いつもいがみ合っている
トト子とにゃーが、まさかの展開に・・・!?
※本作の公式サイトから引用
概要
『おそ松さん』(第3期)に登場するエピソードで、第4話Aパートのサブタイトル。初回放送は2020年11月3日(2日深夜)で、トト子と橋本にゃーのメイン回である。
また、諸事情により同回で放送された他のエピソードについてもこちらの記事で記載する。
ストーリー
アバン『一松ラジオ』
ある日の深夜、トド松が眠そうな中でラジカセのテープの録画を始めた一松はラジオ番組の真似として1人で様々な事を語り始める。ここ最近の夜で寝室へ居ない間に謎の行動をしていた事にトド松は呆れるものの、何だかんだで彼の話に止むを得ず付き合う事にするが・・・・・・?
Aパート『コンビ結成』
今日もいつも通りアイドル活動を続けているトト子は、ライブ後の楽屋で今回も客が全然来なかった事にイライラしていた。自分は凄く可愛いのに世間の男達の目が腐っているから気付かないのか、そもそもキャラクターの方向性が間違っているのかと悩むようになる。
それでも、たとえ2点の点数でも魚屋の娘として衣装は変えられないと魚への拘りを改めて実感した。
そこに、丁度ライブを終えたライバルの橋本にゃーと鉢合わせた事で2人はいつも通り険悪な雰囲気に包まれる。その後、トランクへ衣装を閉まっていた途中でかつてネット事業で儲けていた男性との結婚を機にアイドルを引退したのではとトト子が彼女に聞いた所、当の本人からちゃんと客が入ってるから引退する訳無いと返された事で再びキャットファイトへの一触即発状態になった。
だが、それでも数年前に尊敬している先輩として高校の図書館でファンレターを貰えた事は正直嬉しかったとトト子から告げられたにゃーは、少し照れつつも「あんなの早く忘れろ!過去の栄光にいつまでも縋ってんじゃねーよ!」と言い放ちさっさと靴を履き始める。更に、直前に何かを言おうと躊躇うものの結局何も明かさずに屁をこいて出て行ってしまった。
相変わらず素っ気無い言動に嫌気が差したトト子だったが、その直後に今まで熱を我慢していたにゃーが突然倒れてしまう。外からの物音で異変に気付いたトト子の看病を経て夕方頃に目覚めた彼女は急いで帰ろうとするが、同伴するからすぐに病院へ行った方が良いと慌てて止められた。
しかし、お金が無いという自身の嘆きに旦那なら出してくれるんじゃないかとトト子から聞かれたにゃーは、彼とは既に離婚してしまった事を告げると同時に遂に今まで誰にも言えなかった真実と1つの提案を話す為、彼女をアパートへ連れて行く事を決意する。
その後、にゃーの話から現在はアイドル活動の傍らでシングルマザーとして赤ちゃんを育てている事、更に昼間はドブスに子供の面倒を見てもらっている事が明らかになる。衝撃の事実に驚きを隠し切れなかったトト子は赤ちゃんの正しい持ち方やあやし方が分からない混乱で困らせたものの、にゃーは授乳の時にこんな貧しい状態でアイドルをやっているのは体力的にも精神的にも苦しい一方で、それでも引き続き活動や夢を諦めずに追い続けていきたいという本音を打ち明けた。
そして、赤ちゃんを寝かせた彼女はかつての憧れの先輩でもあるトト子に自分とコンビを組まないかと相談を持ちかける。突然の提案に当の本人は戸惑うが、果たしてにゃーが考えているその意図と作戦とは・・・・・・?
Bパート『松代の罠』
ある日、買い物で買って来たカップ麺を台所の棚に入れようとした松代は、そこに溜めてあった筈の予備の分が全て無くなっている事に気付く。彼女は6つ子達にキリが無いから次々と食べないようにする事とご飯の方をしっかりと食べて欲しい事を注意するものの、おそ松はちゃんと食べてもまだ腹が減ると文句を言った。
20代の男性であればよく食べる事に無理は無いと分かっているものの、ここ最近は特に深夜で食べ過ぎになりがちだと指摘した松代は暫くインスタント食品の禁止とルール違反の時には2度と買わない事を宣言し台所へ戻って行く。酷く困惑しながらも何も言えなかった6つ子達は「酷ぇ親だよ」や「世知辛い」とブーメラン発言な一言をボソボソと呟いた。
その日の夜、どうしても空腹に耐えられずに目覚めたおそ松はこっそりカップ麺を食べに行く事を決意する。彼の作戦に乗り気になったカラ松や十四松、更に一時は反対しつつも結局食欲には勝てなかったチョロ松も後に続き台所へ向かうが・・・・・・?
余談 (ネタバレ注意)
- 『一松ラジオ』の主な元ネタは、1994年からニッポン放送の深夜に放送されているバラエティ番組『ナインティナインのオールナイトニッポン』でないかと考えられている。
- 実際に、作中で登場する"神田ディレクター"はかつてディレクター(3代目)を務めていた神田比呂志、手持ち無沙汰にクリップを伸ばしたりCM中にギリギリまでタバコを吸う行動は出演者の1人である矢部浩之の癖、"悪い猫の夢"は人気コーナーの1つである『悪い人の夢』、"メルヘンにゃんこ"はハガキ職人から後に放送作家となった事で知られている野村正樹の通称(メルヘンうんこ)を指しており、この他にも様々なネタが散りばめられている。
- 更に、一松の中の人は実際にラジオでのCMのナレーションでデビューした経歴を持っており、現在に至るまで多くのラジオ番組に出演している。
- なお、本作の脚本とシリーズ構成を担当する松原秀も元々はかつて同番組の常連ハガキ職人出身及びファンである事も明かされている。
- 作中でにゃーの"まだ首がすわっていない"という台詞から、彼女の赤ちゃんは生後から約1〜2ヶ月頃である可能性が高い。
- トト子とにゃーが終盤に登場し活躍していた場所は、東京の江東区にある新木場リングが元になっている。
- Bパートのサブタイトルは、2016年7月14日から同年7月18日にシソンヌライブ の『cinq』で公演されたエピソードの1つ『ばばあの罠』が元になっている。
- 作中では時々様々なワンカット(チビ太の物と思われる1本毛の遺影・イヤミ&ハタ坊&ウナギイヌ・皿に載った栗)がサブリミナルのように表示されている。
- 作中の中盤でおそ松が松代の罠でバラバラに切り刻まれたシーンは、1997年に公開された洋画『CUBE』に登場するオルダーソンの死亡シーンが元になっている。
- 終盤で弟3人の前に立ちはだかった木の人形は1976年に公開された香港映画『少林寺木人拳』に登場する木人、樽を投げるゴリラは1981年に任天堂が開発し後にファミコンにも移植されたアーケードゲーム『ドンキーコング』が元になっている。