ソフト情報
概要
ゲーム『ポケットモンスター』シリーズの一つ。
2012年2月26日(=3DS発売1周年)放送のテレビ番組『ポケモンスマッシュ!』内でタイトルが発表。対応機種はニンテンドーDS。後の2012年6月23日に発売された。
前作『ブラック・ホワイト』の続編にあたる作品である。ちなみに、ゲーム『ポケットモンスター』シリーズ本編で、正式にナンバリングが付加されたタイトルはこれが初である。また『ファミ通.com』によると、続編として発売されたのもこれがシリーズ初(参考)。
(続編ではあるものの、万が一リメイクされた場合に親記事が芋づる式に長くなるため、あえてポケモンシリーズ一覧で登録している。)
『ブラック2』には「ブラックキュレム」、『ホワイト2』には「ホワイトキュレム」が伝説のポケモンとして新たに登場する。前作のレシラム・ゼクロムの際は、バージョンとは逆の色のポケモンがパッケージに描かれていたが、今回はバージョンと同じ色のポケモンがパッケージに登場している。
ちなみに公式サイトのURL等から察するに、正式な略し方は「ポケモンB2W2」のようだが、pixivのタグでは当記事名の「ポケモンBW2」で定着している模様。
が、後に登場した『ウルトラサン・ウルトラムーン』は略称として「ポケモンUSUM」(「ポケモンUSM」ではない)が使われており、表記が統一されていない。
シナリオ
本作はマイナーチェンジではなく、『ポケモンBW』の続編である。立ち位置としては『金・銀・クリスタル』に近いが、あちらは新しい地方も冒険の舞台になっているのに対し、こちらは同一の地方が舞台である。
主人公は同じようにチャンピオンを目指すが、前作とは進む順番が異なり、前作に登場していた場所の一部はシナリオをクリアしなければ訪れることができなくなっている。
主な新要素
- 前述の通り、新たに「ブラックキュレム」「ホワイトキュレム」の2匹のポケモンが登場する。ブラック・ホワイト2匹のキュレムは、それぞれゼクロム・レシラムと融合した姿(いままでのフォルムチェンジとは違う)であり、たいせつなものである「いでんしのくさび」を使用するためどうあがいても片方のポケモンしか使う事ができない(「いでんしのくさび」は手持ちを確認してからではなく融合させたか否かの判定のために融合させた後は解除するという行動しか行えない為)。
- 前作で登場した「ボルトロス」「トルネロス」「ランドロス」の三匹に新たにれいじゅうフォルムが追加された。変身方法は大切なものである「うつしかがみ」というアイテムを使う。このアイテムを手に入れるには3DSのソフトである「ARサーチャー」かられいじゅうフォルムのランドロスを転送する必要がある為、通常プレイではお目にかかれない。
- 「イッシュずかん」が約300匹に拡張され、各地域で出現するポケモンの分布も大きく変化している。また、前作ではクリア後からの登場だった一部の旧ポケモンも各地に登場する。但し、イッシュ図鑑に登録される全てのポケモンがクリア前に出現するわけではない。ちなみにpixiv百科事典内では今のところBW2のイッシュ図鑑を「第2版」、改訂前(前作)の図鑑を「第1版」の表記で区別している。
- 舞台は前作『BW』の2年後のイッシュ地方が舞台。前作にはなかった街やダンジョンなどが多数追加されており、今回は「ヒオウギシティ」という都市が新しいスタート地点となる(主人公がシティ出身は今回が初)。さらに主人公が新キャラとなり、新規ジムリーダーや新ライバルも登場する。
- 前作にはいなかった新キャラが多数登場するが、もちろん前作から引き続き登場するキャラクターもいる。
- ベルはアララギ博士の「助手」となり、赤いメガネをかけて大人びた雰囲気に。今回の冒険の始まりに、最初のポケモンをプレゼントしてくれるのは彼女である。
- チェレンはなんと「ジムリーダー」に就任。メガネを外し、本を片手に、先生のような雰囲気になった。主人公との勝負で、ジムリーダーとして初めてのバトルとなるようだ。最初のジム戦の相手である。
- カミツレが今作もジムリーダーとして登場。ただし、容姿が金髪から黒髪に変更され、服装も変更されている(ファンの間では黒髪ツレと呼ばれている)。
- 前作では「チャンピオン」だったアデクも登場。序盤に登場し、主人公にアドバイスをくれる。今作はチャンピオンの座を降り、「サンギタウン」で子供たちにトレーナーとしての指導をしている。
- 「プラズマ団」も再登場。今作では、ポケモンの保護活動だけに精を出している服装がそのままの元団員の者たちと、組織に残りイッシュ地方支配という野望のため暗躍する黒い新衣装の現団員たちとで二分されている。
- さらにNも登場する。ただし、元プラズマ団の話によると、行方がわからなくなっているらしい。
- 前作BW主人公は登場しないが、その噂をイッシュ各地で聞ける。
新施設
これまでのシリーズに無かった、全く新しい施設が登場。
- 「ポケウッド」…「ポケモンミュージカル」があまりにも単調すぎたため、より複雑なミニゲームとして登場。ポケモンの「映画」を撮影できる施設で、巨大ロボと手持ちポケモンを対決させたり、選択肢で劇中の演出を決めたりして、プレイヤーオリジナルの映画を撮影できる。また、前作でジムリーダーだったハチクが「ハチクマン」という役で映画に登場していたり、カントー地方のジムリーダーであるナツメが女優としてゲスト出演している。
- 「ポケモンワールドトーナメント」…「バトルサブウェイ」の難易度の高さを踏まえ、難易度を下げてかつ盛り上がるものとして登場。これまでの『ポケットモンスター』シリーズに登場した歴代ジムリーダーやチャンピオンと、トーナメント形式でバトルができるという、ポケモンシリーズファンには待望の施設。登場するトレーナーにはタケシ、カスミはもちろん、グリーンやワタルにダイゴ、さらには行方不明になったはずのサカキまで出場する。このほか、Wi-Fiコネクションで配信されるデータを受け取れば、特別なトレーナーと対決することもできる。
- 「フェスミッション」…「ハイリンク」でプレイできる新モード。ワイヤレス通信で近くにいるプレイヤーと「フェスミッション」に挑み、そのスコアに応じていろいろなどうぐをもらえる。前作の「ハイリンク」にあった「ミッション」をアレンジしたもので、前作にあったミッションは廃止され、他人のハイリンクに潜ることもできない。
- 「ジョインアベニュー」…不備が目立ったアイテム入手や育成環境を改善する目的で登場。イッシュ地方に新しくできた街。これまでに通信したことのある相手プレイヤーが、ショッピングモールに「客」として現れ、そのプレイヤーに話しかけることで、「招待」してお店を建設でき、自分だけのショッピングモールを作れる。きのみを購入することもでき、発展させれば前作で手に入らなかったきのみも簡単に手に入る。
登場キャラクター
※「ポケモンの登場人物一覧」もあわせて参照。
主人公
ライバル
サポートキャラクター
プラズマ団
上記の関係者
その他キャラクター
登場ポケモン
パートナーポケモン
伝説のポケモン
前作で登場した「ボルトロス」「トルネロス」「ランドロス」は、今作では3DSとの連動ソフト『ポケモンARサーチャー』からの送信、または『ブラック・ホワイト』からの通信交換でしか入手ができない(ただし、図鑑への登録はあるイベントで、すがたの情報のみだが3匹まとめて登録可能である)。特にランドロスは前作と違い登録必須なので要注意。
過去作からの再登場
今作では、過去シリーズで登場していた伝説の(一部で「準伝説」と呼ばれる)ポケモンが多数登場する。
幻のポケモン
プロモーションアニメ
ポケモンゲームスペシャルアニメの記事を参照。
関連イラスト
関連タグ
イッシュ組(ゲーム用、ポケスペ用)
その他のポケモンシリーズ作品タグ
- 第1世代:RGBP(赤緑、RGB)
- 第2世代:金銀クリスタル(GSC、金銀、GS)
- リメイク(第4世代):HGSS
- 第3世代:ポケモンRSE(RSE 、ルビサファ、RS)
- リメイク(第6世代):ORAS
- 第4世代:DPt(ダイパ、DP、DPPt)
- リメイク(第8世代):BDSP/スピンオフ(第8世代):LEGENDSアルセウス
- 第5世代:ポケモンBW(BW)/ポケモンBW2(BW2)
- 第6世代:ポケモンXY(XY)
- スピンオフ(第9世代):LEGENDSZ-A
- 第7世代:ポケモンSM(SM)/ポケモンUSUM(USUM)
- 第8世代:ポケモン剣盾(剣盾)……DLC:鎧の孤島、冠の雪原
- 第9世代:ポケモンSV(SV)……DLC:ゼロの秘宝、藍の円盤、番外編