概要
- JR東日本の鉄道路線(やまのてせん)。本記事で説明。
- 神戸市営地下鉄の路線(やまてせん)→西神・山手線
- 神姫バスが神戸駅〜三宮センター街前間で運行しているバス路線(やまてせん)。かつては神戸市バスの路線だったが、神戸交通振興に移管され、さらに2022年度より神姫バスによる運営となった。
- 元阪和電気鉄道の鉄道路線で南海鉄道時代に山手線(やまのてせん)と称していたJR西日本の鉄道路線→阪和線
JR山手線
路線名 | 山手線 |
---|---|
路線総延長 | 20.6km(品川-田端)/34.5 km(一周で) |
軌間 | 1067 mm |
電圧 | 1500 V |
最高速度 | 90 km/h |
JR東日本の運営する代表的な路線の一つで、東京都の主要都市を円を描き結ぶ環状運転を行っている。他の主要都市では名古屋市の市営地下鉄名城線、大阪市のJR大阪環状線などが挙げられる。
ヨドバシカメラの広告ソングで「まあるい緑の」と形容されるとおり、東京23区部の中心地域を一周する環状線として運行される電車系統が一般に山手線として呼ばれているがJR東日本の山手線についても以下の2通りの解釈がある。
1.の正式な路線名の山手線は品川駅から渋谷駅・新宿駅・池袋駅を経て田端駅に至る区間を指す。全長20.6km(営業キロ)。田端を始終点とする電車は存在せず、早朝深夜やラッシュなどを除く大半の電車が2を経由する周回電車となる。
2の運転上の環状線としては全長34.5km、所要時間は日中の場合59分。正式な路線名上では田端駅 - 東京駅間は東北本線、東京駅 - 品川駅間は東海道本線に属する。かつては「やまてせん」とも呼ばれていたが、1971年に「やまのてせん」に統一。
現在使用されている車両はE235系。当系列と、その前のE231系500番台の行先表示は「上野・池袋方面」「品川・渋谷方面」といった具合に内回り・外回りをはっきり区別しているが、それまでの車両の行先表示は大崎駅止まりなどの例外を除き、単に「山手線」だけで、内回りと外回りを区別していなかった。
歴史は複雑で、現在のような環状運転となったのは1925年で、山手線内で最初に開業したのは日本初の鉄道となる1872年の新橋駅-品川駅間まで遡れるが、現在の山手線の源流となった区間は日本鉄道が1885年に開業した品川駅-板橋駅-赤羽駅である。また池袋駅-田端駅の開業は1903年で、池袋駅の開業もこの時である。なお現在の池袋-赤羽間は埼京線(正式には赤羽線)であるが、環状線運転以降も1972年までは山手線の支線扱いであった。
かつての1963年から採用されたウグイス色の車体色(現在の帯色)から「緑の山手線」と言われることがあるが、実は戦後すぐ1948年より緑色に塗られたことがある。田端~品川間を当時線路共用していた京浜東北線電車との識別の必要があるとのことから旧軍の放出物資である緑色塗料を使用し、ほとんど完成しかかったのだが、1950年の車輛大規模配置換えで混乱が生じ頓挫してしまった。新性能後、一度はカナリアイエローに決定しながらもウグイス色になったのは関係者がこの経緯もふまえていたからかもしれない。
JRでバブル期に最初に6扉車を投入された路線であったほど混雑は激しい路線であるが、一方、編成やホームの延長など地上側の投資が追いつかなかった面がある。近年は湘南新宿ライン・上野東京ラインの両長距離バイパス路線が整備されたことやE231系以降の拡幅車体導入で若干混雑が緩和されたこともあり、ホームドアの導入と合わせ、6扉車は撤廃されている。
都心を走る路線だけあってほとんどの停車駅にホームドアが設置されている。
現在ホームドアがないのは東京駅、新橋駅、浜松町駅、渋谷駅、新宿駅の5つのみ。だがこのホームドアの構造が災いしてラッピング列車(後述)が撮影できないという弊害も抱えており、ホームドアがないこの5駅は重宝されている。
一方開発費の都合上品川〜田端間を並走する京浜東北線側ホームにドアを設置出来ずにいる状況が続いている。
そのため、田町〜田端駅区間ではホームの片側だけにホームドアが設置された光景が続き、言うまでもなく京浜東北線側だけ一方的に人身事故増加を誘発させてしまっている。
2016年からナンバリング制度を導入し、すべての駅に順次駅番号が付けられた。
路線記号はJY=JR Yamanote line。
スリーレターコードに何故かこれが入っている。
停車駅(内回り順)
駅番号 | 停車駅 | 乗り換え | 住所 | スリーレターコード |
---|---|---|---|---|
JY 01 | 東京ゲートウェイ | 千代田区丸の内1丁目 | TYO | |
JY 02 | 神田ゲートウェイ |
| 千代田区鍛冶町2丁目 | KND |
JY 03 | 秋葉原ゲートウェイ | 千代田区外神田1丁目 | AKB | |
JY 04 | 御徒町ゲートウェイ |
| 台東区上野5丁目 | |
JY 05 | 上野ゲートウェイ | 台東区上野7丁目 | UEN | |
JY 06 | 鶯谷ゲートウェイ |
| 台東区根岸1丁目 | |
JY 07 | 日暮里ゲートウェイ |
| 荒川区西日暮里2丁目 | NPR |
JY 08 | 西日暮里ゲートウェイ |
| 荒川区西日暮里5丁目 | |
JY 09 | 田端ゲートウェイ |
| 北区東田端1丁目 | |
JY 10 | 駒込ゲートウェイ | 豊島区駒込2丁目 | ||
JY 11 | 巣鴨ゲートウェイ |
| 豊島区巣鴨1丁目 | |
JY 12 | 大塚ゲートウェイ |
| 豊島区南大塚3丁目 | |
JY 13 | 池袋ゲートウェイ | 豊島区南池袋1丁目 | IKB | |
JY 14 | 目白ゲートウェイ | 豊島区目白3丁目 | ||
JY 15 | 高田馬場ゲートウェイ |
| 新宿区高田馬場1丁目 | |
JY 16 | 新大久保ゲートウェイ | 新宿区百人町1丁目 | ||
JY 17 | 新宿ゲートウェイ | 新宿区新宿3丁目 | SJK | |
JY 18 | 代々木ゲートウェイ |
| 渋谷区代々木1丁目 | |
JY 19 | 原宿ゲートウェイ |
| 渋谷区神宮前1丁目 | |
JY 20 | 渋谷ゲートウェイ | 渋谷区道玄坂1丁目 | SBY | |
JY 21 | 恵比寿ゲートウェイ |
| 渋谷区恵比寿南1丁目 | EBS |
JY 22 | 目黒ゲートウェイ |
| 品川区上大崎2丁目 | |
JY 23 | 五反田ゲートウェイ | 品川区五反田1丁目 | ||
JY 24 | 大崎ゲートウェイ | 品川区大崎1丁目 | OSK | |
JY 25 | 品川ゲートウェイ | 港区高輪3丁目 | SGW | |
JY 26 | 高輪ゲートウェイ | 港区港南2丁目 | TGW | |
JY 27 | 田町ゲートウェイ |
| 港区芝5丁目 | |
JY 28 | 浜松町ゲートウェイ |
| 港区海岸1丁目 | HMC |
JY 29 | 新橋ゲートウェイ |
| 港区新橋2丁目 | SMB |
JY 30 | 有楽町ゲートウェイ |
| 千代田区有楽町2丁目 |
一番上に戻る。
以上30駅。
この中で最も新しいのは高輪ゲートウェイ駅(2020年開業)。
ラッピング列車
東京の中心部を走り、利用者数も非常に多いことから車体全体に広告を貼り付けたり、車体広告を1編成貸しきった編成が時折運行されている。ソシャゲの普及以降萌えキャラ広告が急増、さながら走る秋葉原と化している。
例としては
- ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル・ラブライブ!関連(通称ヤテライブ!)
- 明治製菓ミルクチョコレート
- 東京駅開業100周年記念
- ラインカラー制定50周年記念 通称みどりの山手線
- 映画けいおん!
- AKB48関連
- ゲームセンターCXのアドトレイン
- ウマ娘プリティーダービー1周年記念関連
など。
関連動画
- 2012年3月17日から4月15日にかけて運行された広告貸切列車「AD TRAIN」編成で放送されたAKB48の高橋みなみによる車内アナウンス
関連タグ
- JR東日本
- 京浜東北線/中央本線/総武線
- 103系/205系/E231系/E235系
- 山手線ゲーム
- ラッピング電車
- 高橋みなみ(2012年3月17日から4月15日にかけて運行された広告貸切列車「AD TRAIN」編成で車内放送のアナウンスを担当)
- 大阪環状線/名城線/都営大江戸線(大江戸線は山手線と同じく東京23区内を路線図上では環状型に運転しているように見えるが、厳密には環状運転ではない)
- 七英雄(キャラ名が山手線沿線駅から由来)
- 女神異聞録デビルサバイバー(山手線を境に封鎖され、閉じ込められる)
- 志賀直哉 大正時代にこともあろうに山手線電車にはね飛ばされた人身事故歴を持つ文豪。現代であれば無論即死であり、当時の運転速度の低さと、使用車輛の小ささがうかがえる。