概要
テイマー・龍野ツルギ一行とバルバモン軍との戦いを描いた作品。全4巻。
同時期に放送されていたデジモンセイバーズとはメインデジモンやデジヴァイスなど共通点が多いが世界観的な繋がりはない(もともとはセイバーズのコミカライズの予定であったが、アニメの企画が大幅に遅れたことでオリジナル作品となったとのこと)。
登場人物
テイマー
パートナーはアグモン。小学5年生。
デジモンとサッカーが大好きで共に実力は高い。
勉強は苦手で世間知らずなところもある。
無茶な行動をすることが多かったが冒険が進むにつれリーダーシップを発揮するようになる。
パートナーはガオモン。ツルギたちより年下。
優しい性格で大の鉄道ファンであるが、戦車についての知識も持っていたりと
心臓病を抱えており、そのことを「不幸」と嘆いていた(デジタルワールドではなぜか発病しない)。
パートナーはピチモン。ツルギの同級生で学級委員長。母親代わりに弟タクの面倒を見ている。
バトルは野蛮だからと嫌いデジモンは育成専門であるが、アグモンに掴みかかってぶん殴るなど本人が暴力的な所もある。それでも母親と死別した辛い過去を持っている為か、争いを好まない心自体は紛れもない本物である。デジタルワールドに迷い込んだ際に元の世界に帰ることを最優先にしやや空気を読まない発言が多かったのも家族を守らなければならないという責任感の裏返しである。
どうやらツルギに気があるらしく、ツルギが巨乳好きという疑いを掛けられた時はひどく憤慨していた。
ちなみに、彼女だけ唯一セイバーズからの出典でないデジモンがパートナーである。ちなみにララモン系はゲストとして登場する。
パートナーはペックモン。ツルギの同級生。
幼少期にノルンと出会い、デジモン達を守るという誓いを忘れずに守り続けていたが、ある時、不良達から子供達のデジモンカードを取り返す為、勝負に勝利するも、相手は約束を守らなかったどころか、ショウを一方的に痛めつけた挙句にデジモンミニを壊されてしまう。そこにツルギへの羨望と恨みが重なり、心を閉ざして引き篭もる生活を送っていた所、壊れたはずのデジモンミニがバルバモンの魔力で漆黒に染まった状態で復元。デジモン達が人間達に弄ばれない世界を作るべくバルバモンの誘いに乗りハッカーテイマー・ナイトとして従っていた。ライズグレイモンによって体の中に埋め込まれた黒の核を撃ち抜かれて正気に戻る。
天界でムルムクスモンと対峙、デジヴァイスを自ら破壊して、自らの命を削ってパートナーを進化させるバーストチャージを発動。ペックモンと一体化してレイヴモンに進化するとブラストウィングで彼をバルバモンの呪縛から解き放った。
パートナーデジモン
進化ルートはコロモン→アグモン→ジオグレイモン(グレイモン)→ライズグレイモン→ビクトリーグレイモン。
ツルギのパートナー。喧嘩っ早く食い意地が張っている。彼を含めたパートナーデジモンは体は六角形のMu端子が埋め込まれた「変異種」で通常の個体以上の戦闘力を持ち、障壁を発生させるといった特殊能力を発揮する事が出来る。最終決戦では対神器デジモンツインの力で調停者「ビクトリーグレイモン」に進化するが、バルバモンへの怒りに燃えるツルギの命令には従わず、静止を決め込んでいたが、彼が本当の目的である「仲間の為に戦う心」を思い出すとツルギらを認めてズィードガルルモンと共に決戦に臨む。
進化ルートはワニャモン→ガオモン→ガオガモン(ブラックガオガモン)→マッハガオガモン→ズィードガルルモン。
ユウのパートナー。保護者的存在で、アグモンとは仲が悪く、彼からは「イヌ」と呼ばれている。
削除部隊によってトレイルモンが殺害された悲しみと殺意の影響でブラックガオガモンに暗黒進化してしまい、力を使い果たしてワニャモンに退化してしまうが、アンドロモンが自らの命を呈してユウを教え諭した事で奮起した為、戦線に復帰する。バルバモンとの決戦では対神器デジモンツインの力で調停者「ズィードガルルモン」に進化し、ビクトリーグレイモンの後方支援を担当した。
進化ルートはピチモン→マリンエンジェモン。
アミのパートナー。幼年期なのでバトルは苦手。
ナノモンとの戦いではアミを守りたい一心でマリンエンジェモンに進化し、オーシャンラブで戦意を喪失させた。物語終盤でNEOの一部にされるが、NEO消滅に伴い、アミの元へ帰還した。
進化ルートはペックモン→ヤタガラモン(2006年版)→レイヴモン。
ショウのパートナー。主人に忠実な性格で序盤のツルギ達が手も足も出ない程に戦闘力が非常に高い。
協力者
シャチを思わせる造形をした個体のトレイルモン。水上でも線路を生み出して走行する事が出来、敵が近付くとガトリング砲を展開して迎撃するなど乗客の安全を第一に考えている。最期はツルギ達を守って消滅してしまい、ユウの心に大きな傷を残した。
「セイ」のメモリを持つパタモンの住む村の賢者。
ツルギをデジタルワールドに招いた張本人で、デジモンミニをデジヴァイスicにアップグレードさせた。
キャラクターベースはおそらくデジモンアドベンチャーの個体。
「ムシ・クサキ」のメモリを持つ北の森の賢者。
老成した口調で話し、ペックモン相手に互角の戦いを見せるが、ヤタガラモンの甕布都神で消滅する。
「キカイ・ヘンイ」のメモリを持つデジタルワールドにおけるライトシティの賢者。
ガードロモンを指揮してライトシティを防衛しており、タンクドラモン数体を屠る高い戦闘力を誇るも、カオスドラモンのハイパームゲンキャノンで消滅した。
北の森を目指して旅をしているキャラバンのリーダー。
- 美樹原ノルン
ツルギたちが幼少期に出会った謎の少女。
正体はイグドラシルの良心。
バルバモン軍
首領
三将軍
コマンドメンツ
雑兵。生き残った個体は最終決戦でツルギ達の応援に駆けつける。
ツルギがデジタルワールドで初めて戦った敵。ピッコロモンをナイフで抉るなどの悪辣な行為がツルギ達の怒りを買ってしまい、アグモンのベビーバーナーで焼き尽くされた。
コマンドメンツの主力として運用される。序盤に登場した個体は持ち前の装甲でジオグレイモン相手に善戦するが、戦車の装甲は上部が薄いというユウのアドバイスを受け、ホーンインパルスで貫かれた。
遊園地のような基地「i-LAND」で将来コマンドメンツになりうるデジタマの育成をしている。
ファンビーモンを雑兵に従えていたが、アグモン達に全員倒され、キャノンビーモンに進化して一行を始末しようとするも、ジオグレイモンのメガバーストでニトロスティンガーを押し切られて敗北した。
エンジェウーモンとテイルモンに化け、温泉郷に見せかけたアジトで待ち伏せしていたが、ピチモンが進化したマリンエンジェモンのオーシャンラブで戦意を喪失する。
戦闘用に改造されたトレイルモンを駆り、ツルギ一行を襲った。
一行を守って死んだトレイルモンを嘲ったことが仇となり、ブラックガオガモンにバラバラにされてしまった。
実は序盤で観客として登場している。
キャノンビーモン(空母型)から射出される殺人虫。
ライズグレイモンに全弾撃ち落とされた。
天界の牢獄の番人を務めるが、レイヴモンの攻撃に巻き込まれて消滅。
NEO
- NEO
ピチモンを核に7つの属性のデジメモリを組み込んで誕生した存在。
デジモンでも人間でもない知性体で、デジタルワールドと現実世界をゼロから作り直そうと目論む。
ゼロ・ジェネシスで新しい宇宙を作り出して子供達の介入を防いだ筈が、彼の中に取り込まれたマリンエンジェモンとの絆がデジタルゲート解放の触媒になってしまう。最期はビクトリーグレイモンの敵を倒すためではなく、相手に絆を示すための一撃を浴びて、彼らの持つ絆の意味を理解し、消滅した。
属性は当時発売されたデジモンストーリーの属性に基づく。
ゲストデジモン(登場順)
世界中のライバルのイメージとして登場。
ライトシティ上空を飛んでいたり、散策するテイマーのパートナーとして登場したデジモン達。
- ガイドモン
ライトシティでガイドを務める。
バトルステージで戦闘を繰り広げていたデジモン達。レアモンはツルギと交戦するが、乱入してきたナイトのペックモンにより削除されてしまった。
- ノヘモン/ウッドモン/トーカンモン/ブラックアグモン/コテモン/カラツキヌメモン/ツチダルモン/ウェンディモン/フローラモン/グミモン/チョコモン/ハーピモン/ジジモン/ババモン/ネーモン/バーガモン/コカトリモン/ファントモン/エレキモン/コンゴウモン/ゲコモン/ヤシャモン/ソーサリモン/ナイトモン/デスメラモン/ユニモン/デラモン/ガニモン/ボルケーモン/ポンチョモン/マッシュモン/モノドラモン/シーサモン/ギガスモン/チャックモン/ホルスモン/エテモン/メカノリモン/プクモン/ベーダモン/ガルゴモン/スターモン/ケンタルモン
観客として登場。
デジタルワールドとの境界が揺らいだ影響で現実世界に出現したデジモンで、グレイモンに敗れた。
かつてサンフラウモンと共に植物の楽園で暮らしていたデジモン達。生き残ったララモンとタネモンはサンフラウモンと共に新天地を求めて旅をしている。
バルバモンに操られて暴走したがガオガモンのスパイラルブローで元に戻った。
おそらくキャラクターベースはアドベンチャーの個体。
タンクドラモンに削除される。
コマンドメンツに育てられる予定だったデジモンで、ガオモンに救出され、最終的にサンフラウモンに預けられた。
北の森の住民。
ツルギ達の応援に複数体現れる。人選はおそらくデジモンアドベンチャーから。
- ディグモン/ギロモン/ズドモン/カブテリモン/リリモン/バケモン/ガルダモン/トーカンモン/シャッコウモン/サンダーボールモン/ホークモン/ホエーモン/ゲソモン/グリフォモン/スワンモン/エテモン/ワーガルルモン/グラウモン/トゲモン/クラモン/もんざえモン/フレイドラモン/ユキダルモン/クダモン/メタルグレイモン/ボルケーモン/ブロッサモン/ゴツモン/ネーモン/ウィザーモン&テイルモン/ベーダモン/エンジェモン/エンジェウーモン/ゴブリモン/バンチョーレオモン/ロゼモン/ジャスティモン/サクヤモン/ヌメモン/テリアモン/カプリモン/スカモン/チューモン/スターモン/ナニモン/ジジモン/ババモン/ワームモン/エレキモン/ポヨモン/カメモン/アンティラモン/シュリモン/ライラモン/マンモン/ベジーモン/メカノリモン/レナモン/ベジーモン/デラモン/デジタマモン/ゲコモン/ハニービーモン/ウパモン/ギザモン/チビキウイモン/キウイモン/クネモン/バーガモン/イガモン/パグモン/グミモン/ウッドモン/リボルモン/ボコモン
NEOに生きる意味を示すため、ツルギ達に加勢する為に善悪を超えてデジタルワールド各地から集結したデジモン達。ちなみにこの中で当時最新だったデジモンはセイバーズにも登場したバンチョーレオモンだったりする。