オヤブンの 〇〇(ポケモン)は
野性の力に 満ちあふれている!
概要
『LEGENDSアルセウス』にて登場する、ヒスイ地方の自然界に存在するポケモンたちの中でも、一際屈強で凶暴な個体を指す言葉である。英語版での表記は“Alpha Pokémon”。
体格も通常の個体よりも5割増しくらいの大きな身体を持つ。
増加割合は種類によってまちまちだが、大半がそのポケモンの平均サイズの2倍(例:ブイゼルの最大サイズは通常0.8m程度だがオヤブンブイゼルは約1.6m)という巨躯になる。
ちなみに通常とオヤブンで最も大きさが違うのはミノムッチで、通常0.2m程度が約1mとなんと5倍にもなっている。
さらに目は(某作品の改造甲虫のように)爛々と赤く光っており、鳴き声も通常の個体と比べると野太く禍々しいものになっている等、周りのものを近づけさせない威圧感を放っている。
ラルトスやイノムーのようなそもそも外見からは目が見えないポケモンがオヤブン化すると目があるだろう箇所に二つの丸い赤い球が浮かんで見えるという中々のホラー映像になる。夜に遭遇すると相応に怖い。
カビゴンのように目が丸くないのに赤い球が浮かぶ場合は目玉をカッ開いて爛々とこっちを見ているように見えるというこれまた中々の恐怖を感じる絵面に仕上がってしまう。
完全に目が退化しているズバットは例外で、赤い眼光が漏れる演出がなく、サイズと挙動で判別するしかなくなっている。
『ポケモンSM』のぬしポケモンを彷彿とさせるが、あちらとは異なり捕獲することが可能。体格の大きさは捕獲した後も変わることはないため、ボールから出して対面すると結構な迫力がある。こちらの手持ちも相手の野生ポケモンもオヤブンだった場合は、巨体同士がぶつかり合う大迫力のバトルが拝める。
また、オヤブン個体にはステータスや放牧場の画面上で鬼の顔のような専用のアイコンが付与されており、捕獲できれば図鑑にもアイコンが加えられる(種ポケモンのオヤブンから進化させた場合でもOK)。このため、全ポケモンのオヤブンを制覇するといったやりこみも可能である。
なお、本作ではNPCからポケモンの捕獲・貸出依頼が出されることがあるが、この依頼にオヤブン個体を提出した場合しっかりサイズが反映される。捕獲依頼の場合は譲った先で進化することもあるが、そうなってもやっぱりオヤブンサイズのまま。
頑張ればコトブキムラを超巨大ポケモンが跋扈する魔境とすることも可能である。
また、ブイゼルのように一定以上のサイズの個体を捕獲・提出する依頼の場合、オヤブンを渡せば一発でクリアが可能となる。こういった依頼の中には、「オヤブンを渡したこと」に対する台詞差分が存在するものもあるため、それらが気になるならば狙ってみるといいだろう。
ゲーム面での特徴
前述の通り凶暴であり、プレイヤーを発見するなりしつこく追いかけて攻撃してくる。特筆すべきは、ビッパ等の普段温厚なポケモンや、ムックルの様な元が人間を見つけるなり逃げるタイプのポケモンであっても、オヤブン化したものは容赦なく襲ってくる。
また、一般ポケモンにないオヤブン特有の要素としてこちらを見つけた際の咆哮に当たると怯まされてしまうというものがある。ポケモンライド中でもこれは例外ではなく、更に地上移動系のポケモンライド中だと強制解除されて尻餅をつく。
幸い、即座に再度ライドできるものの、状況によってはその一瞬の隙に取り巻きのポケモン達に囲まれて集中砲火を受けたり、距離を離したと安心した途端にはかいこうせんを撃ち込まれたりする可能性もあるので、逃げるのなら即座に行動するべし。
特に、パラスなどから状態異常を受けると、その間はライドできなくなってしまい、逃走が難しくなる。
また、高低差を利用して高い所に避難しても、シャドーボールやみずのはどうなどの飛び道具が飛んでくる事があるので油断ならない。しかもどういう仕掛けなのか、かなりの距離を結構な速度と高い精度でホーミングして追ってくる。地上でならむしろ攻撃に向かってローリング回避したほうが避けやすいほど。
さいみんじゅつやだいちのちから等プレイヤーが立っている位置に直接ぶつけてくる攻撃もあり、水の中にいるポケモンも地上にいる人間に向かってハイドロポンプを撃ってきたりもする。威力ははかいこうせんほどではないが、射程が長いので距離があっても注意である。
種族値こそ通常と変わらないものの、レベルはそのフィールドに到達した時点での基準値よりも遥かに高い(最序盤のフィールドである黒曜の原野ですらLv40代のオヤブンがゴロゴロ出てくる)上、特殊ステータス「野生の力」で常に能力上昇&継続ダメージ低下補正が掛かる(常時全ステータスが上昇をしている関係上先手を取られやすく、かなりの確率で複数回行動される)、通常のレベルアップでは覚えないわざを覚えている、力業と早業の使い分けを行ってくる等、戦闘面でも厄介な点が多い。このため、序盤で挑みかかるのはまずオススメできない(ただし一部のオヤブンはストーリー進行上必ず戦闘しなければならない。その分レベルは控えめになっており捕獲も比較的容易だが。詳細は後述)。
オヤブンが近くにいると、通常の発見時とは異なる緊迫感のある特殊なBGMが流れるので、腕に自信がないのであれば、早めにその場から立ち去ろう。
なお、フィールド上の定位置を徘徊している場合と、それ以外の一般ポケモンが出現する場所で通常個体と置き換わっている場合、時空の歪みの内部に出現する場合の3種類があるため、予期せぬ場所で不意の遭遇をする場合もある。
特にフィールドが悪天候の場合は、高確率で一般ポケモンのオヤブン個体がどこかに発生している。また、大量発生中のポケモンを倒すか捕まえると即座に次のポケモンがリポップするが、その際に対象ポケモンのオヤブン個体が出現する事がある。
揺れる木を叩く事で飛び出すミノムッチやチェリンボなどは配置の関係上オヤブンは存在しない…と思いきやしっかり置き換わりに対応しており、その場合は揺れる木を叩いた瞬間に目から赤い残光を引きながらオヤブン個体が飛び出して来るので驚く事請け合いである(木の揺れ方も普段と変わらないため尚更)。
ちなみに定位置徘徊系のオヤブンは最終進化系もしくは無進化系が割り当てられることが多いが、中間形態や初期形態の定位置徘徊もそれなりにいる。
「進化させるとオヤブン補正が無くなってしまうかも」と不安に思うプレイヤーもいるかもしれないがこれら中間形態・初期形態オヤブンは進化してもオヤブンのままである。大きさがちゃんとオヤブン相当になるほか、図鑑タスクの「オヤブンを捕まえた」も埋めることができる(例:グライガーのオヤブンを進化させると、グライオンの図鑑の「オヤブンを捕まえた」にチェックが付く)。
また、2022年2月28日に配信された無料アプデ『ヒスイの夜明け』により実装された新要素「大大大発生」で条件を満たすと、オヤブン個体の大量発生が起こるようになった。
出現条件がレアになっているポケモンの場合、大量発生した個体をすべて捕まえると、追加の群れが投入されるのだが、一定の確率でオヤブン個体になることがある。無進化ポケモンであれば、ほぼ確実にオヤブン個体の群れが来るので、腕前に余裕があるのであれば狙ってみよう。逆に進化系の存在するポケモンであった場合、追加で投入されるのがオヤブンではなく通常の個体であることもある。
もっとも、危険な分見返りも大きい。
- 上記の通り、相応にレベルが高く、通常の個体では覚えない技を覚えている。また、最低3か所のステータスにがんばレベル+3が割り振られているため、通常の個体よりも強力となっている。味方に加えることができれば心強い仲間になるのは間違いない。
- ただし、ストーリー上で戦闘する個体(後述)にはがんばレベルのボーナスは適用されない。通常のオヤブンと比べて捕獲が簡単である反面、初期ステータスを低くするという形で調整しているのだと思われる。
- 倒すか捕獲できれば、他に入手手段がほぼ無い「かいでんのタネ」や店売りしているが非常に高い「けいけんアメ」等の貴重なアイテムをゲットできる可能性がある。
- また、放牧場で逃がすとがんばレベルを9から10へと引き上げる際に必要な「がんばりのいわ」を確定で1個貰うことができる。需要の高さに対して入手の困難な(というよりこの手段でしかほぼ効率的な入手手段がない)アイテムなので、ありがたく受け取っておこう。
- 獲得できる経験値も通常の個体と比べるとはるかに高く、楽に倒せるようになれば経験値稼ぎにも利用できる。
- オヤブン個体を捕獲できれば調査報告の際に金額にボーナスを付けてもらえる他、定位置を徘徊するオヤブンが存在するポケモンの一部は図鑑タスクに「オヤブン個体の捕獲」が設定されているため図鑑の完成にも寄与してくれる(進化前のオヤブン個体を入手し進化させることでもタスク達成可能)。
- 最終進化系のオヤブンも存在し、フーディンやカイリキーのように入手に通信進化を必要とするポケモンや、ロズレイドやドンカラスのように進化に何かしらのアイテムを必要とするポケモン、クロバットやルカリオのようになつき度を上げないと進化できないポケモンといった、進化にひと手間掛かるポケモンも含まれるので図鑑タスクにオヤブン関係が無くても狙っていくとお得。
- これについては、『剣盾』でワイルドエリアに固定シンボルとして出現していた最終進化系と同様の措置と考えることもできる。
- なお、本作では通信交換が進化条件のポケモンは「つながりのヒモ」というアイテムを使用しても進化ができる。(従来のように通信交換でも進化が可能。)同様に、アイテムを持たせて通信交換させる必要があったポケモンは該当するアイテムを使うだけで進化させることが可能(例:ハッサムならばストライクにメタルコートを使うだけで進化する。つながりのヒモは不要)。これらのアイテムはフィールドの落とし物を届けた時に貰えるFP(フレンドポイント)と交換したり時空の歪みの内部で拾うことなどで入手が可能なため、オヤブンを狙わなければ図鑑が完成しないということは別にないのでご安心を。
- オヤブン個体を『ポケモンホーム』を介して『剣盾』若しくは『BDSP』へ連れていくと伝説ポケモン等と同じく、個体値の最低3か所が「さいこう」の個体となる(所謂3V個体)。ただし、やはりというか当然というかサイズは通常サイズへと縮小されてしまう。
捕獲方法
ただし、当然ながらオヤブンは通常の個体と比べると非常に捕まえにくく設定されている。
本作ではポケモンの「捕まえやすさ」が段階で示されるようになっており(ポケモンの近くに行ってZLを押し「注目」することで確認可能、ボールを構えながら「注目」することも可能)、当初はほとんどのオヤブンが×マーク=そのままボールを投げても捕獲不能の判定になっている。
捕まえやすさはボールを当てた時のボールの挙動でも視認できるのだが、通常はボールが高→中→低の三段階に跳ねる(体力や状態異常などで可変)のに対し、捕獲対象のオヤブンのレベルに見合わないボールを投げ当てても全く跳ねることなく即座に出てきてしまう。高くジグザグに跳ねるパターン(最も捕まりづらい)でも捕獲が成功することがあるのを考えると、捕獲困難ですらない「不能」であることを示しているとでも言えるか。
このためオヤブン個体を狙う場合は基本的に「エサで気を惹く」「背面にボールを当てる」「バトルで弱らせる」といった、捕獲率を引き上げる工夫が必要となる。
見合ったボールさえ使っていればどれか一つでも十分捕獲可能だが、複数を組み合わせることでより捕獲しやすくなる。上記の通りZL押しの「注目」である程度推し量れるので積極的に利用していこう。
また、捕まえやすさは団員ランクによっても変化し、団員ランクが上がるほど捕獲できる確率が高くなるため、こまめに色々なポケモンを捕まえて団員ランクを上げていけば、最終的には理論上すべてのオヤブンを捕まえることができるようになる。
普通のモンスターボールしか使わない縛りでもしていない限りはそれなりの苦労で済むだろう。
なお、上記の捕まりづらさは定位置徘徊系のオヤブンに限った話。
通常個体と置き換わって出現している場合は、特段工夫も無しで正面から普通のモンスターボールを投げ当てても捕まることがある、定位置徘徊オヤブンと同種族だろうとボールを即座に脱出することはない、など明らかに捕獲難易度が通常ポケモン並みかそれより若干難しい程度に落ち着いている。
「注目」で普通のポケモン並みの捕獲率だと確認できたら、積極的に狙ってみると良いだろう。
(ただし通常個体と置き換わっているパターンの場合は、何回も見つかるとフィールドから逃げていなくなってしまうことがあるためそこは注意。捕獲行動を始める前にレポートを書いておくことをおすすめする)
代表的なオヤブン
黒曜の原野の原野ベースキャンプに近い蹄鉄ヶ原を徘徊するオヤブン。寄り道をしなければ序盤に訪れる場所のすぐ近くにいるため、プレイヤーが一番初めに出会う可能性が高い。
レベルはなんと40。まだ始めたばかりでレベルが一桁の手持ちが敵うはずもなく、フィールド上でも容赦のない「すてみタックル」等によるダイレクトアタックで多くの新人調査隊員を恐怖のどん底に陥れた。
pixivにおいても、オヤブンギャロップに襲われてヒスイ地方の過酷さを思い知らされるイラストが多い事も、それを物語っている。
尚、開始して間もない時点でもきのみを食べている間にヘビーボールを背後から当てる事で一応戦闘無しでの捕獲は可能(ただし、ヘビーボールの解禁はヒトツボシ団員になってからなので、正確には『図鑑タスクで調査開始』をクリアしてからである)。是非とも冒険のお供に…と言いたい所だが、今作では団員ランクを上げなければ自分で捕獲した個体でも指示を無視してしまう。したがって、本格的な活躍はヨツボシ団員(Lv50以下解禁)になるまでお預けとなる。
- Lv.30 パラセクト(黒曜の原野)
ギャロップと並んで序盤に遭遇する恐れのあるオヤブン。強さは後に登場するオヤブンに比べると控えめだが、それでも初めて来た段階では到底歯が立たない。
更にパラセクトが恐ろしいのは配置されている場所が三方を崖に囲まれた地形であること。アヤシシで無理矢理駆け上るのも無理な急斜面のため、うっかり落ちてしまうと狭い空間で状態異常攻撃やはかいこうせんで容赦なくプレイヤーを葬ろうとしてくるコイツから逃げ回ることになる。
落下してしまったらすぐに草むらに身をひそめる、ボールを投げ当てて出てくる前に逃げる、アヤシシに乗って振り切る、など無事に逃げる手段はいくらでもあるので慌てないこと。
このエリアにはパラスが多数生息しているため、パラセクトを振り切っても油断しないこと。
逆に捕獲できた場合は、当然ながら攻略中の優秀な捕獲要員として役立ってくれる。今作では「ねむけ」に仕様変更されたものの依然として強力な異常付与技「キノコのほうし」を既に覚えている上に、訓練場で「みねうち」も覚えられるので長くお世話になる事だろう。Lv30とこの時点では十分高いが、頑張ればミツボシ団員くらいまではバサギリ攻略前にランクアップできるので解禁難易度もそこまで高くないのも嬉しい所。
余談だが、サブ任務の中に「パラセクトを村人に譲渡する」という物があり、渡したパラセクトはその村人の家に住み着く事となる。が、当然オヤブン個体を渡す事も可能であり、その場合は家へ入った瞬間に怪物と見紛う程デカいパラセクトが村人と囲炉裏を囲んで普通に生活しているという衝撃的な光景が目に入る事となる。
- Lv.45 カビゴン(黒曜の原野)
ベースキャンプから橋を渡らずに南下すると狭い道を塞ぐように現れる。ギャロップと違い序盤のストーリー的には寄り道ルートではあるが、この奥にはカビゴン以外にもレントラーやムクバード、ユンゲラー、トリトドンといった明らかに序盤で戦うような強さではない通常ポケモンも徘徊しているため、番人的立ち位置にいる。
幸いなことに、オヤブンの中ではかなり警戒心が薄く、明らかにこっちが視界に入っているはずなのにすぐには攻撃してこないこともままある。このため徒歩で無理矢理抜けるのも比較的容易。アヤシシに乗れるようになれば更に簡単だろう。
なおダッシュでこちらに接近する際崖や木に引っかかり、直後物凄い勢いで吹っ飛ぶようにダッシュして(いわゆるケツワープの要領で)とんでもない場所に移動することが度々確認されている。
あのミミロップやサーナイトですら巨大化するととてつもない威圧感を放つ存在になるが、これはこれで新しい属性に目覚めてしまったというプレイヤーも多いらしく、pixivでは他のオヤブンと比べてぶっちぎりでイラスト投稿数が多い(特にサーナイト)。
余談だが、サーナイトのオヤブン個体の高さは2.56m。およそ八尺四寸である。
サーナイトの相方であるエルレイドもオヤブン個体がおり、キッサキ神殿の通路を徘徊している。Lvはサーナイトと同じく70。
南部にあるクマの稽古場(Lv41)と西部にある大口の沼(Lv55)の2ヶ所で徘徊している。
このオヤブンリングマの近くにはヒメグマが彷徨いており、ヒメグマに見つかるとヒメグマの鳴き声に反応したオヤブンリングマにも気付かれる(おまけに、クマの稽古場にいるヒメグマは好戦的)。
なお、本作のリングマはアヤシシのダッシュでなければ振り切れないほど速い。見つかった瞬間に逃げようと踵を返したら回り込まれたなんて事も。……まあ、ヒスイ地方の元ネタでも、クマは恐ろしい存在なのだが。
ちなみに、唯一同じフィールド上に2ヶ所以上固定配置されているオヤブンである。
ラッキーは海岸のベースキャンプの目と鼻の先にあるトンボロ道の離れ小島に、ハピナスは黒曜の滝の上にある広場に生息している。
シリーズをプレイしてきた方ならわかると思うが、ラッキー系統は倒したときに獲得できる経験値がものすごく高い。それは今作においても例外ではなく、強力な物理かくとう技を叩き込めば割と簡単に仕留められることもあり、ある程度慣れてきたプレイヤーの中には経験値稼ぎのための討伐マラソンに利用している者もいる。しかも、倒すと運が良ければけいけんアメも手に入るので一石二鳥である。
ちなみに、ラッキーの配置場所はベースキャンプの近くであるため、比較的周回がしやすく、ハピナスはベースキャンプから遠く離れている場所にいるため周回効率は悪いが1回あたり貰える経験値の量が多い。どちらを利用するかはお好みで。
オヤブンハピナスの場合は、近くにワンリキーやゴーリキーがいるので、彼らを捕まえてパーティーに入れた後、不意打ちで怯ませてる間にマッハパンチを当てては逃げ、不意打ちを繰り返すという方法があるが、言うまでもなく不意打ちに失敗したらタマゴうみで回復された上に手痛い反撃を受けるので注意(下手をしたらゴーリキーにも囲まれて袋叩きに合う)。更に言えば黒曜の原野は霧がかかる時があり、この時は必中技以外の命中率が下がるため、如何に命中率100のマッハパンチでも外れる危険性があるので過信は禁物。
当然ではあるが、以上の話はオヤブンのラッキーやハピナスを仕留められるだけの実力があればの話である。オヤブンである以上生半可なレベルや腕前では歯が立たないので、無理はしないこと。
後のシンオウ御三家もオヤブン個体となって登場。群青の海岸にてイダイトウライドを解禁した段階から遭遇可能(エンペルトはイダイトウ解禁前でも到達可能だが、イダイトウ解禁自体がそこまで手間ではないため利点は無いに等しい。また、ドダイトスもアヤシシで川をジャンプして渡ればイダイトウ解禁前に入手できるが、ジャンプの難易度が非常に高いので普通にイダイトウで泳いだ方がいい)。
その強さは当然折り紙付き。敵として対峙する際は脅威そのものであるが、味方となればとても心強い。
捕獲できた場合は、最初に選んだヒスイ御三家の苦手タイプを補う様にPTに組み込むと良い。
尚、ゴウカザルだけはこいつを捕まえる際に妨害してくる可能性が高いので、不安であれば先に倒すか捕獲する事も視野に入れておこう。
またドダイトスは特にポケモン捕獲の邪魔となる事はないが、貴重な物理じめん最強技である「ぶちかまし」を覚えられる内の1体であるため、じめんタイプの物理火力が欲しい場合も重宝する。
- Lv.85 ガブリアス(純白の凍土)
雪崩坂の最奥に潜む、おそらく歴代最強の野生ポケモン。レベルはなんと驚異の85。
無論今作で出現する(定位置徘徊系の)野生ポケモンの中では禁止級も含めて初期Lv最大であり、あろう事かこいつ(初期Lv75)すらも超えてしまっている。ある意味で、本作の裏ボスとも言うべき存在。
メインストーリー攻略中はおろか、エンディング後のパーティーでも下手をするとひねり潰される可能性がある。
戦闘を避けて捕まえようにも、警戒心が強い上に周囲に隠れる場所が少ない事に加え、フカマルやガバイトも彷徨いているため、捕獲しようと息を潜めている所を後ろから襲われたり、戦闘する場合は巻き込んで乱入してしまう可能性がある。
このようにリスクは高いが、捕まえることができれば即戦力どころか一気にパーティー最強の戦力になること間違いなしなので、敢えて挑んでみるチャレンジ精神あふれるプレイヤーもいる。
ただし今作では、かつてのメインウエポンであった「じしん」を失った上に、「げきりん」も威力・命中率低下&使用中受けるダメージ増加と著しい弱体化を受けている。不安な場合は急所ランク補正を得て強化された「ドラゴンクロー」を主体に堅実に戦うのがおすすめ。
なお、天冠の山麓の崖登り崖付近には、Lv56のガバイトのオヤブン個体が固定配置されており、こちらを捕獲すると即ガブリアスに進化させて運用することができる(ガバイトの進化レベルは48であるため)。どうしても勝てないor捕獲が難しい場合はこちらを利用しよう。レベルこそ落ちるものの、シナリオ攻略の上でとても頼もしい相棒になってくれることに変わりはないので、ぜひ仲間にしておきたい。
オリジナルアニメ“雪ほどきし二藍”第三話では、オヤブン個体と思しき眼の赤く光るガブリアスが登場。
怪我をしたユキカブリを守らんと立ち向かったユキノオーが二匹がかりでも刃が立たず、
そのまま鋭い眼光をギンガ団警備隊一向に向け、マッハポケモンの名に違わぬスピードで襲いかかった。
600族の、その中でも殊更屈強な個体であるオヤブンの恐ろしさをまざまざと見せつけてくれた。主人公はこんなのに単身で立ち向かっていたのか・・・?
ストーリー上必ず戦わなければならないオヤブン
いずれも戦闘できるのは一度だけ。
ここで捕まえ損ねると入手難易度が跳ね上がるオヤブンもいるので、どうしても捕獲したい場合は事前にセーブしておくのを絶対に忘れないように。
- Lv.12 コロトック(黒曜の原野)
ストーリー上で必ず戦うことになるオヤブン個体その1。黒曜の原野にて、アヤシシが縄張りにしている「シシの高台」で暴れ回っていた個体。
オヤブンのチュートリアルも兼ねているため、フィールドの定位置にいるオヤブンコロトック(Lv.30)と比べるとだいぶ弱め。
捕獲することも容易なので記念に狙ってみるのもありだが、舐めてかかるとやられる程度の強さはちゃんと持っているので油断しないこと。
あの独特の鳴き声を上げながら凄まじい勢いで突っ込んでくるのはちょっとシュール。
ちなみに、定位置のオヤブンコロトックははかいこうせんを撃ってくる事もあるので、近くを通る時は注意しよう。
ストーリー上、必ず戦うことになるオヤブン個体その2。感情を司るエムリットが潜むと言う、シンジ湖の最奥にて侵入者を阻む様に待ち受けている。
ただし、湖の試練は自由な順番で攻略出来るので、後述する二匹と先に戦っても良い。
三匹とも併せて捕まえれば即戦力としてこの上なく心強い…が、出会える機会が機会である故に事前情報無しだと捕獲不可能と勘違いして倒してしまう可能性が高くある意味一種の初見殺しである。
とは言うもののヌメルゴンについては、紅蓮の湿地にてヒスイヌメイルレベル50のオヤブン個体が固定配置されているので、それを進化させれば問題ない。条件は天候とレベルだけなので、進化は難しくない。
と言うより、イダイトウライド解禁直後に捕獲可能と格段に早くなるので、主力として使っていきたいならむしろそちらを推奨したい。
また、天冠の山麓にもレベル70のヒスイヌメルゴンが固定配置で出現するので、即戦力を求めているならそちらでも良いだろう。もちろん、捕獲出来るほどこちらの戦力が整っている必要があるが。
と言う事で、このヒスイヌメルゴンは特に捕獲する必要はない(するに越したことはない)が、残り二匹についてはそうはいかない。
ストーリー上、必ず戦うことになるオヤブン個体その3。意志を司るアグノムが潜むと言う、リッシ湖の最奥にて侵入者を阻む様に待ち受けている。
定位置で出現するオヤブン個体がいないので、入手機会が1回限り。
一応、群青の海岸の北部の海にオヤブンヒスイハリーセンがいるため、入手を逃した場合もこちらを進化させれば良い……のだが、その進化方法が非常に面倒くさい。そもそも、攻略情報を見ないと分かりにくい。
さらにハリーマンは野生個体が出現するのもここだけで、とあるポケモンの出現条件にもなっているので、手間を省くためにここで捕まえておくことをお勧めする。
ストーリー上、必ず戦うことになるオヤブン個体その4。知恵を司るユクシーが潜むと言う、エイチ湖の最奥にて侵入者を阻む様に待ち受けている。オヤブンゾロアークはオヤブンハリーマンに輪をかけて非常に入手困難な個体。というのも進化前のヒスイゾロアともどもにフィールド上での固定配置オヤブンが一切存在しない。さらには野生個体がアクセス困難な場所に少数で生息している関係上、通常と置き換えのオヤブン個体(ランダム出現)も相当根気強く粘らない限り出現させることができないのである。
可能なら捕獲率を上げるため、この段階までに団員ランクをしっかりと上げておきたい。このイベント発生中は図鑑チェックをして貰えないので注意。
ムツボシ以上なら、体力を半分以下ぐらいまで削ってからハイパーボールを何度か投げれば、それほど苦労せずに捕獲出来るだろう。
だがそれ以下の場合は状態異常を併用しつつ、慎重に体力を削る必要がある。相手の攻撃を長期に渡って耐えつつ、早業で迅速に体力を削れるポケモンが欲しい。同マップだとカイリキーやルカリオ、ユキメノコ、マンムーといったオヤブン個体が存在するので、捕獲して活用しよう。
どちらであっても、急所事故などに備えて事前レポートは必須である。
貴重なオヤブン個体が即戦力レベルで確実に手に入る一度きりの機会であるため、少なくともこのゾロアークに関しては如何なる手を使ってもここで絶対に捕獲しておく事を強く推奨する。
なお、現在は上記の大大大発生で、それなりの確率でオヤブン個体のゾロアやゾロアークに出会えるようになったので、オヤブンゾロアークの入手条件はやや緩和されている。それでも確実に出会えるのはここだけであることに変わりはないので、捕まえておくに越したことはない。
- Lv.60 ビークイン(黒曜の原野)
ストーリー上、必ず戦うことになるオヤブン個体その5。
エンディング後に発生するメイン任務中に強制戦闘となる。このビークインに勝利した後間もなく各地で準伝説ポケモン関連の任務が発生する。彼らを仲間にしたい場合は避けて通れない道である…が、その頃には確実にこいつらが味方に加わっているので、軽く捻り潰してやろう。
紅蓮の湿地に固定配置のオヤブン個体(Lv61)が居るので倒してしまっても入手に支障はない。
- Lv.64 オニゴーリ(純白の凍土)
こちらはストーリー上ではなく、サブ依頼の「迷子の警備隊 凍土へ…」で戦闘することになるオヤブン。最終盤に出てくるだけあってなかなかの強敵となっている。
なお、オニゴーリのオヤブン自体は純白の凍土のフィールド上に固定配置されている(Lvは62)ので、ここで捕まえなくても特に問題はない。
固定配置のものはこのポケモンを追跡する際に全力で邪魔してくるため、追う前に倒すか捕獲して不慮の事故を防いでおこう。
- Lv.60 イワーク(黒曜の原野)
こちらもストーリー上ではなく、『ヒスイの夜明け』で追加されたサブ依頼「明日を掘る」で戦闘することになるオヤブン。
このオヤブンは捕獲することが出来ない。イワークのオヤブン自体は紅蓮の湿地のフィールド上に固定配置されている(Lvは50)ので、捕獲はそちらでしよう。
戦闘後は依頼者のコレチカの事が気に入ったのか、黒鉄トンネルを一緒に掘る良き相棒になった(ただし、モンスターボールで捕獲してないので目が赤いまま)。
余談だがこの個体、コレチカからの誘いを了承した時、「いいわあ!」と元気のいい返事をしている。
※リンク先ネタバレ注意!
「?????は すさまじい力に 満ちあふれている!」
とあるイベントにて必ず戦う事となる事実上のオヤブン個体。
この時点では捕獲不可だが、撃破後に解禁されるサブ任務にて改めて遭遇することとなり、ここでようやく捕獲が可能となる。
レベルこそ70だが、プレイヤーにとって圧倒的に不利な条件で戦わなければならない仕様もあり、その強さ及び撃破難度は上述のガブリアスをも軽く超越している。
余談
やはりというか当然というか、オヤブンも色違いになることがある。
運良く遭遇出来たら、絶対に捕まえておきたい。
特に一般ポケモンの色違いオヤブン個体は、「オヤブン化する確率」と「色違いとなる確率」が二重に絡むため、固定配置オヤブンの色違い個体とは比較にならないレベルで貴重な存在である。
もしも手に入れることができたら大切にしてあげよう。
なお、オニゴーリは色違いが目が赤くなるというものなので、オヤブンの眼光と区別が付きづらいという事態になっている(もっとも、今作は色違いを目視すると軽快なSEと共に特殊なエフェクトが出てくるので、一度画面から出してもう一度映すなどして判別できなくもない)。
近場にいると専用の警戒BGMが流れるのは上記の通りだが、実は戦闘BGMも通常の野生ポケモンとの戦闘とは若干違ったアレンジが施されているので、興味のある方は聴き比べてみよう。
良くも悪くもプレイヤーに大きな印象を残したオヤブンだが、劇中では「通常の個体よりも強力で捕まえづらい」ということのみが説明され、それ以外のことについては全くと言っていい程掘り下げられず、ストーリーにもあまり絡んでこない。
このため、どういった経緯で現れた存在なのか、通常よりも強力な個体でありながらなぜ現在のシンオウ地方では見られなくなってしまったのか、似たような存在であるキング・クイーンとはどういった関係にあるのかといった、恐らくプレイヤーが最も気になったであろうことの大半が不明のままとなっている。
ある意味で、本作を象徴する存在とも言えるオヤブンだが、同時に多くの謎に満ちた存在でもあるのだ。
関連タグ
ぬしポケモン - 通常よりも大型で、特殊な仕様によりステータスが引き上げられているポケモンの先例
シャドウポケモン - 同じく赤く染まった眼を持ち、通常よりも強化されたステータスを持つ個体。ただし、こちらは人為的な要因によりこのような姿になったとされ、体格も通常の個体と変わらない。
ポケスペ:場面や個体ごとにバラつきはあるものの、1部ポケモンが図鑑設定よりかなり大きく描かれており、例えば本来なら並の大人より小柄な1.4mのニドキングが主人公の数倍もある巨体で見下したり、成人男性のトレーナーと並んで頭1つ2つ勝っていたりする。
ARK:Survival_Evolved:1部種類に目が赤く光る代わりに体色が赤や白メインで赤いオーラを纏った「アルファ生物」と呼ばれる強化個体が出現するが、対格差は種類次第でもそこまで変わらないと言えその分高いステータスを誇ったり、周囲の野生生物を強化したりとオヤブンとは異なる危険性を持つ。