基礎データ
概要
『ポケットモンスター ソード/シールド』に登場するポケモンで、フリーザーのガラルのすがた。
正式名称は『フリーザー(ガラルのすがた)』。
何十年かに一度、カンムリせつげんに姿を現す渡り鳥ポケモンの内の1匹であり、長い間フリーザーであると考えられていた。
ただし最近では、従来のフリーザーと同種であるという定説が揺らいでいる(姿が似ているだけの別種ではないかと疑われている)様子。
従来の個体と比べると身体全体が薄紫色に変わり、黒い仮面をつけているようにも見える目元が特徴的。パワーを使う際は、その仮面部分と翼の羽先が水色に発光する。
全てを見下す冷淡で冷徹な性格だが、その立ち振舞いは上品である。ただ、従来のフリーザーのように「美しい」とは称賛されていない。
生き物の細胞に作用する強力なサイコパワーを操る。目から放たれるサイコビーム「いてつくしせん」は特に強烈であり、少しでも触れると凍てついたように動けなくなってしまう。
その動けなくなった相手に対し、サイコパワーを凝縮させ分厚い鉄板も紙のように切り裂くほど硬化した羽を使いトドメを刺してくる。
また、サイコパワーで常に浮いているため実は翼をほとんど使わない。速度を出したり高度を上げる際には羽ばたく必要があるが、そうでない静止・低速時には、翼を身体の前面で交差させたポーズをとっている。
ゲーム上における特徴
エンカウント
「ダイ木の丘」でのイベントが発生した後はカンムリ雪原に留まり、マップ上を周回するようになる。
だが、特定のポイントまで追いかけるか偶然その辺りで接近すると移動を止め、自身の分身を作り出しシャッフルしてプレイヤーを錯乱させてくる。
そして偽物である分身の方にぶつかると、主人公を嘲笑するかのように遠くへ飛んでいってしまう。
分身と本体の見た目は全く同じだが、直前に羽を上げる仕草をするのが本物。
最初はシャッフルの速度が非常に速く、目で見極めるのはかなり難しいが、幸い直前でレポートを書けばやり直しが効く。
しかし本物にぶつかっても、そのまま姿を消してしまう……と思いきや、プライド故の律儀さなのか、突如主人公に重なる位置へ現れるという、心臓に悪い形で漸くエンカウントとなる。
また、この間にレポートを書いてリセットした場合、出現までにあるわずかな時間がスキップされ、ゲームの再開とフリーザーの出現が完全に同時になるというバグがある。図らずも尚更心臓に悪いことに。
実は間違えて逃すと急速にシャッフルのスピードが下がっていき、やがて追いつくだけで向こうから勝負を挑んで来るようになるという行動が最初から盛り込まれている。
さしものガラルフリーザーも何度も外され何度も再挑戦されるとじれったくなったのだろうか。どうしても当てられない人も安心して欲しい。
捕獲
カンムリ雪原ではあられが降っているエリアが多いため、捕獲のために弱らせる際は天候ダメージで倒れてしまう恐れがある。奴はこおりタイプではないのだ…。
対策として、トリックやすりかえで「ぼうじんゴーグル」を渡したり、ランクルスやシンボラーのマジックガードをスキルスワップで与えれば、安心してHPを削りに行くことが出来る。
前者の場合ねむりごなやキノコのほうしが通じなくなってしまう為、眠らせる場合はさいみんじゅつやあくびを使おう。
また、地味に「サイコシフト」を覚えているので、どく・まひ・やけど・こんらん状態にすると状態異常をそのまま返されてしまい逆にこちらがピンチに陥る可能性がある。
ねむり状態ならば回復されないので、状態異常は睡眠オンリーで攻めるか、事前にちょうはつを打って変化技を使えなくするなどして対策しておきたい。
性能
HP | A | B | C | D | S | 合計値 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ガラルフリーザー | 90 | 85 | 85 | 125 | 100 | 95 | 580 |
一般のフリーザー | 90 | 85 | 100 | 95 | 125 | 85 | 580 |
タイプはエスパー・ひこうに変化したが、奇しくも映画ルギア爆誕で共演したルギアと同じタイプになった。
能力は原種のシャッフルであり、特殊アタッカーらしい構成になっている。
同タイプの中では最もとくこうが高いものの、一致技の他はげんしのちからとシャドーボールとハイパーボイスくらいしかなく、あくタイプやはがねタイプにはかなり分が悪い。
幸い環境ではれいじゅうフォルムのランドロスが猛威を奮っているため、いかくで特性かちきを発動させて貰い、ダイマックスしてダイジェットですばやさを上げつつ突破、という戦法が有効。
だがピンポイント過ぎる戦略なのは変わらず、使用率はガラル三鳥の中では1番低い。
とはいえ、150位前後でポケモンHOMEのランキングに入ったり落ちたりをしている原種と比べたら、はるかにマシではある。
最も禁止級が使えるルールだと原種共々ポケモンHOMEの採用ランキング圏外が定位置という有様だが…。
一方「さいみんじゅつ」「サイドチェンジ」といった補助技は一通り揃っている他、「はねやすめ」は覚えず「じこさいせい」を覚えるというエスパータイプらしい変わった特徴を持つ。
ゴリ押し一辺倒に拘らず、小技を織り交ぜてイメージ通りに相手を撹乱してやるのも悪くないだろう。
何せひこうタイプを持っている影響でサイコフィールドが攻守共に味方してくれないのだから…。
尚、こおりタイプの技は一切覚えることができない。
たとえイメージにぴったりなれいとうビームであっても。
関連イラスト
関連タグ
0143.カビゴン(キョダイマックスカビゴン)→0144.フリーザー/ガラルのすがた→0145.サンダー/ガラルのすがた
同複合タイプ
- レパルダス:分類が同じ
- イツキ(トレーナー):見た目の特徴がどことなく彼に似ているとの反応もみられる。ちなみに、ガラルフリーザーの持つエスパータイプの使い手である。
準伝説
世代 | グループ | ポケモン |
---|---|---|
第1世代 | 三鳥 | フリーザー/サンダー/ファイヤー |
第2世代 | 三犬 | ライコウ/エンテイ/スイクン |
第3世代 | レジ系 | レジロック/レジアイス/レジスチル |
ラティ兄妹 | ラティアス/ラティオス | |
第4世代 | UMAトリオ | ユクシー/エムリット/アグノム |
ヒードラン、レジギガス、クレセリア | ||
第5世代 | 聖剣士 | コバルオン/テラキオン/ビリジオン |
四神/コピペロス | トルネロス/ボルトロス/ランドロス | |
第6世代 | - | - |
第7世代 | タイプ:ヌル→シルヴァディ | |
カプ神 | カプ・コケコ/カプ・テテフ/カプ・ブルル/カプ・レヒレ | |
ウルトラビースト | ウツロイド/マッシブーン/フェローチェ/デンジュモク/テッカグヤ/カミツルギ/アクジキング/ベベノム→アーゴヨン/ツンデツンデ/ズガドーン | |
第8世代 | ダクマ→ウーラオス(いちげきのかた)(れんげきのかた)→キョダイマックスウーラオス(いちげきのかた)/れんげきのかた | |
レジ系 | レジエレキ/レジドラゴ | |
ポス馬 | ブリザポス/レイスポス | |
ガラル三鳥 | ガラルフリーザー/ガラルサンダー/ガラルファイヤー | |
四神 | ラブトロス | |
第9世代 | 四災/災厄ポケモン | ディンルー/パオジアン/チオンジェン/イーユイ |
その他
- サイクロップス:バイザー状の目とそこからビーム(のようなもの)を放つことから連想したアメコミファンも少なくなかった模様。
- フリーザ:初代からずっと名前ネタでいじられてきたが、配色が似ていたり、冷酷な性格が一致したり、ビームのような技を放ったりとネタ度がこれまでよりも更に加速している。
- ウルトラマントレギア:演者からTwitterで似ていると話題に。