概要
強靭なアゴと毒針を持ち、翅で飛翔し、巣を作ったり、おなじみの黄色と黒のカラーで描かれることが多いが、毒針の無いもの、メタリックなものなど、姿は案外にも多様である。
女王蜂を核とした社会を築くものは一部の系統だけで、案外一匹狼を好む種が多い。
また蜜を集めるとされるが、雑食(かなり肉食寄り)の種の方が多い。
社会性の種におけるとオス蜂は少ない事が多く、巣にいる蜂は女王蜂含めて雌がほとんどを占めている。社会としては完全な女系社会といえる。その場合はオスは単なる生殖の役割の為にいるようなもので雌に比べて巣の中では一握り程度しかいない。
その系統から派生したアリも同様である。
特徴
大アゴ
やや強力なアゴ。
主に他の昆虫を捕食したり、種によっては木材を噛み砕くのに使う。
針
産卵管そのもの、もしくはそれから変化した構造。
いわゆる「働き蜂」と呼ばれる個体は毒針に変化している物が多い。
またキバチ・ハバチのように原始的なものや、毒針のある蜂の系統から派生したアリも毒針の機能がない物もいるが、卵を植えつける場所の都合によって針のようになっている場合が多い。中には、ウマノオバチのように長い産卵管を持つ者もいる。
翅
左右2対、4枚の膜状の翅を持ち、前翅の方が後翅より大きい。
ただし、アリの働きアリとアリバチの仲間の雌は翅がない。
巣作り
一部の例外(ハバチ、寄生蜂など)を除き、幼虫に何らかの形で安全な環境と十分なエサを提供する(便宜上「寄生」も含める)。
英語名
英語は「蜂」に等しい単語はなく、バラバラに分けて名付けられた。
主な種類
ハバチ
原始的なハチ類。毒針はなく、腰は太くて他のハチのようなくびれ(腹柄)がない。成虫は肉食であるが、幼虫(イラスト)は芋虫のような可愛らしい容姿をもち、自由生活で葉っぱを食べる。
ハナバチ
花粉や蜂蜜を蓄えるお馴染みのハチ類、全てではないが社会性の種類を含む。ずんぐりした体が厚い体毛に覆われるものが多い。基本的には毒針をもつ。
スズメバチ
大型種が多く、肉食性の社会性ハチ類。高い攻撃性と強い毒をもち、危険生物とされることが多い。
他の色んなハチ類
こぼれ話
クロスズメバチやミツバチ、スズメバチ、アシナガバチの幼虫や蛹は高級珍味として食用になる。調理方法は佃煮から生食まで様々、特にクロスズメバチの幼虫は長野県の隠れた名物として有名である。
青森県ではマメコバチにリンゴの授粉作業を手伝ってもらうため、ヨシの茎束を使う。
セイヨウマルハナバチは外来種の中でも産業上重要なため、厳重な管理が求められる産業指定外来種として登録されている。
天敵の熊同様怖く描かれたり、かわいく描かれている。
また、蜂が黒色を狙ってくるのは、クマの色を連想するからである(諸説あり)。
蜂をモチーフにしたキャラクター
仮面ライダー
ライダー怪人
- 蜂女(仮面ライダー)
- ハエトリバチ(同上)
- ハチ獣人(仮面ライダーアマゾン)
- ドクバチジン(仮面ライダー)
- バチンガル(仮面ライダースーパー1)
- ハチ怪人(仮面ライダーBLACK)
- ツルギバチ怪人(同上)
- ズー(仮面ライダーJ)
- メ・バヂス・バ(仮面ライダークウガ)
- ビーロード(仮面ライダーアギト)
- バズスティンガー(仮面ライダー龍騎)
- オオクビ(仮面ライダー響鬼)
- ワスプイマジン(仮面ライダー電王)
- インセクト眼魔(仮面ライダーゴースト)
- ハチアマゾン(仮面ライダーアマゾンズ)
戦隊怪人
- ハチドクラー(電子戦隊デンジマン)
- ハチモズー(大戦隊ゴーグルファイブ)
- ハチシンカ(科学戦隊ダイナマン)
- クイーンキラー(地球戦隊ファイブマン)
- ハチネジレ(電磁戦隊メガレンジャー)
- ネイカー(星獣戦隊ギンガマン)
- フラビージョ フラビジェンヌ(忍風戦隊ハリケンジャー)
- ハナビキニキビーナス(爆竜戦隊アバレンジャー)
- 出鱈目のファンダホー、女王蜂のイリアン(天装戦隊ゴセイジャー)
- 忍者スズメバチ(手裏剣戦隊ニンニンジャー)
その他特撮
アニメ
ゲーム
- ビードル・コクーン・スピアー(ポケットモンスターRGBP)
- ミツハニー・ビークイン(同DPt)
- ベベノム・アーゴヨン(同USUM)
- ジンガー(ドンキーコング)
- ハニービーモン(デジタルモンスター)
- キュービィ(ヴァンパイアシリーズ)
- ヘルホーネット・さそりばち(ドラゴンクエスト)
- コガタナバチ(風来のシレン)
- グンタイバチ(白猫プロジェクト)
- ランゴスタ・クイーンランゴスタ(モンスターハンターシリーズ)