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イザク(仮面ライダーセイバー)の編集履歴

2023-01-15 20:17:58 バージョン

イザク(仮面ライダーセイバー)

いざく

特撮番組『仮面ライダーセイバー』に登場する当代のマスターロゴスの真名。

「力を手にした、だからその力を使う!この退屈な世界を破壊と殺戮という刺激に満ちた世界に変えるために!」

「私を『マスターロゴス』などと呼ばないで下さい。私は、この世界を破滅へと導く…神だ!」


変身する仮面ライダー

仮面ライダーソロモン


概要

現代のマスターロゴスの本名。現在のソードオブロゴスで内紛を起こすきっかけを作った張本人。

代々受け継がれてきた『マスターロゴス』の名前と使命を放棄した彼は、仮面ライダーソロモンに変身。『破滅の神』を僭称し、その恐るべき本性を露わにすると共に、世界を滅ぼすべく動き出した。


本記事には、本名が明らかになった36章以降の動向について記述する。


イザクの来歴

断片的な情報が多いものの、公式サイトである程度の過去が記述されている。


若い頃のイザクがソードオブロゴスの長に任命されたこと、同時に初代マスターロゴスが一族に継承されていた全知全能の書の一部によって不老にも等しい長命を得た事が判明している。


その後、長命となった彼は四賢神と共に剣技を研究しつつ、ソードオブロゴスを運営していた事も語られている。


動向

  • 第36章「開かれる、全知全能の力。」

剣士たちへの宣戦布告を兼ねてオムニフォースの力を使用し仮面ライダーソロモンに変身、現れたセイバーブレイズバスタースラッシュ最光を一蹴。己の目的について語り出した。


マスターロゴスの一族は代々世界を守る使命を背負っていたが、当代はその先人たちを「全知全能の力を持ちながら何もしなかった愚かで怠惰な一族」と侮蔑し、代わり映えのしない人間社会にも退屈を覚えていた。

その結果、ついに二つの世界を守る使命に飽きてしまい、刺激を求めるあまり、世界を争いの巷に変革しようと考え、全知全能の書の力に手を出したのだった。


要するにこんな破滅的な目的を掲げて動き出したのは、ただの退屈しのぎに過ぎなかったわけである。

重厚な物語が紡がれる仮面ライダーの世界において、珍しく背景には主張も信念もトラウマも何もなく、そこにあるのは単に「退屈から逃れたい」「使命に飽きたから別のことがやりたい」というあまりにも身勝手な動機だけである。

いわば、使い古されたが故に斬新な純粋悪と言える。

その常軌を逸した言動には尾上も「何言ってんだお前……!?」と言葉を失っていた。


剣士たちを一蹴した直後、自らを「破滅を導く神」と名乗り、世界を滅ぼすことを宣告。

全知全能の書の力で世界の主要都市上空に巨大な映像の姿で現れ、地球全体に呼び掛ける。


「諸君、ご機嫌よう……。我が名はイザク。世界の支配者となった男だ。私は、この世界を破滅に導く神……ですが、私は無慈悲ではありません。あなた達が生き残る方法を教えます……それは『戦争』です。

戦い合え人間ども! 勝利した者は生かしてやろう! さぁ……始めるのだ!!」


更に慈悲として、破滅から生き残る方法として戦争を始め、勝ち残ったら生かしておくことを告げた。


その後、世界を破滅に導こうとするあり方を疑問視した神代兄妹と対峙した際に、「自分は最早『マスターロゴス』等という存在ではない」と明言した為にソードオブロゴスの粛清対象とみなされる。


粛清しようと襲いかかった神代兄妹を一方的に痛めつけ、援護のために現れたセイバーとブレイズも圧倒的な力を振るい、4人のライダーを苦戦させた。トドメに必殺技「ソロモンブレイク」を繰り出したが、間一髪のところで突如現れた最光のバリアによって防がれ、逃げられてしまった。


  • 第37章「未来を変えるのは、誰だ。」

全知全能の書の影を使って街の一角を消滅させたが、カリバーの乱入で闇の世界に引き摺り込まれかけるも、賢人を失うことをよしとしないセイバーの介入で危機を脱し、セイバーらを葬り去ろうとするが、そこへ最光が駆けつけ、光と闇の聖剣の二刀流で異空間に追放されるも脱出する。


  • 第38章「聖剣を束ねる、銀河の剣。」

しかし、それでも世界中には全知全能の書の影が配置されたままであり、そのまま世界の崩壊を推し進める。

イザクを止めるべく、再び10本の聖剣と使い手たる仮面ライダーが集結し、乱入して来たバハトが敗れて無銘剣虚無飛羽真の手に渡り、刃王剣十聖刃が誕生。刃王剣十聖刃の力をも我が物にしようとするが、全知全能の書の一端を手にした彼と言えど、創生を司る仮面ライダークロスセイバーの圧倒的な力には敵わず、撤退した。


数々の剣士との決闘で、彼等の思いを学び取って来た飛羽真をしてイザクの振るう剣はあまりにも軽く、思いが伝わって来ないと評された。尚、この剣士の中にはバハトも含まれている(彼は世界を滅ぼす事を選択したが、そこに至るまでに大切なものを喪い、1000年間も死なない体で過ごしたが故の解答であり、ただ退屈だからの理由で世界を滅ぼそうとするマスターロゴスとは、重みが違うのである)。


  • 第39章「剣士よ、信じる道を行け。」

「伝説の聖剣」が出現した事で、それらとルナを手にし、完全な力を我が物にしようと目論む。

その矢先にサウザンベースへ乗り込んできた神代兄妹の襲撃を受けるが、ソロモンに変身して剣すら使わず2人を圧倒、撤退に追い込んだ。

その後、訪れたストリウスに刃王剣十聖刃について尋ねられているところに、神代兄妹から渡されたブックゲートでやって来た飛羽真と倫太郎が現れ、彼らからこんな事を起こした理由について聞かれる。


イザクの一族は代々全知全能の書の一部を受け継いでおり、それにより歴代のマスターロゴスは常人よりも長命であった。

だが、イザクはそれ故に現在の人間に飽きてしまい、新たな世界を作り出して人間そのものを変える事を考えていたのである。戦争によって生き残った人類だけを新たな世界に導くことで。

そして、飛羽真はルナに選ばれた事で消える運命だったが、そこに介入して結果的に飛羽真の消滅を妨害していた、命の恩人である事実も明かしている。


ソロモンに変身し、カリュブディスメギドとともにクロスセイバーとブレイズを相手取り、曲がりなりにもソードオブロゴスの旧リーダーだけに正面から渡り合う。

だが飛羽真に「お前は壊すことはできても、未来を創ることはできない!」と喝破され、クリムゾンセイバーの力の前に一方的に押し込まれた末、「刃王爆炎紅蓮斬」を受けて敗北。


倫太郎に「あなたはただのホモ・サピエンスです」と断言され、飛羽真にもう一度世界を守ってくれるよう頼まれるが、ストリウスに連れられる形でサウザンベースから姿を消した。


  • 第40話「輝く友情、三剣士。」

「たかが剣士ごときが、神に逆らったらどうなるか思い知るがいい!!」


クロスセイバーに完敗を喫した事で、今までの精神的余裕がなくなり、なりふり構わずルナを手に入れて全知全能の書を完成させんと動き始める。

変身した状態でサウザンベースに現れ、オムニフォースのライドブックに干渉する力で凌牙/デュランダルの身体を操り、玲花との同士討ちに持ち込ませ、ノーザンベースの剣士達をそちらに引き付ける間にワンダーワールドに干渉、ルナを確保しようと試みたが、直前に賢人から月闇を託されて、ワンダーワールドに移動していた最光に阻止される。

そこでオムニフォースの力で金の武器 銀の武器ワンダーライドブックを乗っ取り、ユーリ/光剛剣最光と闇黒剣月闇を手にして自身の武器とした。


「だァけどォ……これで光の剣と闇の剣は私の物だァ!!」


「まずはその伝説の聖剣からいただくと……し!ま!しょ!う!かァァ!!」


そう息巻くと、ユーリとルナを救うべく奮起したクロスセイバー、ブレイズエスパーダの三剣士と激突。

今回は始まりの聖剣を2本使用している事と本気になった事もあって、3対1と言う圧倒的に不利な状況でありながらも作中でクロスセイバーに初ダメージを与えるが、ロクな信念もないイザクに強い思いを支えとする剣士の力と絆を打ち破れるワケも無く、クロスセイバーを加えた三剣士の抜群のコンビネーションの前にあっさりと変身解除に追い込まれた。


貴様らァ!よくも神を足蹴にしたな!


ならばとクロスセイバーを操ろうとするも通用せず、今度はブレイズとエスパーダを操りクロスセイバーとの同士討ちを狙い、その隙に再度ルナを捕まえようとする。


しかし、それも飛羽真に妨害され、度重なる愚行と器の小ささに憤りを覚えた倫太郎と賢人が意地の力で再起。賢人には「愚かで惨め、恨む価値もない」、倫太郎には「自ら神であることをやめた、悲しい一人ぼっち」、飛羽真には「お前に俺達の絆を斬ることは出来ない」と突き付けられて激高するが、最光に呪縛を破られ、サウザンベースで暴れていたデュランダルも「俺を怒らせるなァァッ!!」と呪縛を突破した事で、今度こそ手駒がなくなってしまう。

ヤケになったイザク相手に、飛羽真はクロスセイバーは三剣士の絆と力を束ねたフィーチャリングセイバーへとフォームチェンジ。

三位一体となった三剣士の力の前に一方的に押し込まれ、「銀河友情蹴烈破」を喰らい敗北、オムニフォースワンダーライドブックを破壊(一応本なので「破壊」は言葉としては変だが劇中ではそう言われている)されてしまう。


「私の……全知全能の書がァ……………!! 神の………神の力がァァァァァ―――ッ!!!」


惨めに燃えカスになったライドブックに近付くも、力の源が無くなった事でソロモンの装備が全て(それこそ焚書されたかの如く)炎上して消滅、完全敗北を喫した。


神になり損ねた男の最期

オムニフォースの燃えカスを拾い集めて彷徨い、ボロボロの身体を引き摺りながら何とか逃亡に成功。

残骸も復元されワンダーライドブックへと戻り、喜びと悔しさが入り混じった感情を露わにしつつ、尚も自身の野望を成就せんとする……が。


「私は死なん……この力同様、不滅だ! 私の神話はここから始まる…」

「それは無理ですねぇ?」


そう言いつつ現れたのはストリウス。


ストリウス「あなたの物語はここで終わりです」


「何を言ってる……神の御前だぞ! ひれ伏せぇーっ!」


だが、先の戦闘の業火で満身創痍となっていたイザクに、対抗の術など碌に残されておらず、ストリウスの干渉を受け、まるで自分がストリウスにひれ伏す様な姿勢になり、そのままオムニフォースライドブックを残して消滅した


ストリウス「神になり損ねた男の最期は、実に滑稽で惨めで美しかったですよ。これからの物語は私が紡ぎます。美しい結末のために……!」


ストリウスがそう告げた通り、退屈から逃れるために暴挙に走り、自らを神だと驕った男は、あまりにも呆気ない孤独な最期を迎えたのであった。


その最期は剣士達を駒として使って来た彼にとって、皮肉にもストリウスの目的の為に駒として扱われたと言う事実だった。


人物像

闇の聖剣の力により、半ば運命的に悪の道に走り続けた歴代のカリバーや、愛する人を喪い裏切りに遭った末に、1000年間を死ねない苦しみを味わったバハトなどの本作のボスキャラに比べ、特に悲しい過去があったわけでもなく、自分の楽しみの為だけに世界を争いの絶え無い世界に作り変えようとした姿は、生まれながらの絶対悪 と言えるものであり、比較的哀しき悪役が多い本作の中では異色の存在とも言える。


また、イザクの立場から見た場合、マスターロゴスの一族に生まれてしまったがために、願ってもいない長い寿命を与えられ、やる気の無い使命を強制され続け、自分自身の行いも『マスターロゴス』の業績の一つに過ぎず、名前すらも呼ばれないと言う立場に置かれてている(実際、イザク自身は『マスターロゴス』などと呼ばないで下さい。」と発言したのだが、周りからは引き続きマスターロゴスと呼ばれ続けており、神代兄妹からは元・マスターロゴスと呼ばれている)と言う、なかなかに悲惨である。


また。過去から来る強迫観念に縛られずに自分の意思でやりたい様にやろうとするイザクの姿は、皮肉にも飛羽真の物語の結末は俺が決める!と言う言葉をこの上無く悪い意味で体現していると言える。


ネタ的な視点

本格的に登場して以降のキャラクターは、基本的に擁護できない絶対悪として描かれているのだが、

  • 世界中の人間を巻き込んだデスゲームを目論むも、世界中の人間に争えと言うだけ。
  • 余裕ぶった態度の割に、予想外の事態にはすぐ狼狽え、気を取り直してもまたすぐに予想外のことが起きて狼狽える。

と言った、小物臭くて間抜けっぽい描写になってしまっている。


また、映像的な演出も、デスゲームの開始を伝える際に世界中に本から自分の上半身を出した立体映像を出す世界中に同時に映像を送っているのに時差が無いと言ったシュールな描写となっており(これはオムニフォースの力であり、その前の場面でも昼と夜を逆転させたりはしているのだが一見ではわかりにくい)、それに対するライダー側の反応も尾上の「何言ってんだ?こいつ」をはじめとする至極真っ当な反応ばかりであり、半ばコントや漫才に片足を突っ込んでいる様に見える。

(その後登場したオリヒメワルドがあっさりと人々の間に争いをもたらしていたりする)


以上のように、作中の役割としての人物像と視聴者としての人物像には非常に大きなギャップがあり、とんでも無く悪いことをしている、とんでも無い悪人の割に、印象に残らないというギャップに加え、シュールなギャグとも言えるキャラクター性に加え、今時逆に珍しい「純粋悪」と言うキャラ属性や演者の相馬氏の怪演も重なり一周回って視聴者に強いインパクトを与えており、ネタキャラとして非常に愛されいる。

とは言え、これは特撮にままある問題である『顔出し悪役への風評被害』対策として見れば、成功している面もある。


彼は本当に「純粋悪」だったのか

前述の通り、彼は他の敵キャラクター達とは違ってなんのバックボーンも無く己の退屈の解消という極めて身勝手な理由で世界を滅ぼそうとした為、ファンからは「わかりやすい悪役」、「同情の余地が無い」、「完全な邪悪」、「薄っぺらい」等の評価を受けている。

しかし、その一方で公式から彼には「長命であるが故の孤独や渇望」が存在していたという事が語られている。


確かによく考えてみれば彼は世襲制であるマスターロゴスの一族に生まれた時点で望むと望まざるとに限らず「世界を守る組織の長」となって世界を守らなければならないという重大な責任を半ば強制的に負わなくてはならない事がほぼ確定していた上、マスターロゴスともなれば、組織のトップである関係上、対等な関係を持った人間など殆ど存在せず(強いていえば四賢神がいるが)、飛羽真のように友に恵まれる事も無かった、と言うより職務上友を作る機会すら与えられなかったのではないだろうか。


仮にできたとしても自身より先に逝ってしまうという運命にある。 しかもその上で常人より遥かに長い時を生きなければならない為、彼の苦しみは想像を絶するものであったはずである。 そして、彼は世界を滅ぼそうとする理由を「理由などない」「退屈だから」としているが、具体的には「退屈だったんです。私の一族はこの世界を守る代わりに代々、全知全能の書の一部が伝えられてきました。そのせいであなた達より少し長生きなんです」「約束、戒律、使命、長い間、それらに縛られて生きる事ほど退屈な事はない。それは死も同然だ。そして繰り返される人間の愚かな行為…。私は気づいたんです。この世界を変えれば人も変わるのでは、と…」と語っている。


やはり受け継がれてきた使命や組織の人間であるが故の戒律に強制的に縛られており、それに耐えられなくなった事が読み取れることができ、彼の言う「退屈」とは単に「暇を持て余している」という意味ではなく「マスターロゴスであるが故の様々な制約に縛られた現状」を指していることが分かる。 さらに理由の一つに「人間の愚かな行為」を挙げている。長い間生きてきた彼は幾度も繰り返される争いや過ちを見て「人間の愚かさ」についてもよく知っており、彼なりにそれらは変わるべきだとも思っていたのだろう。


また、この発言を聞いた倫太郎は「何一つ理解できない」と漏らしているが、多くの仲間や友に恵まれ、世界を守るという使命を背負うことも、そのために戦うこともすんなりと受け入れられることができたソード・オブ・ロゴスの剣士達、特にノーザンベースの剣士達にはイザクの考えを理解する事は出来るわけがなかっただろう なんにせよ彼が作中のような考えに辿り着いて凶行に至った理由は彼が根っからの生まれついての悪人であったからなどではなく、長い時を生きる中で生まれた耐え難い孤独と蓄積されたフラストレーションが限界を迎えた結果と言えよう。


そもそもイザクが死んだ後に明らかになったソードオブロゴスの設立などの真実などから、使命を守るという名目で先代たちの愚かな内輪揉めの解決を押し付けられ続け長い時を生き続けなければならないという非常に理不尽極まりない背景もあり、視聴者からも「彼の悪事は同情は出来ないが彼の抱く閉塞さや窮屈さは理解できる」という意見が少なからず見られた。


勿論だからといって彼によって取り返しのつかない甚大な被害が引き起こされ多くの人々が命を落としたのも事実であり、それらは決して許されない事である。だが、それはバハトやストリウスといった他のボス達にも当てはまる事であり、彼等も同情できる理由はあったもののその為に多くの人を傷つけた事は決して許される事ではない。


もし彼が誰かに、特に作中で飛羽真に共に世界を守るよう説得を受けたタイミングで彼等に自身の胸の内を打ち明けていれば、作中での「仲間」とは違う「本当の仲間」や「友」を得て、世界や大切な誰かの為に戦うことも出来たのかもしれない。結局全て彼が自らの欲望の為に利用しようとした「全知全能の書」に記され最初から確定していた変えようの無い運命であったという事実はなんとも皮肉である。


また、彼は本編において単に「マスターロゴス」としか呼ばれず、登場人物の誰にも、ただの一人にも本当の名である「イザク」と呼ばれる事は無かった。全世界に向けてあれだけ大々的に名乗ったにも関わらず自身を本当の名前で呼んでくれる者すら誰一人として居ないというのは彼の何処までも孤独な様子を暗に示しているように思える。

総じて彼もダークサイドに堕ちた理由があり「哀しき悪役」とも呼べる人物であったのではないだろうか。


迷言集


「フハハハハッ!!どうぞご勝手に!(ブチギレ)」


「愚かな人類への····私からのささやかなプレゼントです。」

「マスターロゴスなどと呼ばないでください。私はこの世界を破滅へと導く···神!」


「諸君、ご機嫌よう。我が名はイザク。世界の支配者となった男だ。

私は、この世界を破滅に導く神。

ですが、私は無慈悲ではありません。あなた達が生き残る方法を教えます···それは『戦争』です。

戦い合え人間ども!勝利した者は生かしてやろう!さぁ···始めるのだ!!」


まあいいでしょう。」


···とでも言えば満足ですか?


「神である私の前で口をきいていいと言いましたか?」

・「いいでしょう。崩壊する世界に合う音楽は、命乞いをし、泣き叫ぶ声がふさわしい···。」


「さあ逃げなさい! さもないと私が·····フヒヒヒィ!」

・「お前達とはあとでゆっくり遊んでやる。」

・「もう少しだったのになぁっ!」

・「だ! け! ど! これでは私のものだァ!!」

・「いちいちうるさい!!

(怒)まずはそのその伝説の聖剣からいただくと···し!ま!しょ!う!かーっ!」

貴様らァ!よくも神を足蹴にしたな!

・「ハッ···やはりあなたには効きませんか。」

・「クククッ···さあ、大切な仲間を斬り刻むがいい!

・「フハハッ!コレは傑作だ。

ハハハッ···じゃあ、私は世界を繋ぐ少女を捕まえるとしましょう。」

・「ああーっ!イライラするゥ!お前ら!グーズグズしてないで早くそいつを斬り刻め!!


・「何···!?」

・「なんだと!?」

・「ううっ···!」

・「黙ぁまぁれーっ!黙れ黙れ黙れ黙れーっ!」

・「いちいち当たり前の事を聞くなァ!!」

・「誰にものを言っている!虫ケラがァ!!」


・「私に勝てる者などいないと、なぜ分からない!」

「ゴミ共が···消え失せろ!!」


「私の···全知全能の書が···。

神の···神の力がァァァァァーーーーーーーーッ!!」


「私は死なん···この力同様、不滅だ!

私の神話はここから始まるのだ····」

→「それは無理ですねぇ。

あなたの物語はここで終わりです。

→「何を言ってる···。神の御前だぞ!平伏せぇえええええ!!!」

→(消滅)

神になり損ねた男の最期は、実に滑稽で、惨めで、美しかったですよ。

>これからの物語は私が紡ぎます。美しい結末のために·······!



余談

  • 名前の由来は不明だが「遺作」か、もしくは旧約聖書のイサクなどが妥当か(どちらかと言うと英語のアイザが近いが)。もっとも後者の場合、元ネタは父親・アブラハムが自身を生贄に捧げようとするのに抗わず準じた(アブラハムの信仰を試していた神が止めたことで無事に生還した)生き様と対称的になるのは皮肉な事ではあるが。
    • ちなみに彼の登場以前にイザクという名前の特撮キャラが既にいたりする。

  • イザク自身は第40章で退場したが、演者の相馬氏のオールアップ発表は初代マスターロゴスを兼役したため次回の第41章となった。
    • 最終章では新たなワンダーワールドが誕生し、その場にはビクトールの他に、バハト黒い本棚とかつての敵対者もいたのだが、彼らと違い改心する余地の無い根っからの悪党だったためにかイザクが登場する事はなく、代理の様にいあわせたのは大昔の人物であり、飛羽真とは接点のない先祖の「初代マスターロゴスだった。
    • 曲りなりにも黒い本棚の面々はメギドに変貌する以前はビクトールと初代マスターロゴスの親友だったので、人選的に初代マスターロゴスがいたのは自然な流れではあるが。というかイザクに関しては神代兄妹と組織の上司と部下の関係にあった以外の対人関係が特にない(強いて言うなら自ら排除した四賢神)ので、いない方がいいと思われたのかも知れない。

  • イザク自身は「一族の掟に縛られたくない」「神になる」と語っていたが、彼が変身する仮面ライダーソロモンのベースとなったパーツは、頭部が「使用者が剣の予知に縛られたカリバーの物で、胴体は」に絶対服従な兵隊のカッシーン。それに加えマントは操られた状態の形態のブラーボの物の流用と、彼の結末を踏まえると、イザクに対する痛烈な皮肉がこれでもかと詰め込まれており、もはや「むしろ狙っていたのでは?」とも思ってしまう位にしっくりくるパーツ構成とも言える

  • 空っぽすぎて一周回って濃いキャラと言え、ネタとして見ても人気が高いと言える、ある意味不思議な敵キャラである。

  • イザクを演じた相馬氏は、後に「この役のオファーなかったら、役者辞めようかなって思ってたくらい危なかった」とオファー前の自身の心境を語っている。

関連タグ

仮面ライダーセイバー

マスターロゴス


世界を変える気骨あるならまず自分自身を変えろEDの1フレーズ。イザクは確かに世界を変える気骨も有るし自分自身を変えもしたが、方向性を大いに間違えた為に皮肉にも破滅の末路を迎えてしまった。


神の台詞だぞォ!ひれ伏せェ!


ライダーの関連人物


その他関連人物

  • ロン(獣拳戦隊ゲキレンジャー):同じく退屈しのぎに人を弄んだ黒幕。
  • ルーチェモン18年半前の他局の世界における退屈しのぎで戦争を起こした黒幕。こちらも圧倒的な力を有している。主人公が変身した最強形態に連敗し続けて最終的に敗北することも共通しているが、その最期はイザクのそれと異なる。
  • イーリス・ゼッペリン:同じく退屈しのぎに人を弄んだ黒幕。戦争を起こす、圧倒的な力を有している、神を自称する部分が共通している。
  • セレブロ(ウルトラマンZ):同じく退屈しのぎで悪辣極まりない遊びを繰り返し数々の生命を弄んだ黒幕。しかしこちらは他の生命体に寄生しなければいけない程に貧弱である。
  • アシエン・ファダニエル:こちらも使命を放棄し、自らの欲望の為だけに動いている点では同じ。
  • クラックス・ドゥガチ:地球を滅ぼそうとした長生きの敵勢力の支配者で目的の為ならば民や部下、娘をも犠牲にすると言うイザクと同じような非道ぶりで尚且つ主人公から「ただの人間だ!」とイザクが倫太郎に言われたような言葉を吐かれる。ただしこちらは神になるつもりもなく地球を滅ぼそうとしたのは退屈と言う理由ではなく地球への憎しみと言う明確かつねじ曲がったものであった。
  • エウア/某ホラーミステリーアニメに登場する人の不幸や苦しみを見物して楽しむことを目的に他人に殺しあいをさせることでそれを退屈しのぎにしていた邪神。ただしこちらは分身にやられてしまったが。
  • アダム・ヴァイスハウプト/彼と同様、力に物を言わせて配下の者達を酷使して主人公たちと潰し合うよう仕組んだ極悪な首領へとなり果てた人物繋がり。組織の長としての器がなく、主人公たちと分かりあうことなく破滅するという点も共通する。
  • マゼラ/同じく部下のことを力で支配しており、主人公たちと争わせるよう強要していた上に世界を壊すべく周りの惨禍を観覧して楽しんでいた悪の首領繋がり。
  • セーラーギャラクシア/こちらも部下を手駒として操る形で主人公たちと敵対させ、自らが最強の存在になろうとしていたラスボス繋がり。ただしこちらは主人公との激闘の末、改心した。
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