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「誰もが私を聖女と呼ぶ、けれど他ならぬこの私だけがそう思ったことは一度もないのです」

プロフィール

真名ジャンヌ・ダルク
クラスルーラー
性別女性
身長159cm
体重44kg
スリーサイズB85 / W59 / H86
出典史実
地域フランス
属性秩序・善・星
イメージカラー焔色
特技旗振り
好きなもの祈り(Apo)、干し草の山で眠ること(FGO)
苦手なもの勉強全般(Apo)
嫌いなもの争い事(FGO)
天敵
設定担当東出祐一郎奈須きのこ
ILLUST武内崇(Apo原案、FGO)、近衛乙嗣(Apo)、ワダアルコ(EXTELLA)
CV坂本真綾

数少ない特殊クラス、ルーラーの一人。

概要

Fate/Apocrypha』に登場するルーラークラスサーヴァント

『Fate/Apocrypha』では主人公の一人でルーラーとして召喚された少女。

人間のマスター不在、つまり特定の依代を必要としないサーヴァントである。

独立した存在として召喚される通常の召喚とは違って、肉体・霊格を含めたあらゆるものが彼女と一致するフランス女学生・「レティシア」に憑依するイレギュラーな形で召喚された。そのため霊体化ができず、人間のように食事や睡眠が必要になるなどの肉体的制約を受けている。

聖杯大戦に違和感を覚えながらも、管理者として自身の使命を全うすべく、単身でトゥリファスへと向かう。裁定者として中立の立場を取っていたが、黒のセイバー脱落と、それにもかかわらずサーヴァントの反応が減っていないことから、黒のセイバーの心臓を引き継いでいたホムンクルスの少年を捜索・接触する。裁定者としての立場上、イレギュラーな存在である彼にどこまで肩入れしていいか悩みつつも行動を共にすることになり、自身が召喚された理由や違和感を考えながら、聖杯大戦とその黒幕とも言える存在と対峙していくことになる。

真名

百年戦争で有名なフランスの英雄……オルレアンの聖処女、ジャンヌ・ダルク

フランスを救った聖女であり、十七歳で故郷を発ち、奇跡とも呼べる快進撃を成し遂げた後、十九歳で火刑に処されるという悲劇的な結末を迎えたが、わずか二年間で歴史に名を刻んだ。

捕縛されてからもジャンヌは奇跡を起こし続けた。聖書とわずかな祈りの言葉以外、何一つ知らないはずの村娘が、一流の神学者を相手に一歩も引かず当意即妙に議論し、異端として処罰することが難しくなった程だったと伝わっている。「ジャンヌ・ダルクのような魔女なら喜んで火にかけてやる」と公言していたある兵士は、彼女が燃やされた後に飛んでいく白いを目撃した。それで「自分は真の聖女を殺してしまったのだ」と深く悔やんだという――彼女の盟友たるジル・ド・レェが狂ったのも、そんな彼女の悲劇的な最期に起因している。

後述する性格からか、聖杯にかける望みはない。自身が辿った僅か十九年というあまりにも短い人生の悲惨な終わりも、全て「後悔は無い」と受け入れている。

人物

一人称は「私(わたし)」

信心深く清廉で善良な少女。全てを慈しみ、何者も憎まず、己の辿った裏切りと死すら“罰と救済”であると受け入れる。ただし彼女自身は自分を聖女だと思ったことは一度も無く、例え剣を振るわずとも多くの兵を率いて多くの敵を殺した咎人であると深く胸に刻んでいる。その精神こそが、自らを聖女足らしめているとも気付かず。中立のサーヴァントとして振る舞うときは規律を第一とし、たとえ身に危険が迫るときも公明正大であろうとする高潔な精神を持つ。

農民の娘だからか、かなりの健啖家であり、聖杯大戦では現界方法の仕様上、生前に輪をかけてよく食べるようになっていた。また、生前はよくジル・ド・レェの飛び出しがちな目を突いて収めるなど中々にアグレッシブな少女である。公式からも「根がスパルタ」と評される事も。

史実で文盲とされるように、理性的だが学に明るいとは言えず、特に数字関係は苦手な様子。

一見は生真面目、その清廉な性格で万人に博愛をもたらす紛れもない聖人なのだが、割と思い切りは良く、生前でも矢がなければ砲弾を打ち込む(当時の大砲は攻城兵器で、人に撃ち込むとかえげつない発想はなかった)、聖杯大戦でも魔術による攻撃ができなければ「神の杖」の使用を真剣に検討する、というように戦術に関しては一切の妥協を許さず(道徳に反せず規制されていなければ何でも有りと)柔軟に対応する。上記の学がないのも手伝って、その手法はゴリ押しになることが多いが、持ち前の強運で大体はなんとかなってしまう。ルーラーということで中立を掲げるが、ジークに対しては何かと甘いので、「中立(笑)」と言われることもある。

鉄壁の自尊心、鋼の如き信仰心を持っているが、裏を返せば周りがどれほど落ち込んでいようと自分を曲げない天然の唯我独尊。一言で言うところの「城塞の如き女」。他にも彼女を皮肉的に揶揄する人物たちからは「人間城塞」「女ジェイソン」「身体はアダマンチウムで出来ている」などと言われることもあるが、赤のキャスターとの最終決戦の様子から一部の読者に「形状記憶メンタル」と評された(逆に一時的にとは言え彼女を追い詰めたシェイクスピアのヤバさも際立つ)。

基本的に丁寧な敬語で話すが、『Fate/Grand Carnival』ではジャンヌ・オルタ相手に砕けた口調で話しているなど(本筋ではない)ギャグ作品では口調が若干変わったりする。

能力

聖杯戦争のルーラーとしてあらゆる特権が設けられており、加えて通常のサーヴァントよりも高いステータス値を持つ。一方『Apocrypha』では、生者である少女の体に憑依して現界しているため、霊体化は不可能。彼女の肉体に負担を与えないよう食事睡眠を必要とするなどの制約を受けているが、体は普通の人間なのでその保護には多くのエネルギーを必要とする。このため「英霊」として活動している間はやたらとカロリーを消費している=お腹が減るペースが物凄く速い。

『FGO』では、旗槍を用いた中距離戦主体で戦う。

ステータス

マスター筋力耐久敏捷魔力幸運宝具
なしBBAACA++
藤丸立香BBAACA++
ムーンセルBBAACA++

保有スキル

対魔力(EX)ルーラーのクラススキル。魔術に対する抵抗力。火刑にかけられ、死んでなお揺るがない信仰心からEXランクを持つ。しかしセイバーなどが持つ一般的な『対魔力』スキルと異なり、魔術を打ち消すのではなく逸らすだけなので、広範囲の大魔術となると本人以外は助からない。
真名看破(B)ルーラーのクラススキル。直接遭遇した全てのサーヴァントの真名及びステータス情報が自動的に明かされる。ただし、宝具やスキルによる隠蔽能力を持っているサーヴァントに対しては幸運判定が必要となる。
燦然たる聖光の復権(A)「真名看破(B)」が変化したスキル。詳細不明。
神明裁決(A)ルーラーのクラススキル。命令やペナルティを執行する為、管理を担う聖杯戦争に参加するサーヴァントへ絶対命令を下せる特殊な令呪を、全員に対し二画ずつ保有する。聖杯大戦では十四画を所持している。
啓示(A)『直感』と同等のスキル。『直感』(第六感)とは違い目標を達成するために最適の道を選ぶというもの。一人で行動する場合は支障がないが、集団で行動する場合は、「何故そうするのか」という具体的な根拠は無い為、他人に信用されにくく、説明しづらいという欠点がある。
カリスマ(C)軍団を指揮する天性の才能。戦場で旗を掲げ突撃に参加する姿は、兵士の士気を極限まで高め、軍を一体のものとする。彼女は『カリスマ』のおかげで根拠の無い『啓示』の内容を他者に信じさせる事が出来る。
聖人(B)聖人として認定された者である事を表す。聖人の能力はサーヴァントとして召喚された時に「秘蹟の効果上昇」「HP自動回復」「『カリスマ』を1ランクアップ」「聖骸布の作成が可能」から、ひとつ選択される。『Apocrypha』においては「聖骸布の作成が可能」が選択された。

我が神はここにありて(リュミノジテ・エテルネッル)

  • ランク:A−→A
  • 種別:結界宝具
  • レンジ:1~10
  • 最大捕捉:???

「主の御業を此処に!」

「此処に祈りを捧げましょう……我が友、我が仲間を守らせ給え!『我が神はここにありて(リュミノジテ・エテルネッル)』!!」

天使の祝福によって味方を守護する結界宝具。規格外の対魔力を物理的・霊的問わず、宝具を含むあらゆる種別の攻撃に対する守りに変換する。ただし、使用中は一切の攻撃が不可能。また、攻撃を防いだ代償はに損傷となって蓄積され、濫用すれば最終的には使用不能になってしまう。

詳細は該当記事を参照。

紅蓮の聖女(ラ・ピュセル)

  • ランク:C(発現前)/ EX(発現後)
  • 種別:特攻宝具
  • レンジ:???
  • 最大捕捉:???

 " 諸天は主の栄光に。大空は御手の業に。"

 " 昼は言葉を伝え、夜は知識を告げる。"

 " 話す事も語る事もなく、声すらも聞こえないのに "

 " 暖かな光は遍く全地に、果ての果てまで届いて "

 " 天の果てから上って、天の果てまで巡る "

 " 我が心は我が内側で熱し、思い続ける程に燃ゆる。"

 " 我が終わりは此処に。我が命数を此処に。我が命の儚さを此処に。"

 " 我が生は無に等しく、影のように彷徨い歩く "

 " 我が弓は頼めず、我が剣もまた我を救えず "

 " 残された唯一つの物を以って、彼の歩みを守らせ給え。"

 " 主よ、この身を委ねます―― "

「――『絶望の後には、必ず希望が待つ(L’espoir vient apres desespoir.)』

“主よ、この身を委ねます”という辞世の句を発動の呪文とし、炎を発現させる聖剣。

ジャンヌの火炙りを攻撃的に解釈した概念結晶武装。自身の心象風景を剣として結晶化したものである。この剣は「英霊ジャンヌ・ダルク」そのものであり、使用後、彼女自身は消滅する。

詳細は該当記事を参照。

各作品での活躍

空の境界

黒桐幹也に“抑止力によって後押しされた可能性のある人物”として例に挙げられる。

しかし幹也自身は魔術に詳しくない素人であり、『空の境界』自体も『Fate/Apocrypha』の構想が練られる前の作品であるため真偽は不明。漫画版では該当シーンで後ろ姿のみ登場。

路地裏さつき

神風魔法少女ジャンヌ」として登場。

エイプリルフール企画とはいえ、当時は小説も1巻しか発売されていなかったためギャグの方向性が定まっておらず、「今なら好き放題やれる」とばかりに計算しかないあざといキャラで大暴走。コンセプトは「キュアでピースで真っ黄色」ピンク髪にだけは負けたくないらしい。

カプセルさーばんと

カプさばマスターの1人「ジャンヌ」として登場。

ルーラー特典の有給を使い冬木市に観光しに来た。出だしはどう見ても「世界の車窓から」のパロディ。その有名すぎる正体を隠すためにJKに変装。でも気づいてもらいたいらしく、冬木のちびっこ共にブリテンキングやら白馬が似合うちっさいおっさんやらに間違えられた時はかなりご立腹だった。ちなみにやっぱりピンク髪は気に喰わない。

また「セイバー系ヒロイン」ならぬ「ジャンヌ系ヒロイン」なる新たなジャンルを開拓しようと目論んでいる。黒とか白とか赤とか桜とかドンと来いらしい。また、さーばんとの1体としても登場。旗を振る事で、周囲にいる敵さーばんとを味方に変えてしまう能力を持つ。自身は動けないので、乱戦の中に直接召喚したり、自陣に突っ込んでくるさーばんとを迎撃する目的で使うといいだろう。ちなみに、この『カプさば』が彼女にボイスが付いた初作品である。

Tmitter2015

2015年エイプリールフール企画では、「JKジャンヌ」としてまたしてもルーラー特権の有給休暇を使い来日。数々のはっちゃけた行動を行うも、最後はとある人物の逆鱗に触れ強制退出となった。ちなみにその一悶着がいい話の真っ最中だったケイネス二世パートに割り込む形となり、「中の人」を担当していた経験値氏は反省室送りになったとかなんとか。

Fate/Grand Order

キービジュアルの1人で、第1部の公式PVでは語り手も担当。レアリティは最高の☆5。

メインシナリオでは、第1部1章『邪竜百年戦争 オルレアン』にて自分が死んだ直後のフランスに召喚される。どういう理由か聖杯戦争の知識を与えられず、能力も本来より低下した状態で現界した。状況に戸惑いながらも、もう1人のジャンヌ・ダルクが引き起こした邪竜百年戦争を終結させ、フランスを今一度救うため、主人公たちと共に戦う。一方、カルデアに召喚された場合、『Apocrypha』の記憶もあるようで、その時に関係があったサーヴァントがいると様々な反応がある。しかしその記憶が情報のみか、感情も含めてか等、どの程度、及びどの様に認識しているかは明言されていない(ジークのボイスでは、「彼女は俺のことを知らないだろうから、そっとしておいてほしい。今の俺も彼女に関してはおぼろげにしか記憶にない。」と発言している)。

なお、後にメディア・リリィの幕間の物語「仲良しの魔女」で、強引にではあるが彼女もワイバーンを使役することが可能という設定が判明。この能力に関してはロマンに「実はジャンヌ・オルタなんじゃないのか!?」と突っ込まれており、当人も「何か大切なものが壊れてしまう」から極力使いたくなかったらしい。オルタやサンタリリィの出現に関しては「そんなにぽこじゃか増えたりしない」と反論こそしているが、前述のようにかつて別の世界線で散々派生キャラばっちこい&悪ふざけをしていたことを知っているプレイヤーたちからはすれば説得力の欠片もない台詞である……一部からは「次は神風でキャスターかい?」と煽り半分の予測を立てられる始末。公式からもジル・ド・レェのバレンタインのお返し「ジャンヌファンクラブセット」のテキストで“しかし、神風とかJKとかまだ残っていますよね?”と痛いところ突かれている。

マンガでわかる!FGO』では、いじられ&ツッコミ役としてリヨぐだ子に振り回されっぱなし。挙句『もっと』第52話で、生前の罪状を言いがかりに営倉送り(霊期保管庫)にされる始末。その後第62話マシュ種火まみれの保管庫から救出され、その代わりに所長のサーヴァントの真名を「真名看破」で見破ってほしいと頼まれるも、ゲームの仕様という“メタの壁”に阻まれ宝具威力が低下するだけで終わってしまった。第67話にて名誉挽回を図るも、今度はリヨぐだ子のサーヴァントが青い牛(?)を乗り回しているのを見て「黙示録の四騎士」の一騎ペイルライダーと勘違いし、盛大に御乱心してしまう。そして第69話でリヨぐだ子に舌先三寸で騙されて『FGO』製作委員会を憎むよう差し向けられ、そうとは知らずに闇堕ちの道へ……そんなこんなで74話ではなまはげっぽい格好で登場。悪堕ちしたフリをして、リヨぐだ子の造ったカルデア迷宮でダ・ヴィンチちゃん共々、リヨぐだ子反乱軍として潜伏していたとのこと……

そして2018年水着イベントにて、水着サーヴァントの一人として参戦!

自身の贋作も水着サーヴァント化しており、「ぽこじゃか増えない」の言も怪しくなってきている。しかしそれ以上にいろいろ言動がはっちゃけまくっており、ジャンヌ・オルタから常にツッコミを入れられている。また健啖家なのは召喚システムの都合以上に、本人自身が目を疑いたくなるほどの大食いであったことに起因する可能性も示唆されている(ストーリー中の朝食のシーンで、ジャンヌ・オルタとの会話中でも、受け答えの合間でとにかく食いまくっていた)。

ゲーム上での性能

最大ATK9593
最大HP16500
カード構成Buster:1/Arts:3/Quick:1
宝具カードArts
スキル1啓示(A) / 毎ターンスター獲得状態を付与(3T)
スキル2真名看破(B) / 敵単体〔サーヴァント〕の宝具威力大ダウン(1T)
(強化後)燦然聖光の復権(A) / 敵単体の宝具威力大ダウン&防御力ダウン(各1T)&防御力ダウン(3T)
スキル3神明裁決(A) / 敵単体〔サーヴァント〕を確率で行動不能状態にする(1T)
宝具味方全体に無敵状態を付与(1T)&味方全体の防御力をアップ(3T)&味方全体に毎ターンHP回復状態を付与(2T)<オーバーチャージで効果アップ>+自身にスタン状態を付与(2T)【デメリット、強化後削除】&味方全体の弱体状態を解除(強化後追加)

全サーヴァント中最大クラスのHP(具体的には大いなる石像神に次ぐ第二位)と、ルーラークラスの特性が合わさり、尋常ではない耐久性を誇る。その分攻撃力は数値上☆5の中では低い方だが、各カード性能も含めた総合性能はそこまで悪くない。ちなみに、聖杯転臨でLv100にした上でフォウくんによる強化値を2000まで足すと、礼装なしでHP20000の人間要塞が出来上がる

流石にATKが補強しないとギリギリ10000程度だが。

保有スキルはパッとしないが、ゲーム開始時唯一のルーラークラスであることと、宝具は『我が神はここにありて』による無敵付与が最大の武器である。初期は宝具を自前のスキルだけで凌げるキャラが数える程度しかいなかったため、敵の宝具……とくに全体宝具から味方を守れるジャンヌダルクはスタンというデメリットがあっても有り余る性能であった。実装初期では「ジャンヌゲー」「ガチパ=Wジャンヌ」と言われる鉄壁の防御役として名を馳せた。とりあえずサポートにジャンヌ・ダルクを置いとけば、フレンドポイントを荒稼ぎしてくれるであろう。

ただし、第1部後期に入ると上述のデメリットが認知された事、クラス相性でルーラーに特攻があるアヴェンジャーが実装された事、無敵貫通や強化解除といった無敵状態を無効化するスキル・宝具が増加していった事、などといった諸々の環境の変化による影響をモロに受けてしまい大きく弱体化する。さらに、第1部6章でマシュの宝具性能が強化された事もあって、大きなデメリットを持つ彼女の宝具は相対的に割に合わないものになってしまい、微妙な扱いを受ける事に(前述した『マンガでわかる!FGO』での扱いも、この辺りに起因していると思われる)。そして追い討ちをかけるかのようにスキルで全体無敵をデメリットなしで使うことができるマーリンが登場し、ますます肩身が狭くなる憂き目にあってしまった。おいたわしやジャンヌ……

その後、宝具強化でデメリットが消えた事により評価は多少持ち直したが、無敵貫通すら防ぐ“対粛清防御”が付与可能なアルトリア・キャスターが登場。一見強力なライバルかと思われたがジャンヌはオーバーチャージにかかわらず1ターン持続するため、1度に複数の全体攻撃を受けても全て凌げるという利点があるため差別化は十分可能な他、同じパーティで組めばゲームバランスを度外視した完全防御体制を敷ける(これにキャス狐を加えると冗談抜きで高難易度のバーサーカーやアルターエゴ、更にはライダー相手にすら余裕で耐久出来る事も可能となってしまう)。

例え対応が間に合わなくても、相手が単騎ならジャンヌとキャス狐で妨害して最高2ターンも凌げる上、マスターのコードも有れば余程の事が無い限り立て直しは出来てしまうのである。

3人共Aが3枚なのでアーツチェインを組みやすく宝具を使いやすくなるのも魅力。

エクストラクラスだけに育成面をALLカードにのみ頼るため、種火やフォウくんの確保が厳しいが、霊基再臨に必要なのが比較的容易なサーヴァントピースとサーヴァントモニュメントのみなので、上限自体は比較的クエスト面での敷居が低い。ただし、一つのスキルを最大にする為に輝石・魔石・秘石はともかく、蛮神の心臓が20個も必要な事には注意が必要である。

また、1周年記念時に各種モーションもリニューアルされているため、持っているが普段は使ってない、または新しく手に入れたという人はぜひ見直してみて欲しい。

Fate/EXTELLA

Fate/EXTRAシリーズ』初登場。アルテラギルガメッシュイスカンダルと共にアルテラ陣営に所属している。元々はムーンセルを救う為に召喚されアルテラと戦ったが、アルテラの在り方に疑問を感じ彼女を見極める為にあえて彼女の陣営に参加した。

今作での宝具は何と自爆宝具である「紅蓮の聖女」。この自爆の仕様は完全に再現されており、この宝具を発動するとHPがゼロになり戦闘不能になる。この為に令呪を使用、もしくはインサートスキルで「三度、落陽を迎えても」を付加させて復活させないとゲームオーバーになってしまう。

ちなみにゲームシステムの元ネタ1作品に参戦している。

Fate/EXTELLA LINK

大帝陣営に囚われており、第2ルートでは岸波陣営の仲間になるが、第3ルートではその精神性が仇となって天声同化され、敵とし戦う。相変わらずの自爆宝具に加えて、ドライヴスキルでも体力を消費するため、大技が使いにくい。しかもクリアランクでEXクリア条件の自体も厳しくなったため、ストーリー上では使いにくい上級者向けの性能となっている。

関連人物

生前

ジル・ド・レェ

生前、百年戦争を共に戦った戦友の軍師。

自身の死をきっかけに狂気へと堕ちてしまった彼を嘆いている。

史実の中の彼は美少年を愛し虐殺していた狂人だったが、彼はジャンヌに対してクソデカ感情を抱いている。そして、「ルーマニアの聖杯大戦」では思わぬ形で再会することとなり………

ラ・イール

ジャンヌの戦友の代表格として旦那と共に挙げられるが、何故だかFate世界ではあまり言及がない人(『邪竜百年戦争 オルレアン』にも未登場)。トランプのハートのジャックのモデルになった程の人で名前の意味は憤怒。召喚されたらバーサーカーだったんだろうか……?

シャルル七世

生前支えていたフランス国王。

ジャンヌ・オルタの幕間に亡霊として登場していた。

ピエール・コーション

ジャンヌを処刑した司教。

何も恨むことの(でき)ないジャンヌだが、それを抜きにしても元々最低な人間性の彼には流石に思うところがあるのか、夢の中で再開した際にはドライな対応をしていた。

イザベル・ヴトン(CV:石井未紗

実の母親。優しく愛情深い性格をしており戦争に行く娘を心配し涙を流した。

Fate/Apocrypha

ジーク

聖杯大戦にて知り合ったホムンクルスの少年。

最初は「聖杯戦争に巻き込まれた被害者」として保護するが、共に戦う中で互いに惹かれ合いジャンヌは最終的に竜となって聖杯を管理する彼と再会してついに愛の告白をする。

黒のライダー

黒陣営の問題児。ジークを巡っておかしな仲に。

ギャグ作品では自身のヒロイン地位を脅かす存在としてライバル視している。

『FGO』でもとあるサーヴァントの幕間の物語で陰険な関係になっていた。

赤のキャスター

ジャンヌにとってはある意味天敵。

彼の宝具はジャンヌにとっては最大級かつ一生もののトラウマの一つになっているらしく、『FGO』では「次その宝具を私に使ったら出るところに出てもらう!」と脅迫するほど。

赤のアーチャー

赤の陣営のアーチャー。

ジャンヌがまだ子供である黒のアサシンを殺害し退去させた事で子供好きの彼女から激しい怒りと憎しみを向けられ、オルタ化した彼女に襲われた事があり、複雑な関係である。

シロウ・コトミネ 天草四郎時貞

聖杯大戦における最大の敵。中盤においてイレギュラーなルーラーである彼が現れたことと「人類救済」という願いから、彼の願いが世界や人類に破滅をもたらすものでそのカウンターとして自分は召喚されたと推測し、その計画を阻むために動いていたが、実際は裁定者の召喚はルーラーである彼がサーヴァントを召喚したというイレギュラーに反応したに過ぎず、彼の人類救済はジャンヌにとっても必ずしも否定できるものではなかった。最終的にジークの存在やジルとの邂逅を経て、彼の救済を「人類進化と尊厳の侮辱」として立ち上がり、阻止すべく戦う。

その過程から到底相容れない関係だが、「人を救いたい」という最終的な願いは同じである。『FGO』ではお互い『Apocrypha』の記憶があるため、自他共に仲が良くないと認めている。ただしお互いに弁えており、あるイベントでは主人公の夢の中である復讐鬼の救済のために協力し、ジャンヌ自身もシロウとの共闘自体はそれなりに嬉しそうであった。

レティシア

疑似サーヴァントとして現界する際に依り代にした瓜二つの容姿をしたフランス人の少女。

信心深い性格で、ジャンヌの霊格を快く受け入れた。

Fate/Grand Order

藤丸立香

契約したマスター。

彼/彼女に一人のサーヴァントとして仕えつつも、例によって年長者ぶりたがっている。

そして年々積み重なっていったようで遂にその思いが暴走し……

ジャンヌ・オルタ

第1部1章に登場した「竜の魔女」。

祖国に裏切られ、憎悪と狂気のままに竜を操りフランスを蹂躙する。

初めは「反転した自分」と認識しておりその存在に苦悩するが、物語が進む内に彼女はとある違和感を抱く。なぜかと言うと、彼女はジャンヌ自身が悪堕ちした姿ではなく、ジルが聖杯に願ったことで作られた祖国を憎むジャンヌだからである。後にアヴェンジャーとしての霊基を確立してからの彼女に関しては、内心素直じゃない系妹の様に感じている。

マリー・アントワネット

彼女達の味方となる後年のフランス王妃。

その明るさに励まされ、身分や時代を超えた友情を育む。

彼女とアマデウスとの交流が、やがて第一特異点でのジャンヌにとって大きな力へと変わっていくことになる。2018年水着イベント『サバフェス』では共に同人誌を作るほどの仲になっている。

マルタ

神の子と旅を共にし、のちに魔竜タラスクを祈りで調伏した竜克の聖女。

第1部1章ではやむなく敵対したが、古い時代の聖女として彼女に尊敬の念を向けている。

後に同じルーラーとして現界した(適正自体は示唆されていた)。

エドモン・ダンテス

同郷の英霊同士。「復讐するに値する因縁を自ら捨てた」という彼女の選択を唾棄している彼には、クラス的な相性もあって「人間城塞」と罵倒され、蛇蠍の如く嫌われている。

一方でジャンヌ自身は、復讐に焼かれる彼の心を救いたいと本心から願っている。

巌窟王も、その辺りには陰ながら理解は示した上で距離を置いている。

ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ

ジャンヌ・オルタからさらに派生して生まれた三人目のジャンヌ。

サンタリリィからは「正しく育った自分」(しかし、リリィがジャンヌへと育つ事はほぼ無いと言えるが)として憧れにされており、ジャンヌももう一人妹ができたようで嬉しいらしい。

ラクシュミー・バーイー

インドのジャーンシー藩王国の王妃でありインド大反乱における最も有名な指導者。

ジャンヌとは直接的な関係もないし親戚でもないのだが、肌と髪の色以外は瓜二つの容姿をしており(ただし声優は異なる)、とあるギョロギョロ目のキャスターからジャンヌだと間違えられ追いかけられるほど見た目が似ている。彼女のデザイン設定をしたのが武内氏であることと、最も有名な指導者である部分が似ているから見た目が瓜二つなのかもしれない。

Fate/EXTELLA

アルテラ

遊星の先兵である彼女を討つべくムーンセルに召喚されたが、惜しくも返り討ちにされてしまった。そして、その本性が邪悪なものではなく導くべき余地があると判断し陣営に身を寄せる。

ギルガメッシュ(弓)

勝手にしゃしゃり出てきて副将の座に居座っていた英雄王。

実力は評価しているものの、「天敵」の欄に上げるくらい苦手としている。

メドゥーサ(騎)

彼女からは初見で情欲を向けられており、清掃の危機を感じている。

Fate/Samurai Remnant

ランサー

ランサークラスとして召喚されたジャンヌ・オルタと同じ姿をしたサーヴァント。

現在は詳細不明だが、OPを観ると火刑で命を落とす寸前の姿が描かれてる事から彼女はカルデアに召喚されたジル産のジャンヌ・オルタではなく、ジャンヌ自身が黒化した姿なのかもしれない。

その他

衛宮士郎

カプセルさーばんと』にてバカンスで冬木市を訪れた際、カプさばファイトを繰り広げた相手。

この時期の士郎は竹を割ったような性格で容赦ない為、宝具などを散々にディスられる。

テレビアニメで見たというアーサー王に間違われるという楽屋ネタがあるのだが、時系列はパラレルとはいえ、1990年代後半(原作でいうと第4次聖杯戦争の後)であり、メタ的に考えても、まだ『Fate/stay night』(2006年放送)も『Fate/Zero』(2012年放送)も放送されていない。

先述の縁から、ランサー襲撃されている士郎の下に馳せ参じ「ルーラーとかぶっちゃけ罰ゲーム」「私も聖杯を取り合ってみたかった」など聖人にあるまじき言動をかましている。

余談

アーサー王と似ている?

Fate/Zero』にてキャスターセイバーの事をジャンヌと思い込んで付けまわしていたが、顔の造作自体は同一人物と間違うほどは似ていないキャスターは狂っていた為、似た雰囲気のセイバーをジャンヌだと誤認してしまい、セイバーをジャンヌと呼んでいた。二人の分かり易い違いは「色気」「胸」。キャラデザを担当した武内崇氏も、意図的に似せたつもりはないと言う。

後に『FGO material』でジル・ド・レェはジャンヌとの相違に気づきアルトリアに謝罪しているのだが、その際「ボリューム」の方で気づいたと馬鹿正直に言ってしまったばっかりに……

『FGO』でも「魂が似ている」という理由からアーサー王と間違われてランスロットに狙われるという場面もあるほか、謎のヒロインXが特攻を持つ「セイバー顔(というかアルトリア顔)」属性には「セイバー顔じゃなくてもちょっと似ていたらアウト」という理由でバッチリ含まれてる

まぁ、前述した『カプセルさーばんと』での所業の通り、当人からして「ジャンヌ系ヒロイン」を増やそうと画策したことがあったので、ヒロインXに妨害されるのは自業自得とも考えられる。

セイバー適性

実際、オンラインゲーム企画段階ではセイバー適性も所持しており、上記のアーサー王との相似点から「紫セイバー」と呼ばれることも。ただし史実や『Apocrypha』本編、『Grand Order』などでは「生前は一度も携帯していた聖カトリーヌの剣を振るったことは無い」「剣での戦いは不得手だった」と述べられているなど、剣にまつわる武勲は存在しない。にもかかわらずセイバー適性があるとされたのは、宝具『紅蓮の聖女(ラ・ピュセル)』によってジャンヌ自身が炎の聖剣と化す為。つまり、剣を使う側ではなく剣として使われる側という意味でのセイバー適性である。これは、『Fate/strange Fake』に登場するエルキドゥが「神の槍として作られた存在」ということでランサークラスで現界したのと同じ理由と言える。ただし、小説版『Apocrypha』のマテリアル本にはそのような記述が無いため、現在もその設定が残っているのかは不明(小説版は企画段階の時から諸々の設定が変更・修正されているため、そのままとは限らない)。

母親

最終決戦における赤のキャスターの宝具に登場したジャンヌの母親、イザベル・ヴトンは百年戦争終結後にジャンヌの復権裁判を起こした立役者として活躍している。イザベルは当時、夫が娘の死のショックで早逝してしまったにもかかわらず、娘の汚名をそそぐため、何度も自ら法廷に立っており、最終的に異端審問での有罪判決を覆し、無罪判決を勝ち取った。その信念と行動力は、この娘にしてこの母有り、とも言うべきものであり、生まれ故郷のドンレミにはイザベルの銅像も建てられているほど。ジャンヌのあの苛烈かつ頑強な性格は、母親譲りだったのかもしれない。

ちなみに「母親」繋がりでの余談だが、意図してかは不明であるが『FGO』に参戦する母親属性持ちのサーヴァントは大半がジャンヌから見て防御相性有利を取れないクラスに当たる。

『Apocrypha』にてジャックを消滅させたことも絡んでいるとかいないとか。

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