がしゃどくろ
がしゃどくろ
戦死者や野垂れ死にした者など供養や埋葬をされなかった死者達の骸骨や怨念が集まって生まれる、巨大な骸骨の姿をした日本の妖怪。漢字で『餓者髑髏』と表記されることもある。
夜間にガチガチという音をさせながら彷徨い歩き、生きている人を見つけると襲いかかり、握り潰したり、食い殺すなどと言われ、姿を見た者は原因不明の病にかかるともされる。
もともとは浮世絵師・歌川国芳の「相馬の古内裏」の一場面をモデルに創作されたものとされ、1970年前後に刊行された通俗的な妖怪事典・資料が初出と見られている。
「巨大な骸骨」という姿がインパクトに富むのか、メディアへの出演機会は妖怪としてはそこそこ多い方。
上記のモデルに因んでか、他者の召喚を受けて実体化する事例が多いようだ。
ゲゲゲの鬼太郎シリーズ
CV:佐藤正治(5期)
アニメ
第71話『妖花の森のがしゃどくろ』に登場。
妖花が咲く南洋の島にある墓場を守護する番人。後頭部が大きいデザインになっているのが特徴。
鬼太郎達を島を荒らしにきた悪者だと誤認して襲ってきた。
劇場版『激突‼︎異次元妖怪の大反乱』では別個体がぬらりひょん配下として東京を襲撃しているが、妖怪戦車に吸い取られてあっさり倒された。
第11話『毛羽毛現とがしゃどくろ』では霊山ハイウェイに封印されていた毛羽毛現の配下として登場。
自然破壊に怒る毛羽毛現に操られて自動車事故を誘発させるが、事情を知った鬼太郎は開発を推し進める大臣と社長を懲らしめる為に彼らに協力を申し出ている。
第96話『妖怪王ぬらりひょん』ではヨナルデパズトーリの配下として幻影が登場した。
第2話『ビビビ!!ねずみ男!』で登場。このシリーズでは隻眼となっており、唯一話すことができる。登場したのは上半身のみ。
刑場跡にビルが建てられた事に怒り、ビルと一体化し、社員の生気を吸い尽くした(基になったビルのデザインが肋骨になっている)。髪の毛針も通さない頑強な体を持っており、鬼太郎は苦戦を強いられるが、ねずみ男の言葉にヒントを受け、あえて生気を吸い尽くさせて内部から頭部を破壊し、トドメに髪の毛槍を眉間に放って勝利する。
最終的に鬼太郎の説得で慰霊碑を建てられて眠りについた。
第47話『妖怪大裁判』では霊体が登場し、先述の恩から鬼太郎を擁護していた。
第8話『驚異!鏡じじいの計略』では緒方家の石碑に封印されており、誤って蒼馬達が石碑を倒してしまった事で復活。5期同様に硬いボディで鬼太郎たちの攻撃を寄せつけなかったが、鏡じじいが怪光線を反射し、ダメージを受けた所に指鉄砲でトドメを刺される。
ゲーム
Wizardry外伝IV-胎魔の鼓動
大神伝 → 強化版としてむしゃどくろと呼ばれる鎧を着たものも登場。
女神転生シリーズ(真・女神転生デビルサマナー / ソウルハッカーズ / 真・女神転生デビルチルドレン / 葛葉ライドウ対超力兵団) → 表記はカタカナで『邪鬼ガシャドクロ』 / 『外法属ガシャドクロ』。デビチルのみ『がしゃドクロ』で、光の書・闇の書・炎の書・氷の書に登場。
朧村正DLC「白蛇」のラスボス、無明道人が主人公が倒してきた多くの忍の骸を束ねて作りだす。
がんばれゴエモンでろでろ道中…序盤の中ボスなのだが専用戦闘曲が用意されている
ガシャドクロ(一血卍傑) 餓者(飢えた者)の念に囚われている妖怪。
ズッグン(1986年のアーケードゲーム 妖魔忍法帖) → 血の池ステージのボス。
魔天伝説 → 下半身が骨でできた車型の骸骨武者『餓車』。
映画
KUBO→物語に登場する秘宝「3つの武具」の守護者として登場する
小説
妖怪大戦争ガーディアンズ…スピンオフ小説の『平安百鬼譚』にモブとして登場した。山本五郎左衛門の配下の巨大妖怪軍団の一角として巨大な鵺に対峙した。
SCPとしてのがしゃどくろ
番号はSCP-2863。
設定はあまり変わらないが、「約1.1ルクス以上の光を浴びせる事で一時的に撃退できる」「正確な個体数は不明だが、区別出来ている分だけで206体いる」などの特徴が追加されている。
骸骨(特に髑髏)は『死』そのもの、あるいは『危険』『殺意』『凶兆』などを象徴するイメージとして多用されている一方、巨人サイズの骸骨そのものというデザインの妖怪・怪物は意外に少ない。
- ゾンビ化した巨人族→『ジャイアントゾンビ』参照
- 人型でない大型種(竜、怪獣など)の骸骨→『ドラゴンゾンビ』参照
- 通常サイズの人骨がパーツに含まれる大型モンスター
- 月や雲・水面などの明暗のパターンに凶兆として髑髏を描く演出
- 技や術、感情、状況などの強調効果として髑髏を描く演出
などは近年の創作物でもそこそこ登場する。
実のところ、どこまでが『大きめの骸骨』でどこからが『がしゃどくろ級の巨大骸骨』であるかの明確な基準はない。
またゲーム等では戦闘画面の構成により、設定上は人間と同じかそれより小さいエネミーでも、プレイアブルキャラクターの数倍のサイズで表示されるケースもあり、大きさの設定を曖昧にする一因となっている。
死神
一般に骸骨の姿で、また威厳を持たせるため大きく描かれることが多い。
ただし普通は『人間の骨格とすればかなりの長身』という程度に留まる。
ファイナルファンタジーシリーズのハーデス
Ⅵまでは即死呪文のエフェクト扱い、Ⅶにて召喚マテリアとして登場。サイズはそれほど大きくなく、攻撃モーションも神というよりは[[魔女を思わせるもで今一つ威厳に欠ける。
ロマンシングサガ/ミンストレルソングのデス
エロールに滅ぼされたサイヴァの骸から生まれた三柱神の一柱。ラスボスの実兄だけに実力・威容共に強烈。
なお、デスが待ち受ける冥府への門には四天王の一角・フレイムタイラントがいるが、こちらも(人型でこそないものの)巨大な骸骨である。
BUSIN/BUSIN0の死神
シナリオ中盤で対峙することとなる死神の『本体』もかなり大きいが、序盤から出現する『幻影』の死神のほうがサイズ的には巨大。
出現時のエフェクトや、地形を無視して最短距離で追いかけてくる様はホラーゲームに引けをとらない。
『ウィザードリィ ~DIMGUIL~』(ディンギル)のミクトラン
ミクトラン(Mictlan)とはアステカ神話の冥府であり、冥府の王はミクトランテクートリ(Mictlantecuhtli)というのだが、『DIMGUIL』ではミクトランという名前のモンスターが出現する(不確定名:きょだいなガイコツ)。
サクラ大戦3よりデモン・ファルチェ
必殺技のエフェクトとして死神が出現。同作のグラース・オ・スィエルで降臨する大天使ミカエルがプレイヤーには見知った顔であることから、死神のほうも実際に召喚されているものと思われる。
リッチ
こちらも骸骨の姿で描かれる場合が多い。基本的には生前の体格が引き継がれるが、呪力の影響で単なる白骨化に留まらず、より大規模な変異を遂げていることも多い。
不死系モンスターの格付けでは吸血鬼と同等かそれ以上の強豪とされるため、物語の上でも相応の扱いで描写される。
ファイナルファンタジーシリーズのリッチ
第一作から登場。カオスの一体で土を司る。その後のシリーズでも様々な形で出現し、非ボスの雑魚扱いでも強敵ポジションの場合が多い。
アドベンチャータイムのリッチ
フィンやPBと較べれば異種族級のサイズ差ではあるが、より極端なサイズの巨人や小人も普通に登場するためインパクトには欠ける。また、完全に白骨化した状態で活動しているシーンは意外に少ない。
魔法つかいプリキュア!のドクロクシー
最終形態として巨大化。
キン骨マン
初登場時は巨大化していた。
スケルトロン
ゲーム『テラリア』のボスモンスターの一体。頭と腕しかないが、紛れもなく巨大骸骨である。
詳細に関しては(ダンジョンガーディアンとスケルトロン・プライムについても)『スケルトロン』の記事を参照。
一説に、その本体はダンジョンという空間にかけられた呪詛のエネルギーそのものであり、老人(仕立て屋)の肉体を依代として顕現するスケルトロンは(ダンジョン内に出現する骸骨兵団と同じく)分身の一種ではないかともいわれる。
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『がしゃどくろ』
がしゃどくろ:全身が骨だけの妖怪。戦死者や野垂れ死んだ者などの死体や怨念の集合体。夜中に歩き回り、生きた人間を見つけると握りつぶして殺し、食べると言われている。出典は不明だが、二十世紀に入ってからの文献で見られるようになったとかで、大衆文学が出典の妖怪。 この世界観においてのがしゃどくろは、物語の最後に登場する退魔師に成敗された後、人の世界で生きていきます。現在は人間に化けて高校教師として教鞭を振るっています。人間時の名前は樫屋六郎。しかし、人外としての生も失っておらず、たまに傭兵として呼ばれたりしている、という設定。人間にも人外にも依頼があればどちらの味方もするフリーランスの傭兵です。能力は骨の増減。戦闘法はもっぱら骨で作り出した刀による剣術です。剣の腕前はだてに長生きしているわけではなく、かなり優秀。6,929文字pixiv小説作品 - フリー台本妖怪シリーズ
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