平成仮面ライダー、最終章。
時代を壊せ、未来を変えろ。
概要
2019年7月26日に公開された『仮面ライダージオウ』の劇場映画。
これまでのライダー映画でも度々描かれてきた「本当の最終回」、及び「平成仮面ライダーの最終回」を描く。
そして、本作は『仮面ライダードライブ』からレジェンドが登場し、TV本編で正式に継承されなかったドライブライドウォッチの継承経緯についても描かれており、実質的な「仮面ライダージオウ ドライブ編」でもある(ドライブが選出された理由は本編でのライドウォッチの扱いに加えて、放映開始から5周年の記念、『仮面ライダーブレン』の宣伝つながりも兼ねていたと思われる)。
「平成とは」「平成ライダーとは」という、冬映画の「FOREVER」とはまた異なったベクトルでメタ的なテーマを主題に掲げた作風となっており、全編を通してメタ要素とギャグ要素が強いのが特徴。
また非常に断片的ではあるが、「オーマの日」の真相についても触れられている。
ストーリー
残されたドライブライドウォッチの謎。その鍵は戦国時代に隠されていた。
魔王・織田信長と出会い、歴史上の戦いに身を投じるソウゴたち。
そこにであらわれたのは歴史の管理者を名乗る“クォーツァー”。仲間だったはずのウォズも、その一員として立ちはだかった。
やがて明かされる、ソウゴたちのこれまでの戦いに隠された衝撃の事実。
常磐ソウゴ=仮面ライダージオウ、その存在に隠された大いなる陰謀とは?
時空を超えた冒険のはてに、ついに誕生する王は最善か?最悪か?
ついに「仮面ライダージオウ」、真の最終回へ――。
登場人物
主要キャスト
クォーツァー
その他構成員…演:DAPUMP
その他
『仮面ライダードライブ』より
『仮面ライダーゼロワン』より
サプライズゲスト(リンク先ネタバレ注意)
劇場版限定フォーム
オーマフォーム
ソウゴがオーマジオウライドウォッチで変身した姿。
余談
前作同様、主題歌がそのままタイトルになっている(ただし表記が若干違う)。
本編で登場したタイムマジーン・ダイマジーン・カッシーンなどのメカも参戦。タイムマジーンは、ジオウ達以外にもクォーツァー側のザモナスが操縦している。カッシーンは、クォーツァー側の戦力として複数体が登場、ジオウと戦闘を行っているのが確認できる。
今作初登場のライダーであるバールクス、ザモナス、ゾンジスは、放映、公開された時代は平成ではあるが、平成ライダーとはカウントされていない作品の仮面ライダーたちがモチーフとなっており、そのライダーたちのライドウォッチをそれぞれ所持している。また、そのライダー達はいずれも昭和ライダーシリーズにルーツを持つライダーばかりである。詳しくは各ライダーの項目を参照。
メインビジュアルについて
メインビジュアルには今回の劇場版ライダーの他に、平成時代に活躍したライダーがガラス片に映っている。
(太字は劇場版限定ライダー、斜字は劇場版先行登場ライダー)
- 仮面ライダーバールクス
- 仮面ライダーザモナス
- 仮面ライダーゾンジス
- 仮面ライダークウガアルティメットフォーム
- 仮面ライダーアギトシャイニングフォーム
- 仮面ライダー龍騎サバイブ
- 仮面ライダー555ブラスターフォーム
- 仮面ライダーブレイドキングフォーム
- 仮面ライダー装甲響鬼
- 仮面ライダーカブトハイパーフォーム
- 仮面ライダー電王ライナーフォーム
- 仮面ライダーキバエンペラーフォーム
- 仮面ライダーディケイドコンプリートフォーム
- 仮面ライダーWサイクロンジョーカーエクストリーム
- 仮面ライダーオーズプトティラコンボ
- 仮面ライダーフォーゼコズミックステイツ
- 仮面ライダーウィザードインフィニティースタイル
- 仮面ライダー鎧武極アームズ
- 仮面ライダードライブタイプトライドロン
- 仮面ライダーゴーストムゲン魂
- 仮面ライダーエグゼイドムテキゲーマー
- 仮面ライダービルドジーニアスフォーム
- 仮面ライダーG3-X
- 仮面ライダーゾルダ
- 仮面ライダーリュウガ
- 仮面ライダーオーガ
- 仮面ライダーコーカサス
- 仮面ライダーイクサ
- 仮面ライダースカル
- 仮面ライダーエターナル
- アンク
- 仮面ライダーメテオ
- 仮面ライダービースト
- 仮面ライダーバロン
- 仮面ライダー龍玄
- 仮面ライダーマッハ
- 仮面ライダー3号
- 仮面ライダーダークドライブ
- 仮面ライダーポッピー
- 仮面ライダーゲンムゾンビゲーマーレベルX
- 仮面ライダーグリス
殆どが劇場作品に登場したライダーである。
そしてこの中に映っていたマッハはオリジナルキャストでの出演が決定した。
主題歌
DAPUMP「P.A.R.T.Y.~ユニバース・フェスティバル~」
DAPUMPの31枚目となるシングルの表題曲。サビでは「バイーンダンス」と名付けられた振り付けが登場するなど立派なダンスミュージックで、オーズの夏映画の主題歌に負けず劣らずの明るい曲である。
披露された当初はファンの間で「これが主題歌だとは思わなかった」「予告編から感じた映画の雰囲気とかなりギャップがある(上記の動画も同様)」という声が上がるなど賛否両論だった。しかし公開された映画がサプライズと情熱に溢れた「平成仮面ライダーの最終回」と呼ぶに相応しいお祭り映画であったこと、穿った見方をすれば歌詞及び曲調が真の大魔王となる常磐ソウゴと新時代のライダーの最初の活躍を祝うともとれることから、この曲こそが相応しいという声も増えている。
リリース前後にはミュージックステーションや音楽の日で本楽曲が披露される機会があり、特にMステでの2度目の楽曲パフォーマンスの際はジオウとダンスに関わりのある電王・鎧武が登場し、DAPUMP一同と共に「バイーンダンス」を披露した。
時系列について(ネタバレ注意)
ドライブ以外のライドウォッチが正式に継承されている状態で始まり、EP47ではゲイツがクリム・スタインベルトと詩島剛を知っていた事、特に剛については公式サイトに本作で出会ったことが明言されていることから、EP40~47の間のどこか(最も可能性が高いのはアナザーディケイド登場直前のEP43・44の間)に起こった出来事と思われる。この他にもゼロワンの活躍するプロローグとエピローグ、ゲイツとツクヨミとウォズの復活劇など、最終回への伏線とも見れるシーンが存在している。
しかし最終回時点では逢魔降臨暦が破られていない、ソウゴがオーマジオウライドウォッチを所持しておらずグランドジオウライドウォッチが破損したためにジオウトリニティとして戦う展開が訪れるなど、本編中に起こった出来事と考えにくい要素も目立っている。
また、FOREVERでは劇中でクウガ・Wのライドウォッチを入手したが、本編でもいつの間にか継承したことになっている。これについて白倉Pは「本編でも劇場版と似たような事件があり、ライドウォッチを継承した」と本編とはパラレルである旨を回答している。ドライブライドウォッチについて同様の解釈もできるため、平成一期の劇場版で多く見られた「分岐したパラレルエピソード」、あるいは「何度目かのループのラストに当たる話」とも考えられる(本作で明かされた謎と繋がらなくなるという意見もあるが、前例はある)。
もっとも今回は白倉Pからの説明がないため断定もできず、むしろわざわざ言わないのなら暗に否定された解釈ともとれる。
一方で新たな世界でもソウゴがオーマジオウになりうる可能性を示唆したセリフや「真の最終回」とのフレーズから(「平成ライダーの終わりがテーマ」と考えれば一応おかしくはないが)、正真正銘『ジオウ』の一番最後の物語ととらえる意見もあるが、この場合ゼロワンの出自が全く説明できなくなってしまう上に、当然出るべき仮面ライダーが1人出ていないという最も大きな矛盾が発生する。
このようにファンの間では非常に混乱を生んでおり、テーマの近さから「FOEVERと同じ世界にしてその後日談」であるという説も生まれるなど、憶測が憶測を呼んでいる状態にある。
関連動画
予告編
0:33より。クォーツァーの行動、信長との接触、ウォズの思惑など多くの情報がわずか1分にぶっこまれている。
同時上映の「騎士竜戦隊リュウソウジャー THE MOVIE」の情報が半分ほどの33秒なので長く多いと感じる。
特別映像2
タイムトラベル先の戦国時代で信長側として戦うソウゴとゲイツの姿が確認されている。
仮面ライダーゲイツが旗を掲げて指示を飛ばしている場面はややシュール。
特別映像3
ドライブライドウォッチを探し巡る面々と、仮面ライダーマッハとの邂逅が描かれている。
関連タグ
Over"Quartzer":こちらはジオウ本編のOPテーマ。
Be The One→本作→???