『同じ条件なら…俺達が勝つ!!!』
プロフィール
声優
概要
赤子の時に流れ着いた孤島デルムリン島で鬼面道士のブラスなどのモンスター達に育てられた少年。
ブラスからは魔法使いになり勇者を支えるように言われるが、実際は勇者に憧れており、将来立派な勇者になることを目指していた。魔王ハドラーの復活、アバン先生、ポップとの出会いをきっかけに魔王軍との戦いに乗り出す。当初は自力で呪文を唱えることが出来ず、剣術もニセ勇者一行に負けてしまうなど未熟であった。しかし額に「竜の紋章」が輝いた時、超人的な力を発揮し高位の呪文まで扱えるようになるなど不可思議な能力を持つ。
旅先で多くの人と出会い、魔法の修行や剣の修行を受け、新たなる技を生み出し、紋章の力も自由に使えるようになったことで大魔王バーンに唯一太刀打ち出来る唯一の存在にまで成長を遂げた。
戦いの中で、自分の出生の秘密を知り、己が出自の特殊性を理解すると同時に、自分自身を異端視し恐れる人間の姿をも目の当たりにし「みんなとは違う(人間ではない)」ことに苦悩するようになる。
その後、同じく異端視され迫害された生き別れだった実父との確執や幾多な戦いを経て、人間が善悪の両面を併せ持つ存在であることを理解した上で守るべき者として受け入れ、強い人間愛と勇者としての使命に目覚めていく。
後に人間と対等に(というか偉そうに)振る舞うチウの姿を見て「自分が人間ではない」ことを気にしなくなった。
人物像
怪物島のデルムリン島で育った事もあってなのか、かなり柔軟な思考の持ち主であり、人・モンスター・魔族を決して差別したりせず、分け隔てなく接することができる。しかしデルムリン島では一般的な教育を受けていなかったためか識字能力は低く『アバンの書』やダイの剣の説明書等は解読が出来ずレオナに読んでもらっていた(劇中の文字は日本語が使われており書いていたメモやアバンの書の読み方から漢字全般が読めないと思われる、本人もそれを気にしていたのか、戦いが終わった後は勉強もしようと思っていたらしい)。
「勇者」には憧れていたものの、その肩書にこだわりは全くなく、“自分だけの称号”として独占する気はさらさらない。それどころか「二人だって、三人だって……百人いたっていいんだから!」とすら考えている。
恋愛に関しては割とドライであり、他人の恋愛沙汰にはなるべく干渉しない主義である様子(「俺、こういうムード苦手なんだもん」とレオナに述べている)。
ただし連載初期に、ポップがマァムに一目ぼれしたことを見抜きからかった事がある。またレオナ姫と初めて出会った時は「わおっ」と赤面して舞い上がり、胸の鼓動を高鳴らせている。後のダイの人物像を考えるとこの時の反応は大変レアケースである。
色恋沙汰に興味がないというよりは「戦う前にみんなの気持ちが乱れるから話をややこしくしないで欲しい」と考えているようである。つまりは勝つ事を念頭に置いているということであり、レオナが言うようにこういうところに関してはドライである。
パプニカ王国のレオナは魔物達と共に育ったダイにとって最初に友達になった人間。それだけに彼女に対する想いは非常に強く、フレイザードなど彼女に手を出した敵に対しては絶対に許さないと強い怒りを露わにしている。ダイが紋章の力を発揮する時は大抵レオナが関わっている時である。
その一方で三角関係など人間関係が拗れる形に関してはむしろ忌避感があり、決戦前にマァム、エイミ、ヒュンケル、ポップの多角関係を目の当たりにした際は進展を据え置きしたがっていた。この点は、ある事情で仲間が一時離脱する際、その関係を後押しして当人のみだけでなくその関係者も離脱させた師のアバンとは対照的である。
また、普段は見せないが自分自身に関わる事柄に関してはせっかちな面があり、思考の道筋は彼が最もその思想に反した「強さ」を基準にするバーンに近い。と言っても気質がバーンに近いと言うよりも、自分の正体とその使命、多感な時期の経験を戦争で埋めて平穏な世界で戦わずに生産的な経験を得られなかったが故の悲劇である。
アバンの使徒として司る魂の力は『勇気』、魂の色は『青』。
………と思われていたが、実際に司っていた魂の力は別のモノだったとされている。
大破邪呪文(ミナカトール)発動の際に、自分を含めヒュンケル、レオナ、マァムが しるしを輝かせることに成功しているのに一人輝かせることができず『(しるしを輝かせられない) 俺なんかのせいで、全員が死んじまうなんて 耐えられねぇよ…』と悩むポップに 『俺に【最後の勇気を与えてくれた】のは、ポップじゃないか!』と いつも自分を精神的に支え背中を押してくれた彼を精神的に支えている。
と、上記の人物像から公明正大で正々堂々な印象を受けるが、色恋沙汰の項でも述べたように意外にも戦いに関してはドライな部分を持つ。
例えば劇場版『ぶちやぶれ!!新生6大将軍』では、戦闘中の豪魔軍師ガルヴァスを背後から斬りつけるシーンがあり、視聴者から「勇者なのに卑怯では?」という意見もある。
また同作では妖魔将軍メネロの着地の瞬間を狙い、メラを宿したパプニカのナイフを投擲して背中を貫き焼き殺している。
このためダイは魔王軍の女幹部を倒した最初で最後の勇者といえるだろう(もっとも原作に出る女性の敵はアルビナスくらいしかいないのだが)。
しかしこの時はマァムの命が懸かっている状況のため綺麗事は無意味でしかない。ガルヴァスの時もヒュンケルとクロコダインが圧されており、ここでダイが横槍を入れなければ二人が負けていたのも事実(そもそも3対6の集団戦であり一騎討ちではない。「横槍を入れた」というのも適切な表現ではないだろう)。
ちなみに代償はしっかりと受けており、斬られたガルヴァスが態勢を崩したことで真後ろにいたダイはヒュンケルとクロコダインの同時攻撃に巻き込まれ戦闘不能となってしまっている。
また原作では大魔王バーンとの最終決戦の際に背後から心臓を貫いているが、こちらも巻き添え覚悟のライデインを放って死なば諸共な状況になっている。
またこの戦いの前に階下からドルオーラを放ち、結果的にバーンへの不意打ちを行っている。
戦場において敵は敵でしかなく、無用な情けを掛けないという点ではかなりドライである。
では勝つために手段を選ばないのかと言うとそんなことはなく、ハドラーの意を汲んで一対一の戦いにこだわるという、騎士としての矜持も持っている(「この戦いを受けないと男じゃいられない気がする」と述べている)。
少なくとも氷炎結界呪法のように相手の戦闘力を低下させるのは「卑怯」と考えているようであり、フレイザードにそのことを口走ったことがある。またハドラーとの決戦の際は、大破邪呪文の影響で全力が出せなかったら悪いと告げている。
技・呪文
技
- アバン流刀殺法
- ダイオリジナル技
- 火炎大地斬
- ライデインストラッシュ
- 紋章閃
- アバンストラッシュX(クロス)
- ギガストラッシュ
- 番外
- ギガブレイク
- 電撃呪文の魔法剣にしてバランの技。ダイ自身がレベル不足なのでライデインで代用した為、正確にはライデインブレイクである。 ※なお、バランもMPを消耗してしまったため 一度だけライデインで代用したことがある。
- ギガブレイク
- 竜闘気(ドラゴニックオーラ)
- 竜の騎士が生み出す闘気の鎧。ダイ自身の成長により任意で発動可能になってからは、武器に纏わせたり、垂直に発動させてカラミティウォールを退けている。
- 竜闘気(ドラゴニックオーラ)
呪文
- 真空系呪文(バギ、バギマ)
- 火炎系呪文(メラ、メラミ)
- 氷系呪文(ヒャド)
- 閃熱系呪文(ギラ)
- 爆裂系呪文(イオラ)
- 電撃系呪文(ライデイン)
- 瞬間移動呪文(ルーラ)
- 飛翔呪文(トベルーラ)
- 竜闘気砲呪文(ドルオーラ)
トベルーラとライデインは最初は竜の紋章発動時にしか使用できなかったが、後に紋章の力無しでも使用できるようになっている。
その他、紋章発動時にキラーマシン(賢者バロン)戦ではバギクロスを、最初のハドラー戦ではヒャダインを使用し、ベギラマも複数回使用している。
装備
武器
- 檜の棒
- 兵士の槍
- 一般的に普及している槍。パプニカ兵から借りてデルムリン島に現れた魔のさそりを退治する時に使用したが、外殻が堅すぎて貫通できず折れてしまった。※1991年版にて使用
- パプニカのナイフ(太陽)
- パプニカのナイフ(風)
- テランからの帰国後、レオナから貰った最後の一振り。ミストバーン、ハドラー親衛騎団との戦闘やロン・ベルクとの特訓でも使用した。のちにバーンパレスにてレオナに返還し彼女の護身用武器として持たせた。
- パプニカのナイフ(金)
- 劇場第一作で、デルムリン島の地の奥深くに潜む邪神像との戦闘時に使用。邪神像撃破後、レオナから『命を救ってくれたお礼に』と賜った。
- アバンの剣
- 師「アバン」が携えていた剣。ハドラーと戦闘の際に使用し、未完成状態のアバンストラッシュを放ち撃退した。のちにアバンの墓標として立てられた。
- 伝説の名剣(大嘘)
- 鋼鉄の剣
- クロコダイン戦にて使用。後にロモス王から賜り、妖魔師団との戦いを皮切りにヒュンケル戦~バラン戦まで使用した。ヒュンケル戦では新たな戦闘術【魔法剣】を生み出し、フレイザード戦では空裂斬を習得しアバンストラッシュを完成させる。 不死騎団、氷炎魔団、魔影軍団、妖魔師団との激戦を潜り抜けてきたため刀身の耐久値が限界を迎えてしまいベンガーナを襲撃してきた超竜軍団のヒドラとの戦闘時に折れてしまう。その後テラン王国の「竜の神殿」を訪れる前にレオナがデパートで購入していた新品を受け取るが、直後のバランとの戦闘後新たに目覚めた力の効果により並の武器は使えないと言う事からギガデインの依り代になったのがメインウェポンとしての最後の活躍となった。 その後は、ダイの特訓の相棒として活躍をみせる。 ダイの体格に合わせて小ぶりな大きさとなっている。 ※アニメ2020年版では、でろりんとの戦闘時にロモス兵が落としたものを拝借して使用している。
- 格闘
- 己が鍛え上げた身体能力から繰り出される武術。
- ドラゴンキラー
- 絆の剣(アニメ版)
- 1991年版アニメの最終回にてダイが仲間たちへの想いから生み出した武器。名前は飽くまで仮称。
- 鎧の魔剣
- 竜魔人となったバランを倒すためにヒュンケルから渡された武具。彼の持つ真魔剛竜剣の刀身をライデインストラッシュで折った。魔剣はダイの竜闘気に耐え切れず砕け散ってしまったが、『真魔剛竜剣の刀身を折った』ということを聞いたロン・ベルクは狂喜乱舞した。この事がきっかけでダイは武器を製作してもらえることになった。また鎧の魔剣は「ぶちやぶれ!!新生6大将軍」でも使用している。
- 覇者の剣
- ダイの剣
防具
- 布の服
- 愛用している青色の衣服。動きやすいように袖が取り払われている。 テランから新調されたものを身に纏っている。
- くさりかたびら
- 地底魔城に乗り込む前にバダックから貰ったもの。使い古しだったため、夜なべして修理し装備した。
- 鋼のプロテクター
- ロモス王から貰った装備の一つ。肩と左胸を守るプロテクター。ヒュンケルとの二度にわたる激戦でボロボロになるも、バダックによって新品同然に修理してもらい、レオナ救出作戦時まで活躍した。
- 鉄の盾
- ロモス王から貰った装備の一つ。ダイ用に設計された小型・円型のもので、取り回しに優れている。非戦闘時は背負っており、港町ソフィアでの妖魔師団との戦闘で活躍したが、ヒュンケルのアバンストラッシュを受け粉々に砕け散ってしまう。
- 騎士の鎧
- 魔法の闘衣
- アバンのしるし
- アバンから贈られた装飾品。美しい輝きを持つ宝珠が付いている。
道具
- 魔法の筒
- 「イルイル」の呪文で対象を筒の中に入れられて、「デルパ」の呪文で対象を筒から出すことができる。対象は魔物だけではなく人間を入れることも可能。ゴメちゃん救出作戦時にのみ使用し、大魔王討伐の旅においては携帯していない。1991年版では金色のみだったが、2020年版では青色のものも登場した。
- 神魔水
- ベルナの森に満ちている瘴気を除ける効果を持つ水。仲間を助ける為に飲み、ベルナの森に乗り込んだ ※劇場用作品「ぶちやぶれ!!新生6大将軍」にて使用。
- 涙のどんぐり
- チウから貰った回復アイテム。雀の涙ほどの回復効果を持つ木の実。
- 夢見の実
- メルルから貰った木の実。短時間で睡眠に就くことができ、疲労回復ができる効果を持っている。【美しい心を持つ者なら、自分が一番見たい夢を見ることができる】という言い伝えがある。
- カンテラ
- 夜道や暗がりの場所を照らすカンテラ。 劇場版第一作にて使用。『この島に、悪い怪物(モンスター)がいないかどうかを調べる!』と意気込むレオナと夜のデルムリン島の冒険に同行する際に持ち出した。
- スラまん
小説版「それぞれの道」
第一話では主人公として登場。氷炎魔団からパプニカを取り戻し、マァムと別れた後の物語となる。
剣技は身に付いたが魔法力が上がっていないことからマトリフに師事を希望するが、命じられたのは瞑想のみだった(魔法はポップが勝手に覚えてくれると言われたが、ダイは納得していなかった)。
そんなダイの前に、同じ年頃の少年が弟子入りを志願して来る。少年の名はトランと言った。
初めは先生役なんて無理だと断るダイだが、一週間だけで構わないと食い下がられ、その熱意にかつての自分を見たことで引き受けてしまう。
勇者と言ってもダイ自身は子供。子供に子供を鍛えるなんてできるわけがなく。
あろうことかダイはただの一般市民の少年にスペシャルハードコースを再現するという無茶ぶりをしてしまうのであった。
当然こんなやり方で強くなれるはずがなく、自分のやり方が間違っているのではと思い始める。ポップに相談しても「ダイみたいなのがゴロゴロ居たら魔王軍にとっくに勝ててる」「気が済むまで付き合ってやれば満足する」と気のない返事が返って来るのみ。
それも一つの方法だと思いながらもダイは、トランの熱意を考えると誠実さに欠けるとして気が進まないのだった。
ある日、ダイは「俺を鍛えるのはアバン先生じゃないとダメだった。でも俺は、トランのアバン先生にはなれない」と修行の取りやめを宣言してしまう。
動揺したトランは「一週間以内に強くならないといけない」と口走り、詳細について訊くとなぜか逃げ出してしまった。
話を聞いたポップは「難病のせいで一週間しか生きられなくて、強くなった姿を親に見せたかったのかもしれない」と極端な推理をし、真に受けたダイはエイミの協力でトランの住所を調べ始める。
トランはパプニカの街にある食堂の一人息子であった。早速話を聞くとグーンという中年がチンピラを連れて借金(15000G)の督促にやって来ているのだという。借金は亡き父親が残したものだった。
魔王軍に襲われる前のパプニカにて、グーンは向かいの食堂の経営者兼シェフだった。商売敵であるトランの食堂を排他するために酷い噂を流して閉店に追い込もうとしたが、激怒したトランの父親にぶん殴られて謝罪させられる。
結果、悪評が広まったことで逆にグーンの店が潰れてしまった。
ところがある日、グーンはトランの父親に金を貸していたとして証文を錦の御旗に現れ、トランの母親に暴言や暴力を浴びせ始めた。トランは母親を救うために、そして父親が残した食堂を守るためにグーンをやっつける力が欲しかったのだ(父親は街が魔物に襲われた際にトランを庇って死亡している。今わの際の言葉が「店を守ってほしい」だった)。
トランは証文は偽物だと決め付けていたが、ダイもトランも字が読めないため判別できなかった。そこでポップに読んでもらったところ、間違いなく借金の証文だという。
それでもトランはバダックに師事して修行を続け、グーンを追い払うための力を付けようとする。ダイやポップにも手出しは無用と意地を張るが相手はチンピラ集団。下手すれば殺されるかもしれないとして見過ごすわけには行かなかった。
そして期日の時がやって来た。ダイ、ポップ、ゴメちゃん、バダックが見守る中、トランはグーンに挑む。
バダックの元でレベルアップしたトランはグーンを防戦一方に追い込む。だがしかし、それはグーンが子供と侮っていただけのこと。形勢は瞬く間に逆転し、トランは一方的に打ちのめされる。
見ていられなかったダイはグーンを殴り倒すもその間隙を突かれ、チンピラのナイフに喉元を貫かれそうになる。だが間一髪のところでバダックがチンピラを気絶させ事なきを得た。
その後、ダイたちによってグーン一味は制圧された。
ポップは正当防衛を主張してパプニカの王宮に突き出そうとするが、ダイの正体に気づいたグーンは「オレたちを一方的にぶん殴って借金をチャラにしようなんて、いくら勇者サマだからってあんまりだぜぇ」とわざとらしく泣き出す。
そう言われては返す言葉も無くなるダイだが、そこへマトリフとエイミが現れる。
マトリフは「本物の証文はパプニカ製の魔法の紙を使っている。だから燃えない」と言い、グーンの証文をメラで燃やしてしまった。
綺麗に燃えた証文の代わりに、エイミは本物の証文をマトリフに渡す。それは「トランの父親がグーンに15000Gを貸した」という内容のものだった(正式な手続きを踏んで作られた証文なのであるべき場所に保管されていたのをエイミの権限で持ってきた)。
かくしてインチキを暴かれたグーンは戦意喪失。商売仇にすら情けを掛けた男の気持ちを踏みにじった悪党は、文書偽造の罪で衛兵たちに連行されていったのだった。
子供たちではズル賢い大人の不正を暴くことはできなかった。しかしそんなダイたちを助けたのもまた大人たちであった。
この一件でダイは自分にできないことは誰かに頼ってもいいと考えることができるようになり、マトリフが言わんとしたことを少なからず理解するのだった。
後日。剣を握ったトランはどういうわけか闘気の片鱗を見せてダイを驚かせる。パプニカ王国から新たな勇者が誕生する日は遠くないのかもしれない。
立体物
タカラ「冒険の勇者」シリーズにラインナップ。鋼のプロテクター仕様で販売され、アバンストラッシュverは限定版としてラインナップ。
また超限定版として魔法の闘衣仕様がラインナップされた。 魔法の闘衣仕様には、ダイの剣が同梱する。※現在、入手困難
ダイコロシリーズにラインナップ。布の服、鋼のプロテクター、騎士の鎧で各々立体化された
。※現在、入手困難
ソフトフィギュアシリーズにラインナップ。※現在、入手困難
アクションフィギュアシリーズ「figma」にラインナップすることが決定。仕様は、魔法の闘衣を纏った姿になっていて、友達のゴメが同梱する。オプションに表情変更用パーツ、ハンドパーツ、ダイの剣、アバンストラッシュ用エフェクトパーツが付属する。 ※グッドスマイルカンパニーオンラインで購入すると、パプニカのナイフ(風)がボーナスパーツとして追加される。
ねんどろいどシリーズにラインナップすることが決定。仕様は、魔法の闘衣を纏った姿で友達のゴメが付属する。表情パーツ、ハンドパーツ、ダイの剣、アバンストラッシュ用エフェクトパーツが同梱する。
名前について
「ダイ」の名前の由来は「dinosaur(恐竜)」から。
原作者曰く「竜に関する名前を主役に使いたいと思った」とのことで、dinoをラテン語っぽく発音したものらしい。名前は揺り籠に付いていた名札から読み取れる部分が【D】だけだったため、ブラスが『せめて頭文字だけでも同じように…』と【ダイ(DI)】と名付けた。
北米版では、ダイは死を意味する【die】に発音が通じてしまうためフライ(Fly)になっていたが、2020年版アニメが始まってからは世界共通でダイ(Dai)になっている。
ちなみに外国では「フライ=跳びはねてる元気な子」という意味合いがあるのだが、三条はインタビューにて「ハエとしか思えないな…」と述べている。
他作品への出演
本家ドラクエではスマートフォンアプリ『星のドラゴンクエスト』のコラボイベントで参戦。
その後はオールスター作品のアプリ『週刊少年ジャンプ オレコレクション!!』『ジャンプチヒーローズ』に追加参戦。今までのオールスター作品では著作権の関係で参戦出来なかった為に、今回が待望のお祭りゲーム初登場となった。
2019年に発売された『ジャンプフォース』でコンシューマゲーム初参戦。戦闘前の掛け合いでは魔法が使えないアスタから「勇者って魔法も剣も使えるのか!? ヤミ団長みたいでスッゲーなあ!」と言われて照れたり、ボア・ハンコック相手に戦いづらそうにしていたりしている(もっとも、向こうからはある理由で恐怖を抱かれていたが)。境遇が似ているゴンとは速攻で意気投合、終戦後に友達になる約束を交わしている。
ある戦士の鎧を目の当りにした時には、「竜騎衆のものとは違うみたいだけど・・・」と困惑していた。
必殺技の形とか元ネタの絵師とかいろいろ共通点が多いドラゴンボール勢とも絡みが多い。
時系列的には原作終盤の状態からの参戦の様である。
また、本作がダイを演じた藤田淑子氏の遺作でもある(藤田氏が、病を患っていた事もあり声色やトーンが抑えられている台詞がいくつか存在する)。
何度かコラボが行われた『ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト』では多くのコラボキャラが実装されたが、ダイ本人は登場せず、名前のみの登場であった。だが、2020年11月16日にアバンの使徒ダイとしてまさかの実装。言うまでもなくモンスターズシリーズに参入したのは当然今回が初。系統はドラゴン系。
2020年11月にはドラゴンクエストウォークにも登場。本家4のメンバー以来となる音声付きでの登場となった。ダイは絆レベルを上げていく程に大地斬→海波斬→アバンストラッシュと強力な技を習得していき、ボス戦では非常に頼りになる援軍キャラとして活躍した他、限定装備として「ダイシリーズ」の武具が登場。全て揃うと最初期のダイと同じ格好になれた。残念ながらイベントとしてのストーリー進行はヒュンケル戦決着後までになっており、その後のストーリーはイベント配信されていない。
余談
オフィシャルファンブックに収録された三条のインタビューによれば、料理の腕前はアバンの使徒の中では4番目とのこと。理由は「なんでも食べるのでこだわりがない」から。ちなみに最下位はレオナ姫。
関連イラスト
記事分割前の「ダイ」のタグで投稿されている作品が多い。
関連タグ
アバン先生:自分を含めた五人のアバンの使徒の師にして、『大魔王バーン討伐の使命』と『アバンのしるし』を託してくれた勇者。
ゴメちゃん:デルムリン島の時からの友達。
ブラス:物心ついた時からの育ての祖父
他作品の関連キャラ
アルス(ロトの紋章):同じくドラクエの設定を用いた漫画「ロトの紋章」の主人公。
アーニャ・フォージャー:2020年版の声優繋がり。⇒アーニャの大冒険
これより先、この勇者の正体と運命が記載されているため閲覧には注意されたし
【明かされた出生】
その正体は、本来は存在しないはず(バランの発言より)の竜の騎士と人間のハーフで本当の名前は『ディーノ(DINO)』。父はバラン、母はアルキード王国の王女ソアラ。
毛髪色は父から引き継ぎ、顔立ちと目元は母から引き継いだ。本来ならばアルキード王国の王子として次期国王としての将来が約束された筈であったのだが、バランを妬んだ大臣達の策略で「バランは魔王のスパイである」という根も葉もないデマを流されてしまい、それを鵜呑みにした国王によってバランは追放(この当時はまだ魔王ハドラーの脅威から間もない頃という世相も反映していた事もあったと思われる)。その時ソアラが妊娠している事が判明、駆け落ち同然にアルキードを出て行きテラン王国の片隅で密かに暮らしていた所でソアラが出産、ディーノが誕生した。
なお、ディーノという名前はアルキードの言葉で「強き竜」を意味する。
一年間は、幸せな日々を過ごせていたが…幸せは長くは続かなかった。
大臣の追っ手に潜伏先がバレてしまい、大人しく投降したバランは処刑、ディーノは国外追放の憂き目に遭ってしまう(狂気に囚われていた国王も、流石に実の孫を殺す事は出来なかった)。
そして処刑当日…バランを庇ってソアラは死亡。よりにもよって実の娘の死を冒涜した国王に激怒したバランによって、アルキード王国は消滅。奇しくも同じ時、遠国に養子に出されるはずだったディーノを乗せた船が大嵐に遭い転覆。辛くも一命を取り留めたディーノは、南海の孤島に流され着いたのだった…。
これらの事実はダイを含めた仲間達にも知るところとなったが、作者インタビューによれば「レオナ姫は身近な人間以外には話していない(各国の王にも周知していない)」とのこと。
【竜の騎士として】
バラン戦で記憶を奪われたことで、一時は自分が誰なのかさえ分からなくなってしまうが、ポップの死にショックを受けたことで記憶を取り戻し、紋章を額から右手の甲に移し力を完全に制御した。バランとの壮大な親子喧嘩の末、バランは『竜の血』にてポップを蘇生させる。※バラン曰く『敵に塩を送るのは、これが最初で最後』とのこと
バランとの戦いの後、レオナから貰ったパプニカのナイフを失い、ダイは自分の力に耐えられる剣を求める。ロモスの武術大会の優勝賞品が覇者の剣だったことを知り、そこへ居合わせたマァムに事情を話して観戦に徹する。しかしこれは妖魔学士ザムザがすり替えた偽物で、本物はハドラーに献上されていた。ザムザ撃破後、ポップの父ジャンクからの紹介でロン・ベルクに引き合わされ、昔ロモス王から授かった覇者の冠を元にダイの剣を作成してもらうことに。
ダイの剣の威力はすさまじく、パプニカ王国を襲撃した鬼岩城を大地斬で一刀両断にしてしまった。その後、息を吐く暇もなく超魔生物となったハドラーとの戦いに突入。終始劣勢を余儀なくされる。
一度は敗れたがポップ達に救助されて復活を果たし、更にヒュンケルの命を懸けた説得によりバランが味方に加わった。わだかまりは解けなかったが親子の力を合わせて魔宮の門を砕き、バーンパレスに突入。そこでハドラーと死闘を繰り広げる。その時にバランの口から『息子の名前は妻と一緒に付けたもの』であること。そして『ディーノとは、アルキード王国の言葉で強き竜の者という意味が込められている』ことを教えられる。戦いの中で親子としての絆を取り戻したのもつかの間、ハドラーの体内にある『黒の核晶』をミストバーンが発動させてしまい、それを庇ったバランは命を落としてしまう……。
その場でバーンと初対決となるが、父の死のショックが抜けきれなかった事や、その時の力の差は歴然であった事が重なり、剣を折られて惨敗。一時は『勇者』の名の重圧に押し潰されそうになるも、その場にいた小さな子供の言葉と、ポップとの交流で何とか立ち直った。
大魔宮での最終決戦では、ハドラーと最後の決闘を快諾し、『アバンストラッシュX』『ギガストラッシュ』の二大超必殺技を駆使して辛くも撃破。死闘を制し合い、友情を育んだハドラーとは直後に死別してしまうが、師であるアバンと再会。そしてラーハルトと初めて対面し、仲間に迎え入れる。父との蟠りは無くなっていたが父の死はまだ引きずっていたため『ディーノ』は父を思い出すと言う理由からラーハルトには『ダイ』と呼んでほしいと頼んでいた。
バーンと決戦の直前、魔力炉とその管理人・ゴロアの思わぬ邪魔が入るも、先代の竜の騎士の死で継承されていた本来の紋章を左腕に宿しており、両手の甲に竜の紋章を発現させた「前代未聞の超能力」を発現させ大幅にレベルアップした。
のちにバーンがダイの竜の紋章は、歴代竜の騎士から継承されたものではなくダイが最初から持っているものということが明かされる。そのため戦闘経験も魔法の術も0の状態で、ダイが自分で育てていき二つの闘気を使う超戦士として成長していった。 数々の敵との戦闘で幾多の技と魔法を身につけ、進化をし続ける姿を【小さな魔神】とキルバーンから称された。
決戦の際、『余の…部下にならんか?』と、バーンからスカウトされる。
「大魔王を倒せば、地上の人達には一時的に『英雄』として扱われるが、いずれそれを忘れ『勇者』は迫害される運命にある」
「都合よくコロコロと心境が変わる人間などのために尽くす価値はない」と。
自分の父バラン、そしてかつての勇者であったアバンやマトリフなどの戦後の理不尽な扱いを知るダイは、そのある種の真理を突いたバーンの言葉に納得しつつも、ダイは答える。
【勇者の取る道】
『答えは… NOだ…!!』
『人間が、たまにそんな酷いことするなんて…百も承知だ。おまえの言うことも決して嘘じゃないと思う。…でもいいんだ、それでも俺は…
人間達が好きだ! 俺を育ててくれた、この地上の全ての生き物が好きだ!!』。
『もし おまえの言うとおりなら… 地上の人々が【俺がいない世界】を望むなら…
俺は…俺は…!
おまえを倒して…! この地上を去る…!!』
旅を始めてから悩み続けた自らの宿命、それに対し時に助け合い時に疎んで来た人間に対し幾度と葛藤し続けた末に下した一つ目の決断。
その「覚悟」を知ったバーンはダイに敬意を表しながらも、自身が思っていた以上の敵となっていたダイに全力を持って立ちはだかるのだった。
ポップの尽力で『天地魔闘の構え』を破り、バーンに大きなダメージも与えるが、大魔宮の最終兵器『ピラァ・オブ・バーン』に搭載されていた『黒の核晶(コア)』という隠し玉があった事を知り、一時は深く絶望する。しかしポップの一喝と、世界中の人々の協力、神の涙の力で六つの柱の発動を阻止することに成功するも、バーンがいる限り同じ事を繰り返されてしまう。
ダイは、二つ目の決断を下す…
【魔獣覚醒】
それは左手の紋章のリミッターを外す事だったが、だがそれは、自分が自分でなくなるのかもしれないという恐ろしい賭けだった。これを発動する前に
『みんなの力で勝利したかった・・・最後まで【人間界の勇者】として、地上の平和を守りたかったよ。 自分が・・・自分でなくなっちゃうなんて!』と人間界の勇者ダイとして仲間達と力を合わせてバーンに勝利したかった事をレオナとポップに打ち明ける。
『でも・・・俺が魔獣になってしまうよりも・・・皆の未来(あした)が踏み躙られてしまうのは、もっと嫌だ!!』という苦しい決断だった。
その力を面白半分に見てみたいと思ったバーンは、ポップ達を大魔宮の最深部に閉じこめて挑発する。
『そんなものがあるなら見てみたいわ!』と嘲笑いながら。
…その横暴さに、ダイは静かに爆発する…
『…だったら… だったら見ろよッ…!』
両の拳の紋章が一つとなり、再びダイの額で輝き、魔獣として完全覚醒。
バーンの『カラミティエンド』を完全コピーし、獣のような雄たけびを上げながら圧倒的な力を見せつける。
これにより今までの力関係は一気に逆転。今度はダイ自身が大魔王バーンの掲げる『力による支配』を実行するが、
『これが正義なのか? より強い力でぶちのめされれば……おまえは満足なのか?
…こんなものが…こんなものが、正義であってたまるものかっ!!!』
と、怒りと悲しみを彼にぶつけた。
このままでは勝てないと悟ったバーンは自身も魔獣となる決断を下し、『鬼眼』の力を開放して魔獣となって立ちはだかった。
二匹の魔獣の戦いは、大宇宙(おおぞら)へと広がる。
魔獣となったバーンの力は圧倒的であり、最早ドルオーラも通じない。しかも剣が使えないことで不利となる。
そこへ丸腰状態のダイを助けるべく最後の味方が地上から駆けつけた。そしてバーンの弱点が腹部の鬼眼であることを告げられる。
その力を得た一刀でバーンの拳を砕くも鬼眼は硬質な瞬膜によって覆われてしまい、激突に耐えきれず刃が折れてしまう。
再び剣が使えない状態になり、バーンの腕に捕まって絶体絶命となる。
しかしポップの叫びである「一瞬の*閃光のように」という言葉が脳裏を過り、残った力を振り絞って腕を砕くことで脱出。
ダイは両手を失ったバーンの懐に……バーンに突き刺さったままのダイの剣に手を伸ばす。
そこを起点とした、全てを込めた全身全霊のアバンストラッシュにより鬼眼王の肉体を両断。
ダイが太陽を背にした時、勇者の一振りによってついに大魔王を倒すことに成功したのだった。
『さよなら…大魔王バーン…!!!』
バーンとの決戦後、地上で待機していた仲間達に大魔王を倒したことを伝え、大勢から祝福された。この時がバーンと死闘を繰り広げたダイにとってつかの間の休息となった。
その直後にアバンによって倒されたはずのキルバーンが姿を現したのである。キルバーンの正体は使い魔の方のピロロであり、今まで見せていたキルバーンは機械仕掛けの人形であった。正体を現したピロロは最後の攻撃として人形に仕掛けていた『黒の核晶』が発動。ピロロはマァムによって撃退されたが、黒の核晶は健在。そこでダイはポップと共に人形を抱えて飛翔呪文(トベルーラ)で、黒の核晶の起爆を遠ざけようと大空へと飛翔する。運命を共にする覚悟をしていたポップは
『おまえとなら悪かねえけどな・・・ダイ!』
と満更ではなかったが、ダイは最後の決断を下す。
【竜の騎士の運命】
『・・・・・・・・・ごめん・・・ポップ・・・!』
自分と運命を共にしようとするポップを振り払った。
『なっ・・・なぜなんだよオォッ、ダイッ!!!!』
(許してくれ、ポップ・・・! こうして・・・・自分の大好きなものを庇って・・・生命をかけることが・・・!)
(ずっと受け継がれてきた・・・・俺の使命なんだよ!!)
太陽に向かって飛んで行くダイは、空高き場所で巨大な閃光に包まれた。
『バッカヤロォォオォーーーッ!!』
ポップの叫びとともに仲間達は愕然と立ち尽くした。魔獣となって大魔王を破り、最後には自らが望んでいた地上の勇者として地上を救い、太陽の光へと消えていった。母が父を庇い、父が息子を庇い命を散らせたように、ダイもまた愛する地上のために命を散らせた。
それから数週間仲間たちによって世界中で捜索された。世界各地の国民に御触れも出された。
だが、ダイの行方を掴むことはできなかった…
その後、ダイの所持していたダイの剣はパプニカ王国の岬に置かれた。その姿が墓に見えて縁起が悪いと言うポップに対して、ロン・ベルクはダイの命を表す宝珠が輝きを失っていないことからどこかで生き延びていることは間違いないと述べている。
『どこでもいいじゃねぇか・・・!生きて・・・生きてさえすりゃあよ・・・!また会えるって!!
だってあいつの帰ってくる所はよ・・・!地上(ここ)しかねぇんだからさ!!!』
仲間達は彼が守ってきたこの世界を守り続ける事を決断する
再び勇者が帰ってくるその日のために・・・!!
【竜の騎士『ダイ』は何処へ向かったのか?】
巨大な閃光に包まれたあと、ダイの行方は依然分かってはいない。
が、後年のインタビューで続編の構想として「魔界編」というものがあるとの事であり、どうやら飛ばされたのは魔界である事が確定している模様。
「魔界編」の大まかな構想は、バーンとの戦いから五年後、17歳となったダイは、魔界の悲惨な実状と、天・地・魔界の三界を脅かす(バーン・冥竜王ヴェルザーに匹敵しうる)『第三の敵』の存在を知る。
それを倒し、三界に真の平和を取り戻すべく、陸戦騎ラーハルト、新海戦騎クロコダイン、そして新空戦騎である「魔界編」の主人公の新キャラクターで結成した新生竜騎衆を率いた、新竜騎将として再登場する予定だったとの事である。
ファンからは少々勿体なくて残念がっている声が上がっているか、近年の漫画を原作をしたアニメの最終回後の続編がいくつも放送されているので、2020年版のように制作して欲しいとの声も。
※もう一つの関連イラスト
※もう一つの関連タグ
ディーノ:ダイの本当の名前。
勇者(DQ4)、主人公(DQ8):2人とも人間と他種族とのハーフ。特に後者はダイとの共通点が多い。
主人公(DQ6):ギガストラッシュがモデルになったと思われるギガスラッシュの最初の使い手。
主人公(DQ7)、主人公(DQ11):ダイと同じく手の甲に紋章を持つ者。後者は、赤ん坊の頃に亡国から流れ着き、老人キャラに育てられる。更に「悪魔の子」としてある国王から忌み嫌われていた。