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2024/05/23 20:02:44 版

編集内容:それ以外の呼称を使う事例の項目修正

活動などを説明する中国哲学上の概念。 『ドラゴンボール』における体内エネルギーの概念。

概要

英語ではAura(アウラ、オーラ)と呼ぶ。気は人間の心からは独立したもので、宇宙に遍在し、それ自体が活動力をもった共通普遍の存在である。気が凝集すれば物体は生存し、散逸すれば死滅するとされたが、そのことについて気の量的な変化は考えられない。

中国において、五行思想の発生と共に方術およびその発展形である道教に影響を及ぼし、「如何に気をコントロールするか、また気の流れを解析して応用するか」が着想されていった。

これが現在で言われる風水や、健康法・中国拳法における気功の論理へと繋がっている。

特に下記のように、日本では肉体の術理としての「気」がフィクションに強い影響を与えている。

20世紀終盤からは、風水ブームによる風水学の再注目や、2000年以降の陰陽道ブームに乗っかるかたちで、宇宙理論としての「気」も再注目されるようになった。

フィクションにおける気

主に精神エネルギー、または体内・身体エネルギーのことを指すことが多く、バトル物(特にジャンプ作品やプリキュアシリーズスーパー戦隊シリーズなど)でよく使われる概念である。生身で戦うのにおすすめではあるが、魔力錬金術、改造手術や外部の超エネルギーなどによって得られる力とは違い、自分自身の体内からエネルギーを生成して引き出すため、他の力に頼ることはあまり無く(ただし「自然界にあまねく存在する気の力」と設定されている場合もある)、会得するのは非常に難しい場合が多い。「普通の人間が習得出来るまでには数十年に及ぶ鍛錬が必要がある」とする設定もしばしば存在している。そのため、体術や格闘術を苦手とする者にとっては概念上、非常に扱いにくい力とも言える。実際、『ドラゴンボール』の亀仙人は、流派の代名詞とも言うべき技「かめはめ波」を編み出すまでに50年の年月を要した。

代表例(作品名50音順)

「気」と呼ばれる事例

それ以外の呼称を使う事例

ドラゴンボールにおける気

概要

概要
  • 誰もが潜在的に持つ「体内エネルギー」の比喩表現
  • 『気』には精神力に該当する言葉も含まれる
能力
  • 体内のエネルギー・気を操ることができる
  • 鍛錬すれば強力かつ膨大な気へと成長し、武器にすることができる
欠点
  • 気は使用し続けると消耗する(ただし時間経過や回復に伴って復活する。歴戦の猛者であれば相当な極限状態でない限りは激しく消耗しても支障は無く、全て使い果たしても短時間で完全復活するほど無尽蔵の気を扱える為、欠点にならない事もある)
  • 莫大な気を急激にコントロールする術や技を使用すると、遅発性乱気症を発症することがある

漫画・アニメ『ドラゴンボール』シリーズのピッコロ大魔王編で初登場した、「体内エネルギー」の比喩的な表現として扱われる概念。長期の鍛錬によって引き出せる力と設定されている。超神水を飲んだ孫悟空がピッコロの気を感じ取り、カリンに驚かれるなど、作中の様々な局面でその効力を見ることが出来る。

これら気には、元気勇気正気闘志といった精神力も含まれている。

戦闘への応用

能力

など、実力者が様々な方法で戦闘に応用している。気功波として放つ以外にも、体の一部分に集中することで物理攻撃の威力や速度や身体強度を飛躍的に増強させたり、常日頃から気を無意識下で全身に張り巡らせ、種族の限界を超越した究極のフィジカルを会得することも可能である。またそれ以外では、「気のオバケ」や気の剣を作り出したりするなどの用法も見られた。気の弱っている者に、別の者が気を受け渡すことも出来る。更に、気をコントロールし空中を浮遊・飛行することも可能。瞬間移動を行うことも出来るが、その際には知人の気が必要になる。

訓練すれば相手の気の強さや位置を感じることも可能で、例え数億km(数au)や何光年も遥かに遠く離れていても探知することができてしまう(※因みに1auは約1億5000万km)。そのため、実力者であれば1つの惑星に生息している生物の気を探知することくらいは簡単にできてしまう。また、気配を隠したり、本来の力をカモフラージュすることができる者もおり、気の分身を作り出せる者も存在。さらに、かなりの猛者の中には圧倒的な実力差のある攻撃を肉体に触れさせないように、体外に膨大な気の障壁を張ることができる者も存在。鍛錬次第では完全に気を消すこともできるめ、そのような場合は肉眼で探すことしか出来なくなる。気には個人の特色が出るようで、その人物を知る者であれば、気の探索により個人の特定が可能。

人造人間のように、気を探っても彼ら自体からは気を感じない者もいる。また、破壊神ビルスのような神の域に達している者の気は、同じ神の域に達している者でないと感じ取ることすら不可能である。強さが神の域に達している者同士の気が衝突すると、その衝撃で周囲の惑星など(最悪、宇宙そのもの)を破壊してしまうことすらある。中には「強大な気で「無の界」全体を揺らしたり、時空すら意味を成さないほどの猛者」も存在する。

地球の武道家など、一部の戦士は気を上げることで戦闘力を上昇させられ、それを爆発させて通常時より高い戦闘力を発揮出来る。しかし、常時気を使用している状態が断続的に続くために体力が消耗していく弱点を持つ。また、急激な気のコントロールを必要とする術および技を使用することで、遅発性乱気症を発症することもある。

気の容量や出力はそのまま実力と結びついているが、実力には技術や技量などといった他の要素も関係してくるので、力量を測る指針にはなるが絶対的なものでもない。作者の鳥山明は「闘いにおいて最も重要なのは気の大きさとコントロールであり、肉体そのものの強さにはどう鍛えても物理的な限界があり、それを超えるには気の増大が必要になる」と述べている。

フリーザ軍には気の探索技術が伝わっていない(そもそも「気」という概念が存在せず、戦闘力という呼び方をしている)ため、携行測定器「スカウター」を用いて対象の位置や強さを測定していた。ただし数値の大小しか判らない上に急変動を計測するとオーバーロードを起こして爆発するなど、他勢力の察知能力と比べて粗が目立つものであった。

レッドリボン軍ドクター・ゲロが作り出した人造人間達は前述のとおり、全く気を発しないという特徴を持つ。そのためZ戦士達も彼等の動きを把握出来ず、自ら人造人間20号となったゲロが「気を探る事に慣れすぎだ」と嘲笑する場面もあった。

初期は「生物ではないから」と推察されていたが、有機体サイボーグに近い性質の17号18号も気を発しないため別の理由がある模様。ゲロや19号が他者から吸収した気の反応も消えている事を踏まえると、「体内で気を別種のエネルギーに変換している」可能性がある。

一方の人造人間側は、機体に内蔵されたパワーレーダーで気を測定する事が可能。ただしスカウター同様に個人識別までは出来ないほか、搭載されていない者もいる。

同じくゲロの手によって、Z戦士やフリーザ親子の細胞から生み出されたバイオ生命体・セル彼ら全員のそれが混ざり合った異様な気を有している。ちなみにセルも気を探れるが、完全体化に必要な17&18号は気を発しないので居場所を掴めず、また追われる側の二人もパワーレーダー未搭載なためセルを察知出来ない。

気功波など

内容
  • 体(手足等)から気を光弾(気弾)やビーム光波に変えて直接発射することができる
  • 人体のみに影響する透明な気を発射することができる
  • 両手に気を集中させて、一気に気を気功波として発射することができる
  • 気を連続発射したり、気を分裂させて発射することができる
  • 相手に向けて追跡する気を発射することができる
  • 発射した気を自在に操ることによって、自動的に動かすことができる
  • 気を瞬時に発散させて放つことができる
  • 他者の気や自然エネルギーなどを集めて放つことができる
  • 気を特徴ある形に変えて使用することができる
  • 体内の気を自身に向けて放てば、その衝撃で心肺蘇生することもできる
  • 気を移動手段や攻撃のサポートとして使用することができる
  • 気を戦闘の補助として扱うことができる
  • 気を察知して放った気で渦を起こし捕らえ、札が貼られた容器に封じ込める

体内の気を体外に破壊エネルギー化して発射する技で、悟空をはじめほぼ全ての戦士たちが使用する。作中では「エネルギー波」および「エネルギー弾」などとも呼ばれている。気の使用量(出力)により威力と大きさは変化するが、威力に関しては戦闘力に応じても変化し、例え数百~数千程度の戦闘力でも、稀に歴史的な巨大地震に匹敵する程の破壊力と熱量を生み出すことがある。中には「普通のエネルギー弾一発で惑星を破壊した者」や「マジギレすれば気で宇宙を破壊しかねない者」も存在している。

地球の一般人に対する認識と知名度は低く、トリックと思われていることの方が多い。「噛み砕いて説明しろ!」と言われても、理解するだけの柔軟な思考と理解力が無ければ意味がない。多元宇宙の一般人や宇宙パトロール隊員は此をある程度(惑星の神や界王神の関係、破壊神の存在を肯定し)認識と理解は多少恵まれている。=今迄思っていた思想と常識が非常識と化して下手をすれば『神々の領域』『宇宙の秘密』まで完全に知ってしまう(同時に世間一般から疎ましがられ爪弾きにされ孤立する)。これらを全て知らされるのはごく限られた者達でしかなく、現世で得を積んだ英雄が、あの世で星の神々に認められ、新たな(全盛期の)肉体を得て初めて理解に達する。それでも超上級神との謁見や対話は砂金レベルに等しい。

  • 基本型
内容ごくシンプルな高火力のエネルギー波・エネルギー弾・ビームで、作中最も種類が多い。中には「人体のみに影響する透明な気弾を放つ者」もいる。亀仙人(サイヤ人編での戦闘力139の時点)の最大出力の“かめはめ波”ですら月を消し飛ばしてしまう程の威力を持つ。
主な技かめはめ波ファイナルフラッシュギャリック砲デスボール聖なる逆鱗など
  • 連続型
内容エネルギー弾・エネルギー波を連続発射する。自分や相手の周囲に複数のエネルギー弾を展開して一斉に放ったり、エネルギー波を分裂させて連続型のような形にする例もある。
主な技魔空包囲弾連続死ね死ねミサイル人類絶滅攻撃裁きの刃ゴッドパニッシャーなど
  • 収束型
内容指・目・口など、掌以外の体の一部分から溜めた気をレーザービームとして放つ技。
主な技どどん波魔貫光殺砲デスビームなど
  • 誘導型
内容相手に向けて自動的に追跡する、あるいは使い手の意思で自在に動かせる気功波。
主な技繰気弾スーパーゴーストカミカゼアタックなど
  • 気合い型
内容全身の気を一箇所に溜めず、瞬時に全方位へ拡散させて放つ技。気のコントロールが出来ないウーブにも使用可能。ベジータの「最終最後の技」もこれに該当する。
主な技気功砲フルパワー衝撃波など
  • 集積型
内容自分の気だけでなく、他者や自然など万物のエネルギーを集めて使う特殊な必殺技。
主な技元気玉ファイナルホープスラッシュなど
  • 変化型
内容使い手が独自のアレンジを加え、切断・刺突などの特徴ある形に変えて使用する技。超サイヤ人ロゼとなったゴクウブラックが使用する「気の大鎌」は空間を斬り裂き、ワームホールのような裂け目を生じさせた
主な技気円斬、気の剣、龍拳、気の大鎌など
  • 移動型
内容移動手段や攻撃のサポートとして使用する技。
主な技舞空術、瞬間移動
  • 攻撃補助・攻撃サポート型
内容直接の攻撃力は持たない、戦闘の補助として使用する技。
主な技超サイヤ人各種(サイヤ人およびその血統のみ可能)、界王拳太陽拳、バリヤー
  • 封印型
内容気を察知して両手から放った気で渦を起こし捕らえ、札が貼られた容器に封じ込める技。どんな強者であろうとこの技を受けてしまえば、封印を解かない限り元も子も無い。
主な技魔封波、魔封波返し
  • 融合型
内容基本型以外の系統に2つ以上該当する技。
主な技ダブル追尾気弾、拡散誘導光弾

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