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ウルトラの父の編集履歴

2023-07-04 01:26:34 バージョン

ウルトラの父

うるとらのちち

ウルトラの父は、『ウルトラマン』シリーズに登場するウルトラヒーロー。M78星雲のウルトラ戦士にとって父親の様な存在。

データ

本名:ウルトラマンケン(『大怪獣バトルウルトラ銀河伝説THE MOVIE』で判明)
身長:45メートル(ウルトラ大戦争時代は40m)
体重:5万トン(ウルトラ大戦争時代は4万5000t)
年齢:16万歳
飛行速度:マッハ15
走行速度:時速1000キロメートル
水中速度:200ノット
ジャンプ力:500メートル
パンチ力:直径100キロの小惑星も砕く。
キック力:ジャンプキックは原子爆弾10発分の威力。
家族:ウルトラの母(妻)
ウルトラマンタロウ(息子)
ウルトラマンタイガ(孫)
ウルトラマンエース(養子)
声優西岡徳馬(ウルトラマンメビウスウルトラ銀河伝説超決戦!ベリアル銀河帝国ウルトラマンジード)
梶哲也(ウルトラマンA)
鹿島信哉(ウルトラマンタロウ)
石田太郎(ウルトラマン物語)
金子はりい(ウルトラマンギンガ)
飯島肇(ウルトラギャラクシーファイト大いなる陰謀)
塩屋浩三(ウルトラマングラフィティ)
玄田哲章(ウルトラマン超闘士激伝)
人間体サンタクロース(演:玉川伊佐男)

初登場:『ウルトラマンA』第27話「奇跡!ウルトラの父」


受賞歴:イクメンオブザイヤー2015 キャラクター部門

流石大隊長!!


概要

M78星雲光の国では宇宙警備隊の大隊長兼最高司令官を務めるウルトラマン。ウルトラの星の宰相に当たる職を兼任しているらしい。

ウルトラの母とは夫婦関係にあり、「ウルトラ大戦争」時代、エンペラ星人率いる怪獣軍団との死闘で重症を負ったとき、ウルトラの母の熱心な看病で一命を取り留め、それをきっかけに結婚し、二人の間にウルトラマンタロウが生まれた。現在はタロウの息子=自身にとっての孫に当たるウルトラマンタイガがいる。またウルトラマンエースの養父でもあり(※)、ウルトラセブンは義理の甥である。ウルトラマンなどの他のウルトラ兄弟とは直接的な血のつながりはないが、その偉大さや人柄から実の父親のように慕われ尊敬されるようになってからウルトラの父と呼ばれる様になったという。本名は「ウルトラマンケン」であり、『ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』で初めて登場した。

(※)この設定が現在まで公式設定として生きているかは不明だが、『タロウ』第25話の回想でウルトラの父がまだ幼いエースを抱き抱えているシーンがある。


性格は厳格なように見えるが、ただ厳格なだけではなく、特訓をする際には適切なアドバイスを欠かさない、課題をこなせばしっかりと褒める、それでいて自主的に考えさせる事は忘れないなど教育方針は筋が通っており、映像や装置など文明の利器を活用する傾向にある(『ウルトラマン物語』の描写より)。

また、

  • 帰り際にスノーギランの害に遭った孤児院の子供達にサンタクロースとしてプレゼントを贈る。
  • 人々に迷惑をかけたモチロンを倒さない代わりに、大人しく月に帰る/食べた分の餅をついて人々に返すよう諭す。
  • 怪獣の被害に遭って死んだ人々を蘇らせる事がある。
  • 『ウルトラ大戦争』の最中、戦意を喪失したババルウ星人ナックル星人にトドメを刺そうとしていたベリアルを制止する。
  • ベリアルとの訓練ではつい本気を出してしまった事を詫びる。
  • 公の場で馴れ馴れしくしてしまった孫を許す。
  • 大隊長という多忙な役職でありながら、ウルトラ兄弟のピンチには駆けつける。

などなど、素は温厚で気遣いのできる心優しい人物である事がうかがえる。一方、ヒーローショーでは天然さを見せることも…(後述)。まさに理想のお父さんである。


殆どの宇宙警備隊員からは『大隊長』、ベリアルやウルトラの母からは『ケン』、タロウからは『父さん』、タイガからは『じいちゃん』(公の場では大隊長のようだが)と呼ばれる。ちなみにエースからは『お父さん』と呼ばれた事があった(基本的にウルトラ戦士は父親を『父さん』か『親父』と呼ぶのでこの呼び方は結構珍しい)。ちなみにウルトラゼットライザーでの音声はケンではなく、『Father Of Ultra』となっている(「Father」だけでは何の父なのかわからず、本名の知名度の問題か)。

なお劇中、本来の役職「大隊長」と呼ばれたのは『メビウス』が初である。セブンや80からは「ウルトラの父」とだけ呼ばれていた。また映画『ウルトラマン物語』では6兄弟から「お父さん」と呼ばれている。


一方で、交友関係にはあまり恵まれてはおらず、ウルトラマンベリアル、そしてゾフィーの父とは古くからの戦友だったが、悲しいことにゾフィーの父は戦死し、ベリアルも後に悪の戦士として覚醒して拳を交えることになってしまった。どうやら『大いなる陰謀』を見るに、公明正大さがベリアルのコンプレックスを刺激してしまったらしい(一方で、発言の節々からウルトラの父の正しさそのものは認めている事はわかる)。

まだその先を知らない


戦闘力は光の国のウルトラマンの中でも別格なのだが、強すぎて他のウルトラマンの役割を食ってしまわない為の措置なのか、それとも老いの影響なのか、何らかの理由で本気を出せない事が多い。

『ウルトラ大戦争』でのエンペラ星人との一騎打ちでは脇腹に傷を負っている描写があり、そこを攻撃されて不利になるという描写が『メビウス』以降で多い。

その描写が描かれる以前の『A』では「長旅の疲労」という今見たらなんとも人間臭い理由になっているが、『ウルトラマン物語』ではジュダとの戦いに備えてタロウのウルトラホーンを鍛えた際の疲労に加え、特訓を完成させるためにタロウを光の国に残さざるを得なかったという理由がある(特訓はウルトラの母が引き継いだ)。


過去の実績

地球での戦い以外では以下の記録を打ち立てたとされる。

  • 5000年前のウルトラオリンピックでは80万度の光線を放ち、当時の新記録を樹立。2000年前のウルトラオリンピックにてゾフィーに更新される。
  • ウルトラ大戦争にて数百体の怪獣を討伐し、銀河最高記録を打ち立てる。現在でもこの記録は破られず。

(参考資料:『ウルトラマンオフィシャルデータファイル』(デアゴスティーニ)・『ウルトラの父』の頂(20-2、62-1)より)


容姿

ウルトラの父

典型的なシルバー族の容姿だが、頭部に生えた巨大な角"ウルトラホーン"が最大の特徴。この角はウルトラ族の中でも彼の一族にしか存在しない選ばれた勇者の証であり、息子のタロウや孫のタイガにもしっかり受け継がれている。このウルトラホーンは人間体の状態でも見える事がある

なお『ウルトラマン超闘士激伝』の設定では、ウルトラホーンを持たないと超闘士のパワーをコントロールすることが出来ないということになっていた。

シリーズで初めて登場した角持ちのウルトラマンであり、彼のように巨大な角を生やしたウルトラマンは"ツノトラマン"と渾名されている。


また、昭和ウルトラマンの中では、際立ってマッシブな体型である。


頬に髭を生やした姿と髭が生えておらずウルトラホーンも小ぶりの若い頃の姿が知られているが、髭が生えた姿はエンペラ星人との戦いの中で覚醒した強化形態に相当するものであり、その気になれば髭のない姿に戻る事もできるのだが、かつて『ベリアルの乱』にて戦友たるベリアルに対し覚醒した力を使う事ができなかった後悔から、元の姿に戻る事を封印し以降ずっと現在の姿で活動している。

なお、力に覚醒した際の状況については長らく不明であったものの、『ウルトラギャラクシーファイト大いなる陰謀』の中で初めて映像化された。


センシティブな作品

ウルトラマンメビウス』においてマント(ファザーマントと呼ばれているらしい)を身に纏った姿で登場し、以後の作品でもマントを着用している場面が多く見られる。


疑惑の子

息子のタロウと全く姿が似てないことでも有名であり、そのせいでしばしば隠し子疑惑が取り沙汰されることも…(当然ネタではあるが)。


ウルトラまとめ9

念の為フォローするなら、児童誌ではウルトラの母はシルバー族とレッド族のハーフとされており、黄色い目をはじめとするレッド族の要素も目立つ為、息子のタロウは父よりも母に似てしまったのだろう。


なお、孫であるタイガのカラーリングは彼とよく似ているため、この特徴はおそらく隔性遺伝と思われる。


初登場時はA第1話に登場したゾフィー(更に元を辿ればウルトラマンジャック)のスーツを改造して撮影が行われた。そのため、映像を注意して見ると胸元のVラインなどゾフィーのカラーリングが薄らと確認できる。

また、ウルトラ戦士には珍しくベルトらしき部位が存在するが、元々はスーツの分割線を隠すためのものだった。


父のデザインは当時の一般公募作品の中の最優秀デザインが採用されたもの。放送当時父の角が好評だったため、タロウのデザインにも角が取り入れられた。


主な技・能力

  • ファザーチョップ/ファザーキック/ファザースロウ

それぞれチョップ、キック、投げ技。

  • ファザーショット(ファザー光線)

両手をL字型に組んで放つ光線。初使用は等身大のナマハゲに対してであり、オーバーキルも良いところである。

  • ウルトラシャワー

両手先を合わせて水を噴射する技。火を消すほか、ヒッポリト星人のヒッポリトタールを洗い流すことも可能。

  • ビッグ光線(本編未使用)

ゾフィーのM87光線によって塗り替えられる以前、光の国公認世界記録の80万度を記録していた光線。

  • タイマーシュート(本編未使用)

カラータイマーから放つ光線。ウルトラマンエースのタイマーショットに相当する技。

  • クレセントショット

両握り拳をこすりつけるようにして前方に突き出す事で放つ三日月型の光弾。

  • ウルトラコクーン

フォースフィールドと呼ばれる半球状のバリア。ベリアルアトロシアスを一時的に封じ込め、内部で20時間以上戦い続けていたが、ベリアルを抑え込むことはできず破られた。

  • パワービーム

ウルトラホーンから放つ青色の光線。タロウがウルトラホーンにエネルギーを集める特訓に挑む際に使用した。

  • ファントムファイヤー

 両手を突き出して炎を発生させる。

  • ウルトラチャージ

カラータイマーから他者にエネルギーを分け与える技。ヒッポリト星人との戦いではカラータイマーを取り外し、ウルトラ5兄弟を復活させた。…何故ドロボン戦のウルトラマンジャックのようにペラペラにならなかったのかがウルトラ戦士最大の謎の一つであるが、正規の手順を踏んで「取り外す」のと、無理矢理「引っこ抜く」のとでは、違って当然だろう。巨大サンタクロースの状態では手から赤いエネルギービームを放ってエースを回復させている。

  • ファザーバリヤー

 キングザウルス三世のバリヤーを基に光波バリヤーを発生させ、タロウのキック力を鍛えた。

  • チェインジング・フラッシャー

対象を赤い光球に包む。タロウを地球に派遣する際に使用した。


また、格闘戦に関しては息子であるエースタロウが共に「空中で回転をしてからの飛び蹴り」と「気合を込めて放つ事で相手の腹をぶち抜く程の威力を誇るパンチ」を使用している為、ウルトラの父も似たような技を使用していたと思われる。


武器

腰のウルトラバックルにこれらの武器を格納しているとされる。

個別記事参照。

個別記事参照。

個別記事参照。

  • ウルトラフェザー

どんな再生力の高い相手も倒してしまう羽型の武器。

命中すると電撃が走る辺り、当たった相手のツボか何かを刺激して破壊するのだろうか。

エンペラ星人との戦いで使用し、腰部分に傷を負わせた剣。

『大いなる陰謀』にて、元々はウルトラの母の一族に代々伝わっていた聖剣であったことが判明した。

大怪獣バトルRRでも使用している。

ウルトラマンフュージョンファイト!」ではかつての親友ベリアルとのキズナ必殺技「ウルティメイトサンダー」が登場。敵をウルティメイトブレードで連続で切り裂き、タイミングを見計らったベリアルがベリアルジェノサンダーを放ってトドメを刺す。敵を撃破後の彼らの掛け合いに注目されたし。


活躍

ウルトラマンA

第27話で初登場。ヒッポリト星人にブロンズ像にされたウルトラ5兄弟の救出の為に緑色の光球に乗って地球に飛来し、その時人間にその存在を知られるようになった。この時はヒッポリト星人と戦って圧倒的な強さを見せたが、長旅の疲労が原因で敗れてしまう。


そのまま死亡したと思われていたが、第38話で無事に復活し、サンタクロースの姿に変身して地球に現れ、雪超獣スノーギランに倒されたウルトラマンAを復活させて、スノーギランを操っていたナマハゲをファザーショットで倒した。…これが映像作品での初戦果なのだが、ウルトラマンジャックがブラック星人を倒したがごとく、巨大化したウルトラの父が人間大のナマハゲにファザーショットを食らわしていた。ちなみに映像作品で人間体になったのはこの時だけである(なお、本人曰く、この時の彼は魂だけの状態で地球に来訪していたらしい)。

ナマハゲは宗教観の違いで人間を襲ったというトンデモな設定があるが、それでも容赦無く倒しているあたり、どんな理由があっても人に危害を加えていい理由にはならないという考えがあったからであろうか?


ウルトラマンタロウ

第39話にて地球を食い荒らしているモチロンを新潟まで進出するのは以ての外だと一喝し、への帰還と盗み食いした分の餅を作るようにと命じた。

第40話では総集編との意味合いでエースと共に紹介している。

第51話では再生能力を持つリンドンをウルトラフェザーで倒し、その怪獣の破壊行為によって死亡したZATの南原隊員の許婚をウルトラクラウンで生き返らせる。


ウルトラマンレオ

第38話のセブンことモロボシ・ダンの回想シーンの中で登場。ウルトラキーを用いてデモス一等星を破壊している。

第39話ではババルウ星人によるウルトラの星と地球の衝突を避けた功績として、ウルトラマンキングからアストラと共にウルトラ兄弟の仲間入りしたウルトラマンレオをウルトラの母と共に見守っている(映像は『タロウ』第39話からの流用)。


当初、第22話の脚本ではウルトラの父に救出されたアストラが、レオとの再会を果たす流れの予定だったが、番組のテコ入れのため、「ウルトラマンキングに助けられた」という設定に変更された。


ウルトラマン80

第38話では空に映るイメージとして登場。

ゴースドンに苦戦するウルトラマン80を励まして奮起させ、80を勝利へと導いた。

ほとんど一瞬の出番であったが、何気に『ウルトラマン80』において唯一の客演したウルトラマンという地味に美味しいポジションであったりする(妄想ウルトラセブンは姿形がセブンと同じだけの偽物。他はいずれも過去の映像の流用である)。

なお当時の雑誌の企画では、バルタン星人と戦う80をセブンと共に援護するという写真が撮られている。はっきり言ってリンチである。


しばらくの間、TVシリーズは長らく登場の機会がなかったが…


ウルトラマンメビウス

昭和ウルトラマンシリーズと世界観を共有する本作では、宇宙警備隊のルーキーたるメビウスを地球へ送り出す宇宙警備隊の大隊長として登場。

第1話ではメビウスブレスを与えた。

第37話では地球に降り立ち、ジャシュラインに黄金像にされたメビウスを助けた。また、先述通り同作ではマントを身につけた姿で登場している他、地球ではウルトラの父が冬に現れている事にちなんだ「ウルトラの父降臨祭」が行われている事が判明している(後述)。


大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE

光の国を襲撃したかつての戦友であるウルトラマンベリアルを迎え撃つ。ウルトラ大戦争をともに戦った旧友ベリアルを説得し、平和的解決を試みていたが、完全に悪の心に支配されていたベリアルはウルトラの父の説得に聞く耳を持たず、結局戦うことになり、最初こそベリアルを圧倒したがその後、自身の古傷を攻撃され最後はベリアルに敗北してしまう。光の国や他の戦士とともに氷結したが、セブンの息子であるウルトラマンゼロがベリアルを倒し、プラズマスパークエネルギーコアを取り戻したことで復活している。


パラレルワールドを描いているAnotherGenesisでも登場する。


ウルトラマンジード

第12話に登場する朝倉錘(主人公朝倉リクの名付け親)にウルトラの父の力を宿したリトルスターが発症。能力は「宇宙の彼方の出来事でも見聞きすることが出来る」というもの(由来はおそらくウルトラの父のウルトラホーンは宇宙の情報をキャッチするアンテナの役割があるという設定から)。その後、リトルスターはリクに譲渡されウルトラの父カプセルになり、ゼロのカプセルと合わせて新形態マグニフィセントが誕生した。ちなみにウルトラの父が関わるタイプチェンジはこれが初。


また、ウルトラの父本人も第24話で少しだけ登場。光の国からベリアル強化復活の兆候を感じ取り、ウルトラの母と共に不安げな表情を浮かべていた。


さらに、最終話では遂に彼自らが地球へと降り立ち、ジードたちに加勢、ウルトラコクーン(作中ではフォースフィールドと呼ばれた)を展開して時間を稼ぎ、この間にジードたちが態勢を立て直すために尽力した(なお、ベリアルがアトロシアスとなっていたこともあり苦戦してはいたものの、カラータイマーは鳴っていなかった)。20時間経ちジードが戦線復帰した後は、若きウルトラマンであるジードとゼガンの戦いを見守り父を越えようとするジードの意志からカプセルを通じて、ジードの中に力強い崇高なる意思の中に秘められた力が眠っていることを感じる。

戦いが終わった後は肉体を取り戻したキングと共にジードを労い、光の国へと帰還していった。

ちなみにこの回が放送されたのは『メビウス』第37話と同様に12月23日で、ウルトラの父にとって雨の戦闘シーンは初めてである。しかも前日は『A』第38話放送から45年の日であり、この時は『ジード』の雨の特撮シーンとは対照的に雪の特撮シーンだった(本物の雪は使用されていない)。

また、キング同様にジードのことは「若きウルトラマン」と呼んでその存在を認めている。


当初はラストに光の国でウルトラの父がジードを新たな戦士として認めるという展開が構想されており、地球への登場はその名残である。第17話でベリアルがマグニフィセントにケンの面影を見ることが、登場への伏線となっていた。第24話・最終話の監督を務めた坂本浩一は、救援のウルトラ戦士が突然登場する展開は第2期ウルトラシリーズを意識したものであることを述べている。


劇場版ウルトラマンジードつなぐぜ!願い!!

ウルティメイトフォースゼロの存在を認知しており、宇宙警備隊の別働隊として傘下に置いたと思われる。

ゾフィーを通してウルティメイトフォースゼロにジードがいる地球に救援へ向かう様にと指示を出した。


ウルトラマンタイガ

a doting ultra-grandpa

直接の登場は無かったものの、タロウの息子:タイガが登場した事から、ウルトラの父はめでたく(?)ウルトラの祖父に昇格した。もっとも、“ウルトラの父”という名前には「父のような存在」という意味合いも込められているため、恐らくは今後もこの名前で通していくことになるものと思われる。

また、第0話『ウルトラマンタイガ物語』などでは、タイガから「爺ちゃん」と呼ばれている。


タロウがかつて父から窘められていたことをタイガに話したら「爺ちゃんが!?」と驚いていたため、「(母共々)孫に甘かったのでは?」と考察する視聴者もいた。


ウルトラギャラクシーファイト大いなる陰謀

今作でマリーがかなり高貴な身分の出身であったことが判明したため、マリーとの結婚は地球で言うと上流階級のお嬢様と一軍人(もしくは自衛隊員)が結婚したということになる。


第2章では、ケンがウルトラの父と呼ばれる約数万年前のエンペラ星人との戦が描かれ、この時ケンはベリアルと組んで戦ってたが、戦意喪失してる敵から自分達は囮だと聞いた瞬間ベリアルがデスシウム光線を放ったのを見てその行為を咎めたものの、ベリアルは「エンペラ星人の手下なのだから容赦は必要ない(意訳)」と返したところから少しずつベリアルとのすれ違いが起き始めた。

光の国に戻り、エンペラ星人の攻撃の余波を受けたマリーを救い、ベリアルと共にエンペラ星人に立ち向かうも歯が立たず、戻ってきたマリーから光の国の王族に伝わるウルティメイトソードを託され、剣の力によってパワーアップし(痛み分けの形で)エンペラ星人に傷をつけて撤退させた。


この実績から宇宙警備隊の結成とともに隊長に任命され、マリーに嬉しそうに報告しその後結婚し、それ以降光の国ではウルトラの父と呼ばれるようになった。

その輝かしい姿がベリアルとの溝をさらに広げているとも知らず…


更にこの段階からベリアルは謎の声の囁きを耳にしており、彼らの知らぬうちに、本来の時間軸とは違う歴史がつづられようとしていた…


訓練中のある日、組手の相手であったベリアルが嫉妬と怒りからヒートアップしてしまい、彼を制止しようとするあまり、力の加減を誤って突き飛ばしてしまった。

そのことがスイッチとなり、『誰にも負けない力』『ケンを越える力』への渇望が最高潮にまで達したベリアルは、プラズマスパークコアを盗み出そうとするも失敗。若き日のゾフィーや他の宇宙警備隊員と共にベリアルを止めようとするも、逃げられてしまう。

そしてベリアルの元にアブソリュートタルタロスが現れ並行同位体のベリアルが生まれてしまった。


本来の時間軸では、第1章から続くタルタロスに関する事件の報告を纏め、タロウから精鋭部隊を集める必要があるという意見に賛同し、次元を超える力を持つゼロにウルトラリーグの編成を任せた。


第3章では光の国の司令室にて、孫のタイガ達のチームトライスクワッドとトライスクワッドを救援したギャラクシーレスキューフォースとタロウを交ぜてアブソリュートタルタロスが起こした戦乱の一部とタルタロスが呼び出したアブソリューティアンの尖兵達の事をタイガ達に説明した。

公務に向かっていたユリアンがタルタロスの尖兵による襲撃を受けた際、タロウに救援隊を編成するよう指示を出していた。


なお本作で初めてタイガと対面した時の様子が描かれたが、公の場で「爺ちゃん」と呼んでしまったことをタロウから窘められた際には「まあ良い、タロウ」とその場を諫めており、上述の孫に甘いという視聴者の予想は概ね当たっていたことが明らかとなった。


ウルトラギャラクシーファイト運命の衝突

ゼットの元に向かったゼロを除くウルトラリーグのメンバーを呼び出し、トライスクワッドにウルトラリーグの召集、ギャラクシーレスキューフォースにユリアン王女レスキュー隊を一任させ、リブットに光の国の警備隊として、アブソリューティアンの動向を探らせた。


惑星バベルでの戦いの後、アストラをユリアン王女救助隊に同行させた。


惑星ブリザードでの決戦の後、アブソリューティアンとウルトラマンの戦いが冷えきった状態にある中、ウルトラの母やユリアンと共にキング星に向かい、キングと情報共有とこれからの話し合いを行った。


ウルトラマンレグロスファーストミッション


ゲーム作品では

ウルトラマンFighting Evolution3

ウルトラモード『世界各拠点同時侵略』にて主人公に指令を下すために登場。

操作は不可能。


ウルトラマンFighting Evolution0

ストーリーデモパートで登場するが、条件を満たせば使用可能。


大怪獣バトルシリーズ

NEO第三弾でスーパーコンボカードとして参戦した後に『大怪獣バトル ウルトラコロシアムDX』に参戦(後述するが、ウルトラの母は登場していない)。

『RR』第2弾でのウルトラの母参戦に先駆け、条件を満たすと第1弾でのEXラウンドでは夫婦二人が勝負を挑んでくる。どうやらプレイヤーの腕を試す為に降り立ったらしい。レイオニクスの腕を試しに来たと見るか、ウルトラ戦士の成長を見定めに来たと解釈するかはプレイヤーキャラ次第と言える。


非公式設定

読切版『キン肉マン』では、ゾフィー~レオの本当の父親(当時アストラはまだ登場していなかった)で、更に酔った勢いで飲み屋のオバチャンとの間にキン肉マンをこさえたと言う設定。オバチャンがキン肉マンを連れ認知を求めて現れたことによって事が露見、ウルトラの母には大泣きされる。更にはゾフィーから「またやりましたね」と言われていた事から、他にも不義の子が存在する模様。以降、キン肉マンは「めかけの子どもめ」と兄弟たちからイジメられる事となり、地球に来た理由も「地球で活躍して兄弟たちを見返してやる」のが目的であった。

『キン肉マン』の連載化決定と同時に、当然のごとくこの設定は無かった事にされたが、後に円谷プロの許可を受け、更に「ウルトラマンシリーズの公式設定とは異なる」との注釈を付けて『キン肉マン特盛』にて「オカマラスの巻」(オカマラスは地球の怪獣の名前)として復刻された。


ギャグ作品では

原作はタロウに対して厳しめに接していたが、その反動からかギャグ作品では親バカ設定になる事が多い。


ウルトラマングラフィティ_おいでよ!ウルトラの国

タロウを銀行にコネ入社させられる辺り、相当な権力を持っている。


大怪獣バトルRRギャグギャグ劇場

レオとコンビを組んだゼロに「息子でも手は抜かない」と言っておきながら、ゼロが怪我をすると相方のメフィラス星人をどつくという親バカっぷりを見せたセブンに対し、「手を出すのは我が子の為にならない」と説く。しかし、ゼロがタロウに勝利する所を見るや否や「オイッ!!だまって見てればいい気になりおって!!」とさっきまでの説教はどこへ行ったんだとばかりに凄んだ。

(小学館:「大怪獣バトルRRウルトラファンブック第8号」掲載分)


ウルトラ忍法帖

ウル忍の雇い主で鶴亀の国を治める将軍として登場した。しかしその実態は原典とは打って変わって我が儘なバカ殿(何の因果かウル父の本名は元ネタと同名)。ウル忍からはナメられたりボコられたりと人望が無く全く尊敬されていない(一応雇い主なのでウル忍は基本的に将軍の命令には逆らえないが)。ただし正月にはお年玉で労ったり(ゾフィー以外)寿城で宴会を行う等決して険悪な間柄という訳でもない。立場上朧党からはよく命を狙われ、寿城を破壊されたり乗っ取られたりと不幸体質気味。黄金のスーファミを盗んでくるよう命令したり、大人気のゲームソフトを買い占めて5倍の値段で売ってボロ儲けしようと企んだりと将軍にあるまじき悪事を働いたこともある(後者は悪事ではあったがある意味では先見の明があったと言えなくも無い。最も直ぐウル忍にバレてボコられたが)。どんな目に遭っても死なない不死身体質だが、上記の通り戦闘力は極端に低く、子供に負けるくらい弱い。


出張出演

意外にこのお方も出張出演の機会が多く、その度にいつものシリアスさからは考えられないコミカルな姿を見せる事がある。


円谷プロ企業CM

1995年頃に放映。雪が降るクリスマスの町でウルトラの母を抱きとめていた。


ウルトラかいじゅう絵本『まごころのおくりもの』

小説『賢者の贈り物』が原作で、ウルトラの父は主人公のジェイムズ(ジム)役を演じている。

もちろん、ウルトラの母は妻のデラ役である。


アミュプラザ博多

アミュプラザ博多のCMでは服を着たウルトラの父ウルトラの母をバックハグしたり、エッフェル塔で壁ドンするというレアな姿を拝める。めざましテレビ(2015年6月15日放送分より)のインタビューでは普段はあまりそういった事はしないらしく、新鮮な気分だったとコメント。『ウルトラの母を愛しているか?』という質問には『とっても愛しています』と自信満々に即答している。


2015年03月18日に開催された『九州酒蔵びらき』でも特別ゲストとして夫婦揃って出演。青いコートにマフラー姿というオシャレな姿で乾杯を担当した。


めちゃイケ

『ウルトラ銀河伝説』PRのために初代マン、セブン、ゼロ、タロウ、ウルトラの母と共に映画出演を賭けた怪獣たちのダンスの審査員として出演。ゼットンにゴマを擦られていた

結果としてウルトラ怪獣たちがスリラーを息を合わせてダンスを行った為、出演を認めた。


『ウルトラマンサーガ』のPRのために『抜き打ち期末テスト』に出演した際には『ウルトラファミリー』から代表を決める事になり、他の戦士(サーガの主役3人、タロウ、母、初代マン、セブン、エース)とともに立候補するが、DAIGOが立候補すると譲る仕草を見せていた。


ヒーローショー

『ウルトラマンランド』・ライブステージ

タロウに休息を与えるべきかどうかでウルトラの母と意見が衝突、おまけに除け者扱いされているとまで思われてしまい、怒ったウルトラの母から攻撃を受ける…という夢を見てしまい、家族に無理をさせないように自戒した。

その後、タロウの計らいで銀河旅行に出かけるも、フォーガスの罠にかかり、戦力を放棄するか、ウルトラの母を救うかの選択を迫られてしまう。一度は死にかけるも、人々の声援を受けて復活。平和と愛は天秤に掛けられないという信念の下、アリンドウフォーガスにはトドメを刺さずに許している。


『ひらかたパーク』・ヒーローショー

父の日イベントで登場する機会が多い。


2015年06月22日開催の第1回父の日イベントでは『ベストファーザー賞』を決めるべく、タロウとのコンビで参戦。

タロウの褒め言葉にかなり気を良くし、他には褒め言葉はないのかと催促し、タロウもこれにはタジタジに(ウルトラ兄弟を助けたエピソードを語る際にはメビウスを助けた話数を言い当てるなどメタ発言も行っていた)。

なお、この年の優勝者はウルトラセブンであり、あまりの申し訳なさに平謝りされたり、複雑な心境を察したウルトラマンナイスにマントの襟を直されたりしていた。


2016年06月19日のイベントでは『ウルトラ父の日・逆襲のロングマント "ベストカップル・ベストコンビコンテスト"』の企画を担当。自らもウルトラの母とコンビを組んで参戦する。

見事、会場の各得票数1位を獲得するが、スペシャルゲスト審査員のウルトラマンキングが1億票分の投票権を持っていると聞かされて混乱し、ゼロとベリアルのコンビが優勝するとかなり落ち込んでいた


2017年06月18日ではベストアシストヒーローを決めるイベントに参加。

他のアシストヒーローが会場を一時捌けようとした際には一人だけ残って必死にアピールしたり、優勝できたと知ると心の底から歓喜しており、これまでの結果を相当気にしていたようである。


余談

転じて「ウルトラマンの父」という意味合いで使われる事もあり、『超決戦!ベリアル銀河帝国』にてゼロの変身者ランを演じた小柳友の父ブラザートムは、当時「私はウルトラの父になった」と喜んでいた。

また、『ウルトラマンR/B』第18話でもウルトラマンに変身するの父湊ウシオが「ウルトラの父」だとダダの口から証言された。


『ジード』にて伊賀栗レイトを演じた小澤雄太は、かつてウルトラの父に変身したかったと語っている。


強すぎる光が影を産むというべきか、彼の関係者や彼の家族の関係者が闇堕ちしたりしていることが結構多い(ベリアルやトレギア以前も漫画作品等でジャックやエルフ等が登場していた)。


映像作品で口パク表現が描写された数少ないウルトラマンでもあり、『メビウス』第1話ではCGによって口の動きが表現されている。ただし、劇中の口パク描写はこれ以降は表現されていない(スタッフや視聴者からの評判が悪かったため取り止めたという説もあるが不明)。

初代ウルトラマンが元々口を開いて会話する予定だったことのオマージュとも言われている。なお、旧友のベリアルは特異なマスク構造から口パク表現が可能となっている。


冬が似合うウルトラマン?

冬の時期に地球を来訪する事が多いと先述したが、大隊長という身分であるためにウルトラの父が地球を来訪することは滅多にない。では、実際にどれぐらいなのか集計してみよう。


劇中設定でも冬と明言されているパターン

『A』第38話(クリスマス)、『T』第39話(正月)、『メビウス』第38話(ウルトラの父降臨祭)。合計で3回。


放送期間が冬であったパターン

『ジード』最終回(2017年12月23日)で合計1回。


そもそも冬ではないパターン

『A』第27話(放送日1972年10月6日)、『T』第51話(放送日1974年3月22日)合計2回。


確かに冬季に活躍するエピソードが多い。しかしながら、『ウルトラの父降臨祭』が既に開催されているメビウス第38話を差し引くと、冬でない時期も同じぐらいに地球を訪れているので『冬に地球を来訪する事が多かった』というのは地球人の主観という他ない(ただし、『A』第27話が放送された10月は太陰暦では冬に該当するので、そちらをカウントしている可能性も0ではないが)。より正確には冬のめでたい行事に出現していた為、地球人に強い印象を残したといった所か。


最後に、放映時期は冬だが、地球にはいなかったというパターンは次の通りである。

『レオ』第38話(1974年12月27日放送)、『80』第38話(1980年12月24日放送)、『ウルトラ銀河伝説』(2009年12月12日公開)、『超決戦!ベリアル銀河帝国』(2010年12月23日公開)、『ジード』第24話(2017年12月16日)。


ウルトラの父サンタ★サンタさんはお父さん★一週早いタイガ完結記念

また、作中での活躍からサンタクロース姿の似合うウルトラ戦士としてウルトラの父が挙がることが多い。なお、この時のマントと現在羽織っているマントのデザインは別物である。

詳しくはブラザーマントを参照。

サンタクロース姿のウルトラの父が登場したわけでは無いが、新世紀ウルトラマン伝説2003にはウルトラマンタロウが御者を勤め、ミクラスが引く宇宙ソリが登場している。なお、CMやイベントでは初代ウルトラマンウルトラマンメビウスがサンタ姿になる事がある(頻度としては初代マンの方が多い)。


上述の通り、『大いなる陰謀』では孫のタイガから「じいちゃん」と呼ばれるシーンがあったが、タイガ役の寺島拓篤氏と同作でウルトラの父を演じた飯島肇氏は10歳ほどしか年が離れていない。



関連イラスト

ウルトラの父ファンアートセンシティブな作品

ホントは11/22に投稿予定だったのにプラズマ風


関連タグ

ウルトラマン ウルトラシリーズ ツノトラマン

ウルトラマンA ウルトラマンタロウ ウルトラの母 ウルトラマンメビウス ウルトラマンゼロ ウルトラマンベリアル ウルトラマン80 ウルトラマンタイガ ウルトラ兄弟 エンペラ星人 ヒッポリト星人 大怪獣バトル ナマハゲ

南夕子:昭和2期では客演時に共に行動するシーンが多い。


クリスマス/正月:いずれも冬の行事であり、ウルトラの父はこの時期に地球に来訪する事が多かった。降臨祭が行われるのも納得である。


ハイパーガタック別特撮作品に登場するサブ主人公の強化形態。角の形がよく似ているため、ちょいちょいネタにされる。


チャップアップ:育毛の父というキャッチコピーとして、コラボレーションしている。


歴代ファザトラマン

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