はじめに…
この項目にはネタバレが含まれております。
ウルトラシリーズ
資源が豊富な星として地球を狙い、植民地にすべくミジー星から派遣されてきた工作員で、メンバーはリーダーのドルチェンコ、作業員のウドチェンコ、オネェのカマチェンコの3人。普段はおもちゃ工場にカムフラージュして裏で全長400Mのメカニックモンスター・ガラオンを制作していたが、途中でタケシに発見されてしまい、パチンコ玉で転ばされ、かんしゃく玉で怯んだ隙に逃げられてしまう。次の日アスカ隊員を無理やり連れてきて調査させた際に見つかってしまったため二人を捕えるも、自分たちの計画を長々と話している隙に反撃され、戦闘でカムフラージュ装置が壊れてしまったためアジトの場所がばれてしまい、仕方なく頭だけで出撃、3つの顔からの攻撃でダイナを苦戦させるもミラクルタイプに翻弄され退却する。この失敗が原因で星から見捨てられてしまうも地球侵略を諦めたわけではなく、エネルギーが切れて動かなくなったガラオンを秩父の山奥に隠し活動資金を貯めるためにアルバイトしながらボロアパートで生活していた。そんなある日、隣の家の脚本家に侵略の計画書を書くよう依頼する。その内容はホログラムでガッツイーグルを翻弄して捕獲、彼らを人質に大量の電気エネルギーを照射させてガラオンを復活させ、ダイナを倒すというもので、ホログラムを空に投影したまではよかったが映像が乱れたことでばれてしまい猛攻を受けるも偶然落雷が発生しガラオンが復活、体当たりやビーム乱射でダイナを苦しめるも途中でエネルギーが切れてしまい、ソルジェント光線でガラオンを破壊されてしまう。この戦いの後この脚本家が脚本した映画に出演させてもらっていたのだが、最後にくしゃみをして元の姿に戻ってしまい現場をパニックにさせた。そしてOVではアーウォンを操っているという濡れ衣を着せられ、スーパーGUTSに逮捕されてしまう。しかし、ダイナがワンゼットに捕えられてしまったためダイナ救出に協力させられることとなり、小型のガラオン、ぽちガラオンを開発し、ハネジローを使ってワンゼットの頭部から体内に投入し、内部の装置を破壊してワンゼットを倒しダイナの救出に成功するが、指揮系統を乗っ取ることに成功したことに気付き、そのままワンゼットを操ってダイナを倒そうとするが調子に乗って無茶な操縦をしたことが祟りコントローラーを壊してしまい、反撃された挙句レボリウムウェーブでワンゼットはブラックホールに突き落とされ作戦は失敗、TPCの隊員たちに追われ逃走した。
光の国で唯一闇に堕ちたウルトラマン。
映像作品中では冷酷非道な悪役として描かれているが、ヒーローショーやネット上ではコミカルな一面を見せる事が多い。
『ウルトラマン列伝』にてナビゲーターとして登場した際は、『ザ☆ウルトラマン』の映像を見てアニメデビューを夢見たり、放送時間がもうない事を知ると駄々をこねて放送延長を訴え暴れ出し部下達が止めに入るなど、コミカルな一面が目立った。
仮面ライダーシリーズ
誰に対しても紳士的な物腰で対応し、感情に流されず常に実益を重んじる冷静さと、時には敵をも迎え入れる度量の広さでスマートブレインを取り纏めている。
かつては人間とオルフェノクが共存できる世界を目指していたが、人間から迫害を受けたことで諦めてしまったらしく、その事を語る際は涙をのんでいた。また、かつての自分のように人間とオルフェノクが共存できる世界を夢見ている同族がいつか自分のように人間達から迫害を受けてしまうかもしれないことを心配している素振りを見せた。最期は王に自ら命を捧げる形で死亡した。
ラッキークローバーの1人。
当初は海堂直也や長田結花を圧倒し、主人公・乾巧からベルトを奪うほどの大物っぷりを見せたものの、後に澤田亜希や北崎が出現すると徐々に小物化していき、徐々にコミカルな一面を見せるようになった。
本作の敵幹部ポジション。
ネタ要素の多いウヴァさんや母性溢れるメズール、紳士なカザリや言動が幼稚なガメルといった個性的な人たちで構成されており、ライダーより人気が出るほどだった。
変身後の如何にもわかりやすい凶悪な容姿や好戦的な性格、中盤のビートライダーズへ差別的な嫌がらせから悪のライダーというイメージが強かったが、オネエ言葉である事から次第にギャグキャラと化し、重要なことも見事に明かすなどで憎めない仮面ライダーとなった。
また、終盤には完全な味方サイドとなった。
「さぁ、始めますわよ!破壊と暴力のパジェントを!」
「バッカモ~ン!恥を知りなさ~い!!」
ドライブ本作の怪人の総称。
劇中冒頭で『グローバルフリーズ』なるテロリズムを行った元凶でもある。
しかし実際は一部の狂気的思考を持った者を除いて、行動が幼稚ながらもコミカルだったり、コピー元よりまともなダークヒーローやってたり、自身の都合とはいえ人間を守ったり、人間と仲良くなって一時的に共存したりしている。
もちろん擁護出来ない悪行を行っていた者もいる(069等)が、そのほとんどが『人間の悪意をコピーしたもの』だったり『人間の感情を知らないゆえの歪んだ解釈』だったりする。
外道でありながら憎めない悪役でもある特異な人物。
ここに列挙しきれない程の悪行を宇宙規模でやっている外道であり、最後の最後までライダー達を手玉に取り絶望を植え付けてきた。
はっきり言って「人間を下等生物扱いし使い捨ての玩具のようにしか見ていない」という、字面だけを見ればありがちな悪役ではある。
しかし、そういうキャラが軒並み編集合戦を巻き起こすほどのヘイトを集めるか陳腐化して忘れ去られる中、エボルトはどれだけ邪悪な本性が明らかになろうとも、正体を隠していた頃からのダークヒーロー然とした魅力が薄れることは無かった(但し、他の「外道」と呼ばれるキャラが陰湿な手口で主人公達を追い詰めていたのに対し、エボルトは悪事のベクトルが違うどころか宇宙規模で大迷惑な存在だった為に、逆に気にならなかったという見方もある)。
ダイナミックさとスタイリッシュさを併せ持ったデザインとアクション、戦争の本質を突いたニヒルな台詞の数々、前回のあらすじにおける主人公サイドとのやりとりを始めとした随所で見せるコミカルな一面、そして声を演じた金尾哲夫氏の好演の賜物と言えよう。
その人気の高さゆえか、Vシネマでは復活して味方になった挙句再び宇宙へ解き放たれてしまうのだった。
悪のヒューマギア軍団にしてダークライダーの集団でありながらファンからの沢山の人気を獲得した令和の敵組織。AIと人間の共存をテーマに描いた本作における劇中の彼らの行動はライダー達同様多くの視聴者たちの心をわしづかみにし、役者たちも評判が良くなり同時に動画もアップされるほどの脚光を浴びた。
本編及び映画版ではでは漸く改心し和解へと至ったものの、本編のラストから分岐した並行世界ともいえるスピンオフでは新たな敵の差し金により再び敵になってしまい、挙句の果てには完全に命を落としてしまったのだった。そのせいで多くのファンがショックを受けてしまうが、それでも彼らの人気は落ちることはなかった。
スーパー戦隊シリーズ
今や伝説級の「憎めぬ悪役」たち。ストーリーが進むごとにギャグ怪人の比重が増していき、機関車仮面、野球仮面(イラスト)、牛靴仮面などの名怪人が誕生した。
ただし、造形や言動がコミカルでも、作戦自体はシリアス、かつ侮れぬ実力を秘めているのがミソ。野球仮面や牛靴仮面は、ゴレンジャーの向こうを張ってチームプレイで対抗したり、必殺技ゴレンジャーハリケーンをバットで打ち返すわ、逆必殺技“黒十字ハリケーン”で対抗するわとやりたい放題。野球仮面は、部下思いの一面を垣間見せたりもして理想の上司っぽかったり。
一方、見た目(造形)がギャグでなくとも、不意打ちで一発ギャグが飛び出したりもするので、油断ならない(つの骨仮面が、モモレンジャーのモノマネしたり)。
- 魔女バンドーラとその一味(恐竜戦隊ジュウレンジャー)
ジュウレンジャーの敵組織に当たる史上最大の魔女とその一味。首領のバンドーラはとある理由から大サタンに魂を売り、魔女となる。それからは地球を死の星にしようとしており、特に子供が大嫌いで作戦も子供を狙った卑劣な物が多かった。しかし、感情豊かで愛嬌があり、嬉しいことがあると部下と歌ったり踊ったり宴会をするなどのノリの良さ、部下の世話を焼くなど部下思いな所もあり、恐れられながらも慕われている。前作の敵組織は幹部同士の衝突が絶えないギスギスとした雰囲気だったのに対しこちらは全体的にアットホームな雰囲気で仲もよかったため戦隊よりも人気が出るというほどであった。その人気のためか、今の所スーパー戦隊シリーズの敵組織で唯一幹部から誰も死者が出ていない。
ダイレンジャーの敵組織に当たるゴーマ族の落ちこぼれ怪人神風大将、墓石社長、電話先生の三人組。一応悪役らしい手段を取ることに躊躇はないものの、どこかコミカルな連中。
ザイドスにより「三人一組なら何とかなるだろう」という理由でチームを組まされ、自分たちを見下してきたゴーマに復讐するため真っ向からは勝てないダイレンジャーに何とか勝利するためスポーツ勝負を挑むも負けが続き、遂には戦闘員であるコットポトロからも見捨てられてしまった。
だが勝負を続けるうちにダイレンジャー、特にテンマレンジャーこと将児と奇妙な友情で結ばれるようになり、正々堂々と決着をつけることを誓う。バイクレースを利用したザイドスの罠から将児を庇い、爆弾の爆発に巻き込まれ生死不明になるが全員無事であり、ゴーマとは縁を切るという連絡と寄せ書きの旗を将児に送った。
「風を切り裂く赤い弾丸!爆走星・神風大将!」
「手と手のしわを合わせて拝め!御供養星・墓石社長!」
「全国どこでもフリーでスパイ!電電星・電話先生!」
「燃える三ツ星!有名無実三怪人、ゴーマ3ちゃんズ!」
カーレンジャーの敵組織にあたる宇宙の暴走族。当初こそ気まぐれで惑星を襲撃しては金品を略奪し、最後は花火と称して惑星を爆破したり、宇宙で事故にあったスピードレーサーを洗脳して皿洗いとしてこき使った挙句カーレンジャーと戦わせたりと悪役らしい一面はあったが、ストーリーが進むにつれ徐々に悪役らしさが低下していき、馬鹿馬鹿しさあふれる愛すべき馬鹿達へとシフトしていった。そして終盤に現れた真の敵と戦うため、なんとカーレンジャーたちと和解してしまった。
ネガティブシンジケートの一つ・ゴードム文明の首領。
不気味な雰囲気を漂わせていると思いきや、現代科学のことについては全く知らないおバカさんな所もある。
尚、戦隊シリーズでは『電磁戦隊メガレンジャー』のDr.ヒネラー以来9年ぶりに登場した顔出しの男性敵幹部でもあり、演じた大高洋夫氏も、いつか復活したいと語っている。
「おのれ~!ボウケンジャ~!!」(もはやお約束ともいえる退却時の台詞)
ネガティブシンジゲートの一つ・ダークシャドウの面々。
金儲けのためにプレシャスを狙って様々な作戦工作を行うが、悪の組織としては珍しく人畜無害な面々なため、憎めないところがある。
終盤では闇のヤイバの裏切りに遭うも、最終的に生き残り、その後もプレシャスをめぐってボウケンジャーと争うところで物語は終わる。
その後、戦隊VS関連で再登場を果たしている。
- ガイアーク三大臣(炎神戦隊ゴーオンジャー)
当初は悪として揺るぎ無い存在だと思われていたが、次第にコミカルな描写や上司として頼れる一面を見せるようになった。その結果、憎めないキャラとしてのイメージが強くなり、本編では一度死亡するものの、戦隊VS関連映画で再登場している。
デーボス軍の幹部だが、喜びや楽しみの感情を司る存在であるため、人間への害が少ない作戦が多い。また、アイガロン曰く、「まだ人を殺していない」とのこと。
本来敵であるキョウリュウジャーのメンバーとは物語が進むにつれて仲良くなっていき、最終的に改心した。
そしてクロスオーバー系作品や後日談系作品では戦隊を応援するほどである。
500年に渡り異世界犯罪者集団ギャングラーのトップに君臨していた恐るべき男。
「人間界を掌握した者を自分の後継者にする」と発破をかけ、配下の怪人達の動向を見守っている。
これだけ書くと威厳と余裕に満ちた王道のボスキャラだが、彼の特異点は自分を称揚する怪人の活動を楽しみにしているという人間臭い一面を持つ点。
ナメーロ・バッチョが作った自身の像が破壊された際に思わず「あっ…」と声を漏らし肩を落としたり、自身のプロパガンダ映画を作ろうとしていたピッチ・コックが倒された際に、復活させるにあたってわざわざ「映画の完成にもう一度チャンスを」と言ったりしている。
これには側近のデストラ・マッジョも驚きを隠せないでいる。
戦闘民族ドルイドンの幹部。当初は憎まれ口を叩き合う仲だったものの、過酷なブラック上司や冷酷な同僚の登場によって自ずと行動を共にすることが多くなり、「居場所」と言えるほどの絆を得た。
ワイズルーは作戦時でもエンターテイメント性を最重要視し、コミカルかつ派手な演出を好む。また、クレオンに対しても「一緒に笑う」事を許したり、慕っていた前の上司が戦死した際に優しく慰めている。それ故クレオンも自然と彼を慕うようになっていった。
闇の帝国ヨドンヘイムで軍の参謀を務める男。本作の怪人である邪面師、邪面獣の制作も担っている。
自身が考案した作戦のために邪面をカスタムしている事もあり、部下である邪面師を貴重なエリートとして期待をもって送り出している。ガイアーク三大臣と異なり明確に部下思いの描写があるわけではないが、同じく軍幹部のガルザが平気で部下を捨て駒扱いする冷酷かつ横柄な性格であるため、相対的にクランチュラの上司としてのまともさが際立つことになっている。
そのガルザをライバル視しているものの、気に入らない部下を容赦無く殺害する様子を見て「ガルザ怖っ!」と怯える、口答えしては恫喝されて萎縮するなど全く頭が上がらない不憫キャラ。
他にも、邪面のモチーフにした地球の物品について得意げに語ったり、作戦失敗を知って子供のように地団駄を踏むなどコミカルな言動が多い。
その他の憎めない悪役
- 宇宙海賊デスカル三将軍(超星艦隊セイザーX)
セイザーXと戦う宇宙海賊デスカルのオバカな火将軍ブレアード、ツンデレな水将軍アクアル、小物な風将軍サイクリードの三人組。前作のデモンナイト、前々作のインパクター・ロギアと同じく敵から離反した悪役でもある。また、超星神シリーズ全体を通しては、変身後のヒーローおよび普段の敵側に掛けられていたボイスエフェクトが、この三将軍およびもう一人の将軍である雷将軍サンダーラには掛けられていない。
セイザーXとは宇宙の秘宝「コスモカプセル」を巡って何度も対立したライバルキャラだが、上述した三悪のようなコミカルさも持ち合わせている。
デスカル崩壊後、未来から来た彼らの子孫たちであるネオデスカルに保護されたが、ネオデスカルが気に入らなかったブレアードが離反。主人公である安藤拓人に拾われ縁側のポチにジョブチェンジ。その後はアクアルとサイクリードも離反し、三人そろって安藤家の庭先やお茶の間にすっかりなじんでしまった。ある意味では『超星艦隊セイザーX』を代表するキャラクター。
ブレアード「お待たせしました~でへ」
アクアル「やっと三人そろったから挨拶に来てやったわよ!」
サイクリード「ねえ何やってんの?何やってんの?」
モンスター軍団の雄闘。軍団のモットー、卑怯を口にするが、戦いにおける決意の表れ。他軍団の足を引っ張る様子は目立たない(同軍団員としてはそれだけでたいしたもの)。第4話でメタルダーを騙し討ちするために言ったゴッドネロスに対する恨み節の中に「(彼に醜いモンスターに作られたため)女の子とデートもできないじゃありませんか」があった。この時は本心でデートがしたいか不明であったが、第17話で捕えた仰木舞から合意を得ようと口説こうとした。この回の冒頭では強化された自分と手合わせする者を求めて意気込んでいたが、ゴッドネロスが現れると萎縮して、小心者の面を見せた(同時に強化された、普段は卑劣三昧が目立つクロスランダーはゴッドネロスに謝意を述べている)。
- コブランダー一味(ビーロボカブタック)
コブランダーとその子分のガニランとスパイドンの三人組からなる悪のビーロボ達。世界征服のためにスターピースを追い求めているが、卑怯な手段を用いてはいつもカブタックチームに負けてしまう(あるいは勝ったとしても手に入れたスターピースがモドキである)のがお約束である。ストーリー後半で彼らを上回る悪のビーロボが登場して以降は世界征服より目先の利益(カップラーメン1年分等)にとらわれ次第に目標が小さくなっていく。
- ご当地ヒーローの悪役達
数が多いので代表的なキャラのみ追加する。
- 鳳神ヤツルギシリーズに出てくる悪役達(海底帝国ザブーン等)