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エゥーゴの編集履歴

2023-08-17 15:02:33 バージョン

エゥーゴ

えぅーご

エゥーゴは、『機動戦士Zガンダム』及び『機動戦士ガンダムZZ』に登場する反地球連邦政府組織。

概要

地球連邦軍ブレックス・フォーラ准将を指導者とする反ティターンズ組織。漫画作品やゲームなどでは「反連邦組織」とも呼ばれる。


「反地球連邦政府組織」ではあるが地球連邦から独立した組織ではなく、ティターンズと同様に連邦軍内の一派閥である。

反ティターンズの連邦軍人を中心に旧ジオン公国軍残党や徴用された民間人など、主に宇宙居住者(スペースノイド)で構成されている。

アナハイム・エレクトロニクス社をスポンサーとしているため、作戦決定などの権限は同社の幹部が握っており、民間色が強い組織でもある。

アナハイム社にはスペースノイド自治への関心はなく、出資の目的は経済の活性化にあった。

地球上にも連邦政府やティターンズの暴虐に対する反対派諸勢力が存在し、連携してカラバを名乗りエゥーゴと同盟している。


略歴

勃興前史

小説版『機動戦士Ζガンダム』によると、エゥーゴ成立の背景は一年戦争終結後の連邦政府による地球再建を名分とした地球環境破壊の深刻化、またスペースノイド(スペースコロニー等地球外に居住する住民のこと)への差別と戦前から変わらぬ主権剥奪にあった。

『Zガンダム』の子供向け絵本で「ちきゅうれんぽうせいふは、ちきゅうをよごれたほしにしていました」などと書いてあったのもそう間違いではなかったといえる(二重の意味で)。


それに加え、U.C.0083に勃発した「デラーズ紛争」の一件でジオン残党軍の力を思い知らされた連邦政府首脳部はジオン残党勢力の対処に頭を悩ませており、そうした状況を利用したジャミトフ・ハイマンジーン・コリニーら反スペースノイド急進派勢力らがジオン残党狩りを主任務とする特務部隊「ティターンズ」を創設。これはジオン残党の対応に苦慮していた連邦政府首脳部にとっては願ってもない事であり急速にティターンズの権限強化を進めていく。

ティターンズ側としてもジオン残党狩りを名目に連邦政府から大幅な譲歩を引き出せた事で更にその権勢を強めようと画策し、組織強化の名目で新型MSの研究開発、ジオンのNT研究をベースにした「強化人間」開発計画などの様々な軍事関連計画を推進していく内にいつしか軍事力、発言力の双方が上位組織であった筈の連邦正規軍をも上回る様になり連邦正規軍とティターンズ間の力関係が逆転してしまう事態となってしまった。

この頃からティターンズ兵の横暴さや影響に強い危機感を抱く人間が連邦軍内部からも出るようになり、徐々に反ティターンズ感情は強まっていった。


旗揚げ

後のエゥーゴ創設者となる連邦軍将校ブレックス・フォーラ准将もティターンズを危惧する一人であり、無制限に権力を強めるティターンズに対しカウンター団体を発足すべく連邦軍内部の反ティターンズ感情を持つ者や、ティターンズの存在で不利益を被った資産家、起業家、政治家などとも手を組む事で一介の抗議団体程度の規模でしかなかったエゥーゴに力を付けさせる要因を準備していった。またジオン残党の一部や反政府グループも何人か参加した。

こうしてブレックス准将ら反地球連邦政府派が活動を開始する。

また、連邦軍士官の身分を入手しクワトロ・バジーナと名乗って地球圏に潜入していたシャア・アズナブルが、ブレックスらを支援。シャアは以前からスペースノイドの独立主権論に共感していたのである。彼らは「反地球連邦政府運動」を意味する「Anti Earth United Government」の頭文字をとってエゥーゴ(A.E.U.G.)と名乗った。


連邦政府のスペースノイド鎮圧部隊であるティターンズはエゥーゴの動きを強硬策で弾圧、サイド1の30バンチコロニーにて行われたエゥーゴの大規模な集会に対し、ティターンズの指揮官バスク・オムコロニーごと毒ガス攻撃を行った事で1500万人にのぼる犠牲者を出した

この出来事をきっかけに、エゥーゴとティターンズは本格的な戦争へと陥っていった。この戦争をグリプス戦役と呼ぶ。


グリプス戦役

グリプス戦役では同盟組織であるカラバと共に、打倒ティターンズを目指し地球圏全体で戦闘を行った。しかし、途中で漁夫の利を狙うハマーン・カーン率いるアクシズ軍(ジオン残党勢力)が登場、戦況は三つ巴の様相を呈する。

8月17日にダカールにてブレックス准将がバスクの手にかかり暗殺され、クワトロ大尉がその後継者となる。

11月16日、クワトロはダカールにて自分の正体とティターンズの暴虐さを演説(ダカール演説)。これによって戦局はエゥーゴに傾き、宇宙世紀0088年2月22日、コロニーレーザー・グリプス2によってティターンズの主力艦隊は壊滅。

指導者のパプテマス・シロッコカミーユ・ビダンとの戦いで戦死したため、エゥーゴは辛くも勝利した。

しかしエゥーゴ側も損害が大きく、生き残った艦艇はアーガマ含め4~5隻。指導者のクワトロも行方不明になってしまう。


第一次ネオ・ジオン抗争

この隙にアクシズはネオ・ジオンと改称して強大化し、地球圏の征服へと動き出した。

これに対しエゥーゴとカラバの残存勢力が迎撃にあたるが、グリプス戦役の犠牲者の多さに加えて構成員の中にはティターンズ打倒が果たされたことを理由で離反する者や、元ジオン系メンバーがネオ・ジオンに寝返ると言う事態もあり、戦力は明らかに不足していた。

参謀本部はガンダムタイプ数機を再配備し、ΖΖガンダムを受領したアーガマを主力として迎撃に当たらせた。これが第一次ネオ・ジオン抗争である。

思想的指導者であったブレックスやクワトロをグリプス戦役で失い、幹部の多くも戦死したエゥーゴでは、アナハイム社の影響力が強まり、設立の趣旨は次第に後退していった。地球の保全とアースノイドとスペースノイドの共存と言う理想も結局は消えていく事となってしまう。

結局、ネオ・ジオンはまたしてもジオン公国やデラーズ・フリート同様に内部抗争を起こし、エゥーゴはそれに乗じる形で首魁のハマーンを倒すことに成功、なんとか勝利を収めた。


その後のエウーゴ

第一次ネオ・ジオン抗争後、エゥーゴは単体での存続がもはや不可能となり、連邦軍の精鋭であるロンド・ベル隊へと発展的解散をし、地球圏の秩序を維持する役目を担う。

しかしそれは、エゥーゴがスペースノイドの暴発を監視する組織へと変質してしまったことをも意味しており、中には連邦内での立場を約束された途端にスペースノイド独立を否定しニュータイプを危険視する無節操な輩までいるが、彼らは「状況が変われば対応せねばならないから」と豪語している。

このような状況に不満を抱いた一部の参加者は離脱し、過激派組織「エグム」や、クワトロもといシャア・アズナブル「大佐」が再建した新生ネオ・ジオンなどの反政府運動に参加していった。


なお、第二次ネオ・ジオン抗争後には「ヌーベルエゥーゴ」を名乗る反連邦テロ組織が活動しているが、これはエゥーゴの名を借りているだけで直接の繋がりはない。


主な所属人物

指導者


スポンサー


艦長


クルー

ブリッジ


メカニック


その他


パイロット

グリプス戦役期



第一次ネオ・ジオン抗争期


メカニック

ガンダムタイプ


その他MS


艦艇・支援兵器など


ジオンとの関係

エゥーゴは結成の関係上、ジオン残党メンバーを受け入れており、また地球圏に帰還してきたアクシズと同盟を一時的に結んだ事もあった。

スペースノイドの味方と言う点ではジオンと同じであるように思えるが、そもそもジオン公国自体ザビ家の独裁国家で、スペースノイド解放を謳いながら一年戦争序盤の一週間戦争で反発した他のサイドを攻撃して多くのスペースノイドを虐殺した事もあってスペースノイドの多くから嫌われている。なんならシーマ・ガラハウのような「思想的には反ジオンだが、連邦に付く訳にもいかないからジオン側についている」という獅子身中の虫だっていたくらいである。

その為かエゥーゴもグリプス戦役後はネオ・ジオンと敵対している。しかし先述のようにエゥーゴの一部メンバーがネオ・ジオンに回った事態もあった。


これは極論だが、もしエゥーゴが地球連邦に反旗を翻してネオ・ジオンと完全結託し、ザビ家再興に手を貸せばどうなるか。それは一年戦争のような地獄となる危険性があるのである。


関連タグ

機動戦士Ζガンダム 機動戦士ガンダムΖΖ


メタトロン機関後の時代に登場するエゥーゴに似た感じの反連邦組織だがこちらは早くも腐敗している。

オーブ連合首長国:「21世紀のファーストガンダム」たるコズミック・イラにおける近しいポジションの陣営。ここもここで中立を歌っておきながらバカスカガンダムタイプを製造するなど、エゥーゴ同様にキナ臭い国家である。

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