基礎データ
全国図鑑 | No.0051 |
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カントー図鑑 | No.051 |
ジョウト図鑑 | No.133 |
マウンテンカロス図鑑 | No.002 |
アローラ図鑑 | No.086 |
ガラル図鑑 | No.165 |
パルデア図鑑 | No.149 |
ローマ字表記 | Dugtrio |
分類 | もぐらポケモン |
タイプ | じめん |
高さ | 0.7m |
重さ | 33.3kg |
せいべつ | 50%♂・50%♀ |
特性 | すながくれ/ありじごく/すなのちから(隠れ特性) |
おとしもの | ディグダのつち |
タマゴグループ | りくじょう |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | ダグトリオ | dug(英語で掘った)+trio(イタリア語で三人組) |
英語・スペイン語・イタリア語 | Dugtrio | 日本語名に同じ |
ドイツ語 | Digdri | dig(英語で掘る)+drei(3)+trio(イタリア語で三人組) |
フランス語 | Triopikeur | trio(イタリア語で三人組)+taupe(モグラ)+marteau-piqueur(削岩機) |
韓国語 | 닥트리오 | 日本語名の音写 |
中国語 | 三地鼠 | 三(sān)+地鼠(ディグダ) |
ロシア語 | Дагтрио | 英語名の音写 |
ヒンズー語 | डगट्रियो | 英語名の音写 |
タイ語 | ดักทริโอ | 日本語名の音写 |
リトアニア語 | Dugtrijus | 英語名より |
進化
ディグダ→ダグトリオ(Lv.26)
リージョンフォーム
『サン・ムーン』から登場する、アローラ地方の環境に適応するために姿を変化させたダグトリオのアローラのすがた。
概要
初代『ポケットモンスター 赤・緑』から登場してるディグダの進化形。3匹のディグダが一箇所に集まった形となり、身体も3倍以上に大きくなった。
第四世代くらいまでは精悍な目つきをしていたが、近年はディグダと同じ顔つきになり、公式絵もそうなっている。
変わらず農家などには親しまれており、体の下部も土に埋まったままで、何があろうと離れる事はない(詳細はディグダの記事を参照)。
図鑑では進化によって「一つの体から三つ子になった」いう文面が記されており、ポケモンという生物の神秘が垣間見える。
それ故、3匹とも考える事が同じなため、いつも仲良しで高いチームワークを誇る。
ポケパルレではどの頭を撫でても、どの頭に餌をやっても3匹そろって喜ぶので感覚を共有しているようだが、喜ぶ際は3つの頭が個別に回転する。実に摩訶不思議である。
なおごく稀に、どの頭が初めにエサを食うかで大ゲンカをする事もある模様。
掘る力も進化前より向上し、それぞれの頭を互い違いに動かすことで土を柔らかくして、最大地下100kmまで掘り進めるパワーを秘める。
ツルツルに見える頭もとんでもなく硬く、硬い岩盤をかち割って掘り抜ける程。
だが、そうして地面を掘り過ぎた結果、地震を起こしてしまった報告もあると言う。
バトルの際は地中を移動して、相手が油断しているところを別の場所から攻撃する戦法を好んでいる。
体重はディグダの頃は0.8kgだが、ダグトリオに進化すると33.3kgまで重くなる。これは単純計算で一匹あたり11.1kgになり、進化前のおよそ14倍と一気に大きくなる。
因みにディグダをそのままダグトリオと同じ大きさにすると、重さは単純計算で3.5×3乗=42.875倍となるので、これでも控えめな倍率と言える。
ゲームにおける特徴
初代/FRLG/ピカブイ・金銀クリスタル/HGSS
初代及びリメイク作品・金銀クリスタルではディグダの穴にのみ低確率で出現する。
初代及びリメイク作品においては、レベルは序盤にしては破格の29~31。この時点ではかなり高いレベルで、野生ながら高過ぎる素早さと「きりさく」や「あなをほる」など強力な技を持っているかなりの強敵。
「フラッシュ」を取りにディクダのあなに潜り、運悪くこいつと出くわし、素早さが高いために逃げようとしても「にげられない!」と表示され、パーティを全滅させられたプレイヤーは多いだろう。被捕獲率も低く、序盤は買えるボールが限られる状況も相まって、捕まえるのにもかなり手を焼く困り者。まあ、素直に進化前を捕まえれば良い話で、運良く捕まえられれば頼れる戦力になってくれる。
ちなみにFRLGでは「ふゆう」を持つゴースを使えば完封可能となった。
『ピカチュウ』では11ばんどうろのゲート2階にいる少年からベロリンガと交換でダグトリオ(ぐりお)を入手する事が可能だが、そのベロリンガ自体の生息場所が本バージョンでは殿堂入り後のハナダの洞窟である。
第2世代リメイク『HGSS』では進化前のディグダがジョウト地方に新たに追加された48ばんどうろに出現し捕獲可能になった事で殿堂入り前から活躍できるようになった。
『クリスタル』『HGSS』でダグトリオを手持ちにしていればカントー地方の発電所にいるNPCのモリオからレアコイル(てつまる / さてつ)を交換で貰う事が可能。
ストーリーにおいては、初代及びリメイク作品にてロケット団のボスにしてトキワシティのジムリーダー・サカキの手持ちで登場する。『HGSS』セレビィイベントや『BW2』のポケモンワールドトーナメントでは使用しないが、『USUM』のエピソードRRで久々に登場する。
RSE・ORAS
『ORAS』でグラードン/カイオーガ戦後にほのおのぬけみちでディグダが土煙から出現する。
DPt・BDSP
殿堂入り後の228ばんどうろに出現。『BDSP』では地下大洞窟ではディグダを40匹触れると色違い・レアな石像が手に入りやすくなるボーナスタイムが発生するのだが、たまにダグトリオも出現し3匹分カウントされる。
BW・BW2
イッシュ地方には生息しておらず、過去作から連れてくる必要がある。ちなみにこの地方においてモグリューとドリュウズがモグラポジションである。
XY
13ばんどうろとフレンドサファリ(じめん)に出現するが、本作でディグダは野生で出現しない。
SM・USUM
ソード・シールド
スカーレット・バイオレット
本作で内定し、各洞窟に出現するが今作ではなんと最序盤(入り江のほら穴)からディグダを捕獲する事ができる。
ストーリーにおいては、パルデア四天王・チリの手持ちとして登場。
性能
種族値
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
第1世代 | 35 | 80 | 50 | ※ | 70 | 120 | 355 |
第6世代まで | 35 | 80 | 50 | 50 | 70 | 120 | 405 |
第7世代から | 35 | 100 | 50 | 50 | 70 | 120 | 425 |
ゴツくてのろい地面タイプの概念を覆すような高い素早さが特徴。
第9世代現在でも地面最速を誇る。
しかし、残りは攻撃力が高めである以外は軒並み悲惨。物理・特殊耐久指数共に1万にすら満たないと言う恐るべき紙装甲である。
技・特性など
「じしん」や「ストーンエッジ」、「つじぎり」「ふいうち」などが候補に入る。
積み技では自身の低い攻撃を補える「つめとぎ」との相性が良い。が、積む暇はほぼない。
物理受けの役割破壊として「じわれ」を入れるのもいいが、肝心のエアームドに無効なのが痛いか。
ダグトリオの強みは特性「ありじごく」と様々な搦手と言っていい。……と、言うよりはこの種族値バランスにおける生命線状態であり、それを没収されてしまった亜種やそっくりさんは見る影もないほど悲惨な事になってしまっている。
初代
対人戦でも使用されるほどの人気があり、特にサンダースやゲンガー対策として使われた。
当時の仕様ではダグトリオの放つ技は24%で急所に当たり、特に「きりさく」はほぼ確実に急所になるため、種族値の数字以上に火力が高い。
割と急所に当たる為「はかいこうせん」採用型も普通に存在していた。
それで倒しきれない敵に対しては、相手より素早いほど命中率が上がる一撃必殺技「じわれ」で軽々片づけていた。
第2世代
しかし、これらの技が全て仕様変更された第2世代ではあっさり弱体化。どうしようもないレベルに陥ってしまった。
一応、努力値の仕様上耐久に全振りできるので多少は硬くなれたが、耐久マンセー環境においてそれで通じたかと言うと……。
第3世代
その耐久も努力値の仕様変更によりさらに脆くなってしまった。この世代で得た特性は「すながくれ」「ありじごく」。
特に「ありじごく」は有利な相手の交換を防止出来るため、交代技も少ないこの環境ではなかなか駆け引きを求めさせるポケモンと化した。
え?対戦環境ではどうだったのかって?雑な全体攻撃で軽く吹っ飛ぶ時点でお察し。
第4世代
バトレボでは、サンダースの「あくび」で起点を作ってから死に出しのダグトリオの「ありじごく」でねむり状態になった相手をキャッチし、そのまま「みがわり」と「かげぶんしん」を積んで全抜きを狙う「ダグダース」構築が偶に使われ、地雷程度の実力はあった。
第5世代~
強力な後輩ドリュウズが登場し、タイプこそは違うが立場が危うい。
しかし、素早さはこちらの方が上であり(「すなかき」を発動されると無理)、後輩には使えない「ストーンエッジ」や「ありじごく」があるので(一応)差別化は可能。それでドリュウズの枠を奪えるかと言うと答えはNOだが……。
実戦で使うなら持ち物は低い耐久を補う「きあいのタスキ」がおすすめ……と言うよりほぼ一択。
SVで元々XD技であった「あまえる」をマシン技に獲得。はっきり言って周回遅れどころではない今更過ぎる強化である。
使用トレーナー
ゲーム版
- サカキ:ジムリーダー(カントー)/ロケット団ボス
- タケシ:ジムリーダー(カントー)※1
- カスミ:ジムリーダー(カントー)※1
- マイ:ポケモントレーナー
- ヒロカズ:ダグトリオマスター
- バーダン:ジムチャレンジャー
- チリ:四天王(パルデア)
※1:ポケモンスタジアム2
アニメ版
- ジャンゴー(無印114話)
- エリコ(無印204話)
- カエデ(AG128話)
- コウヘイ(DP91話)※トライアスロン森の競技
- ゴウ➡️エンドウ
漫画
番外作品
ポケモン不思議のダンジョン
ほぼ全てのシリーズに登場。特に救助隊や探検隊に登場した個体が有名だろう。
救助隊シリーズ
初登場した際には息子のディグダがエアームドによってハガネやまに攫われ、主人公たちに助けを求める事に。
自分で行けよとツッコんだプレイヤーも多い事だろうが、道中は相性有利でも、ボスであるエアームドが相性不利なひこうタイプである為、救助隊に依頼をするのは妥当な判断ではある。
探検隊シリーズ
ギルドに所属し、掲示板を更新する役割を担う。性格はとても威厳に満ちており、同僚や目下の者には厳格な口調で話すが、救助隊メンバーに対しては非常に礼儀正しい口調で話す。
ギルドメンバーは『彼ら』と複数形で呼称しているが、息子からは『お父さん』(またはパパ)と単数形で呼ばれる。なお、一人称は三体で一匹を構成するポケモンという自覚があるためか『私たち』となっている。どっちなんだ。
息子にディグダがいるが、彼の母親である妻がダグトリオと仮定した場合、7人家族と言うことに…わけがわからないよ。(まあ、厳密には3人家族なのだが。)
その他にも、自身の仕事である掲示板の更新をビッパに「地味な仕事」呼ばわりされる、時の歯車を探すためにビッパとキマワリと共にすいしょうのどうくつに向かうことになった際に勝手に単独行動をして2人を困惑させる、未来から帰った主人公とパートナーが星の停止の真実を打ち明けた当初は「信じられない」と言ったものの、ギルドメンバー達が信じ始めるやいなや「仲間を信用できなくてどうするのだ!」と掌を返す、ただ溺れてただけなのに「何ヶ月も海を彷徨い続けた」と誇張するなど、ややネタキャラのような側面が目立つ。
クリア後は海岸で溺れていた所をドサイドン率いるレイダースに助けられた。仕事をサボる際はサメハダ岩近くにいた事を考えるに、掘り進み過ぎて海に落ちたか、地中から浮上した際に海に出てしまったかのどちらかだと思われる。それにしても、ダグトリオが救出された際に彼らは中身を見たのだろうか…真相は闇に包まれている。
ポケモンマスターズ
- 報酬で貰えるタマゴからディグダが孵化する事があり、バディーにして育てるとダグトリオに進化する。
アニメ版
アニポケ・サトシの旅シリーズ
〈レギュラーの手持ち〉
- ゴウのダグトリオ
〈ゲストなど〉
- 無印31話
- アニメ版初登場。森でのダム工事をディグダと共に邪魔していたが、その理由はダム工事によって破壊された森を元に戻そうとした為であり、どこからともなく苗木を持って来てそれを仲間達と共に巧みに植えていくチームワークは見事なもの。その仕上げとしてはディグダとダグトリオはムコニャを乗せた土砂を押し出しながら、ダムの骨組みを破壊。これには現場監督も反省し、ダムの開発を中止した。
- 「ディグダ♪ディグダ♪ダグダグダグ…」と小気味良いリズムが印象的な歌のような鳴き声は印象深いはず。
- ジャンゴーのダグトリオ
- 無印114話で大量発生したマルマイン達を安全な場所へ移す依頼を受けてやってきたディグダ使いジャンゴーの手持ちとして登場。ディグダと共に地下道を掘り、マルマイン達を傷つける事なく広場へと移動させた。
- 無印204話
- エリコのポケモンとして登場。
- カエデのダグトリオ
- DP91話
- サマースクールのトライアスロン・トライアスロン森の競技でコウヘイが使用。地中を掘り進み、他の参加者がポケモンでトラブルを起こしている間に一気に抜き去った。
- SM42話
- カントー地方な為、原種が登場しているが、アローラから来たカキは「神聖なヒゲが抜け落ちてる」とショックを受け、ダグトリオにカツラを被せていた。
- カキ「しかたない…俺のカツラをかぶってください」 サトシ「こっちのダグトリオはツルツルなんだよ」
その他
漫画版
ポケットモンスターSPECIAL
- 第1章ではサカキの手持ちとして登場。戦いの中で落としてしまったレッドのギャラとフッシーのボール開閉スイッチを破壊した。
- 第7章ではハクタイシティに在住のトウガン・ヒョウタの親類で「たんけんセット」の開発者である地下おじさんが複数体所持している。
余談
pixivでは
pixiv では、ディグダ同様想像上の全体像が描かれることが(一部で)盛んである。なぜか筋肉ムキムキで描かれることが多い。イーブイよりも多くの可能性を秘めているようである。
関連イラスト
関連タグ
0050.ディグダ(アローラディグダ)→0051.ダグトリオ(アローラダグトリオ)→0052.ニャース(キョダイマックスニャース/アローラニャース/ガラルニャース)