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ケルベロスの編集履歴

2023/04/16 01:42:42 版

編集者:桑名銀天

編集内容:メメントモリのケルベロスを追加しました。

センシティブな作品

ギリシア神話に登場する冥府の番犬。三つ首、蛇の尾、首元から無数の蛇を生やした猛犬で、冥府神ハデスによって『地獄の番犬』として飼われることになる。有名な怪物だけあり、この怪物をモデルやモチーフに用いたものは非常に多い。

曖昧さ回避

個別タグあり

個別タグなし

概要(原義)

魔人テュポーンと魔獣の母エキドナの息子で、三つの首と竜の尾、蛇のたてがみ、青銅の声を持つとされる。オルトロスは弟である。常に冥府におり、具体的にはハーデスの王宮を警護しているという神話と、冥界への門に控えているという神話がある。その仕事は亡者の監視と脱走の防止。3つの頭が交代で眠り、常に最低ひとつの頭は覚醒しているので、見張り役には最適な魔物である。入ってくる亡者は歓迎するが、逃げようとする亡者や侵入してくる生者には容赦しない…が、何回か失敗している。

獰猛な捕食者のイメージが極めて強いが、甘い菓子に目が無いと言う意外な嗜好がある。蜂蜜を塗った「ソップ」と言う菓子が特に好物で、ソップを与えればケルベロスがそれを食べている間に目の前を通過することが出来る、とも言われる(嘗てギリシアでは、厄介者を懐柔する為に用いる賄賂を『ケルベロスに与えるソップ』と呼んだ)。故に嘗てのギリシアでは、死者の副葬品に必ずソップを添えた。また良質な音楽も好み、音楽を聴くとすべての頭がリラックスして眠ってしまう。竪琴の名手オルペウス(オルフェウス)が死んだ恋人エウリュディケーを追って冥界まで降った際、竪琴を奏でてケルベロスを眠らせた逸話は有名。

ちなみに、体系的にギリシャ神話を纏めたものとしては現存最古となる叙事詩『神統記(テオゴニアー)』ではケルベロスは「50の首を持つ猛犬」と記述されているが、一般にはあまり浸透していない。尚、「メディア・テック出版」の「魔獣大百科」に於けるケルベロスの記事では「ケルベロスは雌でキマイラと姉妹。オルトロスはケルベロスの『兄』」と記され、同大百科のキマイラの記事、並びに同出版社の「悪魔大百科」のエキドナの記事に於いても、それを補完する記載がされている。どうも、これ等の記述自体が先述の『神統記(デオゴニアー)』の内容を元にした物らしい。

いわゆる地獄の番犬という概念はインド・ヨーロッパ語族の神話に共通するモチーフのようで、北欧神話ではガルムインド神話ではサーラメーヤという形で現れている。

第十二の難行

冥界の神ハデスの僕として、多くの物語に登場するケルベロスは、大英雄ヘラクレスとの関係も深い。

ヘラクレスの十二の難業の最後に、この獣を地上に連れ出すと言う試練がある。ヘラクレスは冥界の神ハデスの『素手で倒せたなら連れ出しても良い』との了解を得て、力比べでケルベロスを負かす事によってこれ地上に連れ出す事に成功したが、その時ケルベロスは初めて見る強い日光に驚き、その時に垂らした涎の跡からトリカブトが発生した。

ギリシア神話以降のケルベロス

伝承とほぼ同じく、死者を貪り食う犬として登場。

近代に書かれた魔術書ではソロモンの魔神の1柱である、序列24番で19の軍団を指揮している侯爵「ナベリウス」と同一視された。「チェルベロ」との表記もある。

ケルベロスをモチーフにしている創作キャラ

大抵、三つ首の番犬というお約束は守られている。

ただし、ドラゴンクエストのように二首であったり(これではオルトロスである)、女神転生シリーズのように首が一つだけだったりする事がある(ソウルハッカーズの設定では攻撃の時に三つに増えるという扱いであった)。

属性は大抵、冥界からの連想で火属性や闇属性に据えられるが、原典の神話で火を吐いた逸話はない。

毒属性に据えられる事もあるが、こちらの方が原典に則していると言えるだろう。近年には雷属性が与えられるという珍しいケースも。

漫画

ゲーム

特撮

Vtuber

  • 戌亥とこ(にじさんじ所属のバーチャルライバー。種族がケルベロスであるが、形態は頭1つの人間型である)

関連タグ

ギリシャ神話 神曲

テュポーン:父 エキドナ:母 オルトロス:弟 ヘラクレス:敵

ケルベルス座星座

トリカブト:ケルベロスの唾液からトリカブトが生まれたという伝説がある。

ハーデス キマイラ ラードーン ヒュドラー オルフェウス プシュケ ガルム

  三つ首

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