はじめに…
この項目にはネタバレが含まれております。
ドラえもん
ドラえもんズの悪役の中で最多の登場数を誇るマッドサイエンティスト。ロボットを奴隷化することで世界征服を目論んだり、ドラパンへの見せしめに人質の少女ミミミを拷問する等、憎まれてもおかしくない悪事をやらかすが声優の演技や、機械の操作に夢中になってミニドラ達に親友テレカを奪還され、最終的にやられてもめげずに立ちはだかる等間の抜けた行動も多い。
「このワシ、ドクターアチモフが29年と4か月と17日かけて作り上げた物を、そう簡単に壊されては困るっしょ!」(初めて姿を現した際の台詞。それにしても年数がやたら細かい…。)
ジョジョの奇妙な冒険シリーズ
DIOの配下であるエジプト9栄神の名を冠するスタンド使いの兄弟。
内気で気弱な弟のボインゴと、そんな弟を常に信じて一緒に行動する兄のオインゴは、それぞれ絶対的な予言を持つトト神と黙っていれば絶対にばれない変身能力を持つクヌム神を常に信じて切り抜けてきた。
承太郎一行の抹殺を命じられた兄弟であったが、承太郎に変身していたオインゴは偽物と気付かないジョセフとポルナレフに散々弄り倒され、終いには自分の仕掛けた爆弾で自爆。
更に、それ以前に自分が殴って金品を奪った『ムカつく顔の男』が呼んだ仲間達によって袋叩きにされて大怪我を負い入院する羽目になった。
一方ボインゴも、承太郎一行に復讐を誓ったホル・ホースと暫定的にコンビを組まされたが当のホル・ホースもオインゴと同じく自身の銃弾を喰らって自爆。
その様子を見たボインゴは、今までのウジウジした自分から卒業する事を決め生まれ変わって第一歩を踏み出そうとした――――が、蹴り飛ばした箱がイギーに直撃。
怒り心頭のイギーに襲われ、ホル・ホース共々病院送りにされてしまう。
ジョジョシリーズ全般的に見れば敵であり「悪役」なのだが、トト神の描く漫画『オインゴとボインゴ兄弟 大冒険』の個性的なタッチ、兄弟であるが故に互いを信頼している絆の強さ、加えて内気で人前でロクに喋る事もままならなかったボインゴが敗北を経て成長していく姿も相俟って、数々の悪役の中でも意外と人気は高い模様。良い意味で(それでも最後は失敗するのだが)。
「信じてるぜ 信じてるよ オインゴボインゴブラザァ~ズ!」
- ホル・ホース(スターダストクルセイダース)
DIO配下のスタンド使いで、エンヤ婆が送り込んだ7人の刺客の1人だが、暗殺者ながらも度胸は据わっており、自分の能力もわきまえた実力者である。
「パートナーを得て初めて実力を発揮するタイプ」との自認から、「No.1よりNo.2」を人生哲学にしており、女性に対しても暴力は振るわず丁寧に接しており、女性を蹴り飛ばしながらも逆に助けてたりもしている(ちなみに原因はサソリでボインゴの予言の能力があったおかげでもあるが)。DIOの事もどちらかと言えば心酔してはおらず、プライドを乗り切る為に彼の命を狙ってさえいた(当のDIOは彼の戦うスタイルを気に入ってはいたが)。
最初はJ・ガイルと共にアブドゥルを倒せてはいたが、J・ガイルは花京院やポルナレフに倒された為それを知った彼は慌てて逃走したり、エンヤ婆に襲われた直後にポルナレフに助けを求めたり、「エンヤ婆を殺さないとDIOの恐ろしさを知る派目になる」とジョースター一行にアドバイスを送ったり、挙句の果てにはボインゴの能力と共に手を組みジョースター一行を倒す事を試みるもあえなく予言が思わぬ方向で実現し重傷を追うという大目玉を喰らわれボインゴと共に長期入院してしまう等、この性格上から見ると「憎めない悪役」と言うよりは逆にオインゴやボインゴにも劣らぬ三枚目なギャグキャラクターに近い要素でもある。
また、巷では上記通りの性格故、面白味・親切な所もあったからか当初は承太郎達の仲間に加わる予定だったとという噂もあったらしい。
「『一番よりNo.2!』 これがホル・ホースの人生哲学モンクあっか!」
「カモーン ポ~ルポ~ルく~ん」
「ひとつ忠告しておくそのバアさんはすぐに殺した方がいいッ! さもないとそのババアを通じてDIOの恐ろしさを改めて思い知るぜきっと! じゃあーなー!!」(不器用ながらも親切にジョースター一行に対しエンヤ婆でのアドバイスを送ったセリフ)
ガンダムシリーズ
- グラハム・エーカー(機動戦士ガンダム00シリーズ)
ユニオン軍所属のモビルスーツパイロットで主人公刹那・F・セイエイのライバル。
シリアスな展開が多い本作では珍しいコミカルな敵キャラ(もう一人がいるが)でせっかちな性格をしておりガンダムと戦うことに異常な執念を燃やしている。また刹那がニールに「ガンダムバカ」と評されたことがあるが彼も立派な「ガンダムバカ」である。
一見ストーカーのようにも見えるが、仲間思いで姑息な輩と卑怯な事を嫌うなど筋も通っており4年後は極悪非道の限りを尽くしたアロウズに所属するも憎めない一面はそれなりに残っており、アロウズの中では異色の存在であった。
どこか憎めない敵キャラではあったがELSが出現した際には刹那と共闘し、超大型ELSに特攻し武士道を貫きながら死亡した。
…かに思われていたが刹那のクアンタムバーストによってELSと同化して奇跡の復活を果たした。
刹那から未来と機体を託され、彼の代わりにソレスタルビーイングのガンダムマイスターとして戦う事となった。
キン肉マン
登場するたびに様々な悪事(主にばいきんまんと類似した行動パターンのイタズラ)や罠、妨害工作をキン肉マンに仕掛け続ける。
原作では「超人オリンピック・ザ・ビッグファイト」編以降フェードアウトしてしまうが、アニメ版では舎弟格のイワオ共々一貫してコメディリリーフの座を保ち続けた。
シリアスな方のドラマでも魅せてくれる。
「ムヒョヒョヒョヒョ~」
ロボットアニメ
主人公であるジロン・アモスにとっては父の敵でキザな男…ではあるが、実はかなり間抜けであり、回を追うごとにズッコケるなどひどい目に逢いまくっている為、悪役にしては何故か憎めない。
「悪いな…俺は不死身だ。じゃ、あばよ!」
富野由悠季作品としては上記のティンプといい勝負の憎めない悪役。
食い逃げからダバ・マイロード一行との因縁が始まり、回を追うごとにマヌケになっていった挙句、ついにはモロ出しというとんでもないドジを踏んでしまった。
「美しく散りたまえ!」
- ドクーガ3幹部(戦国魔神ゴーショーグン)
グッドサンダーチームと敵対するドクーガの幹部。
悪役にしてはかなりの個性派ぞろいであり、主役の3人といい勝負である。
大魔界の魔王ゴクアークによって人間界へ派遣され、魔界獣を召喚して人間界を恐怖と混乱に陥れて大魔界に改造しようとするガンバーチームの宿敵。しかし、ドジっ子かつおマヌケな性格のせいで、魔界獣からナメられて漫才のようなやり取りをしたり、小学生の虎太郎や幼稚園児の哲哉と秋絵に笑われ、からかわれる挙げ句、千夏の学校新聞ではそのマヌケぶりをネタにされてしまったこともあり、青空町民からは「町で騒動を起こす迷惑おじさん」として知れ渡っている。しかも、ゴクアークを援護しようとガンバーチームを攻撃するつもりが、ゴクアークを二度も攻撃して敗因を作ってしまい、最終決戦ではゴクアークに見切られ、コアラの姿に変えられてしまう。
また、たまにいいことをしたくなるらしいが、魔界の法律は破れないため、実行に移せない。しかし、あるきっかけで記憶喪失になった際、立花亜衣子と出会い、彼女から想いを寄せられるようになり…(その詳細はヤミ亜衣参照)。
マイトガインの主な敵組織のボス達。いずれもコミカルでどこか憎めない者たちばかり。特にホイ・コウ・ロウは終盤で改心したりウォルフガングは最終決戦で勇者特急隊が逆転するきっかけを作ったりなどと完全に憎めない悪役である。
ワルザック共和帝国の第一王子。パワーストーンを手に入れる為に、主人公であるタクヤたち3人の前に毎回立ちふさがる敵役。
巨大ロボットに乗って勇者ロボと対決するも毎回ことごとく敗れてしまう。
さらにシャランラの登場で振り回されたり、自身のどこかズレた美学や善良な所を見せたりと、ただカッコいいだけでなく間抜けかつお人好しな一面も持つ。
中盤で弟・シリアスとの闘いで月へと飛ばされ消息不明となる。
後半ではイーター・イーザックと名乗り、悪の道に進んでいる弟を正すために、正義のヒーローとなって蘇る。
キャプテンシャークと共にタクヤたちの危機も救うようになった(ただし、シャランラ以外にはバレバレである)。
「くっそ~、ゴルドランめ!覚えておれ!!」(もはやお約束ともいえるやられ台詞)
ミスルギ皇国の第二皇女にして、主人公・アンジュの妹。
これまでは、アニメ本編でのあまりのゲスっぷりからある意味の人気を得ていた彼女。
(アンジュへの鞭打ちなどといった行為などから一部に熱狂的な支持を得ていた?)
しかし、アニメ23話にて、お漏らしとアンジュからの発砲で彼女がついに立った。
最終回 に、世界融合後の混沌たる世界で、自警団を組み、自ら銃を手にし戦う彼女の姿が!
服装もメインイラストのようなタンクトップ姿になっている。
「死にたくなければ、戦いなさい。」
トランスフォーマーシリーズ
デストロンの部隊の一つで、恐竜型のサイボーグボディに潜んでいる。
劇中ではSD化したりとかなりギャグ色が強く、終盤でデスザラスに見捨てられるとサイバトロンに協力した。
「サイバトロンの奴らに、我ら恐竜戦隊の底力を見せてやれ!!」
デストロンガー軍団の副官で、かつての戦いでギガトロンに命を救われて以来、彼に絶対的な忠誠を誓っているが、生来のそそっかしさと詰めの甘さ故に肝心の所でいつもボロを出す。
それでも健気にギガトロンの為に誠心誠意を尽くして戦うものの、やる事なす事の全てが裏目に出てしまい、結果としてサイバトロンや人間達を助ける事に繋がり、子供達からは恐れられるどころか「ゲルシャークさん」と親しみを込めて呼ばれ、マスコミからも好意的に報じられるなど、彼の意に反して「良い人」のイメージが定着してしまった。
経緯は不明だが、ギガトロンがゴッドファイヤーコンボイによって討ち取られ、デストロンガーの構成員が軒並みセイバートロン星へと連行された後も只一人地球に残留している。
その悪役らしからぬ立ち振る舞いは『カーロボット』の海外放送版『Robots in Disguise』でもキャラクター設定に大きな改変を加えられる事なくほぼそのままの形(名前は「スカイバイト」に変更)で海外のTFファンにも知られる事になり、後に発売されたアメコミでも世界観こそ違えどユーモラスな人柄はそのままに今なお愛され続けている。
週刊少年ジャンプ
ただ彼らは仲間同士ではなく石矢魔のトップになるために争っているライバル関係であり、何かある度に喧嘩ばかりしている(しかもバナナの取り合いをするというレベルの低い喧嘩もしたこともある)が、時折仲が良いのか悪いのかわからなくなる描写がある。初登場した頃は自己中で下劣な言動が目立っていたが、中盤以降は主に男鹿たちの味方として活躍。何だかんだで古市やラミアと一緒に焔王を探すなどの人助けをしたり、意外と熱血だったりする奴らでもある。
そういった人物である故に石矢魔の生徒の中には彼らを慕う者も多い。
「背負った看板がオレ達をでかくするんだよ!!」
- 新3バカ(ワールドトリガー)
正式には悪役ではないが、同じボーダー所属で新入り隊員でありながら嵐山隊を小バカにしたり、所謂ビッグマウスな輩である。
しかし、空閑遊真やヒュースと出会ったのが運の尽きで、彼らに振り回される羽目に…。そんな彼らだが、ボーダー隊員としての矜持は一応持ち合わせている。
「あ~あ~、喜んじゃって…素人は簡単でいいねぇ~。」
「先のない人間に引導を渡すのも一つの優しさ…だろ?」
遊戯王
海馬コーポレーションの若き社長。ライバルポジション、味方サイドとしての方がメジャーだが、彼はもともと悪役だった。義父剛三郎の虐待同然の英才教育の影響で城之内をほぼ一方的に凡骨扱いする・双六の青眼の白龍を破り捨て青眼を事実上独占するなど(特に武藤遊戯のマインドクラッシュを受け改心する前の初期の方は)憎まれてもおかしくない面が際立ってはいるものの、マインドクラッシュによって改心した後は子供が楽しく遊べるテーマパークの建設を目指したり、唯一の肉親である弟モクバをなんとしてでも守ろうとするなど善人寄りのキャラになっている。また数々の迷言を言い放つなど、コミカルな面もある。後のシリーズに登場した彼そっくりのカイバーマンも一見の価値あり。
「全速前進DA!」
「右!左!A!B!」
ONE PIECE
「ONE PIECE」初の憎めない悪役。
卑怯かつ残忍であり、おまけに1度目を付けた町に対しては容赦しないなど憎まれてもおかしくない性格なのだが意外と抜けているところも多く、自分の鼻について指摘されるとたとえ聞き間違えでも怒るなどのコミカルかつヘタレな一面や、TVアニメ版において声を担当している声優の関係で出来た大量のギャグシーンから彼のファンになった者も数多く存在しているが、最近では原作でもアニメでもほとんど出番がなかった(特に2年後になった後)。
しかしパンクハザード編のラストでようやく久々に登場。王下七武海の一人となっていたことが明らかになっており、ゾウ編に入ってからは海賊派遣組織『バギーズデリバリー』座長と言う形で姿を現した…のだが、ワノ国編終了後のある一件から文字通りの道化と化す羽目になる。
「ギャハハハハ!」
「ド派手に行くぜー!」
「誰がデカッ鼻だクラァ!!」
デービーバックファイトという海賊のえげつないゲームを得意としており、勝者には仲間の一人か誇りの海賊旗が与えられる。
海賊として部下には組織力が多く、人望が厚い。
しかし髪型(大抵「割れ頭」と呼ばれている)のことに触れられたり悪口を言われたりするとすぐ落ち込んでしまう。
そのコミカルなキャラのためか人気は高く、TVアニメや原作ではちょくちょく番外編に出てくることがあるが、上記のバギーと比べると登場回数はそれほど多くない。
原作ではデービーバックファイト編以降全く登場していなかったが、アニメでは青キジとの接触前やシャボンディ諸島突入直前でお邪魔虫ポジションとして登場しており、新世界編突入後のテレビスペシャル「アドベンチャー オブ ネブランディア」において久々に登場し、ルフィに自分の存在を忘れられていただけで落ち込んだり怒ったりするコミカルな一面や、彼の最初の仲間でずっと一緒に過ごしていたポルチェとハンバーグを助けようとするなど、その性格は相変わらずだった。
劇場版『ONEPIECE STAMPEDE』ではワポルとの声優繋がりによる中の人ネタも見られるが、お宝争奪戦では司会者からワポル共々その他扱いされる始末で、海軍襲来時ではワポルと共に一味総出で「助けてください」と頭を下げてナミに突っ込まれたり、技を繰り出す前にバスティーユ中将に瞬殺されたり、ボア・ハンコックによって(全員もれなく目をハートにして)石化させられる等と、殆んどいいとこ無しであった。
「フェ~ッフェフェフェフェッ!!」
「ノロノロビ~~~ム!」
「待てよ。いい事、いや悪い事思い付いたぜ。」(何かを思い付いた時の台詞)
ビッグ・マム海賊団の一員でシャーロット・リンリンの娘。恐い顔かつ残虐だが、後半からは麦わらの一味の逆襲に遭い、彼女の能力に目を付けた彼らの作戦に利用されるなどのひどい目に合わされる。また、名前を間違えると反応するという間抜けな面や、家族思いの一面がある。
「ウィッウィッウィッ!!」
「ブリュレだよ!」(ルフィに枝と間違われたときに発したツッコミ)
金色のガッシュ!!
王を決める戦いに参加する魔物の子の一体。顔の右半分で仮面で隠した少女・チータをパートナーに持つ。
黒い長髪に長身痩躯と背中の翼を特徴とした、悪魔のような風貌で、「仲間を見捨てて逃げるアホを後ろから撃ち抜くのが一番楽しい」と発言するなど、プライドが高い残酷なサディストだが、完全な卑怯者ではない。
超巨大な兵器魔物ファウードの力を手に入れるため、リオウに協力していた魔物の1人として登場し、ゼオンがファウードの新たな主になった際にゴデュファの契約で自身を強化すると同時に今まで以上に邪悪な性格に変わった。
ジェデュンと共にガッシュ達の前に立ちはだかる最後の刺客として現れ、その圧倒的な力で一行を全滅寸前に追い詰めるが、昏睡状態から復活を果たした清麿の登場によって形勢逆転。ジェデュンはあっという間に倒され、自らもファウードの力で回復と同時に更なるパワーアップをしてもなお、全ての攻撃を見切られてしまい、悪態をついた結果、ただでさえゼオンに対して怒り心頭だった清麿(鬼麿)の逆鱗に触れ、「ザケル」・「ザケルガ」・「テオザケル」による拷問同然の連続攻撃(ザケル12発・ザケルガ10発にとどめのテオザケルの計23発、しかも全てギガノ級以上の威力)で完膚なきまでに痛め付けられ、倒された(チータはこの時点で心の力とファウードの回復液を切らしたため、本を守ることを優先し逃亡していた)。
その後は更にパワーアップして復活。ゼオンからガッシュ達を始末するように命じられるが、チータの言葉でゼオンに従わさせられていた事実に気づき、ゴデュファの契約によるゼオンへの服従効果を振り切り、その反動で自らの身を傷つけながらも自身の誇りをかけて反逆。ゼオンに意地を見せながら心を閉ざしたチータに強さを与え、パピプリオに本を燃やしてもらい、激痛に苦しみながらも静かな笑顔を浮かべ、魔界へ帰った。
最後まで味方にならない敵サイドでありながら、パートナーとの絆が描かれた珍しい魔物で、怒り狂った清磨による怒涛の連続攻撃で3ページに渡り涙目で転げまわる様、そして退場時に見せたチータに対する男前な言動などから、一部のファンより高い人気を得ている。
「ゼオンの命令よ。」(自分がゼオンに従わされていると気づくきっかけとなったチータの台詞)
「てめぇ、誰に向かって命令してやがんだ?」
- バーゴ&フリトペア
王を決める戦いに参加する魔物の子の一体とそのパートナー。そして、キャンチョメが単独で倒した唯一の魔物でもある。
ドラゴンのような姿をした魔物のバーゴは狂暴そうな外見とは裏腹に、人間換算年齢が6歳なため、一人称が「僕」で言動が子供っぽく、能天気な性格をした、ギャップ萌えキャラ。基本的に食べることしか頭にない大食いであり、キャンチョメの見るからに偽者とわかる下手な変身(頭部が異常に長いフリト)を見抜けず、本物をぶん殴ってしまうほど頭は弱いが、キャンチョメが変身した偽のフリトに抱き着く純粋さに加え、本物のフリトに対して困ったようにちゃんと謝る素直さな面も併せ持つ。
バーゴの本の持ち主であるフリトは所謂小悪党で、フォルゴレにブサイク呼ばわりされてキレたり、フォルゴレがキャンチョメの歌う「♪鉄のフォルゴレ」で復活したのを見て「くっそぉおお!!!」と結構悔しがったりと憎めない一面が目立つ一方、キャンチョメにズボンを脱がされたり、バーゴに偽者と間違えられ殴られるなど、散々な目に遭っている。しかし自分を殴ったバーゴを責めなかったり、フォルゴレに本を燃やされて泣いている辺りから、バーゴとの信頼関係はあった模様。
劇中ではスペインのとある村で食料泥棒をしていたところ、キャンチョメの妹分のルシカの羊を根刮ぎかっさらい、取り返しにきたキャンチョメ達と交戦し終始圧倒していたが、彼の新呪文「ディカポルク」によって出現した巨大なキャンチョメの幻影に混乱した隙にフォルゴレに本を燃やされ、魔界に送還された。
「うん、食べる!いっぱい食べる!!」
「やったよ、フリト。偽者をやっつけたよ!」(本物を殴り飛ばし、キャンチョメが変身した偽のフリトに抱き着くバーゴの台詞)
はだしのゲン
複数名いるため、ここでまとめて紹介。
なお、中岡元(ゲン)と行動を共にする近藤隆太は窃盗を働く戦災孤児、クソ森はもともとがいじめっ子、理解者の朴さんも闇商売をする朝鮮人と、憎めない悪役的なポジションである。戦争と言う背景からか、時代を濃厚に反映した悪役が多い。
- 田舎の人々
農家(海沿いなら漁民)が多く、昭(ゲンの兄)と友達の田村君を殴ったガキ大将と子分達、笊一杯のサツマイモをダイヤモンドと引き換えでないと売らない農家の男性など都会の人間を嫌う連中が多く登場。作者の中沢啓治氏曰く、その背景には戦前から続く農村・漁村を下に見る職業差別や都会人の傲慢さへの反発があったとのこと。
波川中学校におけるゲンのクラスメイトで級長。原爆症に苦しめられており、人間は戦争をする生き物と言ってゲンを侮辱してケンカを売ったり、右翼団体に得意のピッチングで投石するなど死に場を探していた。だが、ゲンの励ましで希望を持って改心した。
ゲンと隆太に泥をはね掛け、彼らを金で買収しようとした戦後成金。戦争を利用して人命を軽んじる死の商人であったため、ゲンにソースをぶっかけられた上に金的を食らって外車も隆太に壊された。悪党なのだが、歯を純金にしたり若い女の子と遊んでいたりとおバカで人間臭い描写が多く、決して不人気では無い。
看板屋の社員で、先輩面をしてゲンと彼と仲良しの画家やその孫をいじめた若者。実は戦争の被害者で、自分を引き取った島の住職から強制労働など虐待をされた上、好きな女の子も衰弱死させられたことで性格がひねくれた。哀しき悪役寄りのキャラだが特大級のラわーんを放つなどコミカル描写もある。
パワーパフガールズ
パワーパフガールズ最大の宿敵である悪のチンパンジー。
かつてはユートニウム博士のペットのチンパンジーの「ジョジョ」だったが、かなりの悪戯猿で、ある日ジョジョがガールズを作ろうとしていた博士の体を押し、その際近くにあったケミカルXの瓶が割れたことでガールズが誕生、同時にケミカルXを浴びたジョジョは脳みそが大きくなって知能が発達し、ガールズ誕生後に博士によって家から追い出されたことで復讐に燃える悪者、「モジョ・ジョジョ」となり、日々悪事を働いている。
タウンズヴィル一の悪人を自称するが、間接的にモジョがガールズを作ってしまったり、少年期のユートニウム博士にガールズを作るきっかけを作ってしまったりと、モジョとガールズの間には切っても切れない縁があり、モジョが感情任せに動いた結果、本人が意図せず街を救ったこともある。
パワパフZでは、敵でありながらパワパフガールズZにサインを頼んだり、モジョロボをつくる資金のためにアルバイトをしたり、雑誌で見たたこ焼きを買いに行くなどと人間らしい一面を見せており、本家よりもコミカルな面が強調されている。
パワーパフガールズが通うポーキーオークス幼稚園に転入してきた超大金持ちのお嬢様。フルネームは「プリンセス・モアバックス(「モアバックス」とは「もっと金を」という意味)」。
家が超大金持ちかつ甘やかされて育ったため、非常にワガママな性格で、金の使い方も凄まじく、父親や先生の前ではブリッ子のように振る舞うが、同級生やモジョに対しては横柄に振る舞い、使用人にも作った料理が気に食わないという理由で「さっさと出てけ!」と解雇通告を出すほど。そのため、使用人達にもはぐらかされているが、影では「悪い子」と言われている。
幼稚園に初めてやって来たその日、ガールズのスーパーパワーを目の当たりにし、ガールズの一員に入れてくれるよう頼んだが断られたことでガールズを逆恨みし、何かと食ってかかるようになり、父親からせびった大金でパワーパフガールズのコスチュームを模した兵器を身につけたり、モジョを買収してガールズを倒そうとしたり陥れようとするが、大抵裏目に出て失敗に終わってしまう。基本的に何度失敗しようが反省の色は欠片もない。
立派な犯罪者になろうと頑張る3人組のアメーバ。名前の通り三人組のリーダー格であるボス、一番小柄なアメーバのジュニア、一番細身で背が高いアメーバのスキニーで悪事を働くが、彼らの働く悪事は道端にゴミを捨てる、入ってはいけない芝生に堂々と入るなどといった小規模なものばかりなため、ガールズやタウンズヴィルの市民にはあまり相手にされず、(ユートニウム博士曰く)「悪いことしたくても出来ない」と言われる始末の小悪党。しかし病原菌をふりまいたり分裂したりと、本人らが意図せずにすごい悪事を働くこともある。
パワパフZではリーダー格である青いアメーバのシルクハット、緑のアメーバのポンチョ、紅一点であるピンク色のアメーバのレディと、「アメーバボーイズ」でありながら、何故かメンバーの一人が女になっているなど違いが存在するが、基本的なところは変わっていない。
緑色の体をした、5人組の不良少年集団。
サングラスをかけたリーダーのエース、小柄で動きが素早いリトル・アートロ、大柄で怪力持ちのビッグ・ビリー、帽子を被っている蛇のような風貌のスネーク、眼球が飛び出たゾンビのような風貌のグラバーのグループで常に行動し、弱い者いじめや街中の落書きなどの悪事を働き、ガールズに叩きのめされている。
一度はガールズのパワーによってそれぞれスーパーパワーを身に付けたり、セデューサを「女王様」と崇めて悪事を手伝ったりもしており、ガールズにいたずら電話をした際は被害にあったモジョ・ファジー・カレに叩きのめされた。
また、エースはバターカップにとって初恋相手であるが、結局はその恋心をエースに利用されて失恋に終わったものの、セデューサの虜になるエースに対して不愉快極まりない素振りを見せ、「男はみんなナイスバディ見ると、クラッときて情けなくなるし……別にどうでもいいけどさ!」とセデューサに嫉妬しているような口振りで愚痴を吐いている(ただし、ブロッサムとバブルスに「まだエースに気があるのか」と問われた時は真っ向から否定している)。
ガールズとは基本的に敵対しているものの、電車に轢かれそうになったところをガールズに助けられたビリーが恩返しに動いたり、セデューサに利用されただけと知って悲漢に暮れていた際にセデューサの猛攻に苦戦するガールズの手助けをしたこともある。
その他
地球征服を狙う異星人…なのだが進んだ科学に全くついていけないおつむと主人公のキチガイな行動から完全にコメディリリーフ的な印象を与える。
また、結果的に人間を改心させたり、地球がなくなってはこちらも困るという理由で研と共闘したりとヒールぶりもそこまで徹底していない。
- バカラ軍曹/バカラ軍団(ビックリマン2000)
バカラ軍団の軍曹であり、部下であるピンゾロイドとダンディーラーを率いている(途中からはポーカードも含む)。
カリスマデビルに従う地位の高い悪魔で、地方にいる悪魔達からは慕われているが、上層部側の悪魔達からは、あまり心良く思われていない。
常に天使であるタケル達と戦い、タケル達を懲らしめようとするが…
どこかしら詰めが甘く(悪役として初登場した悪魔の割にインチキや不正を好まない事もあり)返り討ちに遭い、何時も撤退する羽目になる。本人自体自覚はないが何処か抜けており、一例を挙げれば混沌茶を好むのだが、「ぷはー、”不味い”もう一杯。」と述べるなど突っ込みどころ満載であり、肩書きは50以上も存在する。
筋肉馬鹿だが、名前もバカラだけに、部下であるピンゾロイドから”バカ ラ様”と区切られ「区切るなぁー!!」(その彼がピンゾロイド2となって以降は”バカ、バカ、バカラ様”とどもって発音され、「スクラッチすんじゃねえ!!」)と顔真っ赤になりながら制裁するも虚しく、主人公であるタケル達からもバカ扱いされてしまう。
しかしお互い気づかない内に情が根映え助け合うようになり、タケル達と手を組み助け合うなど漢の底力を見せた(これは光落ちとも言える)。
ダンディーラーとの関係は部下と上司の間柄の為隠れがちだが、実際はバカラも女性であるダンディーラーには下手であったりする。
またダンディーラーとの間に、娘である魔助チップが産まれ一児のパパとなるが、赤ん坊の為にパパと言えず、”ばか~!”と言われてしまうが、「ばかでちゅよ~」とベタベタである。
一応は三橋貴志&伊藤真司の敵役であるが、三橋によって劇中でひどい目に合わされまくりで憎めない一面を持つ。
特に演劇部と結託して三橋に対してドッキリを仕掛けた事が原因で廃ビルに閉じ込められるという、ど偉い報復を受けてしまうエピソードは、ドラマ化されるなどあまりにも有名な伝説エピソードとなっている。
「さて次はどーやってあのアホを苦しめてやろーかな。」
「……ついて行きますよ今井さん」(三橋にやられた時の今井と谷川のやりとり)
本家では非道の輩として描かれていたが、近年では外伝作品『極悪ノ華』にて悲劇の悪役としてフォローされており、その流れおよび作風の影響により、本作では残念な面の目立つ憎めないキャラになっている。特にアニメ版では何かと自分が誰か尋ねても無視されるわボコボコにされるわと、不憫なキャラと化す。
「おい、そこのお前!俺の名前を言ってみろ」
「知らね~よ、カス!」(公園のブランコで遊んでいるジャギと砂遊びをしている子供のやり取り)
「兄者…俺の名を言ってみろ?そして俺が何でオレンジ色なのか言ってみろ!?」(うっかりカラーボールをぶつけてしまったトキに対する台詞)
「魔界のプリンス」を自称する魔族。実力は高いのだが、本人も気にするほど闇魔法の詠唱がとてつもなくカッコ悪い。敵であるはずのククリに惚れて本来の任務を投げ出し彼女を攫ったり、アニメ版では最終決戦でニケと戦うも、ニケを想うククリに心を打たれ道を譲る一途な面もある。
マッチョな体格にサングラスをかけた、ヒゲヒゲ団の男性。性格は単細胞だが、根は優しく部下思いの一面を持っている。特にアニメ版ジェッターズでは、合体ボンバーマン達を自分の子供のように可愛がり、人造人間なのに何故か家庭を持っていた部下には星に残って家族を守れと命じたりと、理想の上司のような人物である。また、ジェッターズとは敵対関係にあるが場合によっては共闘する。
「どうしよう…僕崖っぷちだよ…」(恐らくOPテーマ『僕は崖っぷち』とかけた台詞)
- 怪盗帝国(探偵オペラミルキィホームズシリーズ)
主人公側であるミルキィホームズや警察サイドのG4と敵対する怪盗サイドの集団。
リーダーであるアルセーヌを中心に「スリーカード」と呼ばれる3人の配下(ラット、ストーンリバー、トゥエンティ)で構成されており、ヨコハマを騒がせる怪盗の中で最も警戒されている。
が………
アルセーヌことアンリエットはカリスマ溢れる完璧超人なのに、スリーカードの御三方に至っては、普段はダメダメなミルキィホームズに幾度となく煮え湯を飲まされ続けており、怪盗を自負してる割には散々な目に遭わされていたりする(脅迫状1つ送りつけるのにも非常に神経をすり減らされ、しかも「漢字が読めなかったので丁寧にひらがなで書きなおして送り付けた」にもかかわらず予想もしない読み方に絶句させられ、そのうえ指定した時間をすっぽかされた挙句、腹いせに農園を荒らした結果、暴徒化したミルキィホームズに襲われ、あろうことかライフがゼロになるまで散々いたぶられた)。
3人とも怪盗としての才覚は備わっているのだが、ミルキィホームズに絡むと大抵ギャグキャラ扱いされてしまっているツイてないキャラクター……といっても過言ではない。
アニメのみに登場するデデデ大王の側近。毎回のようにデデデと共謀してはカービィを倒そうとし、時には憎まれてもおかしくない悪事もやらかすが、デデデにこき使われたり八つ当たりを受けたりする他、数々の迷言を残す等、コミカルな面の強い悪役である。『忘却のエスカルゴン』や『はだかのエスカルゴン』など彼が哀愁全開の回もある。
「悪魔!鬼!人でなし!デブ!サディスト!」(デデデに殻を割られて号泣しながら)
高等吸血鬼の一人にして、全国指名手配犯である危険な吸血鬼。
自分の魂を「分霊体(ぶんれいたい)」と呼ばれる人形に移していたことでいかなる攻撃も通用しない不死身の肉体を有していたが、ドラルクとジョンがその分霊体を偶然見つけ、「面白そうだから」という興味本位で持ち帰ってしまい、彼らによってメチャクチャに扱われたことで身も心もプライドもズタボロにされた挙げ句分霊体を壊され、弱体化してしまう。
分霊体を失ったため不死身でなくなって以来、退治人達への復讐を誓うと同時にある事件をきっかけにジョンのことを「丸」と呼び執着するようになるが、登場する度にまともに吸血もできないほどのひどい目に遭う不憫なキャラとして定着している。
吸対課も当時は警戒を呼び掛けていたものの、誰一人彼の正体には気付いておらず、アクシデントでナギリの全裸や醜態を直視してしまったヒナイチは彼を露出魔(彼女曰く「エキセントリック露出魔」)扱いしており、ゼンラニウムやY談おじさんといった一部の吸血鬼にも「露出魔の吸血鬼」として見られている。
「辻ァグぁぁあああ!!!」
「せ…せめて 辻斬りとして捕まりたいー!!!」
「俺は乳のでかい女に優しく抱きしめられたいのだ!」(Y談おじさんの催眠を受けてしまった時の台詞)
好戦的な喰種集団、アオギリの樹の一員で残虐な喰種、13区のジェイソンことヤモリの右腕、元々喰種収容所に収容されてたがアオギリの樹の襲撃により脱走した、敵味方の区別がつきにくい東京喰種、東京喰種:re でも主人公達に対して明確に敵と呼べる存在であるが、とても仲間思いで部下への攻撃を自分が身を挺して守ったり、兄貴分のヤモリの死を知らされると号泣し、ヤモリを殺したカネキへの復讐を誓ったりなど真っ直ぐな信念を持つ。また非常にバカであり、間違えて何故か主人公の仲間を助けたり、カタカナの単語を間違えたり(例:マッドサイエンティスト→マッドサイエントス)アオギリの樹のコメディリリーフ的な存在。読者からの人気も非常に高い。
「...今 俺助けなくてよかったよな!? 登場の仕方間違えた!」
「孤独で泣くよりゃ痛くて泣く方が何倍もマシなんだよ!!」「CCGに攻撃されそうになった部下達から攻撃を庇い痛くて泣きながらCCGに放ったセリフ」
怪盗コンビを自称するミンク(ブレイブビーツ)&タンク(ブレイブビーツ)のバカップルと、2人に指示を出す謎の青年でダンスバトルの達人コレオの3人組。毎回、ダンストーンを奪おうとするが失敗に終わるケースが多いなど、社会を混乱させる悪党(特にコレオは世界を滅ぼす目的を持つ)であるにもかかわらず、人間臭い魅力を持つ所は、ドロンボー一味やロケット団などの三悪との類似点がある。
- ブラッチャー地球方面軍の皆さん(超特急ヒカリアン)(電光超特急ヒカリアン)
「超特急」ではブラブラ大作戦という、いろんなところを真っ黒にするための作戦を行うものの、作戦を立ててはヒカリアン達に邪魔されて成敗されたり、マヌケな結末を迎える展開となる。
又、「電光」ではあの管理国家ラビリンス同様人が不幸になるような作戦を展開する(ブラックエクスプレスに関しては一度はウエストを抹殺するなどの冷酷な面を見せているが)も、最後はやはりマヌケな結末になる。
また、彼らの大半は上司のシルバーエクスプレスらとは異なり根っからの悪人ではなく、どこかお人好しな一面を見せることも。
「覚えてろよ~!!」
「パンツはけよな~!!」(いずれもやられた時にブラックが発する捨て台詞)
原名は、それぞれ“Dick Dastardly”と“Muttley”。カーナンバー“00”のゼロゼロマシン(“The Mean Machine”)を駆ってレースに挑む、一応は本作の「主人公」……の筈なのだが、毎度毎度、他チームへの姑息でセコい妨害工作を行っては、リードを失って自滅。アナウンサー(吹き替え声優:野沢那智)にツッコまれるまでがお約束である。
コンビ仲も、良いのか悪いのかよくわからず、態度でかくて人使い荒い、文字通りブラックな魔王を、腹の底では馬鹿にしつつ嫌々つきあっているケンケンという構図だが、時に息の合った一面も見せたりする。
ハンナ・バーバラ作品の中でも特に好評を博した名(迷)コンビで、後に同社の『スカイキッドブラック魔王』にもスピンオフ出演した(上掲イラストも『スカイキッド』時のコスチューム)。
そのスラップスティックなコンビぶりは、どことなく後の“三悪”を彷彿とさせるが、何らかのヒントとなったかは不明。
- ゼロ卿一味(モンタナ・ジョーンズ)
世界の考古学的遺産全てをコレクションしようとたくらむトレジャーハンターの一味。毎回様々なメカローバーを使い、強引な方法で秘宝を強奪しようと企む。しかしゼロ卿の失敗や無茶ぶりに部下たちが振り回される場面が多々ある。結果モンタナ達に敗れ、お約束の捨て台詞を残していく。唯一、ニトロ博士は最終的に彼らに愛想を尽かして離反した。
「世界の考古学的遺産は、全てこの(我が)ゼロ卿のコレクションに・・・」(登場時の決め台詞)
「ニトロ博士、事情を説明してもらおうか?」「今少し時間と予算をいただければ・・・」「弁解は罪悪と知りたまえ!!(モンタナ一行に)お前たち、これで終わったと思うなよォ!!」(敗北時恒例のやりとり)
きかんしゃトーマスシリーズ初の長編映画「魔法の線路」の強敵。
魔法の機関車であるレディーや、トーマスたち蒸気機関車をバラバラにしてスクラップにしようとするだけでなく、魔法の線路の入り口である車止めを破壊しようとする、ミスター・コンダクターを脅して車止めの場所を言わせようとする、更にはジェームズとジュニアを殺そうとするなど非道な行為を平然としている(ディーゼル10の逆襲ではパーシーをディーゼル軍団の仲間にしてトーマスと敵対させるというジャギのような行為もしている)
そのため、中には「ディーゼル10最悪だな」と評する者もおり、そのような事実から彼の事を嫌う者もいる。
しかし、実際は意外と間抜けな性格で、彼の大嫌いな砂糖(タンクに入れられると機動が止まるため)を見ただけで怯えたり、目的のためなら手段を選ばないせいで計画は全て失敗に終わり(先の事を考えないで行動するため、屋根の柱を壊してスプラッターとドッヂ共々崩れた屋根の下敷きになったり、その後日スプラッターとドッヂに「どうやったらバカを卒業出来るか」と言ったそばから石炭ホッパーをピンチーで叩くというバカをやってホッパーから放出された石炭に埋もれるなど)、結構コミカルな一面もある。
終盤では、トーマスとレディーを壊そうと追いかけたが、真ん中がすでに崩落していたクロンク橋から残された線路もろとも落下し、この時たまたま下を通っていたクレーン船の引いていた艀の石炭に落ちて、そのままどこかへ運ばれて行ってしまうという形で敗北。その哀れな姿から、「なんか、ディーゼル10が気の毒になってきた」と述べる者もいる。その後の作品では善人になりトーマス達を助けたり改心をしてトーマスと共にディーゼル整備工場を修理したりして 悪行を水に流しても良い位の活躍をしている
「邪魔だー!どけどけぇー!!ここにはやり残した仕事があるんだ!今度こそ片づけてやるぜ!!覚悟しろ!!!」(冒頭でいきなり登場した時の台詞)
「てめぇらいつも助けがいるだろう。てめぇら蒸気機関車は意気地なしで、へそ曲がりのクズ鉄の塊だからな。」
「まぁいい。オレが戻って来たのはな、消えた蒸気機関車を探すためよ。」
「誰にも邪魔はさせねぇ!奴もやっつけてやるぁ!!このピンチーで!!!」(言った直後にバカをやった①)
「あの消えた機関車はどこだ!」
「お前らも覚悟してろよ!このブリキのやかん共!」(機関庫から引き上げる時に機関車たちに発した捨て台詞)
「ヘヘヘヘヘヘ。どこまでも続く線路なんてあるかい!」
「これぞ、まさにボスの役目だ!」(言った後にバカをやった②)
「ようキンキラ野郎。オレを覚えているかな?」
「さぁ次のレッスン始めるぞ。テーマはどうやったらバカを卒業出来るかだ!」(言った直後にバカをやった③)
「スプロッヂ!ついて来い!!こいつらぶっ壊すぞ!!!」(この時点でもうスプラッターとドッヂに愛想を尽かれていた)
「あ・・・まぁいいさ・・・クルーズにはもってこいの季節だ。なぁ、ハハハ・・・ハハハ・・・ハ・・・」(艀の石炭に落ちた直後の最後の捨て台詞)
アニメオリジナルキャラクターである5人組の悪者集団で、ダアクの手下。王国を乗っ取るために城に突撃しては、いつもマルモかサリアに返り討ちにされており、そこで第一王子であるミルモを倒すべく、あれやこれやと作戦を企てるが、根本的にドジでマヌケな性格のため、後一歩のところでことごとく失敗に終わる。
しかしダアクから与えられた黒魔法の力は5人合わせればアクミをも凌ぐ程の強力なものであり、一度楓たちの町に住む人間や妖精たちを全員操った事もあるが、マヌケな性格が災いしてその力を上手く活かせておらず、アクミからは度々馬鹿にされている。
「わんだほう」では全身ピンク色の衣装の「ヨイモ団」と名乗って良い事をしようと、かえって状況をややこしくしたり、「ちゃあみんぐ」では裏通販アイテムで幽体離脱して幽霊となり、「ユレモ団」と名乗って幽霊が苦手なミルモをおどろかすも、脱ぎ捨てた肉体をヤシチ達に悪戯されてしまい、いずれも最終的にはミルモの「ケツアタック」でボコボコにされている。
- クロミ、バク(おねがいマイメロディシリーズ)
サンリオのキャラクターマイメロディを主役としたアニメ「おねがいマイメロディ」の敵キャラというより、ライバルキャラ。
クロミはマイメロを嫌っており、ダークパワーを使ってマイメロに仕返しするため様々な迷惑行為をするが、彼女自身は姉御肌で仲間想いのためどこか憎めない奴である。マイメロへの仕返しもマイメロのせいで散々な人生を歩んだため(決してマイメロ本人に悪気があったわけではないのだが)である。一方のバクの方はクロミほどマイメロのことを嫌ってはおらず、たびたびマイメロに協力することも多い。クロミはバクをこき使っているが、大事な仲間だと思っている。
ハルモニアを狙う盗賊のコンビ。
劇中では、ハルモニアを乗っ取り国王たちを監禁したが、オドレン・ウタエン盗賊伝と言う歌を歌うなどコミカルなシーンもある。又、最終的には死なずに、城内の清掃奉仕をさせられることになったが、今度はミュージカルスターになると言っていた。
- ブラック・シュガー団(どーなつプリン)
悪のボスとその手下・チョッカーによって構成された、地球征服を企む悪の組織。
ボスのペットのアライグマ・ポン太がある理由で私立カラメル小学校の学園長に就任してからはボスが学園長代理として、生徒達にチョッカーのコスプレや口真似をさせたり、学校のプールを占拠したり、調理実習の肉じゃがを奪おうとする等の悪事を働いてたが、後期になってからあまり悪事を行わなくなった。
本作に登場する悪役。お金を稼ぐためにブラックオークションと手を組んでいるバカップル。
ツインエンジェルを敵視しており、ツインエンジェルを倒すためにいろいろするが、常に失敗する。
劇中でブラックトレーダーにクビにされた際には、ツインエンジェルと手を組んだ。
デ・ジ・キャラットシリーズに登場する悪の組織。首領のぴよここと、ピョコラ=アナローグIII世を筆頭にリク元帥、カイ中将、クウ少佐(部下の3人はそれぞれ医者をやっている)の4人構成で、でじこを誘拐して身代金を手に入れようと考えているが、貧乏な病人には無償で治療するなど、優しい一面がある。悪役ながら人気も高く単独のスピンオフアニメがあったり、デ・ジ・キャラット生誕20周年には単独のドラマCDも発売されてた。