「ひゃ~、すごい! 感動の嵐! ΖΖってなんてパワーなんでしょ!」
カタログスペック
頭頂高 | 19.86m |
---|---|
本体重量 | 32.7t |
全備重量 | 68.4t |
ジェネレーター総出力 | 7,340kw |
装甲材質 | ガンダリウムγ |
総推力 | 101,000kg(MS)/168,200kg(Gフォートレス) |
解説
型式番号MSZ-010。アナハイム・エレクトロニクス社が開発したエゥーゴの可変合体試作MS。
サイコミュを搭載している第四世代MSに分類されるが同時に可変機構を搭載している事から第三世代MSにも該当している珍しい機体である。
同組織の傑作機Ζガンダムに代わるフラグシップ機として開発されたMSで、当初の開発コードは「θ(シータ)ガンダム」だったが、『Ζガンダムを超えるガンダム』と言う意味合いを込めてΖΖガンダムと名付けられた。
その為、Zガンダムの後継機であるとよく誤解されがちだがムーバブルフレームなどの技術的な繋がりはあれど系統的には全く繋がりの無い機体である。
どちらかと言えばZガンダムの後継機は同時期に開発が行われていたこっちの機体。
グリプス戦役勃発に前後し、アナハイム社ではRX-78ガンダムのコア・ブロック・システムを発展させた合体変形システムを有し、更に在来機の数倍の大火力を備える新型MSの開発を計画中であった。しかし、要求性能が当時の技術水準では実現困難であり、設計は難航を極めた。全面戦争に突入した時点で変形機構を有するZガンダムの開発が優先され、計画は一時棚上げされた。
Zガンダムは高性能な機体だったが、当時の恐竜的進化と称される技術的進歩の速度は凄まじく、敵対勢力の新型MSの前にZガンダムの優位性は早期に失われていく結果となった。
そこで長期的展望の元に開発が再開された新型ガンダム(Θ/ZZガンダム)が脚光を浴びる事と成った。Zガンダムのムーバブルフレーム技術を導入しより柔軟かつ堅牢な機体フレームの開発に成功し、大出力ジェネレーターの複数搭載が可能と成った。これによって分離変形システムと大火力の両立が実現し、「ガンダム+Gファイターのコンセプトを単機で実現する」事を目標に開発が進められた。
基本構造はRX-78同様、Aパーツ(上半身部分)、コア・ファイター、Bパーツ(下半身部分)の3つで構成され、それぞれに新開発の小型高出力のジェネレーターを分散配置しており、合体する事でΖガンダムの3倍以上の出力を発揮する。各パーツはコア・ファイター、コア・トップ、コア・ベースといった高性能の航空/航宙戦闘機として機能し、合体形態では、更に重戦闘爆撃機Gフォートレスへの変形機構を有する。
バックパックのエンジンは中型の宇宙艦艇並みの推力を有し、機体全体には32基もの小型スラスターを搭載する。これは同時期の機体と比較して設置数及び分散率において突出しており、格段に高速な姿勢変換能力を有するとされる。その他にもショルダースラスターバインダーやシールド兼用のウイングバインダー等、機体各部にAMBAC装備を有する。大出力のバックパックや腕部のバインダー(Gフォートレス時の主翼)によって、地上においてMSのままでも一定レベルでの飛行能力を有している。その速力と航続距離はガンダムMk-Ⅱでは追従困難な高い水準にあり(第32話)、サイコガンダムMk-Ⅱ(ミノフスキー・クラフト搭載)との交戦時には長時間の空中戦を行っている(第36話)。
また、ニュータイプ能力を有するパイロットへと供与される予定で有った為、簡易サイコミュであるバイオセンサーが設計段階から操縦システムに組み込まれた(Zガンダムの場合は追加装備としての搭載だった)。これには、「パイロットの操縦傾向・脳波パターンに合わせて機体応答を改良する」という新型の学習型コンピューターが組み込まれている。
単機での大幅な性能向上に成功したものの、ニュータイプパイロットの搭乗を前提とした機体性能故、操縦性がZガンダム以上に困難な仕様になってしまった上、性能向上に伴うパイロットへの負荷の増大もほぼ考慮されていない。コアブロックそのものが胴体を構成し変形時には剝き出しになってしまうという構造的に脆弱な面もある。そして機体内部にはハイメガキャノンを始めとして複雑で繊細な構造を有する部位が多数存在する為、本機の整備・運用には高度な技術と設備が要求された。
但し、機体全体がモジュール構造化されている為、消耗部材はブロックごと交換すればよく、メンテナンス時間は在来機よりも短縮化され、頻繁なアップデートにも対応している。ハイメガキャノンを始めとする高火力デバイスおよび大出力スラスターを継続的に全力で使用した場合、最大出力での戦闘時間は短いものと成るという。これには諸説があり、15分程度するものや30分程度とするものがある。この数字のみをとれば短く感じられるかもしれない。しかし、そもそも50MWというコロニーレーザーの20%の出力のハイメガキャノンや中型艦艇並みの出力を持つメインエンジンを同時に全力で継続使用するという状況は基本的にあり得ず、それを最短でも15分以上継続可能という事自体、驚嘆すべきタフネスであると言える。
そのスペックは第二次ネオ・ジオン抗争で活躍したνガンダムに引けを取らない性能と成っており、エゥーゴという組織のフラグシップ機という背景こそ有れどありったけの技術と性能を注ぎ込まれた本機は全ての面においてハイパフォーマンスを誇っている。
宇宙世紀の中でも単機で発揮できる火力という点においてこれ以上のMSは無いとされる程である。
実戦においては単独でのアクシズへの潜入・帰還や砂漠での数日間に及ぶ作戦行動をこなしている。当時の機体はいずれも同じ傾向にあり、十分な性能を確保していたとされる。本機の場合はパワーウェイトレシオの余裕から大規模な武装追加が可能であり、フルアーマーシステムやハイパーメガカノンといった追加ユニットが本体設計と並行して開発されている。この為、機体バランスを崩す事無く性能強化が可能となっている。
実戦投入された本機は、機体スペック以上の性能を発揮したといわれており、一説には第1次ネオ・ジオン抗争の戦局そのものを左右したと言われている。戦後、その戦果のみに着目し、量産が検討されるに至った。しかし本来、本機は組織のフラッグシップとして開発された機体であり、その極めて高い運用コストや操縦難度は、普及機としての大量配備とは根本的に相反する性質であった。ZZガンダムの量産型として開発された量産型ZZですらオリジナルとは幾分ダウングレードされているものの、高性能なジェネレーターを積まなけれならず、後年ではナイトロ搭載仕様のプロトタイプZZやシータプラスといった、本機のノウハウを援用した系列機体が若干数開発、実戦投入されているが、本機そのものが量産、本格採用される事はなかった。
機体色はZガンダムのような白色ではなく、本機独自の薄い緑色が採用されている。この緑色はプラモデル等で立体化される際には採用されず、白色が採用されることが多い。
主なパイロットはジュドー・アーシタだが、彼がΖガンダムに搭乗した際はルー・ルカが搭乗した。ビーチャ・オーレグ、イーノ・アッバーブ、エル・ビアンノ(Gフォートレス形態のみ)、エルピー・プルも搭乗した事がある。しかし前述の通り操縦難易度は極めて高く、扱いきれたのはジュドーくらい。ルーが搭乗した際は後方支援に当たり、ビーチャも扱いの難しさを口にしている。
劇中での初登場は第11話だが、コア・ファイターは先んじて第7話に登場しているため、後期主人公機としてはかなり早い段階から登場していた事になる。
各形態
劇中ではコア・ファイター→コア・ベース→コア・トップの順番でアーガマに届けられた。
コア・ファイター
イラスト右上。ネオ・コア・ファイターと呼ばれる事もある、ZZガンダムの中枢を成す小型戦闘機。武装は小型ミサイルランチャーと機銃を装備。
3機が配備され、内2機はコア・トップおよびコア・ベースに使用される。合体時はジュドー機がコア・トップおよびコア・ベースと合体する形に成る為、他の2機は直前に分離する。
第36話にてコア・トップおよびコア・ベースから分離した2機がダブリンでのコロニー落としの衝撃波に巻き込まれて飛行不能となり放棄された為、以降は最初から合体した状態で運用される様になる。
コア・トップ
イラスト右下。Aパーツで構成される戦闘機。
主武装であるダブル・ビーム・ライフルを使用可能であるため火力は高い。腕部を展開したスラスターは可動式のベクタードノズルとしても機能する。コアブロックなしでも運用は可能だが、後述する理由で基本的にコアブロックを接続して運用される。
元々はGブルに相当する戦車形態となる予定だったが配備を急いだ為に地上用装備がオミットされてしまったという説がある。
コア・ベース
イラスト左。コア・ファイターとBパーツで構成される攻撃機。Gスカイに相当する。
バックパック部分を装備している事から推力が高く、武装もバックパックとコア・ファイターのものをそのまま使用できる。
Gフォートレス
コア・トップとコア・ベースがそのまま合体した形になる飛行形態。Gアーマーに相当する。
全武装(ハイメガキャノン除く)が前面を、推進器系が後方に集中する形となり、MS形態時と比べ、総推力が約60%向上する。航続距離及び加速性能が飛躍的に向上し、宇宙巡洋艦クラスの能力を得る事が出来る。水中でも活動が可能。
武装
MSの兵装のスタンダードである『一撃で敵機を撃破する』と言うコンセプトを踏襲してはいるのだが、本機の場合は3つのパーツに搭載された新型熱核反応炉から生まれる7000kwオーバーの出力をフルに使用する形を取っている。その結果、相手次第では戦略兵器級の大型MS・MAすらも撃破可能な武装を装備をしており、一般的な量産型相手ではオーバーキルになってしまうと言う贅沢な悩みが発生している。
ハイメガキャノン
本機を代表する武装の1つ。出力は50MWにもなり、その出力はコロニーレーザーの20%に達するとも言われている。
当時のMSの恐竜的進化を象徴する武装であると同時に試験的な要素の強い装備でもあり、実戦投入後も頻繁に改修が行われていた。
強力な武装だが、その分エネルギーの消費が激しく、連射は不可能。
ダブル・ビーム・ライフル
主兵装となる大型のビーム兵器。別名2連装メガビームライフル。Gフォートレス変形時の機首を兼ねる。
ライフルそのものにジェネレーターを内蔵している上にZZ本体からのエネルギー供給も上乗せする構造に成っている為、その出力は10.6MW×2と百式のメガ・バズーカ・ランチャーに匹敵し開発年代が10年近く後発であるユニコーンガンダムのビームマグナムを上回る程で、四機のズサを、ビームが近距離を通過しただけで一撃で破壊している。
加えて内蔵ジェネレーターの誘爆リスクを可能な限り小さくする為、ビームサーベルを受け止められる程の堅牢な防御力を持つ。
劇中では掠めただけで敵機のガンダリウム装甲を融解させ、前述の通りズサ四機をまとめて破壊した他、一撃で重MSに分類されるドライセンを爆砕、ザクⅢの下半身を吹き飛ばす程の威力を見せている。
火力、取り回し、連射速度、弾数の全てがハイレベルで纏まっており、更には手動でビームの出力・収束率を変更する事も出来る(第13話)、高機能モデルであった。
しかしながら、バレル部の消耗が激しく、200発程度の発射で交換が必要だったとされる。
立体物では再現されていないが、不使用時はバレルを内側に折り畳んでバックパックの側面にマウントされる。
なお、銃身にはGフォートレスでの運用の際に使用される簡易コクピットが配置されているが、これはメンテナンス用または緊急用とされ、合体したコア・ファイター側のコクピットでの運用が基本とされる。こちらにパイロットが搭乗した場合、MS形態時にライフルもろとも振り回される事となる。これは、機体開発に設置されたコックピットで完成時にセンサーへと換装されるはずだったものが、スケジュールを短縮化した為に残されてしまったとする説、元々別の航宙戦闘機として設計されていたものを急遽ビームライフルユニットへと設計変更した為という説がある。
ちなみに、2連装の手持ち式ビームライフルはガンダムの武装としては結構珍しいものだったりする。連結して2連装になるものを除けば、ガンダムXディバイダーやガンダムキュリオス、アリオスガンダムくらいしかいない。
ダブル・キャノン / ハイパー・ビームサーベル
バックパックに装備された遠近兼用の兵装。
装備状態では出力10MWとダブルビームライフルに匹敵する程の威力を持つビーム・キャノンとして運用される。ダブルキャノンとしては、コア・ベースやGフォートレスでの運用がメインとなるが、MS時に機体上方の標的を撃ち抜いており、柔軟な運用が可能である。
取り付け基部に可動ギミックがあり、前方に倒れる形でバックパックから引き抜くとハイパー・ビームサーベルとして運用できる。その出力は1.1MWと並のサーベルを圧倒的に凌駕する上、ビーム刃も一般的なものの50%増しになっているためリーチがかなり長く、複数機を纏めて薙ぎ払う事すらも可能となっている。劇中では初使用でハンマ・ハンマを斬ろうとした際にMSサイズの隕石を一刀両断すると言う度肝抜かれるシーンが存在する。
後にリゼルのディフェンサーユニットに同モデルが採用されているが、機体出力の安定化を考慮した為キャノンとしての機能はオミットされている。
21連装ミサイルランチャー
バックパックに内蔵。AMA-13S熱誘導式ミサイルを計42発装備する。当時は対ビーム兵器技術が豊富に見られた為、Iフィールドや対ビームコーティングを有する機体に対しては有効な装備であった。νガンダムの増加オプションタイプにも同型のミサイルが採用されている。
ダブルバルカン
頭部に装備される牽制用機関砲。本機の頭部はハイメガキャノンを装備した為に頻繁に改修の必要が生じており、その過程で口径や装備位置が変更された為、口径や砲門の数は資料によって設定が一致しない。しかも劇中では使用されていない。
ハイパー・ギガ・カノン
UCEで追加された武装。恐らくハイパー・メガ・カノンの発展型だと思われる。
必殺技
ハイメガキャノン・フルパワー
正確には強化型ΖΖガンダムによって使用した武装だが、本項に記述する。
最終決戦の際、ジュドーの思念に反応したバイオセンサーによって定格出力をオーバーしたハイメガキャノン。詳細はハイメガキャノンの記事を参照。
巨大ビーム・サーベル
原作36話のサイコガンダムMk-Ⅱ戦にて行った、ハイパー・ビーム・サーベルを最大出力にまで高め、異様に伸びた黄色の刃による一撃必殺の攻撃。
目の前でプルを失った哀しみと怒りから、バイオセンサーの力を発揮させて、Ζガンダムのビーム・サーベル(ハイパー)に近い事を起こしたと思われる。
この必殺技をもって、かなりの損傷を受けていたとはいえ尚も健在だったサイコガンダムMk-Ⅱを一撃で完全に破壊している。
上述のハイメガキャノン・フルパワーに比べるとゲームでの登場は少ない。
名称はGジェネレーションシリーズでの表記。
スクリューパイルドライバー
「ガンダムVSガンダム」において、突如投げキャラの個性を与えられたZZの必殺技。
カプコンのさる有名なプロレスラーキャラの様なモーションで敵を地表という名のマットに沈める超カッコイイ技。
しかも非常に高威力で、判定に関しても特別強い格闘でもない限り殆ど潰せる程強い。
弱点はリーチと硬直、そして何より原作では1回もやっていないという事である。
それが原因か不明なのか『キュベレイを掴みスクリューパイルドライバーで大気圏突入するシーンに感動した』という意味不明な文章が出現する始末。(続編であるNEXTではキュベレイを掴みスクリューパイルドライバーを仕掛ける事が出来る)
何故この技を与えられたなのかはジュドーの名前の由来(柔道の山下→ジュドー・アーシタ)のせいだろうか。なら何故柔道では無くプロレスなのかは開発はカプコンなのだが格ゲーキャラに柔道使いのキャラが存在せず投げキャラならストリートファイターシリーズのサンギエフに白羽の矢が立ったのが理由らしい…。というかこんな事するのってGガンだろ!!と言いたくなる。
流石にやり過ぎたと思われたか、EXVSでは無くなってしまった…と思ったら、EXVSMBでフルアーマーZZのN格闘後派生として復活した。モーションも変更されており、投げあげた相手を空中で再キャッチしてパイルドライバーをかますダイナミックなものになっている。地面に接触後、攻撃判定のある大きな衝撃波も出る。
VSシリーズでの個性で終わって欲しかったが…
ガンダムブレイカーモバイルで強化型ZZガンダム[Ver.Ka]が登場。
初となる必殺技のカウンターで何故かこの技が起用された。
この為、ZZと言えばハイメガキャノンとスクリューパイルドライバーと認識されてしまった。
劇中の活躍
本機はアーガマ配備後、ガンダムチームの中核を担って第1次ネオ・ジオン抗争下を転戦、メインパイロットであるジュドーの能力もあってネオ・ジオンのエースパイロットを次々と退けた。抗争末期には強化型に改装され、グレミー軍との決戦ではフルアーマーΖΖガンダムへ換装された。
キュベレイとの決戦では、最終的に左腕・左脚を破壊され行動不能となるが、プルツーの導きにより、ジュドーは無事にネェル・アーガマに帰還する。
その後は後述のΖΖ-GRに改装され、ジュドーと共に木星に旅立った。
関連動画
バリエーション(公式作品)
強化型ΖΖガンダム
第47話(最終話)「戦士、再び……」に登場。
フルアーマーΖΖガンダムに換装する為、バランス調整を行ったマイナーチェンジ・バージョン。
詳しくはこちらへ。
ハマーンとの最終決戦には、ジュドーは此方の形態で臨んだという説がある。
フルアーマーΖΖガンダム
第46話「バイブレーション」に登場。
前述の強化型にフルアーマーパーツを装備した機体。
詳しくはこちらへ。
ΖΖ-GR(ズィーズィージーアール)
ジュドーとルーが木星に旅立った後を描いたOVA「GUNDAM EVOLVE../10」に登場。型式番号MSZ-010S。
第1次ネオ・ジオン抗争後にΖΖガンダムを改修。失ったコア・ベースに代わりジムⅢの物をベースとしたBパーツとドッキングした機体である。
コア・トップ、コア・ファイターのジェネレーターのみで稼動している為機体出力は改修前より劣るが、一応の戦闘は可能。但しバックパックも仮設のものである為、推進剤容量に余裕が無く、長距離移動や長時間の運用にはサブフライトシステムとの併用が必要とされる。またコクピットが全天周囲モニターとリニアシートになっている。
宇宙世紀0090年10月10日、ジュピトリスⅡの護衛中に発生したネオ・ジオン残党との戦闘で推進剤が無くなり、ジュピトリスに帰還不能になってしまうが、付近に接近していたジュドー宛のバースデー・コンテナに積載されていたコア・ベース2号機と下半身の換装に成功。本来のΖΖガンダムとなり、追撃してきたドーベン・ウルフ隊を一掃した。
プロトタイプΖΖガンダム
「M-MSV」に登場。型式番号MSΖ-009。
エゥーゴとアナハイム・エレクトロニクス社による共同開発計画「Ζ計画」の一環として開発された機体。後続機であるΖΖガンダムの前身と言える機体であり、Ζガンダムの設計思想を進めた合体・変形機構を有する。
詳しくはこちらへ。同機の派生機もそちらへ記載する。
量産型ΖΖガンダム
「M-MSV」に登場。型式番号MSΖ-013。
ZZガンダムの量産型として開発された機体。
生産性を高める為にコア・ブロック・システム及び変形・合体機構が排除されている。
詳しくはこちらへ。
シータプラス
宇宙世紀0092年を描いた漫画「機動戦士MOONガンダム」(ストーリー:福井晴敏、画:虎哉孝征)に登場。型式番号MSZ-010A1。
ΖΖガンダム系列機のデータを統合して再設計された、シータプロジェクトのフラッグシップモデル。
ムーブバルフレーム構造を活かし、戦況に合わせてユニットを交換する事でΖΖ系のスペックとメンテナンス性を両立させている。
詳しくはこちらへ。
FAZZ
ZZガンダムへのフルアーマーシステムと重火力支援システムの実装プランを検証する為に試作したもの。フルアーマーΖΖガンダムの簡略化・量産仕様機ではない。
詳しくはこちらへ。
ガンダムトライゼータ
ガンダムトライエイジに登場するモビルスーツ。
「機動戦士ガンダムΖΖ第25話の最中、地球におけるジオン残党軍との戦闘で大破したZZガンダムを、ガンダム博士なる老人の開発した回路と、Ζガンダムのパーツを用いて修復強化した」というif設定の機体。
詳しくはこちらへ。
ガンダムトライオン3
ガンダムビルドファイターズトライに登場するガンプラ。
上記のガンダムトライゼータ更に改修・発展させたガンプラであり、「ガンダムトライゼータに続編が存在していたら」という設定で制作された。
詳しくはこちらへ。
ガンダムドライオンⅢ
ガンダムトライエイジのオリジナルビルドMS。
ガンダムトライオン3の後継機であり兄弟機。
後にガンプラとしてガンダムビルドファイターズバトローグにも登場。
詳しくはこちらへ。
バリエーション(準公式作品)
ガンプ
漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム スカルハート』および『機動戦士Vガンダム外伝』(共に長谷川裕一作)に登場。
木星ヘリウム輸送船団所属のMS。船団のリーダーである「木星じいさん」ことグレイ・ストークが搭乗する。
詳細はガンプを参照。
ΖΖガンダム"ジークフリート"
漫画『ジオンの再興』シリーズに登場。型式番号SSMS-010ZZ。
単機城塞攻略用MSとして開発された機体。
オリジナルのΖΖよりもかなり大きく、全長は30mを超える。
ビーム兵器・実弾兵器ともに多数装備しており、一発だけではあるがハイメガキャノンも使用可能。
しかし変形機構の複雑化により脚部は自重を支えるのがやっとの状態である為、地上での歩行性能は劣悪というデメリットもある。
また生産工程の複雑化・高コスト化により、生産はごく少数に留まった。
ちなみに"ジークフリート"は0092年当時のネオジオン兵から畏怖を以って呼ばれていた名であり、連邦軍内の正式呼称ではない。
ゲーム作品での活躍
- スーパーロボット大戦シリーズ
シリーズ初期の第2次スーパーロボット大戦から参戦する古参機体。ハイメガキャノンがMAP兵器と成っているほか、乗り換えが可能で宇宙世紀系パイロット育成にも役立っている。
武装はΖよりも若干上程度でMAP兵器使わなかったら地味という印象がかつては有ったが、後続の作品ではハイパービームサーベルの威力向上、通常兵器版ハイメガキャノンおよびハイメガキャノン・フルパワーが追加されΖと比べると高火力・重装甲な反面機動性に劣る機体と差別化される様に成ってきている。作品によってはΖとの合体攻撃もある。
主な役割はジュドーの資金稼ぎ能力を活かしての稼ぎ役とハイメガキャノンの高い火力を活かしてのボスアタッカーであり、ガンダムの中ではνガンダムやその系譜に並ぶ自軍を支える大黒柱と言える機体となっている。
但し、劇場版機動戦士Ζガンダム以降のスパロボではΖガンダムは参戦するもΖΖガンダムは未参戦というパターンも多い(『Ζシリーズ』『30』では未参戦だが後者は寧ろ機動戦士Vガンダムの設定的に出ない事で原作再現となっている)。
- ガンダムVSガンダムシリーズ
エゥーゴVSティターンズDXのコンシューマ版で初登場した際にはZの上位互換機の位置づけだったが、ガンダムVSガンダム以後は通常の格闘攻撃をほとんど使わない投げキャラに成った。しかもスクリューパイルドライバーの様な技まで使う。
一応一部地上格闘やBD格闘でハイパービームサーベルは使用する。
EXTREME V.S.に移行後はフルアーマーΖΖガンダム出番を取られていたがマキシブーストにて通常ΖΖが久々の参戦(前述の投げ技要素はフルアーマーの方に引き継がれている)。上半身を分離して格闘やハイメガキャノンを撃つ派生技を行える。また、フルアーマーには無い変形も行える。
前述の上半身分離以外には目立った武装に乏しく凡庸な機体という立ち位置だったがON移行時に強化及びプレッシャーを追加。今度は事故狙い能力が高すぎる上に近距離での迎撃能力まで優秀すぎてしまい稼働初期の時代に下方修正を受けている。
2作品ともに登場(より厳密にはフルアーマーZZだが)。パイロットはハニー・Bという三つ編みの少女が務める。
- ギレンの野望シリーズ
逆シャア世代まで網羅したアクシズの脅威から登場。
開発時期はかなり遅いがシャアが逆襲するころには間に合い、ある程度資金が許す限り生産し数を揃えられるぐらい。
最大の特徴はMS形態のハイメガキャノンによる砲撃で、これにより直線射程5へクスまでの量産型は容易く殲滅できるだろう。ゼーゴックと同じく変形して砲撃武装がなく飛行可能なGフォートレス形態になることで砲撃機であることをごまかし敵を直線に捉えやすいのもポイント。
このように雑魚殲滅能力はトップクラスなのだが、一方で”盾こそあるものの運動性はZはおろか百式も下回る”・”限界性能が195%とオールドタイプはまだしも中堅以上のニュータイプだと持て余し気味になってしまいポテンシャルがそこまで高くない”・”メインのダブルビームライフルの精度が65%とワンオフ機の主力火力としてはいまいち頼りにならない”等ある程度以上の敵のワンオフ機を相手するのは難しい性能となってしまっている。ハマーンのキュベレイに挑んだら逆に返り討ちに遭いかねない。
- Gジェネレーションシリーズ
機動力はZ並みだが攻撃力や防御力は次世代のνガンダムに肉薄する性能となることが多い。
そして初期作品ではハイメガキャノンがMAP兵器バージョンしかなくて連発できない一方で、”攻撃力の高い機体が多段攻撃を複数回命中させるとダメージが劇的に上がる”&”撃破できればチャンスステップが発生し次の標的に移行するかEN残量を考慮して母艦に帰還できる”という仕様のためIフィールド持ちにも問題なく対処できる多段ミサイル持ちのGフォートレス形態が猛威を振るっていた。
ウォーズで通常兵器版ハイメガキャノンが追加され、オーバーワールドでは覚醒武装としてハイメガキャノン最大出力が追加。通常戦闘もこなせるように変化していった。
SDガンダムにおいて
SDガンダムフルカラー劇場のZZ。)
(メインパイロットであるジュドーの性格及び恐竜的進化を遂げた機体性能故に、SD作品ではパワーは物凄いがおつむが足りない熱血おバカキャラ的な扱いが多かった。特に相方のZガンダムがそのシャープなデザイン故に「クールなスピードキャラ」というキャラ付けがされやすいので、ZZのパワー系のイメージが誇張されていた訳である。
後発の作品が増えるに従い、個性を出す為に知的なZZやクールなZZも登場する事がある(戦国伝ではジャンク屋要素から『優れた技術者』と成っていたり三国伝では兄属性から『関羽』を担当している)。
また、多くの作品でZの従弟等、親戚役で登場する。
以下はZZをモデルとしたキャラクター。
作品名 | キャラクター |
---|---|
『ダブルゼータくんここにあり』 | ダブルゼータくん |
『SDガンダム外伝 アルガス騎士団編』 | 闘士ダブルゼータ |
『SD戦国伝』 | 武者駄舞留精太頑駄無 |
『SD頑駄無 武者○伝』 | シャチョー |
『SDコマンド戦記 Gアームズ』 | ガンパンツァーΖΖ |
『SDコマンド戦記Ⅱ ガンダムフォース』 | ハリケーンガンダム |
『SDガンダム三国伝』 | 関羽ガンダム |
立体物
主役機だけあり立体化の機会には恵まれている。可変機の宿命として可動範囲にどうしても難があるものになりがちではあるが、Zガンダムの教訓を活かし最初から立体化を考慮された変形機構を持つデザインだった事もあり、放送当時のキットから変形機構の再現度は高かった。
旧キットは1/144と1/100が発売。前者では分離変形がオミットされていたが後者では完全分離変形が可能になり、さらにダイキャスト製素材を使用し強度を確保した事で安定した分離変形を実現していた。
旧HGは造形や色分けが甘かったり一部ビス止めが必要な構造になっていたりと時代を感じる部分こそあるものの、頭部を外すだけで分離変形が可能であり、完成度は今なおオーパーツと評されている。2010年にはHGUC化され、分離変形機構を差し替え式にして現代的なプロポーションになったものの、パーツが多く煩雑な差し替え変形や旧HGからあまり変わっていない可動範囲が難点。
MGでも1999年にラインナップされた。それまでは非変形時も剥き出しだった腕部バーニアノズルにアニメ同様蓋がされるようになったのはこの時から。2017年にはZガンダムに先駆けてVer.Ka化。可動範囲が向上して合体後の決めポーズも再現可能となり、変形するZZの決定版とも言える出来になった。
BB戦士シリーズにラインナップ。劇中で使用した装備が同梱しFA仕様にも変更できる。
リアルBB戦士シリーズにラインナップ。 こちらでは、Gフォートレスへの可変機構が組み込まれていてコアファイター、コアトップ、コアベースへの分離・合体が可能。
カプセルフィギュア「SDガンダムフルカラー」にラインナップ。※現在、入手困難
余談
ビームライフルにコックピットがあるのは、デザイン当初機首に当たる部分がなかったためクリンナップ後にそれを抗議されてしまい、その時唯一変更可能であった武器を機首にするしかなかったのが理由。
合体後に決めポーズをとるのが特徴的だが、これには二種類あり、ひとつは最も有名な両腕を大きく斜めに広げるポーズ(画像上)、もうひとつはサイドチェストのようなポーズ。
関連イラスト
関連項目
アナハイム・ガンダム(ギリシア文字系)
γガンダム εガンダム δガンダム ζガンダム ηガンダム θガンダム
ιガンダム κガンダム λガンダム μガンダム νガンダム ξガンダム
表記揺れ
その他(漫画設定)