基礎データ
概要
元のカメックスとさほど大きな変化は無いが、特徴的だった2門のロケット砲が統合され、1門の巨大なロケット砲へと変化した。その射程距離も大型化によって50mから10kmという大幅な強化を果たしており、威力もさらに跳ね上がった。
加えて2つの小型ロケット砲の付いた甲羅が新たに両腕を覆う形で発生し、合計3門となっている。
その他の変化としては、耳と眉が繋がり、目が少し赤くなり、顎が若干とがっている程度。
戦いでは小回りの利く銃の様な両腕の小砲と、破壊力に優れた背中の大砲を使い分け、前者で隙を作り後者で仕留める、または全て一斉に発射してより攻撃に特化させる等、攻防一体の重戦車スタイルで敵を圧倒する。
しかし何故か6世代ゲーム内ではハイドロポンプを口から放出しており、ファンの間で語り草となっている(ただしロケット砲を使うモーション自体は元から存在し、本編以外の作品ではちゃんと大砲を使っていた)。そしてSMからは修正が入り、キャノンモーションでハイドロポンプを撃つようになった。
ゲームでの性能
H | A | B | C | D | S | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
カメックス | 79 | 83 | 100 | 85 | 105 | 78 | 530 |
メガカメックス | 79 | 103 | 120 | 135 | 115 | 78 | 630 |
メガシンカ前比較 | ±0 | +20 | +20 | +50 | +10 | ±0 | +100 |
能力は特攻が大きく伸び、攻撃・防御・特防もこれに追従する形で上昇する。耐久面寄りに変化したメガフシギバナとは種族値の伸びが真逆である。
なお、カントー御三家のメガシンカの共通点として素早さは一切変化しない。とは言えども、カメックスは先制技を覚えるのである程度のフォローは効くだろう。
それでも素早さ種族値は78で激戦区に届かない(上にフシギバナよりも遅い)のは難点。
特性は「メガランチャー」に変化する。
第5世代までカメックスはみずのはどう以外の波動技を習得できなかったが、XYからはわざマシンであくのはどう、タマゴ技としてはどうだん・りゅうのはどうを習得できるようになった。
但しみずのはどうの威力は補正込みで90と、なみのりとは同等だがハイドロポンプに劣ってしまうのでそこは安定性を取るか威力を取るかで選ぶと良いだろう。
みずのはどうには一応混乱の追加効果はあるが、確率は20%と低いのであまり当てにならず(しかも第7世代では混乱の自傷率が低下)おまけ程度に考えた方が良い。
他のメガシンカと比べると、「突出した点が少なく堅実にまとまりすぎている」というカメックスの欠点がぬぐい切れておらず、いささか地味であることは否めない。
また、みずタイプのポケモンは非常に層が厚く、メガシンカポケモンに限定せずとも優秀な比較対象が多いのも難点と言える。
しかしながら、メガランチャーによって威力を底上げされたはどうだんとあくのはどう+こおり技orりゅうのはどうを撃ち分けられる点と、元のカメックスよりもさらに高い耐久力を両立している点、これらによる対面性能の高さは評価に値すると言っても良いだろう。
特に技威力の底上げは言うなればサブウェポンをメインウェポンのように扱えると言い換えても良く、超火力こそ出せないものの、弱点さえつければ確実に致命打を与えられる。
また、その独特の技範囲からサザンドラ&ギルガルドやクレセリア&ヒードランといった厄介な補完関係に対して1匹のみで対策を講じられる、といった強みもある。
しかし、やはりエースとしてのポテンシャルはメガギャラドス等にどうしても劣ってしまうので、構築の穴埋めとしての採用が主な形となってしまうだろう。
当然、メガ枠の取り合いという問題も発生するため、しっかりとメガカメックスのメリットを考え抜いた上での採用が望ましい。
ちなみに同じメガランチャー持ちであるブロスターはこちらよりもさらに範囲の広い波動技を使える反面、素早さや耐久力が1回りほど違うので相互互換といったところ。
戦術の変化するダブルにおいては、トップメタでねこだましもあるメガガルーラやお手軽全体攻撃を所有するメガリザードンY(しかもカメックスはメガリザYに弱い)が多く、立場が厳しい。
一応ねこだましやしおふきがあるが、メガカメックスは欲しい技が多く中々組めないのが実情である。器用貧乏さが完全に仇となっている。
なお、トリプルバトルでは話が別である。
手持ち全てを出さなければならない都合上メガシンカ枠は必ず1匹に絞らなければならない。
(他のルールだと全て出す必要は無い為、動きにくくはなるが複数のメガシンカを採用できる)
そしてメガカメックスの豊富なはどう技は端から端まで攻撃できると言う特徴があるのが大きい。
これによって遊撃手としての役割が担える為、こちらでの採用率は高め。
しおふきやだくりゅう等の全体攻撃も習得させ中央で戦わせる事も可能ではあるが、1匹のポケモンにメインアタッカーと遊撃の両方を任せるのは荷が重いか。
ただトリプルバトルはとにかく人気の無い対戦ルールであり、第7世代からは廃止されてしまった。
最大の欠点は特性を最大限に活かすとなるとフェアリータイプ、特にみずのはどうまで半減にしてしまうエルフーンやマリルリが非常に重たくなる事。
「はどう」技を減らすこととにはなるが、前者にはれいとうビーム、後者にはでんきタイプのめざめるパワーが刺さるが、後者の威力は60とかなり低い。
「ヘドロばくだん」でも覚えられれば話は別なのだが…。
もっともマリルリが重いのは大半のみずタイプが抱えている悩みであり(あのパルキアでさえでんき技が無いとマリルリ相手に手も足も出ない)、無理に対策しようとすると本来の強みを失いかねないので、素直に他のポケモンに任せるのが吉だろう。
7世代ではカプ・レヒレやアシレーヌなどカメックスで相手がしづらいポケモンが現れた一方、採用率の高いガオガエンなどに強く、相方として相性のいいカミツルギが登場した事でダブルバトルでの採用率が増しつつある。
ポケモンGO
2020年8月のメガシンカ初実装に伴い名乗りを上げた。
防御力に特化した種族値から攻撃(264)と防御(237)の両方に秀でた要塞へと変貌。一見他のみずタイプと比べてスペックが低いと思われがちだが、速さを兼ね備えたみずでっぽう・ハイドロカノンのコンボDPSはたきのぼり・アクアテールのメガギャラドスやつるのムチ・ハードプラントのメガフシギバナ以上。種族値や威力の違いだけで馬鹿にはできない(だが同じ技構成ができるメガラグラージには負ける)。
これだけの大きな特徴を持っておきながら、残念ながらGBLには出場できない。とはいえ、レイドバトルだけでも大きな活躍が可能なため1匹は確保しておこう。
関連イラスト
関連タグ
カントー御三家・メガシンカ
同みず単タイプ
その他
カメバズーカ、カタパルト・タートル、カノントータス、ガノンタス……メガシンカ前よりも似ているかもしれない。