ゾウ
ぞう
概要
アジアゾウとアフリカゾウ、マルミミゾウの3種が現存する。絶滅したマンモスもゾウの仲間。柱状の太い肢、手の代わりを務める器用な長い鼻、団扇のように大きな耳が特徴。野生では寿命が長く、70年くらい生きるが飼育下だとストレスのためか寿命が短くなってしまう。
植物食。大きな身体のため必要とするエサもまた莫大であり、生息には広大な土地を必要とする。
アジアゾウは人間に馴れやすく、現在でもインドや東南アジアではアジアゾウを使って人を乗せたり、荷物の運搬に使用している。霊長類に次いで知能が高いと言われている。
仲間が襲われたらお礼参りしにきたり、逆に親切にしてくれた人間の死を追悼しに来たという話もある。
かつては動物兵器として使用され、巨体を生かした敵側への突進力や心理的効果も含めて有効な戦力ではあったものの、その特性上小回りが効かず、また御者である象遣いを狙い撃ちされると暴走する等の欠点も目立ち始め、火器の発達と入れ替わるように前線から姿を消した。
大きな身体のため、天敵は基本的に存在しない(子象はライオン等に襲われることがある)が、開発で生活圏を減らし、さらに牙(象牙)を狙った狩猟のため個体数が激減している。かつては象は死期が近づくと特定の洞窟などに向かう、通称:象の墓場と言われる伝承が信じらており、象牙目的でこの場所を探す者もいたという。実際にこう言う習性はあるのだが、象牙は湿度に弱く、成分が分解しやすいため象牙の獲得には至らない。
また、意外にも日本人とは長い付き合いの生き物で、石器時代にはナウマンゾウが食料とされていた他、応永15年には南蛮船に乗って足利義持への献上品として入港したり、その後も度々日本に連れてこられた。実はゾウの実物が日本に連れてこられる以前にもトラなどの他の大陸の動物たちと同じく日本人に知られていた形跡が残っており、鳥獣戯画にも描かれている。(ついでに言うと幻獣の貘も鼻がゾウなので名前ぐらいは知っている日本人も結構いたと思われる。)
これに関しては仏教の影響も大きいと思われる。(そもそもお釈迦様の生誕の伝説からしてゾウが登場しているし。)
種類
現存する陸上哺乳類では最大の動物。雌雄ともに牙が発達している。しばしば(アジアゾウと比較して)凶暴な動物とイメージされがちだが、牙を狙った密猟に晒されて性質が変化しただけと見る向きもある。どちらかと言うと草よりも木の葉を好んで食べる傾向がある。
嘗てはアフリカゾウの亜種と考えられていた。体型はアフリカゾウに似るがより小型で、名前の通り耳が丸く、牙が下向きに生えるのが特徴。
- インドゾウ(アジアゾウ)
日本の動物園で見かけるのは主にこの種類。雄にのみ牙が発達する。木の葉よりも地表の草を好んで食べる傾向がある。老齢個体を「白象」と呼ぶ。
よく怪獣図鑑などで強さの喩えに使われる動物である。
絶滅した象で、長い牙と盛り上がった肩が特徴。長い毛に覆われたケナガマンモスは肩高3m程度の小型の種類。
マンモスに似た象の一種。海外ではマンモスレンジャーはコイツの力で変身するらしい。
ちなみに別名は陸に住んでいるのにレヴィアタン。
かつて日本に棲んでいたが絶滅した。アジアゾウに近縁で肩高2.5~3m程度の小型のゾウ。名前は発見者のハインリッヒ・エドムント・ナウマンに由来。
別にクソ〇〇とは言ったりしない。現在日本固有種と考えられている小型のゾウで、250万年前ほど昔に日本に生息していた。
古代ゾウの一種。前に伸びた下顎と箒のように平らな鼻が特徴で、下顎をスコップのように使って植物を掘り起こし、鼻で掃くようにして食べていたと考えられている。
AGOからキバが生えた古代ゾウの一種。この牙は原生の象よりも硬い材質で構成されている。
どうやら樹皮を剥ぎ取る為にこうなったらしいが、主食は木の実だったらしく、専ら鼻で採食していた。
別に燃えてもないし、萌えているわけでもない。象の祖先から別れた動物で、豚に似ている。
ゾウをモチーフにしたキャラクター・関連人物
仮面ライダー
スーパー戦隊シリーズ
その他特撮
- 巨獣ギガ(巨獣特捜ジャスピオン)
- マスターランキング、準備するゾウ、邪魔するゾウ、監視するゾウ、お仕置きするゾウ(テツワン探偵ロボタック)