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キノガッサの編集履歴

2023-02-18 19:33:45 バージョン

キノガッサ

きのがっさ

キノガッサとは、『ポケットモンスター』シリーズに登場するキャラクター(モンスター)の一種である。

基礎データ

ずかんNo.0286
英語名Breloom
ぶんるいきのこポケモン
タイプくさ / かくとう
たかさ1.2m
おもさ39.2kg
とくせいほうし / ポイズンヒール(第4世代から) / テクニシャン隠れ特性

進化

キノココキノガッサ(Lv.23)

キノコノココンビ


概要

キノココの進化形。初登場は「ルビー・サファイア(第3世代)」。

どう見てもキノコなキノココが進化してくさ/どくタイプに…

と思ったら何を血迷ったかプロボクサーの道を歩んでしまい、初見で衝撃を受けたプレイヤーも多いはず。図鑑でも、キノコ要素そっちのけでほとんどボクシング絡みの事しか書かれていなかったりする。どうしてこうなった


そっちの方が何かと話題になりがちだが、キノココの時と比べると外見も大きく変化しており、菌類というよりかは、小型の獣脚類恐竜)を思わせる爬虫類然としたものになっている。キノコじゃなかったのか?あるいはボクシングということでカンガルーを意識してこのキャラデザなのかもしれない。

恐竜っぽい外見に合わせて腕は短い…ように見えるが、実際にはそんなことはないようで、図鑑説明によるとパンチをするときに腕がぐーんと伸びる模様

また、尻尾の先端についている種は毒の胞子であり、とくせいに反映されている。食べると腹痛を起こす恐ろしい代物である。勿論、キノコらしく頭の穴から毒の胞子をばら撒くこともある。


野生下では熱帯雨林のような暖かく湿った環境を好む。ちなみに草食性らしい。


しかし、プレイヤーの戸惑いとは裏腹に、くさタイプの多彩な状態異常とかくとうタイプの馬鹿力のいいとこ取りをした結果、厨ポケの領域にまで達した


旅パにおいても確定催眠ができて自力技による十分な打点があるスペックなので優秀。特性「ほうし」以外なら「キノコのほうし」や「みねうち」などを覚えさせることで捕獲要員として役立つ。


名前は「木の傘(キノカサ)」、または実在するキノコ「キヌガサダケ」あたりが由来か。


なお、第5世代になってようやくモロバレルというまともに進化するキノコが追加された。


ゲームにおける特徴

HP攻撃防御特攻特防素早さ
キノガッサ6013080606070

一見可愛らしい風貌をしているがあのカイリキーと同じ攻撃種族値130を誇るマッチョ野郎。耐久値に乏しく弱点こそ多いが、「やどりぎのタネ」や各種粉、そして命中100の催眠技キノコのほうしなど、くさタイプ特有の多彩な補助技を持ち合わせており、これらを活かして相手の動きを止め、自慢の攻撃力でボコボコにするのが基本戦法。

「キノコのほうし」の性能から素早さ種族値が70を下回るポケモンは簡単にキノガッサの餌食になりかねず、たとえキノガッサより素早くとも一撃で処理しきれなければ問答無用で術中に嵌めて来る恐ろしい性能を持つ。


使われるのは主に「テクニシャン」型か「ポイズンヒール」型。どちらにしても技の中に多くの場合「キノコのほうし」は有る。


ポイズンヒール型

『DPt』から存在する型。問答無用で相手の行動を止める「キノコのほうし」によって強引に隙を作り、その間に「みがわり」を張って突破されないようにし、「みがわり」のダメージを『ポイズンヒール』による回復で補填。高い攻撃力によって相手を攻め立てる。持ち物は特性の都合上「どくどくだま」固定。

一方で技は、相手の素早さを下げて役割範囲を広げられるタイプ一致技の「ローキック」あるいは相性補完のできる「がんせきふうじ」のほか、安定した草物理技の「タネばくだん」、タスキを破壊できる「タネマシンガン」、「みがわり」によってリスクをカバーできる「きあいパンチ」、相手を縛っている間に安定して積むための「つるぎのまい」「ビルドアップ」、格闘技との補完がいい岩技や、毒状態になるため威力二倍で攻撃できる「からげんき」など選択の幅は広い。

もっとも、後述するように第6世代以降は「みがわり」が貫通されてしまうほか、「キノコのほうし」が効かない相手が増えたために「みがわり」と「キノコのほうし」だよりになるこの型は使いにくくなってしまった。


テクニシャン型

『BW2』から存在する型。問答無用で相手の行動を止める『キノコのほうし』による高い対面性能と崩し性能に加え、「テクニシャン」によってもともと高い火力を底上げ。タスキやばけのかわを貫通する『タネマシンガン』の火力(三発以上当てれば「タネばくだん」の火力を超える)、先制技の「マッハパンチ」、ほのおやひこうに強く刺さり序に素早さを下げれるがんせきふうじなどで相手を突破する型。この場合は低い耐久をカバーするために『きあいのタスキ』が持たされる。他にもそこから派生して「つるぎのまい」で相手を眠らせてる間に積みんで一気に突破する型、すばやさを伸ばすため「こだわりスカーフ」を持たせておく型、火力を上げる「いのちのたま」なども存在。


歴史

第3世代

初登場時既に「キノコのほうし」→「きあいパンチ」という凶悪コンボが確立されており、先制技の「マッハパンチ」も相まって油断のならないポケモンであった。しかし、当時は今ほどサブウェポンに優れてはおらず、また紙耐久をカバーすることが難しかったため、対処することも容易かった。


第4世代

それまで特殊扱いだったくさタイプの念願の物理技タネばくだん、まともなかくとう技ドレインパンチ」「ばかぢから、苦手なひこうに一矢報いられるストーンエッジ、更に新たな特性ポイズンヒールを獲得し物凄い強化を果たした。

「ポイズンヒール」は「どく」「もうどく」状態になるとダメージどころか逆に徐々にHPを回復していくという強力なもの。

一度発動してしまえば状態異常を一切受け付けず、更に同世代から登場したどくどくだま能動的に特性が発動できる。

これにより一度「みがわり」とどく状態が発動すれば「キノコのほうし」「やどりぎのタネ」による嵌め殺しプレイが開幕するという恐ろしいポケモンになった。

ただ、当時バトレボは催眠技使いに有利な仕様であったことから多くのプレイヤーが自然と「ラムのみ」や「ねごと」などの対策を積極的に利用し、そのことから何だかんだ良いポケモン止まりであった。


第5世代

相手の素早さを下げる一致技の「ローキック」を習得。これで素早さが負けている相手に対しても先制キノコのほうしで眠らせられるようになり、遅い相手を起点にして交代際に「ローキック」を仕掛ければ一気に嵌め殺しプレイが完成するようになった。

更にここに来て「タネマシンガン」の威力が10から25に上昇、「きあいのタスキ」や同作で強化された「がんじょう」も貫通する強力な技へと変化した。

そして何故か眠ったポケモンを交代すると回復までの経過ターン数がリセットされるという仕様変更がなされ、相手は下手に交代できず、ほうし→「みがわり」と繋げやすくなった。

だがこいつの強化はこの程度ではなかった。

『BW2』にて隠れ特性「テクニシャン」が解禁されたのである。

タイプ一致先制技「マッハパンチ」が威力1.5倍になり、その威力はあのハッサムの「バレットパンチ」と同等。さらに「タネマシンガン」「ローキック」までも特性の対象であり。一度「つるぎのまい」で積めばもう止まらない。

一応ひこう4倍というわかりやすい弱点こそあったものの、なにより型の判別つきにくくなったことで片方の対策はできてももう片方は手薄になることが多く、完全な対策の難しい所謂厨ポケにまでのし上がった。


第6世代

流石に強過ぎたのかここにきて大幅に弱体化を受けた。

  • 「マッハパンチ」の上からブレイブバード」を叩き込む天敵ファイアローの出現。
  • くさタイプや特性「ぼうじん」に「キノコのほうし」や各種粉技が効かなくなったことによりキノコのほうしの一貫性が下がる。
  • 音技が「みがわり」状態を貫通する(特にスキン特性持ちハイパーボイス)ようになったため安定性が下がる
  • 前世代の交代すると「ねむり」のターンがリセットされる仕様が元に戻った。
  • 「ローキック」「めざましビンタ」の威力上昇により「テクニシャン」の対象外になってしまったこと。

これにより嵌め殺しコンボは一気に鳴りを潜めてしまった。


一方、「がんせきふうじ」の威力と命中率が上がったことで使いやすくなり、天敵ファイアローを返り討ちにし始めた。

とは言え4倍弱点相手に素直に出せるわけがなく、持ち物は「きあいのタスキ」が大前提に。

当然特性は「テクニシャン」、技も「タネマシンガン」「マッハパンチ」「がんせきふうじ」「キノコのほうし」でほぼ固定され、第8世代までのキノガッサのテンプレと化した上にこれ以外の型はほぼ駆逐されてしまった

そしてこれが、9年後にキノガッサ使いを大いに悩ませてしまう事になる……。



第7世代

天敵のファイアローが大幅弱体化。この影響もあってキノガッサが更に数を増やした。

カプ・コケコカプ・レヒレのせいで「キノコのほうし」が使いにくく、カプ・テテフのせいで先制技が使いにくいにもかかわらずお構いなしに数を増やしている。というかそれ以外の相手には今まで通り強い。

隙あらばわらわら繁殖するあたりやっぱりキノコである。


ちなみに捕獲要員としては

  • 確定で眠りに出来る「キノコのほうし」
  • 相手にトドメ刺さず、残りHPを1で止める「みねうち
  • 「ポイズンヒール」による安定性、「テクニシャン」による「みねうち」の強化と使いやすい特性持ち
  • 同じ用途で使われやすいパラセクトドーブルよりも能力値が高い

と言った特徴から評価されている。


一方で上記二体と比べ、

  • 第3、第4世代では「みねうち」が遺伝のみ
  • 「キノコのほうし」も遺伝させなければ進化させずに長期間育てることになる
  • 第6世代からはくさタイプや「ぼうじん」持ちを眠らせることができなくなった
  • ゴーストタイプに「みねうち」を当てられない
  • 経験値タイプがまさかの164万(レベル100にするのに最も経験値が必要)

など、欠点もある。


第8世代

残念ながら不参加。追加DLCでも不参加となった。

仮に参加できたとしても、トリプルアクセル」や「ダブルウイング」で「きあいのタスキ」貫通特性「マジックミラー」持ちのブリムオン等不利対面が多いことから第7世代ほどの活躍は難しいと思われる。一応、カプシリーズはレヒレ以外が弱体化したのと今まで通り強い相手には強いのは変わらないのだが。


BDSPでは復活。


第9世代

紹介映像 「バトルを盛り上げる新要素」のPVで映った事により内定が決定。

新道具「いかさまダイス」で(運次第だが)タネマシンガンの最大火力が期待される。

またテラスタルのタイプ変更によりいわタイプに変わる事でファイアローにも強気に出れる様になった。ちなみに当のファイアローは「ダブルウイング」を失っており、タスキガッサに対し強気に出られなくなっている。

このほか「インファイト」「じならし」「ダストシュート」といった有用な新技も習得している。


変更点としてキノコのほうしはキノココ時代にしか覚えられなくなった。キノガッサになると思い出しでも無理なため、うっかり覚える前に進化させないよう注意が必要となる。第7世代同様に「みねうち」「キノコのほうし」により、捕獲要員としても大いに活躍できる。


ランクバトル開始早々、対策必須のポケモンとして名前が挙げられている。その対策として「おうごんのからだ」を持つサーフゴー、「きよめのしお」を持つキョジオーン、(耐久無振りのみ)「ねこだまし」からの「デカハンマー」で処理できるデカヌチャン等が挙げられている。

ただサーブゴーは「じならし」で反撃されるリスクがあり、キョジオーンも岩タイプなためテラスタルで対策しなければ普通に殴り倒される。デカヌチャンもガッサの努力値配分に左右されるので安定しないところがある。


他の選択肢として、草テラスタルでキノガッサの「キノコのほうし」を無効にするといった手段もある。しかしただ草にするだけでは「キノコのほうし」は防げてもきあいのタスキで耐えられてしまい、次のターンで何らかの仕返しは受けてしまう。特に「つばめがえし」が危険で、素早さで劣っていると最悪それで落とされることも……。

確実に倒すならタスキ潰しの先制技、連続技、特性すなおこし等と組み合わせる必要が有るだろう。

ねごと」も古くからの対策として周知されているが、安定して狙いの技が出る保証がない上に、「ねごと」を使ったタイミングで目を覚ましてしまう「おはよう寝言」の裏目もある。


他にも、連続攻撃技で突破するという手もある。確定2回攻撃の「ドラゴンアロー」、「ダブルウイング」をそれぞれ使えるドラパルトボーマンダ、「いかさまダイス」+「つららばり」により上から突破できるセグレイブなどが適任であろう。無論連続攻撃技がある個体と見抜かれた時点で交代されるが、それなら交代されるとして交代出ししてきたところを狙えばよい。


パラドックスポケモンや準伝説は参加できないランクバトルシリーズ1が開始し、当初の下馬評では最上位に食い込むと思われていたが、上記のようにサーフゴー、きよめのしおキョジオーン、やるきコノヨザルと「キノコのほうし」を無効化にするポケモン達に弱く、本来なら弱点を突けるヘイラッシャなどもキノガッサ対策として草テラスタルで対処する型が主流の1つとなった。

ゴーストタイプが多すぎて「マッハパンチ」の一貫を作れないのも大きい。

結果的にサイクル戦に強い上にシングルバトルでも採用されていたモロバレルに順位を追い抜かれてしまった。

上記の新技もただでさえ技スペースがカツカツなのに何を採用したら良いのかと取捨選択に悩むトレーナーが多発し、「キノコのほうし」の通りが悪いなら切り捨てるという意表を突いた型が出てきた。

使用率はシーズン1こそベスト30に入っていたが、シーズン2で早くもベスト30圏外に。

しかしパラドックスポケモンが使用可能なシリーズ2では、トドロクツキハバタクカミテツノツツミに強い枠としてある程度復権。


テラスタイプは一致タイプを始め、ウルガモス、ラウドボーンなどのほのお枠、テツノツツミ、セグレイブなどの放つこおりウエポンに強気に出られるほのお、ひこう対策のいわが主流。



一方、テラレイドバトルでは矢鱈「キノコのほうし」を撃ちたがるAIをしていることから、「ぼうじんゴーグル」持ちで簡単に完封できる。そのことから星6レイド最弱候補の一角に立っている。


使用トレーナー

ゲーム版

※1:バトルタワー

※2:強化後

※3:PWT


アニメ版


番外作品

ポケモンGO

2017年12月9日に追加された第三世代第一陣の内の1体として登場。


かくとうタイプとしては中堅どころの性能で、総合性能ではカイリキーには及ばないが、あちらと比べて進化にかかる手間が少なくて済むのはうれしい(進化前のキノココの出現率はそこそこといったところだが、晴れの日には天候ブーストの効果で出現率が上がるため、ワンリキーマクノシタよりかは見つけやすい)。

また、現状かくとう技で最もダメージ効率の良い「カウンター」と「ばくれつパンチ」の組み合わせを実現可能なので、実戦ではそれなりに使える。アブソルバンギラスなどの強力なあくタイプポケモンのレイドバトルでは貴重な戦力になってくれることだろう。


このように、かくとうタイプとしては割と強力なのだが、一方のくさ技は、通常技でタネマシンガン、ゲージ技でタネばくだん(その後、期間限定ではあるが『くさむすび』を覚えられるようになった為若干改善されたか)といった貧弱な技しか覚えてくれないため、くさポケモンとして運用しようとすると途端に苦しくなってしまう。素直にかくとう技に専念させてやるのが良いだろう。


また、攻撃が高い反面、HP、防御はワーストクラスであり、非常に打たれ弱い。原作ではそのあたりを状態異常等の搦め手でカバーしていたのだが、生憎本作には状態異常の概念が存在しないので、攻撃力の高さと同時に最大の弱みであった耐久性の低さまでもが際立つことになってしまっている。

このため、強力なほのお技やむし技等を繰り出されるとほぼ一撃で沈められてしまう。特にバンギラスはゲージ技で「だいもんじ」を繰り出してくることがあるので、レイドでうっかり引き当ててしまった場合はキノガッサは繰り出さない方が無難である。


アニメ版

  • キョウタロウのキノガッサ
    • AG145話にて、ハルカがキョウタロウの代理でサトシバトルをする事になり、その前の特訓の時に登場。エビワラーと「マッハパンチ」で激突するがエビワラーの方が技を出すのが早くまともに食らって倒されている。

  • ケンゴのキノガッサ
    • DP60・61話に登場したケンゴの手持ちで、ズイ遺跡でのバトルでサトシのナエトルのスピードに一瞬遅れを取るが、「マッハパンチ」や「エナジーボール」で反撃する。その後ズイの遺跡では混乱するアンノーン相手に戦った。ポケモンコンテスト・ズイ大会では1次予選に登場し、技とポケモンのバランスを良く見せて1次審査を突破した。サトシのナエトルにエナジーボールを教えるきっかけを作ったポケモンでもある。

AG82話・180話
XY104話・129話(映像)
新無印105話
劇場版七夜の願い星波導の勇者氷空の花束幻影の覇者神速のゲノセクト_ミュウツー覚醒

漫画版

ポケットモンスターSPECIAL

4章にてミツルが野生のキノガッサに遭遇しており、ミツルに対して攻撃しようとしたがセンリのヤルキモノの「つばめがえし」の一撃を受けて倒れた。



関連イラスト

るんたるんたきのこ


関連タグ

ポケットモンスター ポケモン RSE ORAS

ポケモン一覧 くさタイプ かくとうタイプ


0285.キノココ0286.キノガッサ→0287.ナマケロ


派生ネタキヌガッサ


キノコ系のポケモン

パラス/パラセクト

タマゲタケ/モロバレル

ネマシュ/マシェード

ノノクラゲ/リククラゲ


同複合タイプ

ヒスイドレディア ビリジオン

ブリガロン

ヒスイジュナイパー

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