特空機1号セブンガー
とっくうきいちごうせぶんがー
DATA
概要
『ウルトラマンZ』に登場するロボット兵器。
正式名称は「対怪獣特殊空挺機甲1号機」、略して「特空機1号」。
5年前に世界で最初に開発され、前線で活躍した対怪獣用ロボットであり、ストレイジの主戦力。また、ストレイジのエンブレムにも採用されており、ストレイジにとっての一種のシンボル的存在でもある。
オリジナルはカプセル怪獣(に近い存在)であったが、こちらのセブンガーはストレイジにて開発されたロボット。実は、本編開始時の10年前に宇宙から来たグルジオライデンのデータを基にして作られており、見た目がM78星雲製のメカニックであるオリジナルと酷似しているのも、グルジオライデンが保有していたであろうオリジナルのデータを参考にしているためと思われる。
さすがにオリジナルほど極端に強くはないが、人間が搭乗して操縦するシステムになっており、背中にブースターを装備しており飛行も可能。
如何にもぶきっちょな感じだった手が人間らしくなり、4本だった指も5本となった。瓦礫を一つ一つ掴む等の器用な操作に加え、必殺技「硬芯鉄拳弾」を放つ事が可能。
入り口は首付近にあり、スライド式でドアが開閉し搭乗する仕組みになっている。セブンガー内部からのゼットへの変身ではこの入り口から出てくるような描写がなされている。
普段こそ目つきはオリジナルと同じだが、戦闘開始時には一時的に精悍な目つきとなったり、撃退されると目がバッテンになったり予想外の事が起こると目がパチクリしたりと、表情も豊か。
尚、身長・体重もオリジナルとは若干異なる。
怪獣との戦闘以外にも、戦闘後に発生した瓦礫撤去等、災害対応でも活躍している。
肉弾戦を得意とするが、些か小回りに難があり、セブンガーより一回りくらい小さくすばしっこい相手に逃げ回られると、活動時間の都合で追跡だけで使いきってしまったり、障害物が多い市街戦ではその巨体がビルや建造物の倒壊を引き起こしたり、足元の凹凸で転倒するなど、走破性も高いとは言いがたい。
また、コクピット等には大量のコンピューターが内蔵されている為、ハッキング等に弱い。
現場への着陸時にはご丁寧に「セブンガー、着陸します。ご注意ください」と、AIによる周囲への警告アナウンスを鳴らし(これは他の特空機も同じだがセブンガーと異なり「着陸します。ご注意ください」のみ)、到着時などには「ま~か~せ~て~」と聞こえる電子音か駆動音が発生する。
活動時間はウルトラ戦士と同じ3分間(現場に着いてから起動する為、ブースターでの飛行時間は含まない)に延長されており、オリジナルのネックであった燃費の悪さは改善されている。バッテリー型であり、バッテリー1基につき1分の活動が可能。セブンガーは最大3基まで装填が可能で、使い終わったバッテリーは背中の挿入口から自動で射出され、別のバッテリーと交換される。
オート機能も搭載されており、一定射程圏内にターゲットが入った時に『硬芯鉄拳弾』を自動で発射可能。
コクピットには制限時間を表示するモニターが用意されており、残りの活動時間が30秒を切ると危険を知らせるアナウンスが流れる他、損傷箇所の説明なども行ってくれる。
瓦礫撤去等の作業時はケーブルによる有線電力供給も可能。移動の際には整備クルーが急いでケーブルの付け替え作業をするが、電力を補充出来るものが近くに無いとダメなので極力市街地を通らなければならなくなる。
2020年てれびくん12月号内で「セブンガー友の会 特別編」で第22話内のロボットキャンペーン内に展示された新聞記事及び「戦え!セブンガー」の単行本書き下ろしにて明かされた過去によると、5年前に出現し日米防衛軍の既存戦力に歯が立たなかったナメゴンを撃破し初めての30m級の巨大怪獣を倒した功績を上げ国内のマスコミからも「見せた 日本の底力」など高い評価を受けた事により、これがきっかけでストレイジの設立のきっかけとなった(この記事の一部は銭湯のシーンでも使用されているため、作中で描写されている設定でもある)。
このような活躍から上記にもある通り、ストレイジのエンブレムとして採用されるなど、劇中内外で実質的に『Z』のマスコットに近い存在となっており劇中では下記の退役後のPR利用の為の博物館展示やセブンガーカレーや缶詰、プラモなどの商品化など宣伝用途としての役目も務めている*これは上層部及び国民への特空機戦力の必要性を国内外へのアピールという防衛的な意図があると思われる)。
当初はナツカワ・ハルキとナカシマ・ヨウコが持ち回りで操縦していた。ウインダムが配備されて以降は専らハルキが搭乗している。
最終回のみイナバ・コジローが搭乗。
能力
後の特空機と比較して遠距離武装を標準装備している描写がなく(後に取り付けられたがそれでもかなり少ない)、肉弾戦が基本的な戦闘スタイル。
その分、ウインダムをスピード型とするなら本機はパワー型とされ、パワーに関してはアルファエッジ(場合によってはベータスマッシュすらも)を上回っていると思われる描写が存在し、ゼットと肉弾戦で連携しうる上に大型怪獣を相手に取り押さえられるだけの膂力を持っている。
また、特空機全体に共通するがどんなに破損が大きくても外観を留めているほどに頑丈で、本機に至っては中のハルキが死亡する事態になっても形を保っている。
初期型故の装備の少なさも、瓦礫の撤去や怪獣輸送などの戦闘以外の汎用性と言うメリットを兼ねている。
硬芯鉄拳弾
第3話からハルキの要望により取り付けられたセブンガーの腕を発射する装備。
セブンガーが膝をつき右腕を前に出した態勢でパイロットが狙いを定めて発射するのが基本ではあるが、戦闘中に咄嗟に放ったりあらかじめ設定してパイロット不在で放つこともできる。
同サイズの怪獣でも倒す威力を持つ武器であり、最終回ではD4レイ発射準備中ではあったもののウルトラマンゼットの攻撃をほとんど寄せ付けなかったデストルドスの背に土を付ける程の威力を見せた。
作中の描写からこれが行えるのは右腕だけで、戦闘中は撃った後に別パーツを再装填する事が可能。第22話では明確に硬芯鉄拳弾を放っているもののその後の場面では右腕が残っていたので通常の拳も回収して再装填可能であると思われる(単なるミスという説もある)。
名称の由来は恐らく硬芯徹甲弾から。これは高速徹甲弾とも呼ばれる実在する徹甲弾の一種で、通常の徹甲弾よりも軽量化することで装甲貫通力を高めている。
超硬芯回転鉄拳
本編では最終話のみ使用されたセブンガーの追加武装。硬芯鉄拳弾で外れた右腕に装着する事で武装を完了するドリル型のパーツ。
デストルドスの胸部にダメージを与えた。
ドリル型の腕であり、その時の搭乗者がイナバだった為、あのロボットを彷彿とした人が多かったようだ。
ブースターでの飛行
主に前線への移動として用いられる。
戦闘時にもある程度飛行は可能で、上空のペギラに頭突きをお見舞いした他、ブースターの噴射を利用し凍ってしまったモノを氷だけ器用に溶かす事も出来る。
またブースターは機体から切り離すことが可能。
追加バッテリー
最終話で登場した際に追加されていた機能。
左腰にバッテリーをマウントできるホルダーが増設され、行動限界を迎えたウインダムを戦線復帰させる事に成功した。
特空機支援火器40ミリ汎用機関砲
『セブンガーファイト』にて登場。
バコさんが新たに開発した機関砲…なのだが、見た目は自衛隊の89式小銃そのまんまであり、ご丁寧に脱落防止のビニールテープまで巻いてある。
高火力な一方で暴発しやすいという欠点があり、エレキングがセブンガーからこれを分捕って弄った結果、暴発した弾丸が頭に直撃して自滅するという末路を辿った。
巨大ロボットが人間の使う銃器のサイズ拡大したものを使用する例はこれ以外にも前例がある。
ちなみにプロップは監督の私物のエアソフトガンである。
20式銃剣2型
『セブンガーファイト』に登場する刀剣(銃剣とは?)どう見てもレッドナイフです。ありがとうございました。過去に田口監督は『レッドマン』を撮ってみたいと語っており、まさかこんな形で実現するとは誰も思わなかっただろう。尚田口自身メイキングにて堂々と「レッドナイフ」と呼んでいた。
ビームミサイルキング戦にて初使用され、その後の
アクマニヤ星人連合軍との戦いでも使用された…ものの、明らかにレオヌンチャクの方が目立っていた…久々の(と言うか変身した状態では初の)レオとの共演なのだから仕方があるまい…。
特注扇子
「戦え!セブンガー」第4話に登場。地球防衛軍オーストラリア支部へのデモンストレーションとして、日本舞踊を披露した際に使用された、イナバ・コジローが特注で作った超合金製の扇子。
アイスクリームディッシャー型サンプル回収機
「戦え!セブンガー」第5話に登場。アイスクリーム屋さんで見かけるあの器具に似た装備。
突如東京上空に現れた赤い雲のサンプルを回収するために開発されるが、雷に当たって故障してしまう。
メガ放水パック
「戦え!セブンガー」第7話で登場。放水用ホースを装備し、ボルテックファイヤーの冷却に使用したが、あまり効果を上げることができなかった。
機体バリエーション
TV本編の裏側やその前を描くスピンオフ作品で、いくつかのバリエーションを見せている。
試作特空機7号(対怪光線仕様)
漫画『戦え!セブンガー』の単行本書き下ろしに登場したセブンガーの試作型。
岐阜県某所に拠点がある特殊空挺機構開発実験団(通称・特実団)が開発した。ナメゴンと交戦したセブンガーそのものであり、怪光線対策に巨大な装甲に覆われている。
特空機1号セブンガー(ダブルドリルアーム)
バイタルブレス対応の「セブンガーVBMカード」にて登場した姿で霞んだ金色のボディに両手に装備されたドリルアームが特徴的な姿で、同作におけるセブンガーの最強形態という位置付け。
劇中での活躍
第1話「ご唱和ください、我の名を!」
序盤はヨウコが搭乗。市街地に現れたゴメスと対峙し、広い公園に誘導させようとしたが、迷子の犬を助けようとしたハルキがゴメスに襲われたのを助ける為、ゴメスにパンチを喰らわせて倒した(初登場から46年にして初の戦果にして、『ウルトラマンX』以来4年ぶりとなる人類が独力で成し遂げた戦果である)。……が、そのままバランスを崩し、近くのビルに倒れ込んでしまう。
中盤で独断行動を咎められたハルキが、先程のビルの瓦礫撤去作業の為セブンガーに搭乗。しかし、突然ゲネガーグが飛来し、急遽戦闘となる。
ゲネガーグを追って目の前に現れたウルトラマンゼットに驚きつつも、彼が味方であると信じ、直感でゲネガーグを攻撃する。
戦闘中ゲネガーグに弾き飛ばされてビルにめり込んでしまうが、ゼットの助けで救われ、息を合わせたパンチを頭部にお見舞いしゲネガーグを怯ませる。しかし、ゲネガーグが突然避難所に向かった為に防戦を余儀なくされ、活動時間残り30秒のところで、ゲネガーグの集中砲火を喰らい機能停止。搭乗していたハルキは衝撃に耐えきれず死んでしまう(ハルキは死亡直後にゼットの力によって、セブンガーから離脱させられた模様)。
その後はゼットと一体化したハルキが、変身解除後に目を覚ました場所の近くで倒れ込んでいた。
第2話「戦士の心得」
前回ラストでゲネガーグにやられ倒れ込んでしまっていたが、整備班のおかげで修理が完了したようで出撃体制に入っていた。イナバによるとスタビライザー(揺れを軽減して姿勢を安定させる装置)に0.25%の誤差があったらしい(第1話のゴメス戦で転倒したのも、そのせいと思われる)。
静岡県熱山市にネロンガが出現した事でハルキが乗り込み出撃するも透明能力に悪戦苦闘し(さらにはハルキが早々にゼットに変身しようとして手間取った隙に)、背中に内蔵されているバッテリーの電力を全て吸収されてしまった事により機能停止。ネロンガの進行を許してしまう。
ネロンガが半永久的に電気を作る「クリーンインフィニティ発電所」を狙っている事に気付いたストレイジの面々はネロンガの電流を無効化させる為『ネロンガ電界放出作戦』を決行。セブンガーにはヨウコが乗り込み、ユカが開発した「電界放出弾」をネロンガの角に撃ち込む役目を任される。
思惑通りネロンガが現れ、ハルキによって透明能力対策に発信器を撃ち込んで交戦するものの、ここに来るまでに相当の電力を蓄えていたおかげで威力の上がった電撃を喰らい、40%の損傷を受けて倒れ込んでしまう。
ネロンガはこれ見よがしと再びセブンガーに電撃を浴びせようとするも、ハルキが変身したゼットがお姫様抱っこで救出。
ゼットがネロンガに猛攻を仕掛けるも、カラータイマーが点滅し始めたことで、形勢が逆転しかける。だが、そのときセブンガーの口に相当する部位から「電界放出弾」を発射。見事ネロンガの頭部に直撃させ、ネロンガに大ダメージを与えて隙を作らせた。
第3話「生中継!怪獣輸送大作戦」
冒頭、伊豆原高原に突然現れたギガスに対抗するためにハルキが乗り込み出撃。
今回から、ハルキがかねてから付けてほしいとイナバに頼んでいた新兵器「硬芯鉄拳弾」を搭載。早速ギガスに向かって発射するもその威力は絶大で、押されたギガスがそのまま近くの大事な観測所に突っ込んでしまう(幸い人的被害はなかった)。ギガスは活動を停止したものの、観測所破壊という不手際から2号ロボットの開発予算の根回しがパーになりかける事態に。
その後長官の発案で『セブンガーをアピールしつつ、休眠中のゴモラをスフラン島に輸送する計画』を来日した外国人事務次長(演:ロバート・アンダーソン)に見てもらい、予算を貰えないか検討してもらう事になる。
ほとんど岩と化していたゴモラは大人しく、名誉挽回の為に乗り込んだハルキは花粉症に苦しみながらも順調に運んでいたが、途中でゴモラが花粉によるクシャミで目を覚ましてしまう。
ゴモラの思わぬ覚醒で戦闘を余儀無くされるも、頭部へのパンチで抵抗し一時優勢に。しかし、用水路に躓いてしまった事で派手にこけながらゴモラの上に倒れ込んでしまう(プロレス技のように見えたため、事務次長はその挙動を見て『カブキ・アタックだ!』(字幕のまま)と大はしゃぎであったが)。
ゴモラが事務次長たちの居るビルに向かっていくのを止めようとするも、長い尻尾の一撃で吹き飛ばされてしまいそのまま時間切れ。ヨウコが銃撃で食い止めている間に、ハルキはゼットに変身する。
その後は倒れたまま、ベータスマッシュとゴモラの試合のゴング役を(倒壊した看板がセブンガーの上に落ちたことによる偶然)務める事になった。
ゴモラ撃破後、事務次長は『ウルトラマンを苦しめたゴモラにアレほどの頑張りを見せたのは凄い』(意訳)とセブンガーに太鼓判を押しており、ウルトラマンに匹敵する特空機が作られる事を期待しつつ2号ロボット開発の予算を出してくれる事になった。
実際、怪獣対策が必須で代替戦力がない以上は特空機の戦力強化は必要不可欠であり、目先の過失や敗北に囚われず一定の戦果を見逃さず将来性を優先すべきとする事務次長の聡明さが窺える(なお、事務次長は日本のロボットアニメがお気に入りらしい)。
第4話「二号ロボ起動計画」
埼玉県熊丘市第二地区に出現したテレスドン撃退の為にヨウコが乗り込んで出撃するもそのパワーと素早さに苦戦し、覚醒の原因である地下都市の工事現場を焼き尽くされた上取り逃してしまう。
ヘビクラ隊長の分析により、セブンガーの出力では撃退は困難だとして2号機であるウインダムの完成を待つ事となった。
その後、東京に現れたテレスドンに対応する為ハルキが搭乗、出撃。
セブンガーのパンチを次々と避け、顎に『硬芯鉄拳弾』が直撃してもわずかに目の焦点が揺れたものの、すぐに立て直し、ピンピンしているテレスドンに頭突きをお見舞いされ、倒れ込んでしまう(その際、目がバッテンになっていた)。
その後はハルキが変身したゼットと弟分であるウインダムの勇姿を見届けていた。損傷箇所は来週にも直る見込みとの事。
今話のEDには1回目のテレスドン戦で、テレスドンの尻尾を掴んで進行を食い止めようとする未放送カットが入れられている。
第5話「ファースト・ジャグリング」
自らを封印した石器を破壊する為に日本へやって来たペギラの冷凍光線でウインダムごと凍らされてしまったヨウコを救う為、ハルキが許可無く搭乗、出撃。
進撃を続けるペギラに怒りの猛攻を仕掛けるものの、左上腕部をへし曲げられ重度の損傷を負う。
これ見よがしと空中から冷凍光線で追い討ちをしかけてきたペギラにブースター飛行による頭突きを食らわせた後、ハルキの機転でブースターの炎をウインダムに浴びせる事で凍結状態を解除させると、ヨウコを助ける為に単身飛び出したハルキを『硬芯鉄拳弾』の発射体制のまま見送った。
その後怒り狂ったペギラが接近してくると、ハルキが予め設定しておいたオート機能により『硬芯鉄拳弾』を自動で発射して再度退け、ヨウコ救出までの時間を稼いだ後はそのまま活動を停止したと思われる。
全てが終わった後、無断出撃の上に破損までさせてしまったハルキはぶ厚い始末書を書く事になったのだった。元はと言えば、ハルキが無断出撃をする原因を作ったのは彼ではあるのだが…。
第6話「帰ってきた男!」
冒頭、『制限時間以内にいかに早く怪獣を制圧できるか』を課題としたウインダムとの模擬戦にハルキが乗り込み参加。
機動性に勝るウインダムに自慢の馬力で押しきる一進一退の攻防を繰り広げるが、デビルスプリンターの影響で復活したギルバリスの乱入により急遽戦闘となる。
不意打ちの先制攻撃を避けた後に『硬芯鉄拳弾』を発射しようとするが、ギルバリスに遠隔コントロールされてしまいユカや整備班たちの居る司令所付近に誤射してしまう。(その際、目をパチクリとさせている)
その後、ギルバリスを追って乱入したウルトラマンジードの戦闘を見守り、ギルバリスを破ったその強さに感心していた。
中盤でギルバリス撃破の為に行われた『AI騙して一気に破壊だ大作戦』では、ハルキが工場に侵入したギルバリスコアの撃破を任された為、使用される事は無かった。
第8話「神秘の力」
ハルキが搭乗。ヨウコの乗るウインダムと共に、カブラギが変身したトライキングと戦闘になる。
トライキングに掴まれたウインダムを助ける為に割って入るが、そのまま薙ぎ払われて転倒してしまい、その後、頭部からのレーザーを間近で放射されて戦闘不能に。
ハルキはそのままゼットに変身しようとしたが、ゼットライザーを落としてしまった為に変身する事は出来なかった。
第9話「未確認物質護送指令」
セブンガー本人は登場しなかったが、ストレイジの壁に設計図と思われる貼り紙として登場。
設計図に描かれているものは現在の物と比べると目が小さく縦に長いのでオリジナルに近い印象である。
特別編「特空機シークレットファイル」
ゼットが紹介する形で登場。
ボイスドラマ第4回にてゼットはオリジナルのセブンガーを「何か変な顔」と言っていたが、今回は「なかなか凛々しい顔」と評価を改めていた。また「頼れる味方」とも言っており、地球での共闘を経てそれなりに愛着が湧いたのだと思われる。
ゲネガーグ戦やネロンガ戦で助けてくれた事や硬芯鉄拳弾の説明はあったものの、ウインダムのようにオリジナルを紹介する事は無かった。
第12話「叫ぶ命」
冒頭、突如覚醒したグルジオライデンをウインダムと共に迎撃する。搭乗者はハルキ。
2人がかりでも終始劣勢であり、ウインダムが自身を庇い損傷を受けた事から硬芯鉄拳弾を喰らわせようとするも、バッテリー切れで活動を停止してしまった。
その後のグルジオライデンの再戦では小回りのきくウインダムと、誘導するのにもってこいなキングジョーストレイジカスタムが作戦に参加した為、出撃する事は無かった。
一応、ハルキが今まで倒してきた怪獣達を回想する場面でギガス戦での出撃が流れている。
第13話「メダルいただきます!」
過去映像のみで新たな活躍は無かったが、ラストシーンでセブンガーの1/144スケールのプラモデルの箱が映り込むシーンがある。
第14話「四次元狂騒曲」
グルジオライデンを倒した功績を讃えられたキングジョーSCがストレイジの主力装備となった事で、これまでの戦いでボロボロになり老朽化が進んでいたセブンガーは役目を終え、退役する事となった。
また、セブンガーがこれまで5年間地球を守り続けており、今後は地球防衛博物館へ展示され、民間向けに特空機のPRとして一役買うこととなった。
退役するセブンガーは身体中錆だらけで目も閉ざして暗い倉庫に佇んでいたが、その姿はどこか堂々としていた。
さらば、栄光の特空機1号。
だが、あくまで博物館送りであって解体処分はされていないため、まだ出番があるのではないかと考える視聴者も少なからず存在した(新規OPでも変わらず姿を見せていた)。
そしてその予想は的中した。
第22話「それぞれの明日」
地球防衛軍(元ストレイジ)広報担当者らが企画した『セブンガー展示祭』の展示品として久々に登場。点検作業にイナバが携わっていた事もあり、いつでも出撃可能な状態で鎮座していた。
巨大すぎて建物に入らないためか、屋外に野ざらしになっている。
その後、突如巨大化したバロッサ星人三代目に対抗する為にヨウコが搭乗して出撃。
ウルトラマンゼットとも久々に共闘し、ゼットが羽交い締めにしたバロッサ星人にドロップキックを喰らわせダメージを与えたり等、相変わらずの息の合ったコンビネーションを見せる。
途中、戦闘に介入してきた地球防衛軍のキングジョーSCの明らかな経験不足に悪態をつきながらもバロッサ星人を硬芯鉄拳弾などで攻撃、格闘戦で優位に立つが反撃に合い、足のバランサーが破損して地面に膝を付いてしまう。
しかし、たまたまトライキングの対応に当たっていたゼット デルタライズクローが召喚したベリアロクが機嫌を損ねて地面に刺さっているのを発見。
毎度お決まりの「俺様を手にして、お前は何がしたい?」との問いかけにヨウコが煽りで応対し続けた結果、上手く乗せられたベリアロクが自身の使用を認める。
足が破損した為に歩けなかったが、トライキングに身代わりにされて分離したままだったキングジョーSCのレッグキャリアーをユカが遠隔操作して対応。
キャリアーの走力を乗せたすれ違いざまの一閃、即興必殺技『セブンガー波乗りスペシャルクラッシュ』をバロッサ星人にお見舞いし、なんとか撃破するのだった。
なお、ベリアロクもヨウコに使われた事に関しては結果的にご満悦だった模様。
ラストシーンで特空機が揃って格納庫に存在するシーンで居なかった為、前線復帰した訳では無く現在も展示品として頑張っているようである。
第23話「悪夢へのプレリュード」
ハルキが警護の仕事の最中、ボーッとしていた時に見つけた雲の形の一つとしてイメージが登場。ハルキが真っ先に形を見て連想している。
傍にはウインダムとキングジョーSCに似た形の雲も浮かんでいた。
最終話「遥かに輝く戦士たち」
セレブロに寄生されデストルドスの体内に閉じ込められているヨウコを救う為、先にキングジョーSCとウインダムで出撃していたハルキとヘビクラがデストルドスに追い詰められD4レイによる攻撃を受けそうになった絶体絶命の瞬間、デストルドスの胸部に硬芯鉄拳弾を叩き込んでそれを阻止しながら姿を見せた。
搭乗者はこれまでメンテナンスを担当してきたイナバ。
「骨董品だってな、まだまだ役に立つんだよ」
バッテリー切れとなったウインダムに追加バッテリーを投入し、自らの外れた右腕にドリル型の『超硬芯回転鉄拳』を装着。まさかの強化装備を引っ提げて最終決戦に参戦した。
ウインダムと協力してデストルドスの動きを封じ、キングジョーSCの放つペダニウム粒子砲をアシスト。デストルドスの胸部外装を破壊する事に成功する。
その後はデストルドスの動きを止めながらヨウコを救出しようとするハルキを援護するが、デストルドスのデストルドサンダーブラストにより大ダメージを負い、戦線から離脱した。
最後の見せ場こそゼットに譲ったとはいえ、セブンガーの参戦が無ければヨウコの所在がわからず特空機2機どころかゼットの命すら失われ地球の未来が完全に絶たれていただろうことを考えれば、まさしく値千金の活躍だったと言えよう。
ウルトラヒーローズEXPO 2021ニューイヤーフェスティバル
なんとAI搭載による自律稼働になり、さらには喋ることもできるようになった。
一度はダークネス軍団の攻撃からハルキを守って機能停止するが、最終決戦でゼット達と共に復活。
ダークネス軍団に合体光線を放つウルトラ戦士達を援護し、リベンジを成し遂げた。
セブンガーファイト
まさかの主役に抜擢。
今作では従来までの徒手空拳に加え、話によっては上述の通り追加武装を携行している。
第1話から第5話までの操縦者はハルキ。
また、第5話「壮絶!セブンガー引退試合」ではZ本編第14話前、セブンガー引退前の最後の戦闘が描かれている。
戦え!セブンガー
こちらでも主役として大活躍。
ゼットが地球に来る前の出来事が描かれているため、やはり硬芯鉄拳弾などの装備を持たず基本的に徒手空拳での格闘がメイン。
また相対する怪獣によっては追加装備を施して出動することも。
そして最終回では…
擲命のデシジョン・ハイト ―ストレイジ創設物語―
こちらの小説では特空機開発とストレイジ創設までの出来事が描かれており、後編にて初陣であるナメゴン戦、そして「セブンガー」命名の経緯が語られている。
ウルトラマンクロニクルZヒーローズオデッセイ
最終決戦を振り返った第19話でセブンガーの登場を見た時、『セブンガーは、俺が地球に降り立った時、力を合わせたいぶし銀のファイターなんすよ!!』とゼットが述べていたことからゼットにとってこの機体は戦友と呼べるほど愛着を持っていると思われる。
ウルトラマンクロニクルD
第4話のメインテーマは『ウルトラマンと力を合わせて戦うマスコットキャラ』で本機が取り上げられた。ナビゲーターのデバンが説明された時、マルゥルが「Zの世界の研究者もかなり研究しているんだな。」と一目置かれていた。第7話では火星任務へ行くことになったマルゥルにいったら「宇宙セブンガーならすぐ会える」とデバンが言い映像を見ると「提案の価値があるな。」と申請しようと思っていた。
第17話ではゲストに訪れたハルキと共に特空機の紹介を行っており1番初めに取り上げられ以降、次々特空機たちの紹介ににナビゲーターのマルゥルは興奮していた。しかし、最後に取り上げられたのは最強最悪の禁断の特空機、そして黒幕に仕組まれた死と破壊の王を見せられる。最終的に特空機3機とZの活躍を見て黒幕の目論見を撃ち封じ最後にマルゥルは「強力な兵器もいいが、過ぎたるは何とやら…だな。今後の開発にいい教訓になったぜ。」とセブンガーにおける大切さを物語っていた。
結果、セブンガーはZとトリガー、2つの世界観における重要なキーパーソンとなっていた。
ウルトラマンニュージェネレーションスターズ
第3話と4話のテーマが『共に戦う仲間』となり再びゼットが紹介。前述通りセブンガーに愛着を持っており、3話での活躍を思い出しながら『カブキ・アタックだ!!』と言っていたため『カブキ・アタック』が実質オフィシャル発言と思われたようである。
ウルトラヒーローズEXPO 2024ニューイヤーフェスティバル
ヨウコを乗せてダッシュガロンに追い込まれたアースガロンの前に突如登場。バロッサ星人を追跡してワームホールに飛び込んで、『ウルトラマンブレーザー』の世界にやってきた模様。
超硬芯回転鉄拳を装備してアースガロンと共闘し、ダッシュガロンを撃破。解決後はワームホールから『Z』世界に帰って行った。
また、同年には「みんなの心でご唱和しようぜ!スペシャルナイト」として2021版が再演されている。
ウルトラマンニュージェネレーションスターズ(2024)
番組の目的が「ウルトラマンたちが紡いできた戦いの記録をもとに、新しい力の開発やユセブンガーなどを強化する」というものになっており第1話で早速取り上げられる。
本作において、現役期間が長すぎたことによりその間に色々な装備や強化を施した結果現状では強化の余地が残っていないことが判明した。なお、作中では『セブンガーファイト』や『戦え!セブンガー』での強化装備についても軽く触れられており実際「セブンガーファイト」第3話の映像が使われている。。
その他の活躍
ウルトラ怪獣バトルブリーダーズ
参戦しており、劇中のイメージから属性は『力』。弱点属性は『雷』。
最大戦闘力は5228。ちなみにあのUキラーザウルスよりも上である。
HPと近接防御、遠距離防御性能が優れた所謂タンクではあるものの最大748というそれなりの攻撃力を持ち合わせている他、タンク型としては珍しく運のステータスが異常に高いのでクリティカルで敵を一撃粉砕!というのも可能。ステータスグラフのバランスもレジェンドキャラレベルで優秀である。
ただし劇中での小回りの利かなさを意識したのか回避性能がとても低いのが欠点。セブンガーには真正面から攻撃を受け止めてもらおう。
必殺技は劇中同様『硬芯鉄拳弾』。効果は「命中した相手をノックバックしつつ、超確率で『気絶』にする」というものであり、ギガス戦を意識したものと思われる。
射程範囲は前後左右どちらか直線2マスで、威力は1426と標準的。
リーダースキルは『所得経験値量 中アップ』。経験値量系のスキルはこれまでカネゴンのみが持っていた『所得経験値量 小アップ』しか存在しなかったので破格の扱いである。
固有スキルは『共闘する対怪獣ロボット』。「1ターン目のみ移動力が+3され、攻撃した時に相手が1回必殺または攻撃を受けるまでの間、相手の防御力が大ダウンする」というもの。5ターン目を超えると防御大ダウンの方は発動しなくなる。
また、スキル強化でLv.10にした際は「バトル中1回のみ、自分のHPが0になった時、最も必殺技攻撃力が高い味方の必殺技攻撃力とSPが大アップする」という効果が追加される。
素の継承スキルは上から『HP・防御力 中アップ』『防御力 小アップ (力)』『耐性 火傷(強)』『防御力 大アップ』となっている。特に継承1スキルである『HP・防御力 中アップ』は手軽な上に非常に優秀なスキルなので人気が高い。
実装の少し前にイベント『ウルトラマンゼット アルファエッジ降臨』にてゼット側の仲間として登場。ノーマル、ハードの時点では必殺技が『新兵器申請中』となり、ただのパンチを繰り出すだけだが、エキスパートで『硬芯鉄拳弾』を獲得し実際に使ってくる。
実装後、ゲネガーグら怪獣軍団にやられたセブンガーを大破されないように守り抜くイベント『特空機1号セブンガーを守れ!』が配信。
襲い来る怪獣はゲネガーグ、ネロンガ、ゴモラ、テレスドンと、これまでストレイジを苦しめた怪獣の他にゲネガーグが吐き出したブルトンも出現。ちなみにブルトンはスカルゴモラ、ファイブキング、キングジョーを召喚してくる。
1ターン経過すると、特空機2号ウインダムが加勢に現れる。ウインダムはターゲット集中効果を自分に付与するので、その隙に固まった怪獣たちを広範囲の必殺技で一掃しよう。
なお、ナヴィはレオのセブンガーについてど忘れしているらしく、思い出そうとしている際に「今よりも一分間だけ大暴れしていたような……」とコメントしていた。
ウルトラ怪獣モンスターファーム
原作での人気に加え、上記ウルバトにてポリゴンモデルが作成されていたこともあってか、本作にも参戦が決定。
代名詞とも言える技「硬芯鉄拳弾」ももちろん使用可能。
また、早期購入&DL版予約購入特典として、初代ウルトラマン風のカラーリングを施された「セブンガー 光の巨人ペイント」を入手できる。
なお、発売前の時点においては『ウルトラマンZ』は元より、新世代ヒーローズの怪獣からは唯一の抜擢になるのではないかと言われていたが、発売直前にベリアル融合獣の参戦が発表されたことでその憶測は否定されることとなった。
余談
セブンガーがメインシリーズに登場するのは『レオ』以来、実に46年ぶりのことであり、情報公開当初ファンからは驚きを持って迎え入れられた。
元ネタが1回しか登場しなかったマイナーなキャラクターだったためか、『Z』が初出のキャラクターと思っていた視聴者層もいるらしい。
スーツは新規造形。
『レオ』本編のスーツは素材の都合上細部にシワが寄っておりクタクタであるが、『Z』のスーツでは硬質パーツが使用されている他にメカニカルな柄が追加されており、見た目はほぼ同じだがこちらが人工のロボットである事がよく分かるようになっている。
メイン監督とシリーズ構成を担当している田口清隆氏によると、『レオ』本編のスーツ特有のシワをディテールと捉え、細部のデザインに落とし込んだと言う。
しかしこれによって敵怪獣のスーツを新造する予算が無くなってしまい、監督の判断によって別の怪獣を改造することとなった模様。
特にメインビジュアルにおいて、ロケットパンチを放つセブンガーの姿に驚愕したネットユーザーが続出し、誰が呼んだか「セブンガーZ」との渾名が誕生した。誰が上手いこと言えと。
田口監督としては、鉄人28号とMOGERA、チェルノ・アルファをイメージしていたらしい。
当初は主役機をキングジョーやメカゴモラなどとする案も挙がっていたが、田口監督は最初から強くてはウルトラマンが不要になってしまうと考え、最初は弱いところからキングジョーへ向けて段階的に強化していくことを主張したという。
本作では初めて他のカプセル怪獣や、ウルトラ戦士と共演する事になった。
予想外の復活に喜びと活躍への期待の声があった一方で、放送前の時点では設定の変更による再登場には些か違和感や懸念を持つファンも残念ながら居た。だが、実際に放送がスタートすると、瓦礫の撤去作業や怪獣と対峙した時の挙動により、ニコニコ動画の配信等で「かわいい」といったコメントが流れ、概ね好評となった。
放送後、Twitterにて「セブンガー」のワードがトレンド入りし、他にも、セブンガーのソフビが人気のあまり売り切れ続出との報告も入る等(昨年も似た事例が起きた)、これまでの冷遇ぶりへの反動もあってか、回を増すごとに話題性及び人気が高まっていった。
田口監督は「ノーバとかペガとかブースカがウケる今の土壌ならセブンガーをリメイクすればイケる」と確信していたらしく、バンダイの担当者に「セブンガーのソフビは絶対に売れる」とアピールし続け、『Z』での登場を実現させたという(彼としてはレオのセブンガーのシワシワ感にも愛着はあったが、この説得のために上述したデザイン変更案を提案したそうである)。
第2話ではウルトラマンにお姫様抱っこされる姿が話題となり、「完全にヒロイン」という感想もあった(乗っていたのがヒロインのヨウコだったのであながち間違ってはいない)。このシーンは過去作におけるウルトラマンが防衛チームの戦闘機を救出する場面のオマージュも含まれているのだろう。
第3話の崖の上でのギガスとの戦いは田口監督によると岩船山の崖の上で意図的にウルトラファイトっぽく撮ったと語っている。
主人公がゼットであるため、前哨戦のかませ犬の様な扱いになるのでないか?と懸念するファンもいたが、建物を壊してしまうというミスを犯しつつもゴメスやギガスといった怪獣を撃破したり、ネロンガやゴモラなどの強豪には負けたもののしっかり有効打を繰り出したりと決して弱いわけではなく、かませ犬とは言わせない活躍を見せている。特にゴモラ戦ではあのゴモラの突進を受けても一切後退りしないほどの凄まじい馬力を発揮している(ゼットはアルファエッジで力負けしている上に、ベータスマッシュでも数歩後ずさっている)。
むしろ、特殊能力無しのステゴロ戦では無類の強さを誇り、第3話においてもその点を事務次長から評価されている(ただし、事務次長の激励について過去シリーズの出来事を知る往年の視聴者からは、今後の不穏な展開を不安視する声もあった。後にそうした懸念が的中してしまった)。
前述の通り、ゼットが地球に来るまで5年間も戦い続けた事が判明している他、ゲネガーグ戦やネロンガ戦などを除けば、怪獣の攻撃で倒れることはあっても、大体の敗因はバッテリー切れによる活動停止である。
第5話のペギラ戦を見れば分かりやすいが、火力と機動力はウインダムより劣るものの、耐久力と馬力はセブンガーの方が優れていると思われる(現に、ウインダムはペギラの格闘攻撃に吹っ飛ばされたが、セブンガーは対して動かなかった)。
また、ウインダムとキングジョーは、敵の攻撃を受けて一時的に機能停止した事があるが、セブンガーは完全に大破しない限り、機能停止せず最後まで戦っていた。
特に、第5話や第8話の戦闘描写は、弟のウインダムを助けるために奮闘するお兄さんに見えなくもない。
またネロンガ戦のようにセブンガー搭乗時に敵怪獣の特性や戦闘スタイルを予め履修しておく事で、ストレイジの練る作戦や秘密兵器開発、ハルキの特訓によるゼット時での勝利などに繋げている他、人命救助の為にオート機能を駆使して十分な時間を稼いだりしている。その点を考慮すると、ウインダム含めゼットへのバトンタッチの役割を担っていると言えなくもない。
第14話冒頭での突然の退役を宣言にはファンも動揺を隠せず、Twitterトレンドにも載ったほどだが、「最終決戦で無双する前フリなのでは?」とセブンガーの復活を予想していた声もあり、活躍を期待する声も上がっていた(博物館に動態保存されていた機体を動かす展開はロボット作品でも割と存在しており、乗り換えた後継機が最終話で破壊されたために旧型機に再び乗る展開もたまにある)。
そして第22話での再登場するや否やファンからは歓喜の声を上がり、その愛されっぷりを改めて示した。
第22話で登場したヨウコの履歴書にはヨウコ搭乗時のセブンガーの戦歴がテレスドン戦まで書かれている。
本編第1話にあたるゴメス戦以前にはリトラ、クレッセント、タッコング、アロン、ツインテール、ゴルメデ、ガマクジラと戦闘を繰り広げ、その全てを撃破、又は捕獲したと記載されている。
最終回では操縦者が橋爪淳氏が演じるイナバである事と、新たにドリル型武器「超硬芯回転鉄拳」を取り付けた事で、前述の田口監督のイメージも相まって、MOGERAを連想する視聴者も少なくなかった。
田口監督が『スペゴジ』のファンであることを考えると、おそらく狙った演出であると思われる。そしてメイキング映像でのインタビューにて脚本に関係無くイナバをセブンガーに乗せることは決まってたという。
出撃シーンではシリーズの防衛チームおなじみのアナウンス「フォースゲートオープン」が久々に復活。これは『ウルトラセブン』に登場するウルトラ警備隊の戦闘機出撃シーンでアナウンスされているものが初出。
毎年恒例の小ネタの1つとして、特撮シーンで使われるミニチュアの中に『7GER』という名前のコンビニエンスストアが存在している。
モデルはおそらく某大手コンビニであろう。
全ウルトラマン大投票では、ウルトラメカ部門で第1位という快挙を成し遂げた。昭和のウルトラマンでも知る人ぞ知るマニアックなキャラクターから、全シリーズの中から第1位に上り詰めたのは、まさにシンデレラストーリーと言えるだろう。
さらに付け加えると、ヒーロー部門ではゼットが第3位、怪獣部門ではジャグラスジャグラーが第2位にランクインしており、『Z』勢の人気の高さが改めて浮き彫りとなった。
商品化の軌跡
『Z』の放送開始と同時に、まずは定番ソフビシリーズにてラインナップ。放送開始直後の時点でも異例の売れ行きを見せ、中々玩具屋でも見かけない大人気商品となり、品薄は現在も続いている。
※定番ソフビシリーズは2〜3カ月に一回のペースで補充されるので、転売価格で買うことはオススメしませんのでご注意を。
10月9日にウルトラマンおもちゃウェブで公開された『ウルトラブログ キングジョーSC特集最終回』にて、「光る、鳴る 特空機1号セブンガー」の発売が告知され、プレミアムバンダイで詳細が発表された。
ギミックとしては硬芯鉄拳弾を発射出来る他、背中のバッテリー交換(残量あり(青)となし(赤)の2種付属)、「カブキアタック」を意識した手のひらパーツの付属、顔を通常顔と怒り顔、目が×になったダウン顔、退役時のスリープ顔にそれぞれ変更可能で、頭部にLEDを内蔵しているので目が光る。
更に、背面のボタンを押す事で劇中の攻撃音やAI音声が鳴り、約3分を計測して残り時間をアナウンスする『活動時間計測モード』に加え、ハルキとヨウコ、そしてヘビクラのキャストボイスが50種類以上収録されている豪華仕様。
サイズはDXキングジョーSCと同じく500ソフビやウルトラアクションフィギュアと並べて遊べる大きさで、全身20カ所以上が可動する他、一部パーツにはダイキャストが使われており、セブンガーの重厚感をその身で味わえる……と、正に究極のセブンガーグッズである。
ちなみに細部の造形にはウルトラマンのS.H.Figuarts等も監修している円谷プロの造形チーム『LSS』が協力している。商品開発部も本気のようだ。
プレミアムバンダイにて10月9日14時に予約受付開始、受付終了予定日は11月30日。
価格は税込みで9900円とお高めだが、それでも納得してしまう程のギミックとクオリティを有している。
その発表から一週間後の10月16日、今度は「ミニプラ 特空機1号セブンガー」が発表、プレバンで予約が開始された。図らずも、これで本編13話に一瞬だけ登場したセブンガーのプラモデルが実現することになった。
大きさは約15cmと、こちらも既存のアイテムと組み合わせて遊ぶことが出来る。こちらはミニプラということで全体はほぼ成形色のため、塗装剥げの心配が少なくて手にとって遊びのにはこちらの方が向いているかもしれない。
価格は先週発表された物の半額以下の税込3520円。
そして17日、今度は魂ネイションズの公式アカウントにて発表があり、11/6-8開催のオンラインイベント『TAMASHII NATION 2020』にて「S.H.Figuarts 特空機1号セブンガー」がお披露目された。
Z本編中に共闘したゼット アルファエッジは勿論、ダークゼットライザーを持ったジャグラーや、事前告知無しで展示されたS.H.Figuarts ウルトラマンレオと共に参考出品という形ではあるが展示されていた。
その後正式に発売が決定。硬芯鉄拳弾は勿論、顔の差分や超硬芯回転鉄拳も付属する事となった。
それとほぼ同時期にセブンガーのチャームやアクリルスタンド、マスコット、ダイカットクッション、巾着、はたまたネックレスなど、一気にセブンガーのアパレル商品も登場。これまでの冷遇っぷりが嘘のような関連商品の豊富さを見せつけ、ファンの間にも驚きが広がった。
番組終了5ヶ月後の2021年5月には、230mmの大型ソフビ「ウルトラBIGソフビ」シリーズにて発売。ウルトラマン以外のキャラクターが同シリーズでラインナップされるのは初である。
更に2022年3月12日には、「ウルトラアクションフィギュア」シリーズで発売。
ウルトラマン以外のキャラクターがラインナップされるのはジャグラスジャグラー以来2度目である。
2024年2月10日には「ニュージェネレーションスターズセット」としてリニューアルして発売予定。
動力パイプと超硬芯回転鉄拳が付属し、宇宙セブンガーに換装可能。付け替え用手首も付属し、同時発売予定の「ウルトラマンゼット オリジナル ニュージェネレーションスターズセット」に付属のベリアロクを持たせることが可能。
2023年2月には『ウルトラ怪獣モンスターファーム』で登場した派生形である「キングジョーセブンガー」のソフビが発売された。
関連タグ
3式機龍:人類が独力で作り上げた対怪獣用ロボットだが、オリジナルは宇宙人製という共通点がある。一時的に飛行可能なブースターなど、装備も類似したものがある。後にドリル状の武装を腕に着けたという共通点も生まれた。
イングラム(レイバー):操縦者のミスで余計な損壊を出す、予算に悩まされる、裏方である整備班の描写が多い、隊内の雰囲気と色々と共通点がある。そのため、動画サイトのコメントでよく比較される。
G3マイルド:『仮面ライダーアギト』に登場した対応型パワードスーツ。基本スペックでは大した威力を持たないが、最終話で見せたバッテリー交換などピンチの仲間機にはその補助を行うなど共通した点も持っている。
ギャラクシーメガ:『電磁戦隊メガレンジャー』の1号ロボで、ストーリー後半から第一線を退き、新ロボに主力の座を譲っている点が共通している。また、こちらも第一線を退いた後も有事の際は戦線復帰することもある。
ジェットジャガー(ゴジラS.P):元祖が昭和の作品かつ、長期間に渡り出番が無く、令和の新作で大活躍を果たした人類が作り出したロボットキャラクター繋がり。こちらも元祖の知名度がイマイチだったが、最終決戦で大活躍を果たした。
ガヴァドン:こちらも田口監督が担当した回で登場した怪獣で、こちらも放送の後にソフビが発売されて売り切れが続出した。