宇宙、夢とロマン
概要
メディアミックス作品『大怪獣バトル』の展開の1つとして2007年に制作された特撮作品。
宇宙の開拓惑星を舞台に、怪獣使いのレイとZAP SPACYの活躍を描く。全13話。
ウルトラシリーズのTV作品で初めて地上波ではなくBSデジタル放送にて放送が行われた作品であり、当時開局したばかりのBS11にて放送された。
また各種オンデマンドサイトでのネット配信もなされ、放送1週間前に有料で先行配信され、BS11での放送後1週間のみ無料配信がなされるという配信スタイルが取られていた。
後に地上波でも、翌年夏以降に主に地方局をメインに放送された。
本作は好評を博し、2008年にはセカンドシーズンとなる『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』が製作・放送された(こちらも全13話)。
副題が長い事から、頭文字を取って「NEO」と呼称・表記される事もある。
2009年には本作の劇場作品の側面を持つ作品『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』が公開された。
また、それに併せてテレビ東京系列とBSジャパンにて2シーズン通しての放送がなされた。
作風
原作と同じく怪獣同士の戦いがメインとなっている反面、ウルトラ戦士はほんの少ししか登場せず(1期は初代マン、2期はセブン)、その役目は専ら主役怪獣たるゴモラが担っている。この為、放送期間中はヒーローショーでゴモラがヒーロー扱いで登場する機会が多かった。
本作最大の特徴としては、王道体系の怪獣から人型寄りの怪獣まで様々な怪獣が人間顔負けのアクションを繰り広げる事。
例えばゴモラが飛び蹴りやフライングヘッドバットをかましたり、ゼットンがフライングプレスをかましたり、レッドキングがマウントパンチやネックハンギングを使ったりとプロレス技を普通に使うのである。
しかも市街地ではなく、開けた自然環境での戦いの為、安心(?)して怪獣達のガチンコマッチを楽しめるというわけだ。
もちろん、怪獣を主役に据えるだけあって、怪獣の個性を活かした展開も存在する。エレキングは小型化して非常用電源として使われ、バキシムは空間の裂け目から狙撃を行い、アントラーは血中鉄分をも吸い寄せ、ガルベロスは幻影で巧みに勝利をもぎ取るシーンが見られる(ただそれでも、戦う相手が悪すぎた為にあっさり倒される怪獣が多い点は否めない)。
スーツが残っている(あるいは新造できれば)昭和・平成出身の怪獣のどちらにも登場機会が回ってくる仕様であり、リトラ、テレスドン、ジュラン、ネロンガ、ゴメス、マグラー、ドラコといった懐かしの昭和怪獣も複数復活し、平成怪獣は基本的に『ネクサス』や『メビウス』のものが中心だが、ゴルザやガンQといったTDG三部作の怪獣も復活した。
また、ファンなら思わずニヤッとするようなドリームマッチが実現しているのも見逃せない。
一期は野良怪獣との戦いが中心だったが、二期はレイオニクスバトルを主軸にしているだけあって、過去作(M78スペース作品に限る)の宇宙人がレイオニクスとして複数登場している。
怪獣が登場すると、アーケード版『大怪獣バトル』のカードの裏面を模したカットインが入るのが特徴。内容は該当の概ねカードそのままだが、低年齢層への配慮か、テキストが一部ひらがなに置き換えられている。
『NEO』からはステータスが詳細に表示されるようになった。無論、ゲーム版では技カード止まりであった怪獣も本作では前線に出て戦うため、ステータスが割り振られている。ウルトラマンの解説時にはスーパーコンボカードのデザインが流用されている。
さらに『大怪獣バトルファイル』というEDコーナーが2作共通で設けられており、該当回で活躍したヒーローや怪獣を解説する。
また、『NEO』の後日談としてヤプールとの戦いを描く『大怪獣バトルNEO ウルトラモンスターズ ギャラクシーレジェンド』のストーリーモード『ギャラクシーサーガモード』(なお、終盤の展開は後述の映画に繋がらないパラレルとなっており、なおかつ現在は視聴困難)、ウルトラマンゼロが初登場した『ウルトラ銀河伝説』、ウルトラマンゼロシリーズと密接な関わりのある『ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ』や『キラー・ザ・ビートスター』がある。
時系列について
舞台は『Q』から『メビウス』までの作品と同じM78スペースだが、「ギャラクシークライシス」という大事件の発生以降、並行世界のウルトラマンや怪獣の情報、ひいては「ネオマキシマエンジン」といった技術も齎された(劇中ではあまり触れられていないが、一期でブルトンが怪獣を呼び出す能力を使うという形で間接的に示唆されている)。
時系列は『メビウス』の時代から「近未来」とされているが、後年に発表されたウルトラマンタイガの超全集にて最低でも4000年以上は経っている事が判明している(後に登場するウルトラ戦士の登場時期と年齢を考慮すると、彼の年齢分程の年月が経過しているのが自然と思われるが)。しかし、当時は現在程設定が整理されていなかったようで、ウルトラマンゼロ黎明期に発表された「ウルトラマンプレミア2011」の時系列はキリヤマ家とゼロとの交流を描く都合上、現実の2011年と同じぐらいになっていたりする(まあ、近未来って本来はそういう意味なんだけども…)。
『大怪獣バトル ウルトラコロシアム』は25年後、アーケード版『大怪獣バトル』(または漫画版『ウルトラアドベンチャー』)はさらに25年後を描く。このアーケード版の時代こそ、本作に登場するペダン星人達が暮らしていた「50年後の未来」の事である。
また、裏設定ではAC版のキャラクターが時空を超えて惑星ボリスや惑星ハマーに来ており、本シリーズで起こった出来事の補完がなされており、特に『NEO』はその要素が強い(ババルウ星人RBがなぜアントラーを失ったか、アーマードダークネスをなぜセブンが装着していたかなど)。
ただし、「地球の怪獣が絶滅した」という設定や現在よりも技術の進んだ未来を描いてしまった弊害で、本来のM78スペースの地球を舞台にした作品が現在全く制作されていないという状況になっている(少なくとも漫画版を見る限り、大阪城は現存しているようだが)。
なお、『大怪獣バトル』シリーズが現役であった2007年〜2008年には『ウルトラマンメビウス外伝』シリーズ(『超銀河大戦』、『アーマードダークネス』)や『大決戦!超ウルトラ8兄弟』が公開されているが、そちらはギャラクシークライシス以前の設定で制作された作品群となる。
主な登場人物
ZAP SPACY
本作の主人公。開拓惑星ボリスでZAP SPACYが出会ったレイオニクスの青年。
使役怪獣はゴモラ、リトラ、エレキング(陸海空を意識した構成である)。
記憶を失っているが、怪獣への強い敵対心からバトルナイザーで怪獣を倒して回っていた。当初はZAPへの協力を「俺には関係ない」と拒んでいたが、成り行きで行動を共にする内に、仲間との強い信頼関係を築いていく。
自分の使用怪獣に対しても、当初は戦うための道具としか見ていなかったが、次第に掛け替えのない相棒として接するようになった。
瀕死の重傷を負ってもたちどころに回復し、一跳びで長距離移動する程人間離れした身体能力の持ち主。
ヒュウガ
ハルナ
クマノ
オキ
以上の人物はZAPを参照。
レイオニクス
レイと同じくバトルナイザーを持つレイオニクスの女性(バトルナイザーの色は黒)。
初登場時は「アズサ マキ」という女性の姿と名前を借りて登場し、ペンドラゴンに潜入した。レイと何か因縁があるらしく、彼が加入したZAP SPACYの敵として、自らもまた様々な怪獣を呼び寄せて彼らに戦いを挑む。
冷酷な性格をしており、使えない怪獣は容赦なく切り捨てる冷徹さを持つ。
『NEO』に登場。レイのライバルとなるキール星人のレイオニクス。
飄々とした掴めない性格であり、常に相手を煙に巻くようなふざけた言動を取るが、その本性は極めて好戦的で残虐。
レイオニクスの中でも最強クラスの実力を持っており、その証である「ネオバトルナイザー」を所持している。しかし、レイブラッドの後継者争いには興味が無い。よく耳のピアスを鳴らす癖がある。
移動の際は、ボスタング型の宇宙船に搭乗している。
レイオニクスハンター
『NEO』に登場。レイオニクスハンターであるペダン星人の一人で、レイオニクスハンターの中でもトップクラスの実力者。
50年後の未来におけるレイオニクスバトルによって故郷のペダン星が滅びた為、その歴史を変える為に未来から派遣された。レイオニクスを激しく憎んでおり、レイを始めとして全てのレイオニクスを抹殺しようとする。
しかし、レイやZAP SPACYとの幾度に渡る戦いの末に少しずつその心に迷いが生じ…。
ウルトラ戦士
異常を察知して惑星ボリスを訪れたところを、レイブラッド星人の超能力によって山中の岩の中に封印されてしまう。
封印されてもなお力を行使し、レイにテレパシーを送って導きつつ、レイブラッド星人としての覚醒を食い止めていた。
また、惑星ボリスの生存者を守る為、自らの数少ないエネルギーを犠牲に、ヴィンセント島に怪獣の侵入を阻止する結界を張っていた。
『NEO』に登場。レイブラッド星人の野望を阻止する為に惑星ハマーへ向かうが、目覚めたアーマードダークネスと戦闘になり、最終的にアーマードダークネスを自ら装着する事により闇の力を封印した。
戦闘の末にアイスラッガーを紛失してしまい、それが惑星ハマーの大地に突き刺さっていた。
用語
バトルナイザー、レイオニクス、ZAP SPACY、アイスラッガーに関しては各項目を参照。
ZAP SPACYが開拓している荒野の広がる惑星。
地球人が活動できるぐらいの大気がある他、海や湖といった水が豊富な惑星である。ただし、湖底には電気エネルギーに反応するソリッド鉱石(人工太陽のエネルギー源である)が埋まっており、最悪の場合星ごと吹っ飛びかねないという危険性を秘めている。
ある時を境にブルトンが時空を歪めて大量の怪獣達を召喚した事で、研究施設のあった首都・ベラルゴシティが壊滅、怪獣惑星とも言うべき危険地帯となってしまった。
テラフォーミング用の発電エリアにはネロンガ、エリアQポイント77にある輸送基地にはベムスターが出現している。
ペンドラゴンクルーは惑星アヴァルへ物資を届ける最中に救難信号をキャッチ。謎の干渉波を受けてこの惑星へと不時着し、この惑星で育った青年・レイと行動を共にする事に。
生存者はゴースタードラゴンのクルーらと共に怪獣の現れないヴィンセント島に身を隠しており、ウルトラの谷(AC版での表記)でレイブラッド星人により石化したウルトラマンの発する結界に守られていたが、突如現れた怪獣軍団や暴走したキングジョーブラック、レイを一人前に鍛え上げようとするケイトなどの出現により事態は混沌を極め、最終的に暴走した人工太陽の爆発により惑星は炎上、死の星となってしまった。寸前にクルーは脱出でき、封印から解かれたウルトラマンもキングジョーブラックとの戦いに勝利して生存していた。
実は、AC版及び漫画版の主人公である御蔵イオもババルウ星人の歴史改変を止めるべく、未来から来訪していた。
なお、この星にはそのイオの曽祖父(演:渋谷浩康)と祖母のカレン(演:山田夏海)が住んでいた。
レイオニクスハンターによる基地の爆破を逃れたレイとヒュウガが時空間の歪みに呑まれた末に辿り着いた、荒涼とした荒野の広がる惑星。ペンドラゴンクルーも後に合流。
宇宙中のレイオニクスがレイオニクスバトルを繰り広げている激戦区であり、彼らの命を狙うレイオニクスハンターや、バトルナイザー狩りを行っているザラブ星人も暗躍している。
何らかの事情でダークネスフィアと一緒にアーマードダークネスがこの星に降り立っており、グローザムやザラブ星人(バトルナイザー狩りをしていたのとは別人)の思惑が絡んだ結果、アーマードダークネスが起動。ウルトラセブンが自らを人柱にアーマードダークネスを封印する事となる。
ネオフロンティアスペースの派生世界からワームホールを通ってやってきたAC版及び漫画版『NEO』の主人公であるアサマ・アイも戦いに巻き込まれ、グランデやババルウ星人(後のギャラクシーレスキューフォース所属のRB)に影響を与えていく(AC版とそのコミカライズ版より)。
黒幕であるレイブラッド星人の精神体がレイの体を乗っ取ろうとアーマードダークネスに憑依して激闘を繰り広げるが、グランデやZAPの加勢により敗北。最後の悪あがきとしてレイブラッド星人がZAPを惑星の崩壊に巻き込もうとしたが、駆け付けた初代マンとセブンの攻撃により、ZAPは無事に脱出する事ができた。
AC版『NEO』でも搭載されているシステム。
怪獣が赤いオーラを纏ってパワーアップする現象。レイのゴモラが第3話や第12話で変転したのはこちらの姿である。
怪獣の全身が真紅に染まり、能力が劇的に向上する現象。
この形態になる際にはレイモンもバーストモードに変化し、暴走状態に陥ってしまう。
ウルトラセブンのアイスラッガーの力を受けて次第に力を制御できるようになり、任意で発動が可能になった。
AC版『NEO』でも搭載されているシステムであり、そちらではブレイブバーストが前段階となる。
同作ストーリーモードの主人公であるアサマ・アイのパートナーであるレッドキングもこの姿に変転し、EXレッドキングを思わせる高熱を纏った攻撃が使えるようになった。
主題歌
無印
作詞・作曲・編曲:大門一也/歌:Project DMM
怪獣が大地を踏みしめるようなイントロから始まるOP主題歌。AC版やWii版ではファイナルラウンドでのBGMとして使用された。
OP映像で戦っている怪獣は、ゴルザVSベロクロン→ネロンガVSテレスドン→ケルビムVSバンピーラ→アーストロンVSベムスター→エレキングVSサラマンドラ→サドラVSドラゴリー→グドンVSガンQ→ゴモラVSレッドキングの順。
- ジャンプ アップ
作詞・作曲:ベーナー/編曲:田靡秀樹・烈火斬/歌:烈火斬
ED主題歌。最終話ではEDにOP主題歌が使用されている。
NEO
- 誓い
作詞:中西圭三、田角有里/作曲:中西圭三/編曲:小西貴雄/歌:中西圭三
OP主題歌。AC版ではファイナルラウンドでのBGMとして使用された。
OPで戦っている怪獣は、ゴモラVSドラコ→ドラゴリーVSアントラー→ベムスターVSガルベロス→アーストロンVSゴメス(S)→ゴモラVSバキシム→エレキングVSマグラー→ゴモラVSマグラーの順。
- 愛のしるし
作詞:中西圭三、田角有里/作曲:中西圭三/編曲:小西貴雄/歌:中西圭三
ED主題歌。歌詞はどちらかと言えば怪獣よりもウルトラマンを想起させるものになっている。
最終回ではOP主題歌がEDに使用されている。
中西氏は後にファミリー劇場で放送された『大怪獣バトル体操』の歌も担当(歌名は『La La La 最高じゃん!』でゆうおねえさん、えりおねえさん、ミクラス、ゴモラ、レイモンが出演)。
各話リスト
※太字は新怪獣もしくは亜種・派生怪獣、斜字は回想に登場した怪獣。
無印
話数 | サブタイトル | 登場怪獣 | 脚本 | 監督 | 放送日 |
---|---|---|---|---|---|
#1 | 怪獣無法惑星 | ゴモラ、レッドキング、サドラ、テレスドン、ペギラ(死骸)、チャンドラー(画像と骨格標本のみ) | 荒木憲一 | 菊地雄一 | 2007年12月1日 |
#2 | 五人目のクルー | ゴモラ、リトラ(S)、ゴルザ、テレスドン、ジュラン、ムカデンダー(死骸) | 荒木憲一 | 菊地雄一 | 12月8日 |
#3 | 透明怪獣襲撃! | ゴモラ、ネロンガ、グドン | 長谷川圭一 | 菊地雄一 | 12月15日 |
#4 | ベムスター参上! | ゴモラ、リトラ(S)→ファイヤーリトラ、ベムスター | 荒木憲一 | 北浦嗣巳 | 12月22日 |
#5 | ベラルゴシティの罠 | ゴモラ、ファイヤーゴルザ、バンピーラ、サドラ、ガンQ | 長谷川圭一 | 北浦嗣巳 | 12月29日 |
#6 | もう一人の怪獣使い | ゴモラ、リトラ(S)、ガンQ、ツインテール | 長谷川圭一 | 北浦嗣巳 | 2008年1月5日 |
#7 | 怪獣を呼ぶ石 | ゴモラ、リトラ(S)→ファイヤーリトラ、ブルトン、レッドキング、ネロンガ、テレスドン、フログロス(B) | 荒木憲一 | 村石宏實 | 1月12日 |
#8 | 水中の王者 | ゴモラ、エレキング、アーストロン、ケルビム | 増田貴彦 | 村石宏實 | 1月19日 |
#9 | ペンドラゴン浮上せず! | エレキング→リムエレキング、ゾアムルチ、アリゲラ、グロマイト、アングロス、キングジョーブラック | 赤星政尚 | 村石宏實 | 1月26日 |
#10 | 予期せぬ再会 | ゴモラ、リトラ(S)、エレキング、ノーバ、サラマンドラ、ルナチクス、キングジョーブラック | 長谷川圭一 | 村石宏實 | 2月2日 |
#11 | ウルトラマン | ゴモラ、リトラ(S)、エレキング、ゼットン、ベロクロン、ドラゴリー、レッドキング、アーストロン | 荒木憲一 | 菊地雄一 | 2月9日 |
#12 | レイブラッド | ゴモラ、リトラ(S)、エレキング、ゼットン、キングジョーブラック、 レイブラッド星人 | 荒木憲一 | 菊地雄一 | 2月16日 |
#13 | 惑星脱出 | ゴモラ→EXゴモラ、ゼットン、キングジョーブラック | 荒木憲一 | 菊地雄一 | 2月23日 |
NEO
話数 | サブタイトル | 登場怪獣 | 登場宇宙人 | 脚本 | 監督 | 放送日 |
---|---|---|---|---|---|---|
#1 | レイオニクスハンター | ゴモラ、ゴメス(S)、マグラー | ピット星人(RB)、ペダン星人 | 荒木憲一 | 菊地雄一 | 12月20日 |
#2 | レイオニクスバトル | ゴモラ、リトラ(S)、エレキング、ゴメス(S)、ドラコ、ベムスター | ガッツ星人(RB)、フック星人(RB) | 荒木憲一 | 菊地雄一 | 12月27日 |
#3 | 大暴走!レイオニックバースト | ゴモラ、ガルベロス、ゼットン(幻影)、アーストロン | ナックル星人(RB)、ゼラン星人(RB) | 長谷川圭一 | アベユーイチ(本編)、菊地雄一(特撮) | 2009年1月3日 |
#4 | 困惑の再会 | ゴモラ、アントラー、ドラゴリー、グランゴン(尻尾のみ)、ナツノメリュウ(尻尾のみ) | ババルウ星人(RB)、メトロン星人(RB) | 赤星政尚 | アベユーイチ(本編)、菊地雄一(特撮) | 1月10日 |
#5 | 暴走の果てに | ゴモラ、バキシム | メトロン星人(RB) | 赤星政尚 | アベユーイチ(本編)、菊地雄一(特撮) | 1月17日 |
#6 | 史上最強のレイオニクス | ゴモラ、リトラ(S)、エレキング、タイラント | キール星人グランデ | 小林雄次 | 梶研吾 | 1月24日 |
#7 | 第二覚醒 | ゴモラ、リトラ(S)→ファイヤーリトラ、エレキング(霊体)、タイラント | キール星人グランデ | 荒木憲一 | 梶研吾 | 1月31日 |
#8 | 潜入者を撃て! | ゴモラ | ザラブ星人(NRB)→にせウルトラマン | 増田貴彦 | 梶研吾 | 2月7日 |
#9 | 暗黒の鎧 | ゴモラ、リトラ(S)、アーマードダークネス、アリゲラ、ミクラス | メフィラス星人(RB)→アーマードメフィラス、テンペラー星人(RB)、ダダ(RB) | 増田貴彦 | 村石宏實 | 2月14日 |
#10 | 新たな戦いの地平で | ゴモラ、ミクラス、キングジョーブラック、再生ドラコ、テレスドン、ケルビム、レッドキング | ペダン星人ハーラン、ペダン星人、フック星人(RB)、ゼットン星人(RB)、ガッツ星人(RB)、キール星人グランデ | 長谷川圭一 | 村石宏實 | 2月21日 |
#11 | ある戦士の墓標 | ゴモラ、リトラ(S)、ミクラス、キングジョーブラック、キングジョースカーレット、バードン | ペダン星人ハーラン、ペダン星人、リフレクト星人(RB) | 村石宏實 | 2月28日 | |
#12 | グランデの挑戦 | ゴモラ、リトラ(S)、レッドキング、アーマードダークネス | キール星人グランデ、アーマードメフィラス、レイブラッド星人 | 荒木憲一 | 菊地雄一 | 3月7日 |
#13 | 惑星崩壊 | ゴモラ→EXゴモラ、ミクラス、レッドキング→EXレッドキング、アーマードダークネス | キール星人グランデ、アーマードメフィラス→メフィラス星人(RB)、レイブラッド星人 | 荒木憲一 | 菊地雄一 | 3月14日 |
大怪獣バトルファイル
ED後に挿入されるミニコーナー。
ZAPの怪獣博士・オキ隊員がクマノ隊員と一緒に、登場した怪獣のフィギュア(主にソフビ)を片手に登場した怪獣を解説する。
無印
話数 | 怪獣 | 使用した怪獣フィギュア |
---|---|---|
#1 | 古代怪獣 ゴモラ | ウルトラ怪獣シリーズ(‘07年版)2 ゴモラ |
#2 | 原始怪鳥 リトラ(S) | HG円谷英二セレクション リトラ |
#3 | 透明怪獣 ネロンガ | ウルトラ怪獣シリーズ(‘00年版)51 ネロンガ |
#4 | 宇宙大怪獣 ベムスター | ウルトラ怪獣シリーズ(‘07年版)23 ベムスター |
#5 | 超古代怪獣 ファイヤーゴルザ | SGS ゴルザ(強化) |
#6 | 古代怪獣 ツインテール | ウルトラ怪獣シリーズ(`07年版)10 ツインテール |
#7 | 四次元怪獣 ブルトン | HGウルトラマン part25「零下140度の対決」編 ブルトン |
#8 | 宇宙怪獣 エレキング | ウルトラ怪獣シリーズ(‘07年版)31 エレキング |
#9 | 巨大魚怪獣 ゾアムルチ | - |
#10 | 宇宙ロボット キングジョーブラック | ウルトラ怪獣シリーズ2007SPECIAL キングジョーブラック |
#11 | 宇宙恐竜 ゼットン | ウルトラ怪獣シリーズ(’07年版)21 ゼットン |
#12 | ウルトラマン | 登場ポーズのウルトラマンの巨大ソフビ(プライズ景品) |
NEO
話数 | 怪獣 | 使用した怪獣フィギュア |
---|---|---|
#1 | 古代怪獣 ゴメス(S) | ウルトラ怪獣シリーズ(`00年版) ゴメス |
#2 | 彗星怪獣 ドラコ | HGウルトラマン Part21「魔の山へ飛べ」編 ドラコ |
#3 | フィンディッシュタイプビースト ガルベロス | ウルトラ怪獣シリーズN・2 ガルべロス |
#4 | 磁力怪獣 アントラー | ウルトラ怪獣シリーズ2005 アントラー |
#5 | 一角超獣 バキシム | ウルトラ怪獣シリーズ(’07年版)17 バキシム |
#6 | 暴君怪獣 タイラント | ウルトラ怪獣シリーズ(‘07年版)27 タイラント |
#7 | 宇宙怪獣 エレキング | ウルトラ怪獣シリーズ(‘07年版)31 エレキング |
#8 | にせウルトラマン | ウルトラヒーローシリーズ(‘00年版)EX にせウルトラマン |
#9 | ウルトラセブン | ワイドショットのボーズのウルトラセブンの巨大ソフビフィギュア(プライズ景品) |
#10 | カプセル怪獣 ミクラス | ウルトラ怪獣シリーズ2006 ミクラス |
#11 | 火山怪鳥 バードン | ウルトラ怪獣シリーズ2006 バードン |
#12 | どくろ怪獣 レッドキング | ウルトラ怪獣シリーズ(’07年版)11 レッドキング |
漫画版
『テレまんがヒーローズ』で掲載された河本けもん版と、大怪獣バトルウルトラファンブックに掲載された「ウルトラギャラクシー大怪獣バトル外伝 スペシャルクルーズ」が連載された。
放送後の扱い
上述したように当初は地上波放送されていなかった事(後にサンテレビなどの地方局で放送はされた)、またウルトラマンがメインを張らない作品である事や、当時はウルトラシリーズそのものが不作の時期だった事もあって、本作は他のウルトラシリーズと比べると知名度が低くなってしまっているのは否めない。
しかし、世界観そのものはこれまでのウルトラシリーズ全てと繋がっており、直接世界観が繋がるウルトラマンゼロシリーズへの橋渡しをしたという意味では、本作の価値は決して小さくはない。
また、本作でスーツが新造されたおかげで新世代作品に出演を果たして知名度を大きく上げた怪獣も少なくはなく、怪獣だけでも十分に世間に通用するコンテンツである事が再確認できる作品でもある。
『ウルトラマン列伝』でも直接取り上げられる事はなかったものの、『ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ』放送の際はヒュウガが前回までのあらすじのナレーションを務め、劇場版である『ウルトラ銀河伝説』放送時はレイがナビゲーターを務めた。
そして、『新ウルトラマン列伝』では遂に本作の総集編が放送された。
『大怪獣バトル』そのものが稼働終了した後はさらに出番が控えめになってしまったが、『ウルトラファイトオーブ』から『ウルトラマンジード』といったウルトラマンベリアルが関わる作品では本作の要素に触れられている他、『ギャラクシーレスキューフォース ボイスドラマ』では『NEO』に登場したババルウ星人がまさかの再登場を果たしている。
円谷プロ公式サブスクの『TSUBURAYAIMAGINATION』では当初一期のみが配信されていたが、2024年5月1日より二期の『NEO』も配信される事となった。
余談
大怪獣バトルのメディアミックス作品である為、制作協力が『バンダイナムコグループ』となっている。
脚本は荒木憲一(シリーズ構成も担当)、長谷川圭一(代表作:『ウルトラマンネクサス』他)、赤星政尚氏(代表作:『ウルトラマンメビウス』他)、小林雄次氏(代表作:『ウルトラマンマックス』他)、増田貴彦氏(代表作:『ウルトラマンダイナ』第31話他)のウルトラシリーズ経験者が担当。