概要
アニメ『ポケットモンスター』に於いて世界最強と謳われる8人のポケモントレーナーを指す。
元々アニポケの世界観では各地方毎にポケモンリーグが開催され、最強のチャンピオンが1人存在してきたが、新無印ではこれに加えてポケモントレーナーの世界ランキングも明言された。即ち、順位という形でポケモントレーナーの強さが表された。
当初はダンデとワタルが参戦するトーナメントの名称として登場し、トーナメントそのものと思われたが、実際はその前哨戦となるランク争いまで含めての「ポケモン・ワールド・チャンピオンシップス」であり、全てのトレーナーに参加権利があると公表された。
義務としてポケモンバトルコミッションに加盟したトレーナーは、そのバトルの勝敗や試合内容によって認定される世界ランキングに応じて以下の4つのクラスに分けられる。
- マスタークラス:1~8位
- ハイパークラス:9~99位
- スーパークラス:100~999位
- ノーマルクラス:1000位以下(参加したばかりのジムリーダー、一般トレーナーは年齢や戦歴を問わず全員このクラスからのスタート)
マスターズエイトとは、バトルコミッションより認定された「マスタークラス」に在籍する上位8人へ贈られる称号の意味であり、云わば世界規模で最強と公式に認められたトレーナー達である。
原作ゲームのレーティングのようにシーズン毎に順位が決定され、シーズン終了後に行われる上位8名によるマスターズトーナメントによって現シーズンの最終順位が決定する。
世界中から最強を決める名目で招集され、各地方のチャンピオンや四天王といった強豪が名を連ねているが、中には飛び級で一気に駆け上がる実力者もいる。
新無印12話では、クラスマッチ終了時点でのマスターズトーナメントがガラル地方シュートスタジアムで開催され、1位がダンデ、2位がワタルとなった。この戦いはサトシが参加する前シーズンのラストバトルであり、本編でサトシが勝ち上がった際のマスターズエイトとはメンバー構成が異なる可能性がある。
本編内でもランキングは順位不動ではなく、とりわけオーバとキバナは頻繁に7位と8位を動いていた。マスタークラスもハイパークラス最上位の挑戦者と定期的に行われる『入れ替え戦』と称されるポケモンバトルを行う義務があり、下位ほどその頻度は多い。逆に言えば入れ替え戦以外でマスタークラスから脱落する事は無い。
これらの設定により、クラスマッチ中にマスターズエイトに在席するだけでは不十分であり、厳密には入れ替え戦を乗り越えて、最終的にマスターズトーナメントに出場する段階まで居残り続けた者の評価が高くなる。
マスタークラス経験者
名前 | 肩書 | ランキング※1 |
---|---|---|
ダンデ | ガラル地方チャンピオン | 1位 |
シロナ | シンオウ地方チャンピオン | 2位 |
ダイゴ | ホウエン地方チャンピオン | 3位 |
ワタル | カントー地方四天王 兼 カントー/ジョウト地方チャンピオン | 2位→4位 |
カルネ | カロス地方チャンピオン | 5位 |
アラン | カロスリーグ・ミアレ大会優勝者 | 6位 |
アイリス | イッシュ地方現チャンピオン | 7位 |
サトシ | アローラ地方初代チャンピオン 及びその他多数 | 8位 |
キバナ | ガラル地方ジムリーダー | 7位→8位→離脱 |
オーバ | シンオウ地方四天王 | 7位→8位→離脱 |
※サトシ出場シーズン、最新のランキング。ランキング順位は判明後から最新の物。
中途報告
2021年7月2日特番の中盤にて、世界の情報番組のコーナーの1つに、WCSニュースというコーナーでサトシのピックアップも含む幾つかの情報が特集され、以下の大見出しが描写された。
見出し | タイトル | 人物 |
---|---|---|
RECORD | 王者ダンデ、無敗記録を更新 | ダンデ |
EVENT | ガブリアス、天空に舞う!! | シロナ |
BATTLE | 大誤算!?天候味方せず…… | ダイゴ(推定) |
PICK UP | 注目!PWCS台風の目!? | サトシ |
この時点でダイゴがマスタークラス、もしくはその場所に限りなく近い地位に属している可能性はファンの界隈では非常に高かった。
シロナに関してはデンジとのハイパークラスによるバトルの後に、彼の口から判明。また、オーバもマスタークラス入りを果たしていた。
残りのメンバーも各々考察されていたが、カルネ、アランとカロス勢が密かに躍進。
また、シゲル、ミクリ、グラジオ、シンジと言った、各々の事情でこの大会に参加しなかった有力トレーナーもそれなりに存在し、彼らがもし参戦していれば上位に上り詰めていた事は想像に難くない。
トーナメントのシーズン終盤には、必然的に入れ替えの頻度が急増。サトシとアイリスは一気に飛躍を果たして終盤に滑り込み、特に前者は今シーズン最後の入れ替え戦挑戦者となった。
なお、最終的なメンバーは全員、手持ちに600族を1匹はゲットしており(アランは、マスターズトーナメントでは登場しなかったものの、カロスリーグでは2匹使っていた)、他にもドラゴンポケモンかリザードンが手持ちにいる(或いはゲットはしている)というトレーナーが占める。更には、大なり小なり何らかの形でサトシとは関わり遇いつつ、(8割は)悪の組織と対決していたりもする。
またこの時点でのマスターズエイトのうち、アイリス以外はメガシンカ、Zワザ、ダイマックス(キョダイマックス含む)のどれかのパワーアップのデバイスを、1回は使用する描写があったりする。
ダンデ:サトシがポケモンマスターを目指すため、そして最強のポケモントレーナーになる目標のきっかけとなった人物であり、感性やポケモンへの考えが相当似通っている。ガラル地方の危機やムゲンダイナにも共に立ち向かった。
シロナ:サトシがシンオウ地方を旅していた時も、ギンガ団との戦いや伝説のポケモン達との歴史で実際に出ていたポケモンについての事柄にも、互いに関りがある。BWでも親交や共闘もあり、新無印編のSP版でもシンオウ地方主催のイベントでも、交流を持った。
ダイゴ:初めて会ったのはAG編でムロの洞窟での邂逅、後にXYZ編で起きたカロスの危機では、共に解決に乗り出し窮地を脱した。
ワタル:ジョウト編での赤いギャラドスにまつわる事件や、AG編におけるグラードンとカイオーガに関わる事件では、共に解決に乗り出した。
カルネ:カロス地方で交流を持ち親交を深め、バトルも2回行った。カロスの危機でもダイゴと一緒に解決に乗り出した。
アラン:カロス地方の旅でメガシンカを通して関りを持ち、カロスリーグで激突。そしてカロスの危機にもサトシと共に乗り切るキーパーソンとなった。
アイリス:イッシュ地方における旅仲間。
サトシは、マスターズエイトに名を連ねる7名とは、並々ならぬ関りや交流及び友人関係を持っている。
ただし、新無印編は全体の方針として内容の省エネ(簡略)化が図られており、本大会のバトルパートも例外なく、過去作ベストバウト程のクオリティではない事は留意されたし(当初はサトシ以外のバトルは省略する予定でさえあった模様)。
マスターズトーナメント
115話より開催されるマスタークラスのトーナメントが、再びガラルのシュートスタジアムで催される。三回勝ち上がればクラス1位となれるが、やはり一筋縄ではいかない猛者ばかりなのは上記の通り。
1回戦 第1試合 | ダンデ | VS | アラン |
---|---|---|---|
使用ポケモン | ゴリランダー(キョダイマックス)、リザードン | ブリガロン、リザードン(メガリザードンX)、カラマネロ | |
1回戦 第2試合 | ワタル | VS | カルネ |
カイリュー(ダイマックス)、ギャラドス(色違い)、サザンドラ | アマルルガ、パンプジン、サーナイト(メガサーナイト) | ||
1回戦 第3試合 | シロナ | VS | アイリス |
トリトドン、ミロカロス、ガブリアス(メガガブリアス) | ドリュウズ、カイリュー、オノノクス | ||
1回戦 第4試合 | ダイゴ | VS | サトシ |
メタグロス(メガメタグロス)(色違い)、ボスゴドラ、ユレイドル | ウオノラゴン、ゲンガー、ピカチュウ(Zワザ) |
準決勝 第1試合 | ダンデ | VS | カルネ |
---|---|---|---|
使用ポケモン | ゴリランダー、ドラパルト、リザードン(キョダイマックス) | ルチャブル、ガチゴラス、アマルルガ、パンプジン、ヌメルゴン、サーナイト(メガサーナイト)、 | |
準決勝 第2試合 | シロナ | VS | サトシ |
使用ポケモン | ミカルゲ、ロズレイド、トゲキッス(ダイマックス)、トリトドン、ガブリアス、ミロカロス | カイリュー、ゲンガー、ピカチュウ、ウオノラゴン、ネギガナイト、ルカリオ(メガルカリオ) |
という組み合わせに決定。
そして…
決勝戦 | ダンデ | VS | サトシ |
---|---|---|---|
使用ポケモン | エースバーン(キョダイマックス)、インテレオン、バリコオル、ドラパルト、ゴリランダー、リザードン(キョダイマックス) | ピカチュウ(Zわざ/キョダイマックス)、ゲンガー(キョダイマックス)、ネギガナイト、ルカリオ(メガルカリオ)、ウオノラゴン、カイリュー |
ついに、決勝へー
128話でダンデの残りの3体が判明。
そのうちの半数はガラル御三家最終進化系。更にはダイマックス、Zワザ、メガシンカ全ての特殊技を使える提案をされ、実行委員会も承認。
129話の時点ではサトシのキョダイマックスゲンガーによってダンデのインテレオンがダウン。
その後、ダンデのバリコオルがサトシのゲンガーを倒した。
130話ではサトシのメガルカリオのはどうだんでバリコオルがダウン。しかしドラパルトの10まんボルトのマヒと、かえんほうしゃでルカリオがダウン。
サトシのカイリューのりゅうせいぐんとダメージ覚悟のちきゅうなげのような『カイリューせいぐん』でドラパルトがダウン。
この時点で3-4とサトシが1歩リードしている。
131話ではゴリランダーによってカイリュー、ネギガナイトが戦闘不能、ウオノラゴンのドラゴンダイブでゴリランダーが戦闘不能に。しかし、リベロのエースバーンによってウオノラゴンが戦闘不能。サトシの残りの手持ちはピカチュウになるが、ついにキョダイマックスリザードンとピカチュウのバトル。激突の末、相打ちとなりキョダイゴクエン、10000000ボルトが打ち消され、どちらも普通のバトルに戻った。そしてメガシンカ、Zワザ、キョダイマックスを使ったせいでスタジアム全体にはガラル粒子が…それを感じたのかムゲンダイナが脱走し、スタジアムに姿を現した。ムゲンダイナが再び暴走と思われたが、第132話ではムゲンダイナが覆われた雲を打ち消し、再びダイマックスが可能に。ダンデはエースバーン、サトシもピカチュウをキョダイマックス。
エースバーンのキョダイカキュウ、ピカチュウのキョダイバンライの激突の結果…エースバーンは戦闘不能に。そしてピカチュウ対リザードンの激突!
体力がもうないピカチュウは倒れてしまうも、精神世界のような白い空間で今は離脱しているポケモンたちや保護していたポケモンたちを含む歴代のサトシのポケモン達、そしてサトシに応援され、再び立ち上がる。
リザードンのだいもんじをまとった突撃とピカチュウの10万ボルトをまとった突撃…戦いはー
ピカチュウの勝利でマスターズ・トーナメントファイナルはサトシの優勝で幕を閉じた。
彼は最強のポケモントレーナーになったが、本当の夢『ポケモンマスター』の夢をまだ叶えていない。
彼の『夢を叶える旅』はまだ続くー
嬉しい余談
各地方のチャンピオン同士が鎬を削るだけあって、試合中やその前にはセリフこそ出ていないが、これまでサトシが各地方を旅した時に出会ったライバルや知り合い、更には共に旅をした仲間や元チャンピオンが一瞬登場する、アニポケファンには堪らないカットが登場する。セリフが少々出ているのはオーキド博士とハナコぐらいである。
ダンデVSアラン
ワタルVSカルネ
ヒロシ、ケンタ、マリナ、ジュンイチ、ショータ、ティエルノ、サナ、トロバ
アイリスVSシロナ
アデク、ベル、シューティー、ラングレー、ケニヤン、シンジ、レイジ、デンジ、オーバ
サトシVSダイゴ
オーキド博士、ハナコ、ケンジ、サクラギ・コハル、サクラギ博士、レンジ、キクナ、テツヤ、カエデ、シュウ、ハーリー、オダマキ博士、マサムネ、カナタ、メグミ、リョウヘイ、ジミー、ケイン、シンジ、レイジ
サトシVSダンデ
オーキド博士、ハナコ、ケンジ、コハル、ヒカリ、マノン、プラターヌ博士、キバナ、ソニア、ホップ、マリィ、ネズ、エール団、オニオン、コルニ、コンコンブル、サイトウ、ガンピ、シトロン、ユリーカ、アローラスクール組(他、スクール関係者含む)、カスミ、タケシ、デント、パンジー、ルチア、ハルカ、マサト、セレナ