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マーシャル・D・ティーチの編集履歴

2023-04-25 15:24:17 バージョン

マーシャル・D・ティーチ

まーしゃるでぃーてぃーち

マーシャル・D・ティーチ(MARSHALL.D.TEACH)とは少年漫画『ONE PIECE』に登場する大海賊である。

海賊が夢を見る時代が終わるって……!!? えェ!!? オイ!!!! ゼハハハハハハハ!!!


人の夢は!!! 終わらねェ!!!! そうだろ!!?


笑われていこうじゃねェか 高みを目指せば 出す拳の見つからねェケンカもあるもんだ!!!!


────空島はあったろう?

"ひとつなぎの大秘宝"もそうさ!!必ず存在する!!!!


※この記事は単行本未収録・アニメ未放送の重大なネタバレ情報を含みます。

概要

黒ひげ海賊団提督(船長)。

作中に登場する海賊の1人で、本作世界に現在進行系で大きな影響を及ぼし続けている存在。

ヤミヤミの実」を食べた「闇人間」で、闇の“引力”を駆使してあらゆる悪魔の実の能力者の力を封じることができる。

マリンフォード頂上戦争では元船長の“白ひげ”ことエドワード・ニューゲートを強襲しそのまま殺害、何らかの手段で彼の「グラグラの実」の能力も奪い、世界で唯一の2つの悪魔の実の能力者となった。


頂上戦争後はポートガス・D・エースの身柄を海軍に引き渡したことで得た王下七武海の称号を躊躇うことなく捨て、瞬く間に勢力を拡大。

ニューゲートやエースの弔い合戦である「落とし前戦争」も圧倒的な力量差で勝利し、旧白ひげ海賊団を壊滅させる。

さらにはかつての白ひげのナワバリを次々に略奪するなどその力を世界に知らしめ、新世界編では白ひげに成り代わる形で四皇の一人と呼ばれるようになった。

また、モンキー・D・ルフィユースタス・キッドたちを指す最悪の世代にも名を連ねている。


プロフィール

本名マーシャル・D・ティーチ
異名黒ひげ
年齢38歳→40歳
身長344cm
懸賞金0ベリー→22億4760万ベリー→39億9600万ベリー
肩書き四皇最悪の世代、元王下七武海
所属白ひげ海賊団2番隊隊員→黒ひげ海賊団船長→提督
所属船モビー・ディック号→サーベル オブ ジーベック号
悪魔の実ヤミヤミの実自然系)、グラグラの実超人系
覇気武装色見聞色
出身地偉大なる航路
誕生日8月3日 (ヤ←8、ミ←3、ヤミの実)
星座しし座
血液型F型
好きな食べ物チェリーパイケバブ
嫌いな食べ物グレイビーソース
趣味ギャンブル、歴史研究
イメージ国ソマリア
イメージ職業考古学者
イメージ花ヒガンバナ
イメージ動物カバ
笑い方ゼハハハハ
拠点偉大なる航路 新世界 海賊島ハチノス
初登場単行本25巻 第234話『ご記憶下さいます様に』
WT10046位(22474票)
CV大塚明夫落合福嗣(幼少期)

容姿

身長344cmという巨漢で、ビール樽のような太い胴体に細くて長い手足が特徴。

通り名として当初から自称している「黒ひげ」は、初登場時(および白ひげ海賊団時代の回想シーン)こそ口周りと顎にうっすらと無精髭を蓄える程度であったが、バナロ島、頂上戦争と再登場を重ねる内に徐々に顎髭が伸び、2年後の新世界編においては元ネタよろしく三叉に別れた髭の房をそれぞれリボンで結べる程にまでなっている。

また作中人物では割と毛深い部類で、腕毛や胸毛、腹毛もある。

目つきは丸くペローナカクを思わせ、三本まつげがあるのはペローナと同じだが、ペローナとは逆にまつげは上向き。

カーリーパーマの黒長髪、鷲鼻、太い顎が特徴で、まさにならず者らしい出で立ち。

常に剥き出しにした歯は所々が欠けているが、作者のミスなのか時々欠けた部位が変わる。


 

衣装は、幼少期の頃は全身ボロボロな姿で、継ぎ接ぎの有るオレンジ色のキャスケット帽と青いシャツにタイトパンツと腰帯という服装。

まだ無名の海賊だった登場時は黒いバンダナキャップに白いワイシャツ、派手柄のタイトパンツに飾帯というラフな出で立ちだったが、こちらも登場毎にグレードアップしており、バナロ島の頃からは黒いロングコートを羽織り、七武海加入時期には海賊帽を着用、さらには宝石付きのネックレスや指輪といったアクセサリーを各所にあしらい、腰には数丁の短銃と酒瓶、ワイシャツも赤色に変化するなど一気に高級感が増した。


四皇黒ひげ様

四皇の座まで登り詰めた新世界編(2年後)ではサングラスを掛け、大量の指輪ピアスを着け、自身の海賊団のシンボルや羽飾りをあしらった大きな帽子に、派手な装飾を施された黒色のコートの上にオレンジ色のファーコートを着用し、両脇に美女を侍らせながら酒を呷るなど、まさに贅の限りを尽くした振る舞いをみせている。

個性的な見た目の多いワンピース世界の船長だが、その中でもかなりスタンダードな海賊船長としての姿を貫いている。


人物

本質

一言で言い表すならば「夢を追い求める外道」。

作者曰く「最も海賊らしく」がテーマの黒ひげ海賊団のトップに相応しい、狡猾さと豪快さ、そして慎重さを兼ね備えた人物。


モンキー・D・ルフィにとっては、兄であるポートガス・D・エースの死の直接的なきっかけを作った人物であるため無視できない存在となっており、またティーチ自身も決して信念を曲げないルフィに一目置いている。


狡猾さ

己の野望のためなら手段も選ばない冷徹な性格で何らかの目的で国を滅ぼしたりもすると非情な言動も取り、上記の行動からしてそれなりに強欲であるとも思われる。

同時に周到さと狡猾を兼ね備えた謀略家の側面もあり、白ひげ海賊団に所属していた頃はクルーたちから警戒されないように大きな手柄を挙げることはせず、自分の強欲な性格を隠し続けていた。


彼が何十年も雌伏していたのは、実力のある海賊団に長く属し続けていればいつかヤミヤミの実を入手できる日が来るかも知れないと考えたからであったが、その目論見が成功する根拠など全くなく、これは単なる低確率の賭けである。

だが、ティーチという海賊はそんな賭けに人生を捧げることができる覚悟を持つ男でもあった。


あてもない賭けに勝ってヤミヤミの実を手に入れた後は本性を表して白ひげ海賊団を裏切り、頂上戦争まで一気に駆け上がることになる。そこまでの半生は本人曰く「多少のズレはあったものの計画通り」ということ。

白ひげ海賊団に所属していた頃の彼に対してはジンベエや白ひげもどこか不気味さ・得体の知れなさを感じてはいたが、彼の本性は見抜けなかった。


ティーチがまだ白ひげの見習いだった事を当時から知っていたシルバーズ・レイリーからは「大人げないが、私はお前のことがキライでね」とはっきり嫌悪感を露にしている。


ロマン

一方で、夢やロマンを追い求めており、「“ひとつなぎの大秘宝”もそうさ!! 必ず存在する!!!!」とルフィに断言している他、ルフィに対し、「人の夢は!!! 終わらねェ!!!!」「この世に不可能という事は何一つねェからな」と、たとえ敵でも同じ夢を追う相手に対して激励にも似た言葉を送っていたり、シリュウに対しては「死ぬも生きるも天任せよ 恐れた奴が負けなのさ!!ゼハハハ!! 次の一瞬を生きようじゃねェか!!」とも語るなど、後ろを振り返らず一日一日を運任せに、かつ全力をかけ生きる豪快さを併せ持つ。


その影響なのか器も大きくベラミーが倒されたことで機嫌が悪かったサーキースから八つ当たりを受けても、彼を返り討ちにしたとはいえ本気で怒って必要以上に痛めつけたりはしなかった。


とは言え、流石に目的やロマン以外で自分の命を投げ出すつもりはなく、白ひげに殺されかけた際は命乞いをするなど、良くも悪くも俗っぽさも持っている。

本人は「生きてナンボのこの世界…」と語っており、言い換えればたとえ見苦しくとも生き残ってさえいれば、いつかは(最終的な)夢を叶えるチャンスが巡ってくるかもしれないという考え方であり、自分が生き残る(=夢を叶える可能性を残す)ためならば最悪重要な部下目的であっても切り捨てる覚悟がある。

そのような点では「夢のためならば死ぬ覚悟もある」「決して仲間や友達は見捨てず、それでいて自分の夢や目標も諦めない」ルフィとはある意味で真逆。

なお、そのような考え方からか、撤退の判断は常に的確且つ迅速。どのような状況下でも黒ひげ海賊団という組織が致命傷を負う前にその場から姿を眩ませてしまうため、海軍をはじめとする敵対組織からすればその生き汚さも厄介と言える。


本気の戦闘力もかなりの実力であることが窺え、かつて油断していなかった“赤髪のシャンクス”の左目に引掻き傷をつけたほど。


弱点

一方で自分の実力を過信して相手の最初の攻撃を無防備に受ける傾向もあり、エドワード・ニューゲートに「過信…軽率…お前の弱点だ…」と指摘されている。小説版『novel Ace』によれば白ひげの船にいた頃も強かったが、過信して油断するので傷が絶えなかったという。

実際、インペルダウン監獄署長(2年前)マゼランに正面から堂々と無防備で近付いてしまい、その能力による猛毒で全く攻撃もできずに戦闘不能に追い込まれてしまったこともあった。

この時はシリュウが解毒したおかげで助かったが、仮にそれがなければおそらく死んでいただろう。

四皇になった現在でも油断する癖は健在で、新世界でトラファルガー・ローと交戦した際は彼の覚醒した技をまともに喰らってしまい、オーガーに「考えもなく突っ込むから…」と呆れられていた。


趣味・嗜好

死ぬも生きるも天任せの彼の一つの趣味は「らしい」と言うべきかギャンブル

しかしもう一つは歴史研究であり、作中にて何かを知っているような振る舞いや意味深な言葉を吐くことも多い。

シニカルな面や達観した面は、そうした歴史研究から達したのかもしれない。


好物はチェリーパイやケバブ。

特にチェリーパイは初登場時に(ルフィとの張り合りも一因だが)50個以上もお土産として購入しようとしたり、本当に50個買って道端で酒と一緒に楽しんでいたりした。

なお、この時のチェリーパイはルフィが明確に「マズイ」という評価を下したある意味珍しい一品で、(理由こそ「何となく」だが)ルフィが明確に嫌いな食べ物として挙げる数少ない食べ物(ルフィは「チェリーパイという食べ物が嫌い」なのではなく、「"この"チェリーパイが嫌い」とのこと)。また、直後に一気飲みしたドリンクはルフィが爽快な笑みを浮かべて「うめぇ」と評するのに対し、隣で同時に飲み干したティーチは苦悶の表情で「マズイ」と発言している。

ちなみに嫌いな食べ物はグレイビーソース。ある意味でこちらも肉料理全般を好むルフィとは正反対である。尤も、上述のようにケバブも好物としており、肉料理全般が嫌いというわけでもないらしい(意外に野菜メインのケバブを好んでいるという可能性もあるが)。


黒ひげ海賊団に対して

部下想いな一面もあり、敵わぬ敵に攻撃しようとする部下を制止したり、部下のために危険人物と交渉するという火中の栗を拾ったりしている。

その度量の大きさは、白ひげ海賊団脱退後に一癖も二癖もある強者達を束ねて黒ひげ海賊団を結成したり、海底の大監獄インペルダウンであまりに危険すぎるために歴史上から抹消された大海賊達を多数従える事に成功するなどのカリスマ性にも出ている(なお、同じ事はバギーもやっている)。


現在はデービーバックファイト発祥の地にしてロックス海賊団が結成された海賊の楽園、海賊島「ハチノス」を拠点とし、巨大勢力となった黒ひげ海賊団の“提督”を名乗る。

旧来の仲間である9人の船員と途中加入したクザンは“10人の巨漢船長”として一隻ずつ船を任され、黒ひげの野望のために各地で暗躍する。

自分の海賊団を率いるだけでなく、他の海賊団を傘下にして勢力を広げているが、革命軍ベロ・ベティは「残念だが奴は傘下など気にしない」と言っており、事実黒ひげも傘下の海賊団に対しては「統制はしないが援助もしない」姿勢を貫いている模様。


なお、当の本人は元王下七武海ゲッコー・モリアを傘下に加えようとするのではなく、自分の一味に直接入るように誘っている。クザンもラフィットの発言を聞いて怒った彼に対してその場でしっかり謝罪し、その上で勧誘して仲間に加えた。

傘下と自身の一味でその扱いに差をつけているのかもしれない。


なお、ティーチにとっての海賊団とは互いに利害が一致してさえいればいい間柄であり、決してただの仲良し軍団ではないという。その一点(と相応の実力)さえあれば、完全に敵対的な態度を取る人物であろうと、腹に一物抱えていそうな人物であろうと、ティーチにとっては仲間として勧誘するだけの価値がある存在と見做せるらしい。


戦闘能力

悪魔の実

全てを無に還す“闇の引力”

ゼハハハハハ

名称ヤミヤミの実
分類自然系
能力
  • 闇を発生させて無限の引力で全てを引きずり込む
  • 引きずり込んだものを押し潰すことで、物体を破壊し、生物をボロボロの状態にして放出することができる
  • 能力者の実体を正確に引き寄せ、体に触れている間、相手の悪魔の実の能力を無効化できる
欠点
  • 他の自然系とは違い、自分の体を流動化させたりできず、攻撃を受け流せないどころか、常人以上にダメージを負うことになる

全てを破壊する“地震の力!!!”

黒ひげ マーシャル・D・ティーチ

名称グラグラの実
分類超人系
能力
  • 振動を起こすことができる
  • 震動を起こすこともできる(※実力者のみ可能)
  • 地震を引き起こすことができる(震動によって誘発された自然現象)
  • 津波を引き起こすことができる(海底の震動による地殻変動によって誘発された自然現象)
  • 陸・海・空を揺らすことができる

無限の引力を発生させ、あらゆるものを己へと引き込むことが出来る「闇人間」

自身の体から闇を発生させることができ、その闇にふれたあらゆるものを、光をも逃さず引きずり込む引力を発生させる

本人の力量次第では闇を広範囲に展開することができ、街一つあっさり飲み込むことも可能。

更に、引きずり込まれたものは、闇の中で引力により圧縮され押し潰される。

闇にひきずり込んだものは放出することもできるが、解放されたものは押しつぶされたことで、物なら瓦礫に、人なら戦闘不能な重傷を負う。


アニメ版では、自分の体についた火を闇で吸収して消火したり、インペルダウンで扉に施されたマゼランの毒の蓋を闇に吸収して扉を開いて突破する芸当も見せた。


しかし、闇を展開している間、闇の引力はあらゆるものを自分に引き寄せてしまう特性のためか、この能力は他の自然系のように自分の体を流動化させたりできず、攻撃は受け流せない。

それどころか相手の攻撃全てをも引き込んでしまうため、常人以上にダメージを負うこととなる。

その為、一応自然系に分類されるものの、能力的には超人系に等しく、扱うのは闇の力というより重力に近い。


だが、このデメリットに対して余りあるメリットが「自分が悪魔の実の能力者に触れている間、相手の能力を使用不可能にする能力」。

武装色の覇気と違い、自身の能力を鍛え上げてきた悪魔の実の能力者達の能力そのものを無力化するという、ジョーカーじみた能力を持っているのである。

しかも能力者は強力な引力により回避が許されない。

たとえばルフィを素手で捕まえた場合、彼は悪魔の実の力で体がゴム化した影響で打撃攻撃に高い耐性を持つが、ヤミヤミの実の能力者に捕まった場合打撃攻撃が普通に有効打として通ってしまう。

作中ではこの力を使い、エースをあっさり引き寄せてつかみ、メラメラの実を無効化して大ダメージを与えてみせた。


一方、弱点として闇を展開していると引き寄せられた相手が剣術や拳闘、銃撃等でカウンター攻撃してきた時に距離をとって躱すことができない

それどころか闇により攻撃を加速させ、更にヤミヤミの実で痛みも引き込んで倍増させてしまうピーキーさである。

ヤミヤミの実の避けられない弱点だが、ゲーム版では、引き寄せ中の敵に、グラグラの実の衝撃波を叩き込むことでこの弱点を補いつつ強力な攻撃技に昇華している。


グラグラの実の力を手に入れた彼は、大気や海を殴りつけてヒビを入れ、震動させる事で巨大な地割れや大津波を発生させることができるようになった。

黒ひげの実力を示すが如く、その力を利用して陸・海・空の全てを揺らし、近隣の島のシャボンディ諸島沿岸に大津波警報が発令される程の絶大な破壊力を生み出していた事から、大気を掴んで地面にたたきつける使い方もある程度できるようで様子。

能力を得たばかりでもこのように十分使いこなしていたがだが まだまだコントロールが上手くいかねェな………!!!と語っており、これでも発展途上でもあった。


基礎戦闘力

ティーチ当人の基礎戦闘力も高く、かつてすでに10億ベリー以上の賞金首であり決して油断していなかったというシャンクスの顔に今なお疼く三本傷をつけたのは彼。

基本的には徒手空拳だが、四皇幹部であるエースに対して、拳の一撃だけでとんでもないダメージを叩き込むほどの腕っぷしを持つ。


四皇となった現在はレイリーすら年老いた自分ではティーチに勝てないと認めるほど力を増している。

しかし、本人は自分の能力を過信する傾向にあり、油断して相手の攻撃を食らうことが多いことが弱点。

逆を言えば、エースやハンコックやローが彼に敗北したり、即座にを封じられ無力化されていることからも、油断しなくなったティーチを相手に勝つことは非常に難しいと言え、仮にティーチを相手に確実に勝利するには、油断している隙に一瞬で勝負を決める速度と、一撃で無力化する事が出来る程の高威力による攻撃を直接叩き込まなければ厳しいと思われる。


異常なタフネスを持ち、センゴクが放つ衝撃波や白ひげによるグラグラの実の能力を使用したパンチを直に喰らってもダウンせずに動き回ることが出来るほど丈夫。

また、武器として鉤爪拳銃を使用。特に前者は12歳の頃から使っており、シャンクスの左目に傷跡を残したのもコレである。


総じて、ティーチと戦う場合は悪魔の力に頼れない、純粋な実力のみでの勝負を余儀なくされることになる。


異形の体

見た目と関係あるかは謎だが特異な体を持っており、 マルコ曰く「体の構造が“異形”」

悪魔の実の能力を二つ得る事ができたのも、この“異形”によるものでないかと推測されていた。

エース曰く 「人の倍の人生を歩んでる」 らしく、見習い時代のバギーによると、 「生まれてこの方一度も眠った事がねェんだとよ」 とのこと。

これに対してシャンクスは 「人生“倍”楽しいのかな!!」 と語っていた。

また、ティーチに初めて出会ったルフィとゾロ「あいつじゃねェ…あいつらだと意味深な発言をしている。


エースとの決闘では明らかに心臓や肺を損傷しているにもかかわらず致命打になった様子はまるでなく、肩で息をしてはいたが平然としており、この辺りにも「異形」が関わっていると思われる。


覇気

上記の概要の通り、現四皇の実力者であるため、武装色と見聞色の覇気を当然ながら扱える。

実際に覇気の印象が薄かった超新星編では、見聞色と思われる覇気でルフィの強さをある程度感じ取ったのか、 「あの覇気で3千万はねェと思ったが ここまでとは……………!!」 と語っている。

インペルダウンでは 「………想像以上に強ェな…以前より覇気も上がってる」 とルフィの成長性をさらに高く評価していた。


また武装色に関しては、斬撃で山を真っ二つに切り裂ける新型パシフィスタセラフィムの一撃を受け止めたことから、高い水準にあるのが分かる。


原作1063話での描写から「覇王色の覇気」も得ている可能性が高い。


本編

“闇”の引力は 物体を無限の力で凝縮させ… 押し潰す………!!!


ヤミヤミの実の能力。

辺りに闇を広げ、その中へあらゆるものを引きずり込む。

引き込まれたものは無限の引力によって極限まで凝縮され、原型を留めない程に押し潰される。

生物の場合、重傷の状態で排出される。

闇が広がる範囲全てが攻撃対象となるため、街一つを呑み込むことも可能である。


  • 解放(リベレイション)

消えた町なら今見せてやる…!! その成れの果ての姿をな…


ヤミヤミの実の能力。

体から噴水のように闇を吹き出し、そこから「闇穴道」で呑み込んだ物体を勢いよく放出する。


  • 闇水(くろうず)

……おれの“闇”が引きずり込む もう一つのものは “悪魔の力”だ!!!


ヤミヤミの実の能力。

掌に闇を展開し、強力な引力で「能力者の実体」を引き寄せる。

光すら脱出できない無限の引力により逃れる術は無く、触れられた瞬間にヤミヤミの能力によって対象者は悪魔の実の能力を無力化されてしまい、当然この状態で殴られればたとえ自然系の能力者であろうとも回避も防御も出来ずに大きなダメージを受ける。

ただし、「敵を引き寄せる」という特性上、引き寄せ中にその勢いを利用されてカウンター攻撃を仕掛けられると避けられないのが弱点。

技名の由来はブラックホールを意味する「黒渦(くろうず)」と「能力を封じる」事を示す「クローズ(close)」からか。

能力を無効化する技に「水」の字があてられているのは恐らく狙ったものだろう。


  • 震破(グラッシュ)

グラグラの実の能力。

大気にヒビを入れて震動を起こし、衝撃波を発生させる。

グラグラの実の能力技が頂上戦争で明らかになった2009年から13年の時が経ち、ようやく本作における正式な技名が明らかとなった。

前能力者の白ひげは作中でグラグラの実の技名を一度も述べていない。

技名の由来は震動の擬音で有る「グラグラ」と破壊を意味する「クラッシュ(crush)」からか。


ゲーム版

  • 常闇

闇のオーラをまとい敵の攻撃を無効化する。

更に一定時間、接近してきた敵を闇に引きずり込む。

技名はゲーム版「海賊無双」シリーズより。


  • 闇玉

敵を吸い寄せる闇の玉を作り出す。

技名はゲーム版「海賊無双」シリーズより。


  • 闇黒星

巨大な闇の渦を発生させ、広範囲の敵を闇に引きずり込む。

技名はゲーム版「海賊無双」シリーズより。


  • 天地鳴動

白ひげと同じ技。

グラグラの実の能力によってつかんだ大気をそのまま地面に叩きつけ、その衝撃で文字通り「天地をひっくり返す」。技名はゲーム作品「海賊無双」シリーズより。

発動すれば人間は勿論、町も軍艦も全てひっくり返り、宙へ投げ出されてしまう。

無論、抵抗などほぼ不可能。


  • 冥星崩壊

高密度の闇の球体で敵を呑み込み、グラグラの力で砕いて大爆発を起こす。


経歴

過去

“ D ” の意志

元は偉大なる航路のとある島の孤児で、28年前(当時12歳の時)に「行く当てが無い」と頼み込み白ひげ海賊団に加入する。


ある悪魔の実が手に入る可能性が最も高いと自身が踏んだ白ひげ海賊団の2番隊に20年以上に渡って所属していた。

己の野心を隠し、古株でありながら2番隊隊長に就くことも無く日々を過ごしていたが、自身が求めていた“史上最悪の悪魔の実”ヤミヤミの実を偶然4番隊隊長で親友であったサッチが入手。

本人曰く「ハズミ(弾み)」でサッチを殺害して実を強奪し白ひげ海賊団から脱走、その後黒ひげ海賊団を結成した。

ちなみに、もしヤミヤミの実が手に入らなかった場合は“そのまま一生日陰者として生きる”つもりだったという。


偉大なる航路でドラム王国5人で滅亡させるなど幾つかの島々で暴れ回った他、「ある目的」のために自分の実力を示して王下七武海入りを画策する。


また、詳しい時期や状況は不明だが、ルフィと出会う前の赤髪のシャンクスと戦闘経験があり、油断していなかった彼の左目に鉤爪で引っ掻き傷を残している。


第1部 サバイバルの海・超新星編

ジャヤ

ジャヤの酒場でルフィと偶然出会い、チェリーパイやジュースへの好みが真逆だったことでしょうもない口論や意地の張り合いをする。

しかし価値観は違えど自身と同じく夢に対する姿勢を垣間見た上で「空島を目指す」というルフィ達の夢を妄想と嘲笑い挑発するベラミー相手に見せたルフィの胆力・覇気を見て、 「人の夢は!!!終わらねェ!!!!そうだろ!!?」 「行けるといいな “空島”へよ」と激励した。


しょうもない口論の中ではルフィの懸賞金(この時ルフィはアーロン討伐後~クロコダイル討伐前の金額「3千万」と自己申告していた)について「そんなワケあるかァウソつけぇ!!!」と発言しているが、これは他のジャヤの海賊のような「そんな(高い)ワケあるか(過小評価)」ではなく、あとで1億ベリーのルフィの手配書を見た際のティーチの発言から分かるように「そんな(低い)ワケあるか=もっと高いはずだ」という意味。

ルフィの実力について懸賞金相応のものではないと見抜いていた(当時5500万の賞金首ベラミーはこれを見抜けずボコボコにされた)。

漫画 模写 18

漫画 模写 19


その晩、ルフィが1億ベリー(2年前)の賞金首と知ると、彼を討ち取ることで王下七武海入りを考え、空島へ向かうルフィ達を追い掛けて海へ出たものの、“突き上げる海流”に阻まれて取り逃がした。


バナロ島の決闘

「おれが成り上がる手段は もう全て計画してある!!!“白ひげ”の時代は もう終わりだ!!!海賊王にはおれがなる!!!」


ゼハハハ!!!おれァ!!!!“闇”だ!!!!


エニエス・ロビーの崩壊後、ルフィ達麦わらの一味を狙いバナロ島で出港準備をしていたところで黒ひげを追う2番隊隊長・ポートガス・D・エースと再会を果たす。

マリンフォード頂上戦争の引鉄となった「バナロ島の決闘」で、島を壊滅させる熾烈な戦いの末に勝利。

生け捕りにしたエースを手土産に王下七武海に元懸賞金0ベリーながら加盟する。


インペルダウン

海軍本部がポートガス・D・エースのマリンフォードでの公開処刑を決定、白ひげ海賊団との全面対決を控え、世界政府に緊張や動揺が走る中、招集に応じて聖地マリージョアに姿を見せた。

しかし、「目的」であった七武海としての特権を利用して一味を率い、海底大監獄インペルダウンを襲撃。

囚人の脱走を防ごうと立ちはだかったハンニャバルをも一蹴し 「やめときな 正義だ悪だと口にするのは!! …この世のどこを探しても 答えはねェだろくだらねェ!!!」 との言葉を投げかけた。

そこでルフィと鉢合わせになり、エースの件で挑発して一触即発状態になるが海侠のジンベエの仲裁により中断された。

その後、エースを助けるというルフィに「ゼハハハ…ああ無駄だとは言わねェ この世に不可能という事は何一つねェからな」 「──空島はあったろう?」 「“ひとつなぎの大秘宝”もそうさ!! 必ず存在する!!!!」 と言うなど再び夢を追う者としての側面を見せる。


マゼランには一度は“毒竜”を喰らって瀕死の状態に陥るも看守長雨のシリュウが持ってきた解毒剤で事無きを得る。

そして真の目的であるインペルダウンLv.6に到達すると獄中で囚人達に牢屋内での殺し合いをさせ、生き残った選りすぐりの伝説級凶悪犯罪者4名とシリュウを仲間にすることに成功。

劇場版『STAMPEDE』では同じく勝ち残ったとある男について彼は自分の仲間にならないと理解し関わるのを避けて去っていった。


そしてマゼランとは雪辱戦を行い打ち破った模様。


マリンフォード頂上戦争

戦争が終戦に近づいている頃にマリンフォードに襲来してその場で七武海脱退を宣言。

その後、仲間殺しのケジメをつけようと宣戦布告してきた“白ひげ”との一騎討ちに挑むも、能力を無効化させられる事に過信し軽率な戦いをした隙を突かれ薙刀で左肩を切り裂かれた挙げ句に地震の衝撃を叩き込まれ、圧倒される。

白ひげが仲間に手を出させなかったのに対して自身は仲間に助勢を求め、一味全員で総攻撃を掛け既に瀕死状態の白ひげを絶命に追い込んだ。

そして謎の手段で白ひげの“グラグラの実”の能力を奪い取り、二つの悪魔の実の能力を持つ唯一無二の存在となった。そして自分の時代の到来を宣言し、世界を闇の恐怖で震撼させる。


…よォく世界に伝えときなァ…!! 平和を愛するつまらねェ庶民共!!海兵!!!世界政府!!! そして…海賊達よ!!!この世界の未来は決まった…

ゼハハハハハ…!!そう…ここから先は!!

おれの時代だァ!!!!

漫画 模写 17


その後はマリンフォード殲滅に向けて動き、それを阻止しようとする海軍本部元帥センゴク・海軍本部中将モンキー・D・ガープと交戦、その後ルフィの救援及び戦争を終結させるため戦場に現れた赤髪のシャンクスに牽制されると「お前らと戦うにゃあ ──まだ時期が早ェ…!!!」として去っていった。


頂上戦争後

頂上戦争から数日後、新世界に進出しある燃える島でジュエリー・ボニー率いるボニー海賊団を撃破。

彼女の身柄と交換で海軍から軍艦を得ようと交渉していた(メンバーが増えた事で今の丸太船ではサイズが手狭な上、巨人族サンファン・ウルフの体重が原因で重量オーバーで壊れかけているため)が、軍艦に赤犬が乗っていることで海軍には交渉をする気が無い旨の報告を聞き、ボニーを置き去りにし畜生!!!そういうのはまだ望んでねェんだよ!!!という言葉を残して早々に退散した。


※以降の記述は時系列が確定していないため、本編で触れられた順に記載しています。


頂上戦争から1年後、マルコ率いる白ひげ海賊団残党を相手に両者多くの援軍を含みながら全面対決。後に「落とし前戦争」と呼ばれるこの戦いで勝利し、白ひげ海賊団を事実上壊滅させ、その縄張りを制覇した結果、彼は四皇の一角にまで上り詰めた。


トラファルガー・ローが首謀者となり、コビーが海軍の英雄と呼ばれるようになった「ロッキーポート事件」にも関与し、ロックス海賊団のメンバーとして名前が挙げられた王直を倒し、海賊島ハチノスの支配権を獲得。島を海賊団の拠点に据えると共に自身は元締めの座に就いた。


ある日、新世界のとある島で海軍から抜けたクザンと遭遇。仲間を凍らされたために一触即発状態になるが、少し時間が経つと互いに酒を飲んで盛り上がった。そして正義から追い出されたクザンに仲間になるよう誘いをかけ、最初は信用出来ないという理由で断られたものの、海賊とは利害が一致していればいいと説き、彼を仲間に加えた。


第2部 最後の海・新世界編

魚人島ゾウ

より強い悪魔の実を手に入れるべく“能力者狩り”を行なっている。その一環として、メラメラの実を手に入れるためにドレスローザジーザス・バージェスを送り込み、そこで一瞬ながらも電伝虫を通してルフィと会話を交わした。


ゾウ編では詳細は不明だが、革命軍の本拠地「バルティゴ」を襲撃し、サイファーポールとの衝突後逃走した。


世界会議

ホールケーキアイランド編後にシルエットではあるが登場した。

ルフィが15億の賞金首になり「5番目の皇帝」と呼ばれるようになった世界経済新聞を読んでおり、「皇帝」と名乗るのは「まだお前にゃ早ェだろ」と、揶揄しながらも彼のこれからの成長を見越しているかの様な事を述べている。


ワノ国

第一幕〜第二幕 幕間

もう始まってんだよ!!! “王”の座をかけた強者共の潰し合いが!!! ゼハハハ!!!


顎ひげも先を結ぶほど長くなり、黒いコートに大量の羽根が乗った海賊帽、サングラスにピアス、指輪といった大量の装飾品を派手に身につけ、豪華に着飾るようになった。また、懸賞金が当時のルフィを上回る22億4760万ベリーであることが明かされた。

革命軍元幹部の“くま”奪還計画で荒れる世界会議や、麦わらの怪物カイドウへの殴り込みで荒れるワノ国といったニュースに興奮し、さらにアブサロム奪還のためハチノスに乗り込んだゲッコー・モリアを自分の船に乗るように誘った。

また、この時アブサロムを殺し、その能力をシリュウに持たせている。


なお、モリアには勧誘を蹴られたらしく、敵であり能力者である彼を逃がすことはせずにそのまま島に監禁したことが後に明かされた。


第二幕〜第三幕 幕間

世界会議で起きた何らかの事件に再び歓喜の表情を見せ海軍に取られるぐれェなら おれが貰っちまおう!!!という意味深な発言を残し、何処かに船を出すことを宣言した。


終幕後

幕間での「貰っちまおう」発言が王下七武海にして"海賊女帝"ボア・ハンコックの能力メロメロの実に対するものだったことが判明。

七武海制度の撤廃に伴って海軍が彼女の本拠地である女ヶ島を包囲したタイミングで乱入し、ハンコックの抵抗と海軍の新兵器によって仲間を戦闘不能の状態に追い込まれるが、一度はハンコックを捕らえることに成功する。

しかし、直後に冥王"シルバーズ・レイリーが介入したことで目的は達成できずに終わってしまう。


しかし、新たに海賊島ハチノスを世界政府加盟の「黒ひげ王国」にし、自身がその国王になる野望を抱いていたティーチは、政府との交渉材料として利用できそうな英雄コビーを拉致して撤退することに成功した。


ハチノスに帰還後、クザンからコビーがSWORDという海軍の指揮系統から独立した「辞表提出済みの海兵」であるため、交渉は難しいことを伝えられる。

だがそれでも、


お前が“英雄”と呼ばれてる以上…それを見捨てる海軍を貫けるかな?おれは世論に問いかける!そうすりゃ政府は無傷じゃ済まねェ……


海兵としての身分が実質ないも同然だろうと、世間から見て英雄というネームバリューは大きい。ならばその「英雄」を見捨てて世間の反感を買うか、救うためにティーチの交渉に乗るかを選ばせることはできる、と考えて引き続きコビーを監禁することを決断した。


なお、女ヶ島襲撃の時点で懸賞金が何故か39億9600万ベリーに跳ね上がっていたが、後にローは能力者狩りによる戦力拡大が危険視されたと推察している。


エッグヘッド

カイドウ、ビッグ・マムが堕ちるとはな!世間はひっくり返ってるぜ!!?小気味いいな!!!ゼハハハハハハ!!!

お前らはいくつ揃えた!?全部貰うぞ!ロード歴史の本文!!!


麦わらの一味がエッグヘッドに辿り着いた頃、ワノ国北東の島「勝者(ウィナー)島」にて、ハートの海賊団を襲撃。新たに能力者となった部下たちと共にロード歴史の本文を奪うために交戦を開始する。


当初はローの覚醒した能力とハートの海賊団の連携を前に苦戦するが、ヤミヤミの実の能力を行使したのを機に戦況は変化していったようで、最終的にポーラータング号を破壊し、ローも瀕死の状態に追い込んで勝利する。しかし、チョッパーから何らかの薬を貰っていたペポ月の獅子化して最後の抵抗をしたために、ローとベポを逃してしまった。


余談

  • モデル

白ひげと同じく、本名や異名の由来は実在した黒髭の名で知られ、カリブ海の海賊の中でも最も恐れられた史上最強最悪の海賊「エドワード・ティーチ」。

現代の人々の抱く海賊のイメージは正に彼から来ているといっても過言ではない。

犠牲になったサッチの名は、実在の黒髭の偽名の一つ。

また、黒ひげの特徴である「火の点いた髪」は、ティーチではないが同じ四皇関係者のシャーロット・クラッカーに見られた。ただあちらは特に意味は無いらしいため関わりは無いと思われる。


  • イメージ

イメージの国はソマリア。世界で最も治安が悪いとされており、近年まで本物の海賊による犯罪が多発していた(現在でも多少目減りはしたが根絶はされていない)危険な国家である。

また、イメージ動物はカバ。草食性で大柄な体格、大きく口を開けているイメージなどは確かにティーチと似ている部分がある。また、一見危険性は低そうに見えて実は戦うとなればめちゃくちゃ強くて容赦がないという点も共通している。

そしてイメージの花はヒガンバナ。強力な毒を持つ植物で、一説には水田や墓地に植えるとその毒により害虫や害獣を寄せ付けないとされている。花言葉は色によって少々異なるが、特に赤いヒガンバナは「情熱」「独立」など、黒ひげらしいものが見られる。

こうして一通り見てみると、見た目やイメージよりも実情としての危険性が(致命的に)高いものが多い。


  • 口調

実は黒ひげの言葉遣いには少し不可解な点があり、二人称は「お前」「おめェ」「てめェ」と3通りもある。

単に感情の高ぶりによる差と考えることもできるが、前述の「あいつら」と合わせると…?


  • 海賊旗

海賊団・船長を表すことが多い黒ひげ海賊団の海賊旗は一風変わっており、「三つの骸骨が並び、四本もの骨が交差している」というもの。

これがティーチの“異形”の体に関係しているのかは不明。


「武装色の覇気・海楼石があるならばヤミヤミの実の能力はデメリットだらけの無用の長物」という意見もあるが、実は全く違う。

黒ひげ本人は作中初めて覇気に言及した人物でもあり、当然、覇気を知った上でヤミヤミの実を入手している。

覇気はあくまで「能力者の実体に触れられるようになる・ダメージを与えられる」というものであり、能力を封じられるものではない。

また、“青雉”vs“白ひげ”、“不死鳥マルコ”&“花剣のビスタ”vs“赤犬”、カタクリvsギア4ルフィでも見られるように、十全たる「見聞色の覇気」の使い手の自然系または流動体となる能力者ならば、相手の武装色を纏った攻撃でも透過したかのごとく回避することが可能。

また自然系でなくとも、優れた覇気使いであれば相手の攻撃の先を読み、効率的に回避を行うことができる。


一方、ヤミヤミの実の、相手の覇気の強さに関係なく触れている間は能力を無効化できるという能力は、海楼石の手錠でもなければできない芸当であり、更に海楼石と違い能力者を引き寄せることができるため相手の実力に関係なく、道具無しでも相手を容易に捕獲することが可能。

いかに卓越した「見聞色の覇気」を使えようとも、能力者を的確且つ強引に引力で引き寄せる黒ひげから逃れる術はない。

この二つは強力な能力者相手の戦闘では最大のメリットであり、特に近接戦が得意な相手にはまさに最良の相性であるといえる。

また、覇気使いのボア・サンダーソニアがルフィを地面にたたきつけてもルフィはゴムゴムの力でダメージを受けなかったのに対し、インペルダウンにてティーチがルフィに触れながら地面に叩き付けた際にルフィは頭から血を流している。


  • 懸賞金

彼の懸賞金については、額に大きな変遷と伏線じみた奇妙な点が幾つか存在する。

まず、登場初期の彼の懸賞金は0ベリーであり、このことを指してモリアとくまは「実力は未知数」と評価した。

その後、白ひげにとって変わる形で四皇へと格上げされた際に、それに伴って懸賞金の金額が22億4760万ベリーへと引き上げられた。

初めてティーチの懸賞金が明らかになった際には、海賊王であるロジャーと四皇のメンバーの懸賞金も明らかとなり、この際に他の四皇メンバーとの懸賞金と違い、共通点がないことから読者の間で一気に話題になった。

ロジャーと新旧四皇メンバーの懸賞金にはちょっとした言葉遊びが用いられており、ロジャー55億6480(ロジャー)万ベリー白ひげ50億4600(白)万ベリーカイドウ46億1110(百獣)万ベリービッグ・マム43億8800(母)万ベリーシャンクス40億4890(シャンクス)万ベリーと、キャラクターの名前や異名に引っ掛けられた金額がかけられていた。

しかし、この当時ティーチにかけられた懸賞金の金額は言葉遊びに引っ掛けられた金額ではなく、その割には万単位の金額が4760万というかなり半端な額であったことから、多くのファンの考察が飛び交った。


ちなみに、当時上がった懸賞金にまつわる考察としては、4760万という数字は、4が四皇を表し、7が七武海を表し、6がロックス海賊団を表しているのではないか?と言われていた。

また、億以上の単位に関しても、他の四皇メンバーと比べて半額に近い金額であり、当時の活躍を大雑把にまとめるだけでもインペルダウンに押しかけて囚人を解放し、四皇の一角と残党を落とし、さらにはかつてのロックスの拠点であるハチノスをも乗っ取っており、戦闘能力・危険度共に群を抜いていたティーチにかけられた懸賞金としては低すぎるとしてここにも大きな伏線があるのではないか?と考察する者もいた。

特に金額の低さについては、後の四皇であるルフィや元七武海メンバーの現在の懸賞金が10億後半から30数億レベルの金額であったことから、20億前後の懸賞金しかかけられていない黒ひげの懸賞金の低さに訝しむ読者も多かった。


その後、現在の懸賞金が39億9600(黒)万ベリーと、現在の四皇筆頭であるシャンクスに次ぐ金額にして、異名である黒ひげに引っ掛けた金額であることから、この論争はひとまず収まることになった。

一方で、いくら世界的に危険視される要注意人物とは言え、その懸賞金が劇中ではモリアのハチノス襲来からどう見積もっても1か月にも満たないはずの短期間で17億以上も爆上がりした事実について新たな考察の余地が生まれており、ハチノスからアマゾン・リリーに到達するまでに何かしらとんでもない事件を引き起こした(あるいは過去の事件が露見した)可能性も浮上した。

この後幹部の大半が凶悪な悪魔の実の能力を身につけていることが判明しており、対峙したローが異常に上がる懸賞金の理由として挙げている。


そして懸賞金額の中には39があるが、これはシャンクスとも読むことができる(事実シャンクスの誕生日が3月9日であり、3(シャン)9(ク)スと読ませている)。

シャンクスと黒ひげといえば左目の例の傷だが、最終章でも何かしら絡みがあると見て間違いないだろう。


  • 声優

ティーチの声優である大塚氏はテレビスペシャル「海のヘソの大冒険」のキャプテン・ジョークと映画六作目の『オマツリ男爵と秘密の島』のラスボスであるオマツリ男爵を担当している。


  • 大塚明夫氏のティーチ評

大塚氏はティーチのことを「恐るべき能力を持ってるがメンタリティはねずみ男に近いかもしれない」と評している。(Twitterより)

なお大塚氏は『妖怪ウォッチシャドウサイド』でねずみ男を演じたことがある。


  • 黒ひげの母と妹

『ONE PIECE magazine vol.8』には、黒ひげの母親と妹のラフ画が掲載されていた。

母親は魔女のような帽子をかぶっており、妹は非常に美人で「礼儀正しい」と記されている。

もちろんボツ案かも知れないが「この設定画は果たして何を示すのだろう?」の一文があり、これが今後の物語に影響する可能性を示唆している。


  • 異形の体について

上述した通り、作中で唯一悪魔の実の能力を肉体に二つ宿している事実や、シャンクスの「人より倍生きている」、ルフィとゾロの「あいつら」発言から「1つの肉体に2人分もしくはそれ以上の魂が宿っていて、身体もそれに合わせて変容しているのではないか?」とする予想がファンの間ではされている。

単なる二重人格者ならば既にハクバの前例がいるが、黒ひげは彼と異なり別人格の表出めいた描写は一切見られていない為、それらとは根本的に異なる別の何かがあると思われる。


また、単純に黒ひげは強面な髭面とそれに見合った重量級の胴体に反して、四肢が似つかわしくない程に細い容貌はまるでハンプティ・ダンプティを思わせ、額面通り異形の体をしているのも事実である。


  • 更なる能力?

現状、たった1人の2つの能力を有する存在であるティーチだが「実はもうひとつ能力を持っているのではないか?」との説が巷では存在しており、「その能力とは動物系イヌイヌの実幻獣種モデルケルベロスである」と唱えられている。

その説が誕生した根拠は以下の通りである。

  • 「お前」「おめェ」「てめェ」のように二人称にバリエーションがある。通常ONEPIECEのキャラの一人称、二人称はある程度固定化されているため、異質な特徴である。
  • 歯の欠け方が時によって変わる。ただのミスかも知れないが、時折槍玉には上がる。
  • 闇の能力。ケルベロスも冥府の番犬であり、闇のイメージとはよく合う。事実黒ひげも何故かヤミヤミの実に対し、白ひげ海賊団をも裏切る程の執着を見せた。
  • 一度も寝たことがない。これはケルベロスが3つの頭でかわるがわる寝起きしている伝承に因んでのことと思われる。
  • 人の倍の人生を歩んでいる節の発言。これは単純に寝ていない事実を指してか、それともまた別の何かがあるのだろうか。
  • 甘いものが好き。神話のケルベロスも小麦粉とハチミツを練って焼いた菓子が大好きで、職務である冥界の門の見張りをすっぽかす程だとされる。
  • 海賊旗のドクロの数が3つ。ケルベロスの頭の数も3つであり、共通点といえる。
  • 「あいつらだ」という台詞。これは黒ひげが複数人である事を暗示するのだろうか?

また、最近判明した新事実も併せて考えると、上記の説はヤミヤミの実の本当の名前である可能性も考えられる。


もっとも、これはただの説に過ぎず確定した情報は現状何も無いため、続報が待たれる。


  • 建国の意図

上記の通り自身を王とする国家樹立を目論む黒ひげ。

今までの海賊が『ひとつなぎの秘宝』を求める中、1人だけ斜め上の方向へ進んでいるが、ここで疑問に思うのは「黒ひげ王国を世界政府加盟国にしたい」拘りである。

黒ひげ海賊団の幹部陣営による組織運営や、ハチノスに集う海賊の人員総数を見る限り、既に国家としての体裁は最低限ながらもあり、極論だが非加盟国として勝手に国家樹立の宣言すれば良い状態でもある。黒ひげ海賊団の幹部も元保安官元看守長国王経験者など国家の運営や内政体制に関わりのある人材もいる為、ポテンシャル自体は相応にある。

にもかかわらず、黒ひげが『世界政府加盟国』のブランドに拘るのは、やはり唯一無二の王を知り、彼に接触しなければならない事情からだろうか?……。


関連イラスト

ティーチのイラストは数多く存在するが、一番多いのは頂上戦争時のイラストであり、逆に最も少ないイラストは幼少期、白ひげ海賊団入団時のものである。現在数が少ない2年後のイラストは今後増えていくと思われる。


幼少

“ D ” の意志みなしごティーチ

白ひげ海賊団所属〜離脱後

원피스 - 마샬 D. 티치マーシャル・D・ティーチ

2年前(王下七武海加入前)

黒ひげ『マーシャル・D・ティーチ』

2年前(王下七武海加入後)

襲来!黒ひげ!黒ひげ ティーチ

2年後

マーシャル・D・ティーチOne piece 956 - Marshall D.Teach


関連タグ

ONE PIECE 四皇 赤髪のシャンクス ビッグ・マム 百獣のカイドウ


黒ひげ 黒ひげ海賊団

ジーザス・バージェス ラフィット ドクQ ヴァン・オーガー シリュウ サンファン・ウルフ バスコ・ショット アバロ・ピサロ カタリーナ・デボン  クザン

 

白ひげ海賊団

白ひげ” “火拳のエース” “不死鳥マルコ” サッチ


最悪の世代

ジュエリー・ボニー “麦わらのルフィ トラファルガー・ロー


王下七武海

サー・クロコダイルの後釜として少しの間就任していた。

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