基礎データ
全国図鑑 | No.0080 |
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カントー図鑑 | No.080 |
ジョウト図鑑 | No.081 |
コーストカロス図鑑 | No.134 |
アローラ図鑑(SM) | No.038 |
メレメレ図鑑(SM) | No.038 |
ウラウラ図鑑(SM) | No.019 |
アローラ図鑑(USUM) | No.045 |
メレメレ図鑑(USUM) | No.045 |
ウラウラ図鑑(USUM) | No.019 |
ヨロイ島図鑑 | No.002 |
パルデア図鑑 | No.325 |
英語名 | Slowbro |
ぶんるい | やどかりポケモン |
タイプ | みず/エスパー |
たかさ | 1.6m |
おもさ | 78.5kg |
特性1 | どんかん:ゆうわく・ちょうはつを受けない・特性いかくを無効化する |
特性2 | マイペース:こんらん状態にならない・特性いかくを無効化する |
隠れ特性 | さいせいりょく:自分が手持ちから引っ込むと、最大HPの1/3を回復する |
タマゴグループ | かいじゅう/すいちゅう1 |
進化
ヤドン→ヤドラン(レベル37) → メガヤドラン(メガシンカ、ヤドランナイト)
リージョンフォーム
『ポケモン剣盾』のダウンロードコンテンツ『鎧の孤島』から登場する、ガラル地方の環境で変質したヤドランのガラルのすがた。
概要
シェルダーが二枚貝からいきなり渦巻き貝に変化しているが、詳細はシェルダーの項目を参照。手持ちに両者を入れたところでヤドランになるわけではないので注意が必要。
アニメでは、ヤドンとシェルダーが互いに共生の関係にある事がポケモン学者のニシノモリ博士によって語られている。
尻尾を噛まれたヤドンは、重さのバランス関係によって二足歩行が可能となり、両手両足もよりがっしりとしたものに成長して、メガトンパンチの様な格闘技が出来る様に。
また、時折シェルダーが強く噛み付く事で何かをひらめくが、すぐに忘れてしまうらしい。尻尾に噛みついているシェルダーは、陸に上がった生活が可能になっており、ヤドンの食べ残したものをエサにして生きている。
しかし、この共生関係は「互いの合意による物」ではなく「噛みついているシェルダーからの一方的な物」になっていると言える。噛みつかれたヤドンからしてみれば、釣りに利用していた尻尾が塞がってしまった影響で渋々と直接海の中に潜って餌を取るしかなったり、メガシンカにおいてもエネルギーの全てを奪われてしまう(ただし、メガシンカ時における変化したシェルダーの中は、意外に快適らしい)等、不便で迷惑な思いをさせられているのだが、噛みついているシェルダーの方は尻尾から滲み出るエキスの旨味への貪欲さから決して離れようとしない。
更に、全身に回った毒素の影響で、ヤドン時代にも増して呆然とする機会が増えた他、痛みを感じなくなっているのだが、痛みとは自分の体に危険を知らせる大事な機能である。つまり、痛みを感じないと言うのは一見、耐久が強そうなイメージを連想しがちでも、これを感じないと言うのは重大な危機なのである。
ただし、激しい戦いでシェルダーが取れたり、噛みついている尻尾が千切れたりすると、あっさりヤドンに戻ってしまうらしい。
分類はやどかりポケモンであるが、ヤドカリを連想させるものは噛み付いているシェルダー以外には見当たらないし、後輩のイシズマイらの様に節足動物でもない。よく似たデザインの怪獣に『帰ってきたウルトラマン』のヤドカリンがいたりするが、元ネタなのだろうか?
ゲームでの特徴
性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
第1世代 | 95 | 75 | 110 | ※ | 80 | 30 | 390 |
第2世代から | 95 | 75 | 110 | 100 | 80 | 30 | 490 |
ガラル | 95 | 100 | 95 | 100 | 70 | 30 | 490 |
※第2世代以前の「とくこう」・「とくぼう」は「とくしゅ」に纏められていた。
- 防御が大幅に伸び、次いで特攻も上昇する。素早さも若干伸びるが、壊滅的にノロいのは今まで通りでコータス辺りを抜かせるようになった程度である。
- 前述の上昇した防御や元々高めだったHPに加え、格闘技を半減できることや、地面タイプに水技を喰らわせられる事から、物理受けとしてはかなり優秀。
- 隠れ特性は「さいせいりょく」で、交換の多い試合で力を発揮する。現在ではこちらの方が主流となっている。攻撃技も豊富で、タイプ一致の「なみのり」や「サイコキネシス」に加え、「れいとうビーム」や「きあいだま」、さらに水タイプでありながら「かえんほうしゃ」や「だいもんじ」も扱える。また「めいそう」との相性もよく、ある程度積めれば火力や特防面も補える。
- 素早さが遅いので「トリックルーム」との相性もいいが、どちらかといえば発動後にそのまま居座って戦う方に向いており、「おきみやげ」や「だいばくはつ」などの後続にそのまま繋げられる技がないので発動要員としては向いていない。
- SVでは後述の活躍と比べると、初期環境となる準伝説やパラドックスポケモンのいないレギュレーションのシリーズ1環境では不遇。グッドスタッフのゴーストタイプやキノガッサ対策のくさテラスタルが蔓延しているためである。
- パラドックスポケモンが解禁されたシリーズ2ではハバタクカミとトドロクツキが厄介で、シリーズ3では四災全体に手を焼くこととなった。結局苦手なゴーストやあくが生き生きとしたシリーズなのが運の尽きであった。
テラレイドバトル
- SVのテラレイドバトルでは★7レイドとして行われるピックアップレイドに登場するエースバーンへの対策として重用された。「なまける」と「てっぺき」でエースバーンの猛攻を捌ける上に、「いのちのたま」を持たせた上で「わるだくみ」を積めば、相手はテラスタルかくとうということで「アシストパワー」で打点を持てる。ぼうぎょととくこうに極振りしたタイプが多く見られた。
- ★7ゲッコウガレイドでも相手がどくテラスタル固定かつ物理主体のみずタイプという事で、上述の「アシストパワー」耐久型が活躍している。ただし「つじぎり」がタイプ一致弱点になるので連発されると急所被弾のリスクがあるのと、「かげぶんしん」のせいで命中不安になるのが欠点。とはいえ前回の★7をやっている人なら育成の手間が省けるので、そのまま流用するケースが多く見られる。
- 最強レイドだけでなく、通常のレイドにおいても、★6アーマーガアのように物理方面は厚いが特殊面が手薄なレイドボスに対しても使えないことはない(もちろん相手のテラスタイプにもよるが)。
- なお、ソロ運用ならともかくマルチレイドでこのヤドランを流用するのはあまりお勧めできない。エスパーで弱点を突けるタイプが少なく、打点を伸ばすのに時間を要するのに加え、バフ打ち消し波動にすこぶる弱い(1から積み直す必要がある)ため。★7のつもりで積みすぎてやられるケースも多々見られるため、扱いには注意したい。
使用トレーナー
ゲーム版
- カンナ:四天王(カントー)
- シバ:四天王(カントー)※1
- グリーン:ライバル※1
- イツキ:四天王(ジョウト)
- タケシ:ジムリーダー(カントー)※2
- ナツメ:ジムリーダー(カントー)※2※4
- ミカン:ジムリーダー(ジョウト)※2
- カリン:四天王(ジョウト)※2
- カスミ:ジムリーダー(カントー)※3
- ザオボー:エーテル財団
- シン:LPLEライバル
- ハルカ:ヤドランマスター
- ゴヨウ:四天王(シンオウ)※5
- ヒョウタ:ジムリーダー(シンオウ)※6
- ジニア先生:パルデア教員
※1:ポケモンスタジアム2
※2:ポケモンスタジアム金銀
※3:BW2・ポケモンワールドトーナメント
※4:LPLE
※5:BDSP3戦目以降
※6:BDSPバトルタワー
アニメ版
- ニシノモリ教授5世(無印66話)
- カンナ(無印99話)
- サオリ(AG180~)
漫画版
- カンナ(ポケスペ)
- ジンガ(ポケスペ)
番外作品
『ポケモンスタジアム2』
- ニンテンドウカップ99ではドわすれを活かした高耐久高火力のポケモンとして活躍。相手としても準決勝ではドわすれヤドランが出て来てトレーナーを苦戦させて来る。
『ポケモンGO』
- 第1世代のポケモンのため、リリース当初から実装されている…が、性能は微妙の一点張り。みず/エスパー共に統一が可能なのはまだいいが、種族値がHP寄りのバランス型のため火力が出ない。
- 2021年6月にメガシンカができるようになったが、やはり耐久型のためジム・レイドには不向き。みず・エスパーという幅広さを利用してアメ要員にするのが手。
- しかし、トレーナーバトルは低いCPが幸いしスーパーリーグでの活躍が可能。特にピンク色のポケモンが出場可能なラブラブカップでは苦手な相手が少ないことで注目を集め、当界隈の厨ポケとして見事不遇の地から返り咲いた。
- そして、2023年3月にコミュニティ・デイとして選出され、PvPでは初の分割ゲージ技となる「なみのり」を習得した。但し同種族値のヤドキングも覚えるため差別点が「れいとうビーム」のみとなってしまったが、小回りが利くメリットは健在している。
『ポケとる』
- ポケとる最強候補の一角とも呼ばれるポケモン(厳密にはメガシンカ後が)。メガストーンはステージ45で入手できるが、ヤドラン本体が出てくるステージは20ステージ以上先まで進まないと入手できない。
- 肝心のステージについては、前述の通り最強候補の一角のせいかとにかく捕まえ辛い。
- まず、ゲーム開始からいきなり大量のヤドンとヤドランでパズルが埋まりきっている。そのためまずはこいつらをある程度撤去していく事になるのだが、エスパーにエスパーは半減(ヤドラン系統はエスパータイプにカテゴライズされている)なため、雀の涙ほどのダメージを覚悟して1ターン犠牲にする必要がある。
- だが、このステージは手かずの上限が7しかない。つまり、前述のヤドンヤドラン撤去も含めてヤドランの体力ゲージを0にしなければならないのである。
- ネタバレになってしまうが、このステージをクリアするコツはまず最初にヤドンから揃えて消していく事。ヤドンの特殊能力はときどきオジャマポケモンをランダムで1個消す「オジャマけし」であるが、これは敵側のオジャマポケモンであっても発動する。
- オジャマけしがうまく発動してくれればヤドランの「バリアけし」も発動し1ターンでオジャマポケモンが一気になくなり、そのまま味方ポケモンの連鎖が続き1ターンでヤドランを倒せる。
- ただし運が良ければの話である。上述したようにオジャマけしの効果は「『ときどき』オジャマをランダムで1個消す」効果であるため、発動しなかった場合は泣く泣く相手のゲージが0になるまで実力で消していかなければならない。
- 基本的に何度ゲームを始めてもヤドンヤドランの配置は同じであるが、それ以降の進歩についてはランダムで決まる味方ポケモンの配置に大きく左右されるため、要は完全に運ゲーである。パーティがうまく育ってないと手かずの少なさもありそのままゲームオーバーになってしまう事も。
- そして、このヤドラン、デフォルトの被捕獲率がわずか8%しかない。運よく1ターンで倒せたとしてもその確率は44%と50にも満たない。パズルの鬼畜さも相俟ってとにかく捕まらないため、その捕獲難度は序盤エキストラの方がマシだと思えるレベル。8%でも運よくゲット出来たプレイヤーもいるようだが…
ポケモンカードゲーム
- 「BW」以降のシリーズにおいて、「特殊決着」を導く可能性があるヤドランのカードが2枚追加され話題になった。状況次第ではゲームを大きく左右しかねないカードになっている。
収録元 | 該当するワザ(必要エネルギー) | 効果 |
---|---|---|
拡張パック「破天の怒り」 | ミラクルホームラン(無無無) | 自分のサイドがあと1枚の時にこの技を使うと、その瞬間自分の特殊勝利で試合終了 |
強化拡張パック「フルメタルウォール」 | かれいなるかけ(水無無) | コインを3回投げ、オモテの数×100ダメージ。ただし、オモテが1回も出なかった場合、このワザを使ったプレイヤーが特殊敗北で試合終了 |
拡張パック「ポケモンGO」 | たそがれのひらめき(無無) | 相手のサイドがあと1枚の時にこの技を使うと、自分のサイドを2枚取る |
- 特に「特殊敗北」の効果を持つカードはポケモンカードゲームの長い歴史の中で未だに「フルメタルウォール」のヤドランのみである。一見すると1/8で強制的に負けてしまうためリスクが高いように見えるが、もしすべて表ならばほぼ確実に相手を一体葬れること(このカードが登場した時点で最もHPが高かったカードは「タッグボルト」収録の「コイキング&ホエルオーGX」の300(すなわち、3回すべてオモテなら即死)であり、しかもこのカードは倒されると相手に3枚サイドを取られる「TAG TEAMカード」のため、迂闊にこのカードをけしかけるのはむしろ危険)や、「キミを待つ島々」収録のビクティニの特性「しょうりのほし」(1ターンに1回だけコイントスの結果をなかった事にしてコイントスをやり直せる)と組ませることで特殊敗北の確率を一気に減らせることから普通に強カードの一角としてみなされており、実際に店舗開催のいくつかの大会ではこのカードが無双して優勝者が決まったものも多かった。
ポケモンマスターズ
- タマゴイベントで入手できるタマゴから孵化するヤドンをバディにする事が可能で、進化させる事が可能。
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
- ニシノモリ5世のヤドラン
- 無印66話で登場。ポケモン学で権威のニシノモリ家の5代目である教授はヤドンの進化の謎について研究していたが、ロケット団の襲撃時に教授のヤドンがロケット団のシェルダーにしっぽを噛みつかれた事でヤドランに進化し、これでヤドンがヤドランになる謎が解ける。
- サオリのヤドラン
その他
無印 | 17話・78話・244話 |
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BW | 141話 |
SM | 6話・31話・126話・129話・133話・146話 |
新無印 | 26話(図鑑)・31話・84話(イメージでメガシンカ)・97話 |
特別編 | 最強メガシンカAct2(イメージでメガシンカ) |
劇場版 | 水の都の護神・波導の勇者・みんなの物語 |
『アニポケ・リコとロイの旅シリーズ』
- 1話
- セキエイ学園にて、モブで登場
- 18話
- 過去回想にて、フリード博士に釣り上げられていたが直後に自力で海へ戻っていった。
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
- 第2章でカンナのポケモンとして登場。スオウ島でナツメのフーディンとバトルでは、あらかじめ『ドわすれ』をする事でサイコキネシスを無効にした。カンナ曰く「鈍いのもたまには役に立つ」との事。
- 13章では流星の民のジンガが所有するポケモンとして登場し、こちらはメガシンカが可能。
関連イラスト
関連タグ
0079.ヤドン/ガラルのすがた→0080.ヤドラン/メガヤドラン/ガラルのすがた→0081.コイル