人
そろそろチームを作れるぐらいの人数にはなるかもしれない。
野球モチーフの怪人
狭義での野球怪人。
『秘密戦隊ゴレンジャー』第53話に登場。野球のボールをモチーフにした怪人。黒十字ナインがおり、戦闘員ゾルダーの最後の一人が「俺は補欠だ!」とオチがついた。
声:飯塚昭三
『ジャッカー電撃隊』第16話に登場。ボールとキャッチャーをモチーフにした怪人。
声:永井一郎
『ジャッカー電撃隊』第22話に登場。野球選手をモチーフにした怪人。
声:飯塚昭三
『電子戦隊デンジマン』第18話に登場する怪人。その名の通りボールをぶつけてくる。暴力行為ありのベーダー野球を普及させるのが目的。
声:依田英助
『太陽戦隊サンバルカン』第7話に登場。キャッチャーをモチーフにした怪人。野球選手を野獣に変えてしまう。
『恐竜戦隊ジュウレンジャー』第23話に登場。野球選手と妖精をモチーフにした怪人。
HHデーオ(ひゅーひゅーでーお)
声:関智一
『激走戦隊カーレンジャー』第19話に登場。野球のボールをモチーフにした怪人。名前の元ネタも、星飛雄馬(ほしひゅうま)と野茂英雄(のもひでお)。
声:落合福嗣
『宇宙戦隊キュウレンジャー』Space.40に登場。野球選手とオーパーツ「聖徳太子の地球儀」をモチーフにした怪人。声を担当した落合福嗣は、落合博満の長男。
声:相沢まさき
『宇宙戦隊キュウレンジャー』Space.40に登場。野球の審判をモチーフにした戦闘員。
スポーツ用品モチーフ
スポーツ用品モチーフの怪人は、メインの用品が別のスポーツでも野球用品が含まれることがある。
声:杉義一
『バトルフィーバーJ』第8話に登場する怪人。メインモチーフはアイスホッケー用品。
声:草尾毅
『獣電戦隊キョウリュウジャー』ブレイブ32に登場する怪人。メインモチーフはバスケット用品。バスケ殺法でキョウリュウジャーを敗退させるが、特訓を終えたキョウリュウジャーのバスケ戦法に敗れる。巨大化後は野球戦法をとるも、そのまま敗北する。
その他の野球対決した怪人
野球モチーフの怪人ではないにもかかわらず、対決の一環として野球を選んだ怪人やスポーツ対決に巻き込まれた怪人も存在する。
声:西尾徳
『電撃戦隊チェンジマン』第38話に登場する怪人。志半ばで無念の最期を遂げた9人の高校球児達を悪霊化させてチェンジマンを襲わせた。チェンジマンは彼等を成仏させるため野球対決を行うことに。
声:梅津秀行
『鳥人戦隊ジェットマン』第28話に登場したバイオ次元獣の出現によって出番を失ってしまった元祖次元獣。ジェットマンを野球場に誘い出し、戦闘員グリナム兵で結成したグリナム野球団のチームワークで苦しめた。
声:檜山修之(神風大将)、むたあきこ(電話先生)、神山卓三(墓石社長)
『五星戦隊ダイレンジャー』の名物トリオ(準レギュラー)。一度目はサッカーで対決するが敗北。二度目の勝負で野球勝負を行う。
声:ふくまつ進紗
『手裏剣戦隊ニンニンジャー』忍びの21に登場する怪人。モチーフはバクとバッグで夢を食べる能力を持つ。スターニンジャーの思い付きで野球勝負となる。
野球選手を操る怪人
声:増岡弘
『バトルフィーバーJ』第47話に登場。左利きのスポーツ選手(野球選手含む)を「左手族」に変えて操り暗殺者にしてしまう。
声:川津泰彦
『爆竜戦隊アバレンジャー』第10話に登場する怪人。スマッシュルーム弾に当たった者をマッシュルームカットの金の亡者にしてしまう。通り掛かった大リーガーのバッキー・バンズ選手が犠牲になってしまい騒動を起こす。
なおそのためか第33話に登場した格闘家・佐竹雅昭氏が演じた、各種スポーツ選手の能力を奪うヒルリンドウは、設定的に野球選手の能力も得ていそうだが未使用だった。
野球選手を襲った怪人
声:依田英助
『太陽戦隊サンバルカン』第18話に登場。プロ野球の安原投手を含めた各界の将来有望なスポーツ選手達を自身の能力で写真に閉じ込めて誘拐し、彼等に成り済ました機械人間ダークQを彼等と入れ替えて活躍させることで人間よりも機械の方が優秀であると実証しようとした。
声:河合義雄
『恐竜戦隊ジュウレンジャー』第44話に登場。プロ野球の若きスラッガーの西沢選手を含めた、優れた技能を持つ人々を吸収して自身を強化していく。戦いとなると丸太で見事なバッティングを繰り出すことも可能である。
声:長嶝高士
『天装戦隊ゴセイジャー』第17話に登場する怪人。プロ野球の田中久博投手を含めた各界有名人を毒で溶かしてヘドロに変え、地球を汚染しつつファンたちを絶望させた。
野球関連ネタが登場する作品
- ウルトラシリーズ:下の例のほか、下の仮面ライダーシリーズとともに、コンパチシリーズとしてバトルベースボールという作品も発売されている。
- 仮面ライダーシリーズ:下の例のほか、上のウルトラシリーズとともに、コンパチシリーズとしてバトルベースボールという作品も発売されている。
- 『仮面ノリダー』:スポーツ対決編にジョッカー怪人「プロ野球男」。ヤクルトスワローズが元ネタの「ツバメ男」が登場した。
- 『電人ザボーガー』:第38話に片手がバットでキャッチャーモチーフの野球怪人「ブラック・ヒッター」が登場した。
- 『星雲仮面マシンマン』:第8話に右腕がバット、第14話にピッチングマシンのアンドロイド兵士「バット男、ボウトウ男」が登場した。なおマシンマンの相棒は野球ボール型ロボット「ボールボーイ」である。
- 『ライオン丸G』:野球のユニフォームとバットで武装したネオ歌舞伎町のカブキモノ「スワンキーズ」が登場した。
- 『ウィズボール』:コンピュータRPGの金字塔『wizardry』の派生作であるカードゲームで、モンスターと野球のルールで戦う。
- 『桃太郎伝説』:「ほほえみの大地」に発売当時の野球選手パロディ妖怪「きよはらだし」や鬼「あかおにホーマー」「かねのもうじゃ」「クロオニマティ」が登場した。
- 『半熟英雄』:エッグモンスターにバットを振りかざしたコウモリ男「バッティングマン」が登場。
- 『サンサーラ・ナーガ』:野球のユニフォームを着てバットとボールを持った蝙蝠男「バットマン」が荒野に出現する。また『2』のハゲワシは頭に当たったボールで怒っている。
- 『ゲゲゲの鬼太郎』:妖怪と人間が野球対決をする「おばけナイター」というエピソードや、野球がメインの「続ゲゲゲの鬼太郎・スポーツ狂時代」という作品がある。
- 『ひろがるスカイ!プリキュア』:第35話「助っ人ソラ!エースとヒーロー」において、野球部の備品を素体に誕生したキョーボーグが登場。ソラは投球法を元にした攻撃で牽制し浄化した。
- 『しあわせのかたち』:異世界転移ものであるスペシャルにおいて、地球の文化の影響を受けた魔王軍のモンスターと野球対決する。
- 『べーしっ君』:メインキャラに『巨人の星』のパロディ要素があるゲーム4コマ。ナムコが発売した『ファミスタ』と『女神転生』が混じりあった世界で、「ジャキおちあい」とマジュウケルベロスを合体させると、強力な「ヨウセイひかしお」が誕生したが、さらに強力なボス「マオウでひぶうまて」によって打ち取られてしまう。
- 『逮捕しちゃうぞ』:ユニフォームにマスクとマントの「ストライク男」が登場。
- 『YAIBA』:鬼丸猛によって牛を素体に蘇らせられた「武蔵坊弁慶」と野球対決をした。
- 『かいけつゾロリシリーズ』:野球妖怪が登場する「妖怪大リーグ」がある。
- 『地獄甲子園』:作中登場する外道高校ナインはもはや人間に見えない。刑務所を舞台にしたリブート映画『デッドボール』では、終盤ナチスドイツの改造技術で生み出された「ブロッケンハイム」なる改造人間が試合に乱入する。
- 『カムヤライド』:黄泉比良坂の物語を起源とした球戯「殖す葬る(ブエスボウル)」が登場。古の時代故に5対5での勝負であるが、戦士「神逐人(カムヤライド)」のモンコと、怪人「開ける者」のコヤネが参戦する。
- 『ペルソナ3』:ペルソナ使いである「伊織順平」は、メジャーリーガーを目指していたが挫折したという過去があり、両手剣の持ち方がバットと同じである。格闘ゲーム『P4U2』では少年野球のコーチをしており、攻撃を当てるほど有利になるという野球的な特性を持つ。敵としてシャドウ版の順平も登場した。
- 『野球格闘リーグマン』
- 『熱血レジェンドベースボーラー』
- 『妖魔夜行』:人の想いによって妖怪が誕生する現代世界が舞台の小説で、売却予定の球場を取り返そうとするとある妖怪によって、ボールを投げたいという想いから生まれた「なげて」が球団関係者を襲う。
- 『日本国召喚』:本編より遙かな過去の神話の時代、異世界に召喚された「太陽神の使い」によって効率的な投球法を教わった豪腕のドワーフ「キージ」の投げる石弾はドラゴンですら退ける威力を誇っていた。
- 『ザ・ハイスクールヒーローズ』:第1話に登場した怪人・野球魔人は、外見こそグロテスクだが野球仮面のオマージュである。