カモネギ
かもねぎ
カモネギとは、『ポケットモンスター』シリーズに登場するキャラクター(モンスター)の一種である。
基礎データ
全国図鑑 | No.0083 |
---|---|
カントー図鑑 | No.083 |
ジョウト図鑑(GSC) | No.158 |
ジョウト図鑑(HGSS) | No.160 |
セントラルカロス図鑑 | No.061 |
ガラル図鑑 | No.218 |
ローマ字表記 | Kamonegi |
ぶんるい | かるがもポケモン |
タイプ | ノーマル / ひこう |
たかさ | 0.8m |
おもさ | 15.0kg |
せいべつ | 50%♂・50%♀ |
特性1 | するどいめ:所有者に対する命中率ダウンの効果を無効化する。及び相手の回避率の上昇を無視する。/手持ちの一番上に入れると、レベルの低い野生ポケモンが出にくくなる。/HGSSのみ所有するポケモンを手持ちの一番上に入れると、「いわくだき」でアイテムが出やすくなる |
特性2 | せいしんりょく:所有しているポケモンはひるまない |
隠れ特性 | まけんき:自身の能力が相手によって下がると「こうげき」が2段階上がる |
タマゴグループ | ひこう/りくじょう |
各言語版での名称
英語・イタリア語・スペイン語 | Farfetch'd |
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ドイツ語 | Porenta |
フランス語 | Canarticho |
韓国語 | 파오리 |
中国語 | 大蔥鴨・大葱鸭 |
概要
名前の通り、ネギと思わしき植物のクキを翼で持ったカモのようなポケモン。
このクキは彼らにとって身を守る武器であり、刀のように振るうことでいろんな物を斬れる。加えて大事な食糧であり、巣造りの材料でもあるという生活には欠かせないもので、もはやクキが無くなった環境では生きていけない程に依存している。
その為、奪おうとする物には命がけで戦いを挑む程で、常にその植物が生えている場所に住み、群生地を荒らそうとする者には手にしたクキを使いこなして撃退する。図鑑によると、クキの振るい方自体にも幾つかの流派があるらしい。
そらをとぶ時はクキを口で咥えた状態で羽ばたいているが、万が一非常食として食べてしまうと、一目散に他のものを探しに行く。カモネギ同士がより質の良いクキを巡って戦うこともあるようだ。
しかし無常なるかな。このクキは人間も食べられる様で、無印アニポケの図鑑説明では『持っている植物と一緒に食べると美味しいからと乱獲され、数が少ない貴重なポケモン』と紹介されている。
更に最近はその植物の生息数が減ってしまった事で個体数がさらに減り、カモネギの絶滅を防ぐためクキを植える団体まで現れる程。
食べられるポケモンがいるのは意外と珍しくない事とはいえ、まさか初代(赤緑青)で野生の個体が出現しない理由って……。ピカチュウバージョンでは13番道路の草むらで野生で出現するようになっている。(いあいぎりが必要)
一方で、その剣士を思わせるバトルスタイルと技のラインナップもあって、人気はけっこうあるポケモンだったりする。元祖・ネギを振り回すキャラでもあり、緑色の歌姫どころかダメヒロインより早い。
ゲームでの特徴
- ポケットモンスター赤・緑でのニックネーム「おしょう」が有名で、カモネギの愛称としても使われている。
- 青の場合は「アッカ」であり、これはニルスのふしぎな旅に登場するカモ達のリーダー「アッカ隊長」・「じんすけ」は居合い術の始祖とされる林崎甚助が元ネタだと思われる。
- ファイアレッド・リーフグリーンでのニックネームは「じんすけ」で、若い世代にはこちらの方がお馴染みだろう。
性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
第1世代 | 52 | 65 | 55 | 58 | ※ | 60 | 290 |
第6世代まで | 52 | 65 | 55 | 58 | 62 | 60 | 352 |
第7世代から | 52 | 90 | 55 | 58 | 62 | 60 | 377 |
ガラル | 52 | 95 | 55 | 58 | 62 | 55 | 377 |
デリバード | 45 | 55 | 45 | 65 | 45 | 75 | 330 |
- 「鴨が葱を背負って来た」と言うことわざを体現したかの如く、非常に弱い。習得出来る技は豊富だが能力値が非常に低く、デリバードと並んで飛行タイプではぶっちぎりの最底辺である。
- どちらかと言うとダブルバトル向きのポケモンで、「フェイント」「てだすけ」「おいかぜ」を使ったサポート役が優秀。「せいしんりょく」のおかげで「ねこだまし」でも止まらない。また、「いかりのつぼ」を発動させる役を担うことも。
- アタッカーにする場合は、低耐久を活かした「きあいのタスキ」+「じたばた」のコンボが実用的。「ながねぎ」を用いた急所狙いでも良いが、素のステータスが低いので、「つるぎのまい」等の補助がないと辛いか。初代では当時「きりさく」を覚える数少ないノーマルタイプの一種(他にはニャース系統のみ)だった。
- また、第1世代当時原則入手不可能であったミュウを除けば、ピカチュウ版発売によりリザードンが「いあいぎり」と「そらをとぶ」を両立できるようになるまで、それらを両立できる唯一のポケモンであった。そのため、秘伝要員としては唯一無二の存在であった。
- タマゴグループは「飛行」と「陸上」。ドードリオの方がそれっぽいのは気のせいだろうか?このタマゴグループを併せ持つポケモンはコロモリ系統が登場するまで他におらず、覚えられる技が豊富という利点もあって、タマゴ技の遺伝要員として優秀。ドーブルから飛行ポケモンに技を経由できる点も見逃せない。
- 専用アイテム「ながねぎ」の効果(自身の急所率が2段階アップ)も微妙という立場で、随分長いこと進化などの強化が望まれていたが、強くなってしまったら今度は名が体を表さなくなりキャラ崩壊するという不憫な存在。
第6世代
- 急所システムの修正に伴い、「ながねぎ」を持っている時の急所率が50%と大幅に強化。急所に当たりやすい攻撃技を使えば必ず急所に当たるようになったため、カモネギには嬉しい仕様変更である。
第7世代
- このように年々強化されてはいるものの、やはり鈍足低耐久にして火力もそこまで高くないという点はどうしようもなく、弱いポケモンであるという評価は覆せなかった。
番外作品
ポケモンGO
- 本家でも地味な扱いを受けているが、こちらでは悪い意味で目立ってしまいヘイトを受けると言う可哀そうな事になってしまっている。
- レアリティはやや低めで出現率はそこそこ(天候ブースト実装後は、天候が「時々曇り」の時にはそれなりの頻度で出現する)で、日本を含むアジア限定出現のポケモンとなっている。元ネタが鴨鍋だからだろうか?
- 地域限定出現ポケモンと言う事もありその地域以外のプレイヤーには希少な存在であったが、それ故イベントでの登場機会も多い。2017年11月に行われた「グローバルチャレンジ」で「1週間に全世界で30億匹捕獲に成功した」ご褒美として、世界中でカモネギが48時間限定で出現。(日本国内でも出現率が上昇した)更にその後(該当地域に限るが)、2018年8月に開催された「ジョウトウィーク」でジョウトポケモンに交じってわんさか出現。
- 更には2018年9月14日~30日にはグローバルチャレンジ達成記念のウルトラボーナスの一環として、ケンタロスやバリヤード、ガルーラ共々7kmタマゴから孵化するよう調整がされ、翌年の2019年9月10日~23日の期間中にも、同じくウルトラボーナスの一環として、7kmタマゴから孵化するように調整が入り、同時にケンタロス、バリヤード、ガルーラ共々色違いが初実装された。
- その他のイベント時開催時にも「ジョウトウィーク」同様、限定ポケモン等に交じって出現する事が恒例となってしまっている。
- …が、普段から天候ブースト時にはわんさか出現する他、上記のイベントで該当ポケモンに交じって出現する事も多い上、性能そのものも大して強力でない事から、他の地域限定ポケモン(日本では特にケンタロス)を欲するユーザーからは外道扱いされて忌み嫌われるというこれまた気の毒な事態に陥ってしまった。(もちろん、色違いが生まれた場合はこの限りではないが)一度世界規模で配布されているのだから、こいつのみ除外しても特に問題はなかったと思われるのだが、やはり、他の地域限定ポケモンとの兼ね合いだったのだろうか。
- また兼ね合いと言う点では5kmタマゴからの孵化でも殆どと言って良いほどこのポケモンの話題が出る。サービス開始時から地域限定ポケモン枠としてずっと5kmタマゴから孵るポケモンとして居るのだが5kmタマゴから孵るポケモンは非常に種類が多く、その中には有用なポケモンも数多く含まれている為それらの中でも外道扱いされる事が非常に多く、更に5kmタマゴ自体も孵化にやや時間が掛かる、しかし回数有限の孵化装置を使うには勿体ないと言った声もあり、それらの事情から5kmタマゴのハズレ枠扱いされやすいカモネギは二重の意味でヘイトを集める事態となってしまった。
- 将来的に進化系が追加されることが明らかとなったため、一度はようやく不遇な扱いも払しょくされるかと思われたが、結局原種のカモネギは進化しないことが判明したため、これも糠喜びに終わってしまった。
- ポケモンHOMEとポケモンGOの連動も開始されたが、高個体値のカモネギをガラルカモネギやネギガナイトの親として活用させようにもポケモンGOからポケモンHOMEへの移動には移動の為のエナジーが必要で尚且つ素早さの項目に関しては個体値がランダム決定である事、そもそもポケモンHOMEのGTS機能の活用で親用のカモネギの入手や、レイド活用で高個体のメタモンの入手が容易と言った事情もある等逆風を覆せる程の朗報には至っていない様子。カモネギの明日はどっちだ。
- 一応の救いとしてはアメは原種もリージョンも共用で使用できる為カモネギのアメを活用できる見通しが立った事だろう。ネギガナイトのかくとうタイプのゲージわざは「インファイト」のみなものの、強豪揃いのかくとうタイプでも「つじぎり」「リーフブレード」や「ブレイブバード」と、トレーナーバトルに於いて独特なわざの範囲を持つ為読まれにくいと言う強みを持つ。
『ポケモンマスターズ』
- 報酬で貰えるタマゴから孵化する事があり、主人公のバディにする事が可能。
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
〈レギュラーの手持ち〉
- ゴウのカモネギ
- 新無印20話から登場したバットの様にクキでボールを打ち返す技を得意としているカモネギ。
- ゴウと2度遭遇し、いずれも投げられたモンスターボールを手にしたクキを振ってゴウの顔面へと打ち返して去って行くが、ポケモンオリエンテーリングの終盤における3度目の遭遇時にこれまでの行動パターンを学習したゴウがスローで投げたモンスターボールでようやくゲットされた。
- 武器で非常食のクキを非常に大事にしており、ホシガリスによってポケモンフーズが無くなった時もあえて食べずに我慢していたが、オニスズメとスバメにはクキを狙われていた。ポケモン達の揉み合いを仲裁しようとしたゴルーグの封印が外れて暴走している時にカラカラやポッポと共にパーツを持って来て静止させている。
- 第27話でガラルカモネギ(後にサトシがゲット)とバトルするも、軽くあしらわれ敗北。続く28話でもメッソンが姿を消しながら食事をつまみ食いしたのをお互いの仕業だと思い込んだ為にバトルしている。また、第30話ではサトシのリオルの特訓相手となるも分身を全て攻撃され敗れている。
- 「いあいぎり」を覚えており、草を刈り取る場面もある。
〈ゲストなど〉
- ケイタのカモネギ
- 無印98話
- サトシ達が立ち寄った無人島に生息するカモネギ達。最後にロケット団を集団で痛めつけていた。
- ヨサクのカモネギ
- 無印145話で炭焼き職人ヨサクのポケモンで登場、作中では彼の弟子であるナオトが預かっていた。当初はナオトが未熟者であった為に言う事を聞かなかったが、その後サトシ達との出会いやロケット団との戦いを経るうちにナオトとカモネギの息が合うようになる。
- ホノカのカモネギ
- ヨスガスタジアムで開催されたタッグバトル大会でタケシと組んだトレーナー・ホノカの手持ちで、DP52話の準決勝で登場。準決勝に当たったシンジのドダイトスの一撃を食らって敗北する。
- DP124話
- ポケモンピンポン大会に出場しサトシと対戦したトレーナーのパートナー。長ネギのような茎をラケット代わりに使うのは公式で認められている。
- ボールを打ち返しサトシピカチュウペアを破るが、次に対戦したヒカリ&エテボースペアに敗れた。
- ネネのカモネギ
- パフォーマー・ネネの手持ち。ムチュールと後に加入したゴチムと共にパフォーマンスを魅せる。ムチュールはセレナのヤンチャムに惚れていた為、一時はカモネギがヤンチャムと交換されそうになった際にはカモネギが酷く狼狽えていた。
- 新無印33話
- なんと、原作通りに「おしょう」が登場。モブトレーナーがオニスズメ(NN:オニチャン)と交換する場面があった。
その他
AG | 181話 |
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DP | 145話 |
XY | 5話・25話・136話 |
新無印 | 1話・18話・70話・135話 |
劇場版 | 波導の勇者・破壊の繭とディアンシー・みんなの物語 |
『アニポケ・リコとロイの旅シリーズ』
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
- マサキの手持ちで登場。いつも側に寄り添っており、多忙な彼の飛行手段として活躍している。
- 3章では炭焼き職人のポケモンとして登場している。