基礎データ
全国図鑑 | No.0157 |
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ジョウト図鑑 | No.006 |
ヒスイ図鑑 | No.006 |
英語名 | Typhlosion |
ぶんるい | かざんポケモン |
タイプ | ほのお |
たかさ | 1.7m |
おもさ | 79.5kg |
とくせい | もうか / もらいび(隠れ特性) |
タマゴグループ | りくじょう |
進化
ヒノアラシ → マグマラシ(Lv.14) → バクフーン(Lv.36)
リージョンフォーム
ぶんるい | おにびポケモン |
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タイプ | ほのお / ゴースト |
たかさ | 1.6m |
おもさ | 69.8kg |
『ポケモンLEGENDS』に登場する、ヒスイ地方と呼ばれしかつてのシンオウ地方の環境に影響されたバクフーンのヒスイのすがた。
概要
『ポケットモンスター金・銀』(第2世代)に初登場した、ヒノアラシの最終進化系。
体格がマグマラシから更に成長して二足歩行が可能となり、眼つきも鋭く、炎は首周りから吹き出るようになった。
人相に違わず血気盛んな性格で、怒りが最高潮のときの体温は、触ったもの全てを一瞬で燃え上がらせるほどに熱い。
その為、バクフーンの周りで熱による陽炎が発生したら、戦う準備が出来た事を示している。また、その発生した陽炎を利用して、姿を晦まし戦う事も出来る。
更に燃え盛る体毛を擦り合わせて凄まじい爆風を発生させ、あたり一面を燃やし尽くす大技を隠し持っている。
シナリオではほのおタイプのポケモンの中でも扱いやすく、御三家の中ではシンプルな容姿と相まって人気の高いポケモンである。
名前の由来は恐らく「爆風+タイフーン」と思われる。
色違いは背中の毛が明るい赤紫となり、さながらサツマイモである。
ゲーム上での特徴
HP | こうげき | ぼうぎょ | とくこう | とくぼう | すばやさ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
78 | 84 | 78 | 109 | 85 | 100 | 534 |
同じく炎御三家のリザードンと全く同じ種族値をしているのが特徴。
こちらも「とくこう」と「すばやさ」が優れている。
炎御三家の最終進化形では、第七世代まで唯一単ほのおタイプとなっていたが、第八世代でエースバーンが登場したことにより唯一ではなくなった。
ただし、あちらはとくせいリベロにより変幻自在にタイプを変更可能であり、純粋に単ほのおタイプとは言い難い側面もある。
世代毎の変遷
当初は技レパートリーが少なく、第二世代や第三世代においては活用性に難があるため「劣化リザードン」と呼ばれた時代もあった。
第4世代
しかし第4世代に入ると威力150を誇る超火力技「ふんか」を習得。
HP全快であるという条件はあるものの、威力150とは炎御三家究極技の「ブラストバーン」と同威力である。
向こうは反動で1ターン動けなるデメリットを持つが、こちらはHPの制約以外ノーリスクというからさあ大変。
しかも使用者の中ではエンテイと並ぶ最速で、さらに「こだわりスカーフ」というすばやさを上昇させる道具を持たせることで、先手を取って超ド級ダメージを相手に与えられる。
こだわり系特有の同じ技しか出せなくなるデメリットも「ふんか」一択でほぼ問題ないので文字通り最大火力でごり押しという漢らしい拘り型である。
しかもダブルバトルでは相手2体に当たる。
同世代で2体攻撃の威力が3/4に修正されたこともあり、「だいもんじ」級の火力を相手2体にぶつけることができるようになった。
それらの戦術は通称「スカーフ噴火型」と呼ばれ、一躍バクフーンは有名になった。
ちなみに他の持ち物では「もくたん」「こだわりメガネ」「パワフルハーブ」など火力強化系アイテムが人気。「いのちのたま」はデメリットが大きいので、「ワイルドボルト」や「みがわり」を採用した型で見られる。
ただし、後期になってくるとバクフーンよりも火力の高いポケモンがそれなりに増えていき、「ふんか」の優位性は落ち着いていくことになる。
戦術の欠点としては「ふんか」の性質上HPが減ってくるとダメージが減ってしまうことと、スカーフを持たせると融通が利かないこと。
HPが減ってくれば逆に「もうか」を活用して「だいもんじ」や「オーバーヒート」に切り替える手段も有るが、こだわりスカーフを持たせていると交代の手間が掛かる。
初っ端から大パワーを出せる反面、倒しきれなかった時の反撃や先制技にも弱く、対策しないと機能不全に陥りやすい。
これ以外の戦術も勿論取れるが、問題点が1つある。
このポケモン、習得できる特殊技がほのおタイプに極端に寄っているのだ。
ほのお技は「ふんか」「れんごく」「ふんえん」などこれでもかというほど覚えるが、他タイプ技は「めざめるパワー」を除けば「ソーラービーム」「きあいだま」「じんつうりき」くらい。
このため、タイプ相性やもらいび等の特性等でほのおタイプ技を半減、無効化される相手にはとことん相性が悪い。
特にサブの通りもすこぶる悪いシャンデラは天敵。
みずタイプは当然のことだが、ドラゴンはりゅうのまい等の起点にされるため尚辛い。
対策としてはいわタイプかじめんタイプの「めざめるパワー」の厳選や、物理技だが「じしん」「いわなだれ」の習得が有力か。
「かざんポケモン」の名の通り「だいちのちから」が欲しいところだが、それは同じ分類のエンテイさんにも言ってやって下さい。
第7世代
第七世代では、新たなほのお技「もえつきる」が加わった。文字通り燃え尽きて何とほのおタイプがなくなってしまう。
ノーマルタイプでなくタイプなし。
癖が非常に強いが威力は130もあるので使いどころを間違えなければ強いだろう。
また新登場のZワザは比較的応用が利き、「ふんか」をZワザにすればHPの残量にかかわらず威力200の一撃を放てる(ただし単体攻撃になるので注意)。
また「にほんばれ」をZワザにすると「すばやさ」が1段階上がるので火力と機動力どちらも上がり非常に便利。
「ふんか」を始め「ねっぷう」「ふんえん」など範囲攻撃が充実していることから、どちらかと言えばダブルバトル/トリプルバトルで出番があるポケモンと言える。
最近では「ひでり」持ちも増えてきたので更なる火力増強も見込めるだろう。
隠れ特性は「もらいび」。
相手のほのお技を読んだ後出し程度にしか活かせないものの、元の特性である「もうか」が「ふんか」と相性が悪いので一長一短か。
他のほのお技を軸にする場合はうまく「もうか」と使い分けたいところ。
バーチャルコンソールとポケムーバーを使えば、入手も容易。
第9世代
他のヒスイ御三家の例に漏れず内部データは存在しており、最強レイドでの登場を経て解禁。
ジョウト御三家としては実に3年半ぶりの本編復帰となる。
ヒスイバクフーンの影響でも受けたのか、なんと「シャドーボール」を習得可能に。
のろいも第2世代以来久々に覚えられるようになった。
また、物理方面も「じゃれつく」「アイアンヘッド」「しねんのずつき」などなど充実化。
ふんか一本になりがちな戦術に、ようやく幅ができたと言えるだろう。
テラスタルとの相性は良い。
有効に活用するには癖があった「もらいび」を活かしやすくなっただけでなく、十八番のふんかの威力を更に引き上げる事も可能になった。
使用トレーナー
ゲーム版
- ゴールド:金銀男主人公※1
- ヒビキ:HGSS男主人公※1※2
- クリス:クリスタル女主人公※1
- コトネ:HGSS女主人公※1
- シルバー:金銀クHGSSライバル※3
- ヒカル(ひかる):エリートトレーナー
- レッド:ポケモントレーナー※4
- ナツメ:ジムリーダー(ジョウト)※4
- ヒカリ:ポケモントレーナー
- キャンデラ:チームヴァーラーリーダー
※1 ヒノアラシを選んで進化させた場合
※2 ポケモンマスターズではバディー
※3 金銀クHGSS主人公がチコリータを選んだ場合
※4 ポケモンスタジアム金銀
アニメ版
- ケンタ
- ムラ爺
漫画版
番外作品
ポケモンGO
- 初期形態ヒノアラシの出現率が若干低く、ジョウト御三家の中では入手難易度が高め。一応救済措置として、一時期第2形態マグマラシがレイドボスに選ばれていたことがある。★なので1人でも簡単に倒すことができ、近場にヒノアラシの巣がなく、アメを集めたい場合は重宝したという方も多かっただろう。
- 性能面はというと、ステータスは本編同様リザードンと全く同じ。タイプや技でのみの差別化となる。リザードン同様ゲージ技「オーバーヒート」を揃えるので、ある程度の火力は出せる。だがほのおタイプはリザードンのほかファイヤー、ブースター、ウインディ、エンテイといったライバルが多数犇めく激戦区であり、正直肩身が狭い。何が困るかというと、バクフーンは通常技のうち「ほのおのうず」や「ほのおのキバ」を覚えない。そのため技の性能で比べるとリザードンに劣るのが現実。ここでもか。
- リザードンはひこうタイプももつので単純比較はしにくいが、たとえ同じほのお単で比べたとしても「ほのおのうず」を覚えるブースターに火力面で完敗という……(耐久は勝っているが)。
- 通常技に「シャドークロー」、ゲージ技に「ソーラービーム」が紛れており、これを覚えさせることでジム防衛用の隠し球として活躍させることは一応できる。とはいえ、活路を見出す方法がそれくらいしかないのはやはり寂しい。
- 2018年11月にヒノアラシのコミュニティ・デイが実施され、新しいゲージ技に「ブラストバーン」が加わったが、これまたリザードンと同じ。いい加減にしてくれ。
- しかも同コミュニティ・デイが大炎上する始末(詳しくはヒノアラシを参照されたい)。
- ……と思われていたのだが、GOロケット団の出現により状況は変化する。GOロケット団幹部の一人アルロと戦う時などに、ブラストバーンを覚えたバクフーンが意外な活躍を見せる。特にアルロがハッサムを擁していた時などは、オーバーヒートなどのフルゲージ技ではゲージが溜まる前に倒されてしまいがち。ゲージが半分で先手を取りやすいので、意外な暴れっぷりを見せるようになった。もっとも、ブラストバーンを覚えたリザードンでも立ち回り次第では同じことができてしまうのだが…。
- 2020年には、通常技で新技「やきつくす」を習得出来る様になった。…のだがこの技、威力やゲージのチャージ率は悪くないものの硬直時間が余りに長い。トレーナーバトルに於いてはダメージ効率は「ひのこ」とどっこいで硬直の隙を突かれやすく、レイド戦に於いてはダメージ効率で勝るもののエネルギー回収効率と回避のしやすさは「ひのこ」に劣ってしまっていると、痒い所に手が届きづらいと言うのが本音。
- ただ、トレーナーバトルでのやきつくすやシャドークローのチャージ率はよいのでソーラービームでラグラージ等のシールド誘発(ソーラービームを知らずに受けてくる相手ならそのまま撃破)ができるのはリザードンとは大きく異なる(もっともソーラービームを一発放つ前にラグラージ相手対面で言えばハイドロカノンが一か二発は飛んでくるのだが)
- バクフーンの明日はどっちだ。
ポケモンマスターズ
ヒビキのバディとして登場。
原作同様「ふんか」が持ち味。
だがここでもリザードンがライバルになっている。
悲しいかな。
Newポケモンスナップ
火山コースに出現。
縄張り意識が強いポケモンで、荒らす者には容赦しない性格のようだ。
条件を満たすと「ふんか」の強烈な一撃をお見舞いして敵を退治する光景を目にすることができる。
また、ここでもリザードンがライバルになっている。
あんたらさあ……
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
- ケンタのバクフーン
- ポケットモンスタークリスタル ライコウ雷の伝説の主人公ケンタの相棒として登場。トレーナーに似て、彼のバトルスタイルを体現した戦い方をする。
その他
AG55話でアスナの祖父・ムラ爺や、新無印102話でリタイアしたモブが連れているのが確認できる。
AG | 15話 |
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劇場版 | みんなの物語 |
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
ゴールドのバクたろう
性別オス・特性は『もうか』。ニックネームの由来は強力な火力のあまり背中が爆発しているように見えるのがゴールドの前髪に似ているから(メタ的に見れば進化形のバクフーンを意識したネーミングである)。
元はウツギ博士の下でワニノコ・チコリータと共に研究されていたが、シルバーに奪われたワニノコを取り戻すためゴールドのパートナーとなったヒノアラシが、育て屋の老夫婦の修行を経てマグマラシに、うずまき島のルギア戦でシルバーのアリゲイツ・クリスタルのメガぴょんと共に最終進化し、他2匹と共にルギアの巨体を押し返した。
ゴールドの主戦力で戦闘では一番に出される事が多く、第3章ではキマたろうのサポートにより「仮面の男」の氷の身体を一時的ながらも溶かし、第6章では更にキワメから「炎の究極技」"ブラストバーン"を習得し、フロンティアブレーン4人がかりの攻撃をも弾いたガイルの剣による防御を破るほどの力を身につけ、グリーンのリザードン・サファイアのちゃも(バシャーモ)と共に"ブラストバーン"を放った。
ゴールドの長距離移動手段としても出される事もある。
- 5章では究極技の伝承者・キワメのポケモンとしても登場。
究極技を放つ際の掛け声は「ゴゴッとうなれ!!業火の力!!!」。
『トライアドベンチャー』
第1巻13話にメガニウム・オーダイルと共に登場。
アルセウスに関わる砂漠の都市ラカラへ通じる道を示す柱の守護者。カツヤ達の前に立ちはだかり、カツヤのチャチャ(ポッチャマ)とバトルする。
関連イラスト
関連タグ
0156.マグマラシ→0157.バクフーン/ヒスイのすがた→0158.ワニノコ
ジョウト御三家・最終形態
炎御三家・最終形態
ポケモン | 該当地方 |
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リザードン | カントー御三家 |
バクフーン(ヒスイバクフーン) | ジョウト御三家(ヒスイ御三家) |
バシャーモ | ホウエン御三家 |
ゴウカザル | シンオウ御三家 |
エンブオー | イッシュ御三家 |
マフォクシー | カロス御三家 |
ガオガエン | アローラ御三家 |
エースバーン | ガラル御三家 |
ラウドボーン | パルデア御三家 |