概要
読んで字の如く漢字四字から成る熟語で、そのため、組み合せとしては無数に存在する。
意味合い的には、慣用句的に使用される。
広義の意味合いでは漢字四字で成り立つ言葉全てを指す為高速道路なども含むとされるが
狭義の意味合いとしては単なる四字からなる漢字(人名、商品名、地名等)はあてはまらず、
主に中国に原典があり文学的・哲学的な意味合いを持つ言葉だけを指すとされている。
その為、九十九折や一時停止など日本が原典だったり、文学的意味合いの薄いものは含まれないとしている四字熟語事典などもあるが、現在でもその明確な線引きは曖昧なままである。これら四字熟語ではない四字言葉を、「四字熟語みたいな存在」的意味合いでの慣用句として使われることはよくある(例:弱肉強食の誤答としての「焼肉定食」など)。
大相撲では若貴兄弟が横綱・大関昇進時の口上で使った事でどんな四字熟語が出るのがが話題となっていた。
主な四字熟語
慣用句の誤用、その他
50音順
天地真理:人名です。決して「てんちしんり」などという四字熟語ではありません。
右往左翼:終戦後に急に左翼化した人物を揶揄した、当時の造語。
御御御付:難読漢字ではあるが、四字熟語ではない。
我田引鉄:我田引水の「水」(用水路)を「鉄」(鉄道)に置き換えた造語。20世紀の序盤の政治家が自分の選挙区(票田)に鉄道を誘致して得票を狙ったことから。
完全超悪:勧善懲悪の勘違いから生まれた造語。つまり「比類なきほど最凶の悪」という意味。
規制緩和:政治的、経済的な規制を緩めたり廃止したりすることであるが四字熟語に非ず。
休憩時間:休息を行う為の時間の総称として会社で多用される言葉だが四字熟語ではない。
公序良俗:一見四字熟語に見えるが、「公の秩序又は善良の風俗」の略語である。
三者面談:三人で行う面談。学校などで良く使われる言葉だが二つの二字熟語くっつけただけの造語であり、実際に存在している四字熟語は三者三様である。
自力本願:他力本願の誤用的な意味の対義語とされるもの(本来の対義語は「自力作善」)。
鉄拳制裁:一見四字熟語に見えるが四字熟語ではない。
出前一丁:中国語圏でもこのままのブランド名で定着しているが、あえて漢文で理解しようとすると「出(いず)る前に一切れ」という意味不明の語となる。
突貫工事:これも四字熟語ではない。
婦唱夫随:「夫唱婦随」を入れ替えて意味を逆にした造語。
無間地獄:2000年落下し続けた先に存在する八大地獄最悪の最下層。転じて地獄のような苦しみを表す強調表現として使われることがある。
焼肉定食:テストでの弱肉強食の誤答として知られる。
行方不明:相手の所在が分からないという意味だが四字熟語ではない。類義語としては音信不通など。