概要
TVアニメ『機動戦士ガンダム水星の魔女』に登場する「ダブスタクソ親父」ことデリング・レンブランをネタにした動画に端を発するネットミーム。
提示されるモビルスーツなどの画像をデリングが見て、それがガンダムタイプかどうかを判定する、というのが基本形で、回答者や出題内容を変えた派生作品が多く製作されている。
元ネタ
第2話にて、デリングはスレッタ・マーキュリーが搭乗するモビルスーツ「ガンダム・エアリアル」が、禁忌の技術とされていた「GUNDフォーマット」を転用した「GUND-ARM」であると見抜いてこれを危険視。スレッタを拘束、エアリアルの開発者であるプロスペラを諮問委員会に招集した。
これに対し、娘のミオリネ・レンブランは、デリング自身が決めた決闘のルールに則ってグエル・ジェタークとの婚約を破棄したにもかかわらず、スレッタのエアリアルにいちゃもんを付け決闘自体をなかったことにして、またも婚約者を勝手に決めるという独善的な態度を取る父親に怒りをあらわにし、彼の態度を「ダブスタクソ親父」と喝破した。
ミーム化の経緯
半ば独断でエアリアルをガンダムだと決めつけた上、自分が決めたルールさえ不都合になれば無視し揉み消そうとするデリングの独善的かつ独断的な性格が現れた上記のシーンだが、その際のデリングの言葉である
「いや、あれはガンダムだ」
(プロスペラ「なぜでしょう?」)
「私がそう判断したからだ」
が妙にシンプルかつ改変しやすいものだったことから、これをネタにして「歴代のモビルスーツを見てそれがガンダムかどうかをデリングが勝手に判断する画像」が次々と制作された。
さらにMaKoTo氏によりこれを動画化したものが公開されると、
- 少ない音声素材の切り貼りで無理やり喋らせる
- 静止画を利用したチープな画面
- 毎度現れてデリングの判断をかき乱すゲストキャラ
等、FLASH黄金期を彷彿とさせるその作りが人気を博す。
週一ペースで新作が投稿されたこともあり反響が加速度的に拡大し、動画タイトルであった「ダブスタクソ親父と見るガンダム」の名前でネットミームと化した。
なお、正確なセリフは上記の通り「そう判断したからだ」なのだが、ミーム化の経緯で「そう判断した」と短くまとめられている。
主な引っ掛け問題
もちろん各作品ごとにガンダムタイプの定義が異なるので、見た目でだけでの判断では正解できるとは限らない(第1回の時点ですでにこいつが放り込まれている)。
出題時に巡航形態もしくはMA形態で出題され、回答者が答えた後にMS形態に変形する。(変形時の効果音はこれ)
異形たっぷりな機体が出題されるが、割と正解されるので引っ掛け度合いは低め。だたし、この機体とこの機体は見事に引っ掛かった。
登場人物
本編キャラ
「ガンダムだ」
『ダブスタクソ親父』シリーズの主役。
基本的には冷静。初期は不正解の場合でも本編同様「あれはガンダムだ」で押し切ろうとするパワープレイ的な面が多かったが、次第に可変機を見抜いたり「お前はガンダムか?」と探りを入れるようになったりと成長している。
Season2では包帯を巻き満身創痍の姿で登場。出題範囲もガンダムを通り越してジムやザク、果てはモビルスーツですらないものになってしまっており、ケガのせいなのかジムやザクが存在しない世界の人物だからなのか苦戦気味で、逃げたがったりする。流石にガンプラ系は多少知識あっても難易度高いから仕方ないが…。ただ、中の人ネタについては例外のようだ。
「ガンダムじゃないよね!?」
番外編『スレッタちゃんと見るガンダム』の主役。
デリングとは対照的にオーバーリアクション気味で顔芸多め。濃すぎるゲストキャラに巻き込まれる事が多い。
なお正答率は...水星の魔女本編の描写からお察しください。
「なんなのこれ...」
初期は本編に登場するというよりは、エンドロールで困惑している場合が多かった。その後番外編『ミオリネと見るガンダム』などで回答者としても登板するようになったが、口調はどちらかというと初期のきつめのほう。
「お前は俺の信用を潰す気か!?」 「スミマセン!」
番外編『グエル親子と見るガンダム』に登場。
ヴィムが外してキレるのをグエルがなだめるのがお決まり。
「ガンダムよ」
番外編『スレッタちゃんと見るガンダム』の出題担当。
口調は優しいがスレッタの情緒は第7話同様ジェットコースターである。
「同じだと思ってたのに…」
派生作で回答者として登場。
淡々と回答するがフリーダムガンダムがガンダム扱いじゃないことに納得できてない様子。SEEDシリーズ作中での「ガンダム」の呼称に関しては解釈が分かれる点があるため仕方がない(※)。
※SEEDシリーズではガンダムタイプのMSの正式名称に「ガンダム」の名が含まれず、加えてキラは基本的にストライクのことしかガンダムと呼ばないため、ザフト製のフリーダムやジャスティスを「ガンダム」に含めるかという点に疑問が残る。ただしフリーダムはファンからは普通ガンダム扱いされることが多い上、ピクシブ百科事典のガンダムタイプのページでもガンダムタイプと分類されている。参考までにガンダムWikiでも「ザフト製ガンダム」と記述されているので、作者の解釈ミスであるとの意見もある。
ゲストキャラ
「ガンダァァァァァム!!!!」
問題児その1。
ゲストキャラの中では最も登場回数が多い。熱量が強すぎるので引かれたりおびえられたりがいつものこと。見た目で判断する派のようで、これに引っかかったりしていた。
なお自身が問題として登場する場合もあり、事実上のボーナス問題扱いされている。
回を追うごとにデリングとの息が合ってきており、視聴者からは「ダブスタクソ親父の相棒」扱いされることもしばしば。
「私の道を阻むな!!どんな道理も私の無理でこじ開ける!!」
問題児その2。
ミスター・ブシドーとして登場する刹那と同様熱量が強すぎる乙女座のセンチメンタリズム。ガンダムと認めないデリングに対して連呼してこじ開けようとする。
最終的にガンダムと認められた。
本編でもOO回で出題としても登場し、最後は案の定、刹那と2人だけの世界となった。
「ガンダムにはお髭がありますか? ありません!」
やり手その1。
一発ネタに近い扱いだったがデリング・スレッタ両名を引っかけることに成功した。
「目が2つあってアンテナ生えてるや何でもガンダムにされちまうのさ」
やり手その2。
ウモン自伝のガンダムの蘊蓄(うんちく)放つ。正解発表後に海賊らしく去った。こっちは正真正銘の一発ネタ。
「俺は…鉄華団団長」
鉄血回で登場したはいいが、(悪い意味で)テンプレ的な扱いになってしまった。まとめて退場させられたガンダムバエルともども不憫枠。
「純粋な力のみが成立させる真実の世界を…!」
派生作で回答者として登場。判断対象がガンダムではなくこのシーンを暴力かどうか判断する。しかし修正パンチや親父にもぶたれたことないのに!のシーンの静止画では苦戦気味。張五飛と一緒に回答する回では、脱走するアスラン・ザラのシーンに対してアスランを激しく敵視している。
「おいおい、これ別のアニメじゃないの!?」
派生作で回答者として登場。みんな大好きゾルタン様。パロディ作品からの出題でガンダムでない他の機体が出るアニメに対するキレのあるツッコミをする。
「色んな意味で悪質だよ!!」
これの出題に際して危機感を訴えるだけにチョイ役として登場。が、中身はこいつ。
「ガンダムだと!?」
スレッタちゃんと見るガンダム3で登場。スレッタが解答する際に3回割り込んで来た。ちなみにその動画のラストではガウマン・ノビルとハサウェイ・ノアも登場して有名なあのやり取りを披露した。そして、エンディングはスレッタとデリングによるあのダンスだった。
作品一覧
水星の魔女
MaKoTo氏による本家的作品であり、全てはここから始まった。Season2に入ってから判断対象がジムやザクに変わっている。
回答者がスレッタ・マーキュリーのバージョン。プロスペラ・マーキュリーも登場している。
回答者がグエル・ジェタークとヴィム・ジェタークのバージョン。
回答者がミオリネ・レンブランのバージョン。
- ダブスタクソ親父と別の人物と一緒に見るガンダム+α
蒼い幽霊氏による派生作(3次創作)。投稿は2本と少ないが、こちらもこちらで本家に負けに劣らずな内容。
カイバーマン氏による派生作。回答者がエラン・ケレスのバージョン。
水星の魔女以外のガンダム
回答者が刹那・F・セイエイのバージョンでありながらサンダーボルトのMSが登場する。
ふだふだ天チャンネル氏による派生作。回答者がマクギリス・ファリドのバージョンありながら判断対象がガンダムではなくこのシーンを暴力かどうか判断する。
ガンダム本人(教育型コンピュータ?)が回答者となるバージョン。セリフは主題歌から使っている。無論この機体には引っ掛かった。
ガンダム以外
- リタ様と見る王様ライダーたち
回答者がリタ・カニスカのバージョンであり、こちらは王様ライダーを王か王ではないか判断する。なお、余談であるがリタはスーパー戦隊シリーズの47作目の王様戦隊キングオージャーのキャラクターであって仮面ライダーのキャラクターではない(因みに戦隊とライダーはどちらも東映)。
- 道長くんと見る仮面ライダー
回答者が吾妻道長のバージョンであり、道長が歴代仮面ライダーを仮面ライダーかどうか判断するものである。
- ソラちゃんと見るヒーロー
回答者がソラ・ハレワタールのバージョン。判断対象が三大特撮ヒーローでソラが特撮ヒーロー達をヒーローかどうか判断するもの。確かにソラはヒーローに憧れる女の子だがあくまでソラはプリキュアシリーズの20作目であるひろがるスカイプリキュアのキャラであって仮面ライダーのキャラではないしスーパー戦隊のキャラでもないしウルトラマンのキャラでもない。後、プリキュアはアニメであって特撮番組ではない。余談だが現時点で「ヒーローではありません」の台詞が無い(他で言うところの「ガンダムではない」に相当する台詞)。
- 最強ウマドルと見るガンダム
回答者がウマ娘のスマートファルコンのバージョンであり、上記の三つと違ってこちらはガンダムであるかどうか判断するものだがスマートファルコンはウマ娘のキャラクターであってガンダムのキャラクターではない。彼女が誤答した場合、機体解説が入る。
関連タグ
他ガンダムMAD
- グラハム介入シリーズ:グラハム・エーカーを主役としたMAD。
- 止まらないオルガ、異世界オルガ:オルガ・イツカを主役としたMAD。
出題されたガンダム以外作品のゲスト機体達
動画未視聴の方はネタバレ注意!(派生作品も含みます)
・ガンダムに似た連中
- ヒュッケバイン(バンプレストオリジナル)
- 箱ガンダム
- バルディオス(宇宙戦士バルディオス)
- ガンガル(モビルフォースガンガル)
- 天郷2号
- ザンダクロス(のび太と鉄人兵団)
- ガウェイン(コードギアス)
- ドスハード(戦国魔神ゴーショーグン)
- シュロウガ(スーパーロボット大戦Zシリーズ)
- 黄金合体ゴルドラン
- EVA初号機(新世紀エヴァンゲリオン)
- ランスロット(コードギアス)
- ドラグナー1型(機甲戦記ドラグナー)
- レイズナー(蒼き流星SPTレイズナー)
- E-HEROネオス
- 頑侍(銀魂)
- リアルMGガンダム(ケロロ軍曹)
- ガオガイガー(勇者王ガオガイガー)
・ジムに似た連中
・ザクに似た連中
・その他