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仮面ライダードライブ

かめんらいだーどらいぶ

「仮面ライダードライブ」とは、2014年より放送の特撮ドラマ作品。「平成仮面ライダーシリーズ」としては第16作目となる。

あの日、世界は静止し、崩壊するはずだった。

一人の男と、一台の車がその運命を変える。

この男、刑事で仮面ライダー!

概要

2014年5月に商標登録公開。平成ライダー16作品目。

同年8月下旬にムック「THE仮面ライダーEX VOL.2 」や幼児雑誌などで概要が先行発表、8月28日に製作発表が行われた。メインスタッフは東映プロデューサーに大森敬仁、メインライターに三条陸という『獣電戦隊キョウリュウジャー』のコンビとなる。

2014年10月5日よりオンエア、全48話で2015年9月27日をもって完結した。

をメインモチーフとしており、仮面ライダーシリーズ初のスーパーカーを駆る仮面ライダー

主題歌松岡充氏がユニット「mitsuru matsuoka EARNEST DRIVE」名義で担当した。

なお、劇場版は久しぶりに次回作の主人公のゲスト出演が見られた他、前々番組『仮面ライダーウィザード』以来となる特別編が展開される。

そして約半年後、テレ玉お昼の時間帯で再放送が開始する。

総合的な評価

主人公警察官で、刑事ドラマものの要素も取り入れられている。そのため「とりあえず戦うぞ!」というタイプの主人公が多いライダーシリーズに置いては群を抜いた知性派の主人公として話題を呼んだ。

また前作、『仮面ライダー鎧武』の作風があまりに重々しくシリアスだったことが原因で視聴率を大きく落としてしまったため、TV局の要望により二話1エピソード、コメディ&ドラマ路線に戻された。

そのため、作風そのものは前作と比べるとかなり明るく、全体的にコミカルな要素が強い。ギャグやコメディの数も多く、王道的な作品として比較的子供でも見やすいように工夫されている。一方で公務員&仮面ドライバーなど、メタルヒーロー化した異色作でもある。

ストーリー自体はかなりシリアス要素が多く、物語前半こそコメディを織り交ぜた明るめの作風ではあるが、物語が進みドライブの変身者が広く知れ渡る出来事を境にシリアス色が強くなっていき、後半ではコメディ要素を残しつつもハードで怒涛の展開が繰り広げられた。

怪人サイドに純粋な悪人とは言い切れない人物がいたり、逆に人間サイドに救いようのないド外道が多数いたりと、「怪人は悪で人類は正義」という単純な勧善懲悪論では割り切れない複雑なキャラクター設定がなされているのも大きな特徴である(一応、過去の平成ライダーにもいくつか前例はあるが、本作は特にそうした傾向が顕著である)。

それを象徴するかのように後述の劇場版において一時的とはいえ主人公が自らの意思で率先して悪の手先として働き、先輩ライダーさえも打ち倒すといったシーンも描かれている。

あらすじ

機械生命体・ロイミュードによる大規模破壊「グローバルフリーズ」から半年。人々は日常に戻りながらも、当時の周囲の時間が止まったような感覚重加速、通称「どんより」と呼んで恐れていた。

そんな「どんより」に対応する警視庁特状課に勤める警察官・泊進ノ介は、愛車「トライドロン」に備わった謎のベルトから盛んに戦士になるよう語りかけられていたものの、グローバルフリーズ中に起きた事故により相棒を失ったことでどんよりとした日々を送っていた。

だがそんな彼の日常は、再び発生した重加速現象とロイミュードによる犯罪によって一変する。

目の前で苦しむ市民を救うため、そして自身がもう1度走り出すため、進ノ介は重加速の中でただ一人動ける戦士・仮面ライダードライブとなりロイミュードとの戦いに身を投じるのだった。

登場人物

警視庁特状課に出入りする人物

本作の主人公好きの警察官巡査

「グローバルフリーズ」で起きた事故により心のエンジンが止まったような日々を送っていたが、ロイミュードの襲来についに奮起、仮面ライダードライブへと変身する。

なお、ネーミングセンスがと同レベル。

本作のヒロインにして進ノ介の相棒的存在。巡査。

過去のトラウマにより笑顔を失っている。

客員の電子物理学者。「重加速」現象および「どんより」の名付け親。

重加速粒子検出装置「ピコピコ」を開発した。

客員のネットワーク研究家。一見ただのオタクだがその能力は天才的で、ネットの情報収集で活躍する。

特状課課長。階級は警視。トラブル嫌いの穏健派で全て占い頼りの一見頼りない男。

しかし物語中盤では新たな一面が明らかになり、そして第44話では遂に…!?

特状課との連絡要員で捜査一課の警部補。愛称は「現さん」。

重加速や怪人の存在を否定していたが、特状課と関わるうちに徐々に認識を改めていく。

新年度から新たに就任した捜査一課。特状課を島流し部署として見下しており、度々目の敵のように嫌がらせをしている。

ドライブの関係者

ドライブの変身ベルトドライブドライバー」に宿る人格。

かつてドライブの変身システムを作った張本人。

フリーのカメラマンである霧子の

アメリカで仮面ライダーになるための訓練を受けており、仮面ライダーマッハの変身者となって帰国する。

クリムの恩師。マッハの変身システム「ネクストシステム」を開発した科学者であり、来日し度々クリムたちに手を貸す。

ロイミュード

人間に憧れる人工生命体である敵怪人

赤いコートを着たロイミュードの指導者。ロイミュードたちを「友達」と呼び、とても大切に思っている。

緑のジャケットを着て眼鏡をかけたロイミュードの参謀。主に情報収集やハートの補佐を担当している。

紫のライダースーツを着たロイミュードの番人にして「死神」。

一度は仮面ライダーに敗れ去ったが、後に真の自分を取り戻し仮面ライダーチェイサーとして再起する。

黒いゴスロリ風の服を着た幹部ロイミュードの紅一点。ロイミュードの治療や強化改造を担当し、洗脳術を得意とする。

その他

ベルトさんクリム・スタインベルト)の親友にして、15年前にロイミュードを制作した天才科学者

反乱を起こしたロイミュードの試作機たちに粛清され故人となっていたがデータ上の存在として復活。

やがて自らの野望のため「変身」を遂げる。

かつての進ノ介の同僚。グローバルフリーズ時の事故で重傷を負い、再起不能となってしまった。

泊進ノ介の父親。「警視庁でその名を知らない者はいなかった」と言われるほどの凄腕の刑事で、進ノ介が刑事に憧れるきっかけを作った。

とある銀行強盗事件で殉職し、現在は故人。

著名な犯罪心理学者。しかし、その本性は…?

本編での出番は少ないが、外伝作品「シークレット・ミッション」シリーズの殆どに登場している重要人物。

呼称表

が\に進ノ介霧子りんな本願寺現八郎ベルトさんチェイス
進ノ介霧子りんなさん究ちゃん課長現さんベルトさんチェイス
霧子泊さん/進ノ介りんなさん西城さん課長現さんクリムチェイス
りんな進ノ介君霧子ちゃん西城君課長現八剛君クリムチェイス
進ノ介君霧子ちゃんりんなさん課長追田警部補剛君ベルトさんチェイス
本願寺泊ちゃん霧子ちゃんりんなさん究ちゃん追田警部補剛君クリムちゃんチェイス
現八郎進ノ介嬢ちゃん先生課長さん/理事官ベルトさんチェイス
進兄さん姉ちゃんりんなさん究ちゃん課長さん/ボス追田警部補クリムチェイス
ベルトさん進ノ介霧子りんな西城本願寺追田警部補チェイス
チェイス泊進ノ介/進ノ介霧子クリム

主題歌/挿入歌

作詞:藤林聖子/作曲・編曲:tatsuo/歌:Mitsuru Matsuoka EARNEST DRIVE

OPテーマ。マッハ/サーガではアレンジ版である「eternity(~from SURPRISE-DRIVE)」がテーマ曲として使用された。こちらはマッハ/サーガ発表前にシングルで発売されていたもの。

  • Full Throttle

作詞:藤林聖子/作曲・編曲:tatsuo/歌:S.S.P.D.〜Steel Sound Police Dept〜

仮面ライダーマッハ/仮面ライダーチェイサーマッハテーマソング。

  • Don't lose your mind

作詞:藤林聖子/作曲・編曲:tatsuo/歌:S.S.P.D.〜Steel Sound Police Dept〜

仮面ライダードライブ戦闘テーマ。しかし、もっぱら挿入歌としてはOPが使用される事が多かった。

  • UNLIMITED DRIVE

作詞:藤林聖子/作曲:DJHurryKenn/編曲:RYO/歌:仮面ライダーGIRLS

タイプ

タイプトライドロン戦闘テーマ。

  • Spinning Wheel

作詞:藤林聖子/作曲・編曲:鳴瀬シュウヘイ/歌:泊進ノ介・詩島剛・チェイス(C.V.竹内涼真・稲葉友・上遠野太洸)

ドライブ/マッハ/チェイサー共闘テーマ。

  • sing my song for you 〜サヨナラの向こう側まで〜

作詞・作曲:松岡充/歌:Mitsuru Matsuoka EARNEST DRIVE with TEAM ドライブ and 鎧武(佐野岳小林豊志田友美、竹内涼真、内田理央、上遠野太洸、蕨野友也、松島庄汰)

MOVIE大戦フルスロットル主題歌。歌詞は松岡充氏が手掛けて来た平成ライダーテーマ曲の歌詞が挿入されている。

  • Who's That Guy

作詞:藤林聖子/作曲・編曲:SAKOSHIN/歌:及川光博

スーパーヒーロー大戦GP/春休み合体スペシャル主題歌。

タイトルを和訳すると「あの男は何者だ」。

  • time

作詞 - 松岡充 / 作曲 - tatsuo / 編曲 - tatsuo、五十嵐“IGAO”淳一 / 歌 - Mitsuru Matsuoka EARNEST DRIVE

仮面ライダー4号主題歌。

  • re-ray

作詞・作曲:松岡充/編曲:tatsuo、鳴瀬シュウヘイ/歌:Mitsuru Matsuoka EARNEST DRIVE

劇場版主題歌。

  • good bye little moon

作詞・作曲:松岡充/編曲:tatsuo、五十嵐“IGAO”淳一/歌:Mitsuru Matsuoka EARNEST DRIVE

ドライブサーガ仮面ライダーチェイサー主題歌。元々は「TIME」のシングルCDに収録されていた楽曲。

シークレット・ミッションシリーズ

様々な媒体で展開される外伝作品の総称。本編とリンクしている・短編・前日譚や推理ドラマ等の本編では取り扱う事が出来ないテーマを扱っている、といった特徴がある。

MOVIE大戦フルスロットル』公開に合わせて、来場先着100万名に入場者プレゼントとして無料配布されたDVD作品。テレビシリーズの前日譚に当たる物語で、プロトドライブの活躍が描かれる。

てれびくん』2015年1月号に付録として同梱されたDVD作品。『type ZERO』の後日談に当たる物語で、『MOVIE大戦フルスロットル』ともリンクしている。時系列は本編第4話と第5話の間とされているが、小説『マッハサーガ』では第6話以降とされている。

  • 『type HIGH-SPEED! ホンモノの力! タイプハイスピード誕生!』

ドライブのハイパーバトルビデオに当たる作品。『てれびくん』2015年3月号から応募が開始された、有料の応募者全員サービス作品。タイプハイスピードにせドライブが登場する。

時系列は第22話と第23話の間で、『type TOKUJO』の後(小説『マッハサーガ』より)。

  • 『type TOKUJO』

テレビ本編のBlu-ray COLLECTIONに特典として収録されている作品。特状課誕生の経緯と全てのシークレット・ミッションシリーズを繋ぐ謎を取り上げている。全4話。

グローバルフリーズ当日に起きたとある殺人事件を解き明かす推理ドラマの意味合いが強く、敵怪人との戦闘等の仮面ライダー要素はかなり少ない。

時系列は第22話と第23話の間で、『type HIGH-SPEED!』の前(小説『マッハサーガ』より)。

第1話「特状課はどうやって集められたのか」2015年4月8日発売の第1巻に収録
第2話「アニマシステムとは一体なにか」2015年7月8日発売の第2巻に収録
第3話「だれが小田桐教授を殺したのか」2015年10月7日発売の第3巻に収録
第4話「なぜ蛮野博士はグローバルフリーズを狙ったのか」2016年1月6日発売の第4巻に収録
  • 『type LUPIN ~ルパン、最後の挑戦状~』

MOVIE大戦フルスロットルに登場した「仮面ライダールパン」との決着を描く、シークレット・ミッションシリーズ最終作。時系列はテレビ本編の最終回直前(少なくとも下記の『仮面ライダーチェイサー』よりは前の時系列)。

10月1日発売の『てれびくん11月号』から募集開始。10月31日発売の『仮面ライダードライブ超全集』からも応募可能。ちなみに、応募者全員有料サービスDVD。

また、この作品もハイパーバトルビデオと言う扱いで、史上初のHBV第2弾である

youtubeの公式予告動画への外部リンク

シークレット・ミッションシリーズとは異なる、仮面ライダードライブの新たなVシネマ作品シリーズ。

  • 『仮面ライダーチェイサー』

発売日は2016年4月20日(水)

時系列は本編第41話の直前、すなわち『サプライズ・フューチャー』の直後。

チェイスを主人公に据えて彼のルーツや心情に迫る作品で、プロトドライブの再登場魔進チェイサーの新たな姿である超魔進チェイサーが登場する。

ゲストとして赤い警察ライダーである照井竜/仮面ライダーアクセルが登場する。

  • 『仮面ライダーマッハ/仮面ライダーハート』

外伝作品第2弾。

発売日は2016年11月16日(水)

時系列は双方共に小説『マッハサーガ』の後。

新たな仮面ライダーとして、仮面ライダーマッハチェイサー仮面ライダーハートが登場する。

仮面ライダードライブ作品初のドラマCD作品

発売日は2016年11月30日(水)

オリジナルキャラクターとして人工知能の「ヒュプノス」(CV:神谷浩史)が登場する。

東映特撮ファンクラブにて全2話で制作。配信は2019年4月下旬を予定。

元々は2017年エイプリルフールネタだったが、2019年のエイプリルフールにも再び告知され、またネタかと思いきやまさかの公式となった。

名実ともに「平成のトリを飾る仮面ライダー」。

公式外伝小説

著者:大森敬仁・監修:長谷川圭一

"講談社キャラクター文庫"より発売中の外伝小説作品。

発売日はドライブサーガ第1弾と同じ2016年4月20日(水)。

物語の舞台は本編から2年後。マッハこと詩島剛のその後と初変身の際のエピソード及び本編完結後に起きた事件を取り上げる。

なお、ドライブサーガとリンクする内容も文中に存在している。

放送休止情報

2014年11月2日:「第46回全日本大学駅伝」放送の為。第4話と第5話の間。

2015年1月4日:「石ちゃん&振分親方のご当地グルメとりわけ旅 新春SP」放送の為。第12話と第13話の間。

2015年6月21日:「第115回全米オープンゴルフ」放送の為。第34話と第35話の間。

類似点のある作品・キャラクター

仮面ライダーシリーズ

スーパー戦隊シリーズ

ドラマ

映画

  • ワイルド・スピードシリーズ:「スピード」「ワイルド」「カーアクション」という共通点あり。

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関連タグ

特撮 仮面ライダー 平成ライダー 平成二期 仮面ライダーシリーズ ドライブ(仮面ライダー) ポリスライダーズ

カウントダウンtoグローバルフリーズ サプライズ・フューチャー

春休み合体1時間スペシャル スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー4号

MOVIE大戦フルスロットル 超MOVIE大戦ジェネシス 仮面ライダー平成ジェネレーションズ

:モチーフ 仮面ドライバー:ある意味こっちが正解?

仮面ライダージオウ2018年9月から放送された過去作の平成ライダーが登場する作品。本作の登場人物やライダーも登場する。

マリオカート8:放送開始と同年に発売された、車やバイクが登場するゲーム作品。

ロボコップ:正真正銘の警察官の改造人間。昭和の仮面ライダーを知っているが、ドライブについて何も知らなければこちらを連想してしまうかもしれない。

機動刑事ジバン:↑まあそんなことを言ったら東映特撮には既にこれがあるのだが。

ニチアサ同期:烈車戦隊トッキュウジャー手裏剣戦隊ニンニンジャー(30分前)、ハピネスチャージプリキュア!Go!プリンセスプリキュア(30分後)

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