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羽越本線の編集履歴

2024-12-10 16:56:01 バージョン

羽越本線

うえつほんせん

JR東日本・JR貨物の鉄道路線の1つ。

路線データ

路線名羽越本線
ラインカラースカイブルー
路線区間
  • 本線:新津 - 秋田
  • 支線:酒田 - 酒田港
路線距離
  • 本線:271.7km
  • 支線:2.7km
軌間1,067mm
駅数
  • 本線:60駅
  • 支線:2駅
信号場数4ヶ所(本線)
電化区間新津 - 秋田
  • 直流1,500V:新津 - 村上 - 間島間交直セクション
  • 交流20,000V(50Hz):村上 - 間島間交直セクション - 秋田
非電化区間酒田 - 酒田港
複線区間
  • 新発田 - 金塚
  • 中条 - 平林
  • 村上 - 間島
  • 越後早川 - 桑川
  • 越後寒川 - 勝木
  • 府屋 - 小岩川
  • あつみ温泉 - 羽前大山
  • 藤島 - 本楯
  • 遊佐 - 吹浦
  • 金浦 - 仁賀保
  • 西目 - 折渡
  • 道川 - 下浜
単線区間
  • 新津 - 新発田
  • 金塚 - 中条
  • 平林 - 村上
  • 間島 - 越後早川
  • 桑川 - 越後寒川
  • 勝木 - 府屋
  • 小岩川 - あつみ温泉
  • 羽前大山 - 藤島
  • 本楯 - 遊佐
  • 吹浦 - 金浦
  • 仁賀保 - 西目
  • 下浜 - 秋田
  • 酒田 - 酒田港
最高速度
  • 本線:120km/h
  • 支線:25km/h
閉塞方式
  • 本線:自動閉塞式
  • 支線:無閉塞(入換扱い)
保安装置
  • ATS-P・ATS-Ps(いずれも本線一部駅構内)
  • ATS-SN(本線上記区間及び支線を除く本線区間)
運転指令所
  • 新潟総合指令室:新津 - 酒田
  • 秋田総合指令室:酒田 - 秋田
大都市近郊区間新潟近郊区間:新津 - 村上
ICカード乗車券エリア
  • Suica」新潟エリア:新津 - 村上※
  • 「Suica」秋田エリア:新屋 - 秋田
第1種鉄道事業者
第2種鉄道事業者JR貨物:新津 - 秋田

※新発田〜村上間のうち中条・坂町・村上は一部対応駅。その他は通過利用以外不可。


概要

新津駅新潟県新潟市秋葉区)と秋田駅秋田県秋田市)を結ぶ本線酒田山形県酒田市) - 酒田港を結ぶ支線(酒田港線で構成されている。本線は第1種鉄道事業者が東日本旅客鉄道(JR東日本)、第2種鉄道事業者が日本貨物鉄道(JR貨物)であり、酒田港線は貨物線のため、全線JR貨物が第1種鉄道事業者である。

なお、本線は酒田 - 本楯間(山形県酒田市保岡屋敷付近)にJR東日本支社境があり、新津方は新潟支社、秋田方は秋田支社管轄である。またJR貨物は本線の新潟県・山形県区間及び酒田港線は関東支社、秋田県区間は東北支社管轄である。


接続する信越本線白新線奥羽本線等と共に「日本海縦貫線」を構成する路線の1つである。そのため、貨物列車が各地より運行される他、以前は寝台特急も多数設定されていた。


新津 - 村上間は越後平野を走行するため、線形が非常に良く、新幹線並の線形を誇る。


本線区間は全線電化されているが、村上駅 - 間島駅間(新潟県村上市瀬波上町1丁目付近)にデッドセクションが設けられており、新津方が直流、秋田方が交流電化されている。後述するが、デッドセクションがある区間は新潟・山形県境区間であり、需要が極めて少ないため、村上 - 鶴岡 - 酒田間普通列車気動車で運行されている。また、同区間は輸送密度2,000人未満線区の中でも赤字額が非常に大きいことがJR東日本より公表されている。


新津 - 村上間は大都市近郊区間の新潟近郊区間及び交通系ICカード乗車券Suica」新潟エリアに指定されている。ただし、新発田 - 村上間のうち中条坂町・村上は乗車券機能及びチャージのみ使用可能な一部対応駅であり、その他の駅では通過利用のみで使用出来ない。


また、「Suica」秋田エリアが2023年令和5年)5月27日に新設。新屋 - 秋田間で使用可能となった。


日本海沿岸を走行するため、強風大雪の影響を非常に受けやすく、しばしば運休する。なお、2005年平成17年)12月25日には強風が原因でJR東日本発足以降最悪の事故となった「羽越本線列車脱線事故」が発生している。



歴史

3県ごとに分かれて開通している。最初の開通区間は新潟県区間新津 - 新発田間。信越線(現・信越本線)支線として1912年(大正元年)9月2日に開通した。その後1914年(大正3年)6月1日に信越線より独立、村上線として新発田駅 - 中条駅間が延伸。同年11月1日には村上まで延伸した。


山形県区間は1914年12月24日に酒田線(現・陸羽西線余目 - 酒田間延伸を始まりとする。1915年(大正4年)4月25日には酒田 - 最上川(現・酒田港)間貨物支線が開通。1917年(大正6年)11月1日に陸羽西線に改称された。

その後も山形及び秋田県内で延伸を続け、最終的に鼠ケ関 - 羽後岩谷間となった。


秋田県区間は1920年(大正9年)2月22日に秋田 - 道川間で羽越北線として開通。同年7月30日には道川駅 - 羽後亀田間が延伸した。


1924年(大正13年)4月20日には羽後亀田 - 羽後岩谷間が延伸。陸羽西線鼠ケ関 - 羽後岩谷間を編入、羽越線に改称された。同年7月31日には村上 - 鼠ケ関間が延伸され、全通。同時に村上線を羽越線に編入した。1925年(大正14年(11月20日には支線・赤谷線廃線)が開通したことで羽越本線に改称された。

以降は日本海縦貫線として機能し続けている。


1987年(昭和62年)4月1日国鉄分割民営化が行われ、JR東日本が本線区間第1種鉄道事業者、JR貨物が本線区間第2種鉄道事業者及び酒田港線第1種鉄道事業者として継承した。


2004年(平成16年)11月27日には大都市近郊区間として新潟近郊区間が新設され、新津 - 新発田間が指定された。


2006年(平成18年)1月21日からは「Suica」新潟エリア新設と共に新津・新発田両駅で利用可能となった。途中駅では使用出来なかったが、2008年(平成20年)3月15日より同区間内各駅でも利用可能となった。


2014年(平成26年)4月1日には新潟近郊区間及びSuica新潟エリアが新発田 - 村上で拡大した。


2023年5月27日には「Suica」秋田エリアが新設。新屋 - 秋田間で利用可能となった。



運行形態

新潟県最大ターミナルである新潟を起点としていない関係で、全線運行する旅客列車は存在せず、歴史的にも全線を通して運行したのは新潟を経由しなかった一部寝台列車や、一時期の特急白鳥」くらいであった。

広域輸送は後述の特急「いなほ」が担当、普通列車は地域輸送に特化している。なお、特急及び臨時列車除くほとんどの列車でワンマン運転を行っている。


特急

詳細は「いなほも参照。


現在は特急「いなほ」が白新線新潟 - 酒田・秋田間で運行されている。現在は定期列車は酒田発着が5往復、秋田発着が2往復の計7往復運行され、繁忙期には臨時列車が設定される。


快速

定期列車

定期列車では現在は早朝に下り新潟村上行1本のみ運行されている。これは以前新宿夜行快速ムーンライトえちご」が村上まで運行されていた名残で、同列車が2004年3月13日ダイヤ改正で新潟発着に短縮された時より運行されている。


この他、新潟 - 米坂線米沢間快速「べにばな」が1往復存在するが、2022年(令和4年)8月3日豪雨で米坂線が被災したため、運休。同月11日より無名快速が代替列車として新潟 - 坂町間で運行されていた。しかし、2023年3月18日ダイヤ改正でこの快速が廃止されたため、「べにばな」としては廃止されていないものの、全区間で運休している。


かつてはこの他に2004年3月13日 - 2021年(令和3年)3月12日までホームライナーらくらくトレイン村上」が運行されていた。同列車は夜間に下り1本運行され、村上到着後は折返快速新潟行として運行された。上り快速は「MLえちご」区間短縮時に同列車スジを利用した送り込み運用として設定され、廃止後も新潟車両センター入庫のため、引続き運行されていた。


・停車駅

新潟 → 豊栄 → 新発田 → 中条 → 坂町 → 村上


海里

詳細は当該項目も参照。


485系を改造したジョイフルトレインきらきらうえつ」老朽化に伴い、後継列車としてHB-E300系ハイブリッド気動車を使用して新潟 - 酒田(延長時は秋田)間で主に週末に運行されている。「通常ダイヤ」「ダイヤ」が存在する。


普通

新発田・村上・酒田で運行系統が分割されている。一部列車は村上を跨いで運行されるが、前述の交直セクションが存在するため、全て気動車で運行される。これはJR東日本新潟支社が交直流近郊型電車一般形電車)を保有していないため。以前はEF81形電気機関車牽引客車列車も設定されていた。


新津 - 新発田間

直流電化されているが、ターミナルである新潟より外れているため、E129系電車で運行される1往復を除き気動車で運行される。

概ね1 - 3時間に1本程度で、同区間内及び送り込みも兼ねて坂町 - 鼠ケ関・酒田間で運行されている。なお、坂町発着列車は本来は米坂線直通であるが、前述の理由で同線を走行出来ないため、発着駅が変更されている。

また平日土曜に1往復新津 - 水原間区間列車が設定されている。


新発田 - 村上間

この区間の列車は白新線と一体のダイヤが組まれている。新津駅発着の列車以外は全て白新線経由で新潟へ直通し、一部は信越本線長岡駅越後線吉田駅まで直通する。

概ね毎時1本程度の運行間隔で、新津発着列車は気動車、白新線直通列車は電車で運行される。なお前述の通り、電車は全てE129系直流専用電車のため、村上から先の交流電化区間に直通する列車とかつての米坂線直通スジであった列車は気動車で運行される。


村上 - 酒田間

交直セクションを跨ぎ、且つ県境区間で羽越本線内では需要が最も少ないため、定期列車は鶴岡 - 酒田間1往復を除き、全てGV-E400系電気式気動車で運行される。ただし、鶴岡 - 酒田間については臨時列車は701系電車を使用する場合がある。

運行間隔は村上 - 鶴岡間は概ね3時間に1本、あつみ温泉 - 余目間は2時間に1本、余目 - 酒田間は1 - 2時間に1本程度である。

同区間内運用の他、出入庫を兼ねて新津発着列車が設定されている。また鼠ケ関・あつみ温泉・鶴岡 - 酒田間区間列車も存在、余目 - 酒田間は陸羽西線列車が直通する。ただし、同線は2024年(令和6年)まで国道47号トンネル工事のため全線運休し、バス代行を行っている。


酒田 - 秋田間

全て電車で運行され、酒田を跨ぐ列車は設定されていない。

区間内を走破する列車の他に羽後本荘 - 秋田間列車が設定され、酒田 - 羽後本荘間は1 - 3時間に1本、羽後本荘 - 秋田間は1 - 2時間に1本程度運行される。この他、一部時間帯に酒田発吹浦行・新屋 - 秋田間区間列車が設定されている。

また、早朝下り新屋発大館行・朝上り東能代発酒田行・八郎潟発新屋行(平日のみ)は奥羽本線直通列車である。

なお、女鹿折渡桂根は一部普通列車が通過する。


貨物

日本海縦貫線の一部として日本各地からの貨物列車が多数経由、一部が酒田港線酒田港を経由する。



駅一覧

本線(新津 - 酒田)

●:停車 ○:「海里」のみ停車 レ:通過

※快速「べにばな」は現在運休中のため、省略

:バス代行中


駅名特急快速乗換路線備考
新津--
  1. 信越本線
  2. 磐越西線
-
京ケ瀬----
水原---当駅発着あり
神山----
月岡----
中浦----
--
  1. 白新線経由信越本線長岡まで直通
  2. ↑白新線経由越後線吉田まで直通
-
新発田白新線当駅発着あり
加治--
金塚--
中条-Suica」一部対応駅
平木田--
坂町米坂線*
  • 「Suica」一部対応駅
  • 当駅発着あり
平林--
岩船町--
村上-
  • 「Suica」一部対応駅
  • 運行系統上の境界
---
  • ↑「Suica」新潟エリア
  • ↑デットセクション(直流電化/↓交流電化)
間島--
越後早川--
桑川-道の駅「笹川流れ」併設
今川--
越後寒川--
勝木--
府屋--
新潟県/↓山形県
鼠ケ関-当駅発着あり
小岩川--
あつみ温泉-当駅発着あり
五十川--
小波渡--
三瀬--
羽前水沢--
羽前大山--
西鶴岡信号場--
鶴岡-当駅発着あり
幕ノ内信号場--
藤島--
西袋--
余目陸羽西線✳︎-
砂越--
東酒田--
酒田秋田方面-

本線(酒田 - 秋田)

●:停車(「海里」は延長運行時のみ停車) ○:一部通過 レ:通過

✳︎:バス代行中


駅名特急海里普通乗換路線備考
酒田
  1. 新津方面
  2. 陸羽西線✳︎
本楯
遊佐
吹浦当駅止あり
女鹿上下列車の同時客扱い不可
山形県/↓秋田県
小砂川
上浜
象潟
金浦
仁賀保
出戸信号場
西目
羽後本荘由利高原鉄道鳥海山ろく線当駅発着あり
羽後岩谷
折渡
羽後亀田
二古信号場
岩城みなと
道川
下浜
桂根-上下列車同時客扱い不可
↓「Suica」秋田エリア
新屋当駅発着あり
羽後牛島--
秋田
  1. 秋田新幹線
  2. 奥羽本線
  3. 男鹿線
-
--↓奥羽本線大館まで直通-

支線(酒田港線)

駅名接続路線備考
酒田本線
酒田港-貨物駅

廃止駅・信号場

新発田 - 加治間。1962年(昭和37年)8月1日廃止。

中条 - 平木田間。1966年(昭和41年)9月20日廃止。

三瀬 - 羽前水沢間。1967年(昭和42年)10月17日廃止。


現在の使用車両

JR東日本所属

電車

  • E653系1000番台(U編成)・1100番台(H編成)

イナホサァン

新潟車両センター所属交直流両用特急形電車。

U編成は7両、H編成は4両。

いずれも特急「いなほ」で運用されるが、H編成は酒田発着一部列車のみ。以前運行された「らくらくトレイン村上」及び折返快速列車はU編成が担当した。


  • E129系0番台(B編成)・100番台(A編成)

E129系

新潟車両センター所属直流一般形電車。A編成は2両、B編成は4両。

直流区間で気動車運用除く快速・普通列車として運用されている。


  • 701系0・100番台(N編成)

無音の空の下で

秋田総合車両センター南秋田センター所属交流一般形電車。

鶴岡 - 秋田間普通列車で運用されている。


気動車

  • HB-E300系「海里」

新潟車両センター所属ハイブリッド気動車。

同名臨時快速列車で運用されている。


キハ110

新潟車両センター新津派出所・仙台車両センター小牛田派出所(200番台のみ)所属気動車。


新津車は米坂線直通(同線区間は運休)及び間合運用として新津 - 坂町間で運用されている。運行休止前の快速「べにばな」は当形式で運行されていた。なお、2019年(令和元年)12月までは鼠ケ関 - 酒田間、2022年3月12日までは坂町 - 鼠ケ関間でも運用されていた。


小牛田車は陸羽西線車両で専用塗装が成されている。

同線直通列車として余目 - 酒田間で運用されているが、国道工事による運休期間に伴い、羽越本線・陸羽西線での運用も中止している。


  • GV-E400系

JR東日本GV-E400系

新潟車両センター新津派出所所属電気式気動車。

現在の運用区間は新津 - 酒田間。交直セクションを跨ぐ定期普通列車は全てこの車両で運行されている。

この他に米坂線直通列車でも運用されていたが、快速「べにばな」では使用されていなかった。


電気機関車

2021年 年賀

秋田総合車両センター南秋田センター所属交流電気機関車。

酒田以北交流区間で配給列車で運用される。以前はJR貨物に貸出され、貨物列車を牽引していたこともあった。


  • EF81形

冬のあけぼの

新潟車両センター所属交直流両用電気機関車。秋田総合車両センターへの入出場や配給列車で運用されている。

長岡車両センター廃止までは同センターに所属。以前はJR貨物に貸出され、貨物列車牽引を行ったり、民営化直後は前述の運用の他、客車普通列車を牽引していた。


また、寝台特急が運行されていた頃は青森車両センター(現・盛岡車両センター青森派出所)所属車が寝台特急「鳥海」→「あけぼの」「出羽」を牽引していた。


JR貨物所属

【LINEcameraで描いてみた】EF510形【HD-J東_EL01】その姿、流星の如く【EF510形】

富山機関区所属交直流両用電気機関車。現在本線を走行する貨物列車は全て本形式による牽引である。

500番台は元JR東日本所属車で、寝台特急「北斗星」「カシオペア牽引機。


港に吹き込む新しい風

愛知機関区所属ディーゼル機関車

酒田港線で使用されており酒田港へ常駐する。


過去の使用車両

国鉄民営化後の車両のみ記載。


JR東日本所属

電車

  • 485系

貫禄特急北越・いなほ修学旅行列車

上沼垂電車区→新潟車両センター所属の交直流両用特急形電車。

ボンネット車0番台やLED幕3000番台等多数の形式が運用されていた。

使用列車は特急「白鳥」「いなほ」、快速「ムーンライトえちご」「らくらくトレイン村上」及び間合の快速。

なお3000番台R24編成は後述する羽越本線列車脱線事故当該車両であり、事故後廃車され欠番となった。


  • 485系700番台「きらきらうえつ」

JR東日本485系700番台 きらきらうえつ

新潟車両センター所属ジョイフルトレイン。同名臨時快速列車として運行された。車両老朽化のため、「海里」に役目を譲り、引退。


583系「わくわくドリーム号」

秋田車両センター(現・秋田総合車両センター南秋田センター)所属交直流両用特急形電車。

臨時寝台特急「あけぼの81・82号」で運用された。


ムーンライトえちご

上沼垂運転区(現・新潟車両センター)所属直流急行形電車。

快速「ムーンライト」→「ムーンライトえちご」及び間合運用快速・直流区間普通列車で使用された。


【鉄道イラスト】115系(新津車)

新潟車両センター所属直流近郊形電車。

E129系登場までの新潟地区主力車両で、直流区間普通列車で運用されていた。


平成生まれのコミュータートレイン

新潟車両センター所属直流電車。115系補完のため直流区間快速・普通列車で運用されたが、2015年(平成27年)3月14日ダイヤ改正でE129系に置換えられ運用離脱。その後は2編成を除き、えちごトキめき鉄道(譲渡後はET127系)に売却。残り2編成も南武線南武支線に転属した。


気動車

新津運輸区(現・新潟車両センター新津派出所)・小牛田運輸区(現・仙台車両センター小牛田派出所)・南秋田運転所(現・秋田総合車両センター南秋田センター)所属急行形気動車。

国鉄分割民営化以降、新津車は主に米坂線直通列車として急行→快速「べにばな」や普通列車、小牛田車は急行→快速「月山」や陸羽西線列車、秋田車は秋田地区普通列車として運用された。


【鉄道イラスト】キハ47 新潟4色団子

新津運輸区・小牛田運輸区所属気動車。

新津車は新津 - 酒田間及び米坂線直通列で、小牛田車(キハ40形のみ)は陸羽西線列車として余目 - 酒田間で運用された。

前者はGV-E400系、後者はキハ110系200番台に置換えられ運用を離脱。


キハ52 100形新潟色

新津運輸区所属気動車。主に米坂線直通列車等で使用された。


JR東日本キハE120形&キハ110系気動車

新津運輸区所属気動車。初めは新津 - 酒田間及び快速「べにばな」を含む米坂線直通列車で運用されていた。新潟駅保安装置更新に伴い、同駅乗入が不可となって以降は新津 - 新発田間及び米坂線直通普通列車でのみ運用された。

郡山車両センター会津若松派出所に転属したため、運用離脱。


客車

寝台特急あけぼの(上野駅13番ホーム)

青森車両センター所属客車(寝台車)。

「鳥海」→「あけぼの」(25形は「あけぼの」のみ)「出羽」「日本海で運用された。


日本国有鉄道50系客車

南秋田運転所所属客車。普通列車で使用されていた。


JR西日本所属

電車

  • 485系

日本海縦貫線のクイーン

京都総合運転所(現・吹田総合車両所京都支所)所属交直流両用特急形電車。

特急「白鳥」で運用された。


  • 583系

雪を掻き、人を運べ

京都総合運転所所属交直流両用特急形電車。急行「きたぐに」用の車両。

臨時急行「あおもり」として運用された。


電気機関車

  • EF81形

トワイライトエクスプレス

敦賀地域鉄道部(廃止)所属交直流両用電気機関車。

寝台特急「トワイライトエクスプレス」「日本海」牽引機。


客車

  • 24系(24・25形)

トワイライトエクスプレス海と共に

宮原総合運転所→網干総合車両所宮原支社所属客車。

寝台特急「トワイライトエクスプレス」及び2往復時代の「日本海」のうち1・4号を担当した。


JR貨物所属

  • EF81形

日本海のEF81

富山機関区所属交直流両用電気機関車。

2016年(平成28年)3月26日ダイヤ改正で定期運用より離脱。


港を行く老兵

東新潟機関区所属ディーゼル機関車。

酒田港に常駐。酒田港線入換で使用されていたが、2021年3月13日ダイヤ改正で愛知機関区DD200形に置換えられ運用離脱した。



事故

阿賀野川橋梁脱線事故

1961年(昭和36年)8月29日発生。

新津 - 京ケ瀬信号場(現・京ケ瀬)間中新田踏切(廃止)で下り839レ普通新津発村上行がトレーラーと衝突。そのまま阿賀野川橋にへ差し掛かり、牽引機C57 106蒸気機関車トラス橋4連のうち新津方1連及びトレーラーと共に転落。機関士2名が死亡、乗員乗客12名が負傷した。


1974年(昭和49年)貨物列車脱線事故

1974年7月10日発生。

西目 - 羽後本荘間船岡トンネル入口で、上り8090レ臨時特急貨物八戸貨物発百済(現・百済貨物T)行が台風により崩落した土砂に乗上げ脱線。牽引機はED75形700番台732・736号機の重連であったが脱線後もトンネル壁面に衝突しながら50m程暴走。機関士が機関車とトンネルの間に挟まれ死亡。牽引していたコンテナ車は4両が脱線。

事故後ED75-736は現場で解体され、ED75-732は修理されて復帰、後年ED79形100番台110号機に改造された。


JR羽越本線列車脱線事故

2005年12月25日発生。JR東日本発足以降最悪の事故とされる。

砂越 - 北余目間第2最上川橋梁付近で、485系3000番台上り2014M特急「いなほ14号」秋田発新潟行が橋梁通過直後の直線区間で脱線、盛土下の養豚場に転落。乗客5人が死亡・乗客乗員33人が負傷した。

事故発生当日の山形県庄内地方は局地的に大荒れの天気であったが、最上川橋梁付近の風速計は当時の基準では異常を検知していなかった。そのため、突発的に発生した竜巻等により脱線したと考えられている。


なお、乗務員は運転士・車掌共に経験が浅い若年であったが、適切な処置を取り、特に運転士は安全のために自己判断で規定以上の減速処置を取る等、安全に配慮した運行を行ったため、刑事責任を問われなかった。また、ベテラン運転士がインタビューで「対処のしようがない」と返答しており、航空・鉄道事故調査委員会(現・運輸安全委員会)も後日「予見することは不可能であった」と結論を出す等、乗務員に過失がないことは誰の目にも明らかであった。


風の息遣い

にもかかわらず、毎日新聞は事故発災翌々日に社説で「(前略)突風とはいいながら、風の息遣いを感じていれば、事前に気配があったはず(後略)」という非科学的な論理でJR東日本及び乗務員を非難した。

当然毎日新聞への非難が殺到、同社は一応謝罪文を掲載するものの、自社を擁護する記事を出し続け、結果的に大炎上することとなった

以後イネット上では毎日新聞によるトンデモ理論が発表される度に「風の息づかい」が登場することとなる。


なお、この様な根拠がない鉄道バッシングが起きた背景には、事故発生同年の3月2日には高知県宿毛市土佐くろしお鉄道宿毛線宿毛で特急「南風17号」の衝突事故、4月25日には兵庫県尼崎市でJR史上最悪のJR福知山線脱線事故と大規模な事故が立て続けに発生していたため、鉄道に対する信頼が大きく失墜していたことが挙げられる(同年中はほんの少しのオーバーランでも大々的に取上げられる程世間が過敏となっていた)。


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