がしゃどくろ
がしゃどくろ
概要
埋葬されなかった死者達の骸骨や怨念が集まって生まれる、巨大な骸骨の姿をした日本の妖怪。
1970年前後に刊行された通俗的な妖怪事典・資料の中で、その著者らによって創作されたと考えられている。モデルとなったイメージは浮世絵師・歌川国芳の「相馬の古内裏」の一場面。
夜間にガチガチという音をさせながら彷徨い歩き、生きている人を見つけると襲いかかり、握り潰したり、食い殺すなどと言われている。
最もそうした描像も飽くまで創作されたもの。
そもそも全身骨のみで内臓(消化器官)が一切無いのにどうやって食うというのか?
歯と顎はあるから咬み殺す事は出来ると思うが…それって「食い殺す」とは言わんよね?
…と言う突っ込みは野暮と言うものである。
「巨大な骸骨」と言う姿がインパクトに富むのか、メディアへの出演機会は妖怪としてはそこそこ多い方。
上記のモデルに因んでか、他者の召喚を受けて実体化する事例が多い。
ゲゲゲの鬼太郎シリーズ
がしゃどくろに関連するキャラクター
がしゃどくろ(ぬらりひょんの孫)
貴公子ジュニア(忍者戦隊カクレンジャー) ※「ガシャドクロ」の項目も参照の事
ゲーム
Wizardry外伝IV-胎魔の鼓動
大神伝 → 強化版としてむしゃどくろと呼ばれる鎧を着たものも登場。
女神転生シリーズ(真・女神転生デビルサマナー / ソウルハッカーズ / 真・女神転生デビルチルドレン / 葛葉ライドウ対超力兵団) → 表記はカタカナで『ガシャドクロ』。デビチルのみ『がしゃドクロ』で、光の書・闇の書・炎の書・氷の書に登場。
がしゃどくろ以外の巨大骸骨
骸骨(特に髑髏)は『死』そのもの、あるいは『危険』『殺意』『凶兆』などを象徴するイメージとして多用されている一方、巨人サイズの骸骨そのものというデザインの妖怪・怪物は意外に少ない。
- 『ゾンビ化した巨人族』
- 『人型でない大型種(竜、怪獣など)の骸骨』
- 『通常サイズの人骨がパーツに含まれる大型モンスター』
- 月や雲・水面などの明暗のパターンに凶兆として髑髏を描く演出
- 技や術、感情、状況などの強調効果として髑髏を描く演出
などは近年の創作物でもそこそこ登場する。
実のところ、どこまでが『大きめの骸骨』でどこからが『がしゃどくろ級の巨大骸骨』であるかの明確な基準はない。
またゲーム等では戦闘画面の構成により、設定上は人間と同じかそれより小さいエネミーでも、プレイアブルキャラクターの数倍のサイズで表示されるケースもあり(レトロゲームあるある)、大きさの設定を曖昧にする一因となっている。
死神
一般に骸骨の姿で、また威厳を持たせるため大きく描かれることが多い。
ただし普通は『人間の骨格とすればかなりの長身』という程度に留まる。
ロマンシングサガ/ミンストレルソングのデス
エロールに滅ぼされたサイヴァの骸から生まれた三柱神の一柱。ラスボスの実兄だけに実力・威容共に強烈。
なお、デスが待ち受ける冥府への門には四天王の一角・フレイムタイラントがいるが、こちらも(人型でこそないものの)巨大な骸骨である。
サクラ大戦3よりデモン・ファルチェ
必殺技のエフェクトとして死神が出現。同作のグラース・オ・スィエルで降臨する大天使ミカエルがプレイヤーには見知った顔であることから、死神のほうも実際に召喚されているものと思われる。
リッチ
こちらも骸骨の姿で描かれる場合が多い。基本的には生前の体格が引き継がれるが、呪力の影響で単なる白骨化に留まらず、より大規模な変異を遂げていることも多い。
不死系モンスターの格付けでは吸血鬼と同等かそれ以上の強豪とされるため、物語の上でも相応の扱いで描写される。
アドベンチャータイムのリッチ
フィンやPBと較べれば異種族級のサイズ差ではあるが、より極端なサイズの巨人や小人も普通に登場するためインパクトには欠ける。また、完全に白骨化した状態で活動しているシーンは意外に少ない。
魔法つかいプリキュア!のドクロクシー
最終形態として巨大化。
スケルトロン
ゲーム『テラリア』のボスモンスターの一体。
本体である頭骨(スケルトロンヘッド)とお供の両手(スケルトロンハンド)から成り、HPと攻撃力はそれぞれ別個に設定されている。
ハンドは倒してもこれといったものはドロップせず、ヘッドを倒すことでスケルトロンの撃破となる。始めからヘッドに攻撃を集中してハンドは無視するか、ハンドを先に片付けてからヘッドに取り掛かるかの判断はプレイヤー次第。
ろうじん
ワールドには必ず一つダンジョンが存在し、入り口には一人の老人が徘徊している。夜に話しかけ選択肢『のろい』を選ぶと老人の肉体が爆発四散し、スケルトロンが出現する。
夜明けまでに撃破できなかった場合、あるいはPCの死亡や『魔法の鏡』等の使用で遠く離れた場所へ移動すると、スケルトロンはどこかへ飛び去ってしまう(しばらくすると老人が再出現する。同一人物なのかどうかは不明)。
ダンジョンガーディアン
ダンジョンの入り口自体は普通の扉で、特に施錠されているわけでもなく、老人を無視して侵入することは可能。
ただしその場合、ダンジョンガーディアンの相手をするハメになる。
見た目はスケルトロンヘッドと同じだがHP・攻撃力・防御力が反則級に高いうえ移動速度も高く、最強クラスの装備をもってしても秒殺されてしまう。
…のだが、このモンスターを撃破しなければ入手できないアイテムがあり、このアイテムがなければ獲得できない称号(トロフィー)も存在する。そして実際にいくつかの攻略手順も確認されている。
がいこつへいだん
ダンジョン内で出現するモンスターは全て骸骨か幽霊であり、他の環境で目にする鉱夫の骸骨やヴァイキングの骸骨とは比較にならないほど強い。またあちこちにウォーターキャンドルが設置されていることもあり、常に大群に囲まれる形になる。
おまけにダンジョン全体に大量のスパイクや罠が仕込まれているため、スケルトロンを倒した強者と言えど苦戦は必至である。
とはいえ大量の宝箱も設置されているため、危険を冒すだけの価値はある(コバルトのたて、ムラマサなど、ここでしか入手できない強力なものが多い)。
またNPCの一人であるメカニックがダンジョンに捕らえられている。
したてやのにんぎょう
ダンジョンに出現するアングリーボーンが稀にドロップする。通常はNPC相手に武器を振るってもダメージは与えられないが、この人形を装備していると仕立て屋を攻撃できる。『ひどい ヤツだな…』
夜間にこの方法で仕立て屋を殺害すると新たにスケルトロンを出現させることができる。使い捨てのガイドの人形と異なり、一つあれば何度でも使える。
ただしスケルトロンのドロップ品はさほど有用なものでもなく、せっかく定住したNPCを犠牲にしてまで戦う価値があるかどうかは微妙。
スケルトロン・プライム
クトゥルフのめだまに対するツインズ、EoWに対するデストロイヤーと同じく、スケルトロンに対してはスケルトロン・プライムという機械化ボスが存在する。
アイテム『きかいのドクロ』を夜間に使用すると出現する。
腕が四本に増えており(プライムソウ、プライムバイス、プライムレーザー、プライムキャノン)、それぞれに別個のHPと攻撃手段がある。
本体の回転攻撃は特に強力だが、最大の脅威は『夜明けを迎えると上記のダンジョンガーディアンと同等の能力に変化する』ということ。
素材アイテム『きょうふのソウル』はプライムからしか入手できない。
なお、ハードモードのワールドでツインズとデストロイヤー、スケルトロン・プライムを全て倒すと、『ジャングルがきゅうげきにせいちょうしはじめた!』のメッセージが表示され、新たなボスモンスター・プランテラが出現するようになる。
さらにこのプランテラを撃破すると、ダンジョン内がハードモードに突入し新たなモンスターが追加される。