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エムリットの編集履歴

2023-11-12 23:43:48 バージョン

エムリット

えむりっと

『ポケットモンスター』シリーズに登場するキャラクター(モンスター)の一種である。

「きゃううん!」


「あなたの かんじょうを ほっする」

「だいちに おりたち こころは どのように うごいた?」


基礎データ

全国図鑑No.0481
シンオウ図鑑No.147
ヒスイ図鑑No.226
ローマ字表記Emrit
ぶんるいかんじょうポケモン
タイプエスパー
たかさ0.3m
おもさ0.3kg
せいべつ不明
とくせいふゆう
タマゴグループタマゴみはっけん

他言語版の名称

ドイツ語Vesprit
英語・スペイン語・イタリア語Mesprit
フランス語Créfollet
韓国語엠라이트
中国語艾姆利多

概要

ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』から登場した伝説のポケモンの一体。

感情を司る神」と呼ばれる存在であり、遥か太古にエムリットが飛び回って世界に感情という概念をもたらした事で、生きとし生ける者は悲しみの苦しさと喜びの尊さを教わったと云われている。


それ故、不敬なる者に対してはその力をもって感情を狂わし奪う事もできるらしく、エムリットに触れた者は三日にして感情が無くなってしまうと畏怖される伝承がある。


同じシンオウに伝わる知恵の神ユクシー、意思の神アグノムとは同じタマゴから生まれた三つ子とされ、現在では揃って湖の地下深くで眠っているが、時折魂が抜け出して水面を飛び回ると言われている。

その三体の力を合わせると、時間を司る神空間を司る神と互角の力を発揮するとも云われ、何らかの要因でその均衡が崩れた時には、湖から出て「あかいくさり」なるものを生み出し鎮めるという。


ゲーム内ではこのエムリットだけ、他二体と比べ特徴的な行動をしばし取っており、より強く印象に残っているファンも多いはず。

名前の由来は、精神や聖霊を意味する「エスプリット(Esprit)」の前に、UMAの「M」を付けたものらしい。


容姿

外見は小型の妖精のようで、足が短くイカ腹な体形、先端がカエデの葉のようになった二尾の尻尾、その尾先と額にある赤い宝石といった構造は他の二種と共通している。

体部分はやや青みがかった白色で、色違いは白色部分が金色となる。


ピンク色の頭部からは4本の房状のものが垂れ下がっている。

顔立ちは釣り目気味の「半眼微笑」といった印象で、目を見開いたアグノムと閉ざしたユクシーの中間的なもの。


投稿された作品数も割と多く人気で、勝気な少女じみた人相や『ポケダン』での扱いもあり、女性・メスとして描写される傾向にある。

鳴き声は見た目に反してややハスキーな低めの声をしていたが、6世代に入ってからは音源変更により甲高めのものに変わった。


ゲーム上での特徴

シンジ湖」の中に沈む地下空洞で眠りについていたが、ディアルガ・パルキアを支配下に置くべく「あかいくさり」を狙ったギンガ団に囚われてしまう。

その後、ギンガ団のアジトに乗り込んだ主人公たちに解放され、「槍の柱」でのイベント終了後には地表に出た湖の空洞に戻っている。


ただし他2体と違って話しかけると外へ出て行ってしまい、以降はシンオウ地方の各地を飛び回る徘徊形式の伝説となる。

ナナカマド博士曰く、主人公と遊びたがっているように見えたとのこと。


BW2』にてイッシュにも進出。殿堂入り後、20番道路にある「心の空洞」に行くと邂逅でき、その後タワーオブヘブン屋上の慰霊鐘前で接触・捕獲できる。様々な感情が渦巻く同所はエムリットに相応しい舞台設定であると共に、上記のトリックスター的設定がようやく前面に出てきた。


ORAS』ではホウエンに進出。今作では「未知の洞窟」内に他二種と時間差で登場するため、接触する上で特筆される演出は無い。エムリットの割り当ては広義の昼間帯にあたる4~20時。

余談だが、6世代で実装された「ポケパルレ」にてエムリットの頭の房に触れると、ものすごい形相でマジギレされる。やはり何かあるようだが、真相としては依然として不明。


外伝の『ポケモン不思議のダンジョン時・闇の探検隊』では、「ときのはぐるま」を守る番人として登場する。男性的なアグノム、中性的なユクシーに対して女性的な雰囲気が漂う。

しかし、感動的なイベントがあったユクシーや、「ときのはぐるま」を唯一守りきったアグノムと比べると、言動にやや感情的な点が見られた程度で影が薄い。むしろ、技構成の関係で一体だけ力不足であったとも言われる。


対戦での扱い

HP攻撃防御特攻特防素早さ合計
8010510510510580580

UMAトリオの中でも特に多くの個性付けがなされているものの、その大半が「トレーナーにこうかはいまひとつのようだ」といったところで、あまり良い扱いをされない傾向にある。


能力的には攻撃型のアグノム、防御型のユクシーに対してバランス型となっており、HPと素早さが80、それ以外が105というかなり均整の取れた種族値配分が特徴である。フライゴンを想起させる特性や数値だ。

しかし、素早さ80付近は(4世代当時の基準で)「激戦区」と呼ばれる地帯であり、それを越えている他二種に比べて「上から殴られる」可能性が高い事、一体に全ての役割を持たせる事は現実的ではないため、他二種をそれぞれの特性に特化させればそれで済むと判断されがちな事、なにより一ヵ所に留まらないエムリットは、ゲームの仕様上いわゆる「厳選」行為がほぼ不可能な事から、多くのトレーナーにとってそもそも育成対象として見做されないという大きなハンデを背負ったデビューとなってしまった。


他の準伝説トリオと異なり全て単エスパータイプであるという点も差別化を困難にしている。一応、レベル76と技マシンにて、それぞれ異なる自主退場技と特殊攻撃技を習得し、エムリットは「いやしのねがい」と「れいとうビーム」「ふぶき」を覚えられるものの、今度はクレセリアというディフェンスに定評のあるポケモンが二重の意味で壁として立ちはだかる。


「いやしのねがい」はクレセリア固有技である「みかづきのまい」の完全下位互換性能となっており、使い手としての適性も防御力・素早さ共に上回るあちらに分がある。

そもそもエムリットは類似名称・効果の「いやしのはどう(5世代~)」「ねがいごと」といった技を覚えず、「じこさいせい」すら不可能であるため他二種の後追いをするために持たされているという向きが強い。

一方のクレセリアは「つきのひかり」によって強力な「受け」としての役割を果たしており、「どくどく」等と組み合わせた持久戦にも秀でている。回復手段が「ねむる」に限られるエムリットにはいずれも困難な戦法である。


「れいとうビーム」を覚えるエスパーは希少であるが、クレセリアもその中の一体に入ってしまっており、多くのトレーナーが仮想的にしているガブリアスに対して「後出し(≒攻撃を二度受けて)から倒す」などという芸当さえやってのけてしまう。

残る「ふぶき」はエムリットのみが覚えるものの、命中率に不安があるため本職のこおりタイプですら採用を控える事も多い技であり、サブウェポンとして隠し持つにはいささか勇気が要る。足の遅さと回復手段の不足故、多くの場合外せば「二発目」は無い。

実の所、クレセリアの特攻種族値は75と大きく劣っており、エムリットが差別化を図る事は容易いのだが、一度付いた「劣化クレセリア」というイメージは中々払拭できるものではなく、純粋な防御型同士であるはずのユクシー以上の比較対象となってしまった。


『プラチナ』では教え技システムの追加によって「しねんのずつき」やいわゆる「三色パンチ」を覚えられるようになり、物理攻撃型という選択肢が新たに生まれた。

もっとも、パンチを三色全て覚えられた反面、他二種も同様に全てを覚えたため、UMAトリオ内での差別化には至っていない。


第5世代

『BW2』では初の固定シンボルとなり、「厳選」行為が可能になった。

しかし、クレセリアも同様に固定シンボルとして再登場しており、特に新しい戦法が開発される事も無かったため大きな話題とはならなかった。


第6世代

XY』には登場せず、当初は旧作との互換性も切られていたため、一時的に対戦の場から姿を消していた。UMAトリオは準伝説で唯一ゲーム内のバトル施設にも登場せず、その徹底的な隠しぶりから「新たに発見されたフェアリータイプを追加してポケモンバンク・ポケムーバーの目玉とするのでは?」という推測がにわかに広まっていった。

UMAトリオは妖精との関係性が示唆されており、特にエムリットはフェアリータイプの強化アイテムが「せいれいプレート」という名称である事や、同じ「かんじょうポケモン」であるキルリアが実際にフェアリータイプを持った事から、クレセリアとの差別化を超えた期待が寄せられた。

しかし、現実にはフェアリー技「マジカルシャイン」を得たのみでタイプの変更は無かった。それは同時に、対ドラゴン・悪・虫の上で同じ素早さ80属エスパーであったサーナイトに大きく後れを取ったという事であり、「れいとうビーム」や「ほのおのパンチ」を持つ優位性が揺らぐ事であった。

その後は急速に関心が薄れてゆき、ディアンシーの鳴き声やメガチルタリスの種族値配分で時折引き合いに出される程度の存在となった。

一時はネット検索をすると「もしかしてエンペルト」という予測変換が出ていたくらいである(現在は解消)。


第8世代

剣盾冠の雪原で他2匹共々復帰を果たしたが、PT採用率ランキングではこいつのみ圏外となってしまっている。


長所としては、バランス型故どのような育て方をしてもそれなりの成果を発揮できる上、単体で完結する型が多いためパーティを組むメンバーもさほど選ばないという自由度の高さが挙げられる。

特に、素早さ80はいわゆる「スイッチトリパ」の起点としてはちょうど良い速さであり、実際にそれなりの割合で「トリックルーム」を搭載している。火力と耐久を両立し、型も豊富なエムリットは妨害に遭いにくく、不発時や発動後もそのまま攻撃に移れるため「置き物」になりにくい。

他にも「ステルスロック」「ふういん」「あまえる」「とんぼがえり」といったエスパーとして個性的な技は有しており、特にダブルバトル以上にて「ふぶき」「まもる」「ふういん」の組み合わせでいわゆる「あられパ」を機能停止に持ち込めるとの見立ては当初からなされている。

決して地力が無いわけではなく、物理耐久などはエスパーとしては高い部類に入ってすらいる。何らかのきっかけで「パチリスの奇跡」のような事を起こせるのでは?という期待は今も潰えていない。


第9世代


関連イラスト

愛の鬼ごっこ★忘れられっこないのに

エムリット無題


関連項目

ポケットモンスター ポケモン DPt BDSP

ポケモン一覧 伝説ポケモン エスパータイプ

UMAトリオ


0480.ユクシー0481.エムリット→0482.アグノム


準伝説

世代グループポケモン
第1世代三鳥フリーザー/サンダー/ファイヤー
第2世代三犬ライコウ/エンテイ/スイクン
第3世代レジ系レジロック/レジアイス/レジスチル
ラティ兄妹ラティアス(メガラティアス)/ラティオス(メガラティオス)
第4世代UMAトリオユクシー/エムリット/アグノム
ヒードランレジギガスクレセリア
第5世代聖剣士コバルオン/テラキオン/ビリジオン
四神/コピペロストルネロス(けしん/れいじゅう)/ボルトロス(けしん/れいじゅう)/ランドロス(けしん/れいじゅう)
第6世代--
第7世代タイプ:ヌルシルヴァディ
カプ神カプ・コケコ/カプ・テテフ/カプ・ブルル/カプ・レヒレ
ウルトラビーストウツロイド/マッシブーン/フェローチェ/デンジュモク/テッカグヤ/カミツルギ/アクジキング/ベベノムアーゴヨン/ツンデツンデ/ズガドーン
第8世代ガラル三鳥ガラルフリーザー/ガラルサンダー/ガラルファイヤー
ダクマウーラオス(いちげきのかた)(れんげきのかた)→キョダイマックスウーラオス(いちげきのかた)/れんげきのかた
レジ系レジエレキ/レジドラゴ
ポス馬ブリザポス/レイスポス
四神ラブトロス(けしん/れいじゅう)
第9世代四災/災厄ポケモンチオンジェン/パオジアン/ディンルー/イーユイ
ともっこさまイイネイヌ/マシマシラ/キチキギス
オーガポン(みどりのめん/かまどのめん/いどのめん/いしずえのめん)

ポケモン関連

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